【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
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- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
【 日 付 】2021年3月7日(日曜日)
【 山 域 】越美
【メンバー】山日和、グー、oku, バーチャリ、biwaco、わりばし、kitayama-walk、わしたか、副館長、keikoku、雨子庵、あきんちょ、ちーたろー、しのやん、おど+、クロオ、山猫(敬称略);17名
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】越美トンネル西側の除雪広場6:40〜8:40p951〜9:36赤樽山10:00〜10:56 p1156〜11:58 p1184〜12:13 ca1160m(ランチ休憩);13;45〜14:01徳平山14:10〜駐車地16:20
いよいよ待望のスノー衆なる雪山のオフ会の朝を迎える。今年の「スノー衆」は本来は1月の上旬に予定されていたのだが、その直前に緊急事態宣言が再発令され延期されることとなる。苦渋のご判断だったことと思われるが、山日和さんをはじめ晴れてこの日を迎えることが出来る参加者の喜びはひとしおだろう。先々週の上谷山にて偶然にもkitayama-walkさんやkeikokuさんにお会いしたお陰で知らないメンバーがいなくなり、初参加の緊張感が和らいだ。
美濃白鳥の古い旅館を薄暗い早朝に出発すると凛とした空気の中に春風の気配を感じる。長良川にかかる橋を渡ると集合場所の道の駅「清流の里しろとり」まではわずか10分とかからない距離だ。白鳥の古い街並みを歩き始めた時はまだ薄暗かったが、道の駅が近づくにつれ急速に夜の帳が上がってゆく。
空には刷毛で掃いたような巻雲がわずかに見られるばかり、今日は絶好の好天が期待されそうだ。振り返ると街の北側には大日ヶ岳がすっきりと姿を見せている。六時前になると山日和さんを中心にメンバーの輪が出来る。
5台の車に分乗して、出発することになる。出発の前にわりばしさんが山日和さんを呼び止める「ピッケル要るんですか?」
山日和さん「持ってきていない」。
すかさず、グーさんが横から突っ込む「要項にピッケルって書いてあったで〜」
県境の下、越美トンネルを潜って福井県側に入ると、途端に低い雲の下に入り、周囲の山々の上の方は雲の中だ。「おかしい、こんな筈ではなかったのに」と山日和さんが呟く。
林道に入ると橋のたもとでスノーシューを装着する。出発の準備を整えられたグーさんは早速にも一人で橋を渡ってゆく。橋の手前ではbiwa爺さんがスノーシューを抱えてお困りのようだ。ビンディングの部分が帯状の紐で止めるタイプのスノーシューなのだが、留め具から紐が外れてしまったらしく、留め具との間に非常に細い隙間に紐を通すのに苦労されておられる。何とか無事に留め具に紐を通すお手伝いをさせて頂くと、全員揃っていざ出発である。
九頭竜川を見下ろす林道の脇には我々を歓迎するかのように大きく枝ぶりを広げるトチノキの大樹が現れる。「食糧難の時代にはトチノミは貴重な食材だったんで、樹を切らずに残したんですよね」と後ろでkeikokuさんがあきんちょさんに説明されているのを私も拝聴する。
林道は九十九折に急斜面を登ってゆくが、ショートカットで雪の斜面を登ってゆく。ただ一人、林道を忠実に辿られるグーさんを除いては。それまで、先頭を歩いていたグーさんを皆が一気に追い抜かすことになった。
ここから急登です。オド+さんが軽々と登っていかれ、数人がその後を追う。雪が緩んでざれていたら登りにくかったかもしれないが、十分に締まっている。この日はトレースの跡を追って歩くことが出来るのがとても有難い。というのも昨日の山行で両側のゲイターがズタズタに敗れてしまい、この日はゲイターなしでの登山になるのであった。急斜面をストックなしで飄々と登っていかれるのはokuさんとあきんちょさんだ。どうやら雲が上がり始めたようだ。九頭竜川の対岸の斜面では雲が上がったばかりの斜面に霧氷が付いているのが見える。
斜面の上部にひときわ大きな樹が現れる。皆、樹の下で立ち止まってはその大きさに驚嘆する。山日和導師にお伺いするとミズナラの樹であることを教えて下さる。樹が大きくて普段見慣れているヒビ割れ状のナラの樹肌とまるで様相が異なる。導師によると下山の尾根にはもっと大きな樹があるとのこと。
尾根に乗ると、ブナの樹林。「この山はミズナラと檜が多いんです」とのこと。
わずかに登るとすぐに南側に展望が開け、蒼穹の下に霧氷を纏った稜線が視界に入ると皆一様に驚嘆の声を上げる。標高わずかに1200m前後の山とは思えぬ壮麗な雰囲気だ。東側にはわずかに雲を纏った徳平山も朝陽に輝いている。
「ここからは好きなところを自由に歩いて下さい。」と山日和さん。広々とした尾根にはいく筋もの襞が広がる。「影が綺麗だなぁ〜」とわしたかさんの声が聞こえてた。雪の上に朝の光が落とす樹々のシルエットが斜面の緩やかな起伏を示している。
考えてみれば大人数のパーティーでの登山は高校時代のワンゲル部の山行以来だが、隊列を崩して各人が樹林の中を気儘に歩く自由などは考えられない事態だ。思い思いに朝陽の差し込む広々とした疎林の中にトレースを刻んでゆく様はそれだけでも眺めていて愉しくなる光景だ。
やがて尾根が一本に収束すると別の歓声を上げることになる。早くも霧氷が始まったのである。雪庇の反対側に霧氷を纏った樹々が整列する様はまるで霧氷の並木道だ。山日和さんを始め数人は尾根のすぐ直下の緩やかな谷筋を登られるが、なだらかにカールした谷筋も気持ち良さそうだ。
登るにつれて、霧氷は厚さを増し、朝陽に照らされた尾根周囲の樹々が悉く白銀に輝いている。「こんなに素晴らしい霧氷に出会えるとは!」と次々に感嘆の聲が聞こえる。
霧氷の回廊の中を一人、先陣を切って力強く尾根芯を登っていかれたのはkeikokuさんだ。keikokuさんとは二週間前、上谷山で登山口の広野浄水場から偶然にもご一緒することになり、その時も腰痛でしんどいと云うことを仰っておられたが、腰痛を感じさせない力強い登りだ。
赤樽山の山頂から北に伸びる尾根に真っ先に到達されたkeikokuさんが「オォーッ!」と雄たけびのような歓声をあげたかと思うと、続いて「素晴らしい」と嘆息のような一言が聞こえてきた。
keikokuさんの立つ北尾根に向かって思わず歩みを速める。真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
そして振り返った瞬間、クリームをかけたかのような限りない純白の白山の姿に歓声を上げることになる。右手には朝陽に煌めく徳平山の左手で御嶽山が雲海の上に浮かび上がっている。
鷲ヶ岳、昨日は朝を除いていは1日中、雲が取れることがなかったのだが、この赤樽山から見ると山頂部が意外に長く、縦走意欲のかき立てられるところだ。そして左の肩からは穂高岳が覗き、北アルプスの槍ヶ岳、笠ヶ岳、薬師岳へと銀嶺が続いている。槍ヶ岳は雪がつかないから黒々として見える」とkitayama-walkさんが仰るが、確かに白い山脈の中で一点のみ鏃のような色合いを見せている。
赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
少し尾根を西側に辿ると平家岳の右手に白い山が見えるようになる。果たして屏風ヶ岳か能郷白山だろうか。kitayama-walkさんがその右手の白い山が姥ヶ岳であることを教えて下さる。尾根の先からはわずかに部子山の山頂がわずかに頭を覗かせている。
尾根の南側斜面にはだだっ広い雪原が広がっているように思われたが、足を踏み入れると早速にもkitayama-walkさんが深々と踏み抜かれる。簡単にはスノーシューが抜けないようであったが足元の雪を少し掘り出すのをお手伝いする。雪の下には濃密な藪が埋まっているようだった。直後、あきんちょも踏み抜いたようだ。すぐ近くに雨子庵さんがいらしたので心配ないだろう。
山頂に戻ると見慣れたタイプの真新しい山名標が架けられているのに気がつく。その山名標はまるで以前からそこにあって我々の到着を歓迎してくれているかのようにも思われた。山頂の周囲では霧氷の落下する速度が急激に加速し始める。樹々からはバサバサと音を立てて、まさに雨霰のごとく一気に落下してゆく。
いよいよ徳平山にかけての縦走路へと入る。赤樽山に到着した時点では霧氷の回廊が続いているように見えたが、降り注ぐ陽光に照らされた稜線上はどこでも同じ現象が起こっているのだろう。尾根上の霧氷は瞬く間に姿を消してゆく。
北側には北アルプス、大日ヶ岳、白山から経ヶ岳へと至る稜線、南には先述の越美国境の山々という贅沢な眺望を望みながら尾根を東へと進む。尾根上にはいくつもの小ピークが連綿と続いているが、ピークに達する度に主のように大きな異形の檜の樹が現れる。芦生杉のよう横に大きく広がった幹からは垂直に支幹が何本も出ている。京都の北山では芦生杉の大樹はよく見かけるが、台杉ならぬ台檜と呼ぶのか、このような檜の樹は見たことがなく、その存在感に圧倒される。ピーク毎に檜の大樹が立っているのは偶然ではなく、長い歳月における人々の記憶を残そうと先人の願いを込めた結果なのかもしれない。通常は茶褐色一色であるはずの檜の樹肌は陽光に照らされて印象派の絵画のような流麗かつ豊潤な色彩を放つのだった。
尾根の中間のピークp1156へと登ると、荒島岳、縫いヶ原山、部子山と山並みが続いたとkeikokuさんが喜んでおられる。誰かが「ここがp1156ですね」というと、すかさず「なるほど、メシにいいころか」・・・と山日和導師。しかし、本来のランチの予定場所はもう少し先だ。ここでグーさんが差し入れて下さるぶどうがなんとも美味しい。
東の方角には徳平山が見えるが、尾根は一度、大きく南に迂回することになる。鞍部に下ると繊細な樹影のブナの林が広がった。「このあたりは一度、伐採されてすべて禿山になったところなんです」とおど+さんが解説して下さる。ブナの若木が広がっているが、大樹が見られないのはそういうことか。
徳平山の手前のピークp1184が当初のランチの予定だったらしい。確かに数字からしても「いい場所」だ。縦走路ではしばらく北側の展望に恵まれなかったが、再び正面に白山の展望が広がっている。大人数で囲むテーブルを作るには少し狭いようだ。
グーさんはここでのランチを主張したが、山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。樹間から望む北アルプスは赤樽山から見えていた槍、穂高や笠ヶ岳は鷲ヶ岳の左肩に姿を隠し、その代わりに薬師岳から立山に至る稜線の先に鋭い剱岳が見える。槍ヶ岳と同様に白くないのは急峻な斜面に雪が積もらないからであろう。鷲ヶ岳の右肩には別の純白の山が顔を覗かせている。乗鞍岳だ。
スコップを持参している人が意外にも多く、瞬く間にテーブルが出来あがる。早速にも雪のテーブルを囲んでランチの時間が始まる。幸いにも風もなく、相変わらずの好天が続く。日差しを背後から受ける側に座った人々は背中が暑く感じられたかもしれない。
調理を始める。わりばしさんの加圧式のストーヴから勢いよく炎が上がる。気がつけばシリコンのまな板まで燃えている。一瞬、驚いたが、どうも周囲の人たちは(またか・・・)という目で眺めている。どうもスノー衆のランチでは恒例の光景らしい。
私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。持参した野菜やキノコ類が多すぎて、2回目の鍋が出来た時にはほとんどの人はランチが終了し、満腹状態であった。瞬く間に楽しい時は過ぎる。
気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。同じ色、モデルのライトニング・エクスプローラーが三艘ある。グーさんは好きなものを履いて帰ればいいと仰るが、果たしてスノーシューが持ち主のところに無事に帰るかどうか心配だ。スノーシューを前に記念撮影を行うと、三々五々に下山の準備を始める。
空ではいつしか急に南から流れてきた雲が広がり始め、太陽が雲に隠れる。まさしく春風と呼ぶべき穏やかな南風が吹いているが、南の方角は雲が多く、急速に空気が湿りはじめているようだ。
下山の準備が整うと徳平山に向かっていざ出発である。徳平山からはあまり展望がないとはおど+さんからお伺いしてはいたが、白山から赤兎山への稜線の展望は拝むことが出来る。白山の手前に見える木無山はかつてのスノーシューの想い出の山らしい。是非ともその軌跡を辿りたくなった。北東側にも鷲ヶ岳と北アルプスの展望が広がり、北アルプスの上空では依然として全く雲は見られない。
好展望はここで終わり、下山はブナの立ち並ぶ尾根を下降してゆく。やがて遠目にもそれとわかる大樹が尾根の中央に現れる。これが噂のミズナラの大樹のようだ。樹の中には洞が形成されており、その中を覗き込むとまるで祠の中に祀られたお地蔵様のように氷荀が鎮座しているのだった。長い氷荀の一本が折れてしまっていたので、立て直してみる。
ミズナラの大樹に訣れを告げて、尾根を下る。自然林が続く尾根では随所に均整のとれたブナの樹が随所に現れる。ミズナラの樹を目にした後で樹影のインパクトがないように思われるかもしれないが、目を楽しませてくれるには十分に思われた。私が大きく踏み抜くとすぐ先を歩いておられたバーチャリさんがケタケタと笑って一言「山猫も樹から落ちる!(笑・・・)」。
細尾根では早くも雪が切れて地面が露出する。早くもスノーシューを脱ぐ指令が伝わる。細尾根が終わると尾根には再び雪が現れるが、ここでも頻繁に踏み抜きが生じる。keikokuさんが頻繁に身を屈めて背中の筋肉をストレッチされておられる。腰痛には堪えるのだろうか。
尾根の末端ではすぐ左手に植林を見ながら自然林の中を下降してゆく。すぐに林道に出る。今日はアトラクションがなかったと山日和さんは仰るが「アトラクションいらんいらん」とちーたろーさん 。同感である。
再びスノーシューを装着して九頭竜川を見下ろしながら林道を歩くと「3年前にこの山を辿った時はあそこを渡渉したんです」と山日和さんが川面を指差す。川を見るとどう見ても容易に渡渉できるようなところではなく、膝まで水に浸かることは免れそうもない。当時の地図にはこのあたりに橋が記されていたにも関わらず、実際には橋がなかったらしい。改めて情報の少ない山のルートを開拓して来られた山日和導師の苦労を垣間見る気がした。
林道を出ると車を停めた除雪広場まではすぐである。続々と駐車場に帰着すると「いいところだったな〜」「・・・でしたね〜」という満悦の聲が聞こえる。自然林の広々とした尾根、霧氷の回廊、パノラマの稜線、そしてミズナラや檜を初めとした大樹の数々に充足感を憶えぬ者はいないだろう。
「あれだけのんびりとしてこんな時間に下山するとは」・・・と山日和さんは仰るが、充分すぎるほど魅力が凝集された山行だろう。そして私にとっては多くの見知らぬ山への憧憬を抱くと共に、高校時代以来の久しぶりのパーティー登山の新鮮な愉しさを感じさせてくれる山行であった。
【 山 域 】越美
【メンバー】山日和、グー、oku, バーチャリ、biwaco、わりばし、kitayama-walk、わしたか、副館長、keikoku、雨子庵、あきんちょ、ちーたろー、しのやん、おど+、クロオ、山猫(敬称略);17名
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】越美トンネル西側の除雪広場6:40〜8:40p951〜9:36赤樽山10:00〜10:56 p1156〜11:58 p1184〜12:13 ca1160m(ランチ休憩);13;45〜14:01徳平山14:10〜駐車地16:20
いよいよ待望のスノー衆なる雪山のオフ会の朝を迎える。今年の「スノー衆」は本来は1月の上旬に予定されていたのだが、その直前に緊急事態宣言が再発令され延期されることとなる。苦渋のご判断だったことと思われるが、山日和さんをはじめ晴れてこの日を迎えることが出来る参加者の喜びはひとしおだろう。先々週の上谷山にて偶然にもkitayama-walkさんやkeikokuさんにお会いしたお陰で知らないメンバーがいなくなり、初参加の緊張感が和らいだ。
美濃白鳥の古い旅館を薄暗い早朝に出発すると凛とした空気の中に春風の気配を感じる。長良川にかかる橋を渡ると集合場所の道の駅「清流の里しろとり」まではわずか10分とかからない距離だ。白鳥の古い街並みを歩き始めた時はまだ薄暗かったが、道の駅が近づくにつれ急速に夜の帳が上がってゆく。
空には刷毛で掃いたような巻雲がわずかに見られるばかり、今日は絶好の好天が期待されそうだ。振り返ると街の北側には大日ヶ岳がすっきりと姿を見せている。六時前になると山日和さんを中心にメンバーの輪が出来る。
5台の車に分乗して、出発することになる。出発の前にわりばしさんが山日和さんを呼び止める「ピッケル要るんですか?」
山日和さん「持ってきていない」。
すかさず、グーさんが横から突っ込む「要項にピッケルって書いてあったで〜」
県境の下、越美トンネルを潜って福井県側に入ると、途端に低い雲の下に入り、周囲の山々の上の方は雲の中だ。「おかしい、こんな筈ではなかったのに」と山日和さんが呟く。
林道に入ると橋のたもとでスノーシューを装着する。出発の準備を整えられたグーさんは早速にも一人で橋を渡ってゆく。橋の手前ではbiwa爺さんがスノーシューを抱えてお困りのようだ。ビンディングの部分が帯状の紐で止めるタイプのスノーシューなのだが、留め具から紐が外れてしまったらしく、留め具との間に非常に細い隙間に紐を通すのに苦労されておられる。何とか無事に留め具に紐を通すお手伝いをさせて頂くと、全員揃っていざ出発である。
九頭竜川を見下ろす林道の脇には我々を歓迎するかのように大きく枝ぶりを広げるトチノキの大樹が現れる。「食糧難の時代にはトチノミは貴重な食材だったんで、樹を切らずに残したんですよね」と後ろでkeikokuさんがあきんちょさんに説明されているのを私も拝聴する。
林道は九十九折に急斜面を登ってゆくが、ショートカットで雪の斜面を登ってゆく。ただ一人、林道を忠実に辿られるグーさんを除いては。それまで、先頭を歩いていたグーさんを皆が一気に追い抜かすことになった。
ここから急登です。オド+さんが軽々と登っていかれ、数人がその後を追う。雪が緩んでざれていたら登りにくかったかもしれないが、十分に締まっている。この日はトレースの跡を追って歩くことが出来るのがとても有難い。というのも昨日の山行で両側のゲイターがズタズタに敗れてしまい、この日はゲイターなしでの登山になるのであった。急斜面をストックなしで飄々と登っていかれるのはokuさんとあきんちょさんだ。どうやら雲が上がり始めたようだ。九頭竜川の対岸の斜面では雲が上がったばかりの斜面に霧氷が付いているのが見える。
斜面の上部にひときわ大きな樹が現れる。皆、樹の下で立ち止まってはその大きさに驚嘆する。山日和導師にお伺いするとミズナラの樹であることを教えて下さる。樹が大きくて普段見慣れているヒビ割れ状のナラの樹肌とまるで様相が異なる。導師によると下山の尾根にはもっと大きな樹があるとのこと。
尾根に乗ると、ブナの樹林。「この山はミズナラと檜が多いんです」とのこと。
わずかに登るとすぐに南側に展望が開け、蒼穹の下に霧氷を纏った稜線が視界に入ると皆一様に驚嘆の声を上げる。標高わずかに1200m前後の山とは思えぬ壮麗な雰囲気だ。東側にはわずかに雲を纏った徳平山も朝陽に輝いている。
「ここからは好きなところを自由に歩いて下さい。」と山日和さん。広々とした尾根にはいく筋もの襞が広がる。「影が綺麗だなぁ〜」とわしたかさんの声が聞こえてた。雪の上に朝の光が落とす樹々のシルエットが斜面の緩やかな起伏を示している。
考えてみれば大人数のパーティーでの登山は高校時代のワンゲル部の山行以来だが、隊列を崩して各人が樹林の中を気儘に歩く自由などは考えられない事態だ。思い思いに朝陽の差し込む広々とした疎林の中にトレースを刻んでゆく様はそれだけでも眺めていて愉しくなる光景だ。
やがて尾根が一本に収束すると別の歓声を上げることになる。早くも霧氷が始まったのである。雪庇の反対側に霧氷を纏った樹々が整列する様はまるで霧氷の並木道だ。山日和さんを始め数人は尾根のすぐ直下の緩やかな谷筋を登られるが、なだらかにカールした谷筋も気持ち良さそうだ。
登るにつれて、霧氷は厚さを増し、朝陽に照らされた尾根周囲の樹々が悉く白銀に輝いている。「こんなに素晴らしい霧氷に出会えるとは!」と次々に感嘆の聲が聞こえる。
霧氷の回廊の中を一人、先陣を切って力強く尾根芯を登っていかれたのはkeikokuさんだ。keikokuさんとは二週間前、上谷山で登山口の広野浄水場から偶然にもご一緒することになり、その時も腰痛でしんどいと云うことを仰っておられたが、腰痛を感じさせない力強い登りだ。
赤樽山の山頂から北に伸びる尾根に真っ先に到達されたkeikokuさんが「オォーッ!」と雄たけびのような歓声をあげたかと思うと、続いて「素晴らしい」と嘆息のような一言が聞こえてきた。
keikokuさんの立つ北尾根に向かって思わず歩みを速める。真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
そして振り返った瞬間、クリームをかけたかのような限りない純白の白山の姿に歓声を上げることになる。右手には朝陽に煌めく徳平山の左手で御嶽山が雲海の上に浮かび上がっている。
鷲ヶ岳、昨日は朝を除いていは1日中、雲が取れることがなかったのだが、この赤樽山から見ると山頂部が意外に長く、縦走意欲のかき立てられるところだ。そして左の肩からは穂高岳が覗き、北アルプスの槍ヶ岳、笠ヶ岳、薬師岳へと銀嶺が続いている。槍ヶ岳は雪がつかないから黒々として見える」とkitayama-walkさんが仰るが、確かに白い山脈の中で一点のみ鏃のような色合いを見せている。
赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
少し尾根を西側に辿ると平家岳の右手に白い山が見えるようになる。果たして屏風ヶ岳か能郷白山だろうか。kitayama-walkさんがその右手の白い山が姥ヶ岳であることを教えて下さる。尾根の先からはわずかに部子山の山頂がわずかに頭を覗かせている。
尾根の南側斜面にはだだっ広い雪原が広がっているように思われたが、足を踏み入れると早速にもkitayama-walkさんが深々と踏み抜かれる。簡単にはスノーシューが抜けないようであったが足元の雪を少し掘り出すのをお手伝いする。雪の下には濃密な藪が埋まっているようだった。直後、あきんちょも踏み抜いたようだ。すぐ近くに雨子庵さんがいらしたので心配ないだろう。
山頂に戻ると見慣れたタイプの真新しい山名標が架けられているのに気がつく。その山名標はまるで以前からそこにあって我々の到着を歓迎してくれているかのようにも思われた。山頂の周囲では霧氷の落下する速度が急激に加速し始める。樹々からはバサバサと音を立てて、まさに雨霰のごとく一気に落下してゆく。
いよいよ徳平山にかけての縦走路へと入る。赤樽山に到着した時点では霧氷の回廊が続いているように見えたが、降り注ぐ陽光に照らされた稜線上はどこでも同じ現象が起こっているのだろう。尾根上の霧氷は瞬く間に姿を消してゆく。
北側には北アルプス、大日ヶ岳、白山から経ヶ岳へと至る稜線、南には先述の越美国境の山々という贅沢な眺望を望みながら尾根を東へと進む。尾根上にはいくつもの小ピークが連綿と続いているが、ピークに達する度に主のように大きな異形の檜の樹が現れる。芦生杉のよう横に大きく広がった幹からは垂直に支幹が何本も出ている。京都の北山では芦生杉の大樹はよく見かけるが、台杉ならぬ台檜と呼ぶのか、このような檜の樹は見たことがなく、その存在感に圧倒される。ピーク毎に檜の大樹が立っているのは偶然ではなく、長い歳月における人々の記憶を残そうと先人の願いを込めた結果なのかもしれない。通常は茶褐色一色であるはずの檜の樹肌は陽光に照らされて印象派の絵画のような流麗かつ豊潤な色彩を放つのだった。
尾根の中間のピークp1156へと登ると、荒島岳、縫いヶ原山、部子山と山並みが続いたとkeikokuさんが喜んでおられる。誰かが「ここがp1156ですね」というと、すかさず「なるほど、メシにいいころか」・・・と山日和導師。しかし、本来のランチの予定場所はもう少し先だ。ここでグーさんが差し入れて下さるぶどうがなんとも美味しい。
東の方角には徳平山が見えるが、尾根は一度、大きく南に迂回することになる。鞍部に下ると繊細な樹影のブナの林が広がった。「このあたりは一度、伐採されてすべて禿山になったところなんです」とおど+さんが解説して下さる。ブナの若木が広がっているが、大樹が見られないのはそういうことか。
徳平山の手前のピークp1184が当初のランチの予定だったらしい。確かに数字からしても「いい場所」だ。縦走路ではしばらく北側の展望に恵まれなかったが、再び正面に白山の展望が広がっている。大人数で囲むテーブルを作るには少し狭いようだ。
グーさんはここでのランチを主張したが、山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。樹間から望む北アルプスは赤樽山から見えていた槍、穂高や笠ヶ岳は鷲ヶ岳の左肩に姿を隠し、その代わりに薬師岳から立山に至る稜線の先に鋭い剱岳が見える。槍ヶ岳と同様に白くないのは急峻な斜面に雪が積もらないからであろう。鷲ヶ岳の右肩には別の純白の山が顔を覗かせている。乗鞍岳だ。
スコップを持参している人が意外にも多く、瞬く間にテーブルが出来あがる。早速にも雪のテーブルを囲んでランチの時間が始まる。幸いにも風もなく、相変わらずの好天が続く。日差しを背後から受ける側に座った人々は背中が暑く感じられたかもしれない。
調理を始める。わりばしさんの加圧式のストーヴから勢いよく炎が上がる。気がつけばシリコンのまな板まで燃えている。一瞬、驚いたが、どうも周囲の人たちは(またか・・・)という目で眺めている。どうもスノー衆のランチでは恒例の光景らしい。
私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。持参した野菜やキノコ類が多すぎて、2回目の鍋が出来た時にはほとんどの人はランチが終了し、満腹状態であった。瞬く間に楽しい時は過ぎる。
気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。同じ色、モデルのライトニング・エクスプローラーが三艘ある。グーさんは好きなものを履いて帰ればいいと仰るが、果たしてスノーシューが持ち主のところに無事に帰るかどうか心配だ。スノーシューを前に記念撮影を行うと、三々五々に下山の準備を始める。
空ではいつしか急に南から流れてきた雲が広がり始め、太陽が雲に隠れる。まさしく春風と呼ぶべき穏やかな南風が吹いているが、南の方角は雲が多く、急速に空気が湿りはじめているようだ。
下山の準備が整うと徳平山に向かっていざ出発である。徳平山からはあまり展望がないとはおど+さんからお伺いしてはいたが、白山から赤兎山への稜線の展望は拝むことが出来る。白山の手前に見える木無山はかつてのスノーシューの想い出の山らしい。是非ともその軌跡を辿りたくなった。北東側にも鷲ヶ岳と北アルプスの展望が広がり、北アルプスの上空では依然として全く雲は見られない。
好展望はここで終わり、下山はブナの立ち並ぶ尾根を下降してゆく。やがて遠目にもそれとわかる大樹が尾根の中央に現れる。これが噂のミズナラの大樹のようだ。樹の中には洞が形成されており、その中を覗き込むとまるで祠の中に祀られたお地蔵様のように氷荀が鎮座しているのだった。長い氷荀の一本が折れてしまっていたので、立て直してみる。
ミズナラの大樹に訣れを告げて、尾根を下る。自然林が続く尾根では随所に均整のとれたブナの樹が随所に現れる。ミズナラの樹を目にした後で樹影のインパクトがないように思われるかもしれないが、目を楽しませてくれるには十分に思われた。私が大きく踏み抜くとすぐ先を歩いておられたバーチャリさんがケタケタと笑って一言「山猫も樹から落ちる!(笑・・・)」。
細尾根では早くも雪が切れて地面が露出する。早くもスノーシューを脱ぐ指令が伝わる。細尾根が終わると尾根には再び雪が現れるが、ここでも頻繁に踏み抜きが生じる。keikokuさんが頻繁に身を屈めて背中の筋肉をストレッチされておられる。腰痛には堪えるのだろうか。
尾根の末端ではすぐ左手に植林を見ながら自然林の中を下降してゆく。すぐに林道に出る。今日はアトラクションがなかったと山日和さんは仰るが「アトラクションいらんいらん」とちーたろーさん 。同感である。
再びスノーシューを装着して九頭竜川を見下ろしながら林道を歩くと「3年前にこの山を辿った時はあそこを渡渉したんです」と山日和さんが川面を指差す。川を見るとどう見ても容易に渡渉できるようなところではなく、膝まで水に浸かることは免れそうもない。当時の地図にはこのあたりに橋が記されていたにも関わらず、実際には橋がなかったらしい。改めて情報の少ない山のルートを開拓して来られた山日和導師の苦労を垣間見る気がした。
林道を出ると車を停めた除雪広場まではすぐである。続々と駐車場に帰着すると「いいところだったな〜」「・・・でしたね〜」という満悦の聲が聞こえる。自然林の広々とした尾根、霧氷の回廊、パノラマの稜線、そしてミズナラや檜を初めとした大樹の数々に充足感を憶えぬ者はいないだろう。
「あれだけのんびりとしてこんな時間に下山するとは」・・・と山日和さんは仰るが、充分すぎるほど魅力が凝集された山行だろう。そして私にとっては多くの見知らぬ山への憧憬を抱くと共に、高校時代以来の久しぶりのパーティー登山の新鮮な愉しさを感じさせてくれる山行であった。
最後に編集したユーザー yamaneko0922 [ 2021年3月10日(水) 21:40 ], 累計 6 回
山猫
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
yamanekoさん、こんばんは
スノー衆お疲れ様でした。そして、レポ担もお疲れ様です。 昨日の風景が思い出されるような素晴らしいレポに 感動します。
「山を歩いてる時はしんどいと思わない」って昨日言われてましたが、それって凄い事ですよね。
私は やっぱりしんどいです(笑)
私もレポの書き方 yamanekoさんを見習ってもっと勉強しないとダメですね~
スノー衆お疲れ様でした。そして、レポ担もお疲れ様です。 昨日の風景が思い出されるような素晴らしいレポに 感動します。
「山を歩いてる時はしんどいと思わない」って昨日言われてましたが、それって凄い事ですよね。
私は やっぱりしんどいです(笑)
私もレポの書き方 yamanekoさんを見習ってもっと勉強しないとダメですね~
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
yamanekoさん こんばんは
>by yamaneko0922 » 2021年3月08日(月) 21:31
おぉ~ 仕事が早い!
>【 日 付 】2021年3月7日(日曜日)
日曜日のほうが好天予報とはいえ土曜日中止条件でもなかったので
土曜日かなぁと思ったんですが、山日和さんの日曜日判断、大正解でしたね。
>県境の下、越美トンネルを潜って福井県側に入ると、途端に低い雲の下に入り、周囲の山々の上の方は雲の中だ。
>「おかしい、こんな筈ではなかったのに」と山日和さんが呟く。
トンネル越したときの雲見て、あれって感じでしたね。
>わずかに登るとすぐに南側に展望が開け、蒼穹の下に霧氷を纏った稜線が視界に入ると皆一様に驚嘆の声を上げる。
谷向こうにこれが見えたときは、きれいだなと思いました。
着いたときには落ちちゃっているかと思っていたのですが。
>考えてみれば大人数のパーティーでの登山は高校時代のワンゲル部の山行以来だが、隊列を崩して各人が樹林の
>中を気儘に歩く自由などは考えられない事態だ。
このメンバーなら大丈夫っていうのがあるんだろうなと思います。
わりばしさんが最後尾意識してくれていましたし。
>keikokuさんの立つ北尾根に向かって思わず歩みを速める。真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の
>水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
>そして振り返った瞬間、クリームをかけたかのような限りない純白の白山の姿に歓声を上げることになる。
>右手には朝陽に煌めく徳平山の左手で御嶽山が雲海の上に浮かび上がっている。
ここまできれいな樹氷と青空と白い山並みが望めるとは思っていませんでした。
ほんとにきれいだったなぁと思います。
遠くの山並みはどこがどこだかよくわかりませんでしたが(^^;
>山頂の周囲では霧氷の落下する速度が急激に加速し始める。樹々からはバサバサと音を立てて、
>まさに雨霰のごとく一気に落下してゆく。
落ちいく最後の煌きもきれいでした。よう写真には撮れませんが。。
>尾根上にはいくつもの小ピークが連綿と続いているが、ピークに達する度に主のように大きな異形の檜の樹が現れる。
100年、200年前には、檜採ってくるっていうだけの用途があったんですね。
陰になっていたおかげで枝に樹氷が残っていてきれいでした。
>「このあたりは一度、伐採されてすべて禿山になったところなんです」とokuさんが解説して下さる。
これ、別の人かなぁと思います。
>グーさんはここでのランチを主張したが、山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。
いいランチ場でした。どうせ食べているときは目の前しか見ないですし。
>私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。持参した野菜やキノコ類が
>多すぎて、2回目の鍋が出来た時にはほとんどの人はランチが終了し、満腹状態であった。
ご馳走様でした。とてもおいしかったです。
みかん(えっ違う?)、ぶどう、ランチタイムのおやつ?ご馳走様でした。
山って感じじゃない豪華なランチタイムになりました。
>自然林が続く尾根では随所に均整のとれたブナの樹が随所に現れる。ミズナラの樹を目にした後で樹影の
>インパクトがないように思われるかもしれないが、目を楽しませてくれるには十分に思われた。
下っているとき、周囲のブナきれいだなと思いながら歩いていました。
>自然林の広々とした尾根、霧氷の回廊、パノラマの稜線、そしてミズナラや檜を初めとした大樹の数々に充足感を
>憶えぬ者はいないだろう。
同感です。
レポ担yamanekoさん&メンバーみなさん
ありがとうございました♪
oku
>by yamaneko0922 » 2021年3月08日(月) 21:31
おぉ~ 仕事が早い!
>【 日 付 】2021年3月7日(日曜日)
日曜日のほうが好天予報とはいえ土曜日中止条件でもなかったので
土曜日かなぁと思ったんですが、山日和さんの日曜日判断、大正解でしたね。
>県境の下、越美トンネルを潜って福井県側に入ると、途端に低い雲の下に入り、周囲の山々の上の方は雲の中だ。
>「おかしい、こんな筈ではなかったのに」と山日和さんが呟く。
トンネル越したときの雲見て、あれって感じでしたね。
>わずかに登るとすぐに南側に展望が開け、蒼穹の下に霧氷を纏った稜線が視界に入ると皆一様に驚嘆の声を上げる。
谷向こうにこれが見えたときは、きれいだなと思いました。
着いたときには落ちちゃっているかと思っていたのですが。
>考えてみれば大人数のパーティーでの登山は高校時代のワンゲル部の山行以来だが、隊列を崩して各人が樹林の
>中を気儘に歩く自由などは考えられない事態だ。
このメンバーなら大丈夫っていうのがあるんだろうなと思います。
わりばしさんが最後尾意識してくれていましたし。
>keikokuさんの立つ北尾根に向かって思わず歩みを速める。真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の
>水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
>そして振り返った瞬間、クリームをかけたかのような限りない純白の白山の姿に歓声を上げることになる。
>右手には朝陽に煌めく徳平山の左手で御嶽山が雲海の上に浮かび上がっている。
ここまできれいな樹氷と青空と白い山並みが望めるとは思っていませんでした。
ほんとにきれいだったなぁと思います。
遠くの山並みはどこがどこだかよくわかりませんでしたが(^^;
>山頂の周囲では霧氷の落下する速度が急激に加速し始める。樹々からはバサバサと音を立てて、
>まさに雨霰のごとく一気に落下してゆく。
落ちいく最後の煌きもきれいでした。よう写真には撮れませんが。。
>尾根上にはいくつもの小ピークが連綿と続いているが、ピークに達する度に主のように大きな異形の檜の樹が現れる。
100年、200年前には、檜採ってくるっていうだけの用途があったんですね。
陰になっていたおかげで枝に樹氷が残っていてきれいでした。
>「このあたりは一度、伐採されてすべて禿山になったところなんです」とokuさんが解説して下さる。
これ、別の人かなぁと思います。
>グーさんはここでのランチを主張したが、山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。
いいランチ場でした。どうせ食べているときは目の前しか見ないですし。
>私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。持参した野菜やキノコ類が
>多すぎて、2回目の鍋が出来た時にはほとんどの人はランチが終了し、満腹状態であった。
ご馳走様でした。とてもおいしかったです。
みかん(えっ違う?)、ぶどう、ランチタイムのおやつ?ご馳走様でした。
山って感じじゃない豪華なランチタイムになりました。
>自然林が続く尾根では随所に均整のとれたブナの樹が随所に現れる。ミズナラの樹を目にした後で樹影の
>インパクトがないように思われるかもしれないが、目を楽しませてくれるには十分に思われた。
下っているとき、周囲のブナきれいだなと思いながら歩いていました。
>自然林の広々とした尾根、霧氷の回廊、パノラマの稜線、そしてミズナラや檜を初めとした大樹の数々に充足感を
>憶えぬ者はいないだろう。
同感です。
レポ担yamanekoさん&メンバーみなさん
ありがとうございました♪
oku
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
しのやんさん 早速のコメントどうも有難うございます。
>スノー衆お疲れ様でした。そして、レポ担もお疲れ様です。 昨日の風景が思い出されるような素晴らしいレポに 感動します。
過分なご評価、恐れ入ります。
>「山を歩いてる時はしんどいと思わない」って昨日言われてましたが、それって凄い事ですよね。
ほとんど・・・ということですが、やはりしんどい思いをしたことはあります。
一度はやぶこぎに参加する前ですが無雪期の上越国境の縦走、それからもう一度は昨年の土蔵岳〜横山岳の縦走における横山岳への登りです。
>私もレポの書き方 yamanekoさんを見習ってもっと勉強しないとダメですね~
とんでもございません。山日和さんにも、レスがしにくいから長くしないように・・・と云われていたにも関わらず、駄文を長々と連ねてしまいました
>スノー衆お疲れ様でした。そして、レポ担もお疲れ様です。 昨日の風景が思い出されるような素晴らしいレポに 感動します。
過分なご評価、恐れ入ります。
>「山を歩いてる時はしんどいと思わない」って昨日言われてましたが、それって凄い事ですよね。
ほとんど・・・ということですが、やはりしんどい思いをしたことはあります。
一度はやぶこぎに参加する前ですが無雪期の上越国境の縦走、それからもう一度は昨年の土蔵岳〜横山岳の縦走における横山岳への登りです。
>私もレポの書き方 yamanekoさんを見習ってもっと勉強しないとダメですね~
とんでもございません。山日和さんにも、レスがしにくいから長くしないように・・・と云われていたにも関わらず、駄文を長々と連ねてしまいました
最後に編集したユーザー yamaneko0922 [ 2021年3月09日(火) 07:54 ], 累計 2 回
山猫
-
- 記事: 2229
- 登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
- 連絡する:
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
yamanekoさん、レポ担ご苦労様です。
仕事もせずに書いていたのではないですか?
ただ一人、林道を忠実に辿られるグーさんを除いては。
それまで、先頭を歩いていたグーさんを皆が一気に追い抜かすことになった。
スノー衆では「行程中で必ず1度は先頭ラッセルをすること」のルールがあるのです。
先頭を歩いてもダレも後ろに付いてきてくれないことが3回目?のグーです。
急斜面をストックなしで飄々と登っていかれるのはokuさんとあきんちょさんだ。
あきんちょは何やらいわくがあったようだけど、okuちゃんはいつも胸の前で腕を組んでスイスイ。
クリームをかけたかのような限りない純白の白山の姿に歓声を上げることになる。
素晴らしい展望でした。
前日はガスと強風だったそうですからSHIGEKIさんとマリベさんには申し訳ないけど日曜に延期して頂いたおかげです。
再び正面に白山の展望が広がっている。大人数で囲むテーブルを作るには少し狭いようだ。
山日和さんが単独だったらここにベンチを掘ったと思う。
山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。
グーがコロナ対策で大きなテーブルの区画を引いたのだけど・・・・
結局いつものスノー衆の座席間隔でした・・・・
私が大きく踏み抜くとすぐ先を歩いておられたバーチャリさんがケタケタと笑って一言「山猫も樹から落ちる」。
私を含め、この日は多くの人が落とし穴に足を踏み落としました。
「いいところだったな〜」「・・・でしたね〜」という満悦の聲が聞こえる。
山日和さんは3密には絶対ならないいい山を案内してくれます。感謝です。
グー(伊勢山上住人)
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
okuさん コメント有難うございます。
>日曜日のほうが好天予報とはいえ土曜日中止条件でもなかったので土曜日かなぁと思ったんですが、山日和さんの日曜日判断、大正解でしたね。
当初、土曜日だったら参加出来ないと予定だったので、日曜日になることを願っておりました。
実際、土曜日はこのあたりの山は全て雲の中だったので、実に大正解でした。
>谷向こうにこれが見えたときは、きれいだなと思いました。
着いたときには落ちちゃっているかと思っていたのですが。
御意です。到着するまで残っていることを期待しておりましたが、途端に落下しましたね。
>わりばしさんが最後尾意識してくれていましたし。
わりばしさんに深謝です。
>これ、別の人かなぁと思います。
大変、失礼いたしました。
おど+さんです。訂正しておきました。
>下っているとき、周囲のブナきれいだなと思いながら歩いていました。
同感です。okuさんもいい尾根ですね・・・と仰っておられましたね。
>日曜日のほうが好天予報とはいえ土曜日中止条件でもなかったので土曜日かなぁと思ったんですが、山日和さんの日曜日判断、大正解でしたね。
当初、土曜日だったら参加出来ないと予定だったので、日曜日になることを願っておりました。
実際、土曜日はこのあたりの山は全て雲の中だったので、実に大正解でした。
>谷向こうにこれが見えたときは、きれいだなと思いました。
着いたときには落ちちゃっているかと思っていたのですが。
御意です。到着するまで残っていることを期待しておりましたが、途端に落下しましたね。
>わりばしさんが最後尾意識してくれていましたし。
わりばしさんに深謝です。
>これ、別の人かなぁと思います。
大変、失礼いたしました。
おど+さんです。訂正しておきました。
>下っているとき、周囲のブナきれいだなと思いながら歩いていました。
同感です。okuさんもいい尾根ですね・・・と仰っておられましたね。
山猫
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
おはようございます、yamanekoさん。
レポ担ありがとうございます。
天気に恵まれ展望のスノー衆でした。山日和さんに感謝です。
九頭竜湖ができるまで、今回の山の周辺には、東市布・上半原・上半原・池ヶ島・荷暮などの集落がありました。
異形の木やミズナラの大木がいくつも残され、里山の雰囲気をかもし出していましたね。
ただ、人の手が入らなくなってミズナラの大木はあるものの小さい木が育っていません。
ブナの方が強く、植生が変わりつつあるようです。
ミズナラの大木が朽ち果てたら消えちゃうかな・・・
皆さん写真ありがとうございます。
わりばし
レポ担ありがとうございます。
天気に恵まれ展望のスノー衆でした。山日和さんに感謝です。
九頭竜湖ができるまで、今回の山の周辺には、東市布・上半原・上半原・池ヶ島・荷暮などの集落がありました。
異形の木やミズナラの大木がいくつも残され、里山の雰囲気をかもし出していましたね。
ただ、人の手が入らなくなってミズナラの大木はあるものの小さい木が育っていません。
ブナの方が強く、植生が変わりつつあるようです。
ミズナラの大木が朽ち果てたら消えちゃうかな・・・
皆さん写真ありがとうございます。
わりばし
最後に編集したユーザー わりばし [ 2021年3月10日(水) 05:15 ], 累計 1 回
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- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
グーさん お疲れ様でした。今日は出社ですね。
>仕事もせずに書いていたのではないですか?
バレましたか。昨日は昼休みをかなり長めにとることになりました
>スノー衆では「行程中で必ず1度は先頭ラッセルをすること」のルールがあるのです。
今回の行程は有り難いことに全般的に雪が締まっていて、ラッセルはほとんどなかったですね。
>あきんちょは何やらいわくがあったようだけど、okuちゃんはいつも胸の前で腕を組んでスイスイ。
どんないわくがあるのでしょう
>グーがコロナ対策で大きなテーブルの区画を引いたのだけど・・・・
結局いつものスノー衆の座席間隔でした・・・・
大同小異でしょう
>山日和さんは3密には絶対ならないいい山を案内してくれます。感謝です。
御意です。
>仕事もせずに書いていたのではないですか?
バレましたか。昨日は昼休みをかなり長めにとることになりました
>スノー衆では「行程中で必ず1度は先頭ラッセルをすること」のルールがあるのです。
今回の行程は有り難いことに全般的に雪が締まっていて、ラッセルはほとんどなかったですね。
>あきんちょは何やらいわくがあったようだけど、okuちゃんはいつも胸の前で腕を組んでスイスイ。
どんないわくがあるのでしょう
>グーがコロナ対策で大きなテーブルの区画を引いたのだけど・・・・
結局いつものスノー衆の座席間隔でした・・・・
大同小異でしょう
>山日和さんは3密には絶対ならないいい山を案内してくれます。感謝です。
御意です。
山猫
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- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
わりばしさん おはようございます。
>九頭竜湖ができるまで、今回の山の周辺には、東市布・上半原・上半原・池ヶ島・荷暮などの集落がありました。
こんな山域にまで、わりばしさんの造詣と蘊蓄の深さはこんな山域にまで及ぶんですね。
>異形の木やミズナラの大木がいくつも残され、里山の雰囲気をかもし出していましたね。
あの奥深い山の稜線にまでかつての人の営みがあったのかと思うと驚きであり、感慨深いですね。
>ただ、人の手が入らなくなってミズナラの大木はあるものの小さい木が育っていません。
ブナの方が強く、植生が変わりつつあるようです。
ミズナラの大木が朽ち果てたら消えちゃうかな・
素晴らしいところでしたので、また機会を見つけては再訪してみたいと思います。
>九頭竜湖ができるまで、今回の山の周辺には、東市布・上半原・上半原・池ヶ島・荷暮などの集落がありました。
こんな山域にまで、わりばしさんの造詣と蘊蓄の深さはこんな山域にまで及ぶんですね。
>異形の木やミズナラの大木がいくつも残され、里山の雰囲気をかもし出していましたね。
あの奥深い山の稜線にまでかつての人の営みがあったのかと思うと驚きであり、感慨深いですね。
>ただ、人の手が入らなくなってミズナラの大木はあるものの小さい木が育っていません。
ブナの方が強く、植生が変わりつつあるようです。
ミズナラの大木が朽ち果てたら消えちゃうかな・
素晴らしいところでしたので、また機会を見つけては再訪してみたいと思います。
山猫
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
yamaneko さん こんにちは
レポお疲れ様でした。
5台の車に分乗して、出発することになる。出発の前にわりばしさんが山日和さんを呼び止める「ピッケル要るんですか?」
山日和さん「持ってきていない」。
すかさず、グーさんが横から突っ込む「要項にピッケルって書いてあったで〜」
ピッケルをボッカしなくて軽量化で助かりました。
九頭竜川を見下ろす林道の脇には我々を歓迎するかのように大きく枝ぶりを広げるトチノキの大樹が現れる。「食糧難の時代にはトチノミは貴重な食材だったんで、樹を切らずに残したんですよね」と後ろでkeikokuさんがあきんちょさんに説明されているのを私も拝聴する。
大木の栃の木でしたね。
栃の実はあくを抜くのが大変だそうです、
栃餅大好きです。
急斜面をストックなしで飄々と登っていかれるのはokuさんとあきんちょさんだ。どうやら雲が上がり始めたようだ。九頭竜川の対岸の斜面では雲が上がったばかりの斜面に霧氷が付いているのが見える。
ストック無しではバランスが取れなくて歩けませんが若いですね
やがて尾根が一本に収束すると別の歓声を上げることになる。早くも霧氷が始まったのである。雪庇の反対側に霧氷を纏った樹々が整列する様はまるで霧氷の並木道だ。山日和さんを始め数人は尾根のすぐ直下の緩やかな谷筋を登られるが、なだらかにカールした谷筋も気持ち良さそうだ。
いい雰囲気の斜面で皆さん好きな所を歩いて見えましたね
又 訪ねて見たいと思った場所です。
赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
青空に霧氷が映え アルプスの大展望広がり素晴らしい赤樽山に大満足です。
私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。持参した野菜やキノコ類が多すぎて、2回目の鍋が出来た時にはほとんどの人はランチが終了し、満腹状態であった。瞬く間に楽しい時は過ぎる。
手際良く料理して見えましたね
美味しい鶏ちゃん御馳走様でした
好展望はここで終わり、下山はブナの立ち並ぶ尾根を下降してゆく。やがて遠目にもそれとわかる大樹が尾根の中央に現れる。これが噂のミズナラの大樹のようだ。樹の中には洞が形成されており、その中を覗き込むとまるで祠の中に祀られたお地蔵様のように氷荀が鎮座しているのだった。長い氷荀の一本が折れてしまっていたので、立て直してみる。
私が見て来たミズナラの木で一番だと思います。
ミズナラの大樹に訣れを告げて、尾根を下る。自然林が続く尾根では随所に均整のとれたブナの樹が随所に現れる。ミズナラの樹を目にした後で樹影のインパクトがないように思われるかもしれないが、目を楽しませてくれるには十分に思われた。私が大きく踏み抜くとすぐ先を歩いておられたバーチャリさんがケタケタと笑って一言「山猫も樹から落ちる!(笑・・・)」。
失礼しました(*_*)
林道を出ると車を停めた除雪広場まではすぐである。続々と駐車場に帰着すると「いいところだったな〜」「・・・でしたね〜」という満悦の聲が聞こえる。自然林の広々とした尾根、霧氷の回廊、パノラマの稜線、そしてミズナラや檜を初めとした大樹の数々に充足感を憶えぬ者はいないだろう。
企画して頂いた山日和さん 有難うございました。
参加者の皆さんにも楽しいかったスノー衆に感謝です。
バーチャリ
レポお疲れ様でした。
5台の車に分乗して、出発することになる。出発の前にわりばしさんが山日和さんを呼び止める「ピッケル要るんですか?」
山日和さん「持ってきていない」。
すかさず、グーさんが横から突っ込む「要項にピッケルって書いてあったで〜」
ピッケルをボッカしなくて軽量化で助かりました。
九頭竜川を見下ろす林道の脇には我々を歓迎するかのように大きく枝ぶりを広げるトチノキの大樹が現れる。「食糧難の時代にはトチノミは貴重な食材だったんで、樹を切らずに残したんですよね」と後ろでkeikokuさんがあきんちょさんに説明されているのを私も拝聴する。
大木の栃の木でしたね。
栃の実はあくを抜くのが大変だそうです、
栃餅大好きです。
急斜面をストックなしで飄々と登っていかれるのはokuさんとあきんちょさんだ。どうやら雲が上がり始めたようだ。九頭竜川の対岸の斜面では雲が上がったばかりの斜面に霧氷が付いているのが見える。
ストック無しではバランスが取れなくて歩けませんが若いですね
やがて尾根が一本に収束すると別の歓声を上げることになる。早くも霧氷が始まったのである。雪庇の反対側に霧氷を纏った樹々が整列する様はまるで霧氷の並木道だ。山日和さんを始め数人は尾根のすぐ直下の緩やかな谷筋を登られるが、なだらかにカールした谷筋も気持ち良さそうだ。
いい雰囲気の斜面で皆さん好きな所を歩いて見えましたね
又 訪ねて見たいと思った場所です。
赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
青空に霧氷が映え アルプスの大展望広がり素晴らしい赤樽山に大満足です。
私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。持参した野菜やキノコ類が多すぎて、2回目の鍋が出来た時にはほとんどの人はランチが終了し、満腹状態であった。瞬く間に楽しい時は過ぎる。
手際良く料理して見えましたね
美味しい鶏ちゃん御馳走様でした
好展望はここで終わり、下山はブナの立ち並ぶ尾根を下降してゆく。やがて遠目にもそれとわかる大樹が尾根の中央に現れる。これが噂のミズナラの大樹のようだ。樹の中には洞が形成されており、その中を覗き込むとまるで祠の中に祀られたお地蔵様のように氷荀が鎮座しているのだった。長い氷荀の一本が折れてしまっていたので、立て直してみる。
私が見て来たミズナラの木で一番だと思います。
ミズナラの大樹に訣れを告げて、尾根を下る。自然林が続く尾根では随所に均整のとれたブナの樹が随所に現れる。ミズナラの樹を目にした後で樹影のインパクトがないように思われるかもしれないが、目を楽しませてくれるには十分に思われた。私が大きく踏み抜くとすぐ先を歩いておられたバーチャリさんがケタケタと笑って一言「山猫も樹から落ちる!(笑・・・)」。
失礼しました(*_*)
林道を出ると車を停めた除雪広場まではすぐである。続々と駐車場に帰着すると「いいところだったな〜」「・・・でしたね〜」という満悦の聲が聞こえる。自然林の広々とした尾根、霧氷の回廊、パノラマの稜線、そしてミズナラや檜を初めとした大樹の数々に充足感を憶えぬ者はいないだろう。
企画して頂いた山日和さん 有難うございました。
参加者の皆さんにも楽しいかったスノー衆に感謝です。
バーチャリ
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
Dr.yamanekoさん、速攻レポ、お疲れさんです。
爺は昨日はバタンQ~で、なにも手付かずでした(>_<)
この超ロングレポはヤブ史上最長のギネス物じゃないでしょうか?
山頂からこのまま西に進むのかと思ったら、グーさんが「独りで行け~」とツメタイお言葉。もうどっち向いて歩いてるのか分かりませ~ん(゜o゜)
でも私が到着した時はみなさん下へ向かって急降下されてました。またもオアズケだ。
来季(今季も?)も参加を許されるよう、いっそうの精進に励みたいと思っております。
~2日目にしてようやくPCに向かえた、びわ爺
爺は昨日はバタンQ~で、なにも手付かずでした(>_<)
この超ロングレポはヤブ史上最長のギネス物じゃないでしょうか?
さあ出発!という時にとんだチョンボで、冷汗もんでした。九死に一生のお助け、ありがとうございました。橋の手前ではbiwa爺さんがスノーシューを抱えてお困りのようだ。
何とか無事に留め具に紐を通すお手伝いをさせて頂くと、全員揃っていざ出発である。
足腰、体幹の強さが羨ましい! 私の場合、転ばぬ先の…というより、バテぬ前の杖です。急斜面をストックなしで飄々と登っていかれるのはokuさんとあきんちょさんだ。
ほんとうに、檜やミズナラの巨樹大木が次々現れました。「この山はブナは少なく、ミズナラと檜が多いんです」とのこと。
さすがの導師様、ここぞというお楽しみポイントを押さえておられます。喘ぎながらの1列縦隊が一気に広がり、光と木陰のブナの林を堪能させてもらいました。「ここからは好きなところを自由に歩いて下さい。」と山日和さん。広々とした尾根にはいく筋もの襞が広がる。
役者がそろった光景でした! 白い峰々を従えた九頭竜湖は扇のカナメのようですね(^^♪真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
山頂からこのまま西に進むのかと思ったら、グーさんが「独りで行け~」とツメタイお言葉。もうどっち向いて歩いてるのか分かりませ~ん(゜o゜)
降り注ぐのは陽光でなくて、「エビの尻尾」の残骸でした。後ろ襟の隙間から背中に滑り込み、ヒヤリ!とさせられます。赤樽山に到着した時点では霧氷の回廊が続いているように見えたが、降り注ぐ陽光に照らされた稜線上はどこでも同じ現象が起こっているのだろう。尾根上の霧氷は瞬く間に姿を消してゆく。
「イイバシょ」ですね(^_-)徳平山の手前のピークp1184が当初のランチの予定だったらしい。確かに数字からしても「いい場所」だ。
でも私が到着した時はみなさん下へ向かって急降下されてました。またもオアズケだ。
やっぱり! というか、またか!というか。恒例の光景ですね。さっそく類焼防止のためアルミの遮蔽板を設けました。調理を始める。わりばしさんの加圧式のストーヴから勢いよく炎が上がる。気がつけばシリコンのまな板まで燃えている。
ごちそうさまでした。他のみなさんからもお菓子や果物の差し入れ、美味しく頂きました。私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。
真ん中に控えたびわ爺の「タブス」だけは、間違えようがありませんでしたね(^_-)気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。
立ち上がれない氷筍には、他人とは思えない親近感を覚え、ガンバレ!と励ましておきました。樹の中には洞が形成されており、その中を覗き込むとまるで祠の中に祀られたお地蔵様のように氷荀が鎮座しているのだった。長い氷荀の一本が折れてしまっていたので、立て直してみる。
結果に1票! アトラクションより、あと楽しょう~ですね(^O^)/すぐに林道に出る。今日はアトラクションがなかったと山日和さんは仰るが「アトラクションいらんいらん」とちーたろーさん 。同感である。
遅足老害隊員にとっては、とても「のんびり」とはいきませんが、魅力凝縮の一日でした。おかげさまで、どうにか金魚のフンになれて、今はホッと一息入れてます。「あれだけのんびりとしてこんな時間に下山するとは」・・・と山日和さんは仰るが、充分すぎるほど魅力が凝集された山行だろう。
来季(今季も?)も参加を許されるよう、いっそうの精進に励みたいと思っております。
~2日目にしてようやくPCに向かえた、びわ爺
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
山猫さん、こんばんは。3日以内と区切りましたが、驚くべき速攻レポですね。
本来、今年の「スノー衆」本来は1月の上旬に予定されていたのだが、その直前に緊急事態宣言が再発令され延期されることとなる。苦渋のご判断だったことと思われるが
その通りです。いっそのこと久住山で開催しようかと思いました。
長良川にかかる橋を渡ると集合場所の道の駅「清流の里しろとり」まではわずか10分とかからない距離だ。白鳥の古い街並みを歩き始めた時はまだ薄暗かったが、道の駅が近づくにつれ急速に夜の帳が上がってゆく。
公共交通機関でスノー衆に参加したのは史上初です。
5台の車に分乗して、出発することになる。出発の前にわりばしさんが山日和さんを呼び止める「ピッケル要るんですか?」
山日和さん「持ってきていない」。
すかさず、グーさんが横から突っ込む「要項にピッケルって書いてあったで〜」
よくある話ですね。
林道は九十九折に急斜面を登ってゆくが、ショートカットで雪の斜面を登ってゆく。ただ一人、林道を忠実に辿られるグーさんを除いては。それまで、先頭を歩いていたグーさんを皆が一気に追い抜かすことになった。
これもよくある話です。
尾根に乗ると、ブナの樹林。「この山はブナは少なく、ミズナラと檜が多いんです」とのこと。
少ないといより、ミズナラとヒノキが目立つってとこでしょうか。ブナは大木が少ないですね。
「ここからは好きなところを自由に歩いて下さい。」と山日和さん。広々とした尾根にはいく筋もの襞が広がる。「影が綺麗だなぁ〜」とわしたかさんの声が聞こえてた。雪の上に朝の光が落とす樹々のシルエットが斜面の緩やかな起伏を示している。
考えてみれば大人数のパーティーでの登山は高校時代のワンゲル部の山行以来だが、隊列を崩して各人が樹林の中を気儘に歩く自由などは考えられない事態だ。思い思いに朝陽の差し込む広々とした疎林の中にトレースを刻んでゆく様はそれだけでも眺めていて愉しくなる光景だ。
どこを歩いても心配ないし、こういう場所ではできるだけ自由に楽しんでほしいんです。行程的にもまったく心配なかったし。
締めるところは締めますけどね。
登るにつれて、霧氷は暑さを増し、朝陽に照らされた尾根周囲の樹々が悉く白銀に輝いている。「こんなに素晴らしい霧氷に出会えるとは!」と次々に感嘆の聲が聞こえる。
これは全然期待していなかっただけに、まさに「望外の喜び」でした。
keikokuさんの立つ北尾根に向かって思わず歩みを速める。真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
このダイナミックな眺めは素晴らしいですよね。人工的な九頭竜湖の存在がまわりの山々を引き立ててくれていました。
赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
ここまで来ると越美国境稜線の視界が一気に開けます。実にいい眺めです。
山頂の周囲では霧氷の落下する速度が急激に加速し始める。樹々からはバサバサと音を立てて、まさに雨霰のごとく一気に落下してゆく。
なんとか間に合ったというところですね。あと1時間遅かったら霧氷を楽しめなかったでしょう。
北側には北アルプス、大日ヶ岳、白山から経ヶ岳へと至る稜線、南には先述の越美国境の山々という贅沢な眺望を望みながら尾根を東へと進む。尾根上にはいくつもの小ピークが連綿と続いているが、ピークに達する度に主のように大きな異形の檜の樹が現れる。芦生杉のよう横に大きく広がった幹からは垂直に支幹が何本も出ている。京都の北山では芦生杉の大樹はよく見かけるが、台杉ならぬ台檜と呼ぶのか、このような檜の樹は見たことがなく、その存在感に圧倒される。
この日はずっと白山に見守られながらの縦走でしたね。
こういうヒノキは奥越や越美国境にはたくさんあります。左門岳や屏風山周辺にも多いし、小白山から杉山の稜線にも凄いのがあります。
誰かが「ここがp1156ですね」というと、すかさず「なるほど、メシにいいころか」・・・と云う声を発したのはグーさんだっただろうか。
それは私です。
徳平山の手前のピークp1184が当初のランチの予定だったらしい。確かに数字からしても「いい場所」だ。縦走路ではしばらく北側の展望に恵まれなかったが、再び正面に白山の展望が広がっている。大人数で囲むテーブルを作るには少し狭いようだ。
グーさんはここでのランチを主張したが、山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。
元々ここの予定だったんですよ。ピークは眺めは最高だけど、ちょっと狭すぎ。ひとりならここにしてましたけどね。ランチテーブルのないスノー衆なんて、クリープを入れないなんとやらです。
スコップを持参している人が意外にも多く、瞬く間にテーブルが出来あがる。早速にも雪のテーブルを囲んでランチの時間が始まる。
みなさん、言いつけを守って持参してくれるので助かります。スノーシューで掘っているフリをしている人も約1名いましたが。
調理を始める。わりばしさんの加圧式のストーヴから勢いよく炎が上がる。気がつけばシリコンのまな板まで燃えている。一瞬、驚いたが、どうも周囲の人たちは(またか・・・)という目で眺めている。どうもスノー衆のランチでは恒例の光景らしい。
これで兔夢ちゃんがいれば、ツイン・ファイヤーが見れたのに。
気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。同じ色、モデルのライトニング・エクスプローラーが三艘ある。グーさんは好きなものを履いて帰ればいいと仰るが、果たしてスノーシューが持ち主のところに無事に帰るかどうか心配だ。スノーシューを前に記念撮影を行うと、三々五々に下山の準備を始める。
エクスプローラーは4台でしたよ。わりばしさんやbiwa爺さんが好きなのを履いて帰ればすぐにバレますね。
好展望はここで終わり、下山はブナの立ち並ぶ尾根を下降してゆく。やがて遠目にもそれとわかる大樹が尾根の中央に現れる。これが噂のミズナラの大樹のようだ。樹の中には洞が形成されており、その中を覗き込むとまるで祠の中に祀られたお地蔵様のように氷荀が鎮座しているのだった。長い氷荀の一本が折れてしまっていたので、立て直してみる。
あのミズナラのサイズはなかなか無いと思いますよ。
洞の中の氷筍は見ものでしたね。秘宝館の展示を見るようでした。
ミズナラの大樹に訣れを告げて、尾根を下る。自然林が続く尾根では随所に均整のとれたブナの樹が随所に現れる。ミズナラの樹を目にした後で樹影のインパクトがないように思われるかもしれないが、目を楽しませてくれるには十分に思われた。
ブナ林という点では、赤樽山の登りよりもはるかに優れていますね。徳平山頂からP1111の尾根と合わせていいブナ林だと思います。
尾根の末端ではすぐ左手に植林を見ながら自然林の中を下降してゆく。すぐに林道に出る。今日はアトラクションがなかったと山日和さんは仰るが「アトラクションいらんいらん」とちーたろーさん 。同感である。
あらー、そうですか。みなさん物足りなさそうな顔をしてるように見えたけど。
再びスノーシューを装着して九頭竜川を見下ろしながら林道を歩くと「3年前にこの山を辿った時はあそこを渡渉したんです」と山日和さんが川面を指差す。川を見るとどう見ても容易に渡渉できるようなところではなく、膝まで水に浸かることは免れそうもない。当時の地図にはこのあたりに橋が記されていたにも関わらず、実際には橋がなかったらしい。改めて情報の少ない山のルートを開拓して来られた山日和導師の苦労を垣間見る気がした。
当時の地図ったって3年前の話ですからね。今も同じです。地形図が間違えてるのはよくあることです。実際の渡渉はヒザまでもない程度で、どうということはありません。
「あれだけのんびりとしてこんな時間に下山するとは」・・・と山日和さんは仰るが、充分すぎるほど魅力が凝集された山行だろう。そして私にとっては多くの見知らぬ山への憧憬を抱くと共に、高校時代以来の久しぶりのパーティー登山の新鮮な愉しさを感じさせてくれる山行であった。
スノー衆史上最高のゆるゆる山行だったと思いますよ。
山日和
本来、今年の「スノー衆」本来は1月の上旬に予定されていたのだが、その直前に緊急事態宣言が再発令され延期されることとなる。苦渋のご判断だったことと思われるが
その通りです。いっそのこと久住山で開催しようかと思いました。
長良川にかかる橋を渡ると集合場所の道の駅「清流の里しろとり」まではわずか10分とかからない距離だ。白鳥の古い街並みを歩き始めた時はまだ薄暗かったが、道の駅が近づくにつれ急速に夜の帳が上がってゆく。
公共交通機関でスノー衆に参加したのは史上初です。
5台の車に分乗して、出発することになる。出発の前にわりばしさんが山日和さんを呼び止める「ピッケル要るんですか?」
山日和さん「持ってきていない」。
すかさず、グーさんが横から突っ込む「要項にピッケルって書いてあったで〜」
よくある話ですね。
林道は九十九折に急斜面を登ってゆくが、ショートカットで雪の斜面を登ってゆく。ただ一人、林道を忠実に辿られるグーさんを除いては。それまで、先頭を歩いていたグーさんを皆が一気に追い抜かすことになった。
これもよくある話です。
尾根に乗ると、ブナの樹林。「この山はブナは少なく、ミズナラと檜が多いんです」とのこと。
少ないといより、ミズナラとヒノキが目立つってとこでしょうか。ブナは大木が少ないですね。
「ここからは好きなところを自由に歩いて下さい。」と山日和さん。広々とした尾根にはいく筋もの襞が広がる。「影が綺麗だなぁ〜」とわしたかさんの声が聞こえてた。雪の上に朝の光が落とす樹々のシルエットが斜面の緩やかな起伏を示している。
考えてみれば大人数のパーティーでの登山は高校時代のワンゲル部の山行以来だが、隊列を崩して各人が樹林の中を気儘に歩く自由などは考えられない事態だ。思い思いに朝陽の差し込む広々とした疎林の中にトレースを刻んでゆく様はそれだけでも眺めていて愉しくなる光景だ。
どこを歩いても心配ないし、こういう場所ではできるだけ自由に楽しんでほしいんです。行程的にもまったく心配なかったし。
締めるところは締めますけどね。
登るにつれて、霧氷は暑さを増し、朝陽に照らされた尾根周囲の樹々が悉く白銀に輝いている。「こんなに素晴らしい霧氷に出会えるとは!」と次々に感嘆の聲が聞こえる。
これは全然期待していなかっただけに、まさに「望外の喜び」でした。
keikokuさんの立つ北尾根に向かって思わず歩みを速める。真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
このダイナミックな眺めは素晴らしいですよね。人工的な九頭竜湖の存在がまわりの山々を引き立ててくれていました。
赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
ここまで来ると越美国境稜線の視界が一気に開けます。実にいい眺めです。
山頂の周囲では霧氷の落下する速度が急激に加速し始める。樹々からはバサバサと音を立てて、まさに雨霰のごとく一気に落下してゆく。
なんとか間に合ったというところですね。あと1時間遅かったら霧氷を楽しめなかったでしょう。
北側には北アルプス、大日ヶ岳、白山から経ヶ岳へと至る稜線、南には先述の越美国境の山々という贅沢な眺望を望みながら尾根を東へと進む。尾根上にはいくつもの小ピークが連綿と続いているが、ピークに達する度に主のように大きな異形の檜の樹が現れる。芦生杉のよう横に大きく広がった幹からは垂直に支幹が何本も出ている。京都の北山では芦生杉の大樹はよく見かけるが、台杉ならぬ台檜と呼ぶのか、このような檜の樹は見たことがなく、その存在感に圧倒される。
この日はずっと白山に見守られながらの縦走でしたね。
こういうヒノキは奥越や越美国境にはたくさんあります。左門岳や屏風山周辺にも多いし、小白山から杉山の稜線にも凄いのがあります。
誰かが「ここがp1156ですね」というと、すかさず「なるほど、メシにいいころか」・・・と云う声を発したのはグーさんだっただろうか。
それは私です。
徳平山の手前のピークp1184が当初のランチの予定だったらしい。確かに数字からしても「いい場所」だ。縦走路ではしばらく北側の展望に恵まれなかったが、再び正面に白山の展望が広がっている。大人数で囲むテーブルを作るには少し狭いようだ。
グーさんはここでのランチを主張したが、山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。
元々ここの予定だったんですよ。ピークは眺めは最高だけど、ちょっと狭すぎ。ひとりならここにしてましたけどね。ランチテーブルのないスノー衆なんて、クリープを入れないなんとやらです。
スコップを持参している人が意外にも多く、瞬く間にテーブルが出来あがる。早速にも雪のテーブルを囲んでランチの時間が始まる。
みなさん、言いつけを守って持参してくれるので助かります。スノーシューで掘っているフリをしている人も約1名いましたが。
調理を始める。わりばしさんの加圧式のストーヴから勢いよく炎が上がる。気がつけばシリコンのまな板まで燃えている。一瞬、驚いたが、どうも周囲の人たちは(またか・・・)という目で眺めている。どうもスノー衆のランチでは恒例の光景らしい。
これで兔夢ちゃんがいれば、ツイン・ファイヤーが見れたのに。
気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。同じ色、モデルのライトニング・エクスプローラーが三艘ある。グーさんは好きなものを履いて帰ればいいと仰るが、果たしてスノーシューが持ち主のところに無事に帰るかどうか心配だ。スノーシューを前に記念撮影を行うと、三々五々に下山の準備を始める。
エクスプローラーは4台でしたよ。わりばしさんやbiwa爺さんが好きなのを履いて帰ればすぐにバレますね。
好展望はここで終わり、下山はブナの立ち並ぶ尾根を下降してゆく。やがて遠目にもそれとわかる大樹が尾根の中央に現れる。これが噂のミズナラの大樹のようだ。樹の中には洞が形成されており、その中を覗き込むとまるで祠の中に祀られたお地蔵様のように氷荀が鎮座しているのだった。長い氷荀の一本が折れてしまっていたので、立て直してみる。
あのミズナラのサイズはなかなか無いと思いますよ。
洞の中の氷筍は見ものでしたね。秘宝館の展示を見るようでした。
ミズナラの大樹に訣れを告げて、尾根を下る。自然林が続く尾根では随所に均整のとれたブナの樹が随所に現れる。ミズナラの樹を目にした後で樹影のインパクトがないように思われるかもしれないが、目を楽しませてくれるには十分に思われた。
ブナ林という点では、赤樽山の登りよりもはるかに優れていますね。徳平山頂からP1111の尾根と合わせていいブナ林だと思います。
尾根の末端ではすぐ左手に植林を見ながら自然林の中を下降してゆく。すぐに林道に出る。今日はアトラクションがなかったと山日和さんは仰るが「アトラクションいらんいらん」とちーたろーさん 。同感である。
あらー、そうですか。みなさん物足りなさそうな顔をしてるように見えたけど。
再びスノーシューを装着して九頭竜川を見下ろしながら林道を歩くと「3年前にこの山を辿った時はあそこを渡渉したんです」と山日和さんが川面を指差す。川を見るとどう見ても容易に渡渉できるようなところではなく、膝まで水に浸かることは免れそうもない。当時の地図にはこのあたりに橋が記されていたにも関わらず、実際には橋がなかったらしい。改めて情報の少ない山のルートを開拓して来られた山日和導師の苦労を垣間見る気がした。
当時の地図ったって3年前の話ですからね。今も同じです。地形図が間違えてるのはよくあることです。実際の渡渉はヒザまでもない程度で、どうということはありません。
「あれだけのんびりとしてこんな時間に下山するとは」・・・と山日和さんは仰るが、充分すぎるほど魅力が凝集された山行だろう。そして私にとっては多くの見知らぬ山への憧憬を抱くと共に、高校時代以来の久しぶりのパーティー登山の新鮮な愉しさを感じさせてくれる山行であった。
スノー衆史上最高のゆるゆる山行だったと思いますよ。
山日和
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
バーチャリさん こんばんは
>ピッケルをボッカしなくて軽量化で助かりました。
同感です。
>大木の栃の木でしたね。
御意です。
>栃餅大好きです。
私も大好きですが、森の動物たちも皆んな大好きかもしれませんね
>ストック無しではバランスが取れなくて歩けませんが若いですね
同感です。
>手際良く料理して見えましたね
美味しい鶏ちゃん御馳走様でした
いえ、野菜を切るのに結構、必死でした。
お粗末様でしたが、お口に合えば幸甚です。
>私が見て来たミズナラの木で一番だと思います。
私もです。
>失礼しました(*_*)
いえ、今回はすぐお近くを歩かせて頂く機会が多く、お陰様で楽しい時間を過ごさせて頂きました。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。
>ピッケルをボッカしなくて軽量化で助かりました。
同感です。
>大木の栃の木でしたね。
御意です。
>栃餅大好きです。
私も大好きですが、森の動物たちも皆んな大好きかもしれませんね
>ストック無しではバランスが取れなくて歩けませんが若いですね
同感です。
>手際良く料理して見えましたね
美味しい鶏ちゃん御馳走様でした
いえ、野菜を切るのに結構、必死でした。
お粗末様でしたが、お口に合えば幸甚です。
>私が見て来たミズナラの木で一番だと思います。
私もです。
>失礼しました(*_*)
いえ、今回はすぐお近くを歩かせて頂く機会が多く、お陰様で楽しい時間を過ごさせて頂きました。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。
山猫
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
yamanekoさん、レポありがとうございます。
早いのもですが、よくこんなに細かく記憶されているんですね~~
わりばしさんのお隣には決して行きません(笑)
林道に着いてホッとしました~~
でもこれくらいがいいですよ~~
山日和様、皆様、
ありがとうございました。
ちーたろー
早いのもですが、よくこんなに細かく記憶されているんですね~~
1度は開催されるだろうと期待していました。いよいよ待望のスノー衆なる雪山のオフ会の朝を迎える。本来、今年の「スノー衆」本来は1月の上旬に予定されていたのだが、その直前に緊急事態宣言が再発令され延期されることとなる。苦渋のご判断だったことと思われるが、山日和さんをはじめ晴れてこの日を迎えることが出来る参加者の喜びはひとしおだろう。
向こうの山の木々が白くなっているのは霧氷??とびっくりしましたね。ここから急登です。オド+さんが軽々と登っていかれ、数人がその後を追う。雪が緩んでざれていたら登りにくかったかもしれないが、十分に締まっている。この日はトレースの跡を追って歩くことが出来るのがとても有難い。というのも昨日の山行で両側のゲイターがズタズタに敗れてしまい、この日はゲイターなしでの登山になるのであった。急斜面をストックなしで飄々と登っていかれるのはokuさんとあきんちょさんだ。どうやら雲が上がり始めたようだ。九頭竜川の対岸の斜面では雲が上がったばかりの斜面に霧氷が付いているのが見える。
綺麗でしたね~~登るにつれて、霧氷は暑さを増し、朝陽に照らされた尾根周囲の樹々が悉く白銀に輝いている。「こんなに素晴らしい霧氷に出会えるとは!」と次々に感嘆の聲が聞こえる。
青空の下何を見ても綺麗でした~~赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
あったかくてチョコレートもすぐに溶けました~~スコップを持参している人が意外にも多く、瞬く間にテーブルが出来あがる。早速にも雪のテーブルを囲んでランチの時間が始まる。幸いにも風もなく、相変わらずの好天が続く。日差しを背後から受ける側に座った人々は背中が暑く感じられたかもしれない。
調理を始める。わりばしさんの加圧式のストーヴから勢いよく炎が上がる。気がつけばシリコンのまな板まで燃えている。一瞬、驚いたが、どうも周囲の人たちは(またか・・・)という目で眺めている。どうもスノー衆のランチでは恒例の光景らしい。
わりばしさんのお隣には決して行きません(笑)
一生懸命に野菜を切っておられるのを、のんびり眺めさせて頂きました(^^)私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。持参した野菜やキノコ類が多すぎて、2回目の鍋が出来た時にはほとんどの人はランチが終了し、満腹状態であった。瞬く間に楽しい時は過ぎる。
いつもながらあれだけ並べるとすごいです。MSR展示場ですね。気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。同じ色、モデルのライトニング・エクスプローラーが三艘ある。グーさんは好きなものを履いて帰ればいいと仰るが、果たしてスノーシューが持ち主のところに無事に帰るかどうか心配だ。スノーシューを前に記念撮影を行うと、三々五々に下山の準備を始める。
氷筍さん立て直してあげたのですね。好展望はここで終わり、下山はブナの立ち並ぶ尾根を下降してゆく。やがて遠目にもそれとわかる大樹が尾根の中央に現れる。これが噂のミズナラの大樹のようだ。樹の中には洞が形成されており、その中を覗き込むとまるで祠の中に祀られたお地蔵様のように氷荀が鎮座しているのだった。長い氷荀の一本が折れてしまっていたので、立て直してみる。
皆様には一番の楽しみだったのでしょうけど、私には一番の懸念でした(^~^)尾根の末端ではすぐ左手に植林を見ながら自然林の中を下降してゆく。すぐに林道に出る。今日はアトラクションがなかったと山日和さんは仰るが「アトラクションいらんいらん」とちーたろーさん 。同感である。
林道に着いてホッとしました~~
ほんとに素晴らしいところでした。スノーシューを装着して九頭竜川を見下ろしながら林道を歩くと「3年前にこの山を辿った時はあそこを渡渉したんです」と山日和さんが川面を指差す。川を見るとどう見ても容易に渡渉できるようなところではなく、膝まで水に浸かることは免れそうもない。当時の地図にはこのあたりに橋が記されていたにも関わらず、実際には橋がなかったらしい。改めて情報の少ない山のルートを開拓して来られた山日和導師の苦労を垣間見る気がした。
私にとっては十分過ぎる程ですが、スノー衆で10キロ程っていうのはやはり短いんでしょうね。「あれだけのんびりとしてこんな時間に下山するとは」・・・と山日和さんは仰るが、充分すぎるほど魅力が凝集された山行だろう。そして私にとっては多くの見知らぬ山への憧憬を抱くと共に、高校時代以来の久しぶりのパーティー登山の新鮮な愉しさを感じさせてくれる山行であった。
でもこれくらいがいいですよ~~
山日和様、皆様、
ありがとうございました。
ちーたろー
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
biwa爺さん コメント有難うございます。
Dr.yamanekoさん、速攻レポ、お疲れさんです。
爺は昨日はバタンQ~で、なにも手付かずでした(>_<)
私もrepアップをした途端にバタンQ〜となりました。疲れました・・・
>この超ロングレポはヤブ史上最長のギネス物じゃないでしょうか?
猫の穴探しのrepも結構長かったですよね。特に登山前が
どなたでしょう、土蔵岳をドグラダケと読む方は?
とは言え、私も三重獄はミエゴクとは読みませんでしたが、かつてサンジュウゴクと読んでいたことがありましたが
>さすがの導師様、ここぞというお楽しみポイントを押さえておられます。喘ぎながらの1列縦隊が一気に広がり、光と木陰のブナの林を堪能させてもらいました。
確かに・・・
>降り注ぐのは陽光でなくて、「エビの尻尾」の残骸でした。後ろ襟の隙間から背中に滑り込み、ヒヤリ!とさせられます。
ヒヤリとしたのは私だけかと思いましたが、biwa爺さんもでしたか・・・安心致しました
>「イイバシょ」ですね(^_-)
受け止めて下さり有難うございます。biwa爺さんに期待しておりました。
>やっぱり! というか、またか!というか。恒例の光景ですね。さっそく類焼防止のためアルミの遮蔽板を設けました。
遮蔽板を持参した方がいいんですね。
>アトラクションより、あと楽しょう~ですね(^O^)/
流石・・・
>遅足老害隊員にとっては、とても「のんびり」とはいきませんが、魅力凝縮の一日でした。
でしたね〜
>おかげさまで、どうにか金魚のフンになれて、今はホッと一息入れてます。
一番驚いたのは、今回はbiwa爺さんが全く遅れていなかったことかもしれません
Dr.yamanekoさん、速攻レポ、お疲れさんです。
爺は昨日はバタンQ~で、なにも手付かずでした(>_<)
私もrepアップをした途端にバタンQ〜となりました。疲れました・・・
>この超ロングレポはヤブ史上最長のギネス物じゃないでしょうか?
猫の穴探しのrepも結構長かったですよね。特に登山前が
どなたでしょう、土蔵岳をドグラダケと読む方は?
とは言え、私も三重獄はミエゴクとは読みませんでしたが、かつてサンジュウゴクと読んでいたことがありましたが
>さすがの導師様、ここぞというお楽しみポイントを押さえておられます。喘ぎながらの1列縦隊が一気に広がり、光と木陰のブナの林を堪能させてもらいました。
確かに・・・
>降り注ぐのは陽光でなくて、「エビの尻尾」の残骸でした。後ろ襟の隙間から背中に滑り込み、ヒヤリ!とさせられます。
ヒヤリとしたのは私だけかと思いましたが、biwa爺さんもでしたか・・・安心致しました
>「イイバシょ」ですね(^_-)
受け止めて下さり有難うございます。biwa爺さんに期待しておりました。
>やっぱり! というか、またか!というか。恒例の光景ですね。さっそく類焼防止のためアルミの遮蔽板を設けました。
遮蔽板を持参した方がいいんですね。
>アトラクションより、あと楽しょう~ですね(^O^)/
流石・・・
>遅足老害隊員にとっては、とても「のんびり」とはいきませんが、魅力凝縮の一日でした。
でしたね〜
>おかげさまで、どうにか金魚のフンになれて、今はホッと一息入れてます。
一番驚いたのは、今回はbiwa爺さんが全く遅れていなかったことかもしれません
山猫
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
山日和導師 コメント有難うございます。まず、色々とお世話になりました。
>公共交通機関でスノー衆に参加したのは史上初です。
公共交通機関のみならずかなり長く歩きもしましたが
>>尾根に乗ると、ブナの樹林。「この山はブナは少なく、ミズナラと檜が多いんです」とのこと。
>少ないといより、ミズナラとヒノキが目立つってとこでしょうか。ブナは大木が少ないですね。
大変失礼しました。導師は「ブナが少ない」とは仰いませんでした。repの本文も訂正させて頂きました。
ミズナラもヒノキもあの様な樹々はみたことがなく、驚きました。
>これは全然期待していなかっただけに、まさに「望外の喜び」でした。
霧氷は土曜日の方が見られる可能性があるかと思いましたが、全くでした。
これも日曜日でよかったですね。
>ここまで来ると越美国境稜線の視界が一気に開けます。実にいい眺めです。
御意です。滝波山や平家岳は地図を見て憧憬を膨らませていただけだったので、私のとっては感慨が深かったです。
>この日はずっと白山に見守られながらの縦走でしたね。
それだけ好展望が続いたということでもありますね。
>それは私です。
失礼しました。ここも本文を訂正します。
>元々ここの予定だったんですよ。ピークは眺めは最高だけど、ちょっと狭すぎ。ひとりならここにしてましたけどね。
なるほど、グーさんの読みは当たっていた訳ですね。確かに「いい場所」でした。
>あのミズナラのサイズはなかなか無いと思いますよ。
洞の中の氷筍は見ものでしたね。秘宝館の展示を見るようでした。
登りのミズナラもそうでしたが、これまでに見たことがない大きさで、樹肌からわかりませんでした。
女性三人で取り囲んで幹の半周に達するかどうか・・・というところでしたね。果たして幹周りはどのくらいになるんでしょう?
氷荀はさらに驚きました。綺麗でしたね。
>ブナ林という点では、赤樽山の登りよりもはるかに優れていますね。徳平山頂からP1111の尾根と合わせていいブナ林だと思います。
御意です。普段であればこのブナ林の林相の良さに感嘆するのでしょうが、確かにヒノキとミズナラの印象が上回ってしまいますね。
>あらー、そうですか。みなさん物足りなさそうな顔をしてるように見えたけど。
それは気のせいでしょう
>スノー衆史上最高のゆるゆる山行だったと思いますよ。
お陰様で色々と愉しませて頂きました。どうも有難うございました。
>公共交通機関でスノー衆に参加したのは史上初です。
公共交通機関のみならずかなり長く歩きもしましたが
>>尾根に乗ると、ブナの樹林。「この山はブナは少なく、ミズナラと檜が多いんです」とのこと。
>少ないといより、ミズナラとヒノキが目立つってとこでしょうか。ブナは大木が少ないですね。
大変失礼しました。導師は「ブナが少ない」とは仰いませんでした。repの本文も訂正させて頂きました。
ミズナラもヒノキもあの様な樹々はみたことがなく、驚きました。
>これは全然期待していなかっただけに、まさに「望外の喜び」でした。
霧氷は土曜日の方が見られる可能性があるかと思いましたが、全くでした。
これも日曜日でよかったですね。
>ここまで来ると越美国境稜線の視界が一気に開けます。実にいい眺めです。
御意です。滝波山や平家岳は地図を見て憧憬を膨らませていただけだったので、私のとっては感慨が深かったです。
>この日はずっと白山に見守られながらの縦走でしたね。
それだけ好展望が続いたということでもありますね。
>それは私です。
失礼しました。ここも本文を訂正します。
>元々ここの予定だったんですよ。ピークは眺めは最高だけど、ちょっと狭すぎ。ひとりならここにしてましたけどね。
なるほど、グーさんの読みは当たっていた訳ですね。確かに「いい場所」でした。
>あのミズナラのサイズはなかなか無いと思いますよ。
洞の中の氷筍は見ものでしたね。秘宝館の展示を見るようでした。
登りのミズナラもそうでしたが、これまでに見たことがない大きさで、樹肌からわかりませんでした。
女性三人で取り囲んで幹の半周に達するかどうか・・・というところでしたね。果たして幹周りはどのくらいになるんでしょう?
氷荀はさらに驚きました。綺麗でしたね。
>ブナ林という点では、赤樽山の登りよりもはるかに優れていますね。徳平山頂からP1111の尾根と合わせていいブナ林だと思います。
御意です。普段であればこのブナ林の林相の良さに感嘆するのでしょうが、確かにヒノキとミズナラの印象が上回ってしまいますね。
>あらー、そうですか。みなさん物足りなさそうな顔をしてるように見えたけど。
それは気のせいでしょう
>スノー衆史上最高のゆるゆる山行だったと思いますよ。
お陰様で色々と愉しませて頂きました。どうも有難うございました。
山猫
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
皆様、赤樽山、徳平山周回山歩き、大変お世話になりました。また、この企画をして頂いた山日和さんには、大感謝です。yamanekoさんも、長大なレポ、ご苦労様でした。
この二山周回、目は付けていましたが、これほど素晴らしいものだとは、思いもよりませんでした。今シーズンは、けっこう奥越に填まっていて、鷲鞍岳、山大納山、縫ヶ原山、岩谷山に次いで、5座目となりましたが、今回が最高の展望となりました。これは、土曜日から日曜日への変更が、功を奏しました。さすが、山日和さんでした。土曜は大丈夫で、日曜はダメだった人たちには、申し訳なかったですが、日曜参加者たちは、存分に楽しませて頂きました。
まさに展望の稜線歩きで、こんな形の山歩きの最高の形であったと思われます。次々に出てくる小ピークを地形図と照らし合わせて歩くのもまた、楽しいものでした。ただ、私自身は、前日に14kmばかり歩いたせいもあり、最近の腰痛が悪化。下山はとても辛いものとなりました。数歩歩くと、激痛に耐えられなくなり、一度腰をかがめないと再び歩けないような状態でした。みなさんには、心配をしてもらい、とてもありがたかったし、申し訳なかったですが、お陰で何とか下山できました。
今シーズンは、コロナの影響で、スノー衆も、今回が最初で最後ですが、何はともあれ、一度でも開催されたことに感謝しましょう。そしてまた、来年に期待したいと思います。山日和さんには、お骨折りですが、またよろしくお願い致します。そしてまた、みなさんにお目にかかれることを楽しみにしています。
keikoku SAKAKIBARA
この二山周回、目は付けていましたが、これほど素晴らしいものだとは、思いもよりませんでした。今シーズンは、けっこう奥越に填まっていて、鷲鞍岳、山大納山、縫ヶ原山、岩谷山に次いで、5座目となりましたが、今回が最高の展望となりました。これは、土曜日から日曜日への変更が、功を奏しました。さすが、山日和さんでした。土曜は大丈夫で、日曜はダメだった人たちには、申し訳なかったですが、日曜参加者たちは、存分に楽しませて頂きました。
まさに展望の稜線歩きで、こんな形の山歩きの最高の形であったと思われます。次々に出てくる小ピークを地形図と照らし合わせて歩くのもまた、楽しいものでした。ただ、私自身は、前日に14kmばかり歩いたせいもあり、最近の腰痛が悪化。下山はとても辛いものとなりました。数歩歩くと、激痛に耐えられなくなり、一度腰をかがめないと再び歩けないような状態でした。みなさんには、心配をしてもらい、とてもありがたかったし、申し訳なかったですが、お陰で何とか下山できました。
今シーズンは、コロナの影響で、スノー衆も、今回が最初で最後ですが、何はともあれ、一度でも開催されたことに感謝しましょう。そしてまた、来年に期待したいと思います。山日和さんには、お骨折りですが、またよろしくお願い致します。そしてまた、みなさんにお目にかかれることを楽しみにしています。
keikoku SAKAKIBARA
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- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
ちーたろーさん コメント有難うございます。
>早いのもですが、よくこんなに細かく記憶されているんですね~~
いえ大雑把で、所々、間違っておりました。
>向こうの山の木々が白くなっているのは霧氷??とびっくりしましたね。
山日和さんも書いておられますが、全く期待していなかっただけに驚きました。
>あったかくてチョコレートもすぐに溶けました~~
差し入れ、色々と有難うございました。
>一生懸命に野菜を切っておられるのを、のんびり眺めさせて頂きました(^^)
お隣に座らせて頂き、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
肝心の横山岳のお話をさせて頂くのを忘れており、失礼いたしました(>人<;)
>いつもながらあれだけ並べるとすごいです。MSR展示場ですね。
私は初めて見ましたが、確かに壮観でしたね。
>氷筍さん立て直してあげたのですね。
山日和さんには作り物はあかん!と言われましたが、修復ですから
>皆様には一番の楽しみだったのでしょうけど、私には一番の懸念でした(^~^)
林道に着いてホッとしました~~
同感です。
>私にとっては十分過ぎる程ですが、スノー衆で10キロ程っていうのはやはり短いんでしょうね。
でもこれくらいがいいですよ~~
山行の充足感は、長距離歩行そのものを目的としたものでない限り、距離には関係ないとはよく思います。
短い距離を時間をかけて歩く山行には長距離山行とは違う良さがありますからね。
>早いのもですが、よくこんなに細かく記憶されているんですね~~
いえ大雑把で、所々、間違っておりました。
>向こうの山の木々が白くなっているのは霧氷??とびっくりしましたね。
山日和さんも書いておられますが、全く期待していなかっただけに驚きました。
>あったかくてチョコレートもすぐに溶けました~~
差し入れ、色々と有難うございました。
>一生懸命に野菜を切っておられるのを、のんびり眺めさせて頂きました(^^)
お隣に座らせて頂き、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
肝心の横山岳のお話をさせて頂くのを忘れており、失礼いたしました(>人<;)
>いつもながらあれだけ並べるとすごいです。MSR展示場ですね。
私は初めて見ましたが、確かに壮観でしたね。
>氷筍さん立て直してあげたのですね。
山日和さんには作り物はあかん!と言われましたが、修復ですから
>皆様には一番の楽しみだったのでしょうけど、私には一番の懸念でした(^~^)
林道に着いてホッとしました~~
同感です。
>私にとっては十分過ぎる程ですが、スノー衆で10キロ程っていうのはやはり短いんでしょうね。
でもこれくらいがいいですよ~~
山行の充足感は、長距離歩行そのものを目的としたものでない限り、距離には関係ないとはよく思います。
短い距離を時間をかけて歩く山行には長距離山行とは違う良さがありますからね。
山猫
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- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
keikokuさん お疲れ様でした。
>数歩歩くと、激痛に耐えられなくなり、一度腰をかがめないと再び歩けないような状態でした
前半は快調に登って行かれたので腰痛は良くなったのかな・・と思っておりましたが、後半の下に入って腰痛が堪えたのでしょうね。
頻繁に腰をストレッチされているお姿が気になりましたが、無事に下山出来て良かったです。
>鷲鞍岳、山大納山、縫ヶ原山、岩谷山に次いで、5座目
凄いですね。どの山も登ったことがないのですが、いずれ訪れてみたいです。
>次々に出てくる小ピークを地形図と照らし合わせて歩くのもまた、楽しいものでした。
同感です。
>前日に14kmばかり歩いたせいもあり、
何と!:o
私も14kmほど歩きましたが、どちらに行かれたのでしょう
>今回が最初で最後ですが、何はともあれ、一度でも開催されたことに感謝しましょう。
御意です
>数歩歩くと、激痛に耐えられなくなり、一度腰をかがめないと再び歩けないような状態でした
前半は快調に登って行かれたので腰痛は良くなったのかな・・と思っておりましたが、後半の下に入って腰痛が堪えたのでしょうね。
頻繁に腰をストレッチされているお姿が気になりましたが、無事に下山出来て良かったです。
>鷲鞍岳、山大納山、縫ヶ原山、岩谷山に次いで、5座目
凄いですね。どの山も登ったことがないのですが、いずれ訪れてみたいです。
>次々に出てくる小ピークを地形図と照らし合わせて歩くのもまた、楽しいものでした。
同感です。
>前日に14kmばかり歩いたせいもあり、
何と!:o
私も14kmほど歩きましたが、どちらに行かれたのでしょう
>今回が最初で最後ですが、何はともあれ、一度でも開催されたことに感謝しましょう。
御意です
山猫
Re: 【越美】スノー衆2021 赤樽山〜徳平山☆大展望のパノラマ尾根へ
山猫さん、こんにちは。
2021年3月08日(月) 21:31
歩くのも速くてロング。レポも速くてロングです。
【 日 付 】2021年3月7日(日曜日)
日曜日開催になったので、参加することができました。
【 ルート 】越美トンネル西側の除雪広場6:40〜8:40p951〜9:36赤樽山10:00〜10:56 p1156〜11:58 p1184〜12:13 ca1160m(ランチ休憩);13;45〜14:01徳平山14:10〜駐車地16:20
山日和さんが企画してくださらなかったら、生涯、訪れることが無かった場所だったと思います。
いよいよ待望のスノー衆なる雪山のオフ会の朝を迎える。本来、今年の「スノー衆」本来は1月の上旬に予定されていたのだが、その直前に緊急事態宣言が再発令され延期されることとなる。苦渋のご判断だったことと思われるが、山日和さんをはじめ晴れてこの日を迎えることが出来る参加者の喜びはひとしおだろう。先々週の上谷山にて偶然にもkitayama-walkさんやkeikokuさんにお会いしたお陰で知らないメンバーがいなくなり、初参加の緊張感が和らいだ。
私は、28回目の参加です。
ちなみに、「スノー衆」の意味、ご存じですか?
美濃白鳥の古い旅館を薄暗い早朝に出発すると凛とした空気の中に春風の気配を感じる。長良川にかかる橋を渡ると集合場所の道の駅「清流の里しろとり」まではわずか10分とかからない距離だ。白鳥の古い街並みを歩き始めた時はまだ薄暗かったが、道の駅が近づくにつれ急速に夜の帳が上がってゆく。
旅館から出発だったのですね。グレートトラバースみたいです。
空には刷毛で掃いたような巻雲がわずかに見られるばかり、今日は絶好の好天が期待されそうだ。振り返ると街の北側には大日ヶ岳がすっきりと姿を見せている。六時前になると山日和さんを中心にメンバーの輪が出来る。
いつものスノー衆の朝の光景なのですが、皆、マスクをしているのが、いつもと違う異様な光景でした。
5台の車に分乗して、出発することになる。出発の前にわりばしさんが山日和さんを呼び止める「ピッケル要るんですか?」
山日和さん「持ってきていない」。
すかさず、グーさんが横から突っ込む「要項にピッケルって書いてあったで〜」
私は要らないと思ったのですが、装備に書いてあったので持って行きました。もちろん、チェーンスパイクも、ツェルトも。
林道は九十九折に急斜面を登ってゆくが、ショートカットで雪の斜面を登ってゆく。ただ一人、林道を忠実に辿られるグーさんを除いては。それまで、先頭を歩いていたグーさんを皆が一気に追い抜かすことになった。
グーさんといい、バーチャリさん、biwakoさん、とても元気です。
「ここからは好きなところを自由に歩いて下さい。」と山日和さん。広々とした尾根にはいく筋もの襞が広がる。「影が綺麗だなぁ〜」とわしたかさんの声が聞こえてた。雪の上に朝の光が落とす樹々のシルエットが斜面の緩やかな起伏を示している。
気持ちのいい、広い尾根でした。
やがて尾根が一本に収束すると別の歓声を上げることになる。早くも霧氷が始まったのである。雪庇の反対側に霧氷を纏った樹々が整列する様はまるで霧氷の並木道だ。山日和さんを始め数人は尾根のすぐ直下の緩やかな谷筋を登られるが、なだらかにカールした谷筋も気持ち良さそうだ。
登るにつれて、霧氷は厚さを増し、朝陽に照らされた尾根周囲の樹々が悉く白銀に輝いている。「こんなに素晴らしい霧氷に出会えるとは!」と次々に感嘆の聲が聞こえる。
いままで参加したスノー衆のなかで、2015年2月28日の木無山での霧氷が一番きれいだったと思うのですが、もう少し発達していたら、それに匹敵するぐらい綺麗でした。
真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
荒島岳は、真っ白のイメージがあるのですが、少し黒い荒島岳でした。
でも、とても感動的な展望でした。
青空と霧氷と展望、最高のスノーシュー登山です。
そして振り返った瞬間、クリームをかけたかのような限りない純白の白山の姿に歓声を上げることになる。右手には朝陽に煌めく徳平山の左手で御嶽山が雲海の上に浮かび上がっている。
白山は、手前の山があって全貌が見えなかったのが残念でした。
御嶽山は、少し遠くて、かえって、神々しく見えました。
鷲ヶ岳、昨日は朝を除いていは1日中、雲が取れることがなかったのだが、この赤樽山から見ると山頂部が意外に長く、縦走意欲のかき立てられるところだ。そして左の肩からは穂高岳が覗き、北アルプスの槍ヶ岳、笠ヶ岳、薬師岳へと銀嶺が続いている。槍ヶ岳は雪がつかないから黒々として見える」とkitayama-walkさんが仰るが、確かに白い山脈の中で一点のみ鏃のような色合いを見せている。
北アルプスは、とても綺麗に見えました。
赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
越美国境稜線の山々、こちら側からはっきりと見るのは初めてです。
グーさんはここでのランチを主張したが、山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。樹間から望む北アルプスは赤樽山から見えていた槍、穂高や笠ヶ岳は鷲ヶ岳の左肩に姿を隠し、その代わりに薬師岳から立山に至る稜線の先に鋭い剱岳が見える。槍ヶ岳と同様に白くないのは急峻な斜面に雪が積もらないからであろう。鷲ヶ岳の右肩には別の純白の山が顔を覗かせている。乗鞍岳だ。
御嶽山は、ずっと、全体が見えたのですが、乗鞍岳は、少ししか見えなかったです。
スコップを持参している人が意外にも多く、瞬く間にテーブルが出来あがる。早速にも雪のテーブルを囲んでランチの時間が始まる。幸いにも風もなく、相変わらずの好天が続く。日差しを背後から受ける側に座った人々は背中が暑く感じられたかもしれない。
シャツ一枚でも、全く寒くないランチでした。
気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。同じ色、モデルのライトニング・エクスプローラーが三艘ある。グーさんは好きなものを履いて帰ればいいと仰るが、果たしてスノーシューが持ち主のところに無事に帰るかどうか心配だ。スノーシューを前に記念撮影を行うと、三々五々に下山の準備を始める。
いつのころからか、並べて写真を撮るのが恒例になりました。
今回も、楽しい、スノーシュー登山でした。
奥越に足を向けるきっかけの登山になるかもです。
レポートお疲れ様でした。
クロオ
2021年3月08日(月) 21:31
歩くのも速くてロング。レポも速くてロングです。
【 日 付 】2021年3月7日(日曜日)
日曜日開催になったので、参加することができました。
【 ルート 】越美トンネル西側の除雪広場6:40〜8:40p951〜9:36赤樽山10:00〜10:56 p1156〜11:58 p1184〜12:13 ca1160m(ランチ休憩);13;45〜14:01徳平山14:10〜駐車地16:20
山日和さんが企画してくださらなかったら、生涯、訪れることが無かった場所だったと思います。
いよいよ待望のスノー衆なる雪山のオフ会の朝を迎える。本来、今年の「スノー衆」本来は1月の上旬に予定されていたのだが、その直前に緊急事態宣言が再発令され延期されることとなる。苦渋のご判断だったことと思われるが、山日和さんをはじめ晴れてこの日を迎えることが出来る参加者の喜びはひとしおだろう。先々週の上谷山にて偶然にもkitayama-walkさんやkeikokuさんにお会いしたお陰で知らないメンバーがいなくなり、初参加の緊張感が和らいだ。
私は、28回目の参加です。
ちなみに、「スノー衆」の意味、ご存じですか?
美濃白鳥の古い旅館を薄暗い早朝に出発すると凛とした空気の中に春風の気配を感じる。長良川にかかる橋を渡ると集合場所の道の駅「清流の里しろとり」まではわずか10分とかからない距離だ。白鳥の古い街並みを歩き始めた時はまだ薄暗かったが、道の駅が近づくにつれ急速に夜の帳が上がってゆく。
旅館から出発だったのですね。グレートトラバースみたいです。
空には刷毛で掃いたような巻雲がわずかに見られるばかり、今日は絶好の好天が期待されそうだ。振り返ると街の北側には大日ヶ岳がすっきりと姿を見せている。六時前になると山日和さんを中心にメンバーの輪が出来る。
いつものスノー衆の朝の光景なのですが、皆、マスクをしているのが、いつもと違う異様な光景でした。
5台の車に分乗して、出発することになる。出発の前にわりばしさんが山日和さんを呼び止める「ピッケル要るんですか?」
山日和さん「持ってきていない」。
すかさず、グーさんが横から突っ込む「要項にピッケルって書いてあったで〜」
私は要らないと思ったのですが、装備に書いてあったので持って行きました。もちろん、チェーンスパイクも、ツェルトも。
林道は九十九折に急斜面を登ってゆくが、ショートカットで雪の斜面を登ってゆく。ただ一人、林道を忠実に辿られるグーさんを除いては。それまで、先頭を歩いていたグーさんを皆が一気に追い抜かすことになった。
グーさんといい、バーチャリさん、biwakoさん、とても元気です。
「ここからは好きなところを自由に歩いて下さい。」と山日和さん。広々とした尾根にはいく筋もの襞が広がる。「影が綺麗だなぁ〜」とわしたかさんの声が聞こえてた。雪の上に朝の光が落とす樹々のシルエットが斜面の緩やかな起伏を示している。
気持ちのいい、広い尾根でした。
やがて尾根が一本に収束すると別の歓声を上げることになる。早くも霧氷が始まったのである。雪庇の反対側に霧氷を纏った樹々が整列する様はまるで霧氷の並木道だ。山日和さんを始め数人は尾根のすぐ直下の緩やかな谷筋を登られるが、なだらかにカールした谷筋も気持ち良さそうだ。
登るにつれて、霧氷は厚さを増し、朝陽に照らされた尾根周囲の樹々が悉く白銀に輝いている。「こんなに素晴らしい霧氷に出会えるとは!」と次々に感嘆の聲が聞こえる。
いままで参加したスノー衆のなかで、2015年2月28日の木無山での霧氷が一番きれいだったと思うのですが、もう少し発達していたら、それに匹敵するぐらい綺麗でした。
真っ先に視界に飛び込んできたのは霧氷越しに青碧色の水を讃える九頭竜湖の彼方に荒島岳とそのすぐ左手に縫いヶ原山、銀杏峰が雲薄い雲に浮かぶ光景だ。
荒島岳は、真っ白のイメージがあるのですが、少し黒い荒島岳でした。
でも、とても感動的な展望でした。
青空と霧氷と展望、最高のスノーシュー登山です。
そして振り返った瞬間、クリームをかけたかのような限りない純白の白山の姿に歓声を上げることになる。右手には朝陽に煌めく徳平山の左手で御嶽山が雲海の上に浮かび上がっている。
白山は、手前の山があって全貌が見えなかったのが残念でした。
御嶽山は、少し遠くて、かえって、神々しく見えました。
鷲ヶ岳、昨日は朝を除いていは1日中、雲が取れることがなかったのだが、この赤樽山から見ると山頂部が意外に長く、縦走意欲のかき立てられるところだ。そして左の肩からは穂高岳が覗き、北アルプスの槍ヶ岳、笠ヶ岳、薬師岳へと銀嶺が続いている。槍ヶ岳は雪がつかないから黒々として見える」とkitayama-walkさんが仰るが、確かに白い山脈の中で一点のみ鏃のような色合いを見せている。
北アルプスは、とても綺麗に見えました。
赤樽山の山頂に向かって尾根を登り詰めると霧氷のクライマックスを迎える。雲一つない蒼穹を背景に煌めく霧氷の枝を見上げる。風もほとんどないが、はらりとはらりと霧氷が落ち始める。しかし、山頂にたどり着く瞬間、歓声と共に眺めることになるのは霧氷よりも南側に広がる滝波山から平家岳へと続く越美国境稜線の山々だ。「こんなに眺望がいいとは!」と喜びの聲が各所から聞こえる。
越美国境稜線の山々、こちら側からはっきりと見るのは初めてです。
グーさんはここでのランチを主張したが、山頂から少し降った台地状のなだらかなピークがランチ場に決定される。樹間から望む北アルプスは赤樽山から見えていた槍、穂高や笠ヶ岳は鷲ヶ岳の左肩に姿を隠し、その代わりに薬師岳から立山に至る稜線の先に鋭い剱岳が見える。槍ヶ岳と同様に白くないのは急峻な斜面に雪が積もらないからであろう。鷲ヶ岳の右肩には別の純白の山が顔を覗かせている。乗鞍岳だ。
御嶽山は、ずっと、全体が見えたのですが、乗鞍岳は、少ししか見えなかったです。
スコップを持参している人が意外にも多く、瞬く間にテーブルが出来あがる。早速にも雪のテーブルを囲んでランチの時間が始まる。幸いにも風もなく、相変わらずの好天が続く。日差しを背後から受ける側に座った人々は背中が暑く感じられたかもしれない。
シャツ一枚でも、全く寒くないランチでした。
気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。同じ色、モデルのライトニング・エクスプローラーが三艘ある。グーさんは好きなものを履いて帰ればいいと仰るが、果たしてスノーシューが持ち主のところに無事に帰るかどうか心配だ。スノーシューを前に記念撮影を行うと、三々五々に下山の準備を始める。
いつのころからか、並べて写真を撮るのが恒例になりました。
今回も、楽しい、スノーシュー登山でした。
奥越に足を向けるきっかけの登山になるかもです。
レポートお疲れ様でした。
クロオ
最後に編集したユーザー クロオ [ 2021年3月11日(木) 09:08 ], 累計 2 回