【奥美濃】倉ノ谷から高天神…梅雨空のシャワーをあびて

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兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥美濃】倉ノ谷から高天神…梅雨空のシャワーをあびて

投稿記事 by 兔夢 »

2012年6月9日(土) 雨 奥美濃 倉ノ谷から高天神 沢登り 単独

8:00 春日川合駐車地 → 8:25 倉ノ谷大滝 → 11:30 高天神直登沢出合 → 12:15~30 高天神 → 13:20~14:00 東長谷三角点 → 15:00 駐車地

 東海地方も梅雨入りした模様でシトシトと雨が降り続く。当初は天狗山・葦原谷を予定していたが雨ではちょっと自信がなくて変更。倉ノ谷をリベンジする事にした。
 川合の小学校脇を通る道路に車を駐車。カッパの上着を着て出発。長谷川の本流はそれほど増水しているようには思えない。
 倉ノ谷出合の渡渉も問題なかった。前回はこの辺りでもきついなあと思っていたから前日の松谷洞の下見でよっぽど疲れていたのだろう。
 いやだなあと思っていた堰堤を巻くトラバースも問題ない。2つ目、3つ目の堰堤巻きも前回なんであんなに腰が引けていたのか分からないくらいだった。
 すぐに豪快に水を落としている倉ノ谷大滝に出る。前回の写真と比べるとその水量が全然違う。直登はもちろん無理なので左岸から巻いていく。
倉ノ谷大滝…水量が多くて豪快
倉ノ谷大滝…水量が多くて豪快
P6090020.JPG (58.1 KiB) 閲覧された回数 1164 回
 すぐに3段ネジレ滝が現れる。一説には15mと言われているがとてもそんなにある風には思えない。せいぜい10mといったところか。
 前回はここを登るのが嫌で手前の尾根から巻こうとして結局下降点が見つからずそのまま稜線まで出て帰った。そういった経緯があるから今回はどうしてもここを越えたい。しかし水量が…。
ネジレ滝その1…水圧に巻けそうになりながらクリア
ネジレ滝その1…水圧に巻けそうになりながらクリア
P6090024.JPG (39.07 KiB) 閲覧された回数 1164 回
 濁って下の見えない淵に腰までつかって滝に取り付く。しかし流れが激しく、前回イメージしていたようには取り付けない。それでも探り探り半身流水に打たれながら一段目をクリア。
 2段目に近づく為に水流の中に足を突っ込んでみたがとても水圧に耐えられそうにない。しかたなく右手の前傾した棚に靴のフリクションを信じてあがる。そこから2段目の右端に移動しなんとかクリア。3段目は左手の岩を簡単に登れた。これで最低ノルマは達成した。
 滝上は小滝の混じるゴーロですぐにまたネジレ滝が現れる。しかし今度のは一段目が高い。それに上部にとても越えられそうもない水流。ここは右手から巻く事にした。
ネジレ滝その2…上の深い淵を足感を頼りに渡った
ネジレ滝その2…上の深い淵を足感を頼りに渡った
P6090036.JPG (52.7 KiB) 閲覧された回数 1164 回
 巻いてあがったところは深そうな淵になっていた。どうあってもこの淵を越えないと先には進めない。下半身を濁った水の中につけ足探りで進んで左手の岩場に辿り着いた。そのすぐ奥にも同じような場面があってなんとかこのネジレ滝をクリア。やれやれ。
 ネジレ滝の上すぐに取水施設があった。コンクリート製の漕からは水が溢れまくっていた。
 取水施設の上の堰堤より先は巨岩がゴロゴロしている。しかしそれほど越えていくのに難しさはない。途中、淵になったゴルジュがあって試しに渡ってみると腰までつかってなんとか渡る事ができた。
 その後、2~4m程度の小滝がちょこちょこ現れる。何れも今日は水量が豊かで見栄えがする。
 何でもないところで足を滑らし岩で膝を強打した。かなりの痛さでしばらくまともに歩けなかった。その後、この痛さを引きずる事になってしまった。
 左右に植林が迫ったところの先に広い淵をもった小滝が現れる。ここは滝の左手壁をよじ登ったがその手前からトラバースする古いフィックスロープがあった。釣り師のものだろうか。こんなに奥まで入っているのだろうか。
 次の滝も大きな淵を持っていた。滝自体は6m程だろうか。水量が少なければ問題なさそうだが今日はどうだろう。
 淵をへつって滝の下に出る。間近で見るとますます豪快だ。シャワークライム覚悟で取り付く。水流の中にホールド、スタンスを求めてよじ登っていく。途中の岩を越えるのがちょっとヒヤヒヤしたがなんとかクリア。カッパの中も少し濡れたが冷たさは感じない。
雨の中で更にシャワークライム
雨の中で更にシャワークライム
P6090091.JPG (59.6 KiB) 閲覧された回数 1164 回
 ここから先、沢は細くなって幾つかの枝沢が入り組んでいるところを抜けていくと植林帯の中に高天神直登沢が現れる。
 植林帯の先は小滝がちらほら現れていい感じだ。明瞭な二俣を左へ進んですぐに6m程の滝が現れる。直登も可能そうだったが今更シャワークライムするのが嫌で右から巻いた。
シャワークライムはもういいやと巻きました
シャワークライムはもういいやと巻きました
P6090112.JPG (72.89 KiB) 閲覧された回数 1164 回
 水流が切れてからわずかで林道に出た。そこを横切って植林の尾根に取り付く。結構な急斜面だ。ここを一登りで見事高天神直登。
 高天神は以前、川合から尾根を辿って登った事がある。その時は伊吹山の姿を見る事ができたが今日は望むべくもない。風も吹き抜けて濡れた身体にはちょっと寒くすぐに退散。
 下山は川合に下りる尾根を下っていった。途中のピークで広い尾根に誘われて道を間違えたがすぐに気付いてGPSで確認し修正。東長谷の三角点で大休止をした。近くには池もあり感じのいいところだ。
 古い道型を辿って尾根を下っていくと中腹に小紫陽花が優しい色合いの花を咲かせていた。シトシトと降り続く雨にその葉が青く濡れていた。雨の中にしては楽しい山行となった。 
カッチャン
記事: 175
登録日時: 2011年11月25日(金) 07:56

Re: 【奥美濃】倉ノ谷から高天神…梅雨空のシャワーをあびて

投稿記事 by カッチャン »

兎夢さん、こんにちは。
昨日当番勤務、今日電話番で、天気の良さに地団太踏みながらおとなしくしています。 :cry:

しかし、サンノウの高から高天神(最初川を渡り、畑の横をすり抜け登った記憶があります。)と、懐かしい名前が次から次へと、うれしいじゃあーりませんか。 :lol:

山を始めてから、岐阜県民として、せめて西濃から中濃までは何とかしたいと思い、がんばって登ってきました。(千回沢山、釈迦嶺をはじめ徳山ダムの奥の方の山は未踏ですが・・・。)

okuさんのおかげで究極の山だった不動山登頂の念願がかなったし、兎夢さんに刺激され再度美濃の山々も登ってみたくなってきました。(昨年は余呉の山が多かったです。)

沢スペシャリストの兎夢さんの跡は無理ですが、その谷筋の両岸尾根筋の周遊がヤブ漕ギストとしては面白いかな。

素人単独行の三種のお守りは、天気、早出、体力ですので、これからの時期天気には悩まされることが多くなりますが、できる限り挑戦し続けたいですね。 ;)

兎夢さんもシャワークライム、淵泳ぎ、夏場の沢を涼しげに軽やかに楽しんでください。

追伸
最近ふーさんといい、兎夢さんといい、膝の皿で涙を流す事件が続いていますので、皿なる事件が起きないよう森田健作の「皿ば涙と言おう」を歌いながらのお別れです。 :mrgreen:

カッチャン
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】倉ノ谷から高天神…梅雨空のシャワーをあびて

投稿記事 by 兔夢 »

カッチャン、こんばんは。

しかし、サンノウの高から高天神(最初川を渡り、畑の横をすり抜け登った記憶があります。)と、懐かしい名前が次から次へと、うれしいじゃあーりませんか。

登った本人も懐かしがってました。

山を始めてから、岐阜県民として、せめて西濃から中濃までは何とかしたいと思い、がんばって登ってきました。(千回沢山、釈迦嶺をはじめ徳山ダムの奥の方の山は未踏ですが・・・。)

同じですね。いわゆる奥美濃は何時の日か歩き尽くしたいなあと思っています。

okuさんのおかげで究極の山だった不動山登頂の念願がかなったし、兎夢さんに刺激され再度美濃の山々も登ってみたくなってきました。(昨年は余呉の山が多かったです。)

僕は何時でもほぼ奥美濃です。

沢スペシャリストの兎夢さんの跡は無理ですが、その谷筋の両岸尾根筋の周遊がヤブ漕ギストとしては面白いかな。

スペシャリストじゃないですよ。沢の特別な技術があるわけではないし思い込みも強いわけじゃない。今は沢の方がおもしろいかなと思っているだけです。

素人単独行の三種のお守りは、天気、早出、体力ですので、これからの時期天気には悩まされることが多くなりますが、できる限り挑戦し続けたいですね。

それは分かりますね。でも天気の悪いのも味方に付ければ楽しさアップです。

最近ふーさんといい、兎夢さんといい、膝の皿で涙を流す事件が続いていますので、皿なる事件が起きないよう森田健作の「皿ば涙と言おう」を歌いながらのお別れです。

ちょっと古すぎてついていけません。

兔夢

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