【湖北】暖冬の横山岳でさよならスキー

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skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【湖北】暖冬の横山岳でさよならスキー

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2024年2月17日(土)
【 山 域 】 湖北
【メンバ】 単独
【 天 候 】曇のち晴れ
【 ルート 】R303金居原林道P>東尾根コース>東峰>金居原コース>R303

3連休明けの2月13日は鈴鹿に別れを告げ美濃にフィールドを移し初戦はトガスに登った。しかし出発時間が遅すぎたのか雪質が悪かったのか時間切れで山頂の南肩に達したところでUターンして来た。こうしてスキーにしても登山にしても一番おいしいところを目の前にして引き返すというおバカな失敗をやらかしてしまった。
失敗談でも参考になるかもしれないので見たい方はこちらで
http://skywalk3.livedoor.blog/archives/23573440.html
週末土曜日の2月17日も山日和に恵まれたので滋賀県側の横山岳に出かけた。
今回は時間に余裕を持たせて朝5時に鈴鹿の自宅を出発した。
朝7時40分にR303金居原の林道入口に着くと愛知ナンバーの軽ワゴンが一台止まっているだけだった。出発準備をしていると大阪ナンバーのワゴンも到着した。乗っていた私と同年配のご夫婦も横山岳に登るという。平年なら車を止めるのも難しい場所なのに除雪の必要もなく駐車できることに驚いてみえた。
7時50分、ゴム長を履いてザックにスキーを付けたら出発した。登りは東尾根コースを使うが、林道を少し歩いて谷のところから斜面に取り付いてショートカットした。時間的には林道を歩いても変わらないが、下の方の積雪を確認したかったのだ。ところが東尾根コースに合流するまで雪は全くなかった。この地域で2月に雪がないのは稀なことだろう。
東尾根コースは最初のうち浅いピットロードを登っていく。ピットの底に雪はあるものの周りに雪は見当たらない。
ピットロードが終わり広い尾根に出ると雪面が広がっていた。これならスキーで降りてこられそうだ。昨年もこの大きな標識のところまでスキーで下りてきたが、季節は一か月ほど後のことだった。
尾根にはツボ足の跡が残されてた。その跡を追っていく。
右の金居原尾根の方を見ると平坦になった尾根の斜面に雪が付いていた。尾根の分岐で段差になった急斜面のところだと思ったのだが、後になって違うことが分かった。
左に見えるのが東峰だろうか。
P2173387.JPG
直交する稜線が近づいてきた。
稜線分岐に着いた。先行者はここでスノーシューを付けたようだ。ぼやけたワカンの跡は前日のものだろうか。
私はゴム長のままでスノーシューを追っていくが、時々底が抜けて深く潜る。それでも前回のトガスよりはましだ。稜線も徐々に傾斜が増し東峰が近づいた所で若い男性4人組が降りてきた。東尾根コースのピストンだというが、彼らは早朝の雪が締まった時間に登ってせいかそのようなトレースは見なかった。
前方に尖ったピークが見えてきたが、ここは東峰手前の岩峰で東峰はその奥だ。
11時に東峰に着いた。
素晴らしい展望を誇る東峰であるが、曇り空のせいで近くの金糞岳も薄っすらシルエットを見せているだけだ。ピークハントに来たわけではないので横山岳本峰は見るだけにして痩せた吊り尾根の方まで行ってみる。
P2173396.JPG
痩せ尾根が始まるところに着くと空が明るくなり福井県境の上谷山に大きな虹が架かって姿を現した。ダウンヒルのスタートを祝ってくれているようだ。これだけ見えたら十分だ。
P2173395.JPG
 ソーセージパンやサーモスに入れたコーヒーでランチを済ませたら本題に入ろう。
スキー滑降はいつものように東峰からスタートだ。岩峰を乗り越すところだけ板を外して越えたが後は下る一方だ。
天然の林間コースをゆっくりと下って行く。雪面は程よい固さだ。美しい樹林の中をスキーで下りていくのは何とも気持ちよい。
P2173401.JPG
東峰の斜面を下ったところで大阪の御夫婦がカップ麺でランチにしていた。彼らは私がランチにしている間に本峰から戻ったらしいのだが、トレースから10mほど離れたところで休んでいて全然気が付かなかった。彼らは金居原コースの方から登ってきたというのでトレースを追っていくことにした。
金居原コースの分岐は変色したテープがあるだけで標識などは無く稜線を真っすぐ進んでしまいそうだが、彼らのトレースのお陰で見落とすことなく南向きの尾根に入れた。
少し下るとP722の標識が出てきた。地形図では平坦地の辺りのように思うが標識はそこより少し高い所に出ていた。
平坦地にでたところで二重の赤テープとトラロープを巻いた木のところから右に降りていくようになっていた。
下の尾根に降りる急斜面は朝方見えた斜面とは違うようで雪は全くついていなかった。スキー板はここで外してトラロープの付いた急斜面を下ると細い尾根が続いていた。
金居原コースはヤブコースという印象を持っていたが、雪が無くても綺麗で東尾根コースより奇麗で歩きやすかった。
P2173408.JPG
P2173408.JPG (81.56 KiB) 閲覧された回数 940 回
横山岳を指す標識が出てきたら尾根を外れて右に下りていくコースを探す。テープの付いているところから下を見ると段々になった開墾地跡が続いていた。段々畑の跡を降り切ると左へ向かうトラバース道があり後は道なりにジグを切って降りていくだけだった。雪がないので踏み跡は明瞭だった。雪が多い時は尾根の端まで降りて林道入口の資材小屋へ降りる方が分かりやすいだろう。
14時15分、国道の駐車地に帰着。車は6台に増えていた。今日はダウンヒルも楽しめて時間的にも余裕の帰還となった。それでもやっぱり5時には家をでないとダメだね。
 それにしても横山岳は国道に駐車してアプローチなしでいきなり登っていけスキー滑降も美しい樹林の中を下りていけて、これほどお手軽に山スキーを楽しめるところは少ないと思う。
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【湖北】暖冬の横山岳でさよならスキー

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

鈴専の生きた化石skywalkさん、こんばんは。
昔は鈴専も多かったのにヤブ板からすっかり絶えてしまいましたね。
まあ、時代の流れに取り残された板かもしれませんが
流れに逆らう一癖ある山好きがどんどん来て欲しいものです。

【湖北】暖冬の横山岳でさよならスキー
【 日 付 】2024年2月17日(土)


2月中旬と言えば冬真っただ中のはずなのに「さよならスキー」とは
チト寂し過ぎます。

2月13日は鈴鹿に別れを告げトガスに登った。
しかし時間切れで山頂の南肩に達したところでUターンして来た。


トガスはグーは嫌いです。
傾斜は緩いのでグー向きなのですが、何しろ遠い。
歩けど歩けどはるか遠くて辿り着けない。
う~~んと手前でランチして帰ってきました。
二度と挑戦しません。

失敗談でも参考になるかもしれないので見たい方はこちらで
http://skywalk3.livedoor.blog/archives/23573440.html


見ました。でも参考にする気はありません。

東尾根コースに合流するまで雪は全くなかった。
この地域で2月に雪がないのは稀なことだろう。


はるか北の奥越・木無山でも山日和さんが
「笹ヤブが出てすっきりしない。2月の木無山では考えられない状態だ。」
とつぶやいています。
2月に雪がないのは常態化しつつあるのかも知れません。

ピークハントに来たわけではないので横山岳本峰は見るだけにして
痩せ尾根が始まるところに着くと空が明るくなり福井県境の上谷山に大きな虹が架かって姿を現した。
ダウンヒルのスタートを祝ってくれているようだ。これだけ見えたら十分だ。


山頂には用のない「変態」の一つの類型。
あくまで「自分流」を貫くヤブコギストの一人です。

金居原コースはヤブコースという印象を持っていたが、雪が無くても綺麗で東尾根コースより奇麗で歩きやすかった。

両コースともまだ歩いたことがありません。

横山岳は国道に駐車してアプローチなしでいきなり登っていけスキー滑降も美しい樹林の中を下りていけて、これほどお手軽に山スキーを楽しめるところは少ないと思う。

スキーは出来ないけれどナズナさんに案内してもらおうかな。


            グー(伊勢山上住人)
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【湖北】暖冬の横山岳でさよならスキー

投稿記事 by skywalk »

グーさん、こんばんは。
鈴専は生きた化石ですか。私は単に地元原住民だから通っているだけで諸先輩の栄光の軌跡を継ぐ玉ではないからもっと逞しい人に来てほしいですね。

2月中旬と言えば冬真っただ中のはずなのに「さよならスキー」とは
チト寂し過ぎます。

今年は暖冬になると去年から言われてましたけど本当に一ヵ月くらい季節が早い感じです。今年だけの異変であればいいのですが、地球温暖化もあってこれが常態化しそうな勢いです。

トガスはグーは嫌いです。
傾斜は緩いのでグー向きなのですが、何しろ遠い。
歩けど歩けどはるか遠くて辿り着けない。

尾根の取り付きが面倒ですけど尾根に乗ってしまえば後はきつい所もないしタラタラ歩いていけば勝手に着いてしまう感じですが、行かれた時にたまたま体調が悪かったか雪質が悪かったかして時間が掛っただけじゃないでしょうか。美濃の山にしてはアプローチが楽だし高丸や烏帽子山に比べたらお手軽な山だと思います。再チャレンジする価値はあると思いますが。

見ました。でも参考にする気はありません。
お役に立てず残念。

はるか北の奥越・木無山でも山日和さんが・・・
2月に雪がないのは常態化しつつあるのかも知れません。

木無山は知りませんが、どこも雪不足なんですね。

山頂には用のない「変態」の一つの類型。
あくまで「自分流」を貫くヤブコギストの一人です。

横山岳は展望の良い東峰に登れば十分で本峰に行かなくても満足できます。痩せ尾根を渡っていくところも面白いですけど、あえて本峰まで行かなくてもいいんじゃないかな。

両コースともまだ歩いたことがありません。
どちらも歩きやすい好コースでお勧めです。東尾根コースはアプローチの林道歩きが雪深くて厭らしいですが、今年は大丈夫でした。金居原コースは国道に駐車したら即登って行けます。駅まで徒歩3分のマンションより便利です。

スキーは出来ないけれどナズナさんに案内してもらおうかな。
来シーズンにでも是非お出かけください。
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【湖北】暖冬の横山岳でさよならスキー

投稿記事 by sato »

skywalkさま

こんばんは。
skywalkさんのお住まいは、三重県でしょうか。2月17日は、2時間40分かけて横山岳にいらっしゃったのですね。
横山岳は、四季折々楽しんでいる好きなお山です。
今年の雪山はじめも横山岳でした。菅並から西尾根を登り、北~北西尾根を下りました。
このうつくしいブナ林が続く下りの尾根も、スキーで滑ったら気持ちいいだろうなぁ、と思います。

skywalkさんが訪れた金居原からの周回コースは、私もお気に入りです。
変化に富んだうつくしい地形、清々しいブナ林、絶景と、宝物が散りばめられたようなコース。
雪の無い季節はふたつの池にも出会えます。東尾根登山道は、南東に張り出た尾根を歩くと、林道は少し歩くだけで済みますね。

skywalkさんは、スキー滑走の時は、ゴム長靴で登ることが多いのでしょうか。
私も、近場の里山をゴム長靴で歩いていた時がありましたが、雪だと足が冷えます。skywalkさんは、冷えにお強いのですね。

豪雪地帯の金居原も、今年は雪が少なかったですね。
標高530mの東尾根コースとの合流点まで、全く雪が無いとは。この先も、斜面には雪がついていなかったのですね。
一面の雪になったのは、東尾根に合流してからでしたか。
東峰先の痩せ尾根は、ワクワクしますね。展望も素晴らしく夢見心地になります。

青空がもちろんうれしいですが、曇り空も味わい深さがありますね。
灰青色の風景は、雪国という響きがずしりと伝わってきて、私は好きです。
虹まで見られるとは。虹の架かった上谷山、神々しいですね。ありがたい風景に出会えましたね。

スキー滑走をされた東峰から標高770mの尾根の分岐まで、しみじみと素敵な風景が続いていきますね。
健やかなブナの林を下ると、やわらかな二重山稜へ。どこを歩こうか迷ってしまいます。
△865.1から先のやさしくうねりながら広がる地形もゆらゆらと彷徨うのが好きです。
スキーで滑るのも、さぞかし気持ちいいでしょうね。

でも、・722からの下りでパッと夢から覚めた気分に。
この陽当りのいい斜面は、午後になると雪質が悪くなり踏み抜きの連続に。雪が全くない方がスムーズに歩けますね。

横山岳は、雪の季節も長い林道歩き無しで登れて、うつくしい風景の数々に出会える
素晴らしいお山ですね。残雪のお山を味わいに出かけたくなりました。

椀戸谷から高丸に向かう尾根も味わい深いですね。
標高1030mあたりの風景は、わぁ、なんて素敵なのだろう、とうっとりとなりました。

skywalkさんの山を楽しまれるお姿に力をいただきます。
今日の雪で、また、スキーを楽しめたらいいですね。

sato
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【湖北】暖冬の横山岳でさよならスキー

投稿記事 by skywalk »

satoさん、こんにちは。
skywalkさんのお住まいは、三重県でしょうか。 2月17日は、2時間40分かけて横山岳にいらっしゃったのですね。
横山岳は、四季折々楽しんでいる好きなお山です。
今年の雪山始めも横山岳でした。 菅並から西尾根を登り、北~北西尾根を下りました。

木之本町方面に行くときは行き帰りとも田舎道ばかりでストレスなく行けるので楽です。
横山岳に出かけるのは2月か3月だけです。登山道も今回のコースばかりです。西尾根というと雪が早く融けそうですね。東尾根だと雪が融けにくいし雪質も安定していてスキーの滑り心地もいいです。私の登山カレンダーは、ほぼ決まっていて毎年同じことの繰り返しです。季節季節で交通アクセスが楽で一番おいしい所で組まれていて外れも少ないのですが、今年みたいな異常気象だとタイミングが分からず苦労しています。
横山岳は登りやすい山ですから他の季節もいいかもしれませんね。私は鈴鹿ベースですから春などは鈴鹿中心に楽しんでいます。

skywalkさんが訪れた金居原からの周回コースは、私もお気に入りです。
変化に富んだうつくしい地形、清々しいブナ林、絶景と、宝物が散りばめられたようなコース。
雪の無い季節はふたつの池にも出会えます。東尾根登山道は、南東に張り出た尾根を歩くと、林道は少し歩くだけで済みますね。

この美しく雰囲気の良いコースを短いアクセスで楽しめるのはありがたいです。御池岳だって冬は国道を1時間も歩かねばなりませんからね。

skywalkさんは、スキー滑走の時は、ゴム長靴で登ることが多いのでしょうか。
私も、近場の里山をゴム長靴で歩いていた時がありましたが、雪だと足が冷えます。skywalkさんは、冷えにお強いのですね。

最近はゴム長ばかり使っています。スキーブーツに履き替えた後はクルンと丸めてザックに放り込めて手間がかかりません。
satoさんみたいにロングトレールをされる方は足が冷えてしまいそうです。私は登りだけですからこれが丁度いいのです。

豪雪地帯の金居原も、今年は雪が少なかったですね。
今年は雪が融けないうちにと1か月も早く出かけたのに昨年行ったときと変わらずか少な目でした。こんな年が続いたら困ったものですが、徐々にこういうのが平年化していくのでしょうね。

東峰先の痩せ尾根は、ワクワクしますね。展望も素晴らしく夢見心地になります。
この痩せ尾根は独特で面白いです。時間があっても最後の段差のところまで行ったら「もう、ここでいいか」と思ってしまいます。

灰青色の風景は、雪国という響きがずしりと伝わってきて、私は好きです。
虹まで見られるとは。虹の架かった上谷山、神々しいですね。ありがたい風景に出会えましたね。

私も曇り空で見る墨絵のようなモノトーンの世界は好きです。
普段の心がけがいいせいかスキー滑降を祝福してくれました。

スキー滑走をされた東峰から標高770mの尾根の分岐まで、しみじみと素敵な風景が続いていきますね。
私の場合、山スキーというよりヤブスキーが多いのでこういうところでは癒されます。
高丸に登る時はいつも下の林道を歩いていきましたが、尾根通しでも結構歩けますね。次回はもう少し本格的に滑ってみたいと思います。

skywalkさんの山を楽しまれるお姿に力をいただきます。
好き勝手やらせていただいてますが、多少なりともお役に立てば幸いです。
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