【比良】イクワタ峠〜釣瓶岳〜粟木田谷右岸尾根☆霧氷の山での思いがけない邂逅
Posted: 2024年2月18日(日) 19:01
【 日 付 】2024年2月10日(同曜日)
【 山 域 】比良
【メンバー】山猫、家内
【 天 候 】曇り
【 ルート 】10:26粟木田谷出合〜12:09イクワタ峠12:15〜13:07釣瓶岳13:22〜14:39
この日は家内との山行に行く約束をしていたが、家内にとっては今季、スノーシューを履く最初で最後の機会となる可能性が高い。いくつか山行先を提案するが、やはり家内も釣瓶岳の北稜が良いとのことだったので、前日に引き続きとなるが再び釣瓶岳を目指すことにする。昨日の様子からすると、まだ霧氷もそれなりに残っているのではないかという期待もあってのことだ。
さすがに二日続けて朽木側の栃生から全く同じルートを周回するのは面白くないので、娘を受験会場に車で送り届けてからの家を出るので、出発が遅くなるのだが、琵琶湖から回り込み、黒谷からイクワタ峠に登ことにする。
湖西道路を北上すると比良の稜線は完全に雲の中のようだ。勝野のランプでR161を降りて、鴨川沿いの県道を上流に進むが、一台の対向車ともすれ違わない;鹿ヶ瀬のあたりに至ると正面に釣瓶岳が見える。どうやら釣瓶岳は雲を免れているようだ。心なしか昨日に比べて山肌が黒々としているような気がするが、雲による光の加減のせいだろうと都合のいいように考える。
林道の入口にたどり着くと一台の車が停められていた。車の主は我々と同じく黒谷林道から釣瓶岳を目指す登山者の可能性が高いだろう。林道に入ると、早速にも倒木で荒れているが、道幅の広い林道が続いている。林道の脇には昔の田畑の跡と思われる石垣がいくつも現れる。
林道に雪が現れると、雪の上に真新しい足跡が続いている。足のサイズは23cmほどだろうか、足跡の主は明らかに女性である。林道が黒谷の左岸へと渡る橋は雪で覆われているが足跡がない。足跡の主はどうやら橋の手前で左手の粟木田谷の右岸尾根に取りついたようだ。単独行の女性でこの右岸尾根を登るとは・・・只者ではない。もしかして・・・よく知っている女性の姿が脳裏をよぎる。
林道が標高500mを過ぎると途端に足元の雪が深くなり、靴が雪の中に沈むようになる。林道の終点から右手の尾根に取り付くとすぐにかつての峠越えの古道と思われる道が現れる。雪が繋がっていることを確認してスノーシューを履く。しかし陽当たりの良さそうな斜面に差し掛かるとすぐにも雪が切れるのだった。
雪の繋がる場所を選んで斜面を登る。しばらく植林の斜面を登ることになるが、ca750mあたりで植林を抜けて自然林に入ると一気に、折しも空には青空が広がり、陽光が雪面の上には樹々のシルエットを落とす。やがて笹峠からイクワタ峠へと向かう縦走路が近づくと左手には釣瓶岳の稜線が目に入る。
縦走路と合流し、イクワタ峠にかけての樹木のない雪原を登って行くと背後には蛇谷ヶ峰からの稜線が視界に入る。そういえばここは数年前、イクワタ峠でテン泊した際、下の樹林の中から真夜中に動物に唸り声で脅されたところだ。暗闇のせいか距離があるように思われたが、実際にはかなり距離が近いように感じられる。
イクワタ峠が近づくと先ほどまでの青空はどこへ消えたのだろう。薄墨を流したような雲が西の方角に広がり、急に風が冷たく感じられるようになった。驚いたことに昨日はその重みで枝が大きく下垂するほどであった樹氷が辺の樹々からほとんど消えてしまっていることだ。少々の風では落ちることはないだろうと思っていたが、雨氷だったので気温が上昇することにより一気に融けてしまったのかもしれない。
一人の男性が休息を終えて出発されるところであった。比良の駅から歩き始められ、蛇谷ヶ峰まで縦走されるという。思わず「武奈ヶ岳と釣瓶岳との間に一本のトレースがありませんでした?」とお伺いする。前日の山行で私がつけたもので、露出した藪を避けるべく尾根を右往左往した痕跡があり恥ずかしいが、それでも男性は「トレースのお陰で藪を避けることが出来たので」と好意的に仰って下さる。
男性が去った後で我々も行動食のおにぎりで小休止する。釣瓶岳の北稜は前日に比し雪は少なまったものの、もちろんたおやかな雪庇は前日のままであり、十分に魅力的の冬の姿を保っていた。ca1000mあたりの雪原にはいく筋ものトレースが刻まれているので、既に幾人かの登山者が往来したのだろう。おりしも二人組の登山者が雪原を降っているのが見える。それにしてはトレースの数が多いように思えるが・・・
いざ釣瓶岳に向かって出発しようとすると雪庇の張り出した尾根に一人の小柄な女性のシルエットが現れた。予想していた通りの人物であった。satoさんである。彼女も顔にはにこやかな笑みを浮かべておられるようであり、遠目にも我々を認識されたのだろう。黒谷林道から釣瓶岳への黒谷右岸尾根に向かうトレースを見た時点でこのような山行をするのは彼女ではないか・・・と思っていたが、その推測は正しかったようだ。
今日の午後には「森のしずく」の著者会がマキノで開催されるにもかかわらず、青空が見え始めたので再び釣瓶岳に登り返してきたという。道理でここから見上げる雪原のトレースが多いわけだ。彼女とは冬の比良でお遭いするのは二度目だ。前回は5年前、細川尾根であったが、その時も釣瓶岳から武奈ヶ岳にかけて私達が周回するコースを逆周回されておられたのだった。
Satoさんとお別れしていよいよ釣瓶岳への雪庇の稜線を辿る。わずかに登ったところでイクワタ峠を振り返るが、既にsatoさんの姿は消えていた。昨日、悉く霧氷を纏っていた稜線上の孤樹からは霧氷はほとんど落下していた。それでも雪稜に現れる孤樹の佇まいは依然として魅力的である。
前日には綺麗に見えていた白山はおろか、琵琶湖の対岸の山々すら霞んでおり、対岸の景色は雲に混ざり合っているようだ。尾根は上部に達すると急に周囲の樹々には霧氷が現れる。
背後を振り返ると蛇谷ヶ峰は急速に雲に覆い隠されていく。釣瓶岳の山頂は十分に霧氷が残っていた。いや、もしかすると昨日から今朝にかけて新たについたものなのかもしれない。
狭い山頂は樹林に囲まれて展望がないので、南側の武奈ヶ岳を望む展望地に向かう。家内はここを山頂にすれば良いのに・・と云うが、山頂とはその山の最も高いところと相場が決まっている・・・とはいえ、これには多少の例外がなきにしもあらずではあるが。この日はこの展望地で武奈ヶ岳を眺めながらコーヒーとクッキーで小休止する。武奈ヶ岳の上空は雲が急速に流れていくが、雲の切れ目から落ちる陽光が時折、山肌に広がる霧氷の樹林や山頂から続く雪庇の発達した稜線を明るく輝かせていた。
武奈ヶ岳は西南稜からの光景がインパクトがあるが、個人的にはこの釣瓶岳から眺める姿の方が気に入っている。まだ時間は十分にあるので武奈ヶ岳に行くことを主張するが、その提案は家内の拒絶される。しかし、武奈ヶ岳を諦めたのは結果的には正解であった。
下山はナガオを東に辿るとca1050mから北東に下降する尾根に入る。最初はかなりの急下降である。少し尾根を降ったところで、斜面をジグザグに走行する堀割の古道が現れる。以前にこの道を辿った時には堀割の古道は一面にコアジサイに覆われ、尾根には濃厚なコアジサイの香りが立ち込めていたことを思い出す。そのコアジサイは今や一面の雪の下だ。
尾根にはsatoさんのトレースが続いている。既に雪は緩んでおり、スノーシューがそれなりに沈み込むが、satoさんのトレースはほとんど沈み込みがないのはまだ雪面が締まっていたからだろうか。驚くことにsatoさんのトレースは堀割の古道に頼ることはほとんなく、急斜面を臆することなく登っているようだ。
Ca680mのあたりで尾根の左手に黒谷の右俣の展望が大きく広がった。先ほどから白いものがちらつくと思えば、上空から小雪が降ってきているのだった。
Ca650mから左に分岐する植林の支尾根に入る。尾根にはsatoさんのトレースが続いている。尾根の下部では雪が綱がらなくなる。斜面が大きく広がり尾根の形は不明瞭となる。斜面には多数の倒木が現れるので、倒木を避けて歩きやすいところを選んで歩く。ここでも雪が現れると。その上には微かにsatoさんの足跡が続いていた。林道に出ると後は1km少々の道のりだ。
車に乗り込み、京都への帰路に着くとすぐに本降りの雨が降り始めた。蛇谷ヶ峰に向かった男性は果たして雨に祟られなかっただろうかと気になるところだ。湖西道路に入ると比良とぴあに寄り道する。温泉の前では色々と漬物が売られており、大根漬けや佃煮などを買い求める。久しぶりの温泉はなかなか気持ちが良かった。
温泉を出て湖西道路を南下すると空が晴れる。権現山から蓬莱山を経て打見山へ至る南比良の山々は上の方が白くなっている。先ほどの雲はこのあたりでも雪をもたらしたようだ。京都に帰ると、市内は再び大粒の雨が降っていた。
前日に比べると稜線の霧氷が落下してしまっていたのは仕方がないが、それでも雪の釣瓶岳を堪能出来て家内は十分に満足してくれたようだった。何しろsatoさんとの思いがけない出遭いが、この冬の数少ない山行の思い出を格別なものにしてくれるのだった。
【 山 域 】比良
【メンバー】山猫、家内
【 天 候 】曇り
【 ルート 】10:26粟木田谷出合〜12:09イクワタ峠12:15〜13:07釣瓶岳13:22〜14:39
この日は家内との山行に行く約束をしていたが、家内にとっては今季、スノーシューを履く最初で最後の機会となる可能性が高い。いくつか山行先を提案するが、やはり家内も釣瓶岳の北稜が良いとのことだったので、前日に引き続きとなるが再び釣瓶岳を目指すことにする。昨日の様子からすると、まだ霧氷もそれなりに残っているのではないかという期待もあってのことだ。
さすがに二日続けて朽木側の栃生から全く同じルートを周回するのは面白くないので、娘を受験会場に車で送り届けてからの家を出るので、出発が遅くなるのだが、琵琶湖から回り込み、黒谷からイクワタ峠に登ことにする。
湖西道路を北上すると比良の稜線は完全に雲の中のようだ。勝野のランプでR161を降りて、鴨川沿いの県道を上流に進むが、一台の対向車ともすれ違わない;鹿ヶ瀬のあたりに至ると正面に釣瓶岳が見える。どうやら釣瓶岳は雲を免れているようだ。心なしか昨日に比べて山肌が黒々としているような気がするが、雲による光の加減のせいだろうと都合のいいように考える。
林道の入口にたどり着くと一台の車が停められていた。車の主は我々と同じく黒谷林道から釣瓶岳を目指す登山者の可能性が高いだろう。林道に入ると、早速にも倒木で荒れているが、道幅の広い林道が続いている。林道の脇には昔の田畑の跡と思われる石垣がいくつも現れる。
林道に雪が現れると、雪の上に真新しい足跡が続いている。足のサイズは23cmほどだろうか、足跡の主は明らかに女性である。林道が黒谷の左岸へと渡る橋は雪で覆われているが足跡がない。足跡の主はどうやら橋の手前で左手の粟木田谷の右岸尾根に取りついたようだ。単独行の女性でこの右岸尾根を登るとは・・・只者ではない。もしかして・・・よく知っている女性の姿が脳裏をよぎる。
林道が標高500mを過ぎると途端に足元の雪が深くなり、靴が雪の中に沈むようになる。林道の終点から右手の尾根に取り付くとすぐにかつての峠越えの古道と思われる道が現れる。雪が繋がっていることを確認してスノーシューを履く。しかし陽当たりの良さそうな斜面に差し掛かるとすぐにも雪が切れるのだった。
雪の繋がる場所を選んで斜面を登る。しばらく植林の斜面を登ることになるが、ca750mあたりで植林を抜けて自然林に入ると一気に、折しも空には青空が広がり、陽光が雪面の上には樹々のシルエットを落とす。やがて笹峠からイクワタ峠へと向かう縦走路が近づくと左手には釣瓶岳の稜線が目に入る。
縦走路と合流し、イクワタ峠にかけての樹木のない雪原を登って行くと背後には蛇谷ヶ峰からの稜線が視界に入る。そういえばここは数年前、イクワタ峠でテン泊した際、下の樹林の中から真夜中に動物に唸り声で脅されたところだ。暗闇のせいか距離があるように思われたが、実際にはかなり距離が近いように感じられる。
イクワタ峠が近づくと先ほどまでの青空はどこへ消えたのだろう。薄墨を流したような雲が西の方角に広がり、急に風が冷たく感じられるようになった。驚いたことに昨日はその重みで枝が大きく下垂するほどであった樹氷が辺の樹々からほとんど消えてしまっていることだ。少々の風では落ちることはないだろうと思っていたが、雨氷だったので気温が上昇することにより一気に融けてしまったのかもしれない。
一人の男性が休息を終えて出発されるところであった。比良の駅から歩き始められ、蛇谷ヶ峰まで縦走されるという。思わず「武奈ヶ岳と釣瓶岳との間に一本のトレースがありませんでした?」とお伺いする。前日の山行で私がつけたもので、露出した藪を避けるべく尾根を右往左往した痕跡があり恥ずかしいが、それでも男性は「トレースのお陰で藪を避けることが出来たので」と好意的に仰って下さる。
男性が去った後で我々も行動食のおにぎりで小休止する。釣瓶岳の北稜は前日に比し雪は少なまったものの、もちろんたおやかな雪庇は前日のままであり、十分に魅力的の冬の姿を保っていた。ca1000mあたりの雪原にはいく筋ものトレースが刻まれているので、既に幾人かの登山者が往来したのだろう。おりしも二人組の登山者が雪原を降っているのが見える。それにしてはトレースの数が多いように思えるが・・・
いざ釣瓶岳に向かって出発しようとすると雪庇の張り出した尾根に一人の小柄な女性のシルエットが現れた。予想していた通りの人物であった。satoさんである。彼女も顔にはにこやかな笑みを浮かべておられるようであり、遠目にも我々を認識されたのだろう。黒谷林道から釣瓶岳への黒谷右岸尾根に向かうトレースを見た時点でこのような山行をするのは彼女ではないか・・・と思っていたが、その推測は正しかったようだ。
今日の午後には「森のしずく」の著者会がマキノで開催されるにもかかわらず、青空が見え始めたので再び釣瓶岳に登り返してきたという。道理でここから見上げる雪原のトレースが多いわけだ。彼女とは冬の比良でお遭いするのは二度目だ。前回は5年前、細川尾根であったが、その時も釣瓶岳から武奈ヶ岳にかけて私達が周回するコースを逆周回されておられたのだった。
Satoさんとお別れしていよいよ釣瓶岳への雪庇の稜線を辿る。わずかに登ったところでイクワタ峠を振り返るが、既にsatoさんの姿は消えていた。昨日、悉く霧氷を纏っていた稜線上の孤樹からは霧氷はほとんど落下していた。それでも雪稜に現れる孤樹の佇まいは依然として魅力的である。
前日には綺麗に見えていた白山はおろか、琵琶湖の対岸の山々すら霞んでおり、対岸の景色は雲に混ざり合っているようだ。尾根は上部に達すると急に周囲の樹々には霧氷が現れる。
背後を振り返ると蛇谷ヶ峰は急速に雲に覆い隠されていく。釣瓶岳の山頂は十分に霧氷が残っていた。いや、もしかすると昨日から今朝にかけて新たについたものなのかもしれない。
狭い山頂は樹林に囲まれて展望がないので、南側の武奈ヶ岳を望む展望地に向かう。家内はここを山頂にすれば良いのに・・と云うが、山頂とはその山の最も高いところと相場が決まっている・・・とはいえ、これには多少の例外がなきにしもあらずではあるが。この日はこの展望地で武奈ヶ岳を眺めながらコーヒーとクッキーで小休止する。武奈ヶ岳の上空は雲が急速に流れていくが、雲の切れ目から落ちる陽光が時折、山肌に広がる霧氷の樹林や山頂から続く雪庇の発達した稜線を明るく輝かせていた。
武奈ヶ岳は西南稜からの光景がインパクトがあるが、個人的にはこの釣瓶岳から眺める姿の方が気に入っている。まだ時間は十分にあるので武奈ヶ岳に行くことを主張するが、その提案は家内の拒絶される。しかし、武奈ヶ岳を諦めたのは結果的には正解であった。
下山はナガオを東に辿るとca1050mから北東に下降する尾根に入る。最初はかなりの急下降である。少し尾根を降ったところで、斜面をジグザグに走行する堀割の古道が現れる。以前にこの道を辿った時には堀割の古道は一面にコアジサイに覆われ、尾根には濃厚なコアジサイの香りが立ち込めていたことを思い出す。そのコアジサイは今や一面の雪の下だ。
尾根にはsatoさんのトレースが続いている。既に雪は緩んでおり、スノーシューがそれなりに沈み込むが、satoさんのトレースはほとんど沈み込みがないのはまだ雪面が締まっていたからだろうか。驚くことにsatoさんのトレースは堀割の古道に頼ることはほとんなく、急斜面を臆することなく登っているようだ。
Ca680mのあたりで尾根の左手に黒谷の右俣の展望が大きく広がった。先ほどから白いものがちらつくと思えば、上空から小雪が降ってきているのだった。
Ca650mから左に分岐する植林の支尾根に入る。尾根にはsatoさんのトレースが続いている。尾根の下部では雪が綱がらなくなる。斜面が大きく広がり尾根の形は不明瞭となる。斜面には多数の倒木が現れるので、倒木を避けて歩きやすいところを選んで歩く。ここでも雪が現れると。その上には微かにsatoさんの足跡が続いていた。林道に出ると後は1km少々の道のりだ。
車に乗り込み、京都への帰路に着くとすぐに本降りの雨が降り始めた。蛇谷ヶ峰に向かった男性は果たして雨に祟られなかっただろうかと気になるところだ。湖西道路に入ると比良とぴあに寄り道する。温泉の前では色々と漬物が売られており、大根漬けや佃煮などを買い求める。久しぶりの温泉はなかなか気持ちが良かった。
温泉を出て湖西道路を南下すると空が晴れる。権現山から蓬莱山を経て打見山へ至る南比良の山々は上の方が白くなっている。先ほどの雲はこのあたりでも雪をもたらしたようだ。京都に帰ると、市内は再び大粒の雨が降っていた。
前日に比べると稜線の霧氷が落下してしまっていたのは仕方がないが、それでも雪の釣瓶岳を堪能出来て家内は十分に満足してくれたようだった。何しろsatoさんとの思いがけない出遭いが、この冬の数少ない山行の思い出を格別なものにしてくれるのだった。