【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

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tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by tsubo »

【 日 付 】2023年7月30日~8月1日
【 山 域 】白山 
【メンバー】sato ,tsubo
【 天 候 】30日晴れのち曇り 31日晴れのち曇り 1日曇りのち時々晴れ 
【 ルート 】30日 大白川-室堂ーお池巡りー室堂泊
      31日 室堂ー御前峰ーお花松原ー北弥陀ヶ原ーゴマ平避難小屋泊
      1日 ゴマ平避難小屋ー妙法山ー野谷荘司山ー馬狩

白山が大好きだ。
眺めても美しいし、登っても美しい。
初めて登ったのは、2005年の8月。平瀬道からだった。その後別当出合からも登った。チブリ尾根や上小池から別山にも登った。白山と別山の間も歩いた。
白山の地図を眺める。一般的な砂防新道や平瀬道の他にいくつもの昔からの長い道がある。
北には加賀禅定道、楽々新道、通行止めになっている岩間道、中宮道、北縦走路。
南には美濃禅定道(石徹白道)。
南西には白山(越前)禅定道。
昔の人はどんな気持ちで白山に登ったのだろうか。

2016年の10月、satoさんと加賀禅定道から奥長倉避難小屋に行き、四塚山を往復した。百四丈滝を眺めたり、天池や油池などがあり、変化にとんだ楽しく美しい道だった。四塚山のチングルマの草紅葉も可愛くきれいだった。
satoさんとはその2か月前に北アルプスを蓮華温泉から朝日岳~白馬岳と縦走した時に出会った。
私が朝日岳に着いたとき、山頂には10人ほどの登山者がいた。ベンチが空いていなかったので地べたに座った私を見て、さっとベンチを詰めて私の席を作ってくれたのがsatoさんだった。satoさんは御主人と来ていた。それから朝日小屋のキャンプ場、白馬岳のキャンプ場でいろいろお話した。
9月には小津権現山に一緒に登っていた。

その時、白山につながる昔からの主な道を全部歩いてみたいと思った。
翌年の2017年4月末にはsatoさんとその友人と3人で石徹白から入って神鳩ノ宮避難小屋に泊まり、残雪の一ノ峰まで往復した。三ノ峰まで行きたかったが、雪に慣れていない私には一ノ峰までで精いっぱいだった。
その年の8月には一人で楽々新道を登って小桜平避難小屋に泊まり、大汝峰からゴマ平避難小屋泊りで中宮道を下った。この道が一番きつかった。
2019年7月に市ノ瀬から白山禅定道を登った。
satoさんとは、秋の紅葉の時期に北縦走路を歩きましょうと話していた。車の回収がしやすく無理のない平瀬道から登って、北縦走路を下る計画だった。だが、平瀬道の登山口までの白山公園線はよく通行止めになった。
2020年の8月に白山に登った後、脊柱管狭窄症で1年間山に行けなかった。もう北縦走路は無理だろう、美濃禅定道も一ノ峰から三ノ峰まではつながらないかもしれない。
だが、1年間のブランクの後登山を再開して体力も戻って来てからは、また北縦走路を歩きたいという気持ちが強くなった。
去年7月には三ノ峰から一ノ峰をつなげ、何とか美濃禅定道がつながった。
残るのは北縦走路。何としても歩きたい。
だが、昨年秋も白山公園線は通行止めになった。登山口と下山口が遠くなるが、別当出合から登ることを計画した。だが、お天気に恵まれず歩けなかった。

「秋にはあの道はよく通行止めになるから、夏に行かない?」
4月に一緒に山に登った時にsatoさんが提案してくれた。今まで紅葉の時期にこだわりすぎていた。そうだ、花の時期に行こう。
satoさんが仕事との兼ね合いで7月30日から8月1日の2泊3日が都合がいいとメッセージをくれた。
その日程を見て私はびっくりした。運命的なものを感じた。この日程なら間違いなくお天気は良くなる。きっと晴れ過ぎることもなく、かといって雨も降らずにバテずに歩ける。確信が持てた。

7月29日

夕方、道の駅飛騨白山でsatoさんと待ち合わせ。夕食を食べながら話す。
「この日程なら絶対平気だと思ったの。8月1日は私にとって特別な日。亡くなった主人の命日なの。今まで3回命日に山に登ったけど、いつもお天気が良かったわ。
23回忌の年の命日に主人が大好きだった平ヶ岳に息子と登ったの。その年のお正月に息子が帰省した時に決めたのよ。最初は曇りがちだったけど、かえって暑くなくて登りやすかったわ。山頂に近づくに連れてお天気が良くなって周りの山も見えてきた。最初から晴れていたらきっとばてていたと思うわ。
だから、今回もきっとそこそこ晴れる感じでばてずに歩けると思うの。」

7月30日

satoさんの車を下山口の馬狩に置き、平瀬道の登山口の大白川に行く。日曜のこの日の駐車場はいっぱいだったが、1台分空いていた。
朝食を食べてから歩き始める。
satoさんはいつも私を先に歩かせてくれる。私は一人の時のようにマイペースで歩く。satoさんは私が速かろうが遅かろうが私のペースに合わせてくれる。
下りが苦手な私は急な下りや段差が大きい下りは途端に遅くなる。でも、satoさんは気にしない。だから私も遠慮なくゆっくりと下らせてもらう。

いろいろな花が咲いている。私たちも山の話に花が咲く。
初めはちょっと急な階段状の登り。ちょっと緩やかになる。そしてまた少し急になる。
今日はお天気が良く暑い。
6月末に熱中症だろうか、頭痛と発熱が4日ほど続いた私は、熱中症にいいと聞いてうちでとれた小玉スイカの皮をむいて種を取り、一口サイズに切ってタッパーに入れてきた。
それを見てsatoさんはそんなものまで持ってきたのかとびっくりしていた。
「水を入れても12.5キロだから平気よ。キュウリも5本持ってきたのよ。」
7月初めに13キロのザックを背負って大峰でテント泊してきた私は、そのくらいの重さなら大丈夫だと思った。熱中症にはなりたくなかった。

空気がひんやりとしてきた。室堂が近い。雲が広がってきた。別山には雲がかかって上のほうは見えなかった。
11時40分に室堂に着く。
あんなに室堂に着いたらビールが飲みたいと思ったのに、そんな気はすっかり失せてしまった。
ガスがかかった御前峰を眺めながら昼食にする。早く小屋に入って横になりたいと思ったが、受付は13時からになっていた。

小屋に入って一休みする。外を見るがなかなか晴れてこない。少し雲が取れてきた。
「お池巡りに行きましょう。」satoさんが誘う。
このまま休んで体力を温存しておきたいが・・・
「御前峰には登らないで、この巻き道からお池巡りに行きましょう。」と、一番楽そうなコースにする。
分岐に来ると、satoさんはやはり御前峰に登りたいようだ。別れて、私は中道を通って室堂に戻る。別山が見えた。これで十分。ウィスキーをちびちびと飲む。昨日の朝ポットに入れてきた氷がまだ少し残っていた。
見ると、御前峰の上が晴れてきた。satoさん、良かったな。
外で夕飯にする。今日はお湯を沸かせばいい簡単な夕飯だ。
翌朝は御前峰でご来光を見たら、また室堂に戻ってパッキングして出発しようと言っていたsatoさんだが、やっぱりパッキングして荷物を背負って御前峰に登り、そのままゴマ平避難小屋に向かうことに決める。
夕方、小屋の横から美しい夕焼けの空を眺めることができた。多くの人がいなくなった後も二人で飽かずに夕焼け空を眺めていた。

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7月31日

3時20分にスマホのアラームが鳴る。慌てて止める。マナーモードにしたつもりだったのだが・・・
身支度を整えてパッキングをして外に出る。すでにヘッドランプの明かりが登山道に列を作っていた。
前の人に合わせてゆっくりゆっくりと登る。途中で止まったりもする。時計を見る。慌てることはない。十分時間はある。
4時35分に御前峰に着く。すでに多くの人がそれぞれ気に入った場所に陣取っている。私たちも適当な石の上に腰かけてその時を待つ。

若い宮司さんが大きな石の上に立って、白山の話をしてくださる。大きな声で分かりやすい。
やがてその時が来た。
北アルプスの上に少しだけ見えた朝日がどんどん大きく丸くなってくる。

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宮司さんに合わせて皆で万歳三唱する。初めての経験だ。
「今日で10日続けてご来光を拝むことができました。」

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360度、素晴らしい展望が広がる。
「向こうがこれから歩く尾根ね。」

山名の柱と一緒に写真を撮るために多くの人が行列を作って並んでいる。
私たちはお湯を沸かして朝食にする。
やがてほとんどの人が下りていなくなる。静かな山頂で二人の写真を撮ってもらってから下り始める。
翠ヶ池の向こうには北アルプスがまだ見える。
大汝峰の分岐に出る。satoさんは、せっかくだから大汝峰に登ると言う。体力を温存しておきたい私は先に下ることにする。
「お花松原で待っていてね。」

歩き出して大汝峰を見上げると、satoさんが登っていく姿が見えた。
「やっほ~~~!」と声を上げると、satoさんが気づいて手を振る。私も手を振る。
やがて急な下りになる。草で道が覆われている。ゆっくりゆっくり慎重に下る。
ヒルバオ雪渓に着く。今年の雪渓はずいぶん小さい。
雪が解けた後にはハクサンコザクラやアオノツガザクラが待ってましたと言わんばかりに咲き誇っている。

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下ってきた道を見ると、もうsatoさんが下ってくる姿が見えた。やっぱりsatoさん一人だと速い。
その後もハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、クロユリが一面に咲いている中を歩く。
「お花松原」の看板が出てきたが、それはお花畑が終わったところにあった。
「さっきのところがお花松原だったんだ。あそこでもっとゆっくりすればよかったわね。」

北弥陀ヶ原のニッコウキスゲは数が少なかった。前に来たときは一面のニッコウキスゲだったのに。
もう枯れた花も多い。実がついたものもある。今年は咲くのが早かったんだろう。

地獄覗から見える地獄尾根は荒々しい。遠くから見るたおやかな白山とは別の山のようだ。
白山の別の一面を見たような気になる。

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うぐいす平に着くと、そこからは草刈りがしてあった。
「白山北部は中宮温泉くろゆり荘の乾さんが管理してくれているの。あっ、今は泰山さんだけど。福井の勝山のお寺の住職もされているのよ。それで今は泰山さんって言うの。草刈りも毎年してくれていてありがたいわ。以前楽々新道から中宮道に行く時はメールでいろいろ教えてもらったの。
その時、大汝峰の下にいたグループの人と話したら詳しい人がいてね。ずいぶん詳しいんですねって言ったら笑っていたんだけど・・・下山してくろゆり荘に行ったら、なんとその人が乾さんだったんでびっくりしたわ。その時はテレビのガイドのお仕事で女優の工藤夕貴さんが一緒だったの。いろいろお話して楽しかったわ。」

まだかなまだかなと思いながら下っていく。敢えて時計は見ない。そろそろと思っていて小屋が出てくるよりも、突然小屋が現れたほうが楽しい。そんなことを思いながら歩いていると、本当に突然小屋が現れて思わず声を上げた。
ゴマ平避難小屋は二階建てのログハウスのきれいな小屋だ。
小屋に荷物を置いて水を汲みに行く。水場までも草刈りがしてあったが、ちょっと歩きにくかった。
「歩きにくいから明日は明るくなってから出ましょうね。」

今日はちゃんとお米を炊く。自家製のお米を研いで乾かしてきた。野菜も天日干しして小さく軽くしてきた。それとサバの味噌煮を一緒に煮る。残っていた2本のキュウリとシーチキンをマヨネーズで和える。賞味期限ギリギリのきのこのスープにお湯を注ぐ。
私たちにとっては豪華な夕飯だ。
その日小屋に泊まったのは私たちだけだった。伸び伸びと横になる。

8月1日

さあ、今回のメインの日。
4時50分に小屋を出る。空には雲が広がっている。
一昨日室堂で見た天気予報だと、今日は晴れのち曇りや霧や雨になっていた。お天気、平気かな。雨は降ってほしくない。
草刈りは水場までかと思ったが、ずっとしてあった。だが、シンノ谷までの急な下りに刈った笹の葉があって、ちょっと滑りやすかった。秋には落ち着くだろう。

「あっ!」思わず声を上げる。
雲の下に北アルプスが見える。薬師岳と槍ヶ岳の間の上の雲の間から日が射している。
「神々しいわね。昔の人が山に神様が宿っているって考えた気持ちがわかるわ。」satoさんがつぶやく。
昨日はくっきりと北アルプスが見えて、その上からご来光を拝むことができた。今日は雲が多い。だが、雲間から射す光は神秘的だった。

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シンノ谷の鉄の橋を渡る。
尾根道になる。この尾根は念仏尾根と呼ばれている。昔のお坊さんが念仏を唱えながら歩いたのだろうか。
帰宅してから知ったのだが、妙法山は、大日如来に関してつけられた山名で、1932年大聖寺営林署調査隊が、頂上で木箱に収まった古銅の小箱を見つけたそうだ。1935年には、山頂から100m下った蛇谷側の祠で、錫杖、刀、教典などが発見されているそうだ。

妙法山の手前の左側の笹が広く刈ってあった。そちらに行くと、池があった。
「あっ、これが念仏鏡池だわ。乾さんがいつも草刈りしてこの辺りでビバークしていたそうだけど、全然気づかなかったんですって。それを一緒に行った友人が見つけて。乾さんがいろいろ調べたけどどこにも記録がなかった。念仏尾根にある池なので「念仏鏡池」って名付けたそうよ。」
朝は空一面に広がっていた雲が薄くなってきた。青空が多くなる。

そこから急な登りの先に妙法山山頂があった。白山がよく見える。
「白山が見守ってくれているわね。」
そうだね。ありがたいね。
だが、雲がかかり始めてきた。
少しだけ散骨して般若心経を唱える。

アップダウンの繰り返しが続く。
お日様に雲がかかって暑くなくていいかなと思うと、かっと強い日差しが射す。そうかと思うと木々に日の光がさえぎられる。時折心地よい風が吹く。
予想した通りの命日のお天気だ。

そろそろ休憩したいなと思った時、先のほうに平たい場所が見えた。もうせん平だ。「あそこで休みましょう。」
もうせん平は小さな湿原だった。
名前の通り、赤い小さなモウセンゴケが生えていた。
1株だけ枯れかけたニッコウキスゲが咲いていてくれた。

野谷荘司山で初めて人に会った。ホワイトロードから三方岩岳経由で登ってきた二人連れの若い女性だった。少しお話してから二人の写真を撮ってもらう。
「けっこうがれていて危険だから気を付けてくださいね。」と注意してくれた。

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下り始めるとすぐにがれている場所があった。慎重に通り過ぎてから鶴平新道を下る。
その先もがれている狭い尾根が続く。足元はざれていて滑りやすい。
急な歩きにくい小石が広がるところが3mくらい続いている。慎重に木の枝につかまりながら下りかけると、satoさんが「こっちに道があるわ。」と言った。
ああ、一人だったら3mも下ってから登り返さなければならなかった。
その先はsatoさんが先を歩いてくれる。数歩下っては私を待ってくれる。「ゆっくりでいいわよ。」
私も下手に急いで滑落したら大変なので、ゆっくりゆっくり下る。
去年の夏に30代の女性と79歳の男性が2泊3日で石徹白から北縦走路を縦走したが、野谷荘司山から別々に下ったそうだ。女性が下山しても男性は下山してこなかった。11月に野谷荘司山から岐阜県側に南東1キロくらいのところで遺体が発見されたというニュースが気になっていた。滑落したら一人では這い上がれなさそうなところがいくつもあった。

難所を過ぎてほっとする。
下に見える集落は白川郷だ。合掌造りの家が小さく見える。トヨタ白川郷自然教室の建物も見える。
やがて気持ちのいいブナの森が広がる中を下るようになる。
後少しだ。

車道に出る。廃村の大窪だ。
向こうの道をバスが通っていく。
赤い車が止まっている。
着いた。

「ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
しっかりと握手する。

大白川の登山口に戻る。ガラガラの駐車場に白い車が待っている。
露天風呂だけの温泉に入る。

「またどこか行きましょうね。」
それぞれの車に乗りこむ。

何度も夢に見た白山北縦走路。
やっと実現した。
この日のために、日帰りのロングコースを何度も歩いた。二日続けてロングコースを歩くこともした。
重いザックを背負って歩いた。
そんな努力が実ったんだと思う。

でも、satoさんと一緒でなければ歩くことができなかった夢の道。
感謝の気持ちでいっぱいになる。
うれしいような寂しいような気持ちが襲ってくる。

それにしても願った通りのお天気。
8月1日は私にとって特異日。
ありがとうございました。

合掌
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by biwaco »

tsuboさん、こんにちは。
白山北縦走路、女二人旅の渾身レポ、一気に読ませていただきました。
このルート、何度も地図落としして、赤線引いて行程予定タイムを書き込んだりしていました。でも、結局行けずじまい。年々、書き込む所要タイムが増えるばかりで、多分もう無理でしょう。(^_-)

白山に初めて登ったのは1987年の夏でした。釈迦新道から雨に打たれながらの散々な山行でしたが、最終日に青空が広がり見事な景観を楽しめました。
以後白山に魅せられて、東西南北いろんなルートで登りました。中でも、加賀禅定道や楽々新道、岩間道(崩壊前)、中宮道など北部登山路は、私にとってミステリアスでファンタジーな魅力いっぱいの山域でした。
ただ、それだけに「北縦走路」(ゴマ平小屋~野谷荘司間)だけが未踏のままというのが、痛く心残りなんです。
車の回収を考えると、平瀬道から入るのが最適でしょうね。それでも一人では車デポもできないし…。自転車じゃ、平瀬から白水湖の登りは耐えられない(@_@。
そんな思いがあるだけに、このレポは思い出の白山に連れて行ってくれました。場面場面にレスを入れたいのですが、長くなりすぎて、きっと途中撤退?するのがわかるので、やめときますネ。

tsuboさんも白山への思いが強いのですね。山ではいろんな出会いがあります。特に単独の場合、人恋しくなって出会った人に声をかけてしまいます。そんな場面も思い出させていただきました。

冒頭に書いた釈迦新道は数年前から壁面崩壊のため通行止めでしたが今季開通しました。それを聞き、30数年ぶりに行ってみたくなり、コースタイムなど考えていますが、今の自分の体力ではなかなか難しそうです。と言いながら、室堂の山小屋に泊まれば可能かな? などと、なかなか煩悩から逃れられません。(^_-)
また、郷愁をそそるようなレポを期待しております。

                   ~びわ爺
アバター
seiichi
記事: 191
登録日時: 2022年9月14日(水) 21:12
お住まい: 津市高茶屋

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by seiichi »

tsuboさん、こんばんわ。

念願の白山北縦走路をsatoさんと歩けて良かったですね。
私がラインで山の誘いの連絡をした時にはすでに白山に登っていたのですね、
白山に行っているとは全く知らなかったので、誘いの山も偶然にも白山となったのは不思議です。

散骨されたのですね、白山にはこういう想いを持って登っている人もいるのだと感じています。
私はワンちゃんがいるのでいつも日帰り強行登山ですが、
出来れば山小屋で泊まってサンセットやサンライズを静かに見たいと思っています。

今日妹の家の木を剪定していて少し足を痛めたので、6日予定の平瀬道からの白山は中止、行先の山は変更になりそうです。
白山よりもコースタイムの短い北沢峠からの仙丈ヶ岳日帰りかも。
tsuboさんたちの白山縦走は天気に恵まれて本当に良かったと思います。
夏山はすぐにガスが出てきたり天気も急変するので少しでも出発は早いのが正解ですね。

   seiichi
アバター
わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、tuboさん。

白山の地図を眺める。一般的な砂防新道や平瀬道の他にいくつもの昔からの長い道がある。
北には加賀禅定道、楽々新道、通行止めになっている岩間道、中宮道、北縦走路。
南には美濃禅定道(石徹白道)。
南西には白山(越前)禅定道。
昔の人はどんな気持ちで白山に登ったのだろうか。

白山は冬の白さが半端ない感じで
他の雪山とは一線を画しています。
人を引き付けるのは充分な存在感ですね。


satoさんとはその2か月前に北アルプスを蓮華温泉から朝日岳~白馬岳と縦走した時に出会った。
私が朝日岳に着いたとき、山頂には10人ほどの登山者がいた。ベンチが空いていなかったので地べたに座った私を見て、さっとベンチを詰めて私の席を作ってくれたのがsatoさんだった。satoさんは御主人と来ていた。それから朝日小屋のキャンプ場、白馬岳のキャンプ場でいろいろお話した。

tuboさんがヤブコギに登場される前に
私が「新宮に中上健次と宇江敏勝の本が並んでいる荒尾成文堂という本屋がある」とsatoさんと話していて
「友達が近くにいるので、そちらに行ったときに寄ってみます。」
の友達がtuboさんだったんですね。


7月29日

夕方、道の駅飛騨白山でsatoさんと待ち合わせ。夕食を食べながら話す。
「この日程なら絶対平気だと思ったの。8月1日は私にとって特別な日。亡くなった主人の命日なの。今まで3回命日に山に登ったけど、いつもお天気が良かったわ。
23回忌の年の命日に主人が大好きだった平ヶ岳に息子と登ったの。その年のお正月に息子が帰省した時に決めたのよ。最初は曇りがちだったけど、かえって暑くなくて登りやすかったわ。山頂に近づくに連れてお天気が良くなって周りの山も見えてきた。最初から晴れていたらきっとばてていたと思うわ。
だから、今回もきっとそこそこ晴れる感じでばてずに歩けると思うの。」

素直ないい文章です。
ヤブコギに無かったタイプかも。
:twisted:

satoさんの車を下山口の馬狩に置き、平瀬道の登山口の大白川に行く。日曜のこの日の駐車場はいっぱいだったが、1台分空いていた。
朝食を食べてから歩き始める。
satoさんはいつも私を先に歩かせてくれる。私は一人の時のようにマイペースで歩く。satoさんは私が速かろうが遅かろうが私のペースに合わせてくれる。
6月末に熱中症だろうか、頭痛と発熱が4日ほど続いた私は、熱中症にいいと聞いてうちでとれた小玉スイカの皮をむいて種を取り、一口サイズに切ってタッパーに入れてきた。
それを見てsatoさんはそんなものまで持ってきたのかとびっくりしていた。
「水を入れても12.5キロだから平気よ。キュウリも5本持ってきたのよ。」
7月初めに13キロのザックを背負って大峰でテント泊してきた私は、そのくらいの重さなら大丈夫だと思った。熱中症にはなりたくなかった。

satoさんらしいや。

下ってきた道を見ると、もうsatoさんが下ってくる姿が見えた。やっぱりsatoさん一人だと速い。
その後もハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、クロユリが一面に咲いている中を歩く。
「お花松原」の看板が出てきたが、それはお花畑が終わったところにあった。
「さっきのところがお花松原だったんだ。あそこでもっとゆっくりすればよかったわね。」

ここの花は見ごたえがあります。
ボーっと見てたなあ。


今日はちゃんとお米を炊く。自家製のお米を研いで乾かしてきた。野菜も天日干しして小さく軽くしてきた。それとサバの味噌煮を一緒に煮る。残っていた2本のキュウリとシーチキンをマヨネーズで和える。賞味期限ギリギリのきのこのスープにお湯を注ぐ。
私たちにとっては豪華な夕飯だ。
その日小屋に泊まったのは私たちだけだった。伸び伸びと横になる。

貸し切りで良かったですね。
これこそ山の晩餐です。
泊りは沢の時が多いので
私の場合は、焚火をしながら酒飲んでますが・・ :lol:


「あっ!」思わず声を上げる。
雲の下に北アルプスが見える。薬師岳と槍ヶ岳の間の上の雲の間から日が射している。
「神々しいわね。昔の人が山に神様が宿っているって考えた気持ちがわかるわ。」satoさんがつぶやく。
昨日はくっきりと北アルプスが見えて、その上からご来光を拝むことができた。今日は雲が多い。だが、雲間から射す光は神秘的だった。

学生時代に初めて高い山の御来光見た時もこう思いました。
ブロッケンの自分の姿が仏さまには見えなかったけど。


尾根道になる。この尾根は念仏尾根と呼ばれている。昔のお坊さんが念仏を唱えながら歩いたのだろうか。
帰宅してから知ったのだが、妙法山は、大日如来に関してつけられた山名で、1932年大聖寺営林署調査隊が、頂上で木箱に収まった古銅の小箱を見つけたそうだ。1935年には、山頂から100m下った蛇谷側の祠で、錫杖、刀、教典などが発見されているそうだ。

剣岳も含めてほとんどの高山がそうですね。
「劒岳 点の記」は好きな映画のひとつです。


でも、satoさんと一緒でなければ歩くことができなかった夢の道。
感謝の気持ちでいっぱいになる。
うれしいような寂しいような気持ちが襲ってくる。

それにしても願った通りのお天気。
8月1日は私にとって特異日。
ありがとうございました。

合掌

お疲れさまでした。
tuboさんとsatoさんの織り成す山行記
良かったです。

                               わりばし
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by tsubo »

biwacoさま、こんにちは。
コメントありがとうございます。

白山北縦走路、女二人旅の渾身レポ、一気に読ませていただきました。
このルート、何度も地図落としして、赤線引いて行程予定タイムを書き込んだりしていました。でも、結局行けずじまい。年々、書き込む所要タイムが増えるばかりで、多分もう無理でしょう。(^_-)

白山に初めて登ったのは1987年の夏でした。釈迦新道から雨に打たれながらの散々な山行でしたが、最終日に青空が広がり見事な景観を楽しめました。
以後白山に魅せられて、東西南北いろんなルートで登りました。中でも、加賀禅定道や楽々新道、岩間道(崩壊前)、中宮道など北部登山路は、私にとってミステリアスでファンタジーな魅力いっぱいの山域でした。
ただ、それだけに「北縦走路」(ゴマ平小屋~野谷荘司間)だけが未踏のままというのが、痛く心残りなんです。
車の回収を考えると、平瀬道から入るのが最適でしょうね。それでも一人では車デポもできないし…。自転車じゃ、平瀬から白水湖の登りは耐えられない(@_@。
そんな思いがあるだけに、このレポは思い出の白山に連れて行ってくれました。場面場面にレスを入れたいのですが、長くなりすぎて、きっと途中撤退?するのがわかるので、やめときますネ。

biwacoさんも白山が大好きなんですね。
いろいろなルートを歩かれて、でもこの北縦走路だけは歩いていない。
わかります。一番行きにくいですね。
私のように二人で車2台ならいいですが、単独だと往復か、電車やバス、タクシーなど使わないと無理ですね。
私も白山北部の道はワクワクドキドキしながら歩きました。
室堂、御前峰あたりとは違った静かな道ですね。
今回やっと北縦走路が歩けてほっとしています。
biwacoさんもお誘いすればよかったでしょうか。

tsuboさんも白山への思いが強いのですね。山ではいろんな出会いがあります。特に単独の場合、人恋しくなって出会った人に声をかけてしまいます。そんな場面も思い出させていただきました。
山でいろいろな方とお話しますが、satoさんのようにその後もずっと一緒に山に行く人は他にいません。
いいご縁に恵まれました。ありがたいです。

冒頭に書いた釈迦新道は数年前から壁面崩壊のため通行止めでしたが今季開通しました。それを聞き、30数年ぶりに行ってみたくなり、コースタイムなど考えていますが、今の自分の体力ではなかなか難しそうです。と言いながら、室堂の山小屋に泊まれば可能かな? などと、なかなか煩悩から逃れられません。(^_-)
私も来年は釈迦新道を歩きたいです。室堂泊りで。元気ならチブリ尾根を下ろうとか、無理なら白山禅定道、さらに軟弱に別当出合からバスとか。
1年かけて考えます。

また、郷愁をそそるようなレポを期待しております。

ありがとうございます。

tsubo
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by tsubo »

seiichiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

念願の白山北縦走路をsatoさんと歩けて良かったですね。
私がラインで山の誘いの連絡をした時にはすでに白山に登っていたのですね、
白山に行っているとは全く知らなかったので、誘いの山も偶然にも白山となったのは不思議です。


山ではスマホはずっと機内モードにしているので下山してからラインを見ました。
白山から下山したら、また白山のお誘い、びっくりしました。

散骨されたのですね、白山にはこういう想いを持って登っている人もいるのだと感じています。
私はワンちゃんがいるのでいつも日帰り強行登山ですが、
出来れば山小屋で泊まってサンセットやサンライズを静かに見たいと思っています。


山に泊まるといろいろ余裕もできますし、見られる景色も違いますね。
私は遠出はほとんど泊りです。遠くて時間も交通費もかかるので日帰りではもったいないです。
うちも犬と鶏を飼っているので、相方と交代で出かけますが、一泊なら犬には餌と水をたくさん置いて留守番させます。
きっと大量の餌を置かれたらまた出かけるんだなと気づいているでしょうね。食べ残しのパンを上げると満足しています。
またいつかゆっくりk子さんと山でお過ごしください。

今日妹の家の木を剪定していて少し足を痛めたので、6日予定の平瀬道からの白山は中止、行先の山は変更になりそうです。
白山よりもコースタイムの短い北沢峠からの仙丈ヶ岳日帰りかも。


北沢峠はバスで行かないといけないから思うように早くは着けないかもしれませんね。
お手軽なら乗鞍岳かな。御嶽山も田の原から登れるようになりましたね。でも、ヘルメットがいりますね。
足に負担のない山歩きをしてくださいね。

tsuboさんたちの白山縦走は天気に恵まれて本当に良かったと思います。
夏山はすぐにガスが出てきたり天気も急変するので少しでも出発は早いのが正解ですね。


はい、この日に行くと決めたのは6月です。梅雨も明けてお天気に恵まれて良かったです。
こちらは今日は曇り予報でしたが、晴れて暑いです。でも、明日からは下り坂です。
来週子供と孫が帰省するので、せっせと布団を干したり、掃除をしたりしています。
飽きるとパソコンに向かう。う~~~ん、飽きている時間のほうが長くなるかも。(笑)
例年8月初めは子供たちを迎える準備、帰ったら後片付け。そしてどっと疲れが出るのでゆっくりします。
8月下旬からは畑が忙しくなるし、9月になれば稲刈り。
その合間を縫ってのんびりと山に行けたらと思っています。

tsubo
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by tsubo »

わりばしさま

こんにちは。コメントありがとうございます。

白山は冬の白さが半端ない感じで
他の雪山とは一線を画しています。
人を引き付けるのは充分な存在感ですね。

なかなか真冬の真っ白な白山を拝むことはできませんが、早春の白山も十分白くてきれいですね。
そして形がたおやかで美しいです。

tuboさんがヤブコギに登場される前に
私が「新宮に中上健次と宇江敏勝の本が並んでいる荒尾成文堂という本屋がある」とsatoさんと話していて
「友達が近くにいるので、そちらに行ったときに寄ってみます。」
の友達がtuboさんだったんですね。

はい、那智勝浦町に住んでいます。宇江さんとは熊野修験の奥駈で何度かご一緒しました。素朴な感じの方です。一度前夜飲み過ぎたと言って赤ら顔で奥駈に参加されたこともあります。
新宮市の図書館には中上健次関係の資料などもいろいろあります。

素直ないい文章です。
ヤブコギに無かったタイプかも。 :twisted:

そうですか。私は山の地形とか歴史とかよりも自分の気持ちを書きたいなあと思っています。


satoさんはいつも私を先に歩かせてくれる。私は一人の時のようにマイペースで歩く。satoさんは私が速かろうが遅かろうが私のペースに合わせてくれる。

satoさんらしいや。

本当にありがたいです。
私は単独が多いので、どうしてもマイペースになってしまいます。人に合わせるのは苦手です。
どんなペースでも歩ける人ってすごいなあと思います。

下ってきた道を見ると、もうsatoさんが下ってくる姿が見えた。やっぱりsatoさん一人だと速い。
その後もハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、クロユリが一面に咲いている中を歩く。
「お花松原」の看板が出てきたが、それはお花畑が終わったところにあった。
「さっきのところがお花松原だったんだ。あそこでもっとゆっくりすればよかったわね。」

ここの花は見ごたえがあります。
ボーっと見てたなあ。

ちょうど時期もよかったです。
ハクサンコザクラとアオノツガザクラの群落は絨毯のようでした。

今日はちゃんとお米を炊く。自家製のお米を研いで乾かしてきた。野菜も天日干しして小さく軽くしてきた。それとサバの味噌煮を一緒に煮る。残っていた2本のキュウリとシーチキンをマヨネーズで和える。賞味期限ギリギリのきのこのスープにお湯を注ぐ。
私たちにとっては豪華な夕飯だ。
その日小屋に泊まったのは私たちだけだった。伸び伸びと横になる。

貸し切りで良かったですね。
これこそ山の晩餐です。
泊りは沢の時が多いので
私の場合は、焚火をしながら酒飲んでますが・・ :lol:

私は泊りでは軽量化のためにウィスキーを持っていきます。
satoさんは山では飲まないですが、私は気にせず飲んでいます。


「あっ!」思わず声を上げる。
雲の下に北アルプスが見える。薬師岳と槍ヶ岳の間の上の雲の間から日が射している。
「神々しいわね。昔の人が山に神様が宿っているって考えた気持ちがわかるわ。」satoさんがつぶやく。
昨日はくっきりと北アルプスが見えて、その上からご来光を拝むことができた。今日は雲が多い。だが、雲間から射す光は神秘的だった。

学生時代に初めて高い山の御来光見た時もこう思いました。
ブロッケンの自分の姿が仏さまには見えなかったけど。

私は時々早朝から山に行く時に海から昇る朝日を見ますが、高い山から見るご来光とは違いますね。
やはり高い山から見ると、いえ、山からだと拝むという気持ちになります。
大きなパワーをいただけます。

尾根道になる。この尾根は念仏尾根と呼ばれている。昔のお坊さんが念仏を唱えながら歩いたのだろうか。
帰宅してから知ったのだが、妙法山は、大日如来に関してつけられた山名で、1932年大聖寺営林署調査隊が、頂上で木箱に収まった古銅の小箱を見つけたそうだ。1935年には、山頂から100m下った蛇谷側の祠で、錫杖、刀、教典などが発見されているそうだ。

剣岳も含めてほとんどの高山がそうですね。
「劒岳 点の記」は好きな映画のひとつです。

昔は山は信仰の対象だったし、山で修行されるも多かったですね。

でも、satoさんと一緒でなければ歩くことができなかった夢の道。
感謝の気持ちでいっぱいになる。
うれしいような寂しいような気持ちが襲ってくる。

それにしても願った通りのお天気。
8月1日は私にとって特異日。
ありがとうございました。

合掌

お疲れさまでした。
tuboさんとsatoさんの織り成す山行記
良かったです。

ありがとうございます。
satoさんが書いたら、全く別物のレポになったでしょうね。
今回は私の思い入れが強かったので書かせていただきました。

tsubo
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by sato »

tsuboさま

こんにちは。
何年間も想い描いていた山旅に明日出かけかけるのだ、と感慨深い気持ちに包まれていたのが先週の金曜日。
一週間後の今日、「夢の北縦走路」を実現出来たよろこびと感謝の気持ちを噛みしめています。
帰宅してから三日が経った今も、いろいろな思いがもくもくと湧き上がり、真夏の空に浮かぶ入道雲のように膨れて、
どうお伝えしていいのか分からず、何だかよく分らない内容になりそうです。

白山は、ほんとうに、眺めてもうつくしいし、登ってもうつくしいお山ですね。
私も、大学生になった年の夏、北アルプスの頂から青い空に浮かぶ白山を望み、そのたおやかでうつくしいお姿に目が釘付けになりました。
早速秋に訪れました。御前峰から火口に入った時、やさしいお姿から一変し荒々しいお姿になったのに驚き、
自分のこころの内を見ているような気持ちになったのを覚えています。
特別なお山となったのは、今の暮らしになってからです。
雪の季節、伊吹山の山頂に立った時、足元から続く白い道の先に、ひと際白くつめたくうつくしく輝く白山を感じました。
以来、白いお山を登っている時、憧れの地白山へと続く道を無意識に感じています。

出会いは偶然の積み重ね。でも、その偶然の出会いが、ご縁となり繋がり深まっていく。
tsuboさんとの思い出を振り返り、しみじみと感じます。
行先を変え訪れた朝日岳でtsuboさんとお会いし、二日後の朝、歩いたことがないからと不帰劍を越え八方尾根に向かう夫を見送り、
白馬岳でtsuboさんとふたりでご来光を拝みました。
写真を撮っていただき、tsuboさんは大雪渓、私は蓮華温泉へとお別れする時、アドレスを交換したのですね。
「では、またどこかのお山で」ではなく、アドレスを交換したいと思わせたものはなんだったのでしょう。

tsuboさんから白山北縦走路のお話が挙がってからすぐに、私は大きな怪我をしてしまいました。
登れるようになった秋からは白山公園線の通行止めや天候不順が続き、今度はtsuboさんが脊柱管狭窄症でのお辛い日々となり、
年月が過ぎていきました。一昨年、乗鞍岳と白山に登ったとお聞きした時は、ほんとうにうれしかったです。
そして、昨秋、登山口を別当出合に変えてまで強い気持ちで臨んだ「夢の北縦走路」ですが、またもやお天気に恵まれず、鈴鹿のお山に変更に。
あの時は決断するまで、いろいろな気持ちが交錯しましたが、今、あらためて諦めてよかったと思います。

今回は、私の都合で決めさせていただいた日にちでしたが、お会いした時、北縦走路を歩く日が、旦那さんのご命日とお聞きして、
びっくりすると同時に、あぁ、やっぱり、夢の実現には、これだけの年月が必要だったのかな、と思いました。
辛い出来事に直面し、いろいろな経験をしていく中で、想いを温め続ける時間の尊さというものを教えてくれました。

私も6月半ばから、頑固な夏風邪が続き、やっと治まったと思ったら、よりによって頬に帯状疱疹が出来たり、お腹を壊したり、
体調不良の日々でしたので、酷暑の中、ばててしまうのではと心配でした。軽量化に努めましょうね、とお話していて、
私は必要最小限のものしか頭になかったのに、tsuboさんは、いろいろ考えてくださっていたのですね。
自家製のスイカとキューリのみずみずしさに力が湧きました。

室堂に着いた時は、御前峰、別山は雲の中で、午後はお昼寝かな、という気分でしたが、
小屋の窓から外を眺めていると、雲の合間に青空が。お池巡りに無理に誘ってしまったようでスミマセン。
お花がきれいかなぁ、と思って。御前峰は、誰もいなくてひとり占め。登山者が登ってくるまで、20分間ぐらいぼんやり佇んでいました。
明日は、のんびりお花を愛でながら中宮道に向かいましょうとお話していましたが、tsuboさんと高天原を越え御前峰でご来光を拝み、
御宝庫へと岩場を歩き、荒々しい剣ケ峰を仰ぎながら、油ケ池、紺屋ケ池、翠ケ池と巡っていきたいと思い直しました。
しらやまひめのかみさまの荒々しい表情、うつくしく澄んだ表情を感じる道、
刻々と変わる風景の中を歩きながら、自分の人生、こころ模様を辿っているような気持ちになる道を、一緒に味わいたいと思いました。

夕方には、山々を覆っていた雲が流れていき、一期一会の素晴らしい日没の風景に出会えましたね。
藍色の空に浮かぶ別山とお月さまも、吸い込まれていくようにうつくしかったです。

御前峰でのご来光も感動そのものでした。それぞれの日常を送り、様々な思いを抱えた人々が、この朝、神のお山に集まり、
固唾をのんで同じ方向を見つめ、その時を待つ。
空が燃え上がり、まあるい光が老若男女善男善女を照らす。そして、宮司さんの音頭で万歳三唱。室堂に泊まってほんとうによかったです。

大汝峰にご登拝させてくださりありがとうございます。
6年前の9月に、左足首の両側骨折と筋腱断裂の怪我をして、左足が歩き方を忘れてしまいました。
歩けるようになってからも痛みが酷く、翌年の6月に夫と北岳を訪れた時も、痛みに青ざめながら歩いていました。
北岳山荘へのトラバース道は恐怖でした。この夏テント泊はもう出来ないかな、とかなしくなりましたが、
7月末、どうしても白山にお会いしたくなり、ひとりで向かいました。
チブリ尾根を登り南竜のテント場にお昼過ぎに辿り着くことが出来ました。感慨無量でした。
翌朝、アルプス展望台でご来光を拝み、御前峰にご登拝し、お池巡りをして大汝峰の山頂に立ちました。
その時の心情がからだに刻まれていて、あの時の私が呼びかけてきたのです。

今年はお花の開花が半月早いと聞いていましたので、ヒルバオ雪渓からお花松原にかけてのハクサンコザクラ、
クロユリは終わっているかなと思いましたが、そう、待っていました、と言わんばかりに咲き誇っていて感激しました。
でも北弥陀ヶ原のニッコウキスゲはほとんどが実に。お花との出会いも一期一会。だから咲いているお花に出会うと、しあわせを感じるのですね。

乾(泰山)さんのご活動、お志には、頭が下がります。こうして道を整備して下さる方がいらっしゃり、登山者に歩かれ、
いにしえの道は存在しているのですね。
ゴマ平避難小屋は居心地のいい小屋ですね。以前泊まった時は、夜半ねずみが駆けまわっていて落ち着きませんでしたが、
今回は、出たと思ったものの大丈夫でした。水場は小屋のすぐ近くだった記憶があり、容器は余分に持ってきませんでした。
tsuboさん、7,8本もペットボトルを持ち運んでくださり助かりました。
夜ご飯も、tsuboさんが全て用意してくださいましたね。自家製の乾燥野菜、素晴らしいのひと言に尽きました。
何より、お米がおいしかったです。tsuboさんの魂のこもったお野菜とお米、五臓六腑に沁み渡りました。

8月1日。メインの日の朝は穏やかな気持ちで迎えましたね。シンノ谷までは緩やかに下って行くので甘く見ていましたが、
刈られたササで敷き詰められた道はズルズルと滑り時間を取られました。
白銅色の雲間から射す光を浴びた穂高連峰は、息を呑む神々しさでした。
前日も、雲と光が織りなす情感をたたえたような空を、うつくしいですねぇ、と見上げながら歩いていましたね。
シンノ谷は、むかし三方岩岳から白山へと向かった修験者にとって、水を得られる大切な場所だったのだろうな、と感じました。
妙法山手前の水草が生い茂る池は、女神さまのやさしいおこころを感じるような素敵な池でしたね。
草刈りをしてくださっていたおかげで、すぅっと導かれていきました。

南から仰ぎ見る妙法山は、存在感を放っていました。山頂からは、白山の大きなお姿を拝むことが出来ました。
私たちは、白山に見守られながら、ここまで歩いてきたのだなぁ、と有難い気持ちでいっぱいになりました。
看板は無く、わらじが置かれているだけの、静かな輝きに満ちた白山遥拝の地。
石川県山岳協会発行の『石川の山』にも、江戸末期の「白川奇談」という文書に、妙法山の山頂には銅の櫃が置かれていて、
かつてその中に法華経を納めた箱があった、という記述があると書かれています。
真弓さんにとって大切な日に、憧れの北縦走路を歩き、今、祈りの山妙法山に立っているのだ、と胸が熱くなりました。
モウセン平も素敵な地でした。池塘は神庭池と呼ばれるのですね。まさに女神さまが遊ぶお庭のようでした。
野谷庄司山では、暑かったですが仲良しの女性二人組と和やかなひと時を過ごせましたね。
鶴平新道は、数年前の雪の降り積もった時に、くるみ谷の左岸尾根から訪れ、アルペン的な雪稜に魅了され、
今年の冬は、馬狩から登ったのですが、雪がなくてもこんなにアルペン的な道だったとは。
最後、ブナ林を下りながら、夢が実現したうれしさと、もう少しで日常に戻ってしまうさみしさに包まれていました。

駐車地に着いて、汗まみれの手でしっかりと握手。
「またどこか行きましょうね」
出会いと別れの繰り返しの人生の中、7年前に偶然出会った私たち。そして、今もこうして繋がっているというしあわせ。
そう、旅は終わりでなく、これからも続いていくのですね。こちらこそ、ありがとうございました。

野谷庄司山で出会った女性もおっしゃっていましたが、前向きでバイタリティーのあるtsuboさんからは、いつも力をいただいています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
長々と失礼しました。

sato
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by tsubo »

satoさま、こんにちは。
コメントありがとうございます。

道の駅で待ち合わせしてからもう1週間たってしまいましたね。

去年、私は66歳。まだ60代半ばという気持ちでしたが、67歳だと60代後半になってしまうというあせりがありました。
なので、なんとかして去年のうちに登りたいと思ったのです。でも、行くことができず、ああまた1年先かと思いました。その間に病気や怪我でまた山に行けなくなったらどうしようとも思いました。
satoさんから夏に行きませんかと言われたときは、まさに目からウロコが落ちた思いでした。北縦走路は紅葉が綺麗だと聞いていたので、紅葉の時期にこだわり過ぎたんですね。
夏なら防寒着も少なくすむし、日も長いし。楽々新道から中宮道に行った時も夏だったし。
10月初めから7月末になった途端、白山に行く日が急に近づいてきました。
日帰りでもロングコースを歩いたり、それも二日続けて歩いたり。二泊三日分の荷物を想定したザックを背負って山に行ったり。
67歳にはなったけど、これなら大丈夫だという自信がつきました。
もしかしたら去年より体力はあるかもしれません。

もっと前に、北縦走路に行こうと思ってすぐに行っていたらこれほどの気持にはならなかったと思います。
なかなか行けなかったからこそ、今回やっと行けたことに感動しました。
それも偶然かもしれないけど、亡夫の命日に北縦走路を歩くなんて。
とても心強かったです。

お互い6月後半から体調不良の日が続きましたね。私ももし山で熱が出たり、おなかを壊したりしたらどうしようかと思いました。
でも、かえって体調管理に気を付けるようになりました。
今回satoさんも高度障害がほとんど出なくて良かったです。

夕方には、山々を覆っていた雲が流れていき、一期一会の素晴らしい日没の風景に出会えましたね。
藍色の空に浮かぶ別山とお月さまも、吸い込まれていくようにうつくしかったです。

御前峰でのご来光も感動そのものでした。それぞれの日常を送り、様々な思いを抱えた人々が、この朝、神のお山に集まり、
固唾をのんで同じ方向を見つめ、その時を待つ。
空が燃え上がり、まあるい光が老若男女善男善女を照らす。そして、宮司さんの音頭で万歳三唱。室堂に泊まってほんとうによかったです。


室堂、素泊まりでも8200円。避難小屋なら無料なのに。
でも、あの立地にはかないませんね。
もし、大倉山避難小屋に泊まっていたら、あの感動は味わうことができませんでした。
夕焼けもご来光も神様に近い場所だからこそのものなのでしょう。

今年はお花の開花が半月早いと聞いていましたので、ヒルバオ雪渓からお花松原にかけてのハクサンコザクラ、
クロユリは終わっているかなと思いましたが、そう、待っていました、と言わんばかりに咲き誇っていて感激しました。
でも北弥陀ヶ原のニッコウキスゲはほとんどが実に。お花との出会いも一期一会。だから咲いているお花に出会うと、しあわせを感じるのですね。


もう遅いと思ったチングルマもお池巡りで咲いていてくれましたね。
なんとなく標高の高いほうが後から咲くように思っていましたが、雪がなかなか消えない窪地のほうが後から咲くんですね。
ハクサンコザクラのピンクの絨毯は本当に美しかったです。

今朝テレビを付けたらBSで小さな旅「小さき花 らんまんと ~石川県 白山~」の再放送をしていました。すごいタイミングだったのでびっくりしました。6月下旬の取材のようです。
泰山さんが草刈りをしている様子も紹介されました。今は永田泰山さんとおっしゃるそうです。
登山道に飛び出したハイマツは先っぽだけのこぎりで刈るそうです。
60kmの登山道の整備で1年に100日以上かかるそうです。
18年前から始めて、最初は登山者が歩きやすいようにという思いで刈っていたそうです。自分が、自然を、山を守るんだという気持ちが強かったそうです。
でも、ある時笹を刈ったらその下に小さな花が咲いているのに気づきました。
日が当たると、どんどん花が咲いて増えていくのです。それで、自分は笹を刈って花が咲くお手伝いをしているだけと思うようになったそうです。
翌年、笹を刈った場所に花が増えているとうれしくなって励みになると言っていました。

北縦走路、レコも少ないし、実は私も予備知識があまりありませんでした。
でも、素晴らしい眺めのいい道。もっと晴れていれば北アルプスを眺めながら歩けたでしょうね。
あの念仏鏡池やオアシスのようなもうせん平。
予想以上に素敵な道でした。
ずっと願っていた道が、「あれ?こんな道だったの?」とがっかりするような道でなくて良かったです。

ヤマップを見たらあの野谷荘司山で会った女性のレコがありました。「ツワモノ」と会ったと書いていました。(笑)
私たちと話したことが励みになり元気になったそうです。

satoさんとはこれからもまた山歩きを続けていきたいです。
いつも私だけでは見ることのできない山の姿を見させていただいています。
いろいろな気づきをいただいています。

もうすぐお誕生日ですね。
益々のご活躍をお祈りいたします。
そして私が登山を続けられる間はこれからもおつきあいのほどよろしくい願いいたします。

tsubo
アオバ*ト
記事: 283
登録日時: 2019年9月23日(月) 08:40

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by アオバ*ト »

tsuboさん、satoさん、こんばんは。

tsuboさん、白山登拝の道、全て踏破されたのですね。
すばらしいです。
私も白山大好きなので、とても感慨深く拝読させて頂きました。

私は、石徹白から三ノ峰の間と、砂防新道の道が未踏です。
いちばん好きなのは加賀禅定道ですが、いちばんたくさん歩いたのは中宮道です。
とんでもなくしんどい道ですが、美しさも半端ないですよね。
いちばん最後に歩いたのは、2020年8月末の北縦走路です。
頂上まで上がらずに、馬狩からゴマ平を往復しました。野谷荘司が曲者でした。
冬にsatoさんご夫婦が野谷荘司を越えて、さらにその先まで行かれていた記録があったと思いますが、
なんてすごいんだと思いました。
初めて登ったのはtsuboさんと同じく平瀬道です。2008年頃だったか、日帰りで往復しました。
とてもブナ林の美しい道だと思いましたが室堂から御前峰まで行列のように人が溢れていて、
その時は人の多さに、白山なんか嫌いだと思いました。
でも、2012年、白山北部の道がすばらしいからと、中宮道に連れて行ってくれた人がいて、
以後3年間くらい夢中になって、その人に付いて白山北部を歩きました。

すみません、白山のすてきなレポが上がったので、嬉しくて余計な自分のこと書いてしまいました。

>【 ルート 】30日 大白川-室堂ーお池巡りー室堂泊
        31日 室堂ー御前峰ーお花松原ー北弥陀ヶ原ーゴマ平避難小屋泊
       1日 ゴマ平避難小屋ー妙法山ー野谷荘司山ー馬狩

うらやましいコース取りです。
私もtsuboさんsatoさんのように平瀬道と北縦走路の周回をしようと思っていたのですが、
天候不良と通行止ばっかりで、結局ゴマ平往復となりました。

>satoさんが仕事との兼ね合いで7月30日から8月1日の2泊3日が都合がいいとメッセージをくれた。
その日程を見て私はびっくりした。運命的なものを感じた。この日程なら間違いなくお天気は良くなる。きっと晴れ過ぎることもなく、かといって雨も降らずにバテずに歩ける。確信が持てた。
8月1日は私にとって特別な日。亡くなった主人の命日なの。

天国の旦那さまがひそかに導いて下さったのですね。

>熱中症にいいと聞いてうちでとれた小玉スイカの皮をむいて種を取り、一口サイズに切ってタッパーに入れてきた。
「水を入れても12.5キロだから平気よ。キュウリも5本持ってきたのよ。」

夏の暑い時、パンとかおにぎりとか身体がうけつけなくなる時ありますね。そんな時、みずみずしい果物がとてもありがたいですよね。

>室堂に着いた時は、御前峰、別山は雲の中で、午後はお昼寝かな、という気分でしたが、
小屋の窓から外を眺めていると、雲の合間に青空が。お池巡りに無理に誘ってしまったようでスミマセン。
お花がきれいかなぁ、と思って。御前峰は、誰もいなくてひとり占め。登山者が登ってくるまで、20分間ぐらいぼんやり佇んでいました。

satoさん、晴れ間が出てきた時に御前峰に登拝できてよかったですね。
私は白山の道いろいろ歩いたのに、御前峰に登拝したのは、まだ2回だけです。
最初は御前峰の頂上は人だらけでキライだと思っていたので、
いつもお花松原から上がってきて大汝峰だけ登って加賀禅定道に入るか、小桜平に降りていました。
でも2019年8月に中宮道から上がってきて、何だか無性にお祈りしたい気持ちになり、御前峰に登拝して、悔い改めました。
このすばらしさ、今までなんでわからなかったのか。

>宮司さんに合わせて皆で万歳三唱する。初めての経験だ。
「今日で10日続けてご来光を拝むことができました。」

すばらしい~

>歩き出して大汝峰を見上げると、satoさんが登っていく姿が見えた。
「やっほ~~~!」と声を上げると、satoさんが気づいて手を振る。私も手を振る。

大汝峰もすばらしいです。岩場をひとつひとつ確かめながら、でも逸る気持ちを抑えられません。

>北弥陀ヶ原のニッコウキスゲは数が少なかった。前に来たときは一面のニッコウキスゲだったのに。
もう枯れた花も多い。実がついたものもある。今年は咲くのが早かったんだろう。

私は、北弥陀ヶ原、中宮道の道中でいちばん好きです。天国みたいです。

>うぐいす平に着くと、そこからは草刈りがしてあった。
「白山北部は中宮温泉くろゆり荘の乾さんが管理してくれているの。
あっ、今は泰山さんだけど。福井の勝山のお寺の住職もされているのよ。
それで今は泰山さんって言うの。草刈りも毎年してくれていてありがたいわ。
以前楽々新道から中宮道に行く時はメールでいろいろ教えてもらったの。
その時、大汝峰の下にいたグループの人と話したら詳しい人がいてね。
ずいぶん詳しいんですねって言ったら笑っていたんだけど・・・
下山してくろゆり荘に行ったら、なんとその人が乾さんだったんでびっくりしたわ。
その時はテレビのガイドのお仕事で女優の工藤夕貴さんが一緒だったの。いろいろお話して楽しかったわ。」

乾さん(今は永田泰山さん)、ほんとにすばらしい方ですね。
白山開山1300年だった2017年の1年前に、工藤夕貴さんを案内されたドキュメンタリーが放送されたと思いますが、
私はこれを見て、ますます白山と乾さんのファンになりました。

>小屋に荷物を置いて水を汲みに行く。水場までも草刈りがしてあったが、ちょっと歩きにくかった。
ここの湧き水は、とても冷たくておいしいですよね。

>今日はちゃんとお米を炊く。自家製のお米を研いで乾かしてきた。野菜も天日干しして小さく軽くしてきた。
なんて丁寧に手間をかけた贅沢な山ごはん。

>「あっ!」思わず声を上げる。
雲の下に北アルプスが見える。薬師岳と槍ヶ岳の間の上の雲の間から日が射している。
「神々しいわね。昔の人が山に神様が宿っているって考えた気持ちがわかるわ。」satoさんがつぶやく。
昨日はくっきりと北アルプスが見えて、その上からご来光を拝むことができた。今日は雲が多い。だが、雲間から射す光は神秘的だった。

雲間から射す光って神々しいですね。しばらく見とれてしまいますね。

>シンノ谷の鉄の橋を渡る。
印象的な場所です。北縦走路では、ここがいちばん好きです。

>妙法山は、大日如来に関してつけられた山名で、
1932年大聖寺営林署調査隊が、頂上で木箱に収まった古銅の小箱を見つけたそうだ。
1935年には、山頂から100m下った蛇谷側の祠で、錫杖、刀、教典などが発見されているそうだ。

そうなんですね。とにかく妙法という山名がすばらしいです。ほんとに聖なる場所なんですね。

>妙法山の手前の左側の笹が広く刈ってあった。そちらに行くと、池があった。
誰にも穢されることなく、美しくひっそりと水を湛えていましたね。

>そこから急な登りの先に妙法山山頂があった。白山がよく見える。
「白山が見守ってくれているわね。」
そうだね。ありがたいね。

私が歩いた時は、行きは曇っていて、妙法山から白山は見えなかったのですが、
帰りの日はよく晴れていて、ふと振り返ると白山が大きくて、歩いても歩いても、まだ白山はそこにいて、
今まで歩いた中宮道も加賀禅定道も全部眺められて、本当に白山の神さまに見守られているようで、とても感動しました。
tsuboさんもsatoさんも同じように感じられたのですね。
さっき、シンの谷の鉄橋のところがいちばん好きと書きましたが、
ここもやっぱりいちばん好きです。いちばん好きが二つありました。

>下り始めるとすぐにがれている場所があった。慎重に通り過ぎてから鶴平新道を下る。
その先もがれている狭い尾根が続く。足元はざれていて滑りやすい。
急な歩きにくい小石が広がるところが3mくらい続いている。
慎重に木の枝につかまりながら下りかけると、satoさんが「こっちに道があるわ。」と言った。
ああ、一人だったら3mも下ってから登り返さなければならなかった。

やっぱり野谷荘司は曲者でしょう。嫌いではないのですが。

>難所を過ぎてほっとする。
下に見える集落は白川郷だ。合掌造りの家が小さく見える。トヨタ白川郷自然教室の建物も見える。
やがて気持ちのいいブナの森が広がる中を下るようになる。
後少しだ。

難所を過ぎると、天国的なブナ林に包まれますよね。そして静かに登山口。
私も再び一緒に歩かせて頂きました。
tsuboさん、satoさん、ありがとうございました。

  アオバ*ト
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by tsubo »

アオバトさま、こんにちは。
コメントありがとうございます。

tsuboさん、白山登拝の道、全て踏破されたのですね。
すばらしいです。
私も白山大好きなので、とても感慨深く拝読させて頂きました。

私は、石徹白から三ノ峰の間と、砂防新道の道が未踏です。
いちばん好きなのは加賀禅定道ですが、いちばんたくさん歩いたのは中宮道です。
とんでもなくしんどい道ですが、美しさも半端ないですよね。
いちばん最後に歩いたのは、2020年8月末の北縦走路です。
頂上まで上がらずに、馬狩からゴマ平を往復しました。野谷荘司が曲者でした。
冬にsatoさんご夫婦が野谷荘司を越えて、さらにその先まで行かれていた記録があったと思いますが、
なんてすごいんだと思いました。
初めて登ったのはtsuboさんと同じく平瀬道です。2008年頃だったか、日帰りで往復しました。
とてもブナ林の美しい道だと思いましたが室堂から御前峰まで行列のように人が溢れていて、
その時は人の多さに、白山なんか嫌いだと思いました。
でも、2012年、白山北部の道がすばらしいからと、中宮道に連れて行ってくれた人がいて、
以後3年間くらい夢中になって、その人に付いて白山北部を歩きました。

すみません、白山のすてきなレポが上がったので、嬉しくて余計な自分のこと書いてしまいました。


いえいえ、私も思い入れのある山のレコには自分の思い出とかを書いてしまいます。
白山がお好きとのこと、うれしいです。
それにしても砂防新道が未踏なんて珍しいですね。そこがアオバトさんのこだわりでしょうか。
加賀禅定道は見どころも多く、美しい道ですね。私もまた歩きたいです。
中宮道、私はゴマ平から下は下りなのにきつかったです。疲れていたせいもあるでしょうね。けっこう時間がかかりました。

>【 ルート 】30日 大白川-室堂ーお池巡りー室堂泊
        31日 室堂ー御前峰ーお花松原ー北弥陀ヶ原ーゴマ平避難小屋泊
       1日 ゴマ平避難小屋ー妙法山ー野谷荘司山ー馬狩
うらやましいコース取りです。
私もtsuboさんsatoさんのように平瀬道と北縦走路の周回をしようと思っていたのですが、
天候不良と通行止ばっかりで、結局ゴマ平往復となりました。


大白川に行く道はよく通行止めになりますね。去年もそうでした。
私たちも去年平瀬道が通れなかったので、ゴマ平往復も考えました。でも、それもきつかったでしょうね。
今年無事に歩けたので、去年往復しないでよかったです。

>satoさんが仕事との兼ね合いで7月30日から8月1日の2泊3日が都合がいいとメッセージをくれた。
その日程を見て私はびっくりした。運命的なものを感じた。この日程なら間違いなくお天気は良くなる。きっと晴れ過ぎることもなく、かといって雨も降らずにバテずに歩ける。確信が持てた。
8月1日は私にとって特別な日。亡くなった主人の命日なの。
天国の旦那さまがひそかに導いて下さったのですね。


そうですね。
ありがたいです。

>熱中症にいいと聞いてうちでとれた小玉スイカの皮をむいて種を取り、一口サイズに切ってタッパーに入れてきた。
「水を入れても12.5キロだから平気よ。キュウリも5本持ってきたのよ。」
夏の暑い時、パンとかおにぎりとか身体がうけつけなくなる時ありますね。そんな時、みずみずしい果物がとてもありがたいですよね。


私はだんだん山でパンが食べられなくなってきました。
今回はバターロールと魚肉ソーセージを一緒に食べたら喉を通りました。

>室堂に着いた時は、御前峰、別山は雲の中で、午後はお昼寝かな、という気分でしたが、
小屋の窓から外を眺めていると、雲の合間に青空が。お池巡りに無理に誘ってしまったようでスミマセン。
お花がきれいかなぁ、と思って。御前峰は、誰もいなくてひとり占め。登山者が登ってくるまで、20分間ぐらいぼんやり佇んでいました。
satoさん、晴れ間が出てきた時に御前峰に登拝できてよかったですね。
私は白山の道いろいろ歩いたのに、御前峰に登拝したのは、まだ2回だけです。
最初は御前峰の頂上は人だらけでキライだと思っていたので、
いつもお花松原から上がってきて大汝峰だけ登って加賀禅定道に入るか、小桜平に降りていました。
でも2019年8月に中宮道から上がってきて、何だか無性にお祈りしたい気持ちになり、御前峰に登拝して、悔い改めました。
このすばらしさ、今までなんでわからなかったのか。


人が多いのは嫌ですが、やはり山頂には人を引き付けるものがあるんですね。
山頂に神社が祀ってあると身が引き締まる想いです。

>北弥陀ヶ原のニッコウキスゲは数が少なかった。前に来たときは一面のニッコウキスゲだったのに。
もう枯れた花も多い。実がついたものもある。今年は咲くのが早かったんだろう。
私は、北弥陀ヶ原、中宮道の道中でいちばん好きです。天国みたいです。


私は今回ヒルバオ雪渓のあたりに感動しました。
雪渓がとても小さくてハクサンコザクラとアオノツガザクラが絨毯みたいで綺麗でした。

>うぐいす平に着くと、そこからは草刈りがしてあった。
「白山北部は中宮温泉くろゆり荘の乾さんが管理してくれているの。
あっ、今は泰山さんだけど。福井の勝山のお寺の住職もされているのよ。
それで今は泰山さんって言うの。草刈りも毎年してくれていてありがたいわ。
以前楽々新道から中宮道に行く時はメールでいろいろ教えてもらったの。
その時、大汝峰の下にいたグループの人と話したら詳しい人がいてね。
ずいぶん詳しいんですねって言ったら笑っていたんだけど・・・
下山してくろゆり荘に行ったら、なんとその人が乾さんだったんでびっくりしたわ。
その時はテレビのガイドのお仕事で女優の工藤夕貴さんが一緒だったの。いろいろお話して楽しかったわ。」
乾さん(今は永田泰山さん)、ほんとにすばらしい方ですね。
白山開山1300年だった2017年の1年前に、工藤夕貴さんを案内されたドキュメンタリーが放送されたと思いますが、
私はこれを見て、ますます白山と乾さんのファンになりました。


私がお会いしたのが、2017年の8月です。テレビの撮影をしていていましたが、前の年にもやったのかな?
クロユリ荘で泰山さんとお話ししましたが、気さくで面白い方でした。

>小屋に荷物を置いて水を汲みに行く。水場までも草刈りがしてあったが、ちょっと歩きにくかった。
ここの湧き水は、とても冷たくておいしいですよね。

>今日はちゃんとお米を炊く。自家製のお米を研いで乾かしてきた。野菜も天日干しして小さく軽くしてきた。
なんて丁寧に手間をかけた贅沢な山ごはん。


山の冷たい水は夏場にはありがたいです。ウィスキーの水割りもおいしく飲めました。
うちでお米や野菜を準備するのも楽しかったです。

>「あっ!」思わず声を上げる。
雲の下に北アルプスが見える。薬師岳と槍ヶ岳の間の上の雲の間から日が射している。
「神々しいわね。昔の人が山に神様が宿っているって考えた気持ちがわかるわ。」satoさんがつぶやく。
昨日はくっきりと北アルプスが見えて、その上からご来光を拝むことができた。今日は雲が多い。だが、雲間から射す光は神秘的だった。
雲間から射す光って神々しいですね。しばらく見とれてしまいますね。


本当に!曇って素晴らしい演出をしてくれます。
快晴よりドラマティックですね。

>シンノ谷の鉄の橋を渡る。
印象的な場所です。北縦走路では、ここがいちばん好きです。


satoさんはこわごわと橋を渡っていましたよ。

>そこから急な登りの先に妙法山山頂があった。白山がよく見える。
「白山が見守ってくれているわね。」
そうだね。ありがたいね。
私が歩いた時は、行きは曇っていて、妙法山から白山は見えなかったのですが、
帰りの日はよく晴れていて、ふと振り返ると白山が大きくて、歩いても歩いても、まだ白山はそこにいて、
今まで歩いた中宮道も加賀禅定道も全部眺められて、本当に白山の神さまに見守られているようで、とても感動しました。
tsuboさんもsatoさんも同じように感じられたのですね。
さっき、シンの谷の鉄橋のところがいちばん好きと書きましたが、
ここもやっぱりいちばん好きです。いちばん好きが二つありました。


北縦走路は展望のいい道ですね。
特にこの妙法山からの景色は素晴らしく、振り返ると白山が見守ってくれているようです。私も大好きになりました。
この時は今度は三方岩岳から妙法山まで往復しようかななんて思ったのですが・・・

>下り始めるとすぐにがれている場所があった。慎重に通り過ぎてから鶴平新道を下る。
その先もがれている狭い尾根が続く。足元はざれていて滑りやすい。
急な歩きにくい小石が広がるところが3mくらい続いている。
慎重に木の枝につかまりながら下りかけると、satoさんが「こっちに道があるわ。」と言った。
ああ、一人だったら3mも下ってから登り返さなければならなかった。
やっぱり野谷荘司は曲者でしょう。嫌いではないのですが。


そうなんです!妙法山ではまたここまで登りに来たいと思いましたが、野谷荘司山を下ったら、もう登らないだろうなと思いました。
また、もしゴマ平の往復にしてたら、ここを登った段階で帰りのことを思うと心が折れた気がします。

>難所を過ぎてほっとする。
下に見える集落は白川郷だ。合掌造りの家が小さく見える。トヨタ白川郷自然教室の建物も見える。
やがて気持ちのいいブナの森が広がる中を下るようになる。
後少しだ。
難所を過ぎると、天国的なブナ林に包まれますよね。そして静かに登山口。
私も再び一緒に歩かせて頂きました。
tsuboさん、satoさん、ありがとうございました。


ブナの森の中を下りながら、早く下りたいという気持ちと、まだまだ歩いていたいという気持ちが交差していました。
satoさんだけなら1泊で歩けたと思いますが、2泊にしたことでゆったりした気持ちで山を感じることができました。室堂に泊まったこともよかったです。

歩けたこと、歩かせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
スカイウォーカー

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by スカイウォーカー »

tsuboさん、こんにちは。
北縦走路、長い曲折を経てようやく実現できたんですね。
私もちょっと興味があって計画してみたことがありますが、実現せず終わりました。今改めてコンパスのページを開き計画を立ててみると一日目はゴマ平避難小屋まで7時間程度ですが、二日目は御前峰を往復して避難小屋に戻るだけだ12時間弱の時間がかかると分かりました。現在の体力ではとても不可能で計画どころか妄想に過ぎません。tsuboさん達のように平瀬道から登って馬狩に下るなら何とか行けるかもしれませんが、駐車場に戻る手段が思いつかない。一人でタクシー呼んで帰ればいいけどいくらかかることやら。帰りの足のことはともかく大冒険であることは間違いない。計画成功おめでとうございます。

[color=#FF0000]satoさんとはその2か月前に北アルプスを蓮華温泉から朝日岳~白馬岳と縦走した時に出会った。[/color]
satoさんは不思議な方ですね。面識のないヤブコギメンバーとも山中で出会ったりして類は友を呼ぶのでしょうか。強い引力をお持ちのようだ。

[color=#FF0000]「この日程なら絶対平気だと思ったの。8月1日は私にとって特別な日。亡くなった主人の命日なの。今まで3回命日に山に登ったけど、いつもお天気が良かったわ。[/color]
早くにご主人をなくされて山あり谷の人生を歩んでこられたのですね。現在の積極的な生き方を見ているとそんなことは全然感じられないのでびっくりしました。

[color=#FF0000]6月末に熱中症だろうか、頭痛と発熱が4日ほど続いた私は、熱中症にいいと聞いてうちでとれた小玉スイカの皮をむいて種を取り、一口サイズに切ってタッパーに入れてきた。[/color]
近年の酷暑では熱中症対策は大事ですね。基本は朝早く登ってしまうことなんでしょうけど。

[color=#FF0000]このまま休んで体力を温存しておきたいが・・・
「御前峰には登らないで、この巻き道からお池巡りに行きましょう。」と、一番楽そうなコースにする。[/color]
これくらいならいいんじゃないですか。というものの先週末に白山、別山周回した時、御前峰は表参道往復だけで御池巡りは省略した私です。

[color=#FF0000]宮司さんに合わせて皆で万歳三唱する。初めての経験だ。[/color]
私は自分の日程優先でご来光に合せて山頂に登ったりしないんですけど。ご来光は命の復活や継続を連想させて感動しますね。

[color=#FF0000]大汝峰の分岐に出る。satoさんは、せっかくだから大汝峰に登ると言う。体力を温存しておきたい私は先に下ることにする。
「お花松原で待っていてね。」[/color]
それぞれ逞しい体力と経験をお持ちだからフリー行動も安心ですね。

[color=#FF0000][quote]その後もハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、クロユリが一面に咲いている中を歩く。
「お花松原」の看板が出てきたが、それはお花畑が終わったところにあった。[/quote][/color]
先週白山周回をしたときハクサンコザクラを見損なってちょっと残念でした。南竜小屋から天場に行く途中に何時も咲いていたのに今年は見当たらなかった。もう終わってしまったのかな。お花松原も行ったことないんですよ。

[color=#FF0000]下山してくろゆり荘に行ったら、なんとその人が乾さんだったんでびっくりしたわ。その時はテレビのガイドのお仕事で女優の工藤夕貴さんが一緒だったの。いろいろお話して楽しかったわ。」[/color]
人脈が広いですね。

[color=#FF0000]妙法山は、大日如来に関してつけられた山名で、1932年大聖寺営林署調査隊が、頂上で木箱に収まった古銅の小箱を見つけたそうだ。1935年には、山頂から100m下った蛇谷側の祠で、錫杖、刀、教典などが発見されているそうだ。[/color]
昔の修験者は想像以上のところで活動していたんですね。

[color=#FF0000]野谷荘司山で初めて人に会った。ホワイトロードから三方岩岳経由で登ってきた二人連れの若い女性だった。[/color]
私も野谷荘司には何度か登りましたが、この人たちと同じ程度のハイカーです。

[color=#FF0000]下り始めるとすぐにがれている場所があった。慎重に通り過ぎてから鶴平新道を下る。
その先もがれている狭い尾根が続く。足元はざれていて滑りやすい。[/color]
赤布山の下りはがれていて厭らしいですね。気を付けて

[color=#FF0000]何度も夢に見た白山北縦走路。
やっと実現した。
この日のために、日帰りのロングコースを何度も歩いた。二日続けてロングコースを歩くこともした。
重いザックを背負って歩いた。
そんな努力が実ったんだと思う。[/color]
夢見たコースの完全走破おめどとうございます。ゆっくり休んでください。
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【白山】白山~satoさんとつないだ夢の北縦走路~

投稿記事 by tsubo »

スカイウォーカーさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

北縦走路、長い曲折を経てようやく実現できたんですね。
私もちょっと興味があって計画してみたことがありますが、実現せず終わりました。今改めてコンパスのページを開き計画を立ててみると一日目はゴマ平避難小屋まで7時間程度ですが、二日目は御前峰を往復して避難小屋に戻るだけだ12時間弱の時間がかかると分かりました。現在の体力ではとても不可能で計画どころか妄想に過ぎません。tsuboさん達のように平瀬道から登って馬狩に下るなら何とか行けるかもしれませんが、駐車場に戻る手段が思いつかない。一人でタクシー呼んで帰ればいいけどいくらかかることやら。帰りの足のことはともかく大冒険であることは間違いない。計画成功おめでとうございます。


ここは単独では難しいですね。往復だと、二泊して北弥陀ヶ原かお花松原までの往復でしょうか。

近年の酷暑では熱中症対策は大事ですね。基本は朝早く登ってしまうことなんでしょうけど。

1日目は短時間だったですが、やはり登りは午前中でも暑かったです。でも、室堂は涼しくて助かりました。

宮司さんに合わせて皆で万歳三唱する。初めての経験だ。
私は自分の日程優先でご来光に合せて山頂に登ったりしないんですけど。ご来光は命の復活や継続を連想させて感動しますね。


私はご来光大好きなんです。中央アルプスのレコにも書きましたが、ご来光を拝みたいので駒峰ヒュッテに泊まりました。檜尾避難小屋に泊まった時も下る前に檜尾岳に登り返してご来光を拝みました。
ご来光は美しいし、パワーをいただけます。

[quote]その後もハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、クロユリが一面に咲いている中を歩く。
「お花松原」の看板が出てきたが、それはお花畑が終わったところにあった。[/quote][/color]
先週白山周回をしたときハクサンコザクラを見損なってちょっと残念でした。南竜小屋から天場に行く途中に何時も咲いていたのに今年は見当たらなかった。もう終わってしまったのかな。お花松原も行ったことないんですよ。


あら、南竜のキャンプ場で咲いていなかったんですか?
あそこはいつもたくさん咲いていますね。
やっぱり今年は雪解けが早いから花も早く咲いてしまったんですね。
お花松原のほうはヒルバオ雪渓が解けた後に咲き始めたのでしょうね。

妙法山は、大日如来に関してつけられた山名で、1932年大聖寺営林署調査隊が、頂上で木箱に収まった古銅の小箱を見つけたそうだ。1935年には、山頂から100m下った蛇谷側の祠で、錫杖、刀、教典などが発見されているそうだ。
昔の修験者は想像以上のところで活動していたんですね。


本当に!剱岳もすごいですよね。
昔はどこも鎖場もはしごや階段もなかったのに、よく登って下ったなと思うことが多いです。
今はどんどん整備されてきていますね。

野谷荘司山で初めて人に会った。ホワイトロードから三方岩岳経由で登ってきた二人連れの若い女性だった。
私も野谷荘司には何度か登りましたが、この人たちと同じ程度のハイカーです。

下り始めるとすぐにがれている場所があった。慎重に通り過ぎてから鶴平新道を下る。
その先もがれている狭い尾根が続く。足元はざれていて滑りやすい。

赤布山の下りはがれていて厭らしいですね。気を付けて


野谷荘司山は三方岩岳から登ってもがれて危なさそうですね。
下りで滑ったら怖いです。
もし、往復の計画だったら、ここで引き返したかも知れません。

何度も夢に見た白山北縦走路。
やっと実現した。
この日のために、日帰りのロングコースを何度も歩いた。二日続けてロングコースを歩くこともした。
重いザックを背負って歩いた。
そんな努力が実ったんだと思う。

夢見たコースの完全走破おめどとうございます。ゆっくり休んでください。


ありがとうございます。
10日から子供と孫が帰省するので、掃除やら準備をしています。
帰ったら山より疲れているかも知れません。(笑)

tsubo
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