今回も天気が悪く直前まで山域が決まりませんでした。 前日までの傾向から、東美濃の天気は何とか持ちそうだと判断し、一等三角点でまだ登っていなかった岐阜県郡上市の「大洞山(おおぼらやま)」と、近隣にある「東洞岳(ひがしぼらだけ)」から「イノ洞(いのぼら)」の縦走を行いました。
出発時には小雨がパラついていましたが、その後は予報通り回復し、各ピークからはそれなりの展望が得られました。 また、東洞岳からイノ洞間は高低差も少なく雰囲気の良い樹林帯が続き、気持よく歩くことが出来ました。
【 日 付 】 2014年06月29日(日)
【 山 域 】 東美濃
【メンバー】 1名
【 天 候 】 朝方小雨のち晴れ
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
(大洞山)
06:25 555m 0.0Km 大月の森公園 出発
06:45 (00:20) 757m 0.6Km 尾根上部
07:00 (00:15) 792m 1.0Km 高圧鉄塔
08:05 (01:05) 965m 3.1Km 965mピーク
08:30 (00:25) 1034.6m 4.0Km 大洞山 周辺散策
08:45 (00:15) 1034.6m 4.3Km 大洞山 出発
09:15 (00:30) 705m 5.8Km 林道出合
09:35 (00:20) 555m 7.3Km 大月の森公園 到着
(東洞岳~イノ洞)
09:50 482m 0.0Km 東洞岳南尾根末端 出発
10:45 (00:55) 943m 1.5Km 943mピーク
11:15 (00:30) 1052.1m 2.8Km 東洞岳 昼食休憩
11:40 (00:25) 1052.1m 3.1Km 東洞岳 出発
12:00 (00:20) 1080m 4.1Km 1080mピーク
12:20 (00:20) 1109m 5.2Km イノ洞 休憩
12:45 (00:25) 1109m 5.4Km イノ洞 出発
13:05 (00:20) 1080m 6.5Km 1080mピーク
13:25 (00:20) 1052.1m 7.6Km 東洞岳
13:50 (00:25) 943m 9.0Km 943mピーク
14:20 (00:30) 482m 10.5Km 東洞岳南尾根末端 到着
【 距離 】 (大洞山) 7.3Km (東洞岳~イノ洞) 10.5Km
【 累積標高 】(大洞山) +777m -777m (東洞岳~イノ洞) +970m -970m
【 時間 】 (大洞山) 3時間10分 (東洞岳~イノ洞) 4時間30分
PicasaWeb写真: https://picasaweb.google.com/1058822305 ... directlink
ルートラボ:
(大洞山) http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/wat ... a1dbdc2be5
(東洞岳~イノ洞) http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/wat ... 6d4b912bd4
実績コース(緑色は予定、赤色が実績、ピンクは車移動):
(大洞山) http://yama-kioku.blog.so-net.ne.jp/upl ... p.jpg.html
(東洞岳~イノ洞) http://yama-kioku.blog.so-net.ne.jp/upl ... b.jpg.html
先週に引き続き、週末の天気が安定しません。 その為、山行計画も近畿から中部・北陸に掛けて7つほど考えていました。 しかし、土曜日の天気はパッとしないため結局日曜日に登ることにした為、余り遠くへは行きたくありません・・・。
そこで、近場の3案の中から天気の安定しそうな東美濃の「大洞山」に行くことにしました。 又、それだけでは午前中の早い時間に登り終えてしまうので、近隣の「東洞岳」と「イノ洞」も登ることにします。
前夜から当日朝までは雨の予報となっていますが、朝には止んでいることを期待して、いつもより遅めの出発として、6時過ぎに到着するよう4時半頃に出発しました。
しかし、出発前に見た雨の動きから福井方面から雨雲が近づき、山域周辺でひと雨来そうです・・・。 東海北陸道で北上しますが、愛知県内は雨も上がり青空も見えていました。 しかし、美濃加茂を通り過ぎると雲が多くなり、郡上八幡ICに到着した頃には、先の土砂降りの雨が降り始めていました。
郡上市内を通り過ぎ、初めて走る国道256号線のつづら折れを登って行くと徐々に雨脚が弱まってきました。 堀越峠を通り過ぎると、道は直線的になり走りやすくなります。 幾つかの集落を通り過ぎると、左手に道の駅 和良(わら)の看板が見えてきました。 そこを見送り、鹿倉(かくら)の標識で県道323号線へと左折すると、次第に細くなる道を奥へと進みます。
山に囲まれた道となりますが、鹿倉集落で「大月の森公園キャンプ場」と「大洞山」の標識がある所で左折して行きます。 ヲンボ谷沿いを走る道となり、Y字分岐となるところで標識に従い左手に進みます。 対向できない細い道となり注意して進みますが、キャンプ場の標識を辿Lながら進むと程なくキャンプ場の管理棟前に到着しました。
【大洞山】
管理棟の駐車場に邪魔にならないように止めていきます。 到着は予定通り、6時過ぎでしたが辺りは人の姿もなく静まり返っていました。 到着直前までは小雨が降っていましたが、それも止んだので車外で準備をしていきます。
木々からは雨粒が滴り落ちてきていますし、青空が覗いていますが雲の流れは早く、雨具の上下に加えスパッツも着込んで行きます。 登山道は沢沿いコースが荒れているためか、通行禁止となっているので、管理棟前から延びる遊歩道で尾根の末端へ向かいます。
おおむらさきの小径と名付けられた遊歩道を歩いていきますが、木の階段や小川に掛かる木の橋は滑りやすいため、木で滑らないよう注意して歩いていきます。
次第に急斜面となり、雨具を着込み換気の悪くなった体からは汗が滲み始めました・・・。
分岐毎に次の分岐(若しくは標識)までの距離と標準時間が書かれていますが、時間は子供基準で大雑把(倍程度の値?)な様です。 雨は止んでいましたが、雨雲が通過したのか途中パラパラと降ってきました。 しかし、木々の下を歩く道のためそれほど気にはなりません。
尾根上に到着しますが、812mピークまでは上りが続きました。 上を見上げるとまた青空が見えています。 また、樹間からは北東方面の展望が開けており、後で登る予定の「東洞岳」が見えていました。
812mピークに右から廻り込むように登ると、ピークにはベンチが設置されており、それなりの展望も得られます。 ここで遊歩道は真っ直ぐ下に向かっていますが、ベンチの裏手には「大洞山」の標識があり、踏跡が続いています。
ベンチを跨いでそちらに入ると、本格的な山道となりました。 少し降りて行くと、唐突に前方が開け高圧鉄塔の下に出てきました。
高圧鉄塔に出る
高圧鉄塔からは目指す「大洞山」が見えていますが、ガスで山頂は霞んでいます。 稜線沿いに続く踏跡を辿りますが、次第に急斜面となっていきます。
地図で点線路となっている道と合流する付近で、腐りかけた木の階段の上に足を載せた途端に、それが外れて尻もちを付き添うになりました。 咄嗟に両手で止まりますが、お陰で両手とも泥だらけとなってしまいました・・・。
下から沢の音は聞こえてきますが、尾根を巡る登山道沿いには水場は当分なさそうです。 木の葉に付いた水滴を、手のひらに乗せて泥を少しずつ洗い落としながら歩いていきます。
916mピークに差し掛かると急登となります。 次第に陽が差し込み、周りが明るくなってきました。 ピークに登りつめると、ここで初めて「大洞山」の標識を見ますが、それが通行止めとなった沢コースとの合流点だからだと分かりました。 右下の尾根沿いには、木の枝を一本横に掛けて通せんぼしていますが、赤テープも付けているので逆効果のような・・・。
ここからは今までより道幅も太くなり踏跡も濃くなりました。 北方向の尾根に進路を変更する所で、道は急斜面を下っていきます。 先ほどの様に滑らないように、確実にホールド出来る所に足を置きながら慎重に降りて行きました。
再度965mピークへと登っていきますが、その途中左手にテープが付いた展望の開けた所がありました。 事前に入手した登山地図(http://gujo-wara.jp/info-sightseeing/75-mt-ohbora.html)に「見晴広場」と書かれたところの様です。 上空は青空が広がっていますが、周囲はまだ雲が多く雲海が広がっているだけでした・・・。
展望地からも見えていた965mピークへと登っていくと、程なく樹林に覆われ展望の無いピークに到着しました。 ここから右手の急な斜面を下っていきますが、すぐに大洞山山頂へ最後の登り返しとなりました。 岩(石)の多い斜面をゆっくり登って行くと、鞍部から20分ほどで山頂に到着しました。
大洞山は、地図に山名が乗っていませんが、これでも一等三角点の山で、立派な三角点が設置されていました。 また、天測点があった所としても有名な様ですが、それも10年ほど前に崩れ今はその残骸の石が転がっているだけでした。
南東部が切り開かれており、天気が良いと木曽御嶽山などが望める様ですが、残念ながら厚い雲に遮られ近くの山が見える程度です。
東洞山(右)とイノ洞(左)
地面はまだ濡れていますし、山頂からの展望もないため長居は無用です。 しかし、山頂付近は西に平坦地が続いているので、そちらへと少し散策していきます。 隣のピークを見に行きましたが、これといって展望もなくすぐに山頂へと戻りました。
ここからは北東方面の尾根へと向かいますが、道標などは見当たらず注意が必要です。
快適に尾根を下って行くとすぐに分岐へ到着しました。 と言っても、明確な踏み跡は右下へと向かっていますが、ここが当初予定していた「市島(1082.3m)」へと縦走路となります。
予定では、「市島」まで縦走してから林道へ降りて周回コースとするつもりでしたが、天気も回復してきており、展望が期待できそうなので「東洞岳」と「イノ洞」に向かうことにして、ここは下山することにしました。
そうと決まると右手の尾根沿いに踏み跡を辿って降りていきますが、前半部分は急なので滑らないよう慎重に降りていきます。 その後は傾斜も緩み歩きやすくなったので、一気に降りて行くと沢沿いの道に出合いました。
テープが点々と付いていますが、分かりづらい道となっており、沢沿いに降りていくのだろうと右に折れて歩いていきます。 途中から水が流れ始めていたので、ここで汚れていた手を洗っていきました。
モンガ洞の沢沿いに下る
小川を渡り少し行くと、唐突に広場へ出てきました。 後ろ向きに標識が立っているので見てみると、ここが林道終点で「大洞山」の登山口となっているようです。
ここまで来ると下山したも同然です。 林道は末端のは荒れていて車高の高い車しか入れそうもありませんが、その道も次第に良くなり沢コースとの分岐付近からは舗装路となっていました。
林道は蛇行しているので都度ショートカットして下って行くと、キャンプ場へ到着しました。 出発した管理棟は、そこからすぐですが朝とは違い沢山の人がいました。
これで終わりではあまりにも短すぎますし、天気も良くなっているので予定通り「東洞岳」へと向かいます。
【東洞岳~イノ洞】
登山口となる「東洞岳」の南尾根は近いので、ザックだけトランクに放り込んで出発します。 朝も通った狭い林道を戻っていきますが、この時間になって対向車が2台ほどありました。 また、途中車道に落石が落ちていたりして油断できません。
ヲンボ谷沿いの道に出た所で、南尾根の駐車地を確認しながらゆっくりと南へ進んでいきました。 朝にも確認していますが、左に緩いカーブを曲がった先に石が積まれた場所があるので、そこに駐車して出発の準備をして行きました。
尾根末端からスタート
暑くなってきたので、雨具の上は脱いでいきます。 また、いつもの様に忘れ物がないよう確認してから出発しました・・・。 石置き場?の左手から沢沿いの道へ入って行くと、濃い踏み跡が有りました。 しかし、このままでは沢に向かうので適当な所で、右の尾根を登って行きました。
薄い踏み跡や獣道は付いているので、それを辿りながら上へと進んで行きます。 途中、岩が邪魔しますが、ここも人の踏跡は続いているので、それに習って石の間を歩いていきます。
ふと見上げると、先行していたのか、一頭の鹿がピィーと鳴きながら走っていきました。 途中までは目立ったテープはありませんが、その必要もなく尾根沿いに進むことになります。
次第に傾斜が強まり、足の置き場に苦慮するようになるとテープが出始めますが、ここも右に植林帯、左に自然林の分かれ目を歩くので迷いようもありません。
下草は大半が笹となっていますが、鹿が多いせいかそれほど成長していませんし、この時間となり雨や露などは蒸発して濡れる心配はまったくありませんでした。 暫く登ると、後ろに先ほどまで登っていた「大洞山」などの展望が見えてきました。
徐々に傾斜が緩み、所々で左斜面が小さな笹原状態となっています。 この様な所は、絶好の展望地となっており、南から西方面が望めました。 また、前方には943mピークも見えています。
この展望地には人が手を加えた形跡もあり、木場(こば)として使われているのかも知れません。 それまでは獣道と終われる跡でしたが、このあたりからははっきりとした人の踏み跡が残っていました。
943mピークが近づくと、傾斜がきつくなり気温も上がって来ていたので、一気に汗が吹き出します。
943mピークへの最後の急登
しかし急斜面なだけあって、後ろを振り向くと余り見えていなかった南方面の展望が広がっていました。
943mピークに到着すると、似たような尾根が左側から合流します。 帰路に間違えないよう、登ってきた尾根の特徴を記憶していきますが、そちらには赤テープで印がありました。 暫く展望を楽しんでから、右手(北)の尾根に進んでいきました。
ここまで登ると、山頂までは余り標高差はありません。 暫くは平坦な道となり笹の勢いが増しますが、踏み跡は続いていますし、ひざ下までなので問題はありませんでした。
登山口から943mピークと、943mピークから山頂まではほぼ同じ距離(1.5Km弱)ですが、歩きやすい道が続くため、半分程度の時間(30分)で山頂付近に到着しました。
そのまま登って行くと植生が変わり、雰囲気の良いブナ林となってきました。 こうなると山頂は間近でした。 右手に切り開きがあるのでそちらへ向かうと南方面の展望が広がっています。 山頂に山頂標識は見当たらず、三等三角点がその一角に立っており、山頂であることがわかります。
恵那山方面の展望(写真では微かに見える)
ここまで1時間半弱で到着しました。 展望の良い所で昼食をとも思っていましたが、陽射しが強くなってきたので、山頂台地の鬱蒼と茂るブナ林の木陰で休むことにします。
この辺りで昼食休憩
良い具合に石があるのでその上に座り込み休憩していきます。 ハエなどの羽虫は少な目で助かりますが、巨大なアリが食べ物の匂いを嗅ぎつけて寄ってきます・・・。
今回もコンビニ弁当(のり弁 笑)を買ってきているのでそれを食べていきます。 簡単な食事の後は東方面の展望を期待して「イノ洞」へと奥へ進みます。
山頂は広い台地状の森となっているので、方角を確認して右手奥の尾根へと向かいました。 暫くはブナ林が続き、下草も無く歩きやすい道が続きます。
ブナやナラの歩きやすい道
山頂から1Km地点の1080mピークまでは、迷う事もなく20分ほどで到着しました。 この辺りも尾根が分岐していますが、濃い踏跡を辿り植林帯との境目を下っていきます。
途中、尾根が広がり二重山稜ぽくなると、その中央の窪地にヌタ場がありました。 相変わらず良い尾根が続きますが、左斜面に作業道が続いていました。 そこを歩いて行くと、ピークなどはトラバースするルートとなっており楽できます。
1080mピークとイノ洞の中間にあるピークに差し掛かると、右斜面が切り開かれたところへ出てきました。 昼過ぎになり雲が湧き出してきたのか、少し暗くなっていますが、雨が振りそうな感じではありません。 この笹原には、獣(鹿)避け柵がありますが、支柱は曲がって倒れており、その役目を終わらせていました。 ここから山頂まで柵は続き、その柵沿いに進みます。
柵沿いに進む
イノ洞直下に到着すると、右下に広い切り開かれた所が見えてきました。 そちらに獣道が付いていますが、尾根はまだ直進しているので、そちらへ向かいます。 しかし、そちらはとなりのピークで、先ほどの切り拓きの道が正解のようです。 植林帯へと入ると、伐採した丸太が散在しており歩きづらくなっています。
前方が明るくなっているので、そちらに向かって適当に進んでいくと明るい山頂に到着しました。 ここには山名標識など無粋なものは無く、東洞山同様に三等三角点が立っています。
東斜面が伐採されており、雲さえなければ木曽御嶽山や北アルプスなどがよく見えるのでしょう・・・。
イノ洞からのパノラマ
ここで、この時期おやつとして持ってきている、果物入りゼリーと今回特別に持ってきている炭酸飲料を飲んでいきました。 休憩していると、また天気が回復してきますが、陽射しが強いので木陰に退避します。 下山前に折角なので、北方面の展望が無いか調べていきますが、枝の間から鷲ケ岳が見える程度でした。
ここからは最近トンネルが開通した林道へ下りることも出来ますが、長い車道歩きは足に応えるのと、それほど標高差がある道でも無いので来た道を戻ることにします。
東洞山までは往路と同じタイムで戻ることになりました。 ここまでこの日は登山者にあっていませんが、まさかの東洞山山頂で休憩中の方にお逢いします。 軽く挨拶だけして下山を続けますが、行きに南斜面で気になっていた花?を調べていきます。
ピンクの花を付けていますが、どう見てもヤマボウシです。 帰宅後調べてみると、ベニバナヤマボウシとの事ですが始めてみます。
これで思い残す?事も無くなったので、駐車地まで一気に降ることにします。 途中、幾つかの尾根分岐があるので都度方角を確認しながら降りていきます。 そして最後の急斜面に苦労しつつも、順調に降りて行き一時間弱で駐車地へと戻ってきました。
おど+
【東美濃】 洞(ボラ)の付く山、3山に登る
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。