2018年8月26日(日)晴れ 木曽・赤沢自然休養林から大鈴山
kozaemonさん 兔夢
休養林駐車場8:30ー道川入渓9:10ー千本立10:15ー
大鈴山山頂11:45ー北西鞍部12:15~25ー
1400P13:05ー冷沢ー駐車場15:00
久し振りにkozaemonさんと沢に行ってきた。
行き先はkozaemonさんが「散策した時にいい感じに見えた」という
赤沢自然休養林から大鈴山へ上がっていく沢。
地形図を見る限り穏やかそうなところだ。
今期、初沢となるのでこういうところがいいらしい。
日本の森林浴発祥の地と呼ばれる赤沢自然休養林。
広々とした駐車場の横に施設が並ぶ。
そこから四方へ遊歩道が延びている。
その一角、沢(道川本谷)沿いの道を奥に進んで行く。
まだ人はほとんどいない。
脇には森林鉄道の軌道が続いている。
かつて木材運搬に使われていたものだろう。
今は観光用列車として使われている。
ひとつ目の枝沢(冷沢)の奥にはきれいな滑が目についた。
それを見て下山はこの沢を下ってみたいと思った。
地形図を見ればここへ下る事は可能のようだ。
更に遊歩道を進むと二俣に出る。
左俣が今回の目的の沢。
二俣を渡った鉄道終点から沢に下りる。
流れはほどほど。
でも流芯を進むと思わぬ深さで腰まで浸かる事も。
基本的に花崗岩でできた沢は
「赤沢」という名が示す通り赤みを帯びている。
小規模な滑が所々現われて楽しい。
地形図を見れば見当がつくが、滝といったものはない。
時折現われる段差を越えて水と戯れる。
サラッとした感触の流れだ。
左右はヒノキを主体とした針葉樹に覆われている。
しかも背が高い。
見通しが利かず地形を見ての場所特定が難しい。
コンパスで流れの方向を確かめ、高度計を見、
枝沢の合わさる様子で場所の見当をつけていく。
「木曽」といえば「木曽五木」
「ヒノキ」「アスナロ」「ネズコ」「サワラ」「コウヤマキ」
の五つを指す。
これは江戸時代初期、
城郭や武家屋敷などの建設によって荒廃した森林を保護する為に
尾張藩によって伐採を禁止された木という事だ。
この赤沢自然休養林も保護された森林だ。
1190m付近は「千本立」と呼ばれ豊かな針葉樹林が広がっている。
伐採された後に残された種から育った森は
原生林ではないがそれなりの奥深さを感じる。
kozaemonさんは「こんなの見た事ない!」と興奮気味だった。
沢のせせらぎ、天にのびた針葉樹林、その先に浮かぶ青い空。
すばらしい。
流石に森林浴発祥の地だけのことはある。
延々と続く森を進んで標高1220mあたりで三俣になった。
大鈴山の北西コルを目指して左へ進む。
幼木が覆い被さり薮沢っぽい。
途中巨岩帯も出てきた。
やがてコル方向の沢は涸れた。
かわりに右に振った沢筋に流れが続く。
山頂方向だったのでそちらを追った。
斜度が増し、ヒノキの巨木の下に笹が繁ってきた。
雰囲気は奥美濃の詰めのようだ。
しかし、笹は頼りない程細い。
1300mを越えるとガラッと樹相が変わった。
針葉樹が影を潜め広葉樹が取って代わる。
終盤、沢が左に曲がっていくのを嫌って急斜面を登り稜線に出た。
出たのは山頂よりかなり右手側だった。
沢筋通りに進めば直登だったのに。
薮を漕いでひと登りで三角点のない山頂に辿り着く。
ただ薮と樹林が覆っている。
ここを訪れる人も少ないのだろう。
僕らは地形図に名が載っている事が気になって登ったのだが。
落ちつける場所もないので北西コル側に下る事にする。
尾根を下っていくと稜線を挟んで左右の樹相が違う事が気になった。
左は自然林が続くが右は明らかに植林。
赤坂自然休養林は国有林なのでこういうコントラストになるのだろう。
コルでは薮が消えて休憩にもってこいだった。
その後の進路について稜線を進むべきか登った沢を戻るべきか迷ったが
稜線を進んで1400Pを目指す事にした。
続く稜線は心配したより薮が薄く歩きやすかった。
所々に大きな切り株が残され目を引く。
何時頃切り出されたものなのだろう。
1400Pは北東側が植林。
下は細い笹に覆われている。
1400Pから冷沢(つめたさわ)を目指して下る。
下り始めは急降下。
その後、針葉樹が現われるとやや倒木がうるさい。
下部で斜度が緩くなってくるとヒノキの巨木が目立つようになる。
沢が広がって台地状になるとすばらしい針葉樹林帯となった。
登りの「千本立」もすばらしかったがここは更にすばらしい。
リラクゼーション満タンだ。
kozaemonさんは「妖精が出てきそう」とガラにもない。
癒しの森を嫌という程下ってようやく遊歩道に出合った。
幾人かのグループが歩いていた。
遊歩道を歩くだけではこの森の本当の良さはわからないだろう。
遊歩道を過ぎて更に沢を下っていった。
下部に至ってきれいな滑が現われた。
辿っていくとそれは朝見た流れだった。
森林鉄道も過ぎて道川本谷へ出て下っていく。
駐車場近くに作られた渓流プールでは
子ども達が過ぎ去る夏を惜しむように戯れていた。
【木曽】赤沢自然自然休養林から大鈴山
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。