【日時】2021年9月11日(土)~22日(日)
【山域】白山
【メンバー】NK氏、副館長
【天候】11日:曇り・ガス、12日:曇り時々晴れ
【ルート】(※超スローペースです。)
11日:9:05別当出合→10:55~11:20甚之助避難小屋(ランチ)→12:20~13:15南竜(テント設営)→14:15~14:45室堂→16:05南竜
12日:5:25南竜→6:35油坂の頭→8:50~9:25別山→10:40~11:25チブリ尾根避難小屋(ランチ)→12:40市ノ瀬
白山・別山には毎年のように登っているが、未だその間を縦走したことがない。白山でテント泊をあらしたこともない。ということで、別当出合から南竜に登り、白山に往復した後テント泊し、別山に縦走してチブリ尾根を市ノ瀬に下る、言ってみれば白山ゴールデンルートを歩いてきた。
市ノ瀬に向かう車中ではザーザー降りだったが、バスに乗り換え別当出合で降りると、ちょうど雨は上がった。時刻は9時。あとで、山中であった人に聞いたが、市ノ瀬は10時頃までザーザー降っていたとのこと。すぐ近くなのに、なんとラッキー。
いつ雨粒が落ちてきても不思議ではない空模様の中、南竜まで登り、テント泊の料金を払おうと小屋に顔を出すと「テントは禁止。ホームページで知らせている」と言われ、愕然。コロナのまん延防止のためだそうだ。しかし「来ちゃった人は仕方がないので、勝手に張っていいよ。水場もトイレも使っていい」との優しい言葉。要するに無料。しかも、トイレには、ペーパーまで用意されていた。
ちょうど12時頃。テン場には全くテントはない。テントを張った後、白山へ。その間、結果的にはずっと曇りで、展望がきかなかった。行きはトンビ岩コース。室堂で、時刻と相棒の足取り、天候の3点を考慮して、登頂や池巡りはやめて、展望歩道を戻った。ここで感動したのは、室堂のトイレ(今年完成)が、ウォシュレットまで付いた、山のトイレとは思えない代物だったということぐらいだ。
夕方、結局我々の2張を含め、テントは6張となった。実に快適である。近くのテントの男は、ビールの500cc缶4本とワイン1本を背負ってきていて、1缶タダでくれた。持参した焼酎も飲んで、至極のひと時である。
それにしても、南竜は山奥とは思えないところだ。山小屋のほかに、バンガローのような建物(ケビンというらしい)が何棟か建っていて、1部屋14000円で、数人で泊まれるらしい。そこには暖房やランタンがあり、寝具があり、電気(ソーラー蓄電)もあるという。テントが背負えなくなったら、お世話になりたい施設だ。
翌日は比較的良い天気。湿原の広がる南竜は、こんなに良いところがあったんだ、と思わされる所だった。是非、初夏の花いっぱいの時期に来てみたい。
稜線に上がると、別山や白山はもちろん、御嶽・乗鞍・北アルプスも遠望できた。展望のいい縦走路は飽きないし、こんな秋の山なのに、まだ高山植物の残党が咲いていた。
別山からの下山路、チブリ尾根はまず、とっかかりの小ピーク、御舎利山からの展望が良い。別山からの白山に比べると、手前に谷を挟み、雄大な景色である。
避難小屋で休憩しようと歩くが、なかなか近づかない。その後も長い下り道が続くが、歩きやすい道である。日帰り登山の人がたくさん登っていた。
しかし、私の相棒は、市ノ瀬に着く頃には、初めて歩いた赤ん坊のような足の運びになっていた。高齢の女性などにどんどん抜かされ、そのたびに「見た?えらい婆さんだったぞ。すごいなぁ」なんて言っている。
1泊とはいえ、やはりテント泊は荷物が重い。だんだん、体力に自信がなくなってきたこの頃である。