- 前穂と明神岳
【 日 付 】2012年6月23~24日
【 山 域 】北アルプス 上高地~霞沢岳
【 地 図 】
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 1197200314
【メンバー】単独
【 天 候 】1日目 晴れ; 2日目 晴れ
【 ルート 】1日目 自宅 4:30(車)8:30 あかんだな駐車場 8:50(バス)9:30 上高地BT―10:30 明神―11:55 最後の水場―12:30 徳本峠(テント泊)
2日目 4:55徳本峠―5:50 ジャンクションピーク―8:00 K1 8:15―8:40 霞沢岳 9:10―9:40 K1―11:30ジャンクションピーク―12:10徳本峠 12:50―13:55 明神 14:45―15:30上高地BT 16:00(バス)16:30 あかんだな駐車場―17:00 平湯の森 18:00(車)21:30 自宅
(1日目)
今日は徳本峠まで3時間だけの歩きなので、家をゆっくり出ても十分に間に合うのだが、いつもの癖で4時に目が覚める。かっちゃんのレポだと、単に年を取っただけということになるのだろうが。4時半に自宅を出て、8時半あかんだな駐車場着。そのままの流れで、9時半に上高地バスターミナルに着く。徳本峠に早く着いてもすることがないので、のんびり観光客気分で明神まで歩く。今回の荷物は13キロ。これならテン泊装備といっても楽チンだ。
上高地は前回涸沢でテン泊して以来なのでちょうど2年ぶりだ。河童橋でお定まりの写真を撮って、明神に向かう。前回はニリンソウが見頃だったのだが、今回は時期が遅かったようだ。ミヤマカラマツがちょうど見ごろを迎えている。
ゆっくり歩いても、やっぱり明神まで1時間しかかからない。このまま徳本峠まで歩くことにする。最後の水場で水をくみ、徳本峠までちょうど30分。テントは一張りだけだ。一番見晴らしのいいところにテントを張る。さあ、これからはお楽しみのまったり時間だ。目の前に西穂から奥穂までの稜線がきれいに見えている。まだ歩いたことのない稜線だ。2年前から機会があればと狙っているのだが、なかなかいいタイミングがない。
小屋でビールを買い、まったり昼食。イオンで見つけた鮪トロの油漬け缶詰にトウガラシをたっぷりかけ、コンロで温めてビールのつまみにする。美味しいが、やっぱりオイルサーディンの方がずっといい。最近イオンでオイルサーディンを見かけないのだがどうしたのだろうか。あとは、ホットドッグで昼食にする。ホットドッグは久しぶりだが、簡単にできて、重くもないのでお気に入りのメニューの一つだ。
- あぶりトロ
そんなことをしているうちに、周りにテントが増えてくる。最終的には10張ほどになった。近くには愛知県知多半島から来たという単独の男性。今日が単独テン泊デビューだという。上高地から上がってきて、明日はそのまま上高地に下るという。単独テン泊目的のまったり山行なのだろう。私ももう少し年をとったらそんな山歩きもいいと思う。隣のエスパースのテントは、島々から上がってきた上品な初老の夫婦。娘さんが仕事の関係で津に住んでいたという。聞くと私の家のすぐ近所なので、いろいろ話が弾む。
風もなく、ポカポカと暖かい1日だ。持ってきた「群ようこ」の本を一冊読み終わってしまう。夕食は「佐藤のごはん」と無印良品で買ったレトルトのビーフシチューだ。相変わらずアルファ米は食べる気がしない。まだ明るい7時過ぎに就寝。
(2日目)
4時起床。ホットドッグで朝食を済ませ、5時に出発。霞沢岳から帰った後そのまま帰宅するので、お昼過ぎにはテン場まで帰ってきたい。ジャンクションピークまで約1時間。よく整備されていて歩きやすい道だ。ジャンクションピークから150mほど標高を下げたあと、K1に向かって標高をあげていく。K1の手前はこのコースで一番の急坂になる。喘ぎながら登っていくとひょっとK1に飛び出る。
すばらしい展望で疲れも吹っ飛んでしまう。目の前の穂高連峰が圧倒的なスケールだ。乗鞍、御嶽、中央アルプス、南アルプスから遠くには白山も姿を見せている。風もなく、絶好の登山日和だ。
- 霞沢岳(左)とK2(右)
- 乗鞍岳(右)と御嶽(左)
- 焼岳(右)と白山(左)
K1からはK2を経て霞沢岳山頂まで約30分.山頂でも周りの山々の絶景を楽しみながらゆっくりする.去りがたい気がするが,帰りの時間もあるので,適当に山頂を辞する.
K1を下りている途中で,昨日小屋泊まりだった二人の山ガールさんとすれ違う.小屋番さんとやけに親しくしていると思ったら,一人は上高地で働いている人だという.もう一人はその友人で東京から来た人だ.二人ともはきはきした美人で,やっぱり山に若い女の子がいると華やかでいい.ちなみにこの二人は今回霞沢岳で会った唯一の山ガールだった.
K1から最低鞍部におり,ジャンクションピークまでまた高度を上げていく.アップダウンには慣れているはずだが,やはり帰り道の登りはきつい.徳本峠まで戻ってテントの片づけをしていると,小屋番さんに女の子と会わなかったかと聞かれる.一人は今日中に東京に帰らないといけないので,帰りの東京行きのバスに間に合うのかどうか心配しているようだ.世話好きないい小屋番さんだ.
帰りは荷物は軽いし,ルンルン気分であっという間に明神まで下る.明神で岩魚の塩焼き定食と生ビールを注文して一人で今回の山行の打ち上げをする.やっぱ生ビール最高だね.ただし,明神からバスターミナルまでの1時間のほろ酔い歩きはきつかった.あかんだな駐車場に帰り,平湯の森の温泉で2日間の汗を流してから帰宅する.
梅雨の真っただ中にもかかわらず,ピーカンの北アルプスを堪能した2日間でした.最高の山歩きを堪能しました.「ありがとう教」じゃないけど,山よありがとう.