【日付】2024年1月29日(月)
【山域】多賀山地/高室山
【ルート】佐目自然公園P7:15-10:35高室山11:15ー11:50ランチ場12:45-佐目集落・十二相神社-15:05駐車場
【天候】晴れ
【メンバー】単独
先月下旬の大雪で江越美一帯の山は雪に埋まっているようだ。体調は万全とはいえないのだが、そんな「雪だより」を目にすると、いつかココロは北へ向いている。余呉は雪が多すぎてとてもムリ。今ならもっと近くでも雪を楽しめそうだ。
ということでロックオンしたのは多賀の高室山808m。鈴鹿や湖北の山々の見晴台のようなこの山、自宅から登山口まで1時間ほどで行ける。今季の雪山初歩きにピッタリの足試しゲレンデといえるだろう。天気予報を見ると、週明けの29日が晴れマーク。積雪も落ち着いた頃で絶好の雪山日和になりそうだ。
- 駐車場
国道306号の佐目トンネル西口手前にある自然公園駐車場に7時過ぎ。山頂までの標高差は600m足らずで、普通の足なら4時間ほどで往復できるピストンルート。そんなに朝早くから登り始める登山者は少ないだろうが、今の私はそうはいかない。通常のコースタイムの2倍は覚悟しておかないと…。
1台の車もない駐車場は半分凍りついた10㎝ほどの残雪がビッシリ。ガシガシと踏み砕いて端っこに駐車する。
少し左へ進み十二相神社からの道と合流した辺りから尾根に取り付く。週末の登山者のトレースが凍ったまま残っている。スノーシューは背中のまま、壺足で十分だ。
この山の山頂付近は台地状になっていて、北側の鍋尻山との間には保月などの集落もあった。対照的に南側は佐目集落の後背に壁のようにそそり立つ急傾斜で、co650mほどの山頂台地までは息を切らせながらの登りだ。
- 林道に合流
台地付近でスノーシューを履き、北側から延びて来ている林道を経て右手の尾根へ。ここまで来ると植林は終わり、大小のブナが迎えてくれる。右手(東)には烏帽子岳~三国山や鈴ヶ岳から鈴北岳の稜線が並ぶ。週末の先行者に汚された(?)足跡を避けて、ブナが林立する真っ白な雪原を自分の足で蹂躙していく爽快さ。「俺もまだまだやれるんだゾ!」と傲慢な気になりかけたら、急に強まった西風にたしなめられてしまった。
- 山頂で(背景は鈴北岳方面)
- 霊仙山、金糞岳方面
木製の標柱が立つ山頂に到達! 真っ先に腰を降ろして水分補給を…と思っていたことも忘れて360度の景観に目を奪われている。目の前の霊仙山、その左肩に伊吹山が覗く。さらに左に連なるのは金糞岳。逆に東側に連なるのは茶野から鈴ヶ岳、その奥の鈴北岳~御池岳への山塊。さらに北東の遠くには御岳、乗鞍の銀嶺も浮かぶ。
西側はもちろん真下に広がる琵琶湖と近江平野。遠く霞む比良の山並みも望めた。
東側の・756倉骨山や北隣りの・777ピークにも立ち寄ってみるつもりだったが、山頂からの眺望だけでもう満腹気分。北寄りの斜面を回り込みながら往路のトレースに戻り、林道分岐から一登りして尾根を下ることにする。
- 光と影のページェント
夏道が林道経由なのでこの尾根はあまり歩かれないのだろう。踏み跡もないまっさらな小尾根のピーク付近で正午前。さすがに空腹を感じランチタイムにする。微風、暖かい日差しを浴びながらのボッチランチは気楽でいい。今日はガスコンロを持ってきた。インスタントのカップうどんでもやはり熱湯と保温ボトルの湯では出来具合が違う。
下りは往路の踏み跡を辿るだけなのに、気がついたら西にずれている。ピンクテープはどうやら佐目集落に誘導しているようだ。GPSで確認すると集落まで標高差100mもない。このまま行っちゃえ!
…と歩き始めた途端、左足に痛みが走る。あ~あ、ついに来たか。最近、休憩後に足が攣ることが多い。ひとまず座り込んで「秘薬」を残り水で流し込む。ついでにスノーシューからチェンスパに履き替える。
- 明智光秀記念施設から高室山
降り立った小沢のすぐ先に林道が見えている。集落に出て十二相神社に立ち寄り、明智光秀(十兵衛)関連施設を拝観。裏口から駐車地に戻る。
一年ぶりのスノーシュー歩行。どれくらいできるかお試し山行だったが、自信と不安がないまぜなまま、正解が見えない一日となった。
後日、ヤブコギフォーラムを覗くと「スノー衆part1」の案内が載っている。しかし、やはり、エントリーは…? 能登半島とは比べようもないが、私のココロも未だに揺れたままだ。
~びわ爺