【 日 付 】2023年11月23日(木)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】晴
【 ルート 】石水渓キャンプ場>石谷川林道>白谷道>ヨシ谷>御所平>北端(ヨコネ)>御所谷>白谷>石水渓キャンプ場
11月も下旬になると山の紅葉はほとんど終わってしまいモチベーションも下がる。さて、どこへ出かけよう。昨年ヨシ谷から御所平に登った時、ヨシ谷を詰め切れなくていつもと同じ右岸尾根のコルに出てしまったので、今回はもっと奥まで詰めてみよう。
11月23日の休日は天気も山日和になったので出かけてみた。当日の朝、石水渓のキャンプ場に来てみると満車でトイレの横の3台分も埋まっていた。仕方なく野外活動施設事務所まで戻って駐車して出発した。
キャンプ場から石谷川連絡道を歩き大堰堤の丸太階段を登って林道に出た。
林道には紅葉が残っているもののその色合いはイマイチな感じがする。
林道終点から登山道に入り白谷道を進む。
渡渉を繰り返しながら谷沿いルートを進んでいく。
アルミ梯子を通過して渡渉を3回繰り返す。
3回目の渡渉で右岸に渡るとヨシ谷と御所谷の中間に出るのチョロチョロ水が流れているだけの谷だ。
地形図に出ている破線道は炭焼窯が出てきた辺りから右岸の斜面を登って右岸尾根に出るのだが、かなりの登りを強いられるので実際に使う人はほとんどいないだろう。
今回は谷を詰めるのが目的なので谷に沿って進んでいく。前回と同じように大滝が現れた。傾斜も強くて沢装備で臨んでも直登は困難と思われる。ここは右のガレルンゼから高巻く。
無事に高巻きを終え谷を進むが、沢もガレに埋まっていて歩きにくい。岩壁に挟まれたゴルジュもあるが、それは例外で適当なところで斜面を登れば右岸尾根に出られる。しかし今日は我慢して谷を詰めるのだ。
見覚えのある小滝が出てきた。前回はここも滝横をよじ登った。そしてその先のガレの左股を進んだのが間違いで右岸尾根のコルに出てしまったので反対の
左岸斜面を少し高巻く。地形図でも二股の手前から高巻いているところがある。実際斜面には薄い踏み跡があった。
谷に戻ると水流は無くなりガレ谷だけが続く。
谷の奥に斜面だけが見え谷もぼやけてきた。地形図にあるヨシ谷と御所谷を結ぶ破線のあたりまで来たのだろうか。古いナビを持ってきたが、感度が低くて自位置を捉えるのに時間がかかるし破線道が歩ける保証もない。ここは山感を働かせて行こう。
苔に覆われた立木のところから左の斜面を登る。右岸尾根のスカイライトも見えているし何とかなるだろう。
スカイライトも明るくなりそろそろ尾根筋に出るかなと思ったが、低木のヤブや倒木が増えてきたのでそれらを縫うようにして進み尾根に出た。
尾根を少し進むと県境稜線も見えた。ほぼ予定通りに踏破することができたが、快適でもなければこれといった美景が望める訳でもない。秋と冬の閑期を埋めるには多少の意味があるかもしれない。
稜線に出たところは御所平の高点の手前なのでザレ斜面に覆われたっ高点に行ってみる。
10時55分、御所平の高点(850m)に着いた。下山は御所谷を下るので南端には寄らずここでUターン。
広くゆったりした御所平を散策していくのだ。春や秋の山日和に当てもなく歩けば頭も空っぽ。頭の中のゴチャゴチャもすっきり整理して晴々すること請け合いだ。
色気のない稜線に一株だけ花が咲いていた。
稜線の紅葉はほとんど残ってないが、奇麗な気が一本。近づいてみるとカエデ科の木だった。
この高木は何だろう?
1kmばかり散策を楽しんで北端(832m)に着いた。「ヨコネ」の標識が出ていた。そういう呼び名もあるのか。
稜線のコルまで下って御所谷に入った。
細い谷はしばらく歩くところもなく下りにくいが、我慢して下って行くと徐々に広く緩やかになってきた。中流域の河岸が広いところには奇麗な紅葉が残っていてゆったりできる。ここで紅葉狩しながらランチにした。ここは本当にモミジが多くて遅くまで紅葉を楽しめる穴場だ。
御所谷は奇麗な小滝もあって清流も楽しめる。
今日は課題の暇つぶしを達成し御所平のゆるゆる歩きと御所谷の紅葉狩も楽しめて案外味のある山行になった。