山日和さん、こんばんは~。
>(松鞍山の過去レス)山日和さんのレポは地形図見ながらじっくり読もうと思いながら積読になってまして、
>水曜にようやく九頭竜シリーズを終えました、、、と思ったら大谷山がアップされてました!
早よせんと周回遅れになりますよ。
九頭竜シリーズ、周回遅れから(お疲レスの)トップにたちました!
※biwacoさんへの”お疲レス”地味に気に入ってます。このレスに欲しがってもいいですか?笑
むしろアイデンティティ
今回は田島を封印しますので(?)
さて本題のレスです。
林道に入ってすぐの右支流の出合から尾根に取り付いた。チェーンスパイクを装着して、崩れかけた雪のブロ
ックの上からズルズルの地肌が出た急斜面へ四輪駆動の登りである。昔はこんなところでも何とも思わず登っ
たものだが、今は手や足が滑ったらと、良からぬ思いが頭をよぎってしまう。慎重なのは悪いことではないが、
慎重になり過ぎると足が前に出ないのだ。
確かにいろいろ考えすぎると足も出ないし、腰も上がりません(わたしのばあい)。
くせ谷山からは一旦90mほどの下りとなる。山頂から足を踏み出すと、なんとまったく雪の無い急傾斜のヤセ
尾根が現れた。これは想定外である。スノーシューを脱いで、ブッシュを掴みながら慎重に下る。
このヤセ尾根は地形図からはとても読み取れない。スノーシューを履いて駆け下るつもりが大きな誤算となった。
結果的に雪が消えていてよかったというべきか。この尾根に雪が着いていればかなり難度が上がっていただろう。
おおっと!わたしには難しそうなので南の国道からピストンかな~。
ただ雪尾根と言っても、尾根芯は地肌が出て、風下側に堆積した膨大な雪堤の上を歩く感じである。こうなると
豪雪の奥越も賞味期限が近付いてきたようだ
うわ、急がないと!
主稜線に突き当たって右折すると、尾根を塞ぐヒノキに度肝を抜かれた。両足を踏ん張ったように立つ根上が
りの2本の太い幹の間が広い通路になっており、少しかがむだけで通り抜けることができる。
今までいろんなヒノキの巨木、怪木を見てきたが、こんなヒノキの股くぐりは初めてだ。
股の主はすでに亡くなっていて、子供や孫が生えている感じですかね。そして他人の子供も
生前のお姿はさぞかし立派だったことでしょう。
大谷山頂から北に延びる山上台地まで来ると、予期していなかった見事な展望が広がった。
先週は霞がちだった白山の姿がくっきりと見える。傾斜を失った広い尾根は一面のブナ林で、左手の智奈洞谷
(なんと優雅な名前だろう)側には原生と思える巨木が点在している。
ちなみに智奈洞谷は「ちなほらたに」と読むんですかね?
原生の巨木もいい響きです。
雪面にブナが影を落としてまだら模様を描く。奥越の山の中では後回しになっていた山だが、こんなにいいとこ
ろだとは思わなかった。
九頭竜の北の山々はどれもいいところばかりですね(九頭竜シリーズ読者より)。
雪面から三方を囲むようにブロック塀のようなものが頭を出していた。小屋掛けでもあったのだろうか。
ザックを降ろして雨蓋を開けた拍子に雨具が転げ落ちて、ブロックと雪の間に転がって行った。慌てて拾おうと
穴を覗くと、なんと2m近く下で止まっていた。ストックを目一杯伸ばして腕を差し込み、スノーバスケットに
引っ掛けてなんとか回収に成功。やれやれである。
そのときの写真はないんですね
空は文句なしの快晴となった。正面に白山と石徹白の山々。そして先週登った松鞍山と枇杷倉山へ続く稜線を
眺めながら、至福のランチタイムを楽しむ。残念なのは、スーパーの鍋コーナーが終了していたのでラーメンに
なってしまったことである。
しかしこのシチュエーションなら、ビールさえ忘れなければ何を食っても美味いのだ。
登山靴忘れてもビールは忘れるな、ですね!(いじってません)
本日の最終ミッションである、野々小屋山1065.6mに向かおう。
アップダウンも大したことはなく、楽勝ムードで踏み出した西への尾根だったが、これが一筋縄では行かなかった。
巨大ヒノキ帯はこちら側にも続き、と言うよりこちらの方がメインだったようで、尾根芯をまともに歩ける場所
が少なくなってきた。しかもシャクナゲまで現れて、尾根の両側の歩きやすいところを探りながら歩くも、遅々
として進まない。これは想定外である。
これが野々小屋山まで続いたらとてもじゃないが日のあるうちに下山できないだろう。
さっきまでは汗ばむような日差しで暑いぐらいだったのが、木陰でひんやりしてきたはずなのに、今度は冷や汗
が出てきた。
私ひとりならこの時点でピストンに変更していると思いますが、
山日和さんの辞書に引き返すという文字はありません!:lol:
来る谷の源頭と小尾根が作り出すうねった地形の連続に頬が緩む。
時間があれば飛び込んで行ってさまよい歩きたいような疎林の台地と斜面だ。
周回にこだわらなければ、大谷山と野々小屋山を別日にして源頭を満喫するという手もありますね。
この尾根もまずまずのルートだった。欲を言えば野々小屋山の先の1009mまで進んでから、谷の源頭で遊んでこ
の尾根に乗りたかった
地形図見るとよだれが出そうです(出ました)。
あとP1009から西、P878までの尾根も悪くなさそう。
九頭竜湖北岸の3つの三角点を踏破するいい山旅だった。これで奥越通いもひと区切りというところだろうか。
九頭竜シリーズもついに終わりですか。おつかれさまでした。
次回作も楽しみにしています
わしたか