【 日 付 】2021年11月20日(土)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】鳥居道P8:00>倍上谷>神懸>鳥井戸谷>腰越峠>ハライド>コブ尾根>風越峠>鳥居道P
11月中旬、山の紅葉も残り少なくなってきました。こうなると行き先に窮して変な方向に走りがちなスカイウォーカーです。
11月20日(土)湯の山の隠し峰みたいな神懸(かみがかり)に登りました。
朝8時、東海自然歩道の中継点である鳥居道Pを出発。紅葉に包まれた鳥居道山山神から自然歩道に入った。
希望荘の紅葉は真っ赤で見頃だった。少し進んだところで自然歩道と分かれて井戸谷右岸林道に入る。今日の予定は林道終点から倍上谷に入り谷を詰めて神懸に登り鳥井戸谷に下り谷を詰めて腰越峠に出てハライド、南コブと周回する予定だ。
倍上谷は水量の少ない小さな谷で滝などほとんどないのだが、入口だけ立ち上がった滝があるのでズルズルの左岸斜面を高巻いた。
後は水量も少ないので登山靴で谷中を歩いていける。
谷には炭焼窯の跡や石積の護岸があったりして意外に人の手が入っている。人里近いところだから当然かもしれない。
谷を進むと水量は殆どなくなり角ばって苔むした岩のゴーロで歩きにくいことこの上ない。
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上流にはデ・レーケ式の岩積み堰堤も見られる。
谷を詰めて神懸とコブ尾根を結ぶ吊り尾根のコルに出た。
吊り尾根の左を少し登れば神懸だ。
神懸には紅葉が残っていたというか、今が見頃だった。低山とはいえ標高680mの山頂は落葉していてもおかしくない。神懸は御在所岳の東尾根、県境稜線、コブ尾根と周りを高い尾根がとり巻いているので風が当たらず紅葉の条件が良いようだ。
地形図の・680は手前の尖ったピークかもしれないが、すぐ奥にある平なピークが神懸とされているようである。手書きの標識はなくなっていた。
ハライドに向かうには吊り尾根の踏み跡を辿っていくとコブ尾根に合流できるので簡単なのだが、今日の狙いは谷の紅葉見物だから吊り尾根のコルまで下って倍上谷の反対側の小谷で鳥井戸谷降りるつもりをしていた。
しかし神懸の西尾根が歩き易そうなのでそちらから下った。尾根も紅葉に彩られていた。尾根筋にこれほど紅葉が残っているとは正に神憑りだ。
狙い通り鳥井戸谷と小谷の出合に降りられた。短い小谷の側にも水が流れていた。鳥井戸谷は一度歩いたことがあるが、ひどいゴーロで歩きにくい。左岸の緩い斜面には河岸を歩けるところもあるが、そこも決して歩きやすくはない。
紅葉は期待したほど奇麗なものはなかったが、日当りの良いところには鮮やかな紅葉が見られた。
前回来た時はゴーロ歩きに嫌気がさして途中から右岸尾根に這い上がったが、今回は最後まで谷を詰めた。水流は無くなり傾斜も強くなって、只のガレ谷を浮石に注意しながら登っていく。谷を詰めれば三岳寺跡>腰越峠の横断道に出られるはずだ。ナビを見ると太い等高線が残り2本ほどだから100mくらいか。
谷はガレすら無くなり洗濯板のようなスラブが剥き出しになってきた。横断道がU字型に曲がった渡渉点はこの辺りのはずだ。
両岸に注意していくと渡渉点のテープが巻いてあった。
谷の横に付けられたトラロープを掴んで急斜面を登り水平道に出ると間もなく腰越峠に出た。見上げるハライドの斜面は二週間前に来た時と違って紅葉は無くなり色気のない姿を見せていた。
山頂手前で岩場の方に出てみるとなかなかの絶景だ。凹角を伝えば登っていけるかなとも思うけど危ないことは止めておこう。
正午丁度にハライド頂上に着いた。東側の小広場でランチ休憩にした。
休憩を終えたらコブ尾根を下って行く。最初のP1だけは少し登り返しが必要だ。
状六谷の源頭は激しく崩壊している。
P1を下ったところにある標識は要注意で尾根側を真っすぐ進むと神懸の吊り尾根に迷いこんでしまうので左下の斜面を下るのが正解だ。しばらく尾根筋が不明瞭な所を下って行くのでテープを追って行こう。
コブ尾根も地味な色合いながら紅葉を残していた。
南コブは平坦でぼんやり歩いているといつの間にか通り越してしまう。標識が出ているところから左の高みへ歩くと手書き標識があるところが高点だ。残念ながら樹林に囲まれていて展望は無い。
南コブの下りは案外急で最後の肝心なところにテープが付いてないので分かりにくい。今回は無事に風越峠に下りられた。
自然歩道も湯の山側は奇麗に整備されていて歩きやすい。途中に笠岳とネコの分岐があるが、笠岳は針葉樹林のなかで展望なし。ネコはマイクロ波の反射板があって展望が得られるが、今日は見送ろう。
井戸谷の滝など見物しながら自然歩道を下り14時15分鳥居道Pに帰着した。
紅葉などあまり期待していなかったが、意外にも綺麗な紅葉を楽しめた。神懸は神憑りの特異スポットのようだ。たまのヤブ歩きでご褒美をもらえた一日だった、