【 日 付 】2021年6月21日(月)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】大石橋9:40>ヤケギ谷>宮指路岳>ヤケギ登山道>大石橋15:05
2021沢シリーズ第2弾は宮指路岳のヤケギ谷に出かけました。この沢は第一弾の池ヶ谷同様に水量少な目で深い釜なしの穏やかな沢です。梅雨の合間にひょいと出かけるには手頃な沢と言えます。
6月21日(月)9時40分、小岐須渓谷大石橋を出発。ヤケギ谷登山道に入って最初の堰堤を越えたところから入渓。
樋状3m斜滝が出迎えてくれる。まずは腕試し、いや足試しだ。フリクションは大丈夫そう。
二つ目の4m滝の手前を登山道が横切っている。土曜日にまとまった雨が降ったせいか水量は多めだ。
次々現れる小滝は、みな正面から越えていける。
そして最初の核心となる10m滝が行く手を阻む。水量多めで直登は厳しそうだ。前回は右手の岩壁を登ったから今回もその手で行こう。滝身横の岩壁はヌメリが多かったり岩が剥がれてきたりと決して安全とは言えないのでホールドを確かめながら慎重に登る。足場は割合安定していて無事に登り切れた。
また、変化に富んだ小滝群が続いてどんどん越えていく。
今度は7m末広滝が立ちはだかる。いつになく水量が多いので巻いてしまおうかとも考えるが、トライだけはしてみよう。この滝は下の取り付きが微妙で簡単にはいかない。左端に取り付いてみるが、いい手掛かりがない。その右側で手掛かりを探すが細かくて微妙な手掛かりしかないので、あれこれやっているうちにしっかりシャワーを浴びてずぶ濡れだ。微妙な手掛かりを頼りに何とか取り付いたら後は左端の方を慎重に登って落口に出た。落口の上に出たら達成感で「よっしゃ!」と小さくガッツポーズ。
ご褒美のように明るい15mナメが出迎えてくれた。
岩間小滝群の途中に見慣れない花が咲いていた。後で画像検索したらsolomon`s sealというタイトルがいっぱい出てきた。何のこと?と思ってワード検索したらアマドコロのことらしい。アマドコロなら家の庭にも咲いているスズランのお仲間だけど大きさも見た目も全然違う。どうやら仲間のナルコユリらしいが、真相は不明だ。オオナルコユリというのもあるそうだから、たぶんそんなところだろう。
Co640mの二股を右に進むとCS10m滝が一行く手を阻む。これは完全な直瀑で取り付く島もない。滑り止めを付けて左岸の少し不安定な斜面から高巻く。
奥にあるCS5mもまとめて巻きあがる。
もう一つ奥のスラブ5m滝は右の岩場で小巻に上がった。
終盤の40m大ナメは階段状だ。
奥の2m滝は直登できないので右からパス。
3m二条滝も老人優待パスを行使。
源流が近づき徐々に穏やかになってきた。
登山道の7番標識が出てきたら登山道に上がって山頂を目指すも良しだ。
穏やかな源流域の沢中でランチにした。
ランチを済ませて源流を詰めていくと東海展望と山頂の中間コルに出たので山頂に向かった。天気は良かったが、月曜日なので人影はなかった。
下山はヤケギ登山道を素直に下った。これがラッキーに繋がった。東海展望のピーク辺りでササユリが一輪咲いていた。鈴鹿で見たのは10年ぶりくらいかもしれない。最後にいい思い出ができた。
日曜日に良く晴れ渡ったせいか足元は乾いて落ち葉がカサカサと音を立てる。梅雨時に中一日晴れたくらいでは落ち葉が乾かず山ビルの歓迎を受けるかと思ったが、一匹も現れることもなくいい思い出を汚されずに済んだ。
今回はいつもより水量が多くて手ごたえのあるヤケギ谷だった。
嬉しいおまけも付いていい沢登ができた。