山猫さん
まいど あめちゃんです
読ませていただいたのは早い時期だったのですが、余韻に浸りすぎて・・・・
初参加の緊張感が和らいだ。
そんな雰囲気、ゼロでしたよ
私のときなんか、集合時小雨で
・・・ジロジロ『こいつのせいで・・・』ジロジロ・・・
白鳥の古い街並みを歩き始めた時はまだ薄暗かったが、道の駅が近づくにつれ急速に夜の帳が上がってゆく。
それでもまだまだ薄暗くて、トイレの逆光で見た山猫さん、とんがり帽子だったからヒョロヒョロタテナガで怖くて、誰だかわからずナゾの外国人だと思って思わずよけてしまいました
林道に入ると橋のたもとでスノーシューを装着する。出発の準備を整えられたグーさんは早速にも一人で橋を渡ってゆく。
スゲェーなぁ、トップとったよ。もうノルマ達成してる・・・と感心。こんなこと考えてるのはごく一部なんですが
九頭竜川を見下ろす林道の脇には我々を歓迎するかのように大きく枝ぶりを広げるトチノキの大樹が現れる。「食糧難の時代にはトチノミは貴重な食材だったんで、樹を切らずに残したんですよね」と後ろでkeikokuさんがあきんちょさんに説明されているのを私も拝聴する。
山里に見る先人の知恵ですよね
「ここからは好きなところを自由に歩いて下さい。」と山日和さん。広々とした尾根にはいく筋もの襞が広がる。「影が綺麗だなぁ〜」とわしたかさんの声が聞こえてた。雪の上に朝の光が落とす樹々のシルエットが斜面の緩やかな起伏を示している。
考えてみれば大人数のパーティーでの登山は高校時代のワンゲル部の山行以来だが、隊列を崩して各人が樹林の中を気儘に歩く自由などは考えられない事態だ。思い思いに朝陽の差し込む広々とした疎林の中にトレースを刻んでゆく様はそれだけでも眺めていて愉しくなる光景だ。
ナイスタイミング。あと少し遅かったらテンでバラバラがマイナスになるとこでした。ナイスコントロール
赤樽山の山頂から北に伸びる尾根に真っ先に到達されたkeikokuさんが「オォーッ!」と雄たけびのような歓声をあげたかと思うと、続いて「素晴らしい」と嘆息のような一言が聞こえてきた。
まわりのヒトを楽しさに巻き込んでくれます
少し尾根を西側に辿ると平家岳の右手に白い山が見えるようになる。果たして屏風ヶ岳か能郷白山だろうか。kitayama-walkさんがその右手の白い山が姥ヶ岳であることを教えて下さる。尾根の先からはわずかに部子山の山頂がわずかに頭を覗かせている。
むちゃググってましたね
『ちょっと待ってよ~にゃんにゃん』
直後、あきんちょも踏み抜いたようだ。すぐ近くに雨子庵さんがいらしたので心配ないだろう。
知りませんでした。笑ってばかりで・・・あとからわしたかさんの写真見ると確かに!
山頂に戻ると見慣れたタイプの真新しい山名標が架けられているのに気がつく。その山名標はまるで以前からそこにあって我々の到着を歓迎してくれているかのようにも思われた。
必殺仕事人があの集団内にいました
山頂の周囲では霧氷の落下する速度が急激に加速し始める。樹々からはバサバサと音を立てて、まさに雨霰のごとく一気に落下してゆく。
霧氷ってあんな塊で落ちるんですね
尾根上にはいくつもの小ピークが連綿と続いているが、ピークに達する度に主のように大きな異形の檜の樹が現れる。芦生杉のよう横に大きく広がった幹からは垂直に支幹が何本も出ている。京都の北山では芦生杉の大樹はよく見かけるが、台杉ならぬ台檜と呼ぶのか、このような檜の樹は見たことがなく、その存在感に圧倒される。ピーク毎に檜の大樹が立っているのは偶然ではなく、長い歳月における人々の記憶を残そうと先人の願いを込めた結果なのかもしれない。通常は茶褐色一色であるはずの檜の樹肌は陽光に照らされて印象派の絵画のような流麗かつ豊潤な色彩を放つのだった。
周辺の伐採の状況からすると、異形ゆえに切られなかった(切っても価値が無い)と推測されます・・・
尾鷲アルプス(尾鷲トレールの山岳部分)にもこんな感じで異形の檜が点々と残っています。
今回はゆっくり見ることができなくて残念でしたが、それぞれに歴史あり、でしたね
徳平山の手前のピークp1184が当初のランチの予定だったらしい。確かに数字からしても「いい場所」だ。縦走路ではしばらく北側の展望に恵まれなかったが、再び正面に白山の展望が広がっている。大人数で囲むテーブルを作るには少し狭いようだ。
グーさんはここでのランチを主張したが
あの空腹の状態で、斜面に階段状の座席設営は無理な気がしました・・・
スコップを持参している人が意外にも多く、瞬く間にテーブルが出来あがる。
アルミ板でせっせと掘っていたら上から
『おらっ、そこっ、もっと広く掘って』
口から煙と文句はきだしながら指示をだす現場監督がいました
早速にも雪のテーブルを囲んでランチの時間が始まる。幸いにも風もなく、相変わらずの好天が続く。日差しを背後から受ける側に座った人々は背中が暑く感じられたかもしれない。
ああ幸せなひととき
私は昨夜、地元のスーパーで購入した鶏ちゃんを調理すべく、野菜を切るのに忙しい。持参した野菜やキノコ類が多すぎて、2回目の鍋が出来た時にはほとんどの人はランチが終了し、満腹状態であった。瞬く間に楽しい時は過ぎる。
鶏ちゃんもそうですが、雪の上に広げられた新鮮な野菜たち、キャベツの青さが目に沁みました。アオムシの気持ちが一瞬わかった気がします。
ごちそうさまでした、マンプクマンプク
気がつくとスノーシューがずらりと並べられている。同じ色、モデルのライトニング・エクスプローラーが三艘ある。グーさんは好きなものを履いて帰ればいいと仰るが、果たしてスノーシューが持ち主のところに無事に帰るかどうか心配だ。
あれほど主流だった10年前のスノーシュー。もはや私だけでした。とにかく、今回だけでは下山まで頑張ってくれ!と心から祈っておりました
これが噂のミズナラの大樹のようだ。
これは、ミズナラでは日本屈指だと思います
尾根の末端ではすぐ左手に植林を見ながら自然林の中を下降してゆく。すぐに林道に出る。今日はアトラクションがなかったと山日和さんは仰るが「アトラクションいらんいらん」とちーたろーさん 。同感である。
アトラクション・・・・『雪山来て、なんで泥だらけにならんといかんのやっ!』怒鳴ったことあります、ワタシ
「あれだけのんびりとしてこんな時間に下山するとは」・・・と山日和さんは仰るが、充分すぎるほど魅力が凝集された山行だろう。そして私にとっては多くの見知らぬ山への憧憬を抱くと共に、高校時代以来の久しぶりのパーティー登山の新鮮な愉しさを感じさせてくれる山行であった。
みんなで登ることとはこういうことなんだ
つくづく教えてくれる
毎回です
山猫さんのレポに感謝
煙はく山日和さんに感謝
みなさんに感謝です
あめちゃん