サーモライトリアクターのレポをすると書きながら延び延びになっていましたが,11月3日に大峰の弥山小屋テン場でテン泊してきましたので,使用感をレポします。
【 日 付 】2012年11月3日(土)~4日(日)
【 山 域 】大峰
【メンバー】単独
【 天 候 】1日目 晴れ時々曇り(風強く,寒い); 2日目 快晴
【 ルート 】
1日目 大川口駐車地 9:15---11:30 鉄山---11:40 昼食 12:15---14:30 弥山小屋テン場
2日目 弥山小屋テン場8:00---9:10 行者還トンネル西口コース分岐---10:30行者還避難小屋 10:55 ---12:10 道路出会い---12:25大川口駐車地
11月3日は朝から寒風が吹き,1500mより上は樹氷ができていました。テン場も例外でなく。写真にあるように立派な樹氷が見られました。午後4時頃には弥山小屋の小屋番らしい人が「小屋の戸をあけておきますので,寒くて我慢できないようでしたら小屋に避難してくださいね」と一つ一つのテントに声をかけて回っていました。弥山小屋の小屋番さんは評判の悪いことで有名ですが(私は小屋に泊まったことがないのでよくわかりませんが),小屋番さんが変わったのか,あるいは本当はいい人なのかどっちなのかと思いました。
- 今シーズン初めての樹氷
午後6時にはテントの内側に着いた水滴が凍りました。温度計を持っていかなかったので正確な気温はわかりませんが,夜中は-5~-10℃程度まで下がったのだろうと思います。サーモライトリアクターを試すには絶好の厳しい条件になりました。
寝具はイスカのシュラフカバーにナンガの3季用シュラフ(ダウン量400g,使用温度-6°~)でした。これにダウンジャケット,ダウンパンツ,テントシューズを着用しましたが,テントシューズは寝るときには脱ぎました。
このシュラフではこの日の寒さにはちょっと力不足だったようで,夜中11時過ぎに一度寒くて目が覚めました。その後,体を折り曲げるようにして寝たら,それほど寒さは感じなくなりました。
結論から言うと,残念ながら私にはサーモライトリアクターの明らかな効果を感じることはできませんでした。今流行している発熱型インナーに使われているものと同じような素材だと思いますが,これは身体の熱を感じ取って発熱するタイプですから,まずは熱を与えないとだめなのでしょう。この日はダウンとダウンの間にサンドイッチになるような感じで使いましたが,これでは身体の熱は伝わりません。
サーモライトリアクターを使おうと思ったら,インナーだけでシュラフに入るような使い方が必要な気がします。しかし,厳冬期にこのようなことはまず無理で,第一トイレに起きるたびにダウンを着ないといけないのは実際上難しいでしょう。冬期以外の比較的おだやかな条件下で使うべきものだと思いました。
テントを揺らすほど吹き荒れていた風は夜半には弱まり,朝方にはほとんど無風になりました。それとほぼ同時に気温も上がってきたようで,明け方には意外と寒さを感じないようになりました。私がテントを張った場所はテン場で最も風当たりの強い場所で,寝る前はこんな所にテントを張った自分を呪いましたが,朝には絶好のご来光見物場所になりました。この日のご来光は素晴らしく,これをぬくぬくとしたシュラフにくるまりながら見物し,写真がとれたので,前夜の後悔はこれで十分帳消しになりました。
- 素晴らしかったご来光
このときの山行レポはまた時間があったらアップしますね。
おしまいm(__)m