山日和さま
こんにちは。
行きたい雪山は次々に浮かぶものの、タイミングを逃したり、諸事情で取りやめたり、気象条件が悪くて諦めたり・・・。
雪山は、お山とわたしのこころが合わないと楽しめないのだなぁ、としみじみと感じます。
14日は、その前の週に大野まできて取りやめてしまった湯谷山を楽しむことができて(我慢の登りもありましたが)うれしかったです。
スタート地点の簑道集落から少し先まで除雪されていてよかったですね。安心して車も置けました。
どの尾根で登るのかなと思いましたが、雪が締まっていたので、当初の予定通り一番大回りの尾根で。
何回か林道に出るのでうまく越えていけるか気になりましたが、たっぷりの雪が付いていたので、スムーズに進めました。
・617の尾根とぶつかるあたりからの風景を期待していたのですが、残念、うっとおしい放置植林でした。
林道まで作って植林してそのまま。数十年後、この山はどうなってしまうのか心配になります。
標高940mの尾根が広がったところで自然林が出迎えてくれた時、ぱぁっとこころが明るくなりました。
この先の急坂では、山日和さんの姿の確認はしていたのですが、リュックを置いて休みたくなかったので、
先に登り切ってしまいすみませんでした。
ミズナラの巨木が鎮座する雪原は素敵でしたね。殺伐とした植林のあとでしたので、よりこころに沁みました。
桃木峠小黒見山へと続く尾根とのジャンクションピーク(台地)は、1160mですね。
12時半を回ってしまったけれど、ここからが一番楽しみにしていたところ。
一か所尾根が細くなっているところが気になるくらいで、あとは快適そう。
食事をして荷物を置いて山頂を往復しようとおっしゃってくれた時、あぁよかったと思いました。
ここから山頂へは、期待を超える風景が繰り広げられていました。ブナの木々が立ち並ぶゆるやかにうねる尾根、素晴らしかったですね。
東の空の下に一列にそびえ立つ石徹白の山と白山の気高きお姿には息を呑みました。時間が気になりつつ何度も立ち止まって見入っていました。
尾根の痩せた箇所は、なんていうこともなかったですね。
山頂手前の1260mピークも素敵でしたね。ここまででも、という言葉が出そうになったり?
たどり着いた湯谷山山頂は、手前のピークのような開放感はありませんが、純白の経ヶ岳を拝む神聖な地のような空気を感じました。
山頂に立つことが出来て、ほんとうにうれしかったです。
そして、往復にしてよかったです。素晴らしい風景をまた味わえました。
荷物を回収し終えたのが15時45分。18時には駐車地に着きたいなぁと思いましたが、
2時間で下れましたね。自分たちのトレースがあると安心して下れます。
高島に越してくるまで、奥越のお山は、荒島岳、経ヶ岳、越前大日などいくつかの山名を知っているくらいでした。
『福井の雪山』と増永廸男さんの本に出会い、福井の雪山にひきこまれていきました。
といっても、近江の山への想いも強く、ひとりで奥越まで行くことはなかなかできませんでした。
山日和さんと知り合い、福井の山やまに通うようになり、福井の山の魅力にとりつかれていく一方です。
増永廸男さんの本からは、福井の山を超えて、山というものが持つ大きくて深い世界を感じさせてくれます。
その奥深き山に分け入るよろこびを感じさせてくれます。
増永廸男さんがお亡くなりになったのを知った時、えっと言葉を失い、しんとした気持ちになりました。
今も言葉にすることが出来ませんが、ゆたかな山の世界、山の本を味わう醍醐味、そして自分の言葉で表現するよろこびを
静かなやさしい眼差しでお伝えし続けてくださった増永廸男さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
そう、『福井の山150』の「湯谷山」ですが、増永さんは、無積雪期に東側の嵐谷から登られていますね。
ヤブ尾根で稜線に出たらササの海。快適な雪の稜線は、ネマガリタケの猛烈なヤブなのですね。
それから、今回のコースは、山日和さんらしいコースの描き方(下る予定だった尾根も面白いコースでした)だなぁ、と思ったのですが、
登りの尾根を歩いている方に気づきました!
それは、増永廸男さんです。スタート地点は、金山の集落ですが。
『キイロスズメバチのくる家』の「山との日々」に、2006年2月にのぼられた湯谷山が書かれていました。
201の山旅のひとつとして言葉に残された印象深い山旅だったのですね。
胸が熱くなりました。
今回も、ゆたかな一日をありがとうございました。
次は、どんな風景に出会えるのでしょうか。楽しみです。
sato