【日 付】2025年6月13日(金)
【山 域】若狭 雲谷山周辺
【天 候】晴れ
【コース】三方石観世音8:00---8:30雄滝---10:00三俣---11:50ランチ場13:30---14:15登山道---14:35雲谷山15:00
---16:00下降点---16:20林道---16:45駐車地
土日の天気予報は絶望的だ。一週空けて体をなまらせたくないので、好天が約束された金曜日に急遽計画した。
目的地は若狭の観音川から雲谷山。あの事故以来、9ヶ月振りの沢登りである。登山再開から約半年。ほぼ毎週
山に出かけてきたが、沢で思い通りに動くことができるだろうか。
若狭の低山、雲谷山の西から伸びる観音川は、沢登りの対象とは見なされていない谷だ。
私自身もこれまでまったくノーマークで、「若狭の山 東部編」にも雲谷山西面の谷は今古川しか載せていなかった。
ところがヤマレコでhillwanderer氏が雲谷川周辺の谷を集中的に探索した記録を発表した。そこでこれまでまったく
記録を見なかった谷(おそらく一般的には沢登りの対象外と思われていた谷)に知られざる大滝やナメ、連瀑帯が眠っ
ていることを知ったのである。
雲谷山は780mほどの低山だが、登山口の三方石観世音の標高は80m余りしかない。三方湖まで直線距離で1キロ
強というロケーションである。
三方石観世音に車を止めて出発。奥の院を目指して林道を歩くが、これがなかなかの急傾斜だ。
小屋があるところで右に分かれる谷沿いに続く山道に入る。堰堤を越えるといきなりの5m斜瀑に顔がほころぶ。
石畳のように作られた人工的な水路の奥に赤い岩肌が印象的な2条10mの美しい滝が落ちていた。これが雌滝と呼ば
れる滝のようだ。右から巻き上がると右岸にガードレールが見えた。
小滝を登ると目の前に橋がかかり、右手に朱塗りの建物がある。これが奥の院の拝殿らしい。奥には雄滝と呼ばれ
る10mほどの滝が見える。
ここから谷はミニゴルジュっぽい様相を呈するが、中は小滝ばかりで直登と巻きを交えて簡単に通過。
すると前方に球形の空間と釜を設えた面白い滝が現れた。その下にももう一つ丸い釜を備えている。あまり見たこ
とのない造形だ。
この滝を皮切りに、次々とナメ滝が現れ、応接に暇がない状態となった。そのほとんどが2本足だけで快適に登れ
る傾斜で楽しい限りである。若狭にまだこんな素晴らしい谷が残されていたというのも驚きだ。
まあ、自分が知らなかっただけの話なのだが。
少し中だるみの凡流区間を経てCa350mの三俣に到着。右から入る谷は斜瀑の先に何段もの連瀑をかけ、はるか高
いところに水流が見えた。
正面の谷は渇水期には水が流れていないのだろう、高さはあるがわずかな水を落としている。
本流と目される左俣は3段15mほどの溝状の滝がかかっていた。最上段は手が出ないので右岸から巻き上がる。
その上にも5m前後の滝が続いて飽きることがない。
一旦谷の傾斜が緩んで平流帯となると、炭焼窯跡がいくつか現れた。そして再び連瀑帯に突入。
この谷には直瀑はほとんどなく、斜瀑とナメ滝で構成されている。傾斜の緩いうちはいいが、少し立って来るとホー
ルドも乏しく高巻きを強いられた。
10~15mの滝が次々に現れ、チェーンスパイクを履いて慎重にトラバースを繰り返す。
628m標高点の南西あたりまで来るとこんどは源流部の平流帯となる。
谷に入ってしばらくは低い標高のせいで常緑樹の森だったが、このあたりまで来ると美しいブナ林が広がっている。
まったく傾斜のない流れとブナの森。ここでランチタイムにしない理由がない。
地図上で登山道と最接近している地点だ。尾根上の登山道とは10mほどの標高差しかないのでまったく圧迫感がな
いのがいい。
ブナ林の木漏れ日の下、そよ風も吹いて暑さ知らずどころか少し寒いぐらいである。下界では30℃まで気温が上が
っているらしい。
食後は登山靴に履き替えてリスタート。残す行程はゆるゆるとした源流を詰め上がるだけである。
二俣では稜線に近いところに突き上げる左俣を選ぶつもりだったが、目の前の伸びやかな谷の広がりに誘われて
右俣に入る。苔むした岩から源流の一滴がしたたっているのを見ながら緩やかな源頭へ。
視線の先に大きな木が一本立っていた。ブナかなと思ったが、幹周り3mを超すと思われるイタヤカエデの大木
だった。この源流部は紅葉の時期に彷徨い歩いてみたいところだ。
詰め上がった支尾根には赤い境界杭があり、踏み跡が続いていた。ほぼヤブ無しで三方石観音からの登山道に
合流。豊かなブナ林の中を雲谷山頂を目指す。
さすがに谷から上がると暑いが、ブナのおかげで日に晒されることはない。
十何度目かの雲谷山。そのすべてが沢からである。東面の雲谷川右俣右谷・左谷と左俣。門近谷、滝ヤ谷。
西面の今古川を5回も遡行しているのはそれほど楽しい沢だということだろう。
山頂そのものは若狭湾の展望が開けるだけで平凡なのだが、ここに至る道程のブナを主体とする樹林が素晴らしい
のだ。山頂ではコナスビとヤマボウシが控えめに迎えてくれた。
石観音への道を下山にかかる。ブナ林の中の道は気持ちがいい。特に628m標高点手前で尾根芯を外れて観音川
左俣側へ巻くように付けられた道の佇まいは素晴らしい。
すぐ横に穏やかな源流の流れを見ながら再び尾根に復帰。628m直前の鞍部が谷との最接近点だ。
ランチタイムを楽しんだ桃源郷がすぐそこに見えている。
登山道をこのまま辿ってもよかったのだが、展望台の手前から直接観音川の林道へ下るルートが早かろうとそ
ちらを選択した。
鞍部からは丸太の階段の先に幅広い道が続いているように見えて、これは楽勝かとこの時は思った。
しかし道はすぐに細くなり、崩壊箇所が現れた。なかなか一筋縄ではいかない道である
。予想より時間がかかってようやく舗装された観音川の林道に着地。結局展望台経由で下りた方が早かったかも
しれないと思ったが、鞍部から林道まで20分しか経っていなかった。その割にはずいぶん長く感じたのだ。
何度となく訪れている雲谷川だが、まだまだ知らない魅力が潜んでいるのを再認識させられた一日だった。
山日和
【若狭】復活の沢 観音川から雲谷山へ
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【若狭】復活の沢 観音川から雲谷山へ
山日和さん、こんにちは。
急に水遊びが恋しい季節になりましたね。今年の水遊びシーズンは長くなるかな?
だれもレスつけないので、ちょっと賑わしにやってきました。
だんだん山日和さんが恐れ多い存在になってきたのか?
あるいは単にあまりにマニアックな地域のせいなのかのか?
土日の天気予報は絶望的だ。一週空けて体をなまらせたくないので、好天が約束された金曜日に急遽計画した。
社長が平日登山ですかあ?社員は文句言ってない?
若狭の低山、雲谷山の西から伸びる観音川は、沢登りの対象とは見なされていない谷だ。
私自身もこれまでまったくノーマークで、「若狭の山 東部編」にも雲谷山西面の谷は今古川しか載せていなかった。
ところがヤマレコでhillwanderer氏が雲谷川周辺の谷を集中的に探索した記録を発表した。そこでこれまでまったく
記録を見なかった谷(おそらく一般的には沢登りの対象外と思われていた谷)に知られざる大滝やナメ、連瀑帯が眠っ
ていることを知ったのである。
ふ〜ん、若狭はまだまだ奥が深いということですね。
鈴鹿なんかはもうほとんど探索され尽くして、人がいかないところはブタ沢ばかりですけど。
この滝を皮切りに、次々とナメ滝が現れ、応接に暇がない状態となった。そのほとんどが2本足だけで快適に登れ
る傾斜で楽しい限りである。若狭にまだこんな素晴らしい谷が残されていたというのも驚きだ。
まあ、自分が知らなかっただけの話なのだが。
フリーで登れる滝が多いのは楽しいですね。最近は滝がなくても楽しんでますけど。
昔はロープを使って登る滝がないとつまらないと思いましたけど、今はこれくらいがちょうどいいです。
正面の谷は渇水期には水が流れていないのだろう、高さはあるがわずかな水を落としている。
本流と目される左俣は3段15mほどの溝状の滝がかかっていた。最上段は手が出ないので右岸から巻き上がる。
その上にも5m前後の滝が続いて飽きることがない。
ふむふむ
10~15mの滝が次々に現れ、チェーンスパイクを履いて慎重にトラバースを繰り返す。
前回の失敗を反省してチェーンスパイクにしましたか?
628m標高点の南西あたりまで来るとこんどは源流部の平流帯となる。
谷に入ってしばらくは低い標高のせいで常緑樹の森だったが、このあたりまで来ると美しいブナ林が広がっている。
まったく傾斜のない流れとブナの森。ここでランチタイムにしない理由がない。
いいですね、ブナ林の源流部ですか。ブナフェチの山日和さんに誂えたよう。
至福のランチタイムですね。
ブナ林の木漏れ日の下、そよ風も吹いて暑さ知らずどころか少し寒いぐらいである。下界では30℃まで気温が上が
っているらしい。
沢登りの特権ですね。
何度となく訪れている雲谷川だが、まだまだ知らない魅力が潜んでいるのを再認識させられた一日だった。
久しぶりに自分のホームベースに帰ってきた気分かな?
沢登りのいい再開ができて良かったですね。
急に水遊びが恋しい季節になりましたね。今年の水遊びシーズンは長くなるかな?
だれもレスつけないので、ちょっと賑わしにやってきました。
だんだん山日和さんが恐れ多い存在になってきたのか?
あるいは単にあまりにマニアックな地域のせいなのかのか?
土日の天気予報は絶望的だ。一週空けて体をなまらせたくないので、好天が約束された金曜日に急遽計画した。社長が平日登山ですかあ?社員は文句言ってない?
若狭の低山、雲谷山の西から伸びる観音川は、沢登りの対象とは見なされていない谷だ。私自身もこれまでまったくノーマークで、「若狭の山 東部編」にも雲谷山西面の谷は今古川しか載せていなかった。
ところがヤマレコでhillwanderer氏が雲谷川周辺の谷を集中的に探索した記録を発表した。そこでこれまでまったく
記録を見なかった谷(おそらく一般的には沢登りの対象外と思われていた谷)に知られざる大滝やナメ、連瀑帯が眠っ
ていることを知ったのである。
ふ〜ん、若狭はまだまだ奥が深いということですね。
鈴鹿なんかはもうほとんど探索され尽くして、人がいかないところはブタ沢ばかりですけど。
この滝を皮切りに、次々とナメ滝が現れ、応接に暇がない状態となった。そのほとんどが2本足だけで快適に登れる傾斜で楽しい限りである。若狭にまだこんな素晴らしい谷が残されていたというのも驚きだ。
まあ、自分が知らなかっただけの話なのだが。
フリーで登れる滝が多いのは楽しいですね。最近は滝がなくても楽しんでますけど。
昔はロープを使って登る滝がないとつまらないと思いましたけど、今はこれくらいがちょうどいいです。
正面の谷は渇水期には水が流れていないのだろう、高さはあるがわずかな水を落としている。本流と目される左俣は3段15mほどの溝状の滝がかかっていた。最上段は手が出ないので右岸から巻き上がる。
その上にも5m前後の滝が続いて飽きることがない。
ふむふむ
10~15mの滝が次々に現れ、チェーンスパイクを履いて慎重にトラバースを繰り返す。前回の失敗を反省してチェーンスパイクにしましたか?
628m標高点の南西あたりまで来るとこんどは源流部の平流帯となる。谷に入ってしばらくは低い標高のせいで常緑樹の森だったが、このあたりまで来ると美しいブナ林が広がっている。
まったく傾斜のない流れとブナの森。ここでランチタイムにしない理由がない。
いいですね、ブナ林の源流部ですか。ブナフェチの山日和さんに誂えたよう。
至福のランチタイムですね。
ブナ林の木漏れ日の下、そよ風も吹いて暑さ知らずどころか少し寒いぐらいである。下界では30℃まで気温が上がっているらしい。
沢登りの特権ですね。
何度となく訪れている雲谷川だが、まだまだ知らない魅力が潜んでいるのを再認識させられた一日だった。久しぶりに自分のホームベースに帰ってきた気分かな?
沢登りのいい再開ができて良かったですね。
@シュークリーム@
Re: 【若狭】復活の沢 観音川から雲谷山へ
シュークリさん、どうもです。
急に水遊びが恋しい季節になりましたね。今年の水遊びシーズンは長くなるかな?
6月だというのに連日35℃越え。水中以外は歩けませんね。
だれもレスつけないので、ちょっと賑わしにやってきました。
だんだん山日和さんが恐れ多い存在になってきたのか?
あるいは単にあまりにマニアックな地域のせいなのかのか?
まあ、後者でしょう。
社長が平日登山ですかあ?社員は文句言ってない?
社長業務の一環です。
ふ〜ん、若狭はまだまだ奥が深いということですね。
鈴鹿なんかはもうほとんど探索され尽くして、人がいかないところはブタ沢ばかりですけど。
そのブタ沢(って初めて聞きましたが)も人の価値観次第ですね。
何でもないような谷にキラリと光るものを見つけるのが楽しいんです。(ホントに何にもないこともしばしばですが
)
フリーで登れる滝が多いのは楽しいですね。最近は滝がなくても楽しんでますけど。
昔はロープを使って登る滝がないとつまらないと思いましたけど、今はこれくらいがちょうどいいです。
それも確実に落ちずに登れる滝しか登りません。
ちょっとしんどいかもと思ったら即マキマキです。
>10~15mの滝が次々に現れ、チェーンスパイクを履いて慎重にトラバースを繰り返す。
前回の失敗を反省してチェーンスパイクにしましたか?
数年前から積極的にチェーンスパイクを使ってますよ。ズルズル滑ってよけいな体力を使わなくて済むし、
精神衛生上もよろしいです。安心感が違いますね。
事故った時もチェーンスパイク履いてましたが、関係ない要因で落ちてしまいました。
いいですね、ブナ林の源流部ですか。ブナフェチの山日和さんに誂えたよう。
至福のランチタイムですね。
こういう源流は大好物です。
>ブナ林の木漏れ日の下、そよ風も吹いて暑さ知らずどころか少し寒いぐらいである。下界では30℃まで気温が上が
っているらしい。
沢登りの特権ですね。
御意!!
>何度となく訪れている雲谷山だが、まだまだ知らない魅力が潜んでいるのを再認識させられた一日だった。
久しぶりに自分のホームベースに帰ってきた気分かな?
沢登りのいい再開ができて良かったですね。
ありがとうございます。
二刀流復活した大谷の気分です。
山日和
急に水遊びが恋しい季節になりましたね。今年の水遊びシーズンは長くなるかな?6月だというのに連日35℃越え。水中以外は歩けませんね。
だれもレスつけないので、ちょっと賑わしにやってきました。だんだん山日和さんが恐れ多い存在になってきたのか?
あるいは単にあまりにマニアックな地域のせいなのかのか?
まあ、後者でしょう。
社長が平日登山ですかあ?社員は文句言ってない?社長業務の一環です。
ふ〜ん、若狭はまだまだ奥が深いということですね。鈴鹿なんかはもうほとんど探索され尽くして、人がいかないところはブタ沢ばかりですけど。
そのブタ沢(って初めて聞きましたが)も人の価値観次第ですね。
何でもないような谷にキラリと光るものを見つけるのが楽しいんです。(ホントに何にもないこともしばしばですが
フリーで登れる滝が多いのは楽しいですね。最近は滝がなくても楽しんでますけど。昔はロープを使って登る滝がないとつまらないと思いましたけど、今はこれくらいがちょうどいいです。
それも確実に落ちずに登れる滝しか登りません。
ちょっとしんどいかもと思ったら即マキマキです。
>10~15mの滝が次々に現れ、チェーンスパイクを履いて慎重にトラバースを繰り返す。前回の失敗を反省してチェーンスパイクにしましたか?
数年前から積極的にチェーンスパイクを使ってますよ。ズルズル滑ってよけいな体力を使わなくて済むし、
精神衛生上もよろしいです。安心感が違いますね。
事故った時もチェーンスパイク履いてましたが、関係ない要因で落ちてしまいました。
いいですね、ブナ林の源流部ですか。ブナフェチの山日和さんに誂えたよう。至福のランチタイムですね。
こういう源流は大好物です。
>ブナ林の木漏れ日の下、そよ風も吹いて暑さ知らずどころか少し寒いぐらいである。下界では30℃まで気温が上がっているらしい。
沢登りの特権ですね。
御意!!
>何度となく訪れている雲谷山だが、まだまだ知らない魅力が潜んでいるのを再認識させられた一日だった。久しぶりに自分のホームベースに帰ってきた気分かな?
沢登りのいい再開ができて良かったですね。
ありがとうございます。
二刀流復活した大谷の気分です。
山日和
Re: 【若狭】復活の沢 観音川から雲谷山へ
山日和さま
こんにちは。
急激に暑くなりましたね。暑さには強いと豪語していたのに、なんだかぐったりしています。
これも老化現象?我が家はエアコンがないので、扇風機の風に当たりながらパソコンに向かっています。
金曜日は、思いもかけない沢始めの日となりました。
平日でしたので内緒にしておいた方がいいのかなと思いましたが、復活の沢山旅の日でしたものね。皆さまにご報告ですね。
雲谷山の三方石観世音に流れ落ちる観音川とお聞きして、山日和さんが愛する若狭の山の秘めやかな谷
(雌滝と雄滝は知られていて、私も訪れましたが)、復活の沢山旅にふさわしいなぁと思いました。
登山道の標高600mの尾根と谷が近づくあたりから、穏やかな輝きを放つブナの木々が立ち並ぶ谷を見下ろし、
このゆるりとした源頭部をゆらりゆらりと彷徨ってみたいなぁと思ったのを思い出しました。
山日和さんが敬意を抱かれているhillwandererさんが、雲谷川の谷を探索されていたのですね。
9か月ぶりの沢山旅。心配性なので、うれしい半面ちょっと不安もありましたが、困難な箇所はないというお言葉に気持ちが楽になりました。
谷に降り立つと、いきなりうつくしい滝が現れ高揚感に包まれました。その先も爽やかな小滝が続いていきましたね。
今古川と同様、観音川も赤みを帯びた岩で、常緑樹に囲まれていても明るく、わぁ、きれいと感嘆の声も続いていきました。
ふたつ釜を備えた滝の造形は不思議でした。下の釜も深さがありましたよね。どのようにして出来たのでしょう。
標高350m三俣の景観は迫力がありました。地形図では滝が架かっているようには見えないのですが、三方それぞれ見応えのある滝でしたね。
△431.9下の緩やかな地帯では炭焼き窯跡を次々と見つけ、小滝の高巻きでは、仕事道のような踏み跡もあり、
しみじみとした気持ちになりました。私は、谷を旅しながら、その地に生きたひとの痕跡に出会い、思いを巡らすのが好きなのだなぁ、
とあらためて感じました。
傾斜が増してくると、また滝が次々と。面倒くさがらずにその都度チェーンスパイクを装着して落ち着いて高巻き出来ました。
楽しみにしていた・628下の源頭部には、ちょうどお昼の時間に着きました。
慎重にゆっくりと遡っていたので、思ったよりも時間がかかりましたが、
ブナの木広場をさらさらと流れゆく水を眺めながらお昼の時間を過ごすことが出来てうれしかったです。
コアジサイもたくさん咲いていて、ふんわり甘い香りが漂い、森の楽園でした。
そう、ここは尾根との標高差が10mほどの魅惑的な地形でもありますね。
最後は、どこに向かおう。どれも魅力的でしたが一番右へ。苔むした岩から最初の一滴が落ちていくのを見て、こころが震えました。
ちいさな谷の源流への深い山旅を感じました。水が途切れてからも清々しい風景が続き、やがて谷は行き止まりに。
目の前の尾根には大きな木が佇み、谷の始まりを見つめていました。
イタヤカエデの巨木でした。今まで山中で出会った中で、一番大きなイタヤカエデかもしれません。
尾根に登ると踏み跡があり、境界線の杭も埋められていましたね。境界は、△270・9に続いているのか?気になりました。
むかしは、どの里山も境界線でもめてきた歴史があるのだなぁと思います。
様々な恵みをもたらす山は人々にとって大切な存在だったのですね。
登山道に出てからも楽しみは尽きませんでしたね。山頂周辺のブナ林は、訪れる度に素敵だなぁと見とれてしまいます。
山日和さんにとって、雲谷山は十何回目なのですね。私は何回目なのだろう。
山日和さんとは、今古川からが最初で、雲谷川左俣と右俣から、そして今回観音川から。4回目の山頂です。
山日和さんとご一緒して、雲谷山の様々な表情に出会うことができました。この日、雲谷山が、また大きく深くなりました。
下りの林道へと降りるコースは、出だしはしっかりとした広い道で、あっという間に林道に着きそうと思いましたが、甘かったです。
山日和さんとご一緒の時は、アトラクションが潜んでいるということを忘れていました(笑)。
崩落地が何か所もあり、手が泥だらけになりました。
でも、最後にお山の女神さまからのプレゼントが。林道法面のガケに咲く一輪のササユリ。
復活の沢山旅を静かに祝ってくださっているようでした。
山日和さんが谷を見つめる眼差し、遡っていく姿を見ながら、山日和さんは、ほんとうに沢山旅がお好きなのだなぁと思いました。
足運びも確かで、水と岩の感触を味わい楽しみながらひたひたと歩かれていて、怪我の影響を感じませんでした。
私の方が、滑るのではと緊張してぎこちない歩き方になっていました。
観音川の源流は、標高約650m。標高786mの雲谷山のちいさな谷には、こんなにも素晴らしい風景が秘められていたのですね。
緑の木々に覆われた里山には、私たちの知らない輝きがたくさん潜んでいるのですね。
バランス力、踏ん張る力の衰えを感じますが、今の私が遡ることの出来る谷はまだまだある。
可能性も感じさせてくれたゆたかな沢山旅でした。ありがとうございました。
この夏も、安全第一で、遊ばせていただけることへの感謝の気持ちを忘れずに、ちいさな谷の光と影を掬い上げていきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
sato
こんにちは。
急激に暑くなりましたね。暑さには強いと豪語していたのに、なんだかぐったりしています。
これも老化現象?我が家はエアコンがないので、扇風機の風に当たりながらパソコンに向かっています。
金曜日は、思いもかけない沢始めの日となりました。
平日でしたので内緒にしておいた方がいいのかなと思いましたが、復活の沢山旅の日でしたものね。皆さまにご報告ですね。
雲谷山の三方石観世音に流れ落ちる観音川とお聞きして、山日和さんが愛する若狭の山の秘めやかな谷
(雌滝と雄滝は知られていて、私も訪れましたが)、復活の沢山旅にふさわしいなぁと思いました。
登山道の標高600mの尾根と谷が近づくあたりから、穏やかな輝きを放つブナの木々が立ち並ぶ谷を見下ろし、
このゆるりとした源頭部をゆらりゆらりと彷徨ってみたいなぁと思ったのを思い出しました。
山日和さんが敬意を抱かれているhillwandererさんが、雲谷川の谷を探索されていたのですね。
9か月ぶりの沢山旅。心配性なので、うれしい半面ちょっと不安もありましたが、困難な箇所はないというお言葉に気持ちが楽になりました。
谷に降り立つと、いきなりうつくしい滝が現れ高揚感に包まれました。その先も爽やかな小滝が続いていきましたね。
今古川と同様、観音川も赤みを帯びた岩で、常緑樹に囲まれていても明るく、わぁ、きれいと感嘆の声も続いていきました。
ふたつ釜を備えた滝の造形は不思議でした。下の釜も深さがありましたよね。どのようにして出来たのでしょう。
標高350m三俣の景観は迫力がありました。地形図では滝が架かっているようには見えないのですが、三方それぞれ見応えのある滝でしたね。
△431.9下の緩やかな地帯では炭焼き窯跡を次々と見つけ、小滝の高巻きでは、仕事道のような踏み跡もあり、
しみじみとした気持ちになりました。私は、谷を旅しながら、その地に生きたひとの痕跡に出会い、思いを巡らすのが好きなのだなぁ、
とあらためて感じました。
傾斜が増してくると、また滝が次々と。面倒くさがらずにその都度チェーンスパイクを装着して落ち着いて高巻き出来ました。
楽しみにしていた・628下の源頭部には、ちょうどお昼の時間に着きました。
慎重にゆっくりと遡っていたので、思ったよりも時間がかかりましたが、
ブナの木広場をさらさらと流れゆく水を眺めながらお昼の時間を過ごすことが出来てうれしかったです。
コアジサイもたくさん咲いていて、ふんわり甘い香りが漂い、森の楽園でした。
そう、ここは尾根との標高差が10mほどの魅惑的な地形でもありますね。
最後は、どこに向かおう。どれも魅力的でしたが一番右へ。苔むした岩から最初の一滴が落ちていくのを見て、こころが震えました。
ちいさな谷の源流への深い山旅を感じました。水が途切れてからも清々しい風景が続き、やがて谷は行き止まりに。
目の前の尾根には大きな木が佇み、谷の始まりを見つめていました。
イタヤカエデの巨木でした。今まで山中で出会った中で、一番大きなイタヤカエデかもしれません。
尾根に登ると踏み跡があり、境界線の杭も埋められていましたね。境界は、△270・9に続いているのか?気になりました。
むかしは、どの里山も境界線でもめてきた歴史があるのだなぁと思います。
様々な恵みをもたらす山は人々にとって大切な存在だったのですね。
登山道に出てからも楽しみは尽きませんでしたね。山頂周辺のブナ林は、訪れる度に素敵だなぁと見とれてしまいます。
山日和さんにとって、雲谷山は十何回目なのですね。私は何回目なのだろう。
山日和さんとは、今古川からが最初で、雲谷川左俣と右俣から、そして今回観音川から。4回目の山頂です。
山日和さんとご一緒して、雲谷山の様々な表情に出会うことができました。この日、雲谷山が、また大きく深くなりました。
下りの林道へと降りるコースは、出だしはしっかりとした広い道で、あっという間に林道に着きそうと思いましたが、甘かったです。
山日和さんとご一緒の時は、アトラクションが潜んでいるということを忘れていました(笑)。
崩落地が何か所もあり、手が泥だらけになりました。
でも、最後にお山の女神さまからのプレゼントが。林道法面のガケに咲く一輪のササユリ。
復活の沢山旅を静かに祝ってくださっているようでした。
山日和さんが谷を見つめる眼差し、遡っていく姿を見ながら、山日和さんは、ほんとうに沢山旅がお好きなのだなぁと思いました。
足運びも確かで、水と岩の感触を味わい楽しみながらひたひたと歩かれていて、怪我の影響を感じませんでした。
私の方が、滑るのではと緊張してぎこちない歩き方になっていました。
観音川の源流は、標高約650m。標高786mの雲谷山のちいさな谷には、こんなにも素晴らしい風景が秘められていたのですね。
緑の木々に覆われた里山には、私たちの知らない輝きがたくさん潜んでいるのですね。
バランス力、踏ん張る力の衰えを感じますが、今の私が遡ることの出来る谷はまだまだある。
可能性も感じさせてくれたゆたかな沢山旅でした。ありがとうございました。
この夏も、安全第一で、遊ばせていただけることへの感謝の気持ちを忘れずに、ちいさな谷の光と影を掬い上げていきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
sato
Re: 【若狭】復活の沢 観音川から雲谷山へ
satoさん、どうもです。今シーズン初沢お疲れさまでした。
急激に暑くなりましたね。暑さには強いと豪語していたのに、なんだかぐったりしています。
こちらはもうだいぶ前から塩をかけられたナメクジみたいになってますよ。
金曜日は、思いもかけない沢始めの日となりました。
平日でしたので内緒にしておいた方がいいのかなと思いましたが、復活の沢山旅の日でしたものね。皆さまにご報告ですね。
丈競山もそうでしたよ。別に隠すこともありません。
雲谷山の三方石観世音に流れ落ちる観音川とお聞きして、山日和さんが愛する若狭の山の秘めやかな谷(雌滝と雄滝は知られていて、私も訪れましたが)、復活の沢山旅にふさわしいなぁと思いました。
これもhillwandererさんのおかげです。
登山道の標高600mの尾根と谷が近づくあたりから、穏やかな輝きを放つブナの木々が立ち並ぶ谷を見下ろし、このゆるりとした源頭部をゆらりゆらりと彷徨ってみたいなぁと思ったのを思い出しました。
山頂から石観音へ下る時、いつもこの源流を見下ろしていいところだなあと思ってましたが、遡行の対象になる谷があるとは思いもしませんでしたよ。
山日和さんが敬意を抱かれているhillwandererさんが、雲谷川の谷を探索されていたのですね。
彼は体力だけではなく、未知の難しい谷をガンガン登り下りするスーパーマンですが、イマイチの沢でも悪口を言わずにいいところを見つけて褒めるようなスタンスがいいですね。
平凡な谷で美しい新緑に出会って、「何もないけどそんなことはどうでも良くなってくる」という感性の持ち主なので、私に近いものがあるような気がします。
今古川と同様、観音川も赤みを帯びた岩で、常緑樹に囲まれていても明るく、わぁ、きれいと感嘆の声も続いていきました。
ふたつ釜を備えた滝の造形は不思議でした。下の釜も深さがありましたよね。どのようにして出来たのでしょう。
事前に情報は得てたけど、実物はさらに良かったですね。こういうナメっぽい谷が今の私にはピッタリです。
標高350m三俣の景観は迫力がありました。地形図では滝が架かっているようには見えないのですが、三方それぞれ見応えのある滝でしたね。
中俣は岩壁だったし、右俣はどこまでも滝が続く感じで迫力満点でしたね。
目指す左俣も滝が続いて、一見突破できるのかなと思いました。
△431.9下の緩やかな地帯では炭焼き窯跡を次々と見つけ、小滝の高巻きでは、仕事道のような踏み跡もあり、しみじみとした気持ちになりました。私は、谷を旅しながら、その地に生きたひとの痕跡に出会い、思いを巡らすのが好きなのだなぁ、とあらためて感じました。
この谷は三方の人が昔から山仕事で入っていた谷なんでしょうね。
傾斜が増してくると、また滝が次々と。面倒くさがらずにその都度チェーンスパイクを装着して落ち着いて高巻き出来ました。
面倒がって恐い思いをするよりはってことですね。恐い思いだけで済めばいいけど、安全を考えれば履かない選択肢はありません。
楽しみにしていた・628下の源頭部には、ちょうどお昼の時間に着きました。
慎重にゆっくりと遡っていたので、思ったよりも時間がかかりましたが、
ブナの木広場をさらさらと流れゆく水を眺めながらお昼の時間を過ごすことが出来てうれしかったです。
コアジサイもたくさん咲いていて、ふんわり甘い香りが漂い、森の楽園でした。
そう、ここは尾根との標高差が10mほどの魅惑的な地形でもありますね。
ここは実にいいところでしたね。森の中だけどまわりの尾根が低いので明るいのもよかったです。
最後は、どこに向かおう。どれも魅力的でしたが一番右へ。苔むした岩から最初の一滴が落ちていくのを見て、こころが震えました。
ちいさな谷の源流への深い山旅を感じました。水が途切れてからも清々しい風景が続き、やがて谷は行き止まりに。
登山道の尾根のすぐ横を流れる左の谷を行くつもりだったけど、右の谷を見て思い直しました。ゆるゆるとした味わい深い源流でしたね。
目の前の尾根には大きな木が佇み、谷の始まりを見つめていました。
イタヤカエデの巨木でした。今まで山中で出会った中で、一番大きなイタヤカエデかもしれません。
前方にあの木を見つけた時は驚きました。最初はブナかと思ったけどイタヤカエデでしたね。紅葉の時期に再訪したいところです。
尾根に登ると踏み跡があり、境界線の杭も埋められていましたね。境界は、△270・9に続いているのか?気になりました。
むかしは、どの里山も境界線でもめてきた歴史があるのだなぁと思います。
そうかもしれないし、臥竜院へ向かう尾根かもしれませんね。
登山道に出てからも楽しみは尽きませんでしたね。山頂周辺のブナ林は、訪れる度に素敵だなぁと見とれてしまいます。
この登山道はいいですよね。やっぱり山はブナあってこそだと思います。
山日和さんにとって、雲谷山は十何回目なのですね。私は何回目なのだろう。
山日和さんとは、今古川からが最初で、雲谷川左俣と右俣から、そして今回観音川から。4回目の山頂です。
山日和さんとご一緒して、雲谷山の様々な表情に出会うことができました。この日、雲谷山が、また大きく深くなりました。
そうでしたね。もう特に感慨の湧かない山頂になってしまいましたが、沢旅の果ての地点という意味では海が見えるし味がありますね。
下りの林道へと降りるコースは、出だしはしっかりとした広い道で、あっという間に林道に着きそうと思いましたが、甘かったです。
山日和さんとご一緒の時は、アトラクションが潜んでいるということを忘れていました(笑)。
ずいぶん苦労したような感じだったけど、記録を見てみると林道まで20分で下りてるんですね。なんか長いこと歩いてたような気がしましたが。
崩落地が何か所もあり、手が泥だらけになりました。
それは普通のことですね。
でも、最後にお山の女神さまからのプレゼントが。林道法面のガケに咲く一輪のササユリ。
復活の沢山旅を静かに祝ってくださっているようでした。
このササユリには癒されました。
山日和さんが谷を見つめる眼差し、遡っていく姿を見ながら、山日和さんは、ほんとうに沢山旅がお好きなのだなぁと思いました。
足運びも確かで、水と岩の感触を味わい楽しみながらひたひたと歩かれていて、怪我の影響を感じませんでした。
私の方が、滑るのではと緊張してぎこちない歩き方になっていました。
まだ恐る恐るですけどね。まあ45年以上沢登りやってたらこんなもんでしょう。
観音川の源流は、標高約650m。標高786mの雲谷山のちいさな谷には、こんなにも素晴らしい風景が秘められていたのですね。
緑の木々に覆われた里山には、私たちの知らない輝きがたくさん潜んでいるのですね。
雲谷山もそうですけど、庄部谷山や大御影山、百里周辺、若狭駒周辺と、700~900mクラスの山でも楽しめる谷はいっぱいあります。
バランス力、踏ん張る力の衰えを感じますが、今の私が遡ることの出来る谷はまだまだある。可能性も感じさせてくれたゆたかな沢山旅でした。ありがとうございました。
レベルを下げて安全に遊べる谷はいくらでもあるでしょう。
取り上げられることのないマイナーな谷歩きを楽しみたいですね。
山日和
急激に暑くなりましたね。暑さには強いと豪語していたのに、なんだかぐったりしています。こちらはもうだいぶ前から塩をかけられたナメクジみたいになってますよ。
金曜日は、思いもかけない沢始めの日となりました。平日でしたので内緒にしておいた方がいいのかなと思いましたが、復活の沢山旅の日でしたものね。皆さまにご報告ですね。
丈競山もそうでしたよ。別に隠すこともありません。
雲谷山の三方石観世音に流れ落ちる観音川とお聞きして、山日和さんが愛する若狭の山の秘めやかな谷(雌滝と雄滝は知られていて、私も訪れましたが)、復活の沢山旅にふさわしいなぁと思いました。これもhillwandererさんのおかげです。
登山道の標高600mの尾根と谷が近づくあたりから、穏やかな輝きを放つブナの木々が立ち並ぶ谷を見下ろし、このゆるりとした源頭部をゆらりゆらりと彷徨ってみたいなぁと思ったのを思い出しました。山頂から石観音へ下る時、いつもこの源流を見下ろしていいところだなあと思ってましたが、遡行の対象になる谷があるとは思いもしませんでしたよ。
山日和さんが敬意を抱かれているhillwandererさんが、雲谷川の谷を探索されていたのですね。彼は体力だけではなく、未知の難しい谷をガンガン登り下りするスーパーマンですが、イマイチの沢でも悪口を言わずにいいところを見つけて褒めるようなスタンスがいいですね。
平凡な谷で美しい新緑に出会って、「何もないけどそんなことはどうでも良くなってくる」という感性の持ち主なので、私に近いものがあるような気がします。
今古川と同様、観音川も赤みを帯びた岩で、常緑樹に囲まれていても明るく、わぁ、きれいと感嘆の声も続いていきました。ふたつ釜を備えた滝の造形は不思議でした。下の釜も深さがありましたよね。どのようにして出来たのでしょう。
事前に情報は得てたけど、実物はさらに良かったですね。こういうナメっぽい谷が今の私にはピッタリです。
標高350m三俣の景観は迫力がありました。地形図では滝が架かっているようには見えないのですが、三方それぞれ見応えのある滝でしたね。中俣は岩壁だったし、右俣はどこまでも滝が続く感じで迫力満点でしたね。
目指す左俣も滝が続いて、一見突破できるのかなと思いました。
△431.9下の緩やかな地帯では炭焼き窯跡を次々と見つけ、小滝の高巻きでは、仕事道のような踏み跡もあり、しみじみとした気持ちになりました。私は、谷を旅しながら、その地に生きたひとの痕跡に出会い、思いを巡らすのが好きなのだなぁ、とあらためて感じました。この谷は三方の人が昔から山仕事で入っていた谷なんでしょうね。
傾斜が増してくると、また滝が次々と。面倒くさがらずにその都度チェーンスパイクを装着して落ち着いて高巻き出来ました。面倒がって恐い思いをするよりはってことですね。恐い思いだけで済めばいいけど、安全を考えれば履かない選択肢はありません。
楽しみにしていた・628下の源頭部には、ちょうどお昼の時間に着きました。慎重にゆっくりと遡っていたので、思ったよりも時間がかかりましたが、
ブナの木広場をさらさらと流れゆく水を眺めながらお昼の時間を過ごすことが出来てうれしかったです。
コアジサイもたくさん咲いていて、ふんわり甘い香りが漂い、森の楽園でした。
そう、ここは尾根との標高差が10mほどの魅惑的な地形でもありますね。
ここは実にいいところでしたね。森の中だけどまわりの尾根が低いので明るいのもよかったです。
最後は、どこに向かおう。どれも魅力的でしたが一番右へ。苔むした岩から最初の一滴が落ちていくのを見て、こころが震えました。ちいさな谷の源流への深い山旅を感じました。水が途切れてからも清々しい風景が続き、やがて谷は行き止まりに。
登山道の尾根のすぐ横を流れる左の谷を行くつもりだったけど、右の谷を見て思い直しました。ゆるゆるとした味わい深い源流でしたね。
目の前の尾根には大きな木が佇み、谷の始まりを見つめていました。イタヤカエデの巨木でした。今まで山中で出会った中で、一番大きなイタヤカエデかもしれません。
前方にあの木を見つけた時は驚きました。最初はブナかと思ったけどイタヤカエデでしたね。紅葉の時期に再訪したいところです。
尾根に登ると踏み跡があり、境界線の杭も埋められていましたね。境界は、△270・9に続いているのか?気になりました。むかしは、どの里山も境界線でもめてきた歴史があるのだなぁと思います。
そうかもしれないし、臥竜院へ向かう尾根かもしれませんね。
登山道に出てからも楽しみは尽きませんでしたね。山頂周辺のブナ林は、訪れる度に素敵だなぁと見とれてしまいます。この登山道はいいですよね。やっぱり山はブナあってこそだと思います。
山日和さんにとって、雲谷山は十何回目なのですね。私は何回目なのだろう。山日和さんとは、今古川からが最初で、雲谷川左俣と右俣から、そして今回観音川から。4回目の山頂です。
山日和さんとご一緒して、雲谷山の様々な表情に出会うことができました。この日、雲谷山が、また大きく深くなりました。
そうでしたね。もう特に感慨の湧かない山頂になってしまいましたが、沢旅の果ての地点という意味では海が見えるし味がありますね。
下りの林道へと降りるコースは、出だしはしっかりとした広い道で、あっという間に林道に着きそうと思いましたが、甘かったです。山日和さんとご一緒の時は、アトラクションが潜んでいるということを忘れていました(笑)。
ずいぶん苦労したような感じだったけど、記録を見てみると林道まで20分で下りてるんですね。なんか長いこと歩いてたような気がしましたが。
崩落地が何か所もあり、手が泥だらけになりました。それは普通のことですね。
でも、最後にお山の女神さまからのプレゼントが。林道法面のガケに咲く一輪のササユリ。復活の沢山旅を静かに祝ってくださっているようでした。
このササユリには癒されました。
山日和さんが谷を見つめる眼差し、遡っていく姿を見ながら、山日和さんは、ほんとうに沢山旅がお好きなのだなぁと思いました。足運びも確かで、水と岩の感触を味わい楽しみながらひたひたと歩かれていて、怪我の影響を感じませんでした。
私の方が、滑るのではと緊張してぎこちない歩き方になっていました。
まだ恐る恐るですけどね。まあ45年以上沢登りやってたらこんなもんでしょう。
観音川の源流は、標高約650m。標高786mの雲谷山のちいさな谷には、こんなにも素晴らしい風景が秘められていたのですね。緑の木々に覆われた里山には、私たちの知らない輝きがたくさん潜んでいるのですね。
雲谷山もそうですけど、庄部谷山や大御影山、百里周辺、若狭駒周辺と、700~900mクラスの山でも楽しめる谷はいっぱいあります。
バランス力、踏ん張る力の衰えを感じますが、今の私が遡ることの出来る谷はまだまだある。可能性も感じさせてくれたゆたかな沢山旅でした。ありがとうございました。レベルを下げて安全に遊べる谷はいくらでもあるでしょう。
取り上げられることのないマイナーな谷歩きを楽しみたいですね。
山日和