【奥美濃】ホハレからの蕎麦粒山は近くて遠いヤブの中

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biwaco
記事: 1026
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

【奥美濃】ホハレからの蕎麦粒山は近くて遠いヤブの中

投稿記事 by biwaco »

【日付】2020年4月3日(金)
【山域】奥美濃
【天候】晴れ
【メンバー】単独
【ルート】坂内川上=ホハレ峠分岐~旧ホハレ峠~co1000Jct~co1050ピーク(折返し)~co990から北西枝尾根で林道


アベさんが布製マスクをくれるそうだ。一家に2枚。うち、3人家族なんで取り合いになるかも? 
で、マスクの必要ない、「3密」の対極にある山に行ってきた。周りは全面開放、誰もいない、接するものはヤブの草木だけ…なので、コロナウイルスの侵入する余地なし。いまどきのベスト健康法なのかもしれない。

もう3年以上前からの宿題。ホハレ峠から蕎麦粒山△1296.6m。林道に雪のない今なら可能かな?と足を向けてみた。
P4030002.jpg
坂内川上からの立派な舗装林道がダートになってすぐ、旧ホハレ峠への分岐に駐車スペースがある。
7時40分、入り口から枯れススキや雑木の枝が煩い廃林道。なぜか道の真ん中に荷造り用のビニールヒモが張ってある。
P4030015.jpg
クネクネと進んで地形図の旧ホハレ峠・814mから尾根に取り付く。この尾根、3年前もヤブヤブで覚悟していたのだが、ササや雑木が適度に刈ってあり歩きやすい。と思っていたらまたヤブに突っ込み、道跡を見失ってしまう。
co900~990の辺りが一番いいところ。ブナに癒されながら、「こんないいルートだったっけ?」と勘違いするエリアでもある。ここは涌谷山からのルートとのJctだが、分岐を確認できなかった。

しかし、登り始めから今日は体調がよくない。どうやら寝不足もあってか、心臓がまともに動いていない。すぐ息切れして力が入らない。手のひらが白っぽくて、血が回っていない気までしてくる。(>_<)
P4030034.jpg
ヤブっぽいがほとんど傾斜のない尾根を騙し騙し進み、尾根が90度左折するco1000mへ。大谷川から蕎麦粒山へのルートとのJct。
前にもここまで来た。手前の濃密ササバリアに閉口したが、今回もやはり手こずってしまった。
10時半。黄色の目印テープが巻いてあるブナの下で一休みしてから、上をめざそう…と思って腰を降ろしたら、根が生えてしまった。蕎麦粒山が目の前だ。さすがにもう雪のカケラも見当たらず、起きがけの無精頭のようなヘアスタイルで突っ立っている。
「あそこまで行けるやろか?」
「まだ昼前やし時間はたっぷりあるで!」
「けど、この体調はなんとかならんかなあ…?」
「今行かんと、次は無いかもなあ?」
単独行特有の自問自答。答えは結局自分で出すのがけれど、不安定に揺れ動くのは心臓の鼓動だけではないみたい。
そして思いついた策、「そうだ、結論はランチで腹を満たしてからや!」

ランチといっても、カップめんにアワワの非常粗食バージョン。しかも、今日はアワワは自粛!予備のオニギリも持ち帰り。
こんなのでパワーアップは望めない。今日はここからおとなしく引き返そう…。が「結論」のはずだった。
ところが落ち着くと勝手な頭の針はプラスに振れる。
「せっかくここまで来たんやから、もうちょっと先まで…」
なんと、往生際の悪いこのアタマでしょう! 心臓が、足が、ギブアップゆうてるのに!
P4030043.jpg
立ち上がって向かったのは北に伸びる尾根。頭の先より背の高いササのトンネルのような踏み分け道を歩いている。
やっとco1050mの頂点までやってきた。ササの隙間から蕎麦粒山がチラッと顔を見せ、またササの海に沈む。左隣の・1075ピークもヤブ山っぽいなあ…。あと標高差で25mしかないというのに、ここで気持ちが切れた。
奥美濃の盟主に別れを告げ、往路を引き返す。これがなかなか大変で、下手するととんでもないヤブに捕まってしまう。往路の痕跡を探りながらヤブとの格闘。
唯一つ、思いがあった。往路で左の斜面を見下しながら考えていた。尾根の北側に延びるホハレ峠からの林道はどうなってるんやろ?
co990Jctから北西に派生した小尾根を辿れば林道に降りたてそう。最後はガケマークが心配だけど、どこか弱点があるだろう。
Jctの台地へ来ると、その尾根は薄いササ原の中をなだらかに下っている。なんの目印も無いけれど、これなら大丈夫だろう。
角のように突出した尾根の最後は避け、左の斜面から問題無く林道に降り立つ。やれやれ、これで一安心。
P4030060.jpg
往路と合流する旧ホハレ峠まで廃林道を歩く。やはりここにもカラーヒモが靡いている。測量か整備の目印なんだろうか?
旧ホハレ峠からは朝の記憶を呼び起こしながら車が待つ林道分岐までひたすら歩をすすめるだけだ。

【蛇足】ストック紛失!再び
ストックが逃げた!そう、どう考えてもリードを噛みきって逃げたワンコのように思えてならない。
ランチ後、上をめざして歩いていた時、左手の負荷がないのに気づく。数十m引き返しながらストックを探すが、ない。帰り道に注意して探すがなかなか見当たらない。ランチ場近くまで来てようやく踏み跡の真ん中に落ちているストックを発見!
P4030050.jpg
ササや雑木をつかんだり、急斜面で枝につかまったりしているうちに抜け落ちてしまうようだ。それ以後も何度か抜け落ちたことがあったが、すぐ気付いて難を逃れた。
ところが林道への最後の斜面を降りた時、またも左手のストックがないことに気づく。急勾配の傾斜地を下ったので、気付かなかったんだろう。登り返して探してみるが今度は見つからない。さすがに気力も尽きる。

こう何度も繰り返すと、ストックの意思を感じてしまう。逃げたかったんだろう、捕まりたくないんだ。
いや、違うぞ!? 身を呈して飼い主を守った忠犬のように、じつは身代わりになって主人を守ってくれたのかも? 
このヤブ山が好きだったのかもしれない。先だっては伊吹山のバリでもストックに逃げられた。今度のは奇しくもその片割れだったから、いっそう因縁めいてくる。
もう探さないでおこう。ゴミになるかもしれないが、伊吹と奥美濃の山地で爺の代わりに静かに眠らせてやろう。合掌

               ~びわ爺

kando1945
記事: 396
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: 【奥美濃】ホハレからの蕎麦粒山は近くて遠いヤブの中

投稿記事 by kando1945 »

びわこさん、おはようございます。

 【ルート】坂内川上=ホハレ峠分岐~旧ホハレ峠~co1000Jct~co1050ピーク(折返し)~co990から北西枝尾根で林道

奥美濃はやぶこぎのベテランの方々には自分の庭のように行かれる方が多いですが、私には遠い世界のように
感じておりました。最近、ふと思い出したのですが、そういえば徳山村には遠い遠い親戚があり、一度訪れたことがありました。
父がある植物の有毒物質を調べており、それが関が原を境に東と西で成分が少し違うとのことで、岐阜と滋賀の
県境をあちこちをドライブし葉の採集に駆り出されました。ある時、敦賀の方から一乗谷を経由して徳山村の親戚を
訪問し大垣へ抜けたことがあるのを思い出しました。 
 

  アベさんが布製マスクをくれるそうだ。一家に2枚。うち、3人家族なんで取り合いになるかも?

取り合いになるのはあり得ないのでは。ババを引くのはbiwacoさんでしょ! :evil:
 
  で、マスクの必要ない、「3密」の対極にある山に行ってきた。

「3密」と同等に大切なのが「湿気を避ける」です。ウイルスは乾燥に弱く、湿気があると感染力が持続する時間が
長くなるそうです。


  周りは全面開放、誰もいない、接するものはヤブの草木だけ…なので、コロナウイルスの侵入する余地なし。
  いまどきのベスト健康法なのかもしれない。

ご明察です。やぶこぎのメンバーほど感染防御に貢献しているグループはありません。私も昨日、丹波の毘沙門山で
早すぎたと思ったヒカゲツツジを、想定外の思いがけないところで咲いている幸運に恵まれましたが、誰にも会いませんでした。


  しかし、登り始めから今日は体調がよくない。どうやら寝不足もあってか、心臓がまともに動いていない。
  すぐ息切れして力が入らない。手のひらが白っぽくて、血が回っていない気までしてくる。(>_<)

山野に死す。分解されて他の生き物の糧となる、捨身修行に入られましたか。 :mrgreen:

  前にもここまで来た。手前の濃密ササバリアに閉口したが、今回もやはり手こずってしまった。
  10時半。黄色の目印テープが巻いてあるブナの下で一休みしてから、上をめざそう…と思って腰を降ろしたら、根が生えてしまった。

大空へ向けての成長は止まってしまいましたが、根の成長はまだまだ残っているようです。 :mrgreen:

  単独行特有の自問自答。答えは結局自分で出すのがけれど、不安定に揺れ動くのは心臓の鼓動だけではないみたい。
  そして思いついた策、「そうだ、結論はランチで腹を満たしてからや!」

そうなりますよね。そして弱気が勝つのです:mrgreen:

  こんなのでパワーアップは望めない。今日はここからおとなしく引き返そう…。が「結論」のはずだった。
  ところが落ち着くと勝手な頭の針はプラスに振れる。
  「せっかくここまで来たんやから、もうちょっと先まで…」
  なんと、往生際の悪いこのアタマでしょう! 

いやいやご立派です。往生際の悪さ、あきらめの悪さ、これこそ元気に死ぬ極意です。(初めから諦めるのは不可)。 :mrgreen:

  ササの隙間から蕎麦粒山がチラッと顔を見せ、またササの海に沈む。左隣の・1075ピークもヤブ山っぽいなあ…。
  あと標高差で25mしかないというのに、ここで気持ちが切れた。

しんどいからと言って初めから諦める高齢者が多い中、お手本です。  :lol:

  【蛇足】ストック紛失!再び
  ストックが逃げた!そう、どう考えてもリードを噛みきって逃げたワンコのように思えてならない。
  ランチ後、上をめざして歩いていた時、左手の負荷がないのに気づく。数十m引き返しながらストックを探すが、ない。
  帰り道に注意して探すが  なかなか見当たらない。ランチ場近くまで来てようやく踏み跡の真ん中に落ちている
  ストックを発見!

踏み跡の真ん中に落ちている」よくあることです。ケセラセラ。 :mrgreen:

  ところが林道への最後の斜面を降りた時、またも左手のストックがないことに気づく。急勾配の傾斜地を下ったので、
  気付かなかったんだろう。登り返して探してみるが今度は見つからない。さすがに気力も尽きる。

「またも左手のストックがないことに気づく」、あるあると同世代が皆言っていると思います。 :lol:

  こう何度も繰り返すと、ストックの意思を感じてしまう。逃げたかったんだろう、捕まりたくないんだ。
  いや、違うぞ!? 身を呈して飼い主を守った忠犬のように、じつは身代わりになって主人を守ってくれたのかも? 
  このヤブ山が好きだったのかもしれない。先だっては伊吹山のバリでもストックに逃げられた。今度のは奇しくも
  その片割れだったから、いっそう因縁めいてくる。
  もう探さないでおこう。ゴミになるかもしれないが、伊吹と奥美濃の山地で爺の代わりに静かに眠らせてやろう。
  合掌

御意。このポジティブシンキングこそ元気に死ぬ極意の一つです。
biwacoさんより先に失礼する私のモットーは「この世はバーチャルリアリティー」。
そう言えば最近洞吹和尚様のうんちくのある講話がきけないのが寂しいのですが。
:lol:

biwaco
記事: 1026
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥美濃】ホハレからの蕎麦粒山は近くて遠いヤブの中

投稿記事 by biwaco »

kandoさん、さっそくレスありがとうございます。
「コロナ」自粛のせいで、せっかくのサクラが「無観客」開花のまま散ってしまうのは悲しい限りです。(@_@。
せめてこの際、ロンリー山行でも楽しませてもらおうと、近くのお山を表敬訪問しております。

奥美濃はやぶこぎのベテランの方々には自分の庭のように行かれる方が多いですが、私には遠い世界のように感じておりました。最近、ふと思い出したのですが、そういえば徳山村には遠い遠い親戚があり、一度訪れたことがありました。
私も、こんなダム湖や山村があること自体、ヤブコギに出会ってから、知りました。庭どころか天上の楽園みたいなもん?
で、有毒物質の研究は完了しましたか? ユズリハは鹿も食べないと言われてますが、この辺ののはしっかり丸坊主でしたけど…(-_-)
P4030059.jpg
「3密」と同等に大切なのが「湿気を避ける」です。ウイルスは乾燥に弱く、湿気があると感染力が持続する時間が長くなるそうです。
インフルのウイルスは逆に乾燥に強いんですよね? だから冬場に流行る。いろんな情報がありますが、なにがホンマなんやら…?
山野に死す。分解されて他の生き物の糧となる、捨身修行に入られましたか。
どうやらその確率がいっそう高くなったような…(>_<)
しかし、人様に御迷惑はかけられないので、ベッドで安眠したいもんです。

大空へ向けての成長は止まってしまいましたが、根の成長はまだまだ残っているようです。
往生際の悪さ、あきらめの悪さ、これこそ元気に死ぬ極意です。(初めから諦めるのは不可)。
安定とチャレンジ…頭を悩ますのは、いつもこの相克です。
あるあると同世代が皆言っていると思います。
ストックならまだいいのですが、イノチが抜け落ちてても気づかなかったら、もう…(>_<)
御意。このポジティブシンキングこそ元気に死ぬ極意の一つです。
biwacoさんより先に失礼する私のモットーは「この世はバーチャルリアリティー」。
そう言えば最近洞吹和尚様のうんちくのある講話がきけないのが寂しいのですが。
なんだか、終活トピになってません?(^_-)
洞吹さん、コロナ鬱を笑い飛ばす、ど~でもいい話、聞かせてほしいんだけど(^^♪

    ~びわ爺

たんぽぽ
記事: 701
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【奥美濃】ホハレからの蕎麦粒山は近くて遠いヤブの中

投稿記事 by たんぽぽ »

楽しい一日を過ごせてよかったですね。
ホハレ林道はかつての凹凸が改良されてるのかな?
ストック君には合掌なんて言わずに、ぜひお迎えに行ってあげてください。
きっとソバのてっぺんに到達できますよ。 :P

biwaco
記事: 1026
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥美濃】ホハレからの蕎麦粒山は近くて遠いヤブの中

投稿記事 by biwaco »

Popoちゃん、こんばんは~

楽しいというか、息苦しいというか…
騙し騙しのヤブ徘徊でした。(@_@。

ホハレ林道は旧峠への分岐の200m手前くらいまで舗装されていて、ダートに入っても排水用の洗濯板があるくらいで、パジェちゃんなら4駆にシフトしなくてもスイスイでした。
その先の門入への下り口あたりまでは今回は行っておりません。

ストックは爺の墓標代わりになってもらいます。縁があったらお参りに行ってやって下さいね(^_-)

盛りソバのてっぺんへの笹トンネルは、想定外の立派さでした。いつか食べられるのか、自身が無くなりました(゜o゜)
P4030046.jpg
              ~びわ爺

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