【 日 付 】2019年11月26日(火)
【 山 域 】奈良
【メンバー】単独
【 天 候 】くもり
【 ルート】 津新町 5:55 ---
まだ暗い中,最寄駅の近鉄津新町駅から奈良に向かう。桔梗が丘駅や名張駅からは大阪へ通勤するサラリーマンがどっと乗り込んできて混み合う。こんなところから大阪の会社まで毎日通っているのね。皆さん一様に無表情で,スマホをひたすら覗いている。ご苦労さんですと言いたくなってしまう。 近鉄奈良駅でモーニングを食べて歩きだす。奈良公園はまだ観光客の姿もまばらで,鹿たちも暇そうにしている。興福寺,国立博物館の横を抜け,春日大社に来ると大勢の観光客が。話し声はほとんどが中国語だった。海外からの観光客は休日とか関係ないから,きっと今日もすぐに観光客でごった返すことになるんだろうね。本殿前で簡単にお参りして新薬師寺を目指す。途端に人影はなくなり,静寂の道になった。 新薬師寺では本尊の薬師如来と有名な12神将。薬師如来は正面から見ると顔がふっくらしすぎている感じだが,左横から見るとすっきりしていいお顔だ。参拝客もまばらでゆっくりと時間が流れている。崩れかけた塀や建物に紅葉がよく映えて,やっぱり来てよかったと思った。 白毫寺までの路地には何体かの地蔵がさりげなくあったり,民家の塀に「国鉄指定 嫁入道具専門店」と書かれた古い看板があったりして,何気に旅情を感じる。白毫寺もひなびて静かなお寺。紅葉と狂い咲きした桜が古い建物によく映えている。 円照寺は中宮寺・法華寺と並んで三門跡寺院の一つだそうで,拝観はできないが,門を少し入ることは可能で,紅葉と寺の雰囲気を楽しむことができた。
奈良県の名産の一つは柿。この時期,農家の庭先に実った柿が収穫もされずに残っている。ある農家の庭先で富有柿の無人販売を発見。富有柿が7,8個入って150円とバカやすい。早速購入。小銭が147円しかなかったので,3円だけ勝手にまけてもらうことにした。持ち帰って食べたが,美味しい柿だった。こんなことならもっとたくさん買えばよかった。 国道169号線沿いの喫茶店で昼食を済ませて,山の辺の道に戻るつもりが,コースを間違えたようでまた国道に戻ってしまった。どうしても山の辺の道を歩かないといけないということもないので,結局天理まで国道歩きになった。天理は言わずと知れた天理教の街で,「天理教」と書かれた黒い法被を身につけた若者たちが歩いている。彼らの風貌や仕草は一様に礼儀正しく,大きな街で見かけるヤンキー風の若者はいない。
駅前から伸びているアーケード街を歩いてみる。津ではアーケードはすでに撤去され,郊外の巨大ショッピングセンターに侵食されてシャッター街と化している。天理でもシャッターを下ろしている店が目立つが,古い食堂や少し高齢者向けの洋品店なども残っており,津よりは多少マシなようだ。古本屋を見つけ,向田邦子,乙川優三郎,松井今朝子などの文庫本を買い込む。
近鉄天理駅に着くと,思いがけず名古屋行きの特急が止まっており,そのまま乗り込んだら1時間半ほどで津に帰り着いた。突然思いついて行った平地ハイキングだったが,沢登りや山歩きだけでなく,こんなハイキングもありかなと思った1日だった。
山の辺の道、新薬師寺、白毫寺は私も好きで、学生時代からよく訪れておりますので、レスさせて下さい。