【白山】DOC出動せよ!! 間名古谷から間名古の頭

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山日和
記事: 3848
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【白山】DOC出動せよ!! 間名古谷から間名古の頭

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2012年4月28日(土)
【山 域】白山 間名古の頭2123.9m
【天 候】快晴
【コース】平瀬ゲート5:40===6:20間名古谷出合6:50---7:58橋8:11---10:29県境稜線10:51---11:28間名古の頭13:27
     ---14:24 P1822m---15:28橋15:39---16:21県道16:31---16:52ゲート

 連休に白山公園線に入るのは初めてだ。平瀬のゲート前にずらっと車が並んで、一斉にMTBでスタートして行くようなイ
メージがあり躊躇していたのだが、ゲートの前に止まっていたのは2台だけ。準備中にもう1台やってきたが静かなもので
ある。
 今日は間名古谷の出合までなのでバッテリー切れの心配はない。晴れ渡った空を仰ぎながら気持ちよくペダルを踏む。
途中の長いトンネルでライトの向きがおかしいので修正しようとしたら、平衡感覚がおかしくなったのか転倒してしまった。
左ヒザを強打したがたいしたことはなさそうだ。飛んだメガネも無事で胸をなでおろした。
 予定通り40分ほどで間名古谷出合に到着。いつものことながら起き抜けは食欲がないため飲まず食わずで来たので腹
が減った。まずは腹ごしらえだ。
車が1台上がってきて、「釣りか?」と身振りで聞いてきた。「山です」と上を指さしてジェスチャーで答える。しかし湘南ナン
バーの車がなんで鍵の番号を知っているのか。
 食後の一服をしていると、ゲートで出発の準備をしていた単独者がMTBを漕いで上がって来た。背中にはボードとブーツ、
スノーシューを担いでいる。「白山まで行くんですか?」と聞かれ、「間名古ですわ」と答える。
履いて歩くことのできないボードを担いで1500mの標高差を登るのは大変だろう。しかし東面台地をスノボで滑るという一
点の目的のためにあえてバカバカしいような苦労を厭わない姿には清々しさを覚えた。

 こちらもこの時期の白山では少数派の歩きである。スキーヤー、ボーダーと対比すればウォーカーと言ったところか。
ゲートの柱にDOCをくくり付け、デブリを乗り越えて林道を進む。道端には開き過ぎたフキノトウがあちこちに見られた。
豊富な雪融け水を運ぶ間名古谷の流れは次々に建設された堰堤で分断されている。

 林道の雪がつながったところでスノーシューを装着した。最近は雪があれば履くことにしている。今まではこの時期にスノ
ーシューを持ってくることはなかったのだが、たとえほとんど沈まなくても省エネのためには極めて有効な歩行グッズである。
 間名古谷はお隣のワリ谷同様広い谷だ。林道は水流から離れたところに付けられているが、広大な河岸の雪原を歩く
方が気持ちがいい。

 林道が本流を渡るCa1270m地点に着いた。ここからは林道と別れて右岸を進む。少しだけ斜面をトラバースすれば再び
雪の台地に乗り、自由に進むことができた。どこから雪渓が繫がるかが最大の関心事である。
それはCa1310m地点で唐突に始まった。それまではどこまで行っても消えそうになかった水流が、ここで突然分厚い雪の
下に吸い込まれていた。これで間名古の頭は手中に入ったか。

[attachment=5]P1070099_1.JPG[/attachment]
 間名古谷の特徴は、緩過ぎず急過ぎずの傾斜が延々と続き、目立ったゴルジュ地形や極端に等高線の詰まった場所
がないことだ。言い換えれば特徴がないということなのかもしれないが。
右岸の1642m標高点東側に唯一と言っていい両岸がやや迫ったゴルジュっぽいところがある。さすがにこのあたりはデブ
リが谷を覆い尽くし、油断はできないと感じさせる。しかし狭いと言っても谷の広さはそこそこあるので開津谷のような圧迫
感もないし、今にも落ちてきそうな雪のブロックも見られないので緊張を強いられることもない。

 ゴルジュを抜けたところで谷の真ん中から水音が聞こえた。ちょうど滝のありそうな雰囲気の場所だ。万全を期して右岸
寄りを進む。
 巨大なハーフパイプの底を行くような感覚の源頭部だ。両岸の尾根近くにはダケカンバの白い枝が真っ青な空に伸び、
そのコントラストが実に美しい。

[attachment=4]P1070125_1.JPG[/attachment]
 リズミカルに両足を運んで行くと突然谷が形を失った。これまでとまったく変わらない傾斜のまま、谷は尾根に吸収され
てしまった。岐阜・石川県境稜線に登りついたのだ。
あまりにもあっけない幕切れだった。窓のように開いた鞍部の向こう側には仙人谷を挟んでまったく雪を着けていない火の
御子峰の赤い岩肌がひと際異様に見えた。その奥には白いスクリーンを引いたように七倉山の稜線が横たわっている。

 山頂までは標高差120mばかりなのだが、ところどころヤブが顔を出している。登山道は山頂を通らず北側を巻いている
ので楽はできない。アイゼンに履き替えてまず左側の雪斜面から攻めたが、雪がボソボソで体を持ち上げるのにひと苦労
である。今度は右からブッシュを縫いながら雪を拾って上がる。距離の割に時間を食ったが、最後は完全な雪斜面となって
快適にステップを刻む。

 間名古の頭2123.9m。白山北方稜線上では最後の名前のある2000mピークである。
山頂からの展望は言うまでもなく素晴らしい。御前峰・剣ヶ峰・大汝山の白山三兄弟を始めとして、南白山から別山東尾根
の山並み、御前岳、猿ヶ馬場、金剛堂、人形山、先週登った猿ヶ山、大門山、大笠山。笈は大笠の手前に重なって分かり
にくい。北へ向かう尾根はすぐ先から県境の北方稜線と中宮温泉へ下りる楽々新道の尾根に分かれている。
そして真東に存在感を示しているのは奥三方岳だ。

[attachment=1]パノラマ 2_1.JPG[/attachment]
 林道の途中から半袖1枚で登って来た。もう初夏のような日差しだ。いつものように雪に穴を開けて缶ビールを突っ込みグ
ルグル回して急速冷蔵。2分も回せば飲み頃ビールの出来上がりだ。極上の一杯を頂く。
2時間ほどしか寝ていないので眠い。久しぶりに昼寝でもしよう。
隣のワリ谷経由で下るか、奥三方まで頑張るかいろいろ考えていたのだが、すっかり満足してしまった。

[attachment=3]P1070201_1.JPG[/attachment]
 気が付けば2時間が過ぎていた。
同じルートをそのまま戻るのも芸がない。奥三方への尾根を辿って1822mの次のピークの先から谷を下ろう。
この谷はちょうど林道と別れた橋のあたりへ落ちる谷である。広い谷であり、雪が切れる心配はないだろう。
 オオシラビソの点在する尾根はなかなか快適だった。2000m付近で雪の切れた尾根芯を避けて右側の急斜面を下りる。
相当な急傾斜だが午後の腐った雪にかかと落としのステップで問題なく下ることができた。雪が締まっていればかなり恐
い斜面だろう。
尾根に戻って驚いた。下から見上げた北側斜面は岩壁だった。この尾根を上がってきたらこの岩壁に圧倒されるだろう。
雪の状態次第ではルート取りに苦労する場面に違いない。

[attachment=2]P1070229_1.JPG[/attachment]
 尾根の細い部分ではオオシラビソに通せんぼされることもあるが、概ねゆったりとした雪尾根歩きが続き、1822mピーク
付近はなかなかいいところだ。この先のコルからも良さげな雪渓が落ちているが、下部の状況がわからない。
次の広々としたCa1830m台地に登り返してから下りるとしよう。
 このコルから台地にかけてはダケカンバの巨木が点在している。台地の登りで本日初めてヒールリフターを立てた。
山頂への最後の登りを除いて、それほど急な傾斜の場面がなかったということだ。
オオシラビソの密生する台地の南端から谷を窺う。正面の尾根をそのまま下りても良さそうだが、やはり左の谷を下りるこ
とにしよう。
 スノーシューを脱いで(今日は良く履いたり脱いだりする日だ)斜面に飛び込む。スキーなら一瞬にして滑り降りてしまう場
面なのだろうが、緩み切った雪はシリセードも不可能。ツボ足でずぼずぼ潜りながら重力に身を任せる。
あっという間に奥三方岳からの谷を合わせ、再びスノーシューを履いて広大な雪渓を行く。

[attachment=0]P1070265_1.JPG[/attachment]
 谷が広いと集水域も広く、至る所から水流が集まってくる。さすがにここまで下りてくるとあちこちで雪割れが始まり油断
大敵である。注意しながら何度も流れの上の雪面を渡り、朝の実質的スタート地点の橋に到着した。
 間名古谷出合まで戻ってくると、止まっていた車から不思議そうな顔でこちらを見ていた。
あとはゲートまで20分のダウンヒルを残すのみだ。

                          山日和
添付ファイル
P1070265_1.JPG
パノラマ 2_1.JPG
P1070229_1.JPG
P1070201_1.JPG
P1070125_1.JPG
P1070099_1.JPG
たんぽぽ
記事: 711
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【白山】DOC出動せよ!! 間名古谷から間名古の頭

投稿記事 by たんぽぽ »

山日和さん、こんばんは。

【コース】平瀬ゲート5:40===6:20間名古谷出合6:50---7:58橋8:11---10:29県境稜線10:51---11:28間名古の頭13:27
     ---14:24 P1822m---15:28橋15:39---16:21県道16:31---16:52ゲート

魚、魚、魚、魚、魚、ギョ!
おサルヶ山に引き続きの魚デス。
スノーシューのトレースを見たとき思いました。
こんなとこへスキーじゃなくてスノーシューで入るヘン人と言えば・・・
やはりそうでしたか。

 今日は間名古谷の出合までなのでバッテリー切れの心配はない。晴れ渡った空を仰ぎながら気持ちよくペダルを踏む。
ケッタマシーンとえらい違いや、クッソ~!

途中の長いトンネルでライトの向きがおかしいので修正しようとしたら、平衡感覚がおかしくなったのか転倒してしまった。
左ヒザを強打したがたいしたことはなさそうだ。飛んだメガネも無事で胸をなでおろした。

若いときに暗闇で慣らしたからといっても、もうお年を考えましょうね。

車が1台上がってきて、「釣りか?」と身振りで聞いてきた。「山です」と上を指さしてジェスチャーで答える。しかし湘南ナン
バーの車がなんで鍵の番号を知っているのか。

日曜日も湘南ナンバーがありましたなあ。
湘南人は白山好き?

ゲートの柱にDOCをくくり付け、デブリを乗り越えて林道を進む。
やることが一緒で笑えます、あの小さなワッカでしょ。

道端には開き過ぎたフキノトウがあちこちに見られた。
今年の山日和さんはやけにフキノトウに関心がいきますね。

 林道の雪がつながったところでスノーシューを装着した。最近は雪があれば履くことにしている。今まではこの時期にスノ
ーシューを持ってくることはなかったのだが、たとえほとんど沈まなくても省エネのためには極めて有効な歩行グッズである。

4月いっぱいはスノーシュー大活躍です、昨日の雪質ではもうちょっと欲しいかなあ。
ここから取り付くと・・・
ここから取り付くと・・・
 巨大なハーフパイプの底を行くような感覚の源頭部だ。両岸の尾根近くにはダケカンバの白い枝が真っ青な空に伸び、
そのコントラストが実に美しい。

青空にダケカンバはいつ見ても栄えますし、苦しい場面ではいいカンフル剤になってくれます。

アイゼンに履き替えてまず左側の雪斜面から攻めたが、雪がボソボソで体を持ち上げるのにひと苦労
である。今度は右からブッシュを縫いながら雪を拾って上がる。距離の割に時間を食ったが、最後は完全な雪斜面となって
快適にステップを刻む。

なるほど、そちらを登ったんですか。

 隣のワリ谷経由で下るか、奥三方まで頑張るかいろいろ考えていたのだが、すっかり満足してしまった。
すごいパワフルじゃないですか。
仙人岩での山日和さんとはもう別人ですね。

オオシラビソの点在する尾根はなかなか快適だった。2000m付近で雪の切れた尾根芯を避けて右側の急斜面を下りる。
相当な急傾斜だが午後の腐った雪にかかと落としのステップで問題なく下ることができた。雪が締まっていればかなり恐
い斜面だろう。

たんぽぽは登りだったんでよかったですが、下りは腰が引けたでしょ。
こんな眺めでした
こんな眺めでした
尾根に戻って驚いた。下から見上げた北側斜面は岩壁だった。この尾根を上がってきたらこの岩壁に圧倒されるだろう。
雪の状態次第ではルート取りに苦労する場面に違いない。

上から見下ろしても先がどうなってるか見えないでしょ。
行き詰る心配はなかった?

あとはゲートまで20分のダウンヒルを残すのみだ。
お疲れさま。
ワタチは土曜が出勤日でしたが、もし休みでしたら間名古の頭でバッタリがあったかもね。
アバター
山日和
記事: 3848
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【白山】DOC出動せよ!! 間名古谷から間名古の頭

投稿記事 by 山日和 »

たんぽぽさん、どうもです。

魚、魚、魚、魚、魚、ギョ!
おサルヶ山に引き続きの魚デス。


鳥博士のたんぽぽさんがさかなクンになっちゃいましたね。(^^ゞ

スノーシューのトレースを見たとき思いました。
こんなとこへスキーじゃなくてスノーシューで入るヘン人と言えば・・・
やはりそうでしたか。


へっへっへ~。ヘン人の心ヘン人ぞ知るですか。

>今日は間名古谷の出合までなのでバッテリー切れの心配はない。晴れ渡った空を仰ぎながら気持ちよくペダルを踏む。
ケッタマシーンとえらい違いや、クッソ~!


体力をカバーする大きな武器ですわ。大白川まで行ってもなんとか周回できるのはDOCのおかげです。
バーチャリさんも買うっていう噂も・・・

若いときに暗闇で慣らしたからといっても、もうお年を考えましょうね。

私は明るい方が好きでしたわ。(意味不明)

日曜日も湘南ナンバーがありましたなあ。
湘南人は白山好き?


そうなの?釣り師でしょうねえ。

>ゲートの柱にDOCをくくり付け、デブリを乗り越えて林道を進む。
やることが一緒で笑えます、あの小さなワッカでしょ。


ワッカじゃなくてポール本体の方でした。チェーンキーが短くてワッカに届きませんでした。

[attachment=3]P1070038_1.JPG[/attachment]
今年の山日和さんはやけにフキノトウに関心がいきますね。

開津谷の帰りのおかげです。

4月いっぱいはスノーシュー大活躍です、昨日の雪質ではもうちょっと欲しいかなあ。

スノーシューの使い方が変わってきましたね。と言うより、より有効に使うようになったと言うべきか。

青空にダケカンバはいつ見ても栄えますし、苦しい場面ではいいカンフル剤になってくれます。

ホントにきれいな風景でした。ああいうのを見るとマイルドセブンのCMを思い出してしまいます。

[attachment=2]P1070140_1.JPG[/attachment]
>今度は右からブッシュを縫いながら雪を拾って上がる。距離の割に時間を食ったが、最後は完全な雪斜面となって
快適にステップを刻む。
なるほど、そちらを登ったんですか。


そうなんですよ。たんぽぽさんは反対側だったようですね。どっちがよかったんやろ?

[attachment=1]P1070167_1.JPG[/attachment]
すごいパワフルじゃないですか。
仙人岩での山日和さんとはもう別人ですね。


あの時は登りの暑さで参ってしまいました。たんぽぽさんみたいにTシャツ1枚になればよかったですわ。パンツも裏フリースだったし。

たんぽぽは登りだったんでよかったですが、下りは腰が引けたでしょ。

あれぐらい潜ってくれれば問題なく下れますね。ピッケルも出さずでしたから。

上から見下ろしても先がどうなってるか見えないでしょ。
行き詰る心配はなかった?


雪が繋がってる限りは心配なかったですね。いざとなりゃ間名古谷へ下れるし。

[attachment=0]P1070205_1.JPG[/attachment]
ワタチは土曜が出勤日でしたが、もし休みでしたら間名古の頭でバッタリがあったかもね。

実はたんぽぽさんが来てるんじゃないかと思ってたんですよ。
ゲート前に同じ色のX-TRAILが止まってたんで、一瞬「魚っ!!」としました。(^_-)

                    山日和
添付ファイル
P1070205_1.JPG
P1070167_1.JPG
P1070140_1.JPG
P1070038_1.JPG
biwaco
記事: 1528
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【白山】DOC出動せよ!! 間名古谷から間名古の頭

投稿記事 by biwaco »

導師サマ~
GWも半分終わってしまったというのに、山を忘れてお家でイジイジしてます。
先日、ヤブ板を覗いたらマナコネタが連続アップ! あれ?こりゃ奈良の穴埋めに一緒に行ったんかいな…
と思ったら一日タイムラグがある。
まあ、編隊のみなさん、ソロでも狙い球は同じようなもんなんでしょうか。

間名古といえば昨年夏のヘロヘロ下山の記憶がかろうじて残ってます。
けど、登山路の東側の谷から登ろうという方がおられるとは、その時には考えもしませんでした。(まあ、考える余裕もなかったんですけど…)
 連休に白山公園線に入るのは初めてだ。平瀬のゲート前にずらっと車が並んで、一斉にMTBでスタートして行くようなイメージがあり躊躇していたのだが、ゲートの前に止まっていたのは2台だけ。準備中にもう1台やってきたが静かなものである。
高いgas代と高速代払ってまで行く人は限られますでしょう。
途中の長いトンネルでライトの向きがおかしいので修正しようとしたら、平衡感覚がおかしくなったのか転倒してしまった。
左ヒザを強打したがたいしたことはなさそうだ。飛んだメガネも無事で胸をなでおろした。
乗り慣れないマシン(人間も?)の操縦は要注意です。
車が1台上がってきて、「釣りか?」と身振りで聞いてきた。「山です」と上を指さしてジェスチャーで答える。しかし湘南ナンバーの車がなんで鍵の番号を知っているのか。
 食後の一服をしていると、ゲートで出発の準備をしていた単独者がMTBを漕いで上がって来た。背中にはボードとブーツ、スノーシューを担いでいる。「白山まで行くんですか?」と聞かれ、「間名古ですわ」と答える。
履いて歩くことのできないボードを担いで1500mの標高差を登るのは大変だろう。しかし東面台地をスノボで滑るという一点の目的のためにあえてバカバカしいような苦労を厭わない姿には清々しさを覚えた。
湘南釣り師と男気ボーダー、対照的なお二人さんでしたね。
 間名古谷はお隣のワリ谷同様広い谷だ。林道は水流から離れたところに付けられているが、広大な河岸の雪原を歩く方が気持ちがいい。
白水湖からの谷筋、昨年のポポンタレポを読んでて、憧れてましたが…。
 間名古谷の特徴は、緩過ぎず急過ぎずの傾斜が延々と続き、目立ったゴルジュ地形や極端に等高線の詰まった場所がないことだ。言い換えれば特徴がないということなのかもしれないが。
右岸の1642m標高点東側に唯一と言っていい両岸がやや迫ったゴルジュっぽいところがある。さすがにこのあたりはデブリが谷を覆い尽くし、油断はできないと感じさせる。しかし狭いと言っても谷の広さはそこそこあるので開津谷のような圧迫感もないし、今にも落ちてきそうな雪のブロックも見られないので緊張を強いられることもない。
いいなあ、すきやなあ、こんな谷筋。(^^)/ 
そのまま信じられたら、の話ですけどね(^_-)
 リズミカルに両足を運んで行くと突然谷が形を失った。これまでとまったく変わらない傾斜のまま、谷は尾根に吸収されてしまった。岐阜・石川県境稜線に登りついたのだ。
 あまりにもあっけない幕切れだった。窓のように開いた鞍部の向こう側には仙人谷を挟んでまったく雪を着けていない火の御子峰の赤い岩肌がひと際異様に見えた。その奥には白いスクリーンを引いたように七倉山の稜線が横たわっている。
縦走路・2114あたりからの間名古ノ頭
縦走路・2114あたりからの間名古ノ頭
P7160216.jpg (58.55 KiB) 閲覧された回数 3900 回
この鞍部へ南側から下ってきて、力尽きたんですがな、biwa爺は。(>_<)
決断してザックを投げ捨てて間名古頭を巻いて、ゴマ平小屋に転がり込み生き延びました。
火の御子峰などの景観は翌日しっかり拝ませていただきました。なんせこのあたりは2往復したんですから。(@_@;)
 間名古の頭2123.9m。白山北方稜線上では最後の名前のある2000mピークである。
山頂からの展望は言うまでもなく素晴らしい。御前峰・剣ヶ峰・大汝山の白山三兄弟を始めとして、南白山から別山東尾根の山並み、御前岳、猿ヶ馬場、金剛堂、人形山、先週登った猿ヶ山、大門山、大笠山。笈は大笠の手前に重なって分かりにくい。北へ向かう尾根はすぐ先から県境の北方稜線と中宮温泉へ下りる楽々新道の尾根に分かれている。
そして真東に存在感を示しているのは奥三方岳だ。
わざわざ登山路から外れたこの頭上に立つ人は多くないでしょうね。
縦走路を行く人自身少なそうだし。ましてや谷から攻め上るなんて常人の仕業ではありません。
 気が付けば2時間が過ぎていた。
えーっ!2時間もー! 日が暮れまっせ。(@_@;)
同じルートをそのまま戻るのも芸がない。奥三方への尾根を辿って1822mの次のピークの先から谷を下ろう。
この谷はちょうど林道と別れた橋のあたりへ落ちる谷である。広い谷であり、雪が切れる心配はないだろう。
なるほど、無難なルート取りですね。雪さえついてれば大丈夫そうだ。
 オオシラビソの点在する尾根はなかなか快適だった。2000m付近で雪の切れた尾根芯を避けて右側の急斜面を下りる。
相当な急傾斜だが午後の腐った雪にかかと落としのステップで問題なく下ることができた。雪が締まっていればかなり恐い斜面だろう。
尾根に戻って驚いた。下から見上げた北側斜面は岩壁だった。この尾根を上がってきたらこの岩壁に圧倒されるだろう。
雪の状態次第ではルート取りに苦労する場面に違いない。
地形図で見ても北斜面はガレていますね。
co1950あたりは尾根も痩せていそうだし…。
 このコルから台地にかけてはダケカンバの巨木が点在している。台地の登りで本日初めてヒールリフターを立てた。
山頂への最後の登りを除いて、それほど急な傾斜の場面がなかったということだ。
オオシラビソの密生する台地の南端から谷を窺う。正面の尾根をそのまま下りても良さそうだが、やはり左の谷を下りることにしよう。
滑らかそうな谷だもんね~
 谷が広いと集水域も広く、至る所から水流が集まってくる。さすがにここまで下りてくるとあちこちで雪割れが始まり油断大敵である。注意しながら何度も流れの上の雪面を渡り、朝の実質的スタート地点の橋に到着した。
周回、お疲れさま。
雪の状態は丁度いい感じでしたか? 
GW後半では雨で融けてグチャグチャやろね(>_<)

いつか歩けるときがあれば(ないやろけど…)、読み直して参考にさせてもらいますね。

              ~biwaco
宮指路
記事: 1075
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【白山】DOC出動せよ!! 間名古谷から間名古の頭

投稿記事 by 宮指路 »

山日和さん、こんにちは
 
 今日は間名古谷の出合までなのでバッテリー切れの心配はない。晴れ渡った空を仰ぎながら気持ちよくペダルを踏む。
途中の長いトンネルでライトの向きがおかしいので修正しようとしたら、平衡感覚がおかしくなったのか転倒してしまった。
左ヒザを強打したがたいしたことはなさそうだ。飛んだメガネも無事で胸をなでおろした。


こんな所でズッコケたら折角の大計画がおじゃんですワ


 予定通り40分ほどで間名古谷出合に到着。いつものことながら起き抜けは食欲がないため飲まず食わずで来たので腹が減った。まずは腹ごしらえだ。
車が1台上がってきて、「釣りか?」と身振りで聞いてきた。「山です」と上を指さしてジェスチャーで答える。しかし湘南ナンバーの車がなんで鍵の番号を知っているのか。


工事関係者か森林組合の関係者でしょうか?

 食後の一服をしていると、ゲートで出発の準備をしていた単独者がMTBを漕いで上がって来た。背中にはボードとブーツ、スノーシューを担いでいる。「白山まで行くんですか?」と聞かれ、「間名古ですわ」と答える。
履いて歩くことのできないボードを担いで1500mの標高差を登るのは大変だろう。しかし東面台地をスノボで滑るという一点の目的のためにあえてバカバカしいような苦労を厭わない姿には清々しさを覚えた。


まだスキーなら分かるけどボードとは恐れいりました

 こちらもこの時期の白山では少数派の歩きである。スキーヤー、ボーダーと対比すればウォーカーと言ったところか。ゲートの柱にDOCをくくり付け、デブリを乗り越えて林道を進む。道端には開き過ぎたフキノトウがあちこちに見られた。

変態の中の変態ですな

 林道の雪がつながったところでスノーシューを装着した。最近は雪があれば履くことにしている。今まではこの時期にスノーシューを持ってくることはなかったのだが、たとえほとんど沈まなくても省エネのためには極めて有効な歩行グッズである。

担ぐと少々お荷物になりそうですが、スノーシューの魔力には勝てませんネ

 
 間名古谷の特徴は、緩過ぎず急過ぎずの傾斜が延々と続き、目立ったゴルジュ地形や極端に等高線の詰まった場所がないことだ。言い換えれば特徴がないということなのかもしれないが。

スキーやボードで遊ぶにはうってつけですね

右岸の1642m標高点東側に唯一と言っていい両岸がやや迫ったゴルジュっぽいところがある。さすがにこのあたりはデブリが谷を覆い尽くし、油断はできないと感じさせる。

デブリの上を歩いたことはないですが一人なら怖くて多分敗退しそうです

 間名古の頭2123.9m。白山北方稜線上では最後の名前のある2000mピークである。
山頂からの展望は言うまでもなく素晴らしい。御前峰・剣ヶ峰・大汝山の白山三兄弟を始めとして、南白山から別山東尾根の山並み、御前岳、猿ヶ馬場、金剛堂、人形山、先週登った猿ヶ山、大門山、大笠山。


素晴らしい展望は何物にも替え難いですね
でもよくもまあこんなに山名が出てくるものだと思います。

 林道の途中から半袖1枚で登って来た。もう初夏のような日差しだ。いつものように雪に穴を開けて缶ビールを突っ込みグルグル回して急速冷蔵。2分も回せば飲み頃ビールの出来上がりだ。極上の一杯を頂く。

そんなやり方で早く冷えるのですか?

2時間ほどしか寝ていないので眠い。久しぶりに昼寝でもしよう。

若い時ならその位の睡眠でも頑張れましたが今はもうアカンです


 気が付けば2時間が過ぎていた。
同じルートをそのまま戻るのも芸がない。奥三方への尾根を辿って1822mの次のピークの先から谷を下ろう。
この谷はちょうど林道と別れた橋のあたりへ落ちる谷である。広い谷であり、雪が切れる心配はないだろう。


谷の雪が途中で切れてスパッと落ち込んでいたらエラいことですがそんな不安はなかったですか?


尾根に戻って驚いた。下から見上げた北側斜面は岩壁だった。この尾根を上がってきたらこの岩壁に圧倒されるだろう。
雪の状態次第ではルート取りに苦労する場面に違いない。


ポポンタさんが登った岸壁ですね

 谷が広いと集水域も広く、至る所から水流が集まってくる。さすがにここまで下りてくるとあちこちで雪割れが始まり油断大敵である。注意しながら何度も流れの上の雪面を渡り、朝の実質的スタート地点の橋に到着した。

雪渓の最後は気を抜けませんね。お疲れ様でした。

                                                            宮指路


 
アバター
山日和
記事: 3848
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【白山】DOC出動せよ!! 間名古谷から間名古の頭

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。GWはいかがお過ごしでしょうか? :D

高いgas代と高速代払ってまで行く人は限られますでしょう。

翌日は賑わってたようです。

乗り慣れないマシン(人間も?)の操縦は要注意です。

真っ暗なトンネルの登りで踏み出しでふらついてドデンです。情けなや~。

白水湖からの谷筋、昨年のポポンタレポを読んでて、憧れてましたが…。

白山公園線が開通するまで待ってては雪のラインが下がり過ぎます。

いいなあ、すきやなあ、こんな谷筋。(^^)/ 
そのまま信じられたら、の話ですけどね(^_-)


ここは山日和辞書も変換なしで大丈夫です。 :lol:

[attachment=2]P1070111_1.JPG[/attachment]
この鞍部へ南側から下ってきて、力尽きたんですがな、biwa爺は。(>_<)
決断してザックを投げ捨てて間名古頭を巻いて、ゴマ平小屋に転がり込み生き延びました。


しかしザックを担いで下れないほどの疲れって・・・死にかけですがな。

わざわざ登山路から外れたこの頭上に立つ人は多くないでしょうね。
縦走路を行く人自身少なそうだし。ましてや谷から攻め上るなんて常人の仕業ではありません。


薄い踏み跡でもあるのかと思ってましたが、なにもありませんでした。
okuちゃんの偉大さがわかります。

えーっ!2時間もー! 日が暮れまっせ。(@_@;)

大丈夫大丈夫、まだ1時半ですよ。


なるほど、無難なルート取りですね。雪さえついてれば大丈夫そうだ。

下からも観察してました。

地形図で見ても北斜面はガレていますね。
co1950あたりは尾根も痩せていそうだし…。


部分的に痩せてましたがなんとか雪が繋がってました。雪割れには注意ですけど。
1ヵ所10m近くありそうなとんでもないクレバスがありました。恐ろしい~。

[attachment=0]P1070212_1.JPG[/attachment]
滑らかそうな谷だもんね~

地形図でもわかる谷の広がりはその通りでしたね。雪がズボズボ過ぎましたが。

[attachment=1]P1070255_1.JPG[/attachment]
周回、お疲れさま。
雪の状態は丁度いい感じでしたか? 
GW後半では雨で融けてグチャグチャやろね(>_<)


気温が上がり過ぎでしたね。もう少し締まっていればもっと楽しかったと思います。
もっと遅い時期の方がカチカチの雪渓を歩けるかもね。

                   山日和
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山日和
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登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
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Re: 【白山】DOC出動せよ!! 間名古谷から間名古の頭

投稿記事 by 山日和 »

宮指路さん、どうもです。

こんな所でズッコケたら折角の大計画がおじゃんですワ

ホンマです。一瞬何が起こったのかわからず焦りました。(^_^;)

工事関係者か森林組合の関係者でしょうか?

いや、ただの釣り師でしょう。

まだスキーなら分かるけどボードとは恐れいりました

どこにでも好き者はいるものです。しかしあれを山頂まで(行ったのかな?)担ぎ上げようという根性は見上げたものです。

変態の中の変態ですな

光栄です。 :lol:
 
担ぐと少々お荷物になりそうですが、スノーシューの魔力には勝てませんネ

荷物にならないためにもできるだけ履くことですね。

スキーやボードで遊ぶにはうってつけですね

上から滑り下りたらさぞ気持ちいいでしょうねえ。

[attachment=1]P1070147_1.JPG[/attachment]
デブリの上を歩いたことはないですが一人なら怖くて多分敗退しそうです

デブリは雪が流れた跡なので、そのものは問題ありません。新しいのが来ない保証はありませんが。

素晴らしい展望は何物にも替え難いですね
でもよくもまあこんなに山名が出てくるものだと思います。


まあ、好きなもんで・・・(^^♪

[attachment=0]パノラマ 9_1.JPG[/attachment]
>いつものように雪に穴を開けて缶ビールを突っ込みグルグル回して急速冷蔵。2分も回せば飲み頃ビールの出来上がりだ。極上の一杯を頂く。

そんなやり方で早く冷えるのですか?


宮指路さん、ご存じない?
缶をタテにして雪の中、冷水の中、氷の中などでグルグル回転させます。対流効果ですぐに冷えますよ。
家で冷蔵庫にビールを入れ忘れた時なんかも実に役立ちます。

若い時ならその位の睡眠でも頑張れましたが今はもうアカンです

私もアカンですが、あとは気力のみ!!

谷の雪が途中で切れてスパッと落ち込んでいたらエラいことですがそんな不安はなかったですか?

地形図から見た谷の感じと標高からしてまず大丈夫と判断しました。
下部は広いので万一雪が割れてても逃げられるという読みでした。

>尾根に戻って驚いた。下から見上げた北側斜面は岩壁だった。この尾根を上がってきたらこの岩壁に圧倒されるだろう。
雪の状態次第ではルート取りに苦労する場面に違いない。

ポポンタさんが登った岸壁ですね


たんぽぽさんは岩壁なんか登ってませんよ。反対斜面の雪壁です。

雪渓の最後は気を抜けませんね。お疲れ様でした。

まあ、これもいいアクセントでした。雪の下から流れ出る水は春を感じさせてくれていいものです。
ここまで下りてくればね。(*^^)v

                    山日和

P1070271_1.JPG
 
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パノラマ 9_1.JPG
P1070147_1.JPG
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