【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

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山日和
記事: 3839
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2025年12月28日(日)
【山 域】鈴鹿北部 霊仙山
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】落合8:20---9:20笹峠9:35---10:35近江展望台---11:50最高点13:00---13:20霊仙山三角点---
     13:55お虎ヶ池14:10---15:05汗拭き峠---15:50落合

 2025年の山納めはどこにしようか。行ったことがなく、天気が良くて暖かい南伊勢や尾鷲方面の山に心が
動いたが、雪が降ればやっぱり雪の山に足が向いてしまう。結局鈴鹿の霊仙山に落ち着いてしまった。
 去年の今頃はようやく松葉杖が取れたばかりで、Wストックで武装して湖南の低山三上山に登ったのだが、
たかだか標高差300mほどの山で青息吐息。下りでは痛みに顔を歪めながらコースタイムの倍近くの時間をか
ける始末だった。
あれから1年の内に雪山、無雪期のバリハイ、沢登りと、ひと通りの山をこなしてきた。
途中で腱板断裂という思わぬアクシデントもあったが、ようやく人並みに歩くことができるようになった。
今でも肩の痛みは治まることはないのだが。

 登山口の今畑のスペースは満車だったので落合まで入る。こちらも10台ほどが先着しており、なんとか空
いていたスペースに車を潜り込ませた。
13年前の2月に訪れた時には1台の車もなかったのだが、冬でもずいぶん人気の山にになったようだ。
横を流れる小川は凍っている。寒気が入って山には新雪が積もっているだろう。

PC280010_1.JPG

 少し戻って今畑の登山口から登行開始。先客のトレースが深々と付けられて立派な道ができあがっている。
徒歩でしか辿り着けない、雪の中に佇む今畑の廃屋群は物悲しさを感じさせる。
 面白味の無い暗い植林の中の道を笹峠まで上がると、林相が変わって明るい自然林の森が迎えてくれた。
部分的に見える植林は新雪で飾られたクリスマスツリーのようだ。

 笹峠からはブナ混じりの気持のいい疎林の尾根となり、やがて近江展望台への急登が始まる。
雪が深くなってきた。思ったよりも新雪が積もったようだが、先行者のトレースのおかげで苦しい急斜面も
ジグザクを切って、何も考えずに足を運ぶことができる。いつもならトレースがあるとガッカリするのだが、
今日は実にありがたい。
濃いガスに包まれて視界はほとんどない。ただひたすら足を動かすだけである。


PC280040_1.JPG
PC280050_1.JPG

 傾斜が緩むと近江展望台のはずだが、展望は皆無。ここからは緩やかな南西尾根を行く。
気持ち空が明るくなってきた。わずかな青い部分が次第に広がって行く。そして視線の先に最高点のあたりが
姿を現した。低い雲に頭を押さえられるようにして青空の下の稜線のスカイラインが目の前に延びている。
こうでなくてはいけない。天気予報では昼前から晴れだ。これからどんどん青空が広がって行くだろう。
無雪期にはカレンフェルトの露岩がゴロゴロして歩きにくいところだが、まだ完全に雪で埋まり切っておらず、
歩きにくいことに変わりはなかった。一旦スノーシューを履いたが、トレースを外すとヒザ下まで沈む重い雪だ。
 笹峠あたりでは儚げな薄い霧氷だったが、ここまで来ると潅木にはびっしりと霧氷が着いて、エビのしっぽも
できていた。スノーシューを外して手にぶらさげながらトレースに復帰する。


PC280069_1.JPG
PC280099_1.JPG

 最高点の手前からは頭上には一気に青空が広がった。霧氷には青空がよく似合う。
最高点の山頂には多くの人影が見えた。みなさん最高のランチタイムを楽しんでいるのだろう。
再びスノーシューを履いて、トレースを外しながらフラフラと斜面を彷徨う。
こういう場面で真っすぐに上がったのではもったいない。


PC280116_1.JPG
 
 最高点では伊吹山と奥美濃の山々、御嶽、中央アルプスの山々が出迎えてくれた。雲の上に御池と藤原も頭を
出している。ランチタイムを開始してしばらくすると誰もいなくなった。
この贅沢な景色を貸し切りで楽しむ。今日は鍋を用意できなかったのが残念である。


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PC280129_1.JPG

 食後は霊仙山三角点へ向かう。三角点へのゆったりとした雪原が広がる尾根と、南西尾根との間に緩やかに
上がってきた大洞谷の源頭が作り出すたおやかな地形は、ずっと見ていても飽きることがない。なにか日本離れ
した風景を感じる。

 三角点の標柱にもおなじみのエビのしっぽが着いていた。
さあ、下ろう。登山道は少し戻ってから回り込むようにして付けられているが、お虎ヶ池方面へダイレクトに
ショートカットするのが雪の霊仙山の楽しみ方だ。しかし先行者は律儀に登山道通りに歩いているようだ。
ノートレースの新雪を楽しみながら登山道のラインまで下る。
お虎ヶ池の標識にはなぜか「お虎」の文字がなく、「お池」とだけ書かれていた。伝説は上書きされたのだろうか。

PC280161_1.JPG

 午後になると雪が緩んできた。午前中のビブラムに吸い付くようにグリップする雪質とは打って変わって、足
を出せばズルズル滑る嫌な雪になってきた。
途中からチェーンスパイクを履くが、すぐに高下駄状態になってしまうのでストックで叩いて雪を落としながら
歩く。汗拭き峠からは谷側がかなりの急斜面なのでなおさら気を遣わされた。
谷底まで下ればひと安心。落合への緩い道を坦々と歩くだけである。
廃村落合には多くの建物が残されている。人けのない廃屋の群れは、今畑と同様にもののあはれを感じさせた。

                   山日和
アバター
わりばし
記事: 1902
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、山日和さん。

 登山口の今畑のスペースは満車だったので落合まで入る。こちらも10台ほどが先着しており、なんとか空
いていたスペースに車を潜り込ませた。
13年前の2月に訪れた時には1台の車もなかったのだが、冬でもずいぶん人気の山にになったようだ。


昔は寂しいぐらいの時もあったのに
ここで昔、初スタッドレスでパンクした事ありました。


 少し戻って今畑の登山口から登行開始。先客のトレースが深々と付けられて立派な道ができあがっている。
徒歩でしか辿り着けない、雪の中に佇む今畑の廃屋群は物悲しさを感じさせる。


夏場に使われていた家とお寺がきれいに残っていましたが
どうですか・・


 面白味の無い暗い植林の中の道を笹峠まで上がると、林相が変わって明るい自然林の森が迎えてくれた。
部分的に見える植林は新雪で飾られたクリスマスツリーのようだ。


ここでウリ坊数匹に出会った事があります。
可愛かったのですが、親がどこかにいると思うと気がきじゃなかったです。


 傾斜が緩むと近江展望台のはずだが、展望は皆無。ここからは緩やかな南西尾根を行く。
気持ち空が明るくなってきた。わずかな青い部分が次第に広がって行く。そして視線の先に最高点のあたりが
姿を現した。低い雲に頭を押さえられるようにして青空の下の稜線のスカイラインが目の前に延びている。
こうでなくてはいけない。天気予報では昼前から晴れだ。これからどんどん青空が広がって行くだろう。


近江展望台のあたりはガスっている事の方が多い気がします。
谷筋に囲まれてガスりやすいのかな。


 食後は霊仙山三角点へ向かう。三角点へのゆったりとした雪原が広がる尾根と、南西尾根との間に緩やかに
上がってきた大洞谷の源頭が作り出すたおやかな地形は、ずっと見ていても飽きることがない。なにか日本離れ
した風景を感じる。


このゆるやかな広がりは吸い込まれそうな魅力があります。
雪女が誘っているようです。


 三角点の標柱にもおなじみのエビのしっぽが着いていた。
さあ、下ろう。登山道は少し戻ってから回り込むようにして付けられているが、お虎ヶ池方面へダイレクトに
ショートカットするのが雪の霊仙山の楽しみ方だ。しかし先行者は律儀に登山道通りに歩いているようだ。
ノートレースの新雪を楽しみながら登山道のラインまで下る。
お虎ヶ池の標識にはなぜか「お虎」の文字がなく、「お池」とだけ書かれていた。伝説は上書きされたのだろうか。


西出さんが亡くなってから
霊仙ならではの風情がひとつ欠けた気がします。
味のある道標だったなあ


 午後になると雪が緩んできた。午前中のビブラムに吸い付くようにグリップする雪質とは打って変わって、足
を出せばズルズル滑る嫌な雪になってきた。
途中からチェーンスパイクを履くが、すぐに高下駄状態になってしまうのでストックで叩いて雪を落としながら
歩く。汗拭き峠からは谷側がかなりの急斜面なのでなおさら気を遣わされた。

これも定番ですね。
お疲れさまでした。
冬装備出そうかな :mrgreen:

                         わりばし
sato
記事: 564
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by sato »

山日和さま

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末は温かくなるという予報で、雪山は無理だなぁ、と諦めていましたが、クリスマスの後に寒波が襲来し、
比良や鈴鹿の山にも雪が積もってくれてうれしかったです。
雪の霊仙山は素晴らしいですね。でも、今畑からのコースは、林道で怖い思いをして以来、ひとりで行くのを躊躇っていました。
(ずっと手前に車を置いて歩いていけばいいのですが)
28日も、霊仙山に決まった時、ワクワクしたのですが、落合までの道の凍結が心配でした。
でも杞憂でした。きれいに除雪されていて、しかも駐車場には何台もの車が。びっくりしました。
私も以前、今畑の手前で車を停めたのですが、その日は、誰も山に入っていませんでした。
いつの頃からか、鈴鹿の雪山はにぎやかになりましたね(限られたコースだけですが)

廃村今畑は、訪れる度に胸にくるものがあります。
今畑は、落合、入谷とともにかつて霊仙村と呼ばれ、榑ケ畑や男鬼と結びつきがあり、交易は彦根方面で、
大正10年まで、霊仙村と河内の間には生活道がなかったそうです。
落合までの道路の開通、戦後のエネルギー革命による薪炭需要の減少、厳しい自然環境と不便な暮らしなど、
様々な要因が重なり、廃村となったのですね。
1979年に廃村、1998年に住民がゼロになったそうです。
草川啓三さんの『鈴鹿の山を歩く』に、かつて暮らしていた家へと向かう布団のように見える袋を背負ったご老人の写真があります。
30年くらい前までは、人の営みがあったのですね。
今は、四季を通してカラフルな恰好の登山者でにぎわう今畑。時代の移り変わり、社会の変化に思いを巡らせてしまいます。

この日は、晴れの予報でしたが山中は霧。笹峠は結構な雪が積もっていましたね。
西南尾根は、新雪のラッセルでしんどかった記憶が強く残っているのですが、
今回は、しっかりとしたトレースがあったので、楽させていただきました。

霧で、トレース以外何も見えませんでしたが、そのうち晴れることを信じて登っていました。
すると、まっ白な霧氷で飾られた木々が現れ、やわらかな稜線の形が浮かび上がり、ふわぁっと水色の空が。
劇的な展開でしたね。

遅めに出発して正解でした。
たおやかに広がるまっ白な稜線と、透き通った青い空と、たなびく白い雲が織りなす夢のような世界に出会えました。
山頂へはスノーシューで。青い空の下、純白の光を放つ珊瑚のような霧氷の木々の中を抜けて、
トレースが見えない滑らかな雪面の真ん中に立ち、ちいさな一歩を刻んでいくよろこび。
私たち以外の皆さまは、最初の方のトレースをしっかりと踏んでいってくださっていたので、まっさらなうつくしい雪を楽しめました。

辿り着いた最高点峰は、何人かの登山者がくつろいでいましたが、直に貸し切り状態に。
風も気にならないくらいで、御嶽、中央アルプスまで見渡せる澄んだ空。雲の上に浮かぶ伊吹山はえも言われぬうつくしさでした。
遅めに出発してよかったとあらためて思いました。
10時半頃まで霧だったおかげで、正午を過ぎても霧氷も残っていて、感動もひとしお。
ありがたい気持ちでいっぱいでした。

三角点へのゆらゆら大雪原歩きも素晴らしかったですね。
ほんとうに日本離れというか現実味のないような不思議な景観でした。
お虎ケ池へ向かう途中から霧に包まれてしまいましたが、それもまた幻想的で楽しかったです。
池に着いて休んでいたら霧が流れ、下る前に麗しい霊仙山のお姿を拝むことができました。

汗拭き峠への下りは、雪が重くなっていて快適ではなくなりましたね。
スノーシューで少しでも長く歩きたかったのですが、途中からトレースに戻りました。

戻った落合の蔵の前に祀られたお地蔵さまには、お花が飾られていました。
私たちが車を置かせていただいている地は、かつての村の中心。
そのことを忘れてはいけないな、と思いました。

下山後も、こころ震える情景に出会えました。
東の紅掛空色の空には、伊吹山と旅してきたまっ白な霊仙山が、はっと息を呑む神々しいお姿でそびえ立っていました。
西に広がるびわ湖は、夕焼け空と同じ深いオレンジ色に染まり、空とうみのあわいには、比良の山並みが黒くやさしく描かれていました。
偶然と選択の繰り返しの人生の中で、近江の地に出会い、数々のご縁に恵まれ、こうして今も山を楽しみながら暮らしている。
車を走らせながら、しあわせだなぁ、と涙が出そうになりました。

私の暮らす近江の地の愛する山の素晴らしき表情に出会えた山納めの山旅でした。
ご一緒出来てうれしかったです。

昨年も、山日和さんからゆたかな山の世界を教えていただきました。ありがとうございます。
大怪我をして4か月になろうとした時、三上山に登ることが出来、その後、どんどんと歩けるようになっていくお姿を見て、
力をいただきました。沢山旅もまた味わうことができました。うれしかったです。
今年は、どんな風景に出会い、何を感じるのでしょう。
楽しみです。

sato
アバター
山日和
記事: 3839
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by 山日和 »

わりばしさん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

昔は寂しいぐらいの時もあったのに
ここで昔、初スタッドレスでパンクした事ありました。


13年前に来た時は帰りにエンジンがかからなくなり、携帯の電波も通じないので歩いて河内の近くまで行ってディーラーに電話しました。
結局ハンドルロックがかかってただけというお粗末。 :oops:

夏場に使われていた家とお寺がきれいに残っていましたが
どうですか・・


ここはみんなキレイに残ってるみたいですね。夏場に元住民が入ってるんじゃないでしょうか。


PC280011_1.JPG

ここでウリ坊数匹に出会った事があります。
可愛かったのですが、親がどこかにいると思うと気がきじゃなかったです。

親が現れたら可愛いどころじゃないですもんね。

近江展望台のあたりはガスっている事の方が多い気がします。
谷筋に囲まれてガスりやすいのかな。


どうなんでしょうねえ。

>食後は霊仙山三角点へ向かう。三角点へのゆったりとした雪原が広がる尾根と、南西尾根との間に緩やかに
上がってきた大洞谷の源頭が作り出すたおやかな地形は、ずっと見ていても飽きることがない。なにか日本離れ
した風景を感じる。

PC280130_1.JPG

このゆるやかな広がりは吸い込まれそうな魅力があります。
雪女が誘っているようです。[/q_yab]

ホントにいいところです。
昔は背丈を越すようなササと潅木に覆われて、南霊岳から三角点へヤブを漕いでショートカットしたことがあります。
そこで車のキーが入ったポーチを落としたんですが、奇跡的に見つかって事無きを得たのもいい思い出です。

西出さんが亡くなってから
霊仙ならではの風情がひとつ欠けた気がします。
味のある道標だったなあ


廃道になった谷山谷道にはまだ西出商店の独特の標識が残ってますね。 :D

これも定番ですね。
お疲れさまでした。
冬装備出そうかな :mrgreen:

早くしないと夏が来ますよ。 :mrgreen:

                    山日和

                         
skywalk
記事: 645
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by skywalk »

山日和さん、こんにちは。
 去年の今頃はようやく松葉杖が取れたばかりで、Wストックで武装して湖南の低山三上山に登ったのだが、
たかだか標高差300mほどの山で青息吐息。下りでは痛みに顔を歪めながらコースタイムの倍近くの時間をか
ける始末だった。
あれから1年の内に雪山、無雪期のバリハイ、沢登りと、ひと通りの山をこなしてきた。

普通の人なら山人生にサヨナラしてもおかしくないのに良くぞここまでと驚くばかりです。不死身のYBさんを支えているのは
長年継続して山登りを続け基本体力を維持向上してきたせいでしょうか。それとも継続することを維持したメンタルの強さでしょうか。
多分両方が合わさって達成した結果なのでしょう。

少し戻って今畑の登山口から登行開始。先客のトレースが深々と付けられて立派な道ができあがっている。
徒歩でしか辿り着けない、雪の中に佇む今畑の廃屋群は物悲しさを感じさせる。
 面白味の無い暗い植林の中の道を笹峠まで上がると、林相が変わって明るい自然林の森が迎えてくれた。
部分的に見える植林は新雪で飾られたクリスマスツリーのようだ。

異次元ワールドの入り口は寂れた廃村と植林帯とはイメージが結びつきませんが、それが一変するところがここのビックリ仕掛けですね。
私は霊仙にはあまり登ったことがなく今畑、落合の周回コースも体験したこともなかったのですが、最近になって無雪期に行ってみてビックリでした。
せっかく下見もしたことだから積雪期にも行ってみたいです。

先行者のトレースのおかげで苦しい急斜面もジグザクを切って、何も考えずに足を運ぶことができる。
いつもならトレースがあるとガッカリするのだが、今日は実にありがたい。

私は脚力が貧弱なので他人様のトレースにはいつも助けられています。

濃いガスに包まれて視界はほとんどない。ただひたすら足を動かすだけである
異次元ワールドは霧の中から忽然と姿を現す。何か映画のワンシーンみたいですね。

気持ち空が明るくなってきた。わずかな青い部分が次第に広がって行く。そして視線の先に最高点のあたりが
姿を現した。低い雲に頭を押さえられるようにして青空の下の稜線のスカイラインが目の前に延びている。
こうでなくてはいけない。天気予報では昼前から晴れだ。これからどんどん青空が広がって行くだろう。

映画なら音楽が高鳴る感動の一瞬だ。

 最高点の手前からは頭上には一気に青空が広がった。霧氷には青空がよく似合う。
最高点の山頂には多くの人影が見えた。みなさん最高のランチタイムを楽しんでいるのだろう。

鎌が岳の霧氷は山頂部のわずかな範囲だけでしたが、ここは一面の霧氷が広がって見ごたえがありますね。羨ましい。
再びスノーシューを履いて、トレースを外しながらフラフラと斜面を彷徨う。
こういう場面で真っすぐに上がったのではもったいない。

余裕ですね。

最高点では伊吹山と奥美濃の山々、御嶽、中央アルプスの山々が出迎えてくれた。
鎌が岳からも雲海に浮かぶ山々が見渡せましたが、御嶽は見えていたかな。とにかく心も晴れ晴れでした。

 食後は霊仙山三角点へ向かう。三角点へのゆったりとした雪原が広がる尾根と、南西尾根との間に緩やかに
上がってきた大洞谷の源頭が作り出すたおやかな地形は、ずっと見ていても飽きることがない。なにか日本離れ
した風景を感じる。

他では見られることのない異次元ワールドですね。これからも冬の登山者が増えるかもしれません。
レポを見ているだけでも感動の世界を味わうことができました。
biwaco
記事: 1525
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by biwaco »

山日和さん、こんにちは~
年越し山行は霊仙山でしたか。ヤブコギ精鋭の年越しオフ会に呼んでいただいたこと思い出しました。気になって記録を見たら2010年12月でした。醒ヶ井から榑ヶ畑経由のメジャールートかと思ったらビン坂峠辺りからのバリルートで、お虎が池を見下ろしながら避難小屋を独占して宴会やったこと。もう丸15年も経つんですね。
お虎が池(2010年12月)
お虎が池(2010年12月)
PC120027.jpg (65.35 KiB) 閲覧された回数 153 回
 去年の今頃はようやく松葉杖が取れたばかりで、Wストックで武装して湖南の低山三上山に登ったのだが、たかだか標高差300mほどの山で青息吐息。下りでは痛みに顔を歪めながらコースタイムの倍近くの時間をかける始末だった。
湖国の名山?が快復のお役に立てて光栄です(^_-)-☆
滋賀に来て25年になりますが、近くに400ⅿ前後の山が散らばっています。鏡山に三上山、箕作山(太郎坊)に十二坊、八幡山と奥島山、さらに湖南アルプス、金勝の連山…。いずれも起伏景勝に富み、老化防止に格好のリハビリゲレンデで、昨年あたりから体調を考えながら週1ペースで出かけるようにしています。
「コースタイムの倍近く…」とは身に染みて共感共鳴! 時にタイム通りで歩けたときは不思議な気持ちになるくらい。
 登山口の今畑のスペースは満車だったので落合まで入る。こちらも10台ほどが先着しており、なんとか空いていたスペースに車を潜り込ませた。
10数年前と比べて登山者が増えましたね。積雪期だけでなく春先から花の季節も週末の今畑、落合一帯は車で埋まってますね。4月の山シャク見物の時は落合🅟からさらに林道を入り植林帯の空きスペースをガレージにしてます。
 笹峠からはブナ混じりの気持のいい疎林の尾根となり、やがて近江展望台への急登が始まる。雪が深くなってきた。思ったよりも新雪が積もったようだが、先行者のトレースのおかげで苦しい急斜面もジグザクを切って、何も考えずに足を運ぶことができる。
初めて霊仙にチャレンジしたのは2003年の暮れでした。笹峠を越え近江展望台までの急斜面を壺足のまま新雪を踏んで何度も滑りながら登ったのですが、岩ゴロゴロ、落とし穴あちこちの稜線に心が折れて撤退やむなしでした。スノーシューはもちろんアイゼンもカンジキも持ってない頃の無謀登山でした。(^_-)
お虎ヶ池の標識にはなぜか「お虎」の文字がなく、「お池」とだけ書かれていた。伝説は上書きされたのだろうか。
そのうち鳥居には大男が仁王立ちし、青龍やツバクロウが空を舞い、池では鯉が戯れているかも(^_-)
 午後になると雪が緩んできた。午前中のビブラムに吸い付くようにグリップする雪質とは打って変わって、足を出せばズルズル滑る嫌な雪になってきた。
途中からチェーンスパイクを履くが、すぐに高下駄状態になってしまうのでストックで叩いて雪を落としながら歩く。
気温が上がると新雪がすぐモナカになり高下駄になりますね。30日の蛇谷ヶ峰はXmas明けの雪から日が経っていたので、下部の登山道はシャーベット状ながらモナカよりは美味しくいただきました(笑)

                             ~びわ爺
アバター
山日和
記事: 3839
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by 山日和 »

satoさん、あけましておめでとうございます。こちらこそよろしくです。

年末は温かくなるという予報で、雪山は無理だなぁ、と諦めていましたが、クリスマスの後に寒波が襲来し、比良や鈴鹿の山にも雪が積もってくれてうれしかったです。
雪の霊仙山は素晴らしいですね。でも、今畑からのコースは、林道で怖い思いをして以来、ひとりで行くのを躊躇っていました。


直前まで冬枯れの山モードで、南勢の山でぬくぬくハイクでも思ってたんですが。 :mrgreen:

でも杞憂でした。きれいに除雪されていて、しかも駐車場には何台もの車が。びっくりしました。
私も以前、今畑の手前で車を停めたのですが、その日は、誰も山に入っていませんでした。
いつの頃からか、鈴鹿の雪山はにぎやかになりましたね(限られたコースだけですが)


いつの間にあんな風になったんでしょうね。やっぱりSNSの影響が大きいんでしょう。

PC280008_1.JPG

廃村今畑は、訪れる度に胸にくるものがあります。
今畑は、落合、入谷とともにかつて霊仙村と呼ばれ、榑ケ畑や男鬼と結びつきがあり、交易は彦根方面で、大正10年まで、霊仙村と河内の間には生活道がなかったそうです。
落合までの道路の開通、戦後のエネルギー革命による薪炭需要の減少、厳しい自然環境と不便な暮らしなど、様々な要因が重なり、廃村となったのですね。
1979年に廃村、1998年に住民がゼロになったそうです。

なるほど。いつも勉強になります。 :D
河内への谷が厳しかったということなのかな?

この日は、晴れの予報でしたが山中は霧。笹峠は結構な雪が積もっていましたね。
西南尾根は、新雪のラッセルでしんどかった記憶が強く残っているのですが、
今回は、しっかりとしたトレースがあったので、楽させていただきました。


satoさんはいつもトレースがあるとガッカリするのにこの日は有難そうでしたね。 :lol:


PC280059_1.JPG

すると、まっ白な霧氷で飾られた木々が現れ、やわらかな稜線の形が浮かび上がり、ふわぁっと水色の空が。
劇的な展開でしたね。


ちょっと明るくなってきたと思ったら一気に青空が広がりましたね。

遅めに出発して正解でした。
たおやかに広がるまっ白な稜線と、透き通った青い空と、たなびく白い雲が織りなす夢のような世界に出会えました。


早起きは三文の徳と言いますが、遅起きも捨てたもんじゃないでしょう。 :mrgreen:
笹峠の手前で早くも下山してきた登山者は、真っ暗な中ヘッデンで登ってご来光も拝めず、明るくなってもガスガスで残念だったでしょうね。


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山頂へはスノーシューで。青い空の下、純白の光を放つ珊瑚のような霧氷の木々の中を抜けて、トレースが見えない滑らかな雪面の真ん中に立ち、ちいさな一歩を刻んでいくよろこび。
私たち以外の皆さまは、最初の方のトレースをしっかりと踏んでいってくださっていたので、まっさらなうつくしい雪を楽しめました。


私は結構ヘロヘロでだいたいトレースを辿ってましたが、satoさんはノートレースの斜面を雪ウサギみたいに飛び跳ねてましたね。 :lol:


PC280115_1.JPG

辿り着いた最高点峰は、何人かの登山者がくつろいでいましたが、直に貸し切り状態に。
風も気にならないくらいで、御嶽、中央アルプスまで見渡せる澄んだ空。雲の上に浮かぶ伊吹山はえも言われぬうつくしさでした。
遅めに出発してよかったとあらためて思いました。


これも遅起きの効用です。 :mrgreen:

三角点へのゆらゆら大雪原歩きも素晴らしかったですね。
ほんとうに日本離れというか現実味のないような不思議な景観でした。


最高点から三角点へのゆったりとした稜線とゆるやかな谷が作り出す地形は素晴らしいですね。
モクモクと湧き上がる雲がいいアクセントになっていました。


PC280126_1.JPG

汗拭き峠への下りは、雪が重くなっていて快適ではなくなりましたね。
スノーシューで少しでも長く歩きたかったのですが、途中からトレースに戻りました。

さすがに最後まで快適な雪上歩行を望むのは贅沢ですね。


PC280167_1.JPG

下山後も、こころ震える情景に出会えました。
東の紅掛空色の空には、伊吹山と旅してきたまっ白な霊仙山が、はっと息を呑む神々しいお姿でそびえ立っていました。
西に広がるびわ湖は、夕焼け空と同じ深いオレンジ色に染まり、空とうみのあわいには、比良の山並みが黒くやさしく描かれていました。

帰路もいい風景に出会えたんですね。私は彦根で温泉に入って晩飯食ってたのでまったく知りませんでした。 :mrgreen:

大怪我をして4か月になろうとした時、三上山に登ることが出来、その後、どんどんと歩けるようになっていくお姿を見て、力をいただきました。沢山旅もまた味わうことができました。うれしかったです。

三上山では体が元に戻るんかなと不安を感じてましたが、なんとか雪山も沢もこなせるようになったところで腱板断裂。
もういちびるのはヤメないと。

                    山日和
アバター
山日和
記事: 3839
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by 山日和 »

skywalkさん、どうもです。

普通の人なら山人生にサヨナラしてもおかしくないのに良くぞここまでと驚くばかりです。不死身のYBさんを支えているのは長年継続して山登りを続け基本体力を維持向上してきたせいでしょうか。それとも継続することを維持したメンタルの強さでしょうか。
多分両方が合わさって達成した結果なのでしょう。

まあ、悪運が強いのは間違いないかもしれませんね。 :lol:

私は霊仙にはあまり登ったことがなく今畑、落合の周回コースも体験したこともなかったのですが、最近になって無雪期に行ってみてビックリでした。
せっかく下見もしたことだから積雪期にも行ってみたいです。

なかなかいいコースだと思います。今畑・落合のしっとりした廃村の雰囲気とあっけらかんとした山上の明るさのコントラストが面白いですね。


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>いつもならトレースがあるとガッカリするのだが、今日は実にありがたい。

私は脚力が貧弱なので他人様のトレースにはいつも助けられています。


ガッカリするのは雪が締まってほとんど沈まないような時だけですが。 :mrgreen:

異次元ワールドは霧の中から忽然と姿を現す。何か映画のワンシーンみたいですね。

まさに劇的展開でした。 :D

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鎌が岳の霧氷は山頂部のわずかな範囲だけでしたが、ここは一面の霧氷が広がって見ごたえがありますね。羨ましい。

樹林の多い御池や天狗岩あたりならもっと濃密な霧氷だったでしょう。

>再びスノーシューを履いて、トレースを外しながらフラフラと斜面を彷徨う。
こういう場面で真っすぐに上がったのではもったいない。

余裕ですね。

山頂がすぐそこだったんで。 :mrgreen:

鎌が岳からも雲海に浮かぶ山々が見渡せましたが、御嶽は見えていたかな。とにかく心も晴れ晴れでした。

この展望がなければどの山に登っても同じですからね。いいタイミングで登れました。
早々に登頂して下山した人はホントにもったいないことをしたと思います。

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>三角点へのゆったりとした雪原が広がる尾根と、南西尾根との間に緩やかに上がってきた大洞谷の源頭が作り出すたおやかな地形は、ずっと見ていても飽きることがない。なにか日本離れした風景を感じる。

他では見られることのない異次元ワールドですね。これからも冬の登山者が増えるかもしれません。
レポを見ているだけでも感動の世界を味わうことができました。

ありがとうございます。ここの地形は御池テーブルランドとも違った味わいがあります。
やっぱり鈴鹿はいいですね。

                 山日和
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山日和
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登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
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Re: 【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山

投稿記事 by 山日和 »

biwa爺さん、どうもです。

ヤブコギ精鋭の年越しオフ会に呼んでいただいたこと思い出しました。気になって記録を見たら2010年12月でした。醒ヶ井から榑ヶ畑経由のメジャールートかと思ったらビン坂峠辺りからのバリルートで、お虎が池を見下ろしながら避難小屋を独占して宴会やったこと。もう丸15年も経つんですね

懐かしいですね~。2年続けての霊仙での忘年山行でした。
この前年は谷山谷の方からもっとハードなバリルートで登りました。
宴会が長引き過ぎて、最後は闇下になりましたが。 :mrgreen:
ところで画像の池はお虎ヶ池ではなく、外輪尾根上の小池ですね。

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湖国の名山?が快復のお役に立てて光栄です(^_-)-☆
滋賀に来て25年になりますが、近くに400ⅿ前後の山が散らばっています。鏡山に三上山、箕作山(太郎坊)に十二坊、八幡山と奥島山、さらに湖南アルプス、金勝の連山…。いずれも起伏景勝に富み、老化防止に格好のリハビリゲレンデで、昨年あたりから体調を考えながら週1ペースで出かけるようにしています。


湖東には標高は低いながら独立峰な山が並んでいて、展望もいいみたいで面白そうですね。
山麓には名刹も多いので、山とお寺巡りで倍楽しめそうです。 :D

10数年前と比べて登山者が増えましたね。積雪期だけでなく春先から花の季節も週末の今畑、落合一帯は車で埋まってますね。4月の山シャク見物の時は落合🅟からさらに林道を入り植林帯の空きスペースをガレージにしてます。

ヤマレコだけの時はそうでもなかったけど、ヤマップが広がってから確実に増えましたね。

初めて霊仙にチャレンジしたのは2003年の暮れでした。笹峠を越え近江展望台までの急斜面を壺足のまま新雪を踏んで何度も滑りながら登ったのですが、岩ゴロゴロ、落とし穴あちこちの稜線に心が折れて撤退やむなしでした。スノーシューはもちろんアイゼンもカンジキも持ってない頃の無謀登山でした。(^_-)

そうでしたか。私の霊仙初チャレンジは1972年の春先、中学3年の終わりでした。
3月の鈴鹿に雪が積もっているとも知らず、スパッツさえ持たずに向かった無謀登山でした。 :mrgreen:
醒ヶ井の駅ではピッケルを持った物々しい登山者が大勢いて驚いたものです。
谷山谷から漆ヶ滝経由で登りましたが、経塚山で敗退したことを覚えています。
ガスでどこが頂上なのかもわからない状況だし、靴の中は浸水してビショビショでした。


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そのうち鳥居には大男が仁王立ちし、青龍やツバクロウが空を舞い、池では鯉が戯れているかも(^_-)

biwaco伝説を普及させましょう。 :lol:

気温が上がると新雪がすぐモナカになり高下駄になりますね。30日の蛇谷ヶ峰はXmas明けの雪から日が経っていたので、下部の登山道はシャーベット状ながらモナカよりは美味しくいただきました(笑)

チェーンスパはすぐに雪が着くのでこういう場面ではあまり役に立ちませんね。
6本爪の軽アイゼン(スノープレート付きが必須ですが)の方が、落ち葉の積もった滑りやすい斜面でも有効です。

                 山日和


                           
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