【日 付】2025年11月15日(土)
【山 域】加越国境 竹田川源流域
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】林道駐車地8:10---8:25入渓点---670m二俣10:05---11:35林道---
13:00三ツ尾山---14:30林道15:30---16:35駐車地
そろそろ沢納めの季節がやってきた。昨年は9月に事故で強制終了してしまったが、今年は無事シーズンを
終えることができそうだ。
今季最後の沢登りの舞台は福井の竹田川にしよう。流域の支流である小倉谷、水上谷、ハンノキ谷は自分でも
歩いており、それなりに有名で遡行されているが、本流を遡った記録はほとんどない。記録が少ないというの
はイコール面白くない可能性が高いのだが、蕪山の奥牧谷の例もあることだし、谷は入ってみないとわからな
いのである。
龍ヶ鼻ダムから竹田川本流沿いの長い林道を進む。ダムから一気に400mの標高差を稼ぐ急な林道だ。
朝日に照らされたまわりの山肌は燃えるような赤と黄で染められている。先週に続いて今日も最高潮の紅葉を
楽しめそうだ。
547m標高点に向かって小尾根を下降するが、釣り師のものなのか明瞭な踏み跡が付けられていて楽に本流に
下り立った。谷沿いには植林が目立ち、凡流という以外の表現が見当たらない平凡な流れである。
効率化のために適当に川岸の杣道を拾いながら進む。
進むにつれ植林が切れて林相が自然林に変わった。やや暗かった谷間が明るさを取り戻してきた。
流れが平凡でも紅葉の自然林の中を歩くのは格別の気分だ。
巨大なプールのような釜を持つ2mほどの小滝は、谷幅一杯に水を落としてスケール感がある。
その後も時折短いナメや1mばかりの滝とも呼べないような小滝が現れる程度。のんびりとした沢歩きの風情で
ある。
谷の真ん中にトラックのタイヤが落ちていて驚く。左岸の林道から落ちてきたのだろうか。
この後もビニール屑やらゴミが目に付いたのが少々残念だ。
突然水の流れが消えた。石垣のように積み重なった岩が谷を埋める。どうやら伏流しているようだ。
岩の隙間の穴に落ちないように登って行く。奥美濃の東前の谷のようだ。
登り切った先は枯れたダム湖のようになっており、さらにその奥に自然の石積みが谷が遮っていて驚かされた。
岩に挟まれた谷はまるで窪地のようだ。滝の代わりにいろいろ変化を楽しませてくれる谷だ。
670mの二俣でみつまた山へ向かう右俣を分けて左俣へ入る。ようやく滝らしい滝が現れた。
2条10m足らずの滝だが、やっと来たかという感じである。濡れたくないのであっさり右岸から高巻く。
滝の上にはナメが続いていて思わず顔がほころんだ。
美しい小滝が何本か現れて、やっと沢登りらしくなってきた。と思っていたらまたもや伏流帯。今度はまるで
ロックフィルダムのようなきれいな石積みが立ちはだかった。自然にできたとは思えないようにぎっしりと石が
積み重なっていた。前記した伏流帯の前にも一か所あったので、都合3度目の伏流である。
こんな谷も珍しいのではないだろうか。
そろそろ林道が横切るかと思ったところで異物が目に入った。金属製の導水管の残骸である。まあ、いろんな
ものを楽しませてくれる谷だ。
林道から一段と細くなった谷を進むと、巨岩を割るように落ちる溝状の5m滝が現れる。
左から巻くと、その後はナメ滝とナメが続くがあまりスッキリした印象ではない。
水が切れて急斜面を息も絶え絶えになりながらヤブを漕いで行くと、青空が近づいたと思うと目の前に標石が
現れた。三ツ尾の三角点である。先週はダイレクトを逃してしまったが、今日はまさにピンポイント。
加越国境稜線のピークである1062.7mの三ツ尾山の山頂に立った。
この山は深田久弥の心残りの山と言われている。生前、彼がこの山を登ろうとしたがヤブに阻まれて果たせず、
11年前に「深田久弥山の文化館」の人々が真砂からの林道が加越国境稜線を横切るところから道を切り開いたら
しい。
記録を調べてみると2件ばかりヒットしたが、一番新しいものでも8年前である。その時の写真ではまだ道は明瞭
だった。山頂は小広く切り開かれて、白山はもちろん360度の展望が楽しめるということだった。
しかし現実の山頂は2m四方ぐらいは刈られているが、背丈より少し低いぐらいのササに覆われている。
座ったら何も見えないのでここでランチタイムという気が起こらなかった。
ちなみに福井県側からは岩屋の登山口からみつまた山を経由して登られているようだ。
ランチ場を求めて加越国境稜線に踏み出した。10年前に付けられた道は足元にわずかな痕跡を残すのみで、背丈
を超すネマガリダケのヤブに覆われている。足元を注視しながらネマガリをかき分けて行くがまったくスピードが
上がらない。少しでも踏み跡から外れるととても歩けたものではない。
油断すれば跳ね返ったネマガリが容赦なく顔を叩くので気が抜けない。
ブナ林まで行けば腰を降ろせる場所があるだろうと、それだけを楽しみにカタツムリのような歩みで進んだ。
後ろからsatoさんに呼び止められた。何事かと振り向くと、私のカメラとストックの先を手にしている。
カメラのストラップがヤブに引っかかってちぎれてしまったようだ。単独ならカメラとストックを失っているところ
だった。
ヤブの向こうにブナの木立が見えたと思ったら、不意に前方が開けた。
低いミヤコザサの林床に若いブナが並んでいるスッキリした場所に飛び出したのだ。これなら座ってランチタイム
を楽しめると思ったのだが、もう少し先へ進めばもっといいところがあるかもと欲をかいてさらに前進する。
しかしその期待も空しく、再び身を没するネマガリに包まれてしまった。下りならまだマシだが、緩い登り返しで
もネマガリの抵抗は倍化して襲ってくる。こうなったら腹を括って林道まで頑張るしかない。
satoさんはクマが恐いのでホイッスルを吹きっぱなしである。視界のまったく効かないヤブの中で出くわしたら逃げ
ようがないのだ。
北西へ下る加越国境稜線を外して西寄りの林道への最短ルートを取ったが、これがまた強烈な急傾斜である。
ヤブの薄いのだけが救いだ。最後はちょっと大きな段差に万全を期してロープを出した。
ようやく林道へ着地した。やれやれである。山頂から直線距離にして600mぐらいしかないところを1時間半も
かかってしまった。あそこでランチにしなくて本当によかったと笑い合う。
当初はこの林道から本流に向かって尾根を下ろうと思っていたが、とてもそんな気力は残っていない。
時刻はもう2時半だがとにかく昼メシを食べよう。林道を少し歩いたところに大展望地があった。
正面に高平山、丈競山と小倉谷山を望む絶好の場所だ。林道の路肩に腰を降ろして遅いランチタイムを楽しんだ。
すっかり遅くなってしまったが、後は現役の林道を歩くだけというのは気が楽なものである。
日が翳って頂稜部だけが赤く照らされた山々を眺めながら、日陰で少し沈んだトーンの紅葉を愛でる林道歩きは
悪くない。途中でカモシカがこちらをじっと見ていたが、手を振ったら逃げてしまった。
1時間ほどで駐車地に到着。
終わってみればまあ、いろいろと盛りだくさんな一日だったが、自分らしい沢納めだったと言えるのかもしれない。
山日和
【加越国境】竹田川本流から三ツ尾山 激ヤブの国境稜線を歩く
フォーラムルール
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【 日 付 】
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【加越国境】竹田川本流から三ツ尾山 激ヤブの国境稜線を歩く
山日和さま
こんばんは。
感動の平家岳沢山旅から一週間。いよいよ沢納めの日。どこの谷にするのかなとわくわくしていました。
選ばれたのは竹田川本流。想い出の小倉谷、ハンノキ谷、水上谷が流れ落ちる竹田川の源流への旅ということで、
訪れる前から胸がいっぱいになりました。
すっかりお馴染みになった龍ケ鼻ダム。今回で何回目なのでしょう。
今年も、3月、丈競山に登る時に訪れましたね。左岸のダム管理道は、新雪の火燈山小倉谷山への山旅で、
夕方の重い雪をラッセルしながら歩いたことを思い出します。
畑尻橋を過ぎると、心細い道になっていき、石を踏まないかヒヤヒヤしたのですが、
水上谷を訪れた時も、この道を通ったのですね。自分で運転していないので、歩いたところは覚えていても、
そこまでの道のりはあやふやになってしまったり・・・。
駐車可能地までは長く感じました。いつも怖い道を運転してくださり感謝です。
ここからしばらく谷へはガケのようになっていましたが、・547に向かう小尾根は踏み跡もあり、すっと下れてほっとしました。
谷に降り立つと植林でしたが、すぐに見事な色彩に彩られた自然林に。
穏やかな流れと今が真っ盛りの紅葉の森。ふっと現れるやさしく流れ落ちるちいさな滝。
こころ震わすうつくしき秋の情景が続いていきました。
釜のふちに浮かぶ落ち葉、苔むした岩にふわりと乗っている落ち葉も、しみじみとうつくしくて、見入っていました。
もう二度と見ることのできない、過ぎゆく秋の刹那の輝きをこころに納めたくて、
立ち止まり、振り返り、すんなり歩みを進められませんでした。
そう、夢の様にうつくしい風景なのに、上に林道が延びているからなのですね、ところどころにプラスチックごみ、
さらに大きなタイヤまで落ちていて、かなしさを感じました。こんな山奥まで車を走らせて不法投棄する人がいたという現実に。
突然流れが消えて伏流になるのはたまに見ますが、石垣のように石が積まれているのは初めて見ました。
石積みを越えると窪地。不思議な光景でしたね。上部で現れたダムのような石積みには目を見張りました。
こんなにやさしい流れなのに、鉄砲水になるととんでもなく怖ろしい。水のやさしさと怖さを感じました。
突然現れた滝にもドキドキ。紅葉と岩壁と滝は絵になりますね。
高巻きも、安心して巻くことができてほっとしました。
滝の上に繰り広げられるナメと、ところどころに架かるちいさな滝も素敵でした。
ナメは、ひたひたと歩ける斜度がまたうれしかったです。
林道から上は流れが細くなり、草木が邪魔をするようになりましたが、ヤブ谷もまた味わい深かったです。
源流のお水を汲んで、詰めのヤブに突入。目の前はふさがれていて、GPSで確認もしなかったのに、標石の前にぽんと出て感激しました。
が、聞いていたのと様子が異なる。広場にはなっていませんでした(笑)。
でも、一面ネマガリタケにびっしりと覆われた山頂が、源流への山旅をより深く感じさせてくれて、うれしかったです。
(この時は、この先あんなに苦労するとは想像していませんでした(笑))白山も拝めましたし。
道は歩かれてこそ存在する、と言われますが、ネマガリタケの勢いは凄まじいですね。
切り開かれた道も、整備する人がいないと、すぐに埋まってしまう。
わずかな隙間を頼りに背丈より高いタケをかき分けていこうとするのですが、跳ね返されて中々進めない。
笛を吹き鳴らしていたのは、クマも怖かったのですが、山日和さんとはぐれないように、私の場所をアピールするためでもありました。
ブナ林までの辛抱、と山日和さんはおっしゃっていたけれど、ブナ林に入っても、ヤブが薄くなったのは、10mくらいで、また猛烈なヤブ。
緩い登り返しでは、まさに格闘していました。
下りにかかり、何か方向がずれていると思い、GPSを見るとやっぱり左にずれていたのですが、
山日和さんは、最短のルートをお考えだったのですね。
強烈な急斜面でしたが、チェーンスパイクを履いていたのでそろそろと下ることができました。
途中、木々の向こうに小倉谷山のうつくしいお姿が見え、胸が震えました。
こんなところから、こんなにうつくしいお姿を拝めるとは。ここを歩いてよかったと思いました。
最後はロープを出して懸垂下降で林道着地。
山頂で、沢装備を片付けなくてよかったです。ヘルメット、スパッツ、手袋、チェーンスパイクがなければ、
切ったりぶつけたり滑ったりして、どこかから血が出ていたかもしれません。
ちなみに、太ももに3か所、ネマガリタケか灌木の枝で突いたあざができていました。翌日は、上腕が筋肉痛。
ヤブこぎ頑張りました。
降り立った林道は、見事な紅葉に囲まれていて、眺望も素晴らしく、
想い出の詰まった丈競山、小倉谷山、富士写ケ岳を眺めながらのしあわせな休憩時間をとることができました。
頑張った後の源流の水で淹れたコーヒーの味は格別でした。
単調な林道歩きも、全山素晴らしい紅葉で、飽きることはありませんでした。
かわいいカモシカさんにも会えました。
16時半に駐車地に着き、暗くなる前に、ダムまで戻れてほっとしました。
今シーズン最後の沢山旅。源流への憧憬。山日和さんを感じる沢納めを味わわせていただきました。
面白く感動的な一日でした。ありがとうございました。
昨年の事故を思い出し感慨無量です。
今あるご自身の状態を静かに受け止め、ふたたび沢山旅を描いていらっしゃる山日和さんのお姿に力をいただきます。
来シーズンも、源流への沢山旅は続きますね。よろしくおねがいします。
追伸
今日、武奈ヶ岳、三重嶽、伊吹山の初冠雪でした。朝は、他のお山も白くなっていたかもしれませんが。
夕陽に照らされ光り輝く伊吹山の神々しいお姿を暫く見入っていました。
sato
こんばんは。
感動の平家岳沢山旅から一週間。いよいよ沢納めの日。どこの谷にするのかなとわくわくしていました。
選ばれたのは竹田川本流。想い出の小倉谷、ハンノキ谷、水上谷が流れ落ちる竹田川の源流への旅ということで、
訪れる前から胸がいっぱいになりました。
すっかりお馴染みになった龍ケ鼻ダム。今回で何回目なのでしょう。
今年も、3月、丈競山に登る時に訪れましたね。左岸のダム管理道は、新雪の火燈山小倉谷山への山旅で、
夕方の重い雪をラッセルしながら歩いたことを思い出します。
畑尻橋を過ぎると、心細い道になっていき、石を踏まないかヒヤヒヤしたのですが、
水上谷を訪れた時も、この道を通ったのですね。自分で運転していないので、歩いたところは覚えていても、
そこまでの道のりはあやふやになってしまったり・・・。
駐車可能地までは長く感じました。いつも怖い道を運転してくださり感謝です。
ここからしばらく谷へはガケのようになっていましたが、・547に向かう小尾根は踏み跡もあり、すっと下れてほっとしました。
谷に降り立つと植林でしたが、すぐに見事な色彩に彩られた自然林に。
穏やかな流れと今が真っ盛りの紅葉の森。ふっと現れるやさしく流れ落ちるちいさな滝。
こころ震わすうつくしき秋の情景が続いていきました。
釜のふちに浮かぶ落ち葉、苔むした岩にふわりと乗っている落ち葉も、しみじみとうつくしくて、見入っていました。
もう二度と見ることのできない、過ぎゆく秋の刹那の輝きをこころに納めたくて、
立ち止まり、振り返り、すんなり歩みを進められませんでした。
そう、夢の様にうつくしい風景なのに、上に林道が延びているからなのですね、ところどころにプラスチックごみ、
さらに大きなタイヤまで落ちていて、かなしさを感じました。こんな山奥まで車を走らせて不法投棄する人がいたという現実に。
突然流れが消えて伏流になるのはたまに見ますが、石垣のように石が積まれているのは初めて見ました。
石積みを越えると窪地。不思議な光景でしたね。上部で現れたダムのような石積みには目を見張りました。
こんなにやさしい流れなのに、鉄砲水になるととんでもなく怖ろしい。水のやさしさと怖さを感じました。
突然現れた滝にもドキドキ。紅葉と岩壁と滝は絵になりますね。
高巻きも、安心して巻くことができてほっとしました。
滝の上に繰り広げられるナメと、ところどころに架かるちいさな滝も素敵でした。
ナメは、ひたひたと歩ける斜度がまたうれしかったです。
林道から上は流れが細くなり、草木が邪魔をするようになりましたが、ヤブ谷もまた味わい深かったです。
源流のお水を汲んで、詰めのヤブに突入。目の前はふさがれていて、GPSで確認もしなかったのに、標石の前にぽんと出て感激しました。
が、聞いていたのと様子が異なる。広場にはなっていませんでした(笑)。
でも、一面ネマガリタケにびっしりと覆われた山頂が、源流への山旅をより深く感じさせてくれて、うれしかったです。
(この時は、この先あんなに苦労するとは想像していませんでした(笑))白山も拝めましたし。
道は歩かれてこそ存在する、と言われますが、ネマガリタケの勢いは凄まじいですね。
切り開かれた道も、整備する人がいないと、すぐに埋まってしまう。
わずかな隙間を頼りに背丈より高いタケをかき分けていこうとするのですが、跳ね返されて中々進めない。
笛を吹き鳴らしていたのは、クマも怖かったのですが、山日和さんとはぐれないように、私の場所をアピールするためでもありました。
ブナ林までの辛抱、と山日和さんはおっしゃっていたけれど、ブナ林に入っても、ヤブが薄くなったのは、10mくらいで、また猛烈なヤブ。
緩い登り返しでは、まさに格闘していました。
下りにかかり、何か方向がずれていると思い、GPSを見るとやっぱり左にずれていたのですが、
山日和さんは、最短のルートをお考えだったのですね。
強烈な急斜面でしたが、チェーンスパイクを履いていたのでそろそろと下ることができました。
途中、木々の向こうに小倉谷山のうつくしいお姿が見え、胸が震えました。
こんなところから、こんなにうつくしいお姿を拝めるとは。ここを歩いてよかったと思いました。
最後はロープを出して懸垂下降で林道着地。
山頂で、沢装備を片付けなくてよかったです。ヘルメット、スパッツ、手袋、チェーンスパイクがなければ、
切ったりぶつけたり滑ったりして、どこかから血が出ていたかもしれません。
ちなみに、太ももに3か所、ネマガリタケか灌木の枝で突いたあざができていました。翌日は、上腕が筋肉痛。
ヤブこぎ頑張りました。
降り立った林道は、見事な紅葉に囲まれていて、眺望も素晴らしく、
想い出の詰まった丈競山、小倉谷山、富士写ケ岳を眺めながらのしあわせな休憩時間をとることができました。
頑張った後の源流の水で淹れたコーヒーの味は格別でした。
単調な林道歩きも、全山素晴らしい紅葉で、飽きることはありませんでした。
かわいいカモシカさんにも会えました。
16時半に駐車地に着き、暗くなる前に、ダムまで戻れてほっとしました。
今シーズン最後の沢山旅。源流への憧憬。山日和さんを感じる沢納めを味わわせていただきました。
面白く感動的な一日でした。ありがとうございました。
昨年の事故を思い出し感慨無量です。
今あるご自身の状態を静かに受け止め、ふたたび沢山旅を描いていらっしゃる山日和さんのお姿に力をいただきます。
来シーズンも、源流への沢山旅は続きますね。よろしくおねがいします。
追伸
今日、武奈ヶ岳、三重嶽、伊吹山の初冠雪でした。朝は、他のお山も白くなっていたかもしれませんが。
夕陽に照らされ光り輝く伊吹山の神々しいお姿を暫く見入っていました。
sato
Re: 【加越国境】竹田川本流から三ツ尾山 激ヤブの国境稜線を歩く
satoさん、どうもです。お疲れさまでした。
感動の平家岳沢山旅から一週間。いよいよ沢納めの日。どこの谷にするのかなとわくわくしていました。
選ばれたのは竹田川本流。想い出の小倉谷、ハンノキ谷、水上谷が流れ落ちる竹田川の源流への旅ということで、訪れる前から胸がいっぱいになりました。
すっかりお馴染みになった龍ケ鼻ダム。今回で何回目なのでしょう。
今年も、3月、丈競山に登る時に訪れましたね。左岸のダム管理道は、新雪の火燈山小倉谷山への山旅で、夕方の重い雪をラッセルしながら歩いたことを思い出します。
龍ヶ鼻ダムや大内谷川、九谷のあたりはすっかりおなじみになりましたね。
竹田川本流はたまたま見つけて、簡単で良さげに見えて、かつ加越国境稜線の未踏ピークに立てるということで選びました。
畑尻橋を過ぎると、心細い道になっていき、石を踏まないかヒヤヒヤしたのですが、
水上谷を訪れた時も、この道を通ったのですね。
そうですよ。あの時は前に工事の車が走ってましたね。
ここからしばらく谷へはガケのようになっていましたが、・547に向かう小尾根は踏み跡もあり、すっと下れてほっとしました。
最初は小谷を下ろうかと思ってましたが、隣の尾根にしっかりした踏み跡があってラッキーでした。
谷に降り立つと植林でしたが、すぐに見事な色彩に彩られた自然林に。
穏やかな流れと今が真っ盛りの紅葉の森。ふっと現れるやさしく流れ落ちるちいさな滝。
こころ震わすうつくしき秋の情景が続いていきました。
釜のふちに浮かぶ落ち葉、苔むした岩にふわりと乗っている落ち葉も、しみじみとうつくしくて、見入っていました。
もう二度と見ることのできない、過ぎゆく秋の刹那の輝きをこころに納めたくて、
立ち止まり、振り返り、すんなり歩みを進められませんでした。
なんとも優しいと言うか、平凡と言うか。よくありがちな渓相でしたが紅葉が彩りを添えてくれました。
そう、夢の様にうつくしい風景なのに、上に林道が延びているからなのですね、ところどころにプラスチックごみ、さらに大きなタイヤまで落ちていて、かなしさを感じました。こんな山奥まで車を走らせて不法投棄する人がいたという現実に。
不法投棄じゃなくて林道工事の残骸が流れてきたんだと思います。
笙ヶ岳の大洞谷のようにブルドーザーが落ちてるよりマシでしょう。
突然流れが消えて伏流になるのはたまに見ますが、石垣のように石が積まれているのは初めて見ました。
石積みを越えると窪地。不思議な光景でしたね。上部で現れたダムのような石積みには目を見張りました。
なんとも不思議な光景でした。あっけにとられましたね。
突然現れた滝にもドキドキ。紅葉と岩壁と滝は絵になりますね。
高巻きも、安心して巻くことができてほっとしました。
滝の上に繰り広げられるナメと、ところどころに架かるちいさな滝も素敵でした。
ナメは、ひたひたと歩ける斜度がまたうれしかったです。
ようやく出たかという感じでしたね。今回はシビアなトラバースもなく気楽に巻けました。
林道から上は流れが細くなり、草木が邪魔をするようになりましたが、ヤブ谷もまた味わい深かったです。
源流のお水を汲んで、詰めのヤブに突入。目の前はふさがれていて、GPSで確認もしなかったのに、標石の前にぽんと出て感激しました。
が、聞いていたのと様子が異なる。広場にはなっていませんでした(笑)。
最後まで快適なはずはないと思いながらも、ひょっとしたらと期待してました。
やっぱり予想通りのヤブでしたね。まあ、前進困難なほどではなかったのはよかったけど、急で体を持ち上げるのが疲れました。
三角点にピンポイントはやっぱりうれしいですね。
でも、一面ネマガリタケにびっしりと覆われた山頂が、源流への山旅をより深く感じさせてくれて、うれしかったです。
(この時は、この先あんなに苦労するとは想像していませんでした(笑))白山も拝めましたし。
加越国境の超マイナーピークらしい山頂でしたね。せめて菅倉山ぐらい広ければよかったんだけど。
でも結果的には落ち着かない山頂でよかったんじゃない?
道は歩かれてこそ存在する、と言われますが、ネマガリタケの勢いは凄まじいですね。
切り開かれた道も、整備する人がいないと、すぐに埋まってしまう。
わずかな隙間を頼りに背丈より高いタケをかき分けていこうとするのですが、跳ね返されて中々進めない。
笛を吹き鳴らしていたのは、クマも怖かったのですが、山日和さんとはぐれないように、私の場所をアピールするためでもありました。
ブナ林までの辛抱、と山日和さんはおっしゃっていたけれど、ブナ林に入っても、ヤブが薄くなったのは、10mくらいで、また猛烈なヤブ。
緩い登り返しでは、まさに格闘していました。
ネマガリは腰が強いので、普通のササみたいに平泳ぎしながら体をこじ入れれば進めるという感じではないのが厳しいですね。
かなり腕力も要るし。左腕が腱板断裂の影響で痛いのでなかなかペースが上がりませんでした。
下りはまだしも登りは地獄でしたね。
下りにかかり、何か方向がずれていると思い、GPSを見るとやっぱり左にずれていたのですが、山日和さんは、最短のルートをお考えだったのですね。
いや、その・・・・
最短方向に入っちゃってたのでまあこのままでええかという感じでした。
最後はロープを出して懸垂下降で林道着地。
山頂で、沢装備を片付けなくてよかったです。ヘルメット、スパッツ、手袋、チェーンスパイクがなければ、切ったりぶつけたり滑ったりして、どこかから血が出ていたかもしれません。
沢納めでちゃんとロープを使えましたね。
この季節でよかったです。真夏なら暑くて装備を全部解除してただろうから傷だらけになってたかもね。
ちなみに、太ももに3か所、ネマガリタケか灌木の枝で突いたあざができていました。翌日は、上腕が筋肉痛。
ヤブこぎ頑張りました。
さすがにダメージが残りましたね。
腕力不足のsatoさんにはあのネマガリはきつかったでしょうね。
降り立った林道は、見事な紅葉に囲まれていて、眺望も素晴らしく、
想い出の詰まった丈競山、小倉谷山、富士写ケ岳を眺めながらのしあわせな休憩時間をとることができました。
頑張った後の源流の水で淹れたコーヒーの味は格別でした。
またちょうどいい具合に山を眺められる場所があったものです。路肩のイスまで設えられて。
名物の油揚げを育んだ竹田川の名水で淹れたコーヒーを味わった人はどれぐらいいるんでしょうね。
単調な林道歩きも、全山素晴らしい紅葉で、飽きることはありませんでした。
かわいいカモシカさんにも会えました。
16時半に駐車地に着き、暗くなる前に、ダムまで戻れてほっとしました。
林道歩きでは足が痛み出してゆっくりしか歩けなかったけど、あの景色に浸っていると退屈しませんでしたね。
今シーズン最後の沢山旅。源流への憧憬。山日和さんを感じる沢納めを味わわせていただきました。
面白く感動的な一日でした。ありがとうございました。
昨年の事故を思い出し感慨無量です。
今あるご自身の状態を静かに受け止め、ふたたび沢山旅を描いていらっしゃる山日和さんのお姿に力をいただきます。
来シーズンも、源流への沢山旅は続きますね。よろしくおねがいします。
去年の今ごろはまだ入院中でしたからね。我ながらよく回復したもんです。
沢登りの谷としてはCクラスだったけど、総合的に思いもよらぬ変化があって楽しい沢行でした。
今日、武奈ヶ岳、三重嶽、伊吹山の初冠雪でした。朝は、他のお山も白くなっていたかもしれませんが。
夕陽に照らされ光り輝く伊吹山の神々しいお姿を暫く見入っていました。
関西の山にも雪が来ましたね。一瞬で融けてしまうだろうけど。
気持はまだまだ雪山モードにはなりません。
山日和
感動の平家岳沢山旅から一週間。いよいよ沢納めの日。どこの谷にするのかなとわくわくしていました。選ばれたのは竹田川本流。想い出の小倉谷、ハンノキ谷、水上谷が流れ落ちる竹田川の源流への旅ということで、訪れる前から胸がいっぱいになりました。
すっかりお馴染みになった龍ケ鼻ダム。今回で何回目なのでしょう。
今年も、3月、丈競山に登る時に訪れましたね。左岸のダム管理道は、新雪の火燈山小倉谷山への山旅で、夕方の重い雪をラッセルしながら歩いたことを思い出します。
龍ヶ鼻ダムや大内谷川、九谷のあたりはすっかりおなじみになりましたね。
竹田川本流はたまたま見つけて、簡単で良さげに見えて、かつ加越国境稜線の未踏ピークに立てるということで選びました。
畑尻橋を過ぎると、心細い道になっていき、石を踏まないかヒヤヒヤしたのですが、水上谷を訪れた時も、この道を通ったのですね。
そうですよ。あの時は前に工事の車が走ってましたね。
ここからしばらく谷へはガケのようになっていましたが、・547に向かう小尾根は踏み跡もあり、すっと下れてほっとしました。最初は小谷を下ろうかと思ってましたが、隣の尾根にしっかりした踏み跡があってラッキーでした。
谷に降り立つと植林でしたが、すぐに見事な色彩に彩られた自然林に。穏やかな流れと今が真っ盛りの紅葉の森。ふっと現れるやさしく流れ落ちるちいさな滝。
こころ震わすうつくしき秋の情景が続いていきました。
釜のふちに浮かぶ落ち葉、苔むした岩にふわりと乗っている落ち葉も、しみじみとうつくしくて、見入っていました。
もう二度と見ることのできない、過ぎゆく秋の刹那の輝きをこころに納めたくて、
立ち止まり、振り返り、すんなり歩みを進められませんでした。
なんとも優しいと言うか、平凡と言うか。よくありがちな渓相でしたが紅葉が彩りを添えてくれました。
そう、夢の様にうつくしい風景なのに、上に林道が延びているからなのですね、ところどころにプラスチックごみ、さらに大きなタイヤまで落ちていて、かなしさを感じました。こんな山奥まで車を走らせて不法投棄する人がいたという現実に。不法投棄じゃなくて林道工事の残骸が流れてきたんだと思います。
笙ヶ岳の大洞谷のようにブルドーザーが落ちてるよりマシでしょう。
突然流れが消えて伏流になるのはたまに見ますが、石垣のように石が積まれているのは初めて見ました。石積みを越えると窪地。不思議な光景でしたね。上部で現れたダムのような石積みには目を見張りました。
なんとも不思議な光景でした。あっけにとられましたね。
突然現れた滝にもドキドキ。紅葉と岩壁と滝は絵になりますね。高巻きも、安心して巻くことができてほっとしました。
滝の上に繰り広げられるナメと、ところどころに架かるちいさな滝も素敵でした。
ナメは、ひたひたと歩ける斜度がまたうれしかったです。
ようやく出たかという感じでしたね。今回はシビアなトラバースもなく気楽に巻けました。
林道から上は流れが細くなり、草木が邪魔をするようになりましたが、ヤブ谷もまた味わい深かったです。源流のお水を汲んで、詰めのヤブに突入。目の前はふさがれていて、GPSで確認もしなかったのに、標石の前にぽんと出て感激しました。
が、聞いていたのと様子が異なる。広場にはなっていませんでした(笑)。
最後まで快適なはずはないと思いながらも、ひょっとしたらと期待してました。
やっぱり予想通りのヤブでしたね。まあ、前進困難なほどではなかったのはよかったけど、急で体を持ち上げるのが疲れました。
三角点にピンポイントはやっぱりうれしいですね。
でも、一面ネマガリタケにびっしりと覆われた山頂が、源流への山旅をより深く感じさせてくれて、うれしかったです。(この時は、この先あんなに苦労するとは想像していませんでした(笑))白山も拝めましたし。
加越国境の超マイナーピークらしい山頂でしたね。せめて菅倉山ぐらい広ければよかったんだけど。
でも結果的には落ち着かない山頂でよかったんじゃない?
道は歩かれてこそ存在する、と言われますが、ネマガリタケの勢いは凄まじいですね。切り開かれた道も、整備する人がいないと、すぐに埋まってしまう。
わずかな隙間を頼りに背丈より高いタケをかき分けていこうとするのですが、跳ね返されて中々進めない。
笛を吹き鳴らしていたのは、クマも怖かったのですが、山日和さんとはぐれないように、私の場所をアピールするためでもありました。
ブナ林までの辛抱、と山日和さんはおっしゃっていたけれど、ブナ林に入っても、ヤブが薄くなったのは、10mくらいで、また猛烈なヤブ。
緩い登り返しでは、まさに格闘していました。
ネマガリは腰が強いので、普通のササみたいに平泳ぎしながら体をこじ入れれば進めるという感じではないのが厳しいですね。
かなり腕力も要るし。左腕が腱板断裂の影響で痛いのでなかなかペースが上がりませんでした。
下りはまだしも登りは地獄でしたね。
下りにかかり、何か方向がずれていると思い、GPSを見るとやっぱり左にずれていたのですが、山日和さんは、最短のルートをお考えだったのですね。いや、その・・・・
最短方向に入っちゃってたのでまあこのままでええかという感じでした。
最後はロープを出して懸垂下降で林道着地。山頂で、沢装備を片付けなくてよかったです。ヘルメット、スパッツ、手袋、チェーンスパイクがなければ、切ったりぶつけたり滑ったりして、どこかから血が出ていたかもしれません。
沢納めでちゃんとロープを使えましたね。
この季節でよかったです。真夏なら暑くて装備を全部解除してただろうから傷だらけになってたかもね。
ちなみに、太ももに3か所、ネマガリタケか灌木の枝で突いたあざができていました。翌日は、上腕が筋肉痛。ヤブこぎ頑張りました。
さすがにダメージが残りましたね。
腕力不足のsatoさんにはあのネマガリはきつかったでしょうね。
降り立った林道は、見事な紅葉に囲まれていて、眺望も素晴らしく、想い出の詰まった丈競山、小倉谷山、富士写ケ岳を眺めながらのしあわせな休憩時間をとることができました。
頑張った後の源流の水で淹れたコーヒーの味は格別でした。
またちょうどいい具合に山を眺められる場所があったものです。路肩のイスまで設えられて。
名物の油揚げを育んだ竹田川の名水で淹れたコーヒーを味わった人はどれぐらいいるんでしょうね。
単調な林道歩きも、全山素晴らしい紅葉で、飽きることはありませんでした。かわいいカモシカさんにも会えました。
16時半に駐車地に着き、暗くなる前に、ダムまで戻れてほっとしました。
林道歩きでは足が痛み出してゆっくりしか歩けなかったけど、あの景色に浸っていると退屈しませんでしたね。
今シーズン最後の沢山旅。源流への憧憬。山日和さんを感じる沢納めを味わわせていただきました。面白く感動的な一日でした。ありがとうございました。
昨年の事故を思い出し感慨無量です。
今あるご自身の状態を静かに受け止め、ふたたび沢山旅を描いていらっしゃる山日和さんのお姿に力をいただきます。
来シーズンも、源流への沢山旅は続きますね。よろしくおねがいします。
去年の今ごろはまだ入院中でしたからね。我ながらよく回復したもんです。
沢登りの谷としてはCクラスだったけど、総合的に思いもよらぬ変化があって楽しい沢行でした。
今日、武奈ヶ岳、三重嶽、伊吹山の初冠雪でした。朝は、他のお山も白くなっていたかもしれませんが。夕陽に照らされ光り輝く伊吹山の神々しいお姿を暫く見入っていました。
関西の山にも雪が来ましたね。一瞬で融けてしまうだろうけど。
気持はまだまだ雪山モードにはなりません。
山日和