【日 付】 2024年4月28日
【山 域】 加賀大日山、越前甲周辺
【天 候】 晴れ
【メンバー】 山日和さん、sato
【コース】 新保出~カタクリ小屋~加賀大日山~越前甲~大日峠~標高1000m分岐
~・791~国道416号~P
今年も会えるかな。
鮮やかな緑の中を小松の町へと流れゆく大杉谷川を車窓から眺めながら、昨春の山旅を振り返っていた。
一年前、この川の上流から鈴ケ岳と加賀大日山を訪れた。
可憐で凛々しい花ばな、新緑の透明なブナの森、山に生きた人々の歴史、素晴らしい眺望・・・。
両手に抱えきれないほどの輝きを掬い上げた山旅だった。
今日は、東の支流に沿った道を進み、牛ケ首峠を越え、手取川と合わさる大日川の上流の新保から想い出の加賀大日山に向かう。
新保は気になっていた地でもあった。昨春、鈴ケ岳への登りの途中でひと休みしたヌギ谷原周辺は、
大杉ではなく新保の人々の出作り地であったことを「出作り小屋」の由来が書かれた案内板を読んで知った。
ひと月少し前、越前勝山と加賀白峰を結ぶ谷峠から白木山に向かった時には、
新保の出作り集落新保出と白峰の下田原谷赤谷に点在する出作り集落とを結んだ白木越と呼ばれる峠に立った。
山頂南の1270m鞍部。こんなところに道が通っていたのだと驚いた。
白木越は、新保の下流花立から花立峠を越え、鼓弓谷に沿った道もあり、交易の道としても利用されてきたという。
加越国境周辺では、昭和の時代まで出作りが盛んに行われ、村人は山また山の奥にまで分け入り焼き畑や炭焼きをしながら生活していた。
白山麓十八村のひとつである大日川沿いの新保の人たちは、どこから来て、どこに分け入り出作りを営んでいたのだろう。
興味を惹かれていた。
神社マークがある新保村は、昭和50年頃には冬季無人化となったそうで、登山口の新保出はすっかり杉林となっていた。
でも地面を見ると整地された跡があり、山の案内板には木地小屋という地名も記されていて、人びとの営みがあったことが静かに伝わってくる。
ここから延びるふたつの大日山登山道は、どちらも出作り炭焼きの道だったのだろう。
カタクリ小屋へと向かう谷沿いの道を進んでいくと、わぁっと春の息吹に包まれた。至る所に大振りのスミレが咲いている。
日本海側の多雪地帯で多く見られるスミレサイシンだ。落ち葉の隙間からまっ直ぐに伸びた細い茎の先につけた尖ったハート形の真緑色の葉と
ふわりとした淡紫色の花が、厳しい冬を乗り越えた力強い光を放っている。
広くなった岸辺には、フキノトウとコゴミが、食べごろは今日まで、と言わんばかりに煌めきながら並んでいた。
流れの横には、ちいさなまっ白な花を咲かせたワサビも繁っている。美味しい春の恵みを前に素通りすることは不可能だ。
歩き始めてからいくらも経っていないのに、リュックからビニール袋を取り出し山菜摘みに興じてしまう。
さぁ、進まなければ、と山日和さんを追いかけていくと、今度は、純白の宝石のようなお花が目に飛び込んだ。
「サンカヨウ!」山日和さんの目が輝く。ほのかに期待していた、雨の日には儚い氷細工のようになる初夏を告げる楚々としたお花。
楽しみはまだまだあるのに、すっかりと満たされた気持ちに。
標高740mの二俣で、道は谷から離れ尾根に入った。この辺りは「熊の平」と呼ばれている。
ここでも焼き畑や炭焼きが行われていたのだなぁ、と杉林を見ながら思う。
尾根は、右側は植林が多いが左側は清々しい青葉のブナ林。林床はイワウチワのお花畑が続いていく。
満たされたと思っても、こころのときめきは無限大。濃かったり淡かったりいろいろなピンク色に染まった可憐なお花に
「わぁ。わぁ」と見入ってしまう。白花にも出会えてにっこり。
ブナやイワウチワとお話しているうちに、昨春歩いた鈴ケ岳からの道に合流し、カタクリ小屋に着いていた。
今年もやって参りました。
小屋の入り口に吊るされた鐘をゴーンと突き、青空の下、萌黄色の葉のブナの木立の向こうにやわらかに佇む大日山にあらためてご挨拶をする。
初めての道はワクワクドキドキするが、歩いたことのある道も初めての道以上にドキドキしたりする。
今年も会えるかな。トクンと胸が高鳴り、昨春出会った輝きがわたしの中から飛び出して青い空に浮かんでいく。
真っ白なタムシバの花に導かれて踏み込んだ想い出の道は、まさに想い出を辿る道のようであった。
昨春と同じようにどこまでも続くイワウチワのお花畑。ミツバノバイカオウレン(日本海側に分布する種と知った)、
カタクリ、ショウジョウバカマも同じように次々と現れ、同じようにこころを躍らせてくれる。
そして「みんなで並んでいるところはないかなぁ」と、揃った姿を写真に収めたくて、またまた同じことを言っているわたしたち。
標高1200mを越えると、ブナ林から灌木帯へと植生が変わり、足元に向かってちょろちょろと水が流れてきた。
「あぁ、今年も雪が残っている」とうれしくなる。
雪の斜面で、山日和さんのすぐ後ろを歩いていたら、寝ていた木がぴょんと立ち上がり、あわてて退いた。
そうそう、前回も同じことをしていた。ひょっとしたら同じ木を山日和さんが起こしたのではないかと思ってしまう。
雪が切れるとジグザグの道。あのお花には会えるかな。胸の高鳴りが速まる。山日和さんの足が止まった。
「あった・・・」枯草の中に咲く、青い空の奥を映す澄んだ瞳のようなキクザキイチゲをわたしの目も捉えた。
こころ奪われた青き妖精。キクザキイチゲは白色から薄紫色、淡い桃色と変化に富みそれぞれうつくしいけれど、
ここのお花は、何て深い青色で、何て気高く清らかなのだろう、と今日も思う。
眩い黄色のオオバキスミレも姿を現した。
みんな健気に今年も咲いている・・・、と感動に包まれていると、あずき色の塊が目に飛び込んで来た。
なんとザゼンソウだった。昨春、山頂のヤブの中で一株見つけてびっくりしたが、こんな斜面にも生息していたとは。
空が近づき、最後は一面のカタクリに出迎えられ、初夏を通り越して真夏のような陽光が降り注ぐ山頂にポンと出た。
11時。少し早いけれど、今日も東側の白山展望地でお昼の休憩にする。
「少し前、真っ白だった白山はまだら模様。北方稜線、石徹白の山々の雪は見事に融けてしまっているなぁ」
「あれが横平山、あっちが白木山。あの、のぺっとした稜線、素晴らしかったなぁ」
「ひと月前は、あの稜線からこの山を眺めていたのだなぁ」
絶景を楽しみながら、昨春と同じようなことを話し、さらにこの冬から春にかけて白山を望みながら歩いた山の想い出話が加わっていく。
お話ししている内に、ありがたい気持ちでいっぱいになる。
昨日の淵は今日の瀬。世の中もわたしも明日のことは分らない。その理の中、時は移ろい、季節は巡っている。
この春も、こうして昨春出会ったうつくしいお花や新緑の木々にふたたび出会いながら歩き、
少し暑いけれど平和な空気に満たされた山頂で、同じような穏やかなこころ持ちで、
白山、愛する山やまを拝むことが出来てしあわせだなぁ、と思う。
ゆたかな山の想い出を重ねてきて、今日もまた重ねることが出来てしあわせだなぁ、と思う。
しみじみとした感慨に浸っていたが、強い日差しで背中が熱くなってきた。去り難いけれど立ち上がる。
越前甲への道の入り口で会いたかったザゼンソウを探すが見当たらない。
しょぼんとしたその時、山日和さんがくるりと巻かれた艶のある葉を指差した。
そうか、お花はもう終わってしまったのだ。今年もここで咲いていたのね、と笑みがこぼれる。
想い出は、時に現実の邪魔をする。6年前の5月に往復した越前甲から加賀大日山の稜線は快適な登山道だった。
1時間もあれば越前甲に着くだろうと思っていた。最初は記憶に残るカタクリ咲くササの中のしっかりとした道、
でも進むにつれササが覆いかぶさるようになり、暑さも重なりすんなりと歩けなくなった。
ヤブが濃くなったせいか、多かったはずのカタクリも少ない。
「こんな道だったっけ?こんな道ではなかったはずなのだけど」という思いがこみ上がる。
ところどころで現れる残雪に慰められて越前甲に着いた時には、2時間が経っていた。
大日峠への下り道は、記憶通りにしっかりとしていてホッとした。
峠から新保出への古道は谷に向かっているが、今日は新又越の手前から送電線の巡視路を下る。
巡視路は歩きやすく眺めもよく、タムシバ、ミネザクラ、ユキグニミツバツツジなど木に咲く花も多くて、
少し前の足取りがうそのように軽やかになった。
でも暑い。リュックから水を取り出そうとして、春の恵みの入ったビニール袋を触ると熱を持っていた。
開くと茶色く変色している。あぁ、かわいそうなことをしてしまった。あんなに煌めきながら生を謳歌していたのに。
きりりと胸が痛む。摘まなければよかったと反省する。
16時半、国道に出た。今日は15時半には駐車地に戻れるかなと思っていたが、結局いつもの時間になりそうだ。
車道歩きも楽しもう。キョロキョロ辺りを見渡しながら歩いていると、リュウキンカの群生地を見つけた。ザゼンソウにもまた出会う。
そして、最後はコゴミの群生地。ぼわっと頬が熱くなる。
「朝はごめんなさい。今度は、ありがたくいただきます」と言いながら両手に納まるだけ摘ませていただいた。
17時、駐車地に到着した。やっぱりいつもと同じような時間、と可笑しくなる。
ふたたび巡って来た春の歓びの歌声を聴くことが出来たしあわせ、今日もこうしてゆたかなお山の時間を過ごすことが出来たしあわせを、
ぎゅっとかみしめながら、泥のついた登山靴をゆっくりと脱いだ。
sato
【加越国境】加賀と越前の大日山花紀行 雪国の巡る春の歓びの歌声を聴いて
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Re: 【加越国境】加賀と越前の大日山花紀行 雪国の巡る春の歓びの歌声を聴いて
satoさん、こんばんは。
一年前、この川の上流から鈴ケ岳と加賀大日山を訪れた。
可憐で凛々しい花ばな、新緑の透明なブナの森、山に生きた人々の歴史、素晴らしい眺望・・・。
両手に抱えきれないほどの輝きを掬い上げた山旅だった。
加賀大日は花の山。それほど人も多くなく、静かでいい山ですね。
私もお気に入りで、今回で6回目になりました。
新保は気になっていた地でもあった。昨春、鈴ケ岳への登りの途中でひと休みしたヌギ谷原周辺は、大杉ではなく新保の人々の出作り地であったことを「出作り小屋」の由来が書かれた案内板を読んで知った。
そうだったんですね。ちゃんと読んでなかったなあ。
ひと月少し前、越前勝山と加賀白峰を結ぶ谷峠から白木山に向かった時には、
新保の出作り集落新保出と白峰の下田原谷赤谷に点在する出作り集落とを結んだ白木越と呼ばれる峠に立った。
山頂南の1270m鞍部。こんなところに道が通っていたのだと驚いた。
これには驚きました。この近辺の他の峠もかなり高いところを越えているけど、ここは群を抜いて高いですね。さぞ大変だったでしょう。
でも地面を見ると整地された跡があり、山の案内板には木地小屋という地名も記されていて、人びとの営みがあったことが静かに伝わってくる。
ここは木地小屋登山口と呼ばれてますね。
広くなった岸辺には、フキノトウとコゴミが、食べごろは今日まで、と言わんばかりに煌めきながら並んでいた。
流れの横には、ちいさなまっ白な花を咲かせたワサビも繁っている。美味しい春の恵みを前に素通りすることは不可能だ。
歩き始めてからいくらも経っていないのに、リュックからビニール袋を取り出し山菜摘みに興じてしまう。
このあたりではまったく前に進みませんでしたね。まだ先は長いですよ。
「サンカヨウ!」山日和さんの目が輝く。ほのかに期待していた、雨の日には儚い氷細工のようになる初夏を告げる楚々としたお花。
サンカヨウは一番好きな花です。透き通ったソーメンの器も見たかった。
標高740mの二俣で、道は谷から離れ尾根に入った。この辺りは「熊の平」と呼ばれている。
ここでも焼き畑や炭焼きが行われていたのだなぁ、と杉林を見ながら思う。
名前からしてクマが出そう。クマ撃ちの拠点だったのかも。
今年もやって参りました。
小屋の入り口に吊るされた鐘をゴーンと突き、青空の下、萌黄色の葉のブナの木立の向こうにやわらかに佇む大日山にあらためてご挨拶をする。
鐘があると撞いてしまうのは人間の習性ですね。
昨春と同じようにどこまでも続くイワウチワのお花畑。ミツバノバイカオウレン(日本海側に分布する種と知った)、
カタクリ、ショウジョウバカマも同じように次々と現れ、同じようにこころを躍らせてくれる。
そして「みんなで並んでいるところはないかなぁ」と、揃った姿を写真に収めたくて、またまた同じことを言っているわたしたち。
今年も期待通りのフラワーロードでしたね。同じような写真ばかり撮ってしまいます。
雪の斜面で、山日和さんのすぐ後ろを歩いていたら、寝ていた木がぴょんと立ち上がり、あわてて退いた。
私の後ろを歩く時は要注意です。
この日は何度か同じことがありましたね。
雪が切れるとジグザグの道。あのお花には会えるかな。胸の高鳴りが速まる。山日和さんの足が止まった。
「あった・・・」枯草の中に咲く、青い空の奥を映す澄んだ瞳のようなキクザキイチゲをわたしの目も捉えた。
こころ奪われた青き妖精。キクザキイチゲは白色から薄紫色、淡い桃色と変化に富みそれぞれうつくしいけれど、ここのお花は、何て深い青色で、何て気高く清らかなのだろう、と今日も思う。
眩い黄色のオオバキスミレも姿を現した。
みんな健気に今年も咲いている・・・、と感動に包まれていると、あずき色の塊が目に飛び込んで来た。
なんとザゼンソウだった。昨春、山頂のヤブの中で一株見つけてびっくりしたが、こんな斜面にも生息していたとは。
キクザキイチゲは下の方ではたくさん見たけど、山頂に近い場所で見るのはまた違った趣きがありますね。
ひと株だけのザゼンソウには驚きました。
空が近づき、最後は一面のカタクリに出迎えられ、初夏を通り越して真夏のような陽光が降り注ぐ山頂にポンと出た。
カタクリは去年はこんなに咲いてなかったですね。3日ほど違うだけなのに、なんでこうなるんでしょうね。
11時。少し早いけれど、今日も東側の白山展望地でお昼の休憩にする。
「少し前、真っ白だった白山はまだら模様。北方稜線、石徹白の山々の雪は見事に融けてしまっているなぁ」
「あれが横平山、あっちが白木山。あの、のぺっとした稜線、素晴らしかったなぁ」
「ひと月前は、あの稜線からこの山を眺めていたのだなぁ」
絶景を楽しみながら、昨春と同じようなことを話し、さらにこの冬から春にかけて白山を望みながら歩いた山の想い出話が加わっていく。
あの場所で白木山や横平山の話をする登山者はなかなかいないでしょうね。
白木山への稜線は、1か月前に歩いただけに胸に迫りました。
この春も、こうして昨春出会ったうつくしいお花や新緑の木々にふたたび出会いながら歩き、
少し暑いけれど平和な空気に満たされた山頂で、同じような穏やかなこころ持ちで、
白山、愛する山やまを拝むことが出来てしあわせだなぁ、と思う。
今年はあっちからこっちから白山遥拝しました。どこから眺めても神々しい山です。
しみじみとした感慨に浸っていたが、強い日差しで背中が熱くなってきた。去り難いけれど立ち上がる。
夏のような日差しの中でちょっとのんびりし過ぎました。プチ熱中症気味になったのか、少し気持ちが悪く、足が前に出なくなってしまいました。
想い出は、時に現実の邪魔をする。6年前の5月に往復した越前甲から加賀大日山の稜線は快適な登山道だった。
1時間もあれば越前甲に着くだろうと思っていた。最初は記憶に残るカタクリ咲くササの中のしっかりとした道、でも進むにつれササが覆いかぶさるようになり、暑さも重なりすんなりと歩けなくなった。
越前甲まで快適な縦走路のはずだったのに、半ヤブ漕ぎ状態。体調も劣悪で前に進まなくなりました。
とにかく日陰で休みたいけど日陰がまったくなかったですね。
最低鞍部手前で見つけたわずかな日陰でダウンしてしまいました。
こういう時に限って曇ってくれない・・・
ヤブが濃くなったせいか、多かったはずのカタクリも少ない。
「こんな道だったっけ?こんな道ではなかったはずなのだけど」という思いがこみ上がる。
ところどころで現れる残雪に慰められて越前甲に着いた時には、2時間が経っていた。
まあ、長く感じました。大したことないアップダウンにゲッソリでした。
峠から新保出への古道は谷に向かっているが、今日は新又越の手前から送電線の巡視路を下る。
巡視路は歩きやすく眺めもよく、タムシバ、ミネザクラ、ユキグニミツバツツジなど木に咲く花も多くて、少し前の足取りがうそのように軽やかになった。
このあたりでようやく体調が戻ってきたけど、今度は足が痛み始めてグイグイと下れませんでした。
でも暑い。リュックから水を取り出そうとして、春の恵みの入ったビニール袋を触ると熱を持っていた。
開くと茶色く変色している。あぁ、かわいそうなことをしてしまった。あんなに煌めきながら生を謳歌していたのに。
きりりと胸が痛む。摘まなければよかったと反省する。
これは残念でしたね。欲張らずに、下山してから探せばよかった。
車道歩きも楽しもう。キョロキョロ辺りを見渡しながら歩いていると、リュウキンカの群生地を見つけた。ザゼンソウにもまた出会う。
道端の湿地に咲いていたリュウキンカ。さすがにミズバショウはなかったけど。
そして、最後はコゴミの群生地。ぼわっと頬が熱くなる。
「朝はごめんなさい。今度は、ありがたくいただきます」と言いながら両手に納まるだけ摘ませていただいた。
手からあふれそうなのでポリ袋を出しました。
17時、駐車地に到着した。やっぱりいつもと同じような時間、と可笑しくなる。
まあ、予定通りですね。
山日和
一年前、この川の上流から鈴ケ岳と加賀大日山を訪れた。可憐で凛々しい花ばな、新緑の透明なブナの森、山に生きた人々の歴史、素晴らしい眺望・・・。
両手に抱えきれないほどの輝きを掬い上げた山旅だった。
加賀大日は花の山。それほど人も多くなく、静かでいい山ですね。
私もお気に入りで、今回で6回目になりました。
新保は気になっていた地でもあった。昨春、鈴ケ岳への登りの途中でひと休みしたヌギ谷原周辺は、大杉ではなく新保の人々の出作り地であったことを「出作り小屋」の由来が書かれた案内板を読んで知った。そうだったんですね。ちゃんと読んでなかったなあ。
ひと月少し前、越前勝山と加賀白峰を結ぶ谷峠から白木山に向かった時には、新保の出作り集落新保出と白峰の下田原谷赤谷に点在する出作り集落とを結んだ白木越と呼ばれる峠に立った。
山頂南の1270m鞍部。こんなところに道が通っていたのだと驚いた。
これには驚きました。この近辺の他の峠もかなり高いところを越えているけど、ここは群を抜いて高いですね。さぞ大変だったでしょう。
でも地面を見ると整地された跡があり、山の案内板には木地小屋という地名も記されていて、人びとの営みがあったことが静かに伝わってくる。ここは木地小屋登山口と呼ばれてますね。
広くなった岸辺には、フキノトウとコゴミが、食べごろは今日まで、と言わんばかりに煌めきながら並んでいた。流れの横には、ちいさなまっ白な花を咲かせたワサビも繁っている。美味しい春の恵みを前に素通りすることは不可能だ。
歩き始めてからいくらも経っていないのに、リュックからビニール袋を取り出し山菜摘みに興じてしまう。
このあたりではまったく前に進みませんでしたね。まだ先は長いですよ。
「サンカヨウ!」山日和さんの目が輝く。ほのかに期待していた、雨の日には儚い氷細工のようになる初夏を告げる楚々としたお花。サンカヨウは一番好きな花です。透き通ったソーメンの器も見たかった。
標高740mの二俣で、道は谷から離れ尾根に入った。この辺りは「熊の平」と呼ばれている。ここでも焼き畑や炭焼きが行われていたのだなぁ、と杉林を見ながら思う。
名前からしてクマが出そう。クマ撃ちの拠点だったのかも。
今年もやって参りました。小屋の入り口に吊るされた鐘をゴーンと突き、青空の下、萌黄色の葉のブナの木立の向こうにやわらかに佇む大日山にあらためてご挨拶をする。
鐘があると撞いてしまうのは人間の習性ですね。
昨春と同じようにどこまでも続くイワウチワのお花畑。ミツバノバイカオウレン(日本海側に分布する種と知った)、カタクリ、ショウジョウバカマも同じように次々と現れ、同じようにこころを躍らせてくれる。
そして「みんなで並んでいるところはないかなぁ」と、揃った姿を写真に収めたくて、またまた同じことを言っているわたしたち。
今年も期待通りのフラワーロードでしたね。同じような写真ばかり撮ってしまいます。
雪の斜面で、山日和さんのすぐ後ろを歩いていたら、寝ていた木がぴょんと立ち上がり、あわてて退いた。私の後ろを歩く時は要注意です。
この日は何度か同じことがありましたね。
雪が切れるとジグザグの道。あのお花には会えるかな。胸の高鳴りが速まる。山日和さんの足が止まった。「あった・・・」枯草の中に咲く、青い空の奥を映す澄んだ瞳のようなキクザキイチゲをわたしの目も捉えた。
こころ奪われた青き妖精。キクザキイチゲは白色から薄紫色、淡い桃色と変化に富みそれぞれうつくしいけれど、ここのお花は、何て深い青色で、何て気高く清らかなのだろう、と今日も思う。
眩い黄色のオオバキスミレも姿を現した。
みんな健気に今年も咲いている・・・、と感動に包まれていると、あずき色の塊が目に飛び込んで来た。
なんとザゼンソウだった。昨春、山頂のヤブの中で一株見つけてびっくりしたが、こんな斜面にも生息していたとは。
キクザキイチゲは下の方ではたくさん見たけど、山頂に近い場所で見るのはまた違った趣きがありますね。
ひと株だけのザゼンソウには驚きました。
空が近づき、最後は一面のカタクリに出迎えられ、初夏を通り越して真夏のような陽光が降り注ぐ山頂にポンと出た。カタクリは去年はこんなに咲いてなかったですね。3日ほど違うだけなのに、なんでこうなるんでしょうね。
11時。少し早いけれど、今日も東側の白山展望地でお昼の休憩にする。「少し前、真っ白だった白山はまだら模様。北方稜線、石徹白の山々の雪は見事に融けてしまっているなぁ」
「あれが横平山、あっちが白木山。あの、のぺっとした稜線、素晴らしかったなぁ」
「ひと月前は、あの稜線からこの山を眺めていたのだなぁ」
絶景を楽しみながら、昨春と同じようなことを話し、さらにこの冬から春にかけて白山を望みながら歩いた山の想い出話が加わっていく。
あの場所で白木山や横平山の話をする登山者はなかなかいないでしょうね。
白木山への稜線は、1か月前に歩いただけに胸に迫りました。
この春も、こうして昨春出会ったうつくしいお花や新緑の木々にふたたび出会いながら歩き、少し暑いけれど平和な空気に満たされた山頂で、同じような穏やかなこころ持ちで、
白山、愛する山やまを拝むことが出来てしあわせだなぁ、と思う。
今年はあっちからこっちから白山遥拝しました。どこから眺めても神々しい山です。
しみじみとした感慨に浸っていたが、強い日差しで背中が熱くなってきた。去り難いけれど立ち上がる。夏のような日差しの中でちょっとのんびりし過ぎました。プチ熱中症気味になったのか、少し気持ちが悪く、足が前に出なくなってしまいました。
想い出は、時に現実の邪魔をする。6年前の5月に往復した越前甲から加賀大日山の稜線は快適な登山道だった。1時間もあれば越前甲に着くだろうと思っていた。最初は記憶に残るカタクリ咲くササの中のしっかりとした道、でも進むにつれササが覆いかぶさるようになり、暑さも重なりすんなりと歩けなくなった。
越前甲まで快適な縦走路のはずだったのに、半ヤブ漕ぎ状態。体調も劣悪で前に進まなくなりました。
とにかく日陰で休みたいけど日陰がまったくなかったですね。
最低鞍部手前で見つけたわずかな日陰でダウンしてしまいました。
こういう時に限って曇ってくれない・・・
ヤブが濃くなったせいか、多かったはずのカタクリも少ない。「こんな道だったっけ?こんな道ではなかったはずなのだけど」という思いがこみ上がる。
ところどころで現れる残雪に慰められて越前甲に着いた時には、2時間が経っていた。
まあ、長く感じました。大したことないアップダウンにゲッソリでした。
峠から新保出への古道は谷に向かっているが、今日は新又越の手前から送電線の巡視路を下る。巡視路は歩きやすく眺めもよく、タムシバ、ミネザクラ、ユキグニミツバツツジなど木に咲く花も多くて、少し前の足取りがうそのように軽やかになった。
このあたりでようやく体調が戻ってきたけど、今度は足が痛み始めてグイグイと下れませんでした。
でも暑い。リュックから水を取り出そうとして、春の恵みの入ったビニール袋を触ると熱を持っていた。開くと茶色く変色している。あぁ、かわいそうなことをしてしまった。あんなに煌めきながら生を謳歌していたのに。
きりりと胸が痛む。摘まなければよかったと反省する。
これは残念でしたね。欲張らずに、下山してから探せばよかった。
車道歩きも楽しもう。キョロキョロ辺りを見渡しながら歩いていると、リュウキンカの群生地を見つけた。ザゼンソウにもまた出会う。道端の湿地に咲いていたリュウキンカ。さすがにミズバショウはなかったけど。
そして、最後はコゴミの群生地。ぼわっと頬が熱くなる。「朝はごめんなさい。今度は、ありがたくいただきます」と言いながら両手に納まるだけ摘ませていただいた。
手からあふれそうなのでポリ袋を出しました。
17時、駐車地に到着した。やっぱりいつもと同じような時間、と可笑しくなる。まあ、予定通りですね。
山日和
Re: 【加越国境】加賀と越前の大日山花紀行 雪国の巡る春の歓びの歌声を聴いて
satoさん、おはようございます。
加賀大日岳から越前甲に行かれたんですね。
6年前の5月には一緒に越前甲から加賀大日岳を往復しましたね。懐かしいです。その時のミクシィの日記やヤマレコの記録を読み返し、思い出しながら読ませていただきました。
地理院地図を見ると、新保村からカタクリ小屋への谷筋の道ははっきりしていますね。カタクリ小屋というからには、たくさんのカタクリが咲いている場所に建つ小屋なんでしょうね。
今頃フキノトウがまだあるんですね。うちのほうはすっかり大きくなっています。スノー衆の時も2月にフキノトウがありましたね。やはりこのあたりのほうが雪が多くて雪解けが遅いんでしょうね。
「熊の平」、お二人のことだから、また熊に会いそうな場所ですね。
この時期は雪に埋もれていた枝が跳ね上がってびっくりしますね。私もこの季節の福井の山で何度か経験しました。紀伊半島の山では経験したことがありません。またごうと思ったら跳ね上がってまたげなくなるので、ドキドキしながら歩きました。
行きには埋もれていた枝が、帰りには立ち上がっていて、同じ道なのに雰囲気が違って見えたこともあります。
サンカヨウは福井の山ではよく見ます。私も好きな花です。晴れた日には白く、雨が降るとガラスのように透明で繊細な花になりますね。
イワウチワにミツバノバイカオウレン、カタクリ、ショウジョウバカマ、春の花が次々に現れると足取りが遅くなりますね。
ミツバノバイカオウレン、日本海側に分布する種とのこと、葉っぱが三つ葉で花はバイカオウレンということなのかしら。
青いキクザキイチゲ、6年前にも見ました。美しい花でした。
加賀大日岳のカタクリの群落は見事でした。あんなにたくさんのカタクリの群落は初めてでした。
私たちが越前甲から加賀大日岳に行ったのは5月11日でしたが、今年は雪が少ないから6年前と同じくらいの残雪の量だったのかしら。今年の方が雪は少なかったのかしら。あの時でも片道1時間40分かかっています。
山菜取りは下山でしたほうがいいですね。登りだと荷物が増えるし、くたってなってしまうし。でも、山菜って見るとつい取りたくなってしまいます。
6年前の時、私は下山で2,3m滑ってしまい、藪に突っ込んで止まりましたが、その時大きな枝で胸を強打しました。
私は肋骨にひびが入ったかと思いましたが、satoさんが「折れたりひびが入れば息をするのも痛いはずよ。」と言ったので安心しました。そこまで痛くは無かったからです。
また、翌日姥ヶ岳に登る予定だったので、平気かなあと言ったら「足を怪我したわけじゃないから平気じゃない。」とも言ってくれましたね。satoさんは自分はマイナス思考だと言っているけど、人に対してはプラス思考ですね!(笑)おかげで無事に姥ヶ岳に登れました。
登山口で会ったガイドの人のことも思い出しました。下見に来たって言ってたけど、入り口の少し先だけ確認して私たちに雪の情報を知らせてほしいとか言って、後でsatoさんが憤慨していたこととか。(笑)
今年はいろいろ予定があって行けないけど、また5月の福井や石川の残雪の山に行きたくなりました。
花がたくさん咲いていて、白山が間近に拝める。
来年は行きます!
tsubo
加賀大日岳から越前甲に行かれたんですね。
6年前の5月には一緒に越前甲から加賀大日岳を往復しましたね。懐かしいです。その時のミクシィの日記やヤマレコの記録を読み返し、思い出しながら読ませていただきました。
地理院地図を見ると、新保村からカタクリ小屋への谷筋の道ははっきりしていますね。カタクリ小屋というからには、たくさんのカタクリが咲いている場所に建つ小屋なんでしょうね。
今頃フキノトウがまだあるんですね。うちのほうはすっかり大きくなっています。スノー衆の時も2月にフキノトウがありましたね。やはりこのあたりのほうが雪が多くて雪解けが遅いんでしょうね。
「熊の平」、お二人のことだから、また熊に会いそうな場所ですね。
この時期は雪に埋もれていた枝が跳ね上がってびっくりしますね。私もこの季節の福井の山で何度か経験しました。紀伊半島の山では経験したことがありません。またごうと思ったら跳ね上がってまたげなくなるので、ドキドキしながら歩きました。
行きには埋もれていた枝が、帰りには立ち上がっていて、同じ道なのに雰囲気が違って見えたこともあります。
サンカヨウは福井の山ではよく見ます。私も好きな花です。晴れた日には白く、雨が降るとガラスのように透明で繊細な花になりますね。
イワウチワにミツバノバイカオウレン、カタクリ、ショウジョウバカマ、春の花が次々に現れると足取りが遅くなりますね。
ミツバノバイカオウレン、日本海側に分布する種とのこと、葉っぱが三つ葉で花はバイカオウレンということなのかしら。
青いキクザキイチゲ、6年前にも見ました。美しい花でした。
加賀大日岳のカタクリの群落は見事でした。あんなにたくさんのカタクリの群落は初めてでした。
私たちが越前甲から加賀大日岳に行ったのは5月11日でしたが、今年は雪が少ないから6年前と同じくらいの残雪の量だったのかしら。今年の方が雪は少なかったのかしら。あの時でも片道1時間40分かかっています。
山菜取りは下山でしたほうがいいですね。登りだと荷物が増えるし、くたってなってしまうし。でも、山菜って見るとつい取りたくなってしまいます。
6年前の時、私は下山で2,3m滑ってしまい、藪に突っ込んで止まりましたが、その時大きな枝で胸を強打しました。
私は肋骨にひびが入ったかと思いましたが、satoさんが「折れたりひびが入れば息をするのも痛いはずよ。」と言ったので安心しました。そこまで痛くは無かったからです。
また、翌日姥ヶ岳に登る予定だったので、平気かなあと言ったら「足を怪我したわけじゃないから平気じゃない。」とも言ってくれましたね。satoさんは自分はマイナス思考だと言っているけど、人に対してはプラス思考ですね!(笑)おかげで無事に姥ヶ岳に登れました。
登山口で会ったガイドの人のことも思い出しました。下見に来たって言ってたけど、入り口の少し先だけ確認して私たちに雪の情報を知らせてほしいとか言って、後でsatoさんが憤慨していたこととか。(笑)
今年はいろいろ予定があって行けないけど、また5月の福井や石川の残雪の山に行きたくなりました。
花がたくさん咲いていて、白山が間近に拝める。
来年は行きます!
tsubo
Re: 【加越国境】加賀と越前の大日山花紀行 雪国の巡る春の歓びの歌声を聴いて
山日和さま
こんにちは。
28日は、春の歓びに包まれた加賀大日山をふたたび味わうことが出来てうれしかったです。
南加賀山域の盟主といわれガイドブックにも詳しく紹介されているお山ですが、
連休中でも山頂で数人の登山者に会うくらいで、静かにゆったりと楽しめましたね。
宇宙の法則や真理、森羅万象そのものである大日如来さまを祀った大日山。
加賀大日山と越前大日山の大日如来さまは、今はありませんが、丸岡の豊原寺の修験者によって祀られたそうです。
『山々のルーツ』には、白山信仰の拠点として権勢を誇っていた平泉寺の末寺となることを嫌い、
豊原寺から白山禅定道を作り、その上に平泉道(越前禅定道)には祀られていない最上仏の大日如来さまを安置して威厳を示したと書かれています。2年前の夏に小倉谷を遡行した後、火燈山から丸岡町吉谷に下った時、ここが豊原三千坊のひとつ吉谷千坊で、ここから加越国境を大日山に向かい、中野俣、五十谷川を縫いながら白山へと至る禅定道があったことを知り、この山域への興味がより深まりました。
昨春訪れたヌギ谷原の「出作り小屋」では、この地が下流の大杉ではなく、新保の出作り地と知り、
各地の谷沿いの山村に残る「お椀が流れてきて、上流に人が暮らしていたことを知った」という言い伝えそのものだなぁ、と感じ入り、
新保の人たちの辿った道に思いを巡らせました。
白木越も実際に立ってみて驚きました。道というのは目的があり作られたもの。
人の歴史は、移動の歴史ともいえる。様々な目的で山中を行き来した人の歴史を想像すると、
胸が熱くなります。新保出から白木越の道があった谷を覗きましたね。この地からも峠まで、600mも登るのですね。
新保からのふたつの登山道は、炭焼き出作りの道なのだなぁと思い、どちらも歩きたかったのですが、
今回は山日和さんも初めての谷道で。この時期の谷は山菜の宝庫。むかしむかしから人々の生活に密接していた山菜摘み。
見ると摘みたくなるというのは当然なのかも、と言い訳。
サンカヨウは、私も大好きです。近江の山では出会えないので(伊吹の北尾根で見られるそうですが)
出会うとしあわせな気持ちに包まれます。素麺の器みたいと思ったことはありませんが(笑)。
「熊の平」は、クマ撃ちの拠点ですか。地名や地形からあれこれ想像するのは面白いですね。
尾根コースの標高850mから950mの緩やかに広がる地形は、出作りの風景が浮かんできます。
鐘の音は、清らかな仏さまの声。(クマよけ用の鐘かもしれませんが)あると搗いてしまいます。
ここから先も、期待通りのフラワーロードでしたね。山日和さん、いったい何十枚のお写真を撮ったのでしょうか。
気が付くとしゃがんでいました。可憐なお花のお写真のご提供ありがとうございました。
山頂の白山展望地は日陰がなかったのですが、ここでお昼の休憩をと歩く前から思っていました。
この冬もあちこちのお山から白山を拝みましたね。まだら雪の白山を眺めながら、ひとつひとつの山旅を思い出していました。
白木山のなだらかな稜線もきらきらと光を放って見えましたね。
今日は、ゆったりとお花を愛でながらの一日と思っていたのですが甘かったですね。
エアコン無しで暮らしてきた私は結構暑さに強いのですが、急な温度の上昇にからだがついていかない感じでした。
半袖半ズボン姿だった山日和さんは、ヤブの草負けでより不快感があったのでは。残雪でからだを冷やせて助かりましたね。
送電線尾根では、スタスタと下っていかれたので、足に痛みがあったとは気づきませんでした。
30分の車道歩きでしたが、お花探しをしながら歩いていたので飽きませんでしたね。
最後にまたコゴミを積むことが出来てうれしかったです。はい、そうでした。
「両手に納まるだけ」ではなく、「両手からあふれるくらい」でした。欲深いのがばれてしまいました(笑)。
こうしてまた振り返り、ゆたかな山旅だったなぁ、としみじみ。
ありがとうございました。
sato
こんにちは。
28日は、春の歓びに包まれた加賀大日山をふたたび味わうことが出来てうれしかったです。
南加賀山域の盟主といわれガイドブックにも詳しく紹介されているお山ですが、
連休中でも山頂で数人の登山者に会うくらいで、静かにゆったりと楽しめましたね。
宇宙の法則や真理、森羅万象そのものである大日如来さまを祀った大日山。
加賀大日山と越前大日山の大日如来さまは、今はありませんが、丸岡の豊原寺の修験者によって祀られたそうです。
『山々のルーツ』には、白山信仰の拠点として権勢を誇っていた平泉寺の末寺となることを嫌い、
豊原寺から白山禅定道を作り、その上に平泉道(越前禅定道)には祀られていない最上仏の大日如来さまを安置して威厳を示したと書かれています。2年前の夏に小倉谷を遡行した後、火燈山から丸岡町吉谷に下った時、ここが豊原三千坊のひとつ吉谷千坊で、ここから加越国境を大日山に向かい、中野俣、五十谷川を縫いながら白山へと至る禅定道があったことを知り、この山域への興味がより深まりました。
昨春訪れたヌギ谷原の「出作り小屋」では、この地が下流の大杉ではなく、新保の出作り地と知り、
各地の谷沿いの山村に残る「お椀が流れてきて、上流に人が暮らしていたことを知った」という言い伝えそのものだなぁ、と感じ入り、
新保の人たちの辿った道に思いを巡らせました。
白木越も実際に立ってみて驚きました。道というのは目的があり作られたもの。
人の歴史は、移動の歴史ともいえる。様々な目的で山中を行き来した人の歴史を想像すると、
胸が熱くなります。新保出から白木越の道があった谷を覗きましたね。この地からも峠まで、600mも登るのですね。
新保からのふたつの登山道は、炭焼き出作りの道なのだなぁと思い、どちらも歩きたかったのですが、
今回は山日和さんも初めての谷道で。この時期の谷は山菜の宝庫。むかしむかしから人々の生活に密接していた山菜摘み。
見ると摘みたくなるというのは当然なのかも、と言い訳。
サンカヨウは、私も大好きです。近江の山では出会えないので(伊吹の北尾根で見られるそうですが)
出会うとしあわせな気持ちに包まれます。素麺の器みたいと思ったことはありませんが(笑)。
「熊の平」は、クマ撃ちの拠点ですか。地名や地形からあれこれ想像するのは面白いですね。
尾根コースの標高850mから950mの緩やかに広がる地形は、出作りの風景が浮かんできます。
鐘の音は、清らかな仏さまの声。(クマよけ用の鐘かもしれませんが)あると搗いてしまいます。
ここから先も、期待通りのフラワーロードでしたね。山日和さん、いったい何十枚のお写真を撮ったのでしょうか。
気が付くとしゃがんでいました。可憐なお花のお写真のご提供ありがとうございました。
山頂の白山展望地は日陰がなかったのですが、ここでお昼の休憩をと歩く前から思っていました。
この冬もあちこちのお山から白山を拝みましたね。まだら雪の白山を眺めながら、ひとつひとつの山旅を思い出していました。
白木山のなだらかな稜線もきらきらと光を放って見えましたね。
今日は、ゆったりとお花を愛でながらの一日と思っていたのですが甘かったですね。
エアコン無しで暮らしてきた私は結構暑さに強いのですが、急な温度の上昇にからだがついていかない感じでした。
半袖半ズボン姿だった山日和さんは、ヤブの草負けでより不快感があったのでは。残雪でからだを冷やせて助かりましたね。
送電線尾根では、スタスタと下っていかれたので、足に痛みがあったとは気づきませんでした。
30分の車道歩きでしたが、お花探しをしながら歩いていたので飽きませんでしたね。
最後にまたコゴミを積むことが出来てうれしかったです。はい、そうでした。
「両手に納まるだけ」ではなく、「両手からあふれるくらい」でした。欲深いのがばれてしまいました(笑)。
こうしてまた振り返り、ゆたかな山旅だったなぁ、としみじみ。
ありがとうございました。
sato
Re: 【加越国境】加賀と越前の大日山花紀行 雪国の巡る春の歓びの歌声を聴いて
tsuboさま
こんばんは。
コメントありがとうございます。そう、6年前の5月に横倉から越前甲加賀大日山を往復しましたね。
11日でしたか。調べてくださりありがとうございます。
今年は3月にまとまった雪が降りましたが、4月に入ると見る見るうちに融けてしまい、
28日は、tsuboさんとご一緒した時と同じような残雪量でした。
あの時は、土が見えているところは、カタクリのお花で彩られていて、ヤブに覆われてはいなかったですよね。
tsuboさんが木にぶつかった時、「折れたりひびが入れば息をするのも痛いはず」、
次の日の山登りに関しては「足を怪我したわけじゃないから平気じゃない」と、何とも失礼な、というか無責任な発言をしていたのですね。
胸がぎゅっとなりました。自分のからだのどこかがすごく痛い時に「平気でしょう」と言われたらかなしいです。
痛みは当人にしか分からないものですし、お医者さんでもないのに大丈夫だなんて。
今更ですが申し訳ありませんでした。
次の日、ご友人との姥ケ岳登山を楽しみにしていらっしゃって、普通に歩ける感じでしたので、そう言ってしまったのだろうなぁ、と。
プラス思考ではなく、無責任なだけです。
日々の暮らしの中でも、悪気は決してなくふっと無責任なことを言ったりしているのだろうなぁ、と思います。反省です。
今回登ったカタクリ小屋への道は、登山道として整備されています。カタクリ小屋のまわりにはカタクリは咲いていませんでした。
カタクリに囲まれたかわいい小屋を想像しますね。小屋は一晩過ごしたくなるような素敵な作りです。
加賀大日山の山頂周辺はカタクリが咲き乱れていますね。今回のコースからは外れますが、加賀甲の山頂に建つ大日小屋も素敵です。
お花との出会いは一期一会。このまま通り過ぎていくのがなんか切なくなってしまい足取りが遅くなります。振り返ってみてしまったり。
ミツバノバイカオウレンは茎が褐色、ミツバオウレンの茎は緑色で見分けられます。
青いキクザキイチゲは6年前にも縦走路で出会っているのですね。すっかり忘れています。一面のカタクリにこころ奪われていたのかな。
山菜摘みは下山時に。これからはかわいそうなことをしないように気を付けます。
春のお山はどこもうつくしいですが、厳しい冬を乗り越えた雪国北陸の春のお山のうつくしさはひとしおです。
そう、白山も間近に拝めますし。
私は、今度はまっ白な加賀大日山に立ちたいなぁ、と思っています。
一昨年、夫と越前甲加賀大日山周回を試みたのですが悪天候で断念。
雪降る中、別ルートでホワイトアウトの越前甲の山頂まで行き引き返しました。
紅葉の加賀大日山にも惹かれます。古道探しも夢見てしまいます。ずっと気になっている谷もあります。
見果てぬ夢でも、夢見るのは楽しいです。
今週末はオフ会ですね。お会い出来るのを楽しみにしています!
sato
こんばんは。
コメントありがとうございます。そう、6年前の5月に横倉から越前甲加賀大日山を往復しましたね。
11日でしたか。調べてくださりありがとうございます。
今年は3月にまとまった雪が降りましたが、4月に入ると見る見るうちに融けてしまい、
28日は、tsuboさんとご一緒した時と同じような残雪量でした。
あの時は、土が見えているところは、カタクリのお花で彩られていて、ヤブに覆われてはいなかったですよね。
tsuboさんが木にぶつかった時、「折れたりひびが入れば息をするのも痛いはず」、
次の日の山登りに関しては「足を怪我したわけじゃないから平気じゃない」と、何とも失礼な、というか無責任な発言をしていたのですね。
胸がぎゅっとなりました。自分のからだのどこかがすごく痛い時に「平気でしょう」と言われたらかなしいです。
痛みは当人にしか分からないものですし、お医者さんでもないのに大丈夫だなんて。
今更ですが申し訳ありませんでした。
次の日、ご友人との姥ケ岳登山を楽しみにしていらっしゃって、普通に歩ける感じでしたので、そう言ってしまったのだろうなぁ、と。
プラス思考ではなく、無責任なだけです。
日々の暮らしの中でも、悪気は決してなくふっと無責任なことを言ったりしているのだろうなぁ、と思います。反省です。
今回登ったカタクリ小屋への道は、登山道として整備されています。カタクリ小屋のまわりにはカタクリは咲いていませんでした。
カタクリに囲まれたかわいい小屋を想像しますね。小屋は一晩過ごしたくなるような素敵な作りです。
加賀大日山の山頂周辺はカタクリが咲き乱れていますね。今回のコースからは外れますが、加賀甲の山頂に建つ大日小屋も素敵です。
お花との出会いは一期一会。このまま通り過ぎていくのがなんか切なくなってしまい足取りが遅くなります。振り返ってみてしまったり。
ミツバノバイカオウレンは茎が褐色、ミツバオウレンの茎は緑色で見分けられます。
青いキクザキイチゲは6年前にも縦走路で出会っているのですね。すっかり忘れています。一面のカタクリにこころ奪われていたのかな。
山菜摘みは下山時に。これからはかわいそうなことをしないように気を付けます。
春のお山はどこもうつくしいですが、厳しい冬を乗り越えた雪国北陸の春のお山のうつくしさはひとしおです。
そう、白山も間近に拝めますし。
私は、今度はまっ白な加賀大日山に立ちたいなぁ、と思っています。
一昨年、夫と越前甲加賀大日山周回を試みたのですが悪天候で断念。
雪降る中、別ルートでホワイトアウトの越前甲の山頂まで行き引き返しました。
紅葉の加賀大日山にも惹かれます。古道探しも夢見てしまいます。ずっと気になっている谷もあります。
見果てぬ夢でも、夢見るのは楽しいです。
今週末はオフ会ですね。お会い出来るのを楽しみにしています!
sato