【中央ア】爆風の麦草岳

山行記、山の思い出、限定
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
返信する
しのやん
記事: 119
登録日時: 2017年11月28日(火) 21:27
お住まい: 三重県四日市市

【中央ア】爆風の麦草岳

投稿記事 by しのやん »

2月末~3月中は1年で最も業務の忙しい時期になる そのおかげで かなり肉体的にも精神的にも疲れが溜まってたが、ようやく通常に戻り 高い山へ行く気持ちが…

【 日 付 】2020.3.21
【 山 域 】 中央アルブス
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】コガラ登山口 6:05~林道終点6:47~木曽駒ヶ岳7合目避難小屋 10:38 ~ 駒石 12:50 ~ 麦草岳山頂 13:00 ~ 7合目避難小屋 14:10 ~ コガラ登山口 17:08

冬季に福島Bコースで木曽駒ヶ岳まで行けないかと 調べていたが…コース、時間、体力、スキル 全てにおいて無理
麦草岳が日帰りで行けるギリのラインか、知らないルートなので とりあえずフル装備で 新和木曽駒高原スキーへ向かう このスキー場に来るのは何年ぶりだろうか、かなり前から営業されてないのだろう すっかり寂れてしまっている 私が20代の頃は良く来てたスキー場 賑わってた時を知っているだけに、時代の流れを感じざるを得なかった。
14954C1C-C421-41BF-A2BE-75E38C73E60F.jpeg
今日は滑りに来た訳ではない、登りに来たんだ
登山口前には4~5台駐車
みんなスタートした後みたいで誰もいない。
私も準備をして出発!天気も雲が少なく 目指す麦草岳方面も良く見えている かなり高いな 行けるのだろうか?不安ながら
重いザックを担ぎ歩き始める。
林道10分で 雪が出始めたが 普通に歩けるので気にせずどんどん進む 気温は-2℃ほどか そんなに寒くは感じない、周りの木々の植生が ここは鈴鹿とは違うと教えてくれる。
雪が繋がり 背中が重いしここでスノーシュー装着かと思われたが、渡渉後の雪の状態がよくわからないので ここは辛抱する。
6F09EB7B-4D0E-4CC1-A482-F1EE90A78801.jpeg


林道終点 幸の川を渡渉、ここからが本番 つづら折れの急登 これはかなり見た目にしんどそうだ、なるべく上を見ないようにして…なんとか尾根に乗った 急登は変わらないが若干歩き易くなった 各コーナーの端は青氷でツルツル 気を抜けない状態が続く
四合目の看板辺りから積雪も増えて 先行者のトレースが深くなってきた 足首ちょい上までは沈んでるか、
どれほど歩いたのか 四合目半 力水の看板 この半ってのがガクッとくるが それだけ長いと言う事か… ここを過ぎ 標高1900mくらいか ツボ足では辛くなってきたのでスノーシュー装着 急登で深いトレース 歩きにくいのだが やはり楽である。たまにトレース外して尾根芯を歩くのだが 樹林帯で枝が邪魔して自由に歩ける訳でもない 歩き易いところにはトレースがある 当然の事だろう。
インターバル区間もほぼ無い ずっと急登を登り続け スタートから4時間を超えたか、ようやく見晴台 天気もいいので 御岳、乗鞍が綺麗に見えた。
30A56C1D-F9D6-4AE9-AD16-9895C7171D94.jpeg
ようやく7合目避難小屋に到着 、ちょっと時間かかりすぎたか4時間半は経っている。小屋の中には入らず麦草岳を目指す。
D5E5FA98-BC61-46AA-80FD-40D5377BC829.jpeg
ここから駒ヶ岳に向かうルートがあるはずたが、全くトレースはない あるのは麦草岳へのトレースがあるのみ やはりだれもここから駒ヶ岳へは行ってないか…
相変わらずの急登で段々体が重く前に進まない、時々立ち止まりながら呼吸を整え ぼちぼち歩く 途中で 下りて来られた若い方とすれ違う 挨拶を交わしたら 「今日の状態なら、それ正解ですね 山頂付近なら快適ですよ 持って来れば良かった~」 と 悔しそうだった。
しばらく話込んで 若者と別れ先へ進む まだ先は長い。 そろそろ森林限界か、木が少なくなってきた 尾根芯を歩きたいが、雪庇と岩が行く手を阻む トレースもトラバース気味だ
大きい岩が前方に見えるその先は何もない雪の尾根 やっとここまで来たか
岩を右側から巻く… やっぱりな…左側は雪壁、右側は切れ落ちでる 落ちても大丈夫だが また登って来るのも大変そうだ、こういう場面に出くわしてこそまともにスノーシューでずり落ちない方法を知る事になる 何を今更言ってるんだと 言われそうであるが(^^;; 雪山は雪道と同じで 同じ条件というのは無いに等しい
温度、湿度によってガラリと変わる条件に対応するには やはり数をこなさなければ ならないだろう。
7664C724-157C-460F-80BC-42E314C872CB.jpeg
森林限界を超えた尾根に上がると どっしり構えた白い木曽駒ヶ岳、木曽前岳が目の前に現れた これは素晴らしい 時々物凄い突風が吹き荒れるのではあるが …
7348F9B8-61A3-4969-AF3A-AAF9134BD1DF.jpeg
稜線に出たら雪も固くスノーシューでは辛いかなと思っていた が、しかし しっかり爪が雪を掴み歩き易い もっとも前述の通り その日の状態によっては困難な時もあるだろう 今日はスノーシューで正解だったようだ。快晴ではないがまずまずの天気で、木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳、少し右手に三沢岳
素晴らしい景色を見ながら稜線歩きを楽しむ 駒石が見えて来た 駒石を過ぎれば麦草岳まではもうすぐだ やっと足取りも軽くなり 麦草岳山頂に到着。
E49C1323-417E-4D87-A146-EE0CB2F246A7.jpeg
爆風でじっとしてられないがとりあえず先の P2733まで進み正面の三沢岳を眺め 下山開始、
下りは早いもんである 登りの時間はいったい何だったんだろう あっという間に7合目避難小屋へ戻り 中に入り遅めのランチ 綺麗な小屋で薪ストーブもあり 良く手入れされていて有難い事である もうこのまま泊まろかと思ったが、帰らないと…
ここでスノーシューから12本アイゼンにチェンジ 下りるスピードに関してはアイゼンのが有利だろうが、朝と違い雪質が変化 プレートあっても雪が着き 高下駄状態になり歩きにくいが 下が青氷になってる部分もあり外すのは危険なので 足裏をストックで叩いて雪を落としながら 渡渉地点まで下りてアイゼンを外した。



時間は 16時半くらいか… 薄暗くなって来た林道を 朝からの出来事を振り返りながら のんびり歩き 駐車地へと帰って来た。
良くも悪くも自分をみつめ直すいい山行であった。

しのやん
添付ファイル
7C47318C-07E4-4656-AE67-3A00EACD6F31.jpeg
アバター
わりばし
記事: 1753
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【中央ア】爆風の麦草岳

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、しのやん。

2月末~3月中は1年で最も業務の忙しい時期になる そのおかげで かなり肉体的にも精神的にも疲れが溜まってたが、ようやく通常に戻り 高い山へ行く気持ちが…

お疲れ様です。
山に行くと日頃の雑念を忘れスキットしますしね・・


冬季に福島Bコースで木曽駒ヶ岳まで行けないかと 調べていたが…コース、時間、体力、スキル 全てにおいて無理
麦草岳が日帰りで行けるギリのラインか、知らないルートなので とりあえずフル装備で 新和木曽駒高原スキーへ向かう このスキー場に来るのは何年ぶりだろうか、かなり前から営業されてないのだろう すっかり寂れてしまっている 私が20代の頃は良く来てたスキー場 賑わってた時を知っているだけに、時代の流れを感じざるを得なかった。

へぇーこの手がありましたかってルートですね。


四合目の看板辺りから積雪も増えて 先行者のトレースが深くなってきた 足首ちょい上までは沈んでるか、
どれほど歩いたのか 四合目半 力水の看板 この半ってのがガクッとくるが それだけ長いと言う事か… ここを過ぎ 標高1900mくらいか ツボ足では辛くなってきたのでスノーシュー装着 急登で深いトレース 歩きにくいのだが やはり楽である。たまにトレース外して尾根芯を歩くのだが 樹林帯で枝が邪魔して自由に歩ける訳でもない 歩き易いところにはトレースがある 当然の事だろう。
インターバル区間もほぼ無い ずっと急登を登り続け スタートから4時間を超えたか、ようやく見晴台 天気もいいので 御岳、乗鞍が綺麗に見えた。

やっぱり中アは山がでかいなあと感じますよね。
急登の分標高をかせいでいますね。


ここから駒ヶ岳に向かうルートがあるはずたが、全くトレースはない あるのは麦草岳へのトレースがあるのみ やはりだれもここから駒ヶ岳へは行ってないか…

トラバースしながらって事ですか?
風が強いと嫌だなあ。


しばらく話込んで 若者と別れ先へ進む まだ先は長い。 そろそろ森林限界か、木が少なくなってきた 尾根芯を歩きたいが、雪庇と岩が行く手を阻む トレースもトラバース気味だ
大きい岩が前方に見えるその先は何もない雪の尾根 やっとここまで来たか
岩を右側から巻く… やっぱりな…左側は雪壁、右側は切れ落ちでる 落ちても大丈夫だが また登って来るのも大変そうだ、こういう場面に出くわしてこそまともにスノーシューでずり落ちない方法を知る事になる 何を今更言ってるんだと 言われそうであるが(^^;; 雪山は雪道と同じで 同じ条件というのは無いに等しい
温度、湿度によってガラリと変わる条件に対応するには やはり数をこなさなければ ならないだろう。

楽しそうですね・・ :mrgreen:
森林限界という言葉を久々に聞いたなあ
ここんところ高い山に行ってないか。


稜線に出たら雪も固くスノーシューでは辛いかなと思っていた が、しかし しっかり爪が雪を掴み歩き易い もっとも前述の通り その日の状態によっては困難な時もあるだろう 今日はスノーシューで正解だったようだ。快晴ではないがまずまずの天気で、木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳、少し右手に三沢岳
素晴らしい景色を見ながら稜線歩きを楽しむ 駒石が見えて来た 駒石を過ぎれば麦草岳まではもうすぐだ やっと足取りも軽くなり 麦草岳山頂に到着。

すばらしい、正解でしたね。
こんな天気の方が私は好きです。


爆風でじっとしてられないがとりあえず先の P2733まで進み正面の三沢岳を眺め 下山開始、
下りは早いもんである 登りの時間はいったい何だったんだろう あっという間に7合目避難小屋へ戻り 中に入り遅めのランチ 綺麗な小屋で薪ストーブもあり 良く手入れされていて有難い事である もうこのまま泊まろかと思ったが、帰らないと…

このあたりは沢登りで来ましたが
避難小屋はどこも綺麗ですね。


ここでスノーシューから12本アイゼンにチェンジ 下りるスピードに関してはアイゼンのが有利だろうが、朝と違い雪質が変化 プレートあっても雪が着き 高下駄状態になり歩きにくいが 下が青氷になってる部分もあり外すのは危険なので 足裏をストックで叩いて雪を落としながら 渡渉地点まで下りてアイゼンを外した。
時間は 16時半くらいか… 薄暗くなって来た林道を 朝からの出来事を振り返りながら のんびり歩き 駐車地へと帰って来た。
良くも悪くも自分をみつめ直すいい山行であった。

お疲れさまでした。
充実した日帰り山行になりましたね。
程よい疲れが心地いいんだ・・これが。


                     わりばし
しのやん
記事: 119
登録日時: 2017年11月28日(火) 21:27
お住まい: 三重県四日市市

Re: 【中央ア】爆風の麦草岳

投稿記事 by しのやん »

おはようございます、しのやん。

わりばしさん、こんばんは レスありがとうございます。

2月末~3月中は1年で最も業務の忙しい時期になる そのおかげで かなり肉体的にも精神的にも疲れが溜まってたが、ようやく通常に戻り 高い山へ行く気持ちが…

お疲れ様です。
山に行くと日頃の雑念を忘れスキットしますしね・・


疲れたからと休みの日に家にいても 休んだ気にならないですからね(笑)

冬季に福島Bコースで木曽駒ヶ岳まで行けないかと 調べていたが…コース、時間、体力、スキル 全てにおいて無理
麦草岳が日帰りで行けるギリのラインか、知らないルートなので とりあえずフル装備で 新和木曽駒高原スキーへ向かう このスキー場に来るのは何年ぶりだろうか、かなり前から営業されてないのだろう すっかり寂れてしまっている 私が20代の頃は良く来てたスキー場 賑わってた時を知っているだけに、時代の流れを感じざるを得なかった。

へぇーこの手がありましたかってルートですね。


歩いた事がある 上松Aにしようかなと思ったのですが、福島Bも歩いて見たかったのです。

四合目の看板辺りから積雪も増えて 先行者のトレースが深くなってきた 足首ちょい上までは沈んでるか、
どれほど歩いたのか 四合目半 力水の看板 この半ってのがガクッとくるが それだけ長いと言う事か… ここを過ぎ 標高1900mくらいか ツボ足では辛くなってきたのでスノーシュー装着 急登で深いトレース 歩きにくいのだが やはり楽である。たまにトレース外して尾根芯を歩くのだが 樹林帯で枝が邪魔して自由に歩ける訳でもない 歩き易いところにはトレースがある 当然の事だろう。
インターバル区間もほぼ無い ずっと急登を登り続け スタートから4時間を超えたか、ようやく見晴台 天気もいいので 御岳、乗鞍が綺麗に見えた。

やっぱり中アは山がでかいなあと感じますよね。
急登の分標高をかせいでいますね。


山の大きさに飲み込まれそうになりますが、なんとか耐えています これくらい急登でないと 辿り着けませんよねぇ~


ここから駒ヶ岳に向かうルートがあるはずたが、全くトレースはない あるのは麦草岳へのトレースがあるのみ やはりだれもここから駒ヶ岳へは行ってないか…

トラバースしながらって事ですか?
風が強いと嫌だなあ。


そうです、トラバース道ですね大変な所だとおもわれます。

しばらく話込んで 若者と別れ先へ進む まだ先は長い。 そろそろ森林限界か、木が少なくなってきた 尾根芯を歩きたいが、雪庇と岩が行く手を阻む トレースもトラバース気味だ
大きい岩が前方に見えるその先は何もない雪の尾根 やっとここまで来たか
岩を右側から巻く… やっぱりな…左側は雪壁、右側は切れ落ちでる 落ちても大丈夫だが また登って来るのも大変そうだ、こういう場面に出くわしてこそまともにスノーシューでずり落ちない方法を知る事になる 何を今更言ってるんだと 言われそうであるが(^^;; 雪山は雪道と同じで 同じ条件というのは無いに等しい
温度、湿度によってガラリと変わる条件に対応するには やはり数をこなさなければ ならないだろう。

楽しそうですね・・ :mrgreen:
森林限界という言葉を久々に聞いたなあ
ここんところ高い山に行ってないか。


私も普段は使いません「森林限界」(笑

稜線に出たら雪も固くスノーシューでは辛いかなと思っていた が、しかし しっかり爪が雪を掴み歩き易い もっとも前述の通り その日の状態によっては困難な時もあるだろう 今日はスノーシューで正解だったようだ。快晴ではないがまずまずの天気で、木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳、少し右手に三沢岳
素晴らしい景色を見ながら稜線歩きを楽しむ 駒石が見えて来た 駒石を過ぎれば麦草岳まではもうすぐだ やっと足取りも軽くなり 麦草岳山頂に到着。

すばらしい、正解でしたね。
こんな天気の方が私は好きです。


やっぱり完璧より 少しクセがあった方が面白いですよね(笑)

爆風でじっとしてられないがとりあえず先の P2733まで進み正面の三沢岳を眺め 下山開始、
下りは早いもんである 登りの時間はいったい何だったんだろう あっという間に7合目避難小屋へ戻り 中に入り遅めのランチ 綺麗な小屋で薪ストーブもあり 良く手入れされていて有難い事である もうこのまま泊まろかと思ったが、帰らないと…

このあたりは沢登りで来ましたが
避難小屋はどこも綺麗ですね。


上松Aコースにある避難小屋も綺麗でした。

ここでスノーシューから12本アイゼンにチェンジ 下りるスピードに関してはアイゼンのが有利だろうが、朝と違い雪質が変化 プレートあっても雪が着き 高下駄状態になり歩きにくいが 下が青氷になってる部分もあり外すのは危険なので 足裏をストックで叩いて雪を落としながら 渡渉地点まで下りてアイゼンを外した。
時間は 16時半くらいか… 薄暗くなって来た林道を 朝からの出来事を振り返りながら のんびり歩き 駐車地へと帰って来た。
良くも悪くも自分をみつめ直すいい山行であった。

お疲れさまでした。
充実した日帰り山行になりましたね。
程よい疲れが心地いいんだ・・これが。
                    わりばし


ありがとうございます(^^) しんどかったですが、目的地に到達出来たので良かったです。何事もなく下りて来れたし これが一番ですね(笑)


しのやん
返信する