【日 付】2019年9月14日(土)~15日(日)
【山 域】奥美濃 神又峰周辺
【天 候】2日とも晴れ
【コース】9/14 神又谷出合---神又谷遡行---Ca800m付近(泊)
9/15 幕営地---神又峰---中ツ又谷下降---神又谷出合
思い起こしてみると、最後に山でテント泊したのはもう7年前だ。ふ~さんと二人で大峰の前鬼川を遡行し
て、孔雀岳へ抜けて以来である。
「山に登るということは、山の水を飲むことでなければならない。山で寝ることでなければならない。」とい
うような意味の言葉を書いたのは田部重治だったか。
そういう意味ではこの7年間、山を登ってるいようで登っていなかったのかもしれない。
あまりにも久し振り過ぎてテン泊装備を担いで歩く自信もなくなっていたので、楽で簡単、それでいて深い
森を味わおうと選んだのが奥美濃の坂内川神又谷である。これを詰め上がって江美国境稜線の神又峰に上がり、
北側を並行して流れる中ツ又谷を下るという計画だ。
頑張れば日帰りできるコースだが、これを2日かけて奥美濃の沢をたっぷりと堪能しよう。
神又谷の出合には1台の車があった。まさか先行者がいるのか。
準備をしていると車の主が戻ってきた。どうやら釣り人のようだ。これで今日の神又谷は貸切り確定だろう。
地形図では出合から次の支流まで林道が描かれているが、これはまったくの廃道でほぼ跡形もない状態であ
る。たまに残る石垣の残骸が辛うじて林道があったことを想像させる。
神又谷の流れは見事なほどの平流が続く。何かが起きそうな予感もなく、Ca750m近辺に小規模な連瀑がある
だけで、後は穏やかな流れがトチやサワグルミ、カツラの森をゆったりと蛇行しながら悠然と流れている。
いわゆる「沢登り」の世界とは最も遠い沢歩き。自分が沢を行く旅人になったような感覚に捉われた。
谷の作りと雰囲気は、奥美濃を代表する金ヶ丸谷や根洞谷を髣髴させるものがあるが、一度伐採を受けてい
るのか、目を瞠るような大木は少ない。伐採跡の潅木の河原がところどころに現われ、前述の谷のような幽邃
さに欠けるところが残念と言えば残念だが、それでも奥美濃の原風景の一端を覗くことはできるだろう。
Ca700mの二俣を左に取れば、猫ヶ洞と県境1000mJPの間の素晴らしい森に出ることができる。積雪期に歩い
た時、なんとも言えない心満たされる時間を味わったものだ。
左俣にこころ惹かれるが、今日は右の本流を行く。谷の幅が狭くなると流倒木が目立って美観を損ねている。
どこの谷でも同じだが、近年の風水害には暗澹たる気持ちにさせられてしまう。
件の連瀑帯は簡単に通過。それが終わればまたもとの平流帯に戻ってしまった。
泊りの沢で一番重要なポイントはテン場のロケーションである。いい場所を見つけても、先に進めばもっと
いいテン場があるのではないかと期待して前進してしまい、結果的にみすぼらしい場所で泊まる羽目になった
経験は一度ならずある。
まず最初の候補地を決め、ザックを降ろして偵察に出た。Ca850mの二俣の台地は林相も素晴らしく、申し分の
ない場所だったが、やや傾斜があるのとやや暗い(日暮れが早く、朝の光が届くのも遅そう)ので、結局一発目の
候補地に戻った。
流倒木をたっぷり集めて焚き火の準備にかかる。7年前に焚き火でスパッツを乾かそうとして全焼させてしま
った記憶が蘇る。
今夜は満月だが、狭い谷間から見る限られた空にはどこに月があるのかわからない。と思っていると、斜面の
ブナの隙間から月が上がり始めた。幹と枝が邪魔でまん丸のお月さんというわけにはいかないが、テン泊で満月
を愛でるというのもオツなものだ。
沢泊の朝でなにが嫌かと聞かれると、濡れた靴下とズボンを履くことだと即答できるだろう。どうせ濡れるん
だし、履いてしまえばすぐに慣れるのだが、最初の冷たい感触は好きにはなれない。
昨日偵察した二俣を左に取って、神又峰ダイレクトを目指す。ほぼ源頭部に近い、谷の奥まった場所にもかか
わらず、谷はほとんど傾斜もなくゆったりとした広がりを見せていた。
両岸の斜面は一面のブナ林に変わり、遅い朝の光が差し込んで煌めいている。その光と影のコントラストが美し
く、斜面を見上げて足を止めてしまう。
ここまでまったく見ることのなかった炭焼窯跡が唐突に現れたと思うと、5つも連続していたのには驚いた。
もうほとんど原型を留めていないほど古い窯はいつ頃まで現役だったのだろう。
稜線の向こうの奥川並集落(今は廃村)は、岐阜県側から移り住んでできたらしい。ならば、ここで焼いた炭は長
い神又谷を担いで歩いたのではなく、尾根を越えて奥川並へ運んだのだろうか。
この緩やかな谷がそのまま国境稜線へ続いていれば素晴らしいのだが、そんなわけにはいかない。
最後は溝の中の急登となって、神又峰の東支尾根に飛び出した。ヤブが薄いのが助かる。
山頂へは一投足。まったく展望のないヤブの中に三角点はある。4度目の神又峰。頭上3mほどの高みに掛けられ
た山名標識に冬の豪雪を思い知らされる。
下山は稜線を北に進んで、次のピークを下り切った鞍部から中ツ又谷へ下降する。稜線上は薄い踏み跡がある
ところもあれば、両手を駆使してヤブをかき分けるところもある。
西側に展望が開けた場所では、横山岳のどっしりとした姿や谷山から安蔵山、その向こうの妙理山や野坂岳を望
むことができる。
中ツ又谷へは簡単に下りることができた。標高差150mも下れば神又谷同様、長閑な谷歩きが始まる。
神又谷との間の尾根でミラー反転したような渓相が延々と続くが、神又谷と違うのは滝と呼べる落差が皆無だと
いうことだ。1mの落差すらない流れは、5キロの間にわずか250mしか標高を下げないという事実でその穏やかさ
を証明している。
最後の最後で滝の代わりに堰堤が5連発で現れた。ここが中ツ又谷一番の核心部かもしれない。
鈴鹿のゴロ谷のような河原を歩いて、そろそろ河原歩きも飽きてきた頃、前方に赤い橋が見えた。
やっと終わった。しかし神又谷の出合まで、長い車道歩きが残っている。
左足の踵が痛み出したところで愛車の姿が視界に入った。
山日和
【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へ
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へ
こんばんは、山日和さん。
思い起こしてみると、最後に山でテント泊したのはもう7年前だ。ふ~さんと二人で大峰の前鬼川を遡行し
て、孔雀岳へ抜けて以来である。
えっ 驚き桃の木山椒の木ですね。
7年もですかあ・・
「山に登るということは、山の水を飲むことでなければならない。山で寝ることでなければならない。」とい
うような意味の言葉を書いたのは田部重治だったか。
ある意味、真理なのかもしれませんね。
神又谷の流れは見事なほどの平流が続く。何かが起きそうな予感もなく、Ca750m近辺に小規模な連瀑がある
だけで、後は穏やかな流れがトチやサワグルミ、カツラの森をゆったりと蛇行しながら悠然と流れている。
いわゆる「沢登り」の世界とは最も遠い沢歩き。自分が沢を行く旅人になったような感覚に捉われた。
いいですねえ。
奥美濃の自然豊かな山深い感じ
夏に釣行しようと思っていたのに
行けずじまいでした。
流倒木をたっぷり集めて焚き火の準備にかかる。7年前に焚き火でスパッツを乾かそうとして全焼させてしま
った記憶が蘇る。
今夜は満月だが、狭い谷間から見る限られた空にはどこに月があるのかわからない。と思っていると、斜面の
ブナの隙間から月が上がり始めた。幹と枝が邪魔でまん丸のお月さんというわけにはいかないが、テン泊で満月
を愛でるというのもオツなものだ。
焚き火の煙が沢沿いに流れていく光景が私は郷愁をおびていて、好きです。
沢泊の朝でなにが嫌かと聞かれると、濡れた靴下とズボンを履くことだと即答できるだろう。どうせ濡れるん
だし、履いてしまえばすぐに慣れるのだが、最初の冷たい感触は好きにはなれない。
あらまあ山日和さんって、意外に神経質なんですねえ。
ここまでまったく見ることのなかった炭焼窯跡が唐突に現れたと思うと、5つも連続していたのには驚いた。
もうほとんど原型を留めていないほど古い窯はいつ頃まで現役だったのだろう。
稜線の向こうの奥川並集落(今は廃村)は、岐阜県側から移り住んでできたらしい。ならば、ここで焼いた炭は長
い神又谷を担いで歩いたのではなく、尾根を越えて奥川並へ運んだのだろうか。
いいですねえ。ひとの営みがここにもありましたか。
最後の最後で滝の代わりに堰堤が5連発で現れた。ここが中ツ又谷一番の核心部かもしれない。
鈴鹿のゴロ谷のような河原を歩いて、そろそろ河原歩きも飽きてきた頃、前方に赤い橋が見えた。
やっと終わった。しかし神又谷の出合まで、長い車道歩きが残っている。
左足の踵が痛み出したところで愛車の姿が視界に入った。
お疲れさまでした。
大垣山岳協会の三部作を古本屋で買ったことだし。
奥美濃にも足を向けたいな・・
ちと時間がかかるけど。
わりばし
思い起こしてみると、最後に山でテント泊したのはもう7年前だ。ふ~さんと二人で大峰の前鬼川を遡行し
て、孔雀岳へ抜けて以来である。
えっ 驚き桃の木山椒の木ですね。
7年もですかあ・・
「山に登るということは、山の水を飲むことでなければならない。山で寝ることでなければならない。」とい
うような意味の言葉を書いたのは田部重治だったか。
ある意味、真理なのかもしれませんね。
神又谷の流れは見事なほどの平流が続く。何かが起きそうな予感もなく、Ca750m近辺に小規模な連瀑がある
だけで、後は穏やかな流れがトチやサワグルミ、カツラの森をゆったりと蛇行しながら悠然と流れている。
いわゆる「沢登り」の世界とは最も遠い沢歩き。自分が沢を行く旅人になったような感覚に捉われた。
いいですねえ。
奥美濃の自然豊かな山深い感じ
夏に釣行しようと思っていたのに
行けずじまいでした。
流倒木をたっぷり集めて焚き火の準備にかかる。7年前に焚き火でスパッツを乾かそうとして全焼させてしま
った記憶が蘇る。
今夜は満月だが、狭い谷間から見る限られた空にはどこに月があるのかわからない。と思っていると、斜面の
ブナの隙間から月が上がり始めた。幹と枝が邪魔でまん丸のお月さんというわけにはいかないが、テン泊で満月
を愛でるというのもオツなものだ。
焚き火の煙が沢沿いに流れていく光景が私は郷愁をおびていて、好きです。
沢泊の朝でなにが嫌かと聞かれると、濡れた靴下とズボンを履くことだと即答できるだろう。どうせ濡れるん
だし、履いてしまえばすぐに慣れるのだが、最初の冷たい感触は好きにはなれない。
あらまあ山日和さんって、意外に神経質なんですねえ。
ここまでまったく見ることのなかった炭焼窯跡が唐突に現れたと思うと、5つも連続していたのには驚いた。
もうほとんど原型を留めていないほど古い窯はいつ頃まで現役だったのだろう。
稜線の向こうの奥川並集落(今は廃村)は、岐阜県側から移り住んでできたらしい。ならば、ここで焼いた炭は長
い神又谷を担いで歩いたのではなく、尾根を越えて奥川並へ運んだのだろうか。
いいですねえ。ひとの営みがここにもありましたか。
最後の最後で滝の代わりに堰堤が5連発で現れた。ここが中ツ又谷一番の核心部かもしれない。
鈴鹿のゴロ谷のような河原を歩いて、そろそろ河原歩きも飽きてきた頃、前方に赤い橋が見えた。
やっと終わった。しかし神又谷の出合まで、長い車道歩きが残っている。
左足の踵が痛み出したところで愛車の姿が視界に入った。
お疲れさまでした。
大垣山岳協会の三部作を古本屋で買ったことだし。
奥美濃にも足を向けたいな・・
ちと時間がかかるけど。
わりばし
Re: 【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へ
山日和さん こんばんは。
【日 付】2019年9月14日(土)~15日(日)
【山 域】奥美濃 神又峰周辺
【天 候】2日とも晴れ
【コース】9/14 神又谷出合---神又谷遡行---Ca800m付近(泊)
9/15 幕営地---神又峰---中ツ又谷下降---神又谷出合
地形図でしっかりトレースしました。
この辺の谷はずーと昔から歩いてみたかったところ。
渓泊そして溯行、降渓 できるところがいいですね。
思い起こしてみると、最後に山でテント泊したのはもう7年前だ。ふ~さんと二人で大峰の前鬼川を遡行し
て、孔雀岳へ抜けて以来である。
音楽談義してた渓泊ですね?
その昔に、ムクロ・・とか言う谷で泊まってませんでしたか?
よくぞ、そないな名前の谷で寝るなぁ~って思ってた記憶があるんですが・・・
「山に登るということは、山の水を飲むことでなければならない。山で寝ることでなければならない。」とい
うような意味の言葉を書いたのは田部重治だったか。
そういう意味ではこの7年間、山を登ってるいようで登っていなかったのかもしれない。
ま、それも一理ありますが、山に登っていなかったってことは、あり得ませんね。
あまりにも久し振り過ぎてテン泊装備を担いで歩く自信もなくなっていたので、楽で簡単、それでいて深い
森を味わおうと選んだのが奥美濃の坂内川神又谷である。これを詰め上がって江美国境稜線の神又峰に上がり、
北側を並行して流れる中ツ又谷を下るという計画だ。
頑張れば日帰りできるコースだが、これを2日かけて奥美濃の沢をたっぷりと堪能しよう。
一泊二日でちょうどって感じですが・・・
時刻が書いてないので、ゆったり感が判りませんが
日帰りなら、トレランばりのリバラン になるでしょう。
神又谷の流れは見事なほどの平流が続く。
いい画像ですね。
安らぎを感じますわ。
何かが起きそうな予感もなく、Ca750m近辺に小規模な連瀑がある
だけで、後は穏やかな流れがトチやサワグルミ、カツラの森をゆったりと蛇行しながら悠然と流れている。
いわゆる「沢登り」の世界とは最も遠い沢歩き。自分が沢を行く旅人になったような感覚に捉われた。
沢旅、沢泊こそ無雪期最上の山旅でしょうね~
泊りの沢で一番重要なポイントはテン場のロケーションである。いい場所を見つけても、先に進めばもっと
いいテン場があるのではないかと期待して前進してしまい、結果的にみすぼらしい場所で泊まる羽目になった
経験は一度ならずある。
まず最初の候補地を決め、ザックを降ろして偵察に出た。Ca850mの二俣の台地は林相も素晴らしく、申し分の
ない場所だったが、やや傾斜があるのとやや暗い(日暮れが早く、朝の光が届くのも遅そう)ので、結局一発目の
候補地に戻った。
かなり時間的にも余裕あったようですね。
沢泊の朝でなにが嫌かと聞かれると、濡れた靴下とズボンを履くことだと即答できるだろう。どうせ濡れるん
だし、履いてしまえばすぐに慣れるのだが、最初の冷たい感触は好きにはなれない。
そうそう、それを何とかしようとして焚火で焦がしてしまうんですよね~
昨日偵察した二俣を左に取って、神又峰ダイレクトを目指す。ほぼ源頭部に近い、谷の奥まった場所にもかか
わらず、谷はほとんど傾斜もなくゆったりとした広がりを見せていた。
ここを左って言うことは、一旦南下して、源頭で右へ取って北上、そして東の尾根に乗るんですか~
右へゆけば、半分の距離で行けそうですが、時間的余裕からゆったり回り道?ですか。
この緩やかな谷がそのまま国境稜線へ続いていれば素晴らしいのだが、そんなわけにはいかない。
最後は溝の中の急登となって、神又峰の東支尾根に飛び出した。ヤブが薄いのが助かる。
山頂へは一投足。まったく展望のないヤブの中に三角点はある。4度目の神又峰。頭上3mほどの高みに掛けられ
た山名標識に冬の豪雪を思い知らされる。
見落としそうな高いところにありますね。
神又峰は是非とも訪れてみたい未踏の山です。
中ツ又谷へは簡単に下りることができた。標高差150mも下れば神又谷同様、長閑な谷歩きが始まる。
神又谷との間の尾根でミラー反転したような渓相が延々と続くが、神又谷と違うのは滝と呼べる落差が皆無だと
いうことだ。1mの落差すらない流れは、5キロの間にわずか250mしか標高を下げないという事実でその穏やかさ
を証明している。
まさしく癒やしの沢旅ですね、二番煎じの蜜を頂きに参ろうと思ってます。
って何回もそう言っては忘れてしまってますが・・・・
さて、忘れないうちに行けるだろうか。
SHIGEKI
【日 付】2019年9月14日(土)~15日(日)
【山 域】奥美濃 神又峰周辺
【天 候】2日とも晴れ
【コース】9/14 神又谷出合---神又谷遡行---Ca800m付近(泊)
9/15 幕営地---神又峰---中ツ又谷下降---神又谷出合
地形図でしっかりトレースしました。
この辺の谷はずーと昔から歩いてみたかったところ。
渓泊そして溯行、降渓 できるところがいいですね。
思い起こしてみると、最後に山でテント泊したのはもう7年前だ。ふ~さんと二人で大峰の前鬼川を遡行し
て、孔雀岳へ抜けて以来である。
音楽談義してた渓泊ですね?
その昔に、ムクロ・・とか言う谷で泊まってませんでしたか?
よくぞ、そないな名前の谷で寝るなぁ~って思ってた記憶があるんですが・・・
「山に登るということは、山の水を飲むことでなければならない。山で寝ることでなければならない。」とい
うような意味の言葉を書いたのは田部重治だったか。
そういう意味ではこの7年間、山を登ってるいようで登っていなかったのかもしれない。
ま、それも一理ありますが、山に登っていなかったってことは、あり得ませんね。
あまりにも久し振り過ぎてテン泊装備を担いで歩く自信もなくなっていたので、楽で簡単、それでいて深い
森を味わおうと選んだのが奥美濃の坂内川神又谷である。これを詰め上がって江美国境稜線の神又峰に上がり、
北側を並行して流れる中ツ又谷を下るという計画だ。
頑張れば日帰りできるコースだが、これを2日かけて奥美濃の沢をたっぷりと堪能しよう。
一泊二日でちょうどって感じですが・・・
時刻が書いてないので、ゆったり感が判りませんが
日帰りなら、トレランばりのリバラン になるでしょう。
神又谷の流れは見事なほどの平流が続く。
いい画像ですね。
安らぎを感じますわ。
何かが起きそうな予感もなく、Ca750m近辺に小規模な連瀑がある
だけで、後は穏やかな流れがトチやサワグルミ、カツラの森をゆったりと蛇行しながら悠然と流れている。
いわゆる「沢登り」の世界とは最も遠い沢歩き。自分が沢を行く旅人になったような感覚に捉われた。
沢旅、沢泊こそ無雪期最上の山旅でしょうね~
泊りの沢で一番重要なポイントはテン場のロケーションである。いい場所を見つけても、先に進めばもっと
いいテン場があるのではないかと期待して前進してしまい、結果的にみすぼらしい場所で泊まる羽目になった
経験は一度ならずある。
まず最初の候補地を決め、ザックを降ろして偵察に出た。Ca850mの二俣の台地は林相も素晴らしく、申し分の
ない場所だったが、やや傾斜があるのとやや暗い(日暮れが早く、朝の光が届くのも遅そう)ので、結局一発目の
候補地に戻った。
かなり時間的にも余裕あったようですね。
沢泊の朝でなにが嫌かと聞かれると、濡れた靴下とズボンを履くことだと即答できるだろう。どうせ濡れるん
だし、履いてしまえばすぐに慣れるのだが、最初の冷たい感触は好きにはなれない。
そうそう、それを何とかしようとして焚火で焦がしてしまうんですよね~
昨日偵察した二俣を左に取って、神又峰ダイレクトを目指す。ほぼ源頭部に近い、谷の奥まった場所にもかか
わらず、谷はほとんど傾斜もなくゆったりとした広がりを見せていた。
ここを左って言うことは、一旦南下して、源頭で右へ取って北上、そして東の尾根に乗るんですか~
右へゆけば、半分の距離で行けそうですが、時間的余裕からゆったり回り道?ですか。
この緩やかな谷がそのまま国境稜線へ続いていれば素晴らしいのだが、そんなわけにはいかない。
最後は溝の中の急登となって、神又峰の東支尾根に飛び出した。ヤブが薄いのが助かる。
山頂へは一投足。まったく展望のないヤブの中に三角点はある。4度目の神又峰。頭上3mほどの高みに掛けられ
た山名標識に冬の豪雪を思い知らされる。
見落としそうな高いところにありますね。
神又峰は是非とも訪れてみたい未踏の山です。
中ツ又谷へは簡単に下りることができた。標高差150mも下れば神又谷同様、長閑な谷歩きが始まる。
神又谷との間の尾根でミラー反転したような渓相が延々と続くが、神又谷と違うのは滝と呼べる落差が皆無だと
いうことだ。1mの落差すらない流れは、5キロの間にわずか250mしか標高を下げないという事実でその穏やかさ
を証明している。
まさしく癒やしの沢旅ですね、二番煎じの蜜を頂きに参ろうと思ってます。
って何回もそう言っては忘れてしまってますが・・・・
さて、忘れないうちに行けるだろうか。
SHIGEKI
Re: 【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へ
わりばしさん、どうもです。
えっ 驚き桃の木山椒の木ですね。
7年もですかあ・・
お恥ずかしい限りです。
いつの間にか軽装日帰り専門になってました・・・
>「山に登るということは、山の水を飲むことでなければならない。山で寝ることでなければならない。」とい
うような意味の言葉を書いたのは田部重治だったか。
ある意味、真理なのかもしれませんね。
本当の意味で山と向き合うというのはそういうことなのかもしれません。
いいですねえ。
奥美濃の自然豊かな山深い感じ
夏に釣行しようと思っていたのに
行けずじまいでした。
魚影は薄かったような気がします。
焚き火の煙が沢沿いに流れていく光景が私は郷愁をおびていて、好きです。
いいですねえ。
あらまあ山日和さんって、意外に神経質なんですねえ。
私、神経が細やかなんで、真っ暗で無音でないと寝れらません。
いいですねえ。ひとの営みがここにもありましたか。
あるだろうとは思っていましたが、下流にまったく見られないのが意外でした。
大垣山岳協会の三部作を古本屋で買ったことだし。
奥美濃にも足を向けたいな・・
ちと時間がかかるけど。
手に入れましたか。
津からだとちょっと遠いかな?
でもスノー衆で若狭や奥越へ行くよりははるかに近いでしょう。
山日和
えっ 驚き桃の木山椒の木ですね。
7年もですかあ・・
お恥ずかしい限りです。
いつの間にか軽装日帰り専門になってました・・・
>「山に登るということは、山の水を飲むことでなければならない。山で寝ることでなければならない。」とい
うような意味の言葉を書いたのは田部重治だったか。
ある意味、真理なのかもしれませんね。
本当の意味で山と向き合うというのはそういうことなのかもしれません。
いいですねえ。
奥美濃の自然豊かな山深い感じ
夏に釣行しようと思っていたのに
行けずじまいでした。
魚影は薄かったような気がします。
焚き火の煙が沢沿いに流れていく光景が私は郷愁をおびていて、好きです。
いいですねえ。
あらまあ山日和さんって、意外に神経質なんですねえ。
私、神経が細やかなんで、真っ暗で無音でないと寝れらません。
いいですねえ。ひとの営みがここにもありましたか。
あるだろうとは思っていましたが、下流にまったく見られないのが意外でした。
大垣山岳協会の三部作を古本屋で買ったことだし。
奥美濃にも足を向けたいな・・
ちと時間がかかるけど。
手に入れましたか。
津からだとちょっと遠いかな?
でもスノー衆で若狭や奥越へ行くよりははるかに近いでしょう。
山日和
Re: 【奥美濃】「樹林の山旅」の世界を歩く 神又谷から中ツ又谷へ
SHIGEKIさん、どうもです。
この辺の谷はずーと昔から歩いてみたかったところ。
渓泊そして溯行、降渓 できるところがいいですね。
履き替え用の靴が要らないのが軽量化に役立ちます。
>思い起こしてみると、最後に山でテント泊したのはもう7年前だ。ふ~さんと二人で大峰の前鬼川を遡行し
て、孔雀岳へ抜けて以来である。
音楽談義してた渓泊ですね?
よく覚えてますねえ。音楽談義の下ネタ炸裂の沢旅でした。
その昔に、ムクロ・・とか言う谷で泊まってませんでしたか?
よくぞ、そないな名前の谷で寝るなぁ~って思ってた記憶があるんですが・・・
これまたよく覚えてますなあ。
正確には泊ったのは岩ノ子谷の東ノ水で、ムクロ谷は下りた谷です。
>そういう意味ではこの7年間、山を登ってるいようで登っていなかったのかもしれない。
ま、それも一理ありますが、山に登っていなかったってことは、あり得ませんね。
そりゃそうなんですが、山の神髄に触れてなかったかもという感じですかね。
>頑張れば日帰りできるコースだが、これを2日かけて奥美濃の沢をたっぷりと堪能しよう。
一泊二日でちょうどって感じですが・・・
時刻が書いてないので、ゆったり感が判りませんが
日帰りなら、トレランばりのリバラン になるでしょう。
時間を書くのが意味の無いような沢旅だったので、あえて書きませんでした。
日帰りなら10時間コースですかね。でも、それでもこのコースの良さは味わえないと思います。
>神又谷の流れは見事なほどの平流が続く。
いい画像ですね。
安らぎを感じますわ。
安らぎっぱなしの渓です。
沢旅、沢泊こそ無雪期最上の山旅でしょうね~
御意!!
かなり時間的にも余裕あったようですね。
昼前にスタートして4時過ぎにテン場だったんで、余裕綽々です。
>沢泊の朝でなにが嫌かと聞かれると、濡れた靴下とズボンを履くことだと即答できるだろう。どうせ濡れるん
だし、履いてしまえばすぐに慣れるのだが、最初の冷たい感触は好きにはなれない。
そうそう、それを何とかしようとして焚火で焦がしてしまうんですよね~
経験者は語る?
ここを左って言うことは、一旦南下して、源頭で右へ取って北上、そして東の尾根に乗るんですか~
右へゆけば、半分の距離で行けそうですが、時間的余裕からゆったり回り道?ですか。
その通りです。時間的余裕からというより、単になだらかな方を選んだだけですわ。
見落としそうな高いところにありますね。
神又峰は是非とも訪れてみたい未踏の山です。
最初はわかりませんでした。
神又峰は積雪期にぜひどうぞ。
まさしく癒やしの沢旅ですね、二番煎じの蜜を頂きに参ろうと思ってます。
最後はちょっと飽きてしまいましたが・・・
山日和
この辺の谷はずーと昔から歩いてみたかったところ。
渓泊そして溯行、降渓 できるところがいいですね。
履き替え用の靴が要らないのが軽量化に役立ちます。
>思い起こしてみると、最後に山でテント泊したのはもう7年前だ。ふ~さんと二人で大峰の前鬼川を遡行し
て、孔雀岳へ抜けて以来である。
音楽談義してた渓泊ですね?
よく覚えてますねえ。音楽談義の下ネタ炸裂の沢旅でした。
その昔に、ムクロ・・とか言う谷で泊まってませんでしたか?
よくぞ、そないな名前の谷で寝るなぁ~って思ってた記憶があるんですが・・・
これまたよく覚えてますなあ。
正確には泊ったのは岩ノ子谷の東ノ水で、ムクロ谷は下りた谷です。
>そういう意味ではこの7年間、山を登ってるいようで登っていなかったのかもしれない。
ま、それも一理ありますが、山に登っていなかったってことは、あり得ませんね。
そりゃそうなんですが、山の神髄に触れてなかったかもという感じですかね。
>頑張れば日帰りできるコースだが、これを2日かけて奥美濃の沢をたっぷりと堪能しよう。
一泊二日でちょうどって感じですが・・・
時刻が書いてないので、ゆったり感が判りませんが
日帰りなら、トレランばりのリバラン になるでしょう。
時間を書くのが意味の無いような沢旅だったので、あえて書きませんでした。
日帰りなら10時間コースですかね。でも、それでもこのコースの良さは味わえないと思います。
>神又谷の流れは見事なほどの平流が続く。
いい画像ですね。
安らぎを感じますわ。
安らぎっぱなしの渓です。
沢旅、沢泊こそ無雪期最上の山旅でしょうね~
御意!!
かなり時間的にも余裕あったようですね。
昼前にスタートして4時過ぎにテン場だったんで、余裕綽々です。
>沢泊の朝でなにが嫌かと聞かれると、濡れた靴下とズボンを履くことだと即答できるだろう。どうせ濡れるん
だし、履いてしまえばすぐに慣れるのだが、最初の冷たい感触は好きにはなれない。
そうそう、それを何とかしようとして焚火で焦がしてしまうんですよね~
経験者は語る?
ここを左って言うことは、一旦南下して、源頭で右へ取って北上、そして東の尾根に乗るんですか~
右へゆけば、半分の距離で行けそうですが、時間的余裕からゆったり回り道?ですか。
その通りです。時間的余裕からというより、単になだらかな方を選んだだけですわ。
見落としそうな高いところにありますね。
神又峰は是非とも訪れてみたい未踏の山です。
最初はわかりませんでした。
神又峰は積雪期にぜひどうぞ。
まさしく癒やしの沢旅ですね、二番煎じの蜜を頂きに参ろうと思ってます。
最後はちょっと飽きてしまいましたが・・・
山日和