【鈴鹿】オフ会への道草山行記
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【 日 付 】
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- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
【鈴鹿】オフ会への道草山行記
【 日 付 】2019年5月26日(日曜日)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】山猫、家内(yamaizu)、次男(タスク)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】朝明駐車場8:14~9:11ハト峰峠~9:58ヒロ沢出合10:14~10:48お金明神10:59~11:06お金峠11:16~11:39作ノ峰~11:51高岩~11:56ワサビ峠11:59~12:36オゾ谷出会~12:47クラシ谷出会~オフ会会場
新名神が開通したお蔭で鈴鹿の東側の登山口への駐車場までのアプローチは全般的に格段に早くなった。京都の自宅から1時間半程で朝明の駐車場に到着する。駐車場には続々と車が到着してゆく、すでにかなりの車が駐車しており、駐車場の東の端に車を停めることになる。清々しい朝の空気の中を歩き始める。駐車場では大勢の人を見かけたが、ほとんどは釈迦岳に登ってゆくのだろうか。羽鳥峠に向かう人は少ないようだ。
猫谷を入ってゆくと、無機的なコンクリートの堰堤だけでなく、大きな花崗岩をブロック状に積み上げた堰堤が現れる。無機的なコンクリートに比べると自然と調和したその景観は遥かに好ましい。それにして綺麗に花崗岩を加工した石工の技術と積み上げたその労力に感心してしまう。後から免夢さんのレポでオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケによる古い堰堤であることを知る。積み上げられた石の堰堤の一つには左手の急斜面にはロープがつけられている。なわだるみ堰堤と呼ばれるところらしい。次男にあれを登れるかと聞くと一言、「大丈夫」と答え終わるや否や、器用に斜面の上に攀じ登ってゆく。 堰堤を越える度に急峻な崖に挟まれながらも広々とした谷の光景が広がる。深まりつつある樹々の緑に挟まれ、朝陽を浴びる花崗岩の白さが眩しい。後ろを振り返ると御在所岳の大きな山容が谷間にほどよく嵌まっている。次男は快調に登ってゆくが、歩き始めてから時折、咳をする。最近の連日のように発令される光化学スモッグが心配である。
やがて谷を離れ、ジグザグと斜面を登るようになると、峠の手前では登山路脇でチョロチョロと湧き出している清水がある。岩の奥にカップを挿入して何とか汲めるほどの細い流れである。水は十分に持参しているつもりではあるが、喉を潤す新鮮な清水の冷たさが有り難い。我々が清水を喉に運ぶのに夢中になっているとかなり下のほうで追い越した若い二人組の男性が後ろを通り過ぎてゆく。
羽鳥峠に到着すると、すぐ目の前には羽鳥峰の白いピークが忽然と現れる。山中にあって異様なこの花崗岩の小ピークは庭園に人工的に作られた築山のようでもあり、さしずめ銀閣寺の向月台の巨大版といったところではなかろうか。山頂には先程の若い男性二人組が少し前に到着されておられる。お二人の写真を撮って差し上げたところで、写真を撮りましょうかと申し出て下さるのだが、家内がなかなか登ってこない。
山頂からはすぐ西側に箱庭のような羽鳥峰湿原を見下ろす。この湿原に訪れるために羽鳥峠を経由するルートを選んだようなものである。次男と羽鳥峠に戻ると、家内は峠の木陰で休んだままであった。三日連続の山行になるのだが、昨日の芦生の森の山行では午後の暑さにかなり疲れたようであり、その疲労から快復していないのだろうか。
湿原の入り口では紅花灯台躑躅の花がほぼ満開の花を咲かせている。登山路の左手には小さな池塘が水を湛えている。無遠慮に湿原の中を歩き回るのは憚られるが、足場を選んで右手に広がる小さな湿原を覗いてみる。幾本もの倒木が荒れた印象を与えるものの、やはり箱庭のような特殊な雰囲気の空間である。湿原という標識がなければ、鈴鹿主脈の縦走路のすぐ脇にこんな場所があるということを知らずに通り過ぎかねないだろう。
当初の計画では水晶岳を越えて、根の平峠から下るというオーソドックスなプランであったが、時間に余裕がありそうだったのでお金明神に寄り道することを考える。湿原から流れ出る水の流れを追って、広谷を下ってゆく。沢沿いの谷は文字通り、広く、なだらかだ。谷の上部ではカシの葉と思われる光沢のある落葉が林床に深く堆積し、歩くにつれてカサカサと乾いた音をたてる。
左手の沢には滝があるようで、落口は登山路から見ることが出来るのだが、滝を眺めるには登山路から下に下る必要があるようだ。家内と次男を待たせるのも躊躇われるので、またの機会にしよう。
神崎川に出ると飛び石を伝って対岸に無事に渡渉。斜面をトラバースする道に入る。お金谷に入ると途端に広い沢沿いの道を緩やかに登ってゆく。次男は喉が乾くのだろう。家内が計画的に飲まなきゃだめよと次男が水をごくごくと流し込むのを嗜めるが、既にかなりの水を消費している。
お金明神に到着すると、次男は早速にも賽銭の硬貨の年号を調べている。私はお金明神の錆びついた鉄製の鳥居の写真を撮りながら、下からの次男の声を聞く。「パパ~、平成28年のがあるよ~」 お金明神からは再びお金谷を下り、神崎川沿いの道を辿るべきところであったが、ワサビ峠を回って会場に向かうかオフ会の開始時間には間に合わなくなるかもしれないが、多少の遅れで済むだろうと皮算用をする。まさに皮算用であった。
峠が近づくと足元には白いものから濃淡様々なピンク色の小さな花が数多く咲いている。次男も気になったのだろう。「これなんていう花?」「イワカガミだよ」それにしても、昨年は花期が異様に早かったのか、京都の北山では5月の上旬には花期は終盤だったように思うが、今年の鈴鹿では花期が遅いのだろう。
お金峠まではさほどの急登ではないように思われるが、やはり昨日までの山行の疲れのせいか、家内のペースが上がらない。お金峠にたどり着いた瞬間、反対側の谷から涼風が吹き上がってくる。次の瞬間、次男が「涼し~い」と歓声を上げる。峠から南に下る稜線には山毛欅の大樹が目に入る。
お金峠からはゆるいアップダウンを繰り返しながら細尾根を辿る。ところどころで新緑を纏った立派な山毛欅の樹が散見する。尾根上は終始、涼しい風が吹いており、お金峠までの登りで火照った躰を冷ましてくれる。やがて二重尾根の広々とした尾根となる。しかし、結局、この尾根の通過で思ったよりも時間を消費する。どうやら多少の遅れでは済まない状況に陥りそうだ。
ワサビ峠からの下りは最初はオゾ谷の左岸の斜面をトラバースし、小さな尾根を源頭部めがけて急下降する。右手の源頭から水が流れ始めているのが目に入る。時間に余裕がなくなってはいるのだが、次男が大量に水を消費したせいで水の余裕が少なくなりつつある。沢に降りて水を補給すると、水の冷たさが喉に滲みわたる。ふと上流を見上げると臙脂色の道標が目に入る。谷沿いにつけられていた古いルートのもののようだ。
下るにつれて谷は広くなり、歩きやすい。斜面には苔むした炭焼き窯の跡がいくつか現れる。この炭焼き窯もなかなか雰囲気のよいところだ。沢沿いに咲くヤマツツジの朱色に目を奪われる。
広い谷の平坦な左岸には再び苔むした石垣が現れるが炭焼窯の後にしては横に広く伸びているように思われる。果たしてなんの跡だろうか?
神崎川に出ると再び、左岸沿いの道に入る。タケ谷の出合が近づくと、平坦な河岸段丘となり、快適な林が広がる。タケ谷出合では次男は無事に神崎川を渡渉するのだが、家内がなかなか来ない。心配になって、道を引き返しはじめたところでようやく家内が到着する。渡渉するとオフ会の会場を目指して黙々と右岸の広い河岸段丘を辿る。
タケ谷を渡ると、下草のない広々とした新緑の林が広がりようになった。樹高の高い樹々が陽光を柔らかく遮り、林の中には清々しい緑の空気が充満している。なるほど、これが鈴鹿の上高地と呼ばれるところか。しかし、この林の景色を愉しんでいる余裕はない。まずはオフ会の会場を探して先へと進む。
川の近くでは人の群れが目に入る。遂に辿り着いたかと思い、近づいてみると数名の小さな子供達を伴った家族連れであった。もう少し進んだところで、ようやく彼方に周りを車座になって談笑する人の群れと中に見覚えのある黄緑色のTシャツに赤いバンダナを被った背の高い男性が目に入る。愉しげなその輪の中の背の高い男性をめがけて叫んだ「グーさ~ん」。
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】山猫、家内(yamaizu)、次男(タスク)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】朝明駐車場8:14~9:11ハト峰峠~9:58ヒロ沢出合10:14~10:48お金明神10:59~11:06お金峠11:16~11:39作ノ峰~11:51高岩~11:56ワサビ峠11:59~12:36オゾ谷出会~12:47クラシ谷出会~オフ会会場
新名神が開通したお蔭で鈴鹿の東側の登山口への駐車場までのアプローチは全般的に格段に早くなった。京都の自宅から1時間半程で朝明の駐車場に到着する。駐車場には続々と車が到着してゆく、すでにかなりの車が駐車しており、駐車場の東の端に車を停めることになる。清々しい朝の空気の中を歩き始める。駐車場では大勢の人を見かけたが、ほとんどは釈迦岳に登ってゆくのだろうか。羽鳥峠に向かう人は少ないようだ。
猫谷を入ってゆくと、無機的なコンクリートの堰堤だけでなく、大きな花崗岩をブロック状に積み上げた堰堤が現れる。無機的なコンクリートに比べると自然と調和したその景観は遥かに好ましい。それにして綺麗に花崗岩を加工した石工の技術と積み上げたその労力に感心してしまう。後から免夢さんのレポでオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケによる古い堰堤であることを知る。積み上げられた石の堰堤の一つには左手の急斜面にはロープがつけられている。なわだるみ堰堤と呼ばれるところらしい。次男にあれを登れるかと聞くと一言、「大丈夫」と答え終わるや否や、器用に斜面の上に攀じ登ってゆく。 堰堤を越える度に急峻な崖に挟まれながらも広々とした谷の光景が広がる。深まりつつある樹々の緑に挟まれ、朝陽を浴びる花崗岩の白さが眩しい。後ろを振り返ると御在所岳の大きな山容が谷間にほどよく嵌まっている。次男は快調に登ってゆくが、歩き始めてから時折、咳をする。最近の連日のように発令される光化学スモッグが心配である。
やがて谷を離れ、ジグザグと斜面を登るようになると、峠の手前では登山路脇でチョロチョロと湧き出している清水がある。岩の奥にカップを挿入して何とか汲めるほどの細い流れである。水は十分に持参しているつもりではあるが、喉を潤す新鮮な清水の冷たさが有り難い。我々が清水を喉に運ぶのに夢中になっているとかなり下のほうで追い越した若い二人組の男性が後ろを通り過ぎてゆく。
羽鳥峠に到着すると、すぐ目の前には羽鳥峰の白いピークが忽然と現れる。山中にあって異様なこの花崗岩の小ピークは庭園に人工的に作られた築山のようでもあり、さしずめ銀閣寺の向月台の巨大版といったところではなかろうか。山頂には先程の若い男性二人組が少し前に到着されておられる。お二人の写真を撮って差し上げたところで、写真を撮りましょうかと申し出て下さるのだが、家内がなかなか登ってこない。
山頂からはすぐ西側に箱庭のような羽鳥峰湿原を見下ろす。この湿原に訪れるために羽鳥峠を経由するルートを選んだようなものである。次男と羽鳥峠に戻ると、家内は峠の木陰で休んだままであった。三日連続の山行になるのだが、昨日の芦生の森の山行では午後の暑さにかなり疲れたようであり、その疲労から快復していないのだろうか。
湿原の入り口では紅花灯台躑躅の花がほぼ満開の花を咲かせている。登山路の左手には小さな池塘が水を湛えている。無遠慮に湿原の中を歩き回るのは憚られるが、足場を選んで右手に広がる小さな湿原を覗いてみる。幾本もの倒木が荒れた印象を与えるものの、やはり箱庭のような特殊な雰囲気の空間である。湿原という標識がなければ、鈴鹿主脈の縦走路のすぐ脇にこんな場所があるということを知らずに通り過ぎかねないだろう。
当初の計画では水晶岳を越えて、根の平峠から下るというオーソドックスなプランであったが、時間に余裕がありそうだったのでお金明神に寄り道することを考える。湿原から流れ出る水の流れを追って、広谷を下ってゆく。沢沿いの谷は文字通り、広く、なだらかだ。谷の上部ではカシの葉と思われる光沢のある落葉が林床に深く堆積し、歩くにつれてカサカサと乾いた音をたてる。
左手の沢には滝があるようで、落口は登山路から見ることが出来るのだが、滝を眺めるには登山路から下に下る必要があるようだ。家内と次男を待たせるのも躊躇われるので、またの機会にしよう。
神崎川に出ると飛び石を伝って対岸に無事に渡渉。斜面をトラバースする道に入る。お金谷に入ると途端に広い沢沿いの道を緩やかに登ってゆく。次男は喉が乾くのだろう。家内が計画的に飲まなきゃだめよと次男が水をごくごくと流し込むのを嗜めるが、既にかなりの水を消費している。
お金明神に到着すると、次男は早速にも賽銭の硬貨の年号を調べている。私はお金明神の錆びついた鉄製の鳥居の写真を撮りながら、下からの次男の声を聞く。「パパ~、平成28年のがあるよ~」 お金明神からは再びお金谷を下り、神崎川沿いの道を辿るべきところであったが、ワサビ峠を回って会場に向かうかオフ会の開始時間には間に合わなくなるかもしれないが、多少の遅れで済むだろうと皮算用をする。まさに皮算用であった。
峠が近づくと足元には白いものから濃淡様々なピンク色の小さな花が数多く咲いている。次男も気になったのだろう。「これなんていう花?」「イワカガミだよ」それにしても、昨年は花期が異様に早かったのか、京都の北山では5月の上旬には花期は終盤だったように思うが、今年の鈴鹿では花期が遅いのだろう。
お金峠まではさほどの急登ではないように思われるが、やはり昨日までの山行の疲れのせいか、家内のペースが上がらない。お金峠にたどり着いた瞬間、反対側の谷から涼風が吹き上がってくる。次の瞬間、次男が「涼し~い」と歓声を上げる。峠から南に下る稜線には山毛欅の大樹が目に入る。
お金峠からはゆるいアップダウンを繰り返しながら細尾根を辿る。ところどころで新緑を纏った立派な山毛欅の樹が散見する。尾根上は終始、涼しい風が吹いており、お金峠までの登りで火照った躰を冷ましてくれる。やがて二重尾根の広々とした尾根となる。しかし、結局、この尾根の通過で思ったよりも時間を消費する。どうやら多少の遅れでは済まない状況に陥りそうだ。
ワサビ峠からの下りは最初はオゾ谷の左岸の斜面をトラバースし、小さな尾根を源頭部めがけて急下降する。右手の源頭から水が流れ始めているのが目に入る。時間に余裕がなくなってはいるのだが、次男が大量に水を消費したせいで水の余裕が少なくなりつつある。沢に降りて水を補給すると、水の冷たさが喉に滲みわたる。ふと上流を見上げると臙脂色の道標が目に入る。谷沿いにつけられていた古いルートのもののようだ。
下るにつれて谷は広くなり、歩きやすい。斜面には苔むした炭焼き窯の跡がいくつか現れる。この炭焼き窯もなかなか雰囲気のよいところだ。沢沿いに咲くヤマツツジの朱色に目を奪われる。
広い谷の平坦な左岸には再び苔むした石垣が現れるが炭焼窯の後にしては横に広く伸びているように思われる。果たしてなんの跡だろうか?
神崎川に出ると再び、左岸沿いの道に入る。タケ谷の出合が近づくと、平坦な河岸段丘となり、快適な林が広がる。タケ谷出合では次男は無事に神崎川を渡渉するのだが、家内がなかなか来ない。心配になって、道を引き返しはじめたところでようやく家内が到着する。渡渉するとオフ会の会場を目指して黙々と右岸の広い河岸段丘を辿る。
タケ谷を渡ると、下草のない広々とした新緑の林が広がりようになった。樹高の高い樹々が陽光を柔らかく遮り、林の中には清々しい緑の空気が充満している。なるほど、これが鈴鹿の上高地と呼ばれるところか。しかし、この林の景色を愉しんでいる余裕はない。まずはオフ会の会場を探して先へと進む。
川の近くでは人の群れが目に入る。遂に辿り着いたかと思い、近づいてみると数名の小さな子供達を伴った家族連れであった。もう少し進んだところで、ようやく彼方に周りを車座になって談笑する人の群れと中に見覚えのある黄緑色のTシャツに赤いバンダナを被った背の高い男性が目に入る。愉しげなその輪の中の背の高い男性をめがけて叫んだ「グーさ~ん」。
山猫
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
山猫さん、こんばんは
猫谷を入ってゆくと、無機的なコンクリートの堰堤だけでなく、大きな花崗岩をブロック状に積み上げた堰堤が現れる。無機的なコンクリートに比べると自然と調和したその景観は遥かに好ましい。それにして綺麗に花崗岩を加工した石工の技術と積み上げたその労力に感心してしまう。後から免夢さんのレポでオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケによる古い堰堤であることを知る。
戦前の施工でしょうか? かなり人出が要ったでしょう。お城の石積みのようにも見えます。
羽鳥峠に到着すると、すぐ目の前には羽鳥峰の白いピークが忽然と現れる。山中にあって異様なこの花崗岩の小ピークは庭園に人工的に作られた築山のようでもあり、さしずめ銀閣寺の向月台の巨大版といったところではなかろうか。
ハト峰を初めて見る人は周りの景色に比べてその異様な形に驚くと思います。
山頂からはすぐ西側に箱庭のような羽鳥峰湿原を見下ろす。この湿原に訪れるために羽鳥峠を経由するルートを選んだようなものである。次男と羽鳥峠に戻ると、家内は峠の木陰で休んだままであった。三日連続の山行になるのだが、昨日の芦生の森の山行では午後の暑さにかなり疲れたようであり、その疲労から快復していないのだろうか。
中一日くらい休ませてあげましょう
湿原の入り口では紅花灯台躑躅の花がほぼ満開の花を咲かせている。登山路の左手には小さな池塘が水を湛えている。無遠慮に湿原の中を歩き回るのは憚られるが、足場を選んで右手に広がる小さな湿原を覗いてみる。幾本もの倒木が荒れた印象を与えるものの、やはり箱庭のような特殊な雰囲気の空間である。湿原という標識がなければ、鈴鹿主脈の縦走路のすぐ脇にこんな場所があるということを知らずに通り過ぎかねないだろう。
鈴鹿ではこれほどの湿原を見ないので貴重な場所です。
当初の計画では水晶岳を越えて、根の平峠から下るというオーソドックスなプランであったが、時間に余裕がありそうだったのでお金明神に寄り道することを考える。湿原から流れ出る水の流れを追って、広谷を下ってゆく。沢沿いの谷は文字通り、広く、なだらかだ。谷の上部ではカシの葉と思われる光沢のある落葉が林床に深く堆積し、歩くにつれてカサカサと乾いた音をたてる。
あらら、これがそもそもの間違いでしたね
お金明神に到着すると、次男は早速にも賽銭の硬貨の年号を調べている。私はお金明神の錆びついた鉄製の鳥居の写真を撮りながら、下からの次男の声を聞く。「パパ~、平成28年のがあるよ~」
鈴鹿ではここも名所の一つです。
お金峠からはゆるいアップダウンを繰り返しながら細尾根を辿る。ところどころで新緑を纏った立派な山毛欅の樹が散見する。尾根上は終始、涼しい風が吹いており、お金峠までの登りで火照った躰を冷ましてくれる。やがて二重尾根の広々とした尾根となる。しかし、結局、この尾根の通過で思ったよりも時間を消費する。どうやら多少の遅れでは済まない状況に陥りそうだ。
お金峠~わさび峠までは地図上では短いですがアップダウンが数回あるので思ったよりも時間がかかり、以前私も遅くなって失敗しました。
下るにつれて谷は広くなり、歩きやすい。斜面には苔むした炭焼き窯の跡がいくつか現れる。この炭焼き窯もなかなか雰囲気のよいところだ。沢沿いに咲くヤマツツジの朱色に目を奪われる。
オゾ谷は鉱口が所々にありますが気が付きませんでしたか?
広い谷の平坦な左岸には再び苔むした石垣が現れるが炭焼窯の後にしては横に広く伸びているように思われる。果たしてなんの跡だろうか?
連釜です。
タケ谷を渡ると、下草のない広々とした新緑の林が広がりようになった。樹高の高い樹々が陽光を柔らかく遮り、林の中には清々しい緑の空気が充満している。なるほど、これが鈴鹿の上高地と呼ばれるところか。しかし、この林の景色を愉しんでいる余裕はない。まずはオフ会の会場を探して先へと進む。
上高地へはいつも上水晶谷方面から入るのですが、この辺りは雰囲気が良かったと思います。
川の近くでは人の群れが目に入る。遂に辿り着いたかと思い、近づいてみると数名の小さな子供達を伴った家族連れであった。もう少し進んだところで、ようやく彼方に周りを車座になって談笑する人の群れと中に見覚えのある黄緑色のTシャツに赤いバンダナを被った背の高い男性が目に入る。愉しげなその輪の中の背の高い男性をめがけて叫んだ「グーさ~ん」。
やっとでしたね。皆さん、心配していましたよ。
宮指路+27
猫谷を入ってゆくと、無機的なコンクリートの堰堤だけでなく、大きな花崗岩をブロック状に積み上げた堰堤が現れる。無機的なコンクリートに比べると自然と調和したその景観は遥かに好ましい。それにして綺麗に花崗岩を加工した石工の技術と積み上げたその労力に感心してしまう。後から免夢さんのレポでオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケによる古い堰堤であることを知る。
戦前の施工でしょうか? かなり人出が要ったでしょう。お城の石積みのようにも見えます。
羽鳥峠に到着すると、すぐ目の前には羽鳥峰の白いピークが忽然と現れる。山中にあって異様なこの花崗岩の小ピークは庭園に人工的に作られた築山のようでもあり、さしずめ銀閣寺の向月台の巨大版といったところではなかろうか。
ハト峰を初めて見る人は周りの景色に比べてその異様な形に驚くと思います。
山頂からはすぐ西側に箱庭のような羽鳥峰湿原を見下ろす。この湿原に訪れるために羽鳥峠を経由するルートを選んだようなものである。次男と羽鳥峠に戻ると、家内は峠の木陰で休んだままであった。三日連続の山行になるのだが、昨日の芦生の森の山行では午後の暑さにかなり疲れたようであり、その疲労から快復していないのだろうか。
中一日くらい休ませてあげましょう
湿原の入り口では紅花灯台躑躅の花がほぼ満開の花を咲かせている。登山路の左手には小さな池塘が水を湛えている。無遠慮に湿原の中を歩き回るのは憚られるが、足場を選んで右手に広がる小さな湿原を覗いてみる。幾本もの倒木が荒れた印象を与えるものの、やはり箱庭のような特殊な雰囲気の空間である。湿原という標識がなければ、鈴鹿主脈の縦走路のすぐ脇にこんな場所があるということを知らずに通り過ぎかねないだろう。
鈴鹿ではこれほどの湿原を見ないので貴重な場所です。
当初の計画では水晶岳を越えて、根の平峠から下るというオーソドックスなプランであったが、時間に余裕がありそうだったのでお金明神に寄り道することを考える。湿原から流れ出る水の流れを追って、広谷を下ってゆく。沢沿いの谷は文字通り、広く、なだらかだ。谷の上部ではカシの葉と思われる光沢のある落葉が林床に深く堆積し、歩くにつれてカサカサと乾いた音をたてる。
あらら、これがそもそもの間違いでしたね
お金明神に到着すると、次男は早速にも賽銭の硬貨の年号を調べている。私はお金明神の錆びついた鉄製の鳥居の写真を撮りながら、下からの次男の声を聞く。「パパ~、平成28年のがあるよ~」
鈴鹿ではここも名所の一つです。
お金峠からはゆるいアップダウンを繰り返しながら細尾根を辿る。ところどころで新緑を纏った立派な山毛欅の樹が散見する。尾根上は終始、涼しい風が吹いており、お金峠までの登りで火照った躰を冷ましてくれる。やがて二重尾根の広々とした尾根となる。しかし、結局、この尾根の通過で思ったよりも時間を消費する。どうやら多少の遅れでは済まない状況に陥りそうだ。
お金峠~わさび峠までは地図上では短いですがアップダウンが数回あるので思ったよりも時間がかかり、以前私も遅くなって失敗しました。
下るにつれて谷は広くなり、歩きやすい。斜面には苔むした炭焼き窯の跡がいくつか現れる。この炭焼き窯もなかなか雰囲気のよいところだ。沢沿いに咲くヤマツツジの朱色に目を奪われる。
オゾ谷は鉱口が所々にありますが気が付きませんでしたか?
広い谷の平坦な左岸には再び苔むした石垣が現れるが炭焼窯の後にしては横に広く伸びているように思われる。果たしてなんの跡だろうか?
連釜です。
タケ谷を渡ると、下草のない広々とした新緑の林が広がりようになった。樹高の高い樹々が陽光を柔らかく遮り、林の中には清々しい緑の空気が充満している。なるほど、これが鈴鹿の上高地と呼ばれるところか。しかし、この林の景色を愉しんでいる余裕はない。まずはオフ会の会場を探して先へと進む。
上高地へはいつも上水晶谷方面から入るのですが、この辺りは雰囲気が良かったと思います。
川の近くでは人の群れが目に入る。遂に辿り着いたかと思い、近づいてみると数名の小さな子供達を伴った家族連れであった。もう少し進んだところで、ようやく彼方に周りを車座になって談笑する人の群れと中に見覚えのある黄緑色のTシャツに赤いバンダナを被った背の高い男性が目に入る。愉しげなその輪の中の背の高い男性をめがけて叫んだ「グーさ~ん」。
やっとでしたね。皆さん、心配していましたよ。
宮指路+27
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
宮指路さん コメント有難うございます。
それからオフ会においては早々にお声をかけて下さり、有難うございました。
>戦前の施工でしょうか? かなり人出が要ったでしょう。お城の石積みのようにも見えます。
調べたところ、明治32年(1899年)の施行らしいです。三重県で最初の砂防事業だったそうです。
確かにお城の石積みに用いられる穴太積みの工法を想起させますね。大変な技術だと思います。
>中一日くらい休ませてあげましょう
二泊三日のテン泊山行に行くこともあるので・・・
>鈴鹿ではこれほどの湿原を見ないので貴重な場所です。
やはりそうですか。
>あらら、これがそもそもの間違いでしたね
御意です。(-_-;)
>お金峠~わさび峠までは地図上では短いですがアップダウンが数回あるので思ったよりも時間がかかり、以前私も遅くなって失敗しました。
合点です。
オゾ谷は鉱口が所々にありますが気が付きませんでしたか?
オゾ谷では脇目もふらずに驀進しておりました。今度改めて、鉱口に気をつけながら、ゆっくりと訪れてみることに致します。
>連釜です。
さすがですね!
ご教示有難うございます。
>やっとでしたね。皆さん、心配していましたよ。
ご心配おかけして、申し訳ありませんでした。これに懲りずに、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
それからオフ会においては早々にお声をかけて下さり、有難うございました。
>戦前の施工でしょうか? かなり人出が要ったでしょう。お城の石積みのようにも見えます。
調べたところ、明治32年(1899年)の施行らしいです。三重県で最初の砂防事業だったそうです。
確かにお城の石積みに用いられる穴太積みの工法を想起させますね。大変な技術だと思います。
>中一日くらい休ませてあげましょう
二泊三日のテン泊山行に行くこともあるので・・・
>鈴鹿ではこれほどの湿原を見ないので貴重な場所です。
やはりそうですか。
>あらら、これがそもそもの間違いでしたね
御意です。(-_-;)
>お金峠~わさび峠までは地図上では短いですがアップダウンが数回あるので思ったよりも時間がかかり、以前私も遅くなって失敗しました。
合点です。
オゾ谷は鉱口が所々にありますが気が付きませんでしたか?
オゾ谷では脇目もふらずに驀進しておりました。今度改めて、鉱口に気をつけながら、ゆっくりと訪れてみることに致します。
>連釜です。
さすがですね!
ご教示有難うございます。
>やっとでしたね。皆さん、心配していましたよ。
ご心配おかけして、申し訳ありませんでした。これに懲りずに、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
最後に編集したユーザー yamaneko0922 [ 2019年6月03日(月) 23:10 ], 累計 1 回
山猫
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
yamaneko0922さん、こんにちは
オフ会では、はじめてお目にかかりました。
残念ながら、お話しする機会はありませんでした。
【メンバー】山猫、家内(yamaizu)、次男(タスク)
ご家族での山行、羨ましいです。
【 ルート 】朝明駐車場8:14~9:11ハト峰峠~9:58ヒロ沢出合10:14~10:48お金明神10:59~11:06お金峠11:16~11:39作ノ峰~11:51高岩~11:56ワサビ峠11:59~12:36オゾ谷出会~12:47クラシ谷出会~オフ会会場
お金明神や、ワサビ峠、静かで、いいところですね。
しばらく行ってないので、行きたくなりました。
駐車場には続々と車が到着してゆく、すでにかなりの車が駐車しており、駐車場の東の端に車を停めることになる。
最近、登山ブームなのか、朝明にしても、御在所や、御池岳、竜ヶ岳にしても、人気の山の駐車場はすさまじいです。
日曜日は、朝6時でもかなりの車がいます。7時にもなれば路肩にも停まり始めます。
猫谷を入ってゆくと、無機的なコンクリートの堰堤だけでなく、大きな花崗岩をブロック状に積み上げた堰堤が現れる。無機的なコンクリートに比べると自然と調和したその景観は遥かに好ましい。それにして綺麗に花崗岩を加工した石工の技術と積み上げたその労力に感心してしまう。後から免夢さんのレポでオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケによる古い堰堤であることを知る。
通った記憶はありますが、いつのことだったか忘れてしまうくらい以前のことになってしまいました。
三日連続の山行になるのだが、昨日の芦生の森の山行では午後の暑さにかなり疲れたようであり、その疲労から快復していないのだろうか。
三連荘はすごいです。
私は土曜日は御池岳を歩いたので、二連荘。疲れました。
湿原の入り口では紅花灯台躑躅の花がほぼ満開の花を咲かせている。
紅花灯台躑躅、好きな花の一つです。
でも、どちらかというと、更紗灯台のほうが好きです。
仙ヶ岳西峰の北側の大きな木を、よく見に行きます。
昨年は、岐阜県の位山から川上岳の天空遊歩道を歩きました。ドウダンがたくさん咲いていました。
当初の計画では水晶岳を越えて、根の平峠から下るというオーソドックスなプランであったが、時間に余裕がありそうだったのでお金明神に寄り道することを考える。
お金さん、寄りたくなりますよね。
お金明神からは再びお金谷を下り、神崎川沿いの道を辿るべきところであったが、ワサビ峠を回って会場に向かうかオフ会の開始時間には間に合わなくなるかもしれないが、多少の遅れで済むだろうと皮算用をする。まさに皮算用であった。
お金さんまで行ったら、ピストンで戻るより、ワサビ峠に回りたくなりますよね。
ちょっと頑張ればなんとかなりそうって思いますよね。
ワサビ峠からの下りは最初はオゾ谷の左岸の斜面をトラバースし、小さな尾根を源頭部めがけて急下降する。右手の源頭から水が流れ始めているのが目に入る。時間に余裕がなくなってはいるのだが、次男が大量に水を消費したせいで水の余裕が少なくなりつつある。沢に降りて水を補給すると、水の冷たさが喉に滲みわたる。ふと上流を見上げると臙脂色の道標が目に入る。谷沿いにつけられていた古いルートのもののようだ。
以前、奥村さんが作られたブリキの道標は見たことがあります。
きっと、地図の奥村さんだと思います。
木で作られた真新しい道標も見たことがあります。
下るにつれて谷は広くなり、歩きやすい。斜面には苔むした炭焼き窯の跡がいくつか現れる。この炭焼き窯もなかなか雰囲気のよいところだ。
鈴鹿には炭焼き窯があちこちにありますね。
上水晶谷右岸に立派なのがあります。
タケ谷を渡ると、下草のない広々とした新緑の林が広がりようになった。樹高の高い樹々が陽光を柔らかく遮り、林の中には清々しい緑の空気が充満している。なるほど、これが鈴鹿の上高地と呼ばれるところか。しかし、この林の景色を愉しんでいる余裕はない。まずはオフ会の会場を探して先へと進む。
神崎川が梓川で、上水晶谷側にある池が大正池で、とお聞きしたような…。
もう少し進んだところで、ようやく彼方に周りを車座になって談笑する人の群れと中に見覚えのある黄緑色のTシャツに赤いバンダナを被った背の高い男性が目に入る。愉しげなその輪の中の背の高い男性をめがけて叫んだ「グーさ~ん」。
時間内に到着してよかったですね。
お疲れ様でした。
クロオ
オフ会では、はじめてお目にかかりました。
残念ながら、お話しする機会はありませんでした。
【メンバー】山猫、家内(yamaizu)、次男(タスク)
ご家族での山行、羨ましいです。
【 ルート 】朝明駐車場8:14~9:11ハト峰峠~9:58ヒロ沢出合10:14~10:48お金明神10:59~11:06お金峠11:16~11:39作ノ峰~11:51高岩~11:56ワサビ峠11:59~12:36オゾ谷出会~12:47クラシ谷出会~オフ会会場
お金明神や、ワサビ峠、静かで、いいところですね。
しばらく行ってないので、行きたくなりました。
駐車場には続々と車が到着してゆく、すでにかなりの車が駐車しており、駐車場の東の端に車を停めることになる。
最近、登山ブームなのか、朝明にしても、御在所や、御池岳、竜ヶ岳にしても、人気の山の駐車場はすさまじいです。
日曜日は、朝6時でもかなりの車がいます。7時にもなれば路肩にも停まり始めます。
猫谷を入ってゆくと、無機的なコンクリートの堰堤だけでなく、大きな花崗岩をブロック状に積み上げた堰堤が現れる。無機的なコンクリートに比べると自然と調和したその景観は遥かに好ましい。それにして綺麗に花崗岩を加工した石工の技術と積み上げたその労力に感心してしまう。後から免夢さんのレポでオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケによる古い堰堤であることを知る。
通った記憶はありますが、いつのことだったか忘れてしまうくらい以前のことになってしまいました。
三日連続の山行になるのだが、昨日の芦生の森の山行では午後の暑さにかなり疲れたようであり、その疲労から快復していないのだろうか。
三連荘はすごいです。
私は土曜日は御池岳を歩いたので、二連荘。疲れました。
湿原の入り口では紅花灯台躑躅の花がほぼ満開の花を咲かせている。
紅花灯台躑躅、好きな花の一つです。
でも、どちらかというと、更紗灯台のほうが好きです。
仙ヶ岳西峰の北側の大きな木を、よく見に行きます。
昨年は、岐阜県の位山から川上岳の天空遊歩道を歩きました。ドウダンがたくさん咲いていました。
当初の計画では水晶岳を越えて、根の平峠から下るというオーソドックスなプランであったが、時間に余裕がありそうだったのでお金明神に寄り道することを考える。
お金さん、寄りたくなりますよね。
お金明神からは再びお金谷を下り、神崎川沿いの道を辿るべきところであったが、ワサビ峠を回って会場に向かうかオフ会の開始時間には間に合わなくなるかもしれないが、多少の遅れで済むだろうと皮算用をする。まさに皮算用であった。
お金さんまで行ったら、ピストンで戻るより、ワサビ峠に回りたくなりますよね。
ちょっと頑張ればなんとかなりそうって思いますよね。
ワサビ峠からの下りは最初はオゾ谷の左岸の斜面をトラバースし、小さな尾根を源頭部めがけて急下降する。右手の源頭から水が流れ始めているのが目に入る。時間に余裕がなくなってはいるのだが、次男が大量に水を消費したせいで水の余裕が少なくなりつつある。沢に降りて水を補給すると、水の冷たさが喉に滲みわたる。ふと上流を見上げると臙脂色の道標が目に入る。谷沿いにつけられていた古いルートのもののようだ。
以前、奥村さんが作られたブリキの道標は見たことがあります。
きっと、地図の奥村さんだと思います。
木で作られた真新しい道標も見たことがあります。
下るにつれて谷は広くなり、歩きやすい。斜面には苔むした炭焼き窯の跡がいくつか現れる。この炭焼き窯もなかなか雰囲気のよいところだ。
鈴鹿には炭焼き窯があちこちにありますね。
上水晶谷右岸に立派なのがあります。
タケ谷を渡ると、下草のない広々とした新緑の林が広がりようになった。樹高の高い樹々が陽光を柔らかく遮り、林の中には清々しい緑の空気が充満している。なるほど、これが鈴鹿の上高地と呼ばれるところか。しかし、この林の景色を愉しんでいる余裕はない。まずはオフ会の会場を探して先へと進む。
神崎川が梓川で、上水晶谷側にある池が大正池で、とお聞きしたような…。
もう少し進んだところで、ようやく彼方に周りを車座になって談笑する人の群れと中に見覚えのある黄緑色のTシャツに赤いバンダナを被った背の高い男性が目に入る。愉しげなその輪の中の背の高い男性をめがけて叫んだ「グーさ~ん」。
時間内に到着してよかったですね。
お疲れ様でした。
クロオ
最後に編集したユーザー クロオ [ 2019年6月04日(火) 22:19 ], 累計 1 回
-
- 記事: 2228
- 登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
- 連絡する:
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
山猫さん、おはよう。
投稿直後に読んだのですがグーの疎いコースなので
「本編へのレスは鈴専さんに任せよう」
次男にあれを登れるかと聞くと一言、「大丈夫」と答え終わるや否や、器用に斜面の上に攀じ登ってゆく。
すっかり山慣れしています。慎重派と聞いていましたが積極性もありますね。
次男は快調に登ってゆくが、歩き始めてから時折、咳をする。
帰路もかなり咳こんでいました。
私の長男も夜中に咳きこんで寝られず、深夜の海岸を1時間ほど散歩に出ました。
写真を撮りましょうかと申し出て下さるのだが、家内がなかなか登ってこない。
この時点で状況判断をするべきでした。
多少の遅れで済むだろうと皮算用をする。まさに皮算用であった。
どうやら多少の遅れでは済まない状況に陥りそうだ。
愉しげなその輪の中の背の高い男性をめがけて叫んだ「グーさ~ん」。
お疲れ様。
パスタをご馳走になるはずでしたのに慌ただしいランチになっちゃいました。
帰路の家内さんの足取りはしっかりしていて、追っかけるグーは汗だくになりました。
次回は遅刻しないような算段でお願いします。
グー(伊勢山上住人)
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
クロオさん コメント有難うございます。
>オフ会では、はじめてお目にかかりました。
残念ながら、お話しする機会はありませんでした。
私の遅参のせいでございます。(-_-;)
どなたがクロオさんなのか、気になっておりました。グーさんかbiwa爺さんに聞けばよかったです。
>ご家族での山行、羨ましいです。
次男が週末に塾がないのが月末の日曜日のみなので、元来、次男と一緒の山行の日と決まっているのでした。
来年は受験なので、山行に出かけられるのもあとわずかかもしれません。
>お金明神や、ワサビ峠、静かで、いいところですね。
オフ会に間に合うためには、立ち寄るべきではないところではありましたが、慰めて下さり有難うございます。
>紅花灯台躑躅、好きな花の一つです。
でも、どちらかというと、更紗灯台のほうが好きです。
仙ヶ岳西峰の北側の大きな木を、よく見に行きます
更紗灯台の方が一回り花が大きく、また陽の光が当たると微妙な色の変化が見られますね。比良でみることが多いのですが、この時期に仙ヶ岳を訪れる機会があれば花に注目してみたいと思います。素敵なお写真有難うございました。
>岐阜県の位山から川上岳の天空遊歩道を歩きました。ドウダンがたくさん咲いていました。
ご紹介有難うございます。訪れたことはありませんが、気になるところです。
>お金さん、寄りたくなりますよね。
>お金さんまで行ったら、ピストンで戻るより、ワサビ峠に回りたくなりますよね。
ちょっと頑張ればなんとかなりそうって思いますよね。
ほとんど本能というか条件反射でそのように行動してしまいました。少なくともあと1時間、早く家を出発しておればよかったのですが。
>以前、奥村さんが作られたブリキの道標は見たことがあります。
きっと、地図の奥村さんだと思います。
ワサビ峠では道標すら写真に収めておりませんでした。かなり焦りはじめていたのだと思います。
改めて訪れたいところです。
>木で作られた真新しい道標も見たことがあります。
イブネやクラシにも同型の山名標がみられますね。
>神崎川が梓川で、上水晶谷側にある池が大正池で、とお聞きしたような…。
今度は池を探してみます。
>時間内に到着してよかったですね。
本当です。海外出張をキャンセルした甲斐を失くすところでした。
またお話させて頂く機会が遠からぬことを願っております。
今度ともどうぞ宜しくお願い致します。
>オフ会では、はじめてお目にかかりました。
残念ながら、お話しする機会はありませんでした。
私の遅参のせいでございます。(-_-;)
どなたがクロオさんなのか、気になっておりました。グーさんかbiwa爺さんに聞けばよかったです。
>ご家族での山行、羨ましいです。
次男が週末に塾がないのが月末の日曜日のみなので、元来、次男と一緒の山行の日と決まっているのでした。
来年は受験なので、山行に出かけられるのもあとわずかかもしれません。
>お金明神や、ワサビ峠、静かで、いいところですね。
オフ会に間に合うためには、立ち寄るべきではないところではありましたが、慰めて下さり有難うございます。
>紅花灯台躑躅、好きな花の一つです。
でも、どちらかというと、更紗灯台のほうが好きです。
仙ヶ岳西峰の北側の大きな木を、よく見に行きます
更紗灯台の方が一回り花が大きく、また陽の光が当たると微妙な色の変化が見られますね。比良でみることが多いのですが、この時期に仙ヶ岳を訪れる機会があれば花に注目してみたいと思います。素敵なお写真有難うございました。
>岐阜県の位山から川上岳の天空遊歩道を歩きました。ドウダンがたくさん咲いていました。
ご紹介有難うございます。訪れたことはありませんが、気になるところです。
>お金さん、寄りたくなりますよね。
>お金さんまで行ったら、ピストンで戻るより、ワサビ峠に回りたくなりますよね。
ちょっと頑張ればなんとかなりそうって思いますよね。
ほとんど本能というか条件反射でそのように行動してしまいました。少なくともあと1時間、早く家を出発しておればよかったのですが。
>以前、奥村さんが作られたブリキの道標は見たことがあります。
きっと、地図の奥村さんだと思います。
ワサビ峠では道標すら写真に収めておりませんでした。かなり焦りはじめていたのだと思います。
改めて訪れたいところです。
>木で作られた真新しい道標も見たことがあります。
イブネやクラシにも同型の山名標がみられますね。
>神崎川が梓川で、上水晶谷側にある池が大正池で、とお聞きしたような…。
今度は池を探してみます。
>時間内に到着してよかったですね。
本当です。海外出張をキャンセルした甲斐を失くすところでした。
またお話させて頂く機会が遠からぬことを願っております。
今度ともどうぞ宜しくお願い致します。
山猫
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
グーさん コメント有難うございます。
>帰路もかなり咳こんでいました。
私の長男も夜中に咳きこんで寝られず、深夜の海岸を1時間ほど散歩に出ました。
あまり詳しくは書かなかったのですが、羽鳥峠を越えると途端に咳が和らぎました。帰路では根の平峠が近づくにつれ咳が目立つようになり、そこからは朝明まで終始、咳をしていたと思います。三日連続で光化学スモッグが出ていたので、そのせいかと思いました。光化学スモッグによる有害物質は高度の高いところで生じるので、鈴鹿でも影響が出るのでしょう。
翌日は光化学スモッグも出ていなかったと思いますが、次男の咳も治まりました。
昔と違って光化学スモッグが発令されることはそんなに多くはないと思いますが、オフ会の直前のあたりでの急激な気温の上昇が光化学スモッグを生じる背景となっているのだと思います。
ご長男さんが心配ですね。咳がよくなっているといいのですが。
それにしても深夜に散歩できる海岸が近くにあるとは羨ましい限りです。
>この時点で状況判断をするべきでした。
家内の歩行速度の緩急は全く読めないので(◎_◎;)
>帰路の家内さんの足取りはしっかりしていて、追っかけるグーは汗だくになりました。
グーさんが一緒だといつも元気なのですが・・・
> 次回は遅刻しないような算段でお願いします。
ご心配おかけして、申し訳ありませんでした
<m(__)m>
>帰路もかなり咳こんでいました。
私の長男も夜中に咳きこんで寝られず、深夜の海岸を1時間ほど散歩に出ました。
あまり詳しくは書かなかったのですが、羽鳥峠を越えると途端に咳が和らぎました。帰路では根の平峠が近づくにつれ咳が目立つようになり、そこからは朝明まで終始、咳をしていたと思います。三日連続で光化学スモッグが出ていたので、そのせいかと思いました。光化学スモッグによる有害物質は高度の高いところで生じるので、鈴鹿でも影響が出るのでしょう。
翌日は光化学スモッグも出ていなかったと思いますが、次男の咳も治まりました。
昔と違って光化学スモッグが発令されることはそんなに多くはないと思いますが、オフ会の直前のあたりでの急激な気温の上昇が光化学スモッグを生じる背景となっているのだと思います。
ご長男さんが心配ですね。咳がよくなっているといいのですが。
それにしても深夜に散歩できる海岸が近くにあるとは羨ましい限りです。
>この時点で状況判断をするべきでした。
家内の歩行速度の緩急は全く読めないので(◎_◎;)
>帰路の家内さんの足取りはしっかりしていて、追っかけるグーは汗だくになりました。
グーさんが一緒だといつも元気なのですが・・・
> 次回は遅刻しないような算段でお願いします。
ご心配おかけして、申し訳ありませんでした
<m(__)m>
山猫
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
yamaneko0922さん、こんにちは
私の遅参のせいでございます。(-_-;)
そんなことありません。
どなたがクロオさんなのか、気になっておりました。グーさんかbiwa爺さんに聞けばよかったです。
SHIGEKIさんと三脚持って集合写真を撮っていたのが私です。
>木で作られた真新しい道標も見たことがあります。
イブネやクラシにも同型の山名標がみられますね。
この木のプレートの作者はヤブメンです。
京都の方です。
今回は残念ながら欠席でした。
今回、私は三人山を通ったのですがプレートがありました。
>神崎川が梓川で、上水晶谷側にある池が大正池で、とお聞きしたような…。
今度は池を探してみます。
ごめんなさい。間違っていました。
大正池ではなくて、明神池でした。
以前、鈴鹿の上高地の鳥観図(カラーの絵地図)を見たことがあって
パソコンのどこかにないか探したのですが見つからず。
なんてことはない、ネットを探したらすぐ見つかりました。
無断転載は禁止されているので、直接ここに載せませんが、
探してみてください。
キーワードは、「鈴鹿の上高地」と「地図」です。
またお話させて頂く機会が遠からぬことを願っております。
今度ともどうぞ宜しくお願い致します。
こちらこそ、よろしくお願い致します。
クロオ
私の遅参のせいでございます。(-_-;)
そんなことありません。
どなたがクロオさんなのか、気になっておりました。グーさんかbiwa爺さんに聞けばよかったです。
SHIGEKIさんと三脚持って集合写真を撮っていたのが私です。
>木で作られた真新しい道標も見たことがあります。
イブネやクラシにも同型の山名標がみられますね。
この木のプレートの作者はヤブメンです。
京都の方です。
今回は残念ながら欠席でした。
今回、私は三人山を通ったのですがプレートがありました。
>神崎川が梓川で、上水晶谷側にある池が大正池で、とお聞きしたような…。
今度は池を探してみます。
ごめんなさい。間違っていました。
大正池ではなくて、明神池でした。
以前、鈴鹿の上高地の鳥観図(カラーの絵地図)を見たことがあって
パソコンのどこかにないか探したのですが見つからず。
なんてことはない、ネットを探したらすぐ見つかりました。
無断転載は禁止されているので、直接ここに載せませんが、
探してみてください。
キーワードは、「鈴鹿の上高地」と「地図」です。
またお話させて頂く機会が遠からぬことを願っております。
今度ともどうぞ宜しくお願い致します。
こちらこそ、よろしくお願い致します。
クロオ
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
yamanekoさん、こんにちは。
私もお声かけ、遠慮してできずでした
たくさんの詳細なレポ、すっかり現役じゃない私にはまぶしいものばかりですが、いずれまた足しげく山に通える日が来たらたくさん参考にさせていただきたいです! このところの山のフォーラムのにぎわいは、satoさんとyamanekoさんの登場が光っているからですね
お子さん連れの登山もすてきです。我が家は娘が泣き虫で心折れやすく、まだまだ登山のできそうな根性が育っていないので、大きくなっても自分一人で行こうかな~とか思ったりしてます。よく音楽や忍耐のいらないスポーツなどは教育が早ければ早いほどいいと言いますが、忍耐のいるマラソンとか登山とかは、早期教育難しいみたいで
こっそりレポ見ておりましたが、これからもこっそり拝見しています。
マリベ
私もお声かけ、遠慮してできずでした
たくさんの詳細なレポ、すっかり現役じゃない私にはまぶしいものばかりですが、いずれまた足しげく山に通える日が来たらたくさん参考にさせていただきたいです! このところの山のフォーラムのにぎわいは、satoさんとyamanekoさんの登場が光っているからですね
お子さん連れの登山もすてきです。我が家は娘が泣き虫で心折れやすく、まだまだ登山のできそうな根性が育っていないので、大きくなっても自分一人で行こうかな~とか思ったりしてます。よく音楽や忍耐のいらないスポーツなどは教育が早ければ早いほどいいと言いますが、忍耐のいるマラソンとか登山とかは、早期教育難しいみたいで
こっそりレポ見ておりましたが、これからもこっそり拝見しています。
マリベ
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
クロオさん ご教示有難うございます。
>以前、鈴鹿の上高地の鳥観図(カラーの絵地図)を見たことがあって
パソコンのどこかにないか探したのですが見つからず。
なんてことはない、ネットを探したらすぐ見つかりました。
無断転載は禁止されているので、直接ここに載せませんが、
探してみてください。
キーワードは、「鈴鹿の上高地」と「地図」です。
お蔭ですぐに見つけることが出来ました。再訪する楽しみが出来ました。
>以前、鈴鹿の上高地の鳥観図(カラーの絵地図)を見たことがあって
パソコンのどこかにないか探したのですが見つからず。
なんてことはない、ネットを探したらすぐ見つかりました。
無断転載は禁止されているので、直接ここに載せませんが、
探してみてください。
キーワードは、「鈴鹿の上高地」と「地図」です。
お蔭ですぐに見つけることが出来ました。再訪する楽しみが出来ました。
山猫
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
マリベさん ご丁寧なレス、どうも有難うございます。
お腹の大きな姿はすぐに目につきましたが、ご挨拶できず仕舞いで失礼いたしました。
>このところの山のフォーラムのにぎわいは、satoさんとyamanekoさんの登場が光っているからですね
satoさんの素敵な文章が宝石のように散りばめられた文章に比肩されるものではありません。私のものは駄文を書き連ねた備忘録です。
>お子さん連れの登山もすてきです。
私は中学に入るともっぱらワンゲルの友人達と山に登るようになり、父親とはほとんど登らなくなってしまったので、果たして次男と登山するのもいつまで続くかと思いながら登っています。長男、次男共に山には興味を抱いてくれているのですが、なかなか一緒に行く機会も得られないので、一つ一つの山行がとても大切に思われます。
>音楽や忍耐のいらないスポーツなどは教育が早ければ早いほどいいと言いますが、忍耐のいるマラソンとか登山とかは、早期教育難しいみたいで・・・
仰ることは実に当を得ていることだと思います。
というのは音楽が楽しいものだという感覚をある年齢までに体感すると一生、音楽に対して興味を抱くのに対して、そうでなければ音楽に対して強い興味を示さない可能性が高くなると云われるのと同様、自然に対しても同じように幼少の頃にその美しさ、自然の中に浸る愉しさを感じなければ、成人しても自然の中に出掛けることに価値を見出さない大人になる可能性が高い・・・という説があることを最近、知りました。興味深いことにその年齢は10歳だそうです。関係があるかどうかわかりませんが、音楽を始めて絶対音感を会得する可能性がある年齢の限界、nativeの言語を習得する年齢の限界も10歳だそうです。
一方、音楽でも習得のための練習が苦痛、忍耐を伴うものになってしまうと、音楽を愉しむことが出来なくなってしまうのも往々にしてありますよね。プロの音楽家でもピアノやヴァイオリンといった長時間の練習を幼少から積み重ねてきた人にはしばしばこの傾向が見られように思います。
マリベさんはお嬢様をもう既にいろいろと魅力的なところに連れていかれているようですが、幼少の頃のこの自然の体験というのはとても大きな意義があるのだと思います。
もう一つ、母胎の中で母親の好き嫌いを胎児も知ることが出来るらしいですね。母親が嫌だと思ったものを子供は嫌うらしいです。当然、その逆も真なりでしょう。今回の山行の愉しさを赤ちゃんも母胎の中で堪能しているかもしれません。
>こっそりレポ見ておりましたが、これからもこっそり拝見しています。
山日和師匠の声が聞こえてきそうです。「まあ、そうこっそりなどと仰らず 」
お腹の大きな姿はすぐに目につきましたが、ご挨拶できず仕舞いで失礼いたしました。
>このところの山のフォーラムのにぎわいは、satoさんとyamanekoさんの登場が光っているからですね
satoさんの素敵な文章が宝石のように散りばめられた文章に比肩されるものではありません。私のものは駄文を書き連ねた備忘録です。
>お子さん連れの登山もすてきです。
私は中学に入るともっぱらワンゲルの友人達と山に登るようになり、父親とはほとんど登らなくなってしまったので、果たして次男と登山するのもいつまで続くかと思いながら登っています。長男、次男共に山には興味を抱いてくれているのですが、なかなか一緒に行く機会も得られないので、一つ一つの山行がとても大切に思われます。
>音楽や忍耐のいらないスポーツなどは教育が早ければ早いほどいいと言いますが、忍耐のいるマラソンとか登山とかは、早期教育難しいみたいで・・・
仰ることは実に当を得ていることだと思います。
というのは音楽が楽しいものだという感覚をある年齢までに体感すると一生、音楽に対して興味を抱くのに対して、そうでなければ音楽に対して強い興味を示さない可能性が高くなると云われるのと同様、自然に対しても同じように幼少の頃にその美しさ、自然の中に浸る愉しさを感じなければ、成人しても自然の中に出掛けることに価値を見出さない大人になる可能性が高い・・・という説があることを最近、知りました。興味深いことにその年齢は10歳だそうです。関係があるかどうかわかりませんが、音楽を始めて絶対音感を会得する可能性がある年齢の限界、nativeの言語を習得する年齢の限界も10歳だそうです。
一方、音楽でも習得のための練習が苦痛、忍耐を伴うものになってしまうと、音楽を愉しむことが出来なくなってしまうのも往々にしてありますよね。プロの音楽家でもピアノやヴァイオリンといった長時間の練習を幼少から積み重ねてきた人にはしばしばこの傾向が見られように思います。
マリベさんはお嬢様をもう既にいろいろと魅力的なところに連れていかれているようですが、幼少の頃のこの自然の体験というのはとても大きな意義があるのだと思います。
もう一つ、母胎の中で母親の好き嫌いを胎児も知ることが出来るらしいですね。母親が嫌だと思ったものを子供は嫌うらしいです。当然、その逆も真なりでしょう。今回の山行の愉しさを赤ちゃんも母胎の中で堪能しているかもしれません。
>こっそりレポ見ておりましたが、これからもこっそり拝見しています。
山日和師匠の声が聞こえてきそうです。「まあ、そうこっそりなどと仰らず 」
最後に編集したユーザー yamaneko0922 [ 2019年6月07日(金) 15:01 ], 累計 1 回
山猫
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
yamanekoさん、こちらこそお返事ありがとうございます。
自然に対しても同じように幼少の頃にその美しさ、自然の中に浸る愉しさを感じなければ、成人しても自然の中に出掛けることに価値を見出さない大人になる可能性が高い・・・という説があることを最近、知りました。興味深いことにその年齢は10歳だそうです。
そういったお話、初めて聞きました! 芸術やスポーツは聞いたことがありましたが・・
音楽、英語、自然体験、きっと様々な活動において、いずれも10歳程度をタイムリミットに感受性などが固まっていくのでしょうか。興味深いです。そういえば最近脳の神経細胞について研究している科学者から、脳の発達は環境、周囲からの刺激だとはっきり聞きました。それは胎児の時から始まっていて、そもそも心とは最初は本人の中にないと考えている、と言われました。外からの刺激によって本人の心が確立されていく、つまり心ははじめは外にあると考えているそうです。
与える刺激は人の会話(つまり人の心)、自然物、人工物、すべてだとおっしゃってました。
この子どもの心がまだエスタブリッシュされていない期間が、さまざまな体験をして感受性を育む重要な時期なのですね。
今回の山行の愉しさを赤ちゃんも母胎の中で堪能しているかもしれません。
いい環境、いいものに触れさせるのが正解だとして、そこまでのことを考えて子育てを続ける気概はありませんが、自分が好きなことを子どもと一緒に体験するというのは、親も楽しくて子どももいいものに触れられる機会になると思います。母ちゃんが楽しくてニコニコしていることが子どもにも幸せ、それでいいじゃないかと思うことにしたいですね。
マリベさんはお嬢様をもう既にいろいろと魅力的なところに連れていかれているようですが、幼少の頃のこの自然の体験というのはとても大きな意義があるのだと思います。
お話を聞いていて、幼少期に親に郊外の自然によく連れていってもらったことを思い出しました。田舎の風景やローカル電車、植物採集、虫取り、キャンプ、そういうのに行くのは楽しかったです。今は都会の中の自然が昔より減っていますし、TVなどデジタルメディアの影響が大きいので、昔と同じというわけにもいかず、行き当たりばったりですが、自分の好きなことは自信を持っていいぞ!と言えますよね。
先日幼い頃によく行ったアスレチック広場に娘と行ってみたら、私の記憶とあまりにかけ離れた敷地の狭さに驚きました。私の脳内ワールドでは、そのアスレチック広場は広大な森だったのです。ところが今見ると、ちょっと歩けば道路に出てしまうくらいのコンパクトな森でした。子どもの目線と大人の目線はいかほどか違うということですねぇ!
またレポを楽しみにしています。
マリベ
自然に対しても同じように幼少の頃にその美しさ、自然の中に浸る愉しさを感じなければ、成人しても自然の中に出掛けることに価値を見出さない大人になる可能性が高い・・・という説があることを最近、知りました。興味深いことにその年齢は10歳だそうです。
そういったお話、初めて聞きました! 芸術やスポーツは聞いたことがありましたが・・
音楽、英語、自然体験、きっと様々な活動において、いずれも10歳程度をタイムリミットに感受性などが固まっていくのでしょうか。興味深いです。そういえば最近脳の神経細胞について研究している科学者から、脳の発達は環境、周囲からの刺激だとはっきり聞きました。それは胎児の時から始まっていて、そもそも心とは最初は本人の中にないと考えている、と言われました。外からの刺激によって本人の心が確立されていく、つまり心ははじめは外にあると考えているそうです。
与える刺激は人の会話(つまり人の心)、自然物、人工物、すべてだとおっしゃってました。
この子どもの心がまだエスタブリッシュされていない期間が、さまざまな体験をして感受性を育む重要な時期なのですね。
今回の山行の愉しさを赤ちゃんも母胎の中で堪能しているかもしれません。
いい環境、いいものに触れさせるのが正解だとして、そこまでのことを考えて子育てを続ける気概はありませんが、自分が好きなことを子どもと一緒に体験するというのは、親も楽しくて子どももいいものに触れられる機会になると思います。母ちゃんが楽しくてニコニコしていることが子どもにも幸せ、それでいいじゃないかと思うことにしたいですね。
マリベさんはお嬢様をもう既にいろいろと魅力的なところに連れていかれているようですが、幼少の頃のこの自然の体験というのはとても大きな意義があるのだと思います。
お話を聞いていて、幼少期に親に郊外の自然によく連れていってもらったことを思い出しました。田舎の風景やローカル電車、植物採集、虫取り、キャンプ、そういうのに行くのは楽しかったです。今は都会の中の自然が昔より減っていますし、TVなどデジタルメディアの影響が大きいので、昔と同じというわけにもいかず、行き当たりばったりですが、自分の好きなことは自信を持っていいぞ!と言えますよね。
先日幼い頃によく行ったアスレチック広場に娘と行ってみたら、私の記憶とあまりにかけ離れた敷地の狭さに驚きました。私の脳内ワールドでは、そのアスレチック広場は広大な森だったのです。ところが今見ると、ちょっと歩けば道路に出てしまうくらいのコンパクトな森でした。子どもの目線と大人の目線はいかほどか違うということですねぇ!
またレポを楽しみにしています。
マリベ
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【鈴鹿】オフ会への道草山行記
マリベさん こちらこそ、ご丁寧な返信、有難うございます。
昨今のこの掲示板の賑わいはまりべさんのご登場も大きいですね。
山に行かれなくても、コメントを期待している人は多いことと思います。
>音楽、英語、自然体験、きっと様々な活動において、いずれも10歳程度をタイムリミットに感受性などが固まっていくのでしょうか
なぜ10歳がタイムリミットになるのかわかりませんが、おそらくほぼすべての分野に共通している事象なのでしょう。
>脳の発達は環境、周囲からの刺激だとはっきり聞きました。
そうでしょうね。脳と云わず、人と換言してもいいかと思いますが。
全く視点を変えて、神経生理学的に考えると、人間の脳の組織は他の身体の組織とは違って10歳頃に完成し、10台後半からは後は神経細胞は失われていくばかり・・・その数は一日数千とも。発達から減退への折返しは我々が思うよりもかなり早いのかもしれません。
>それは胎児の時から始まっていて、そもそも心とは最初は本人の中にないと考えている
心が最初から本人の中にないかどうかは私はわかりませんが、胎児は相当に母胎の外の様々な刺激に対して鋭敏に反応するのは確かなようですね。ところで、興味深いのは赤ちゃんの外的な刺激に対する喜怒哀楽の反応は非常に我儘、エゴイスティックだそうです。我慢や遠慮という概念はないでしょうから、当然なのでしょうね。
>この子どもの心がまだエスタブリッシュされていない期間が、さまざまな体験をして感受性を育む重要な時期なのですね。
間違いないでしょう。
>自分の好きなことは自信を持っていいぞ!と言えますよね。
それが本質的に重要なことと思います。
>先日幼い頃によく行ったアスレチック広場に娘と行ってみたら、私の記憶とあまりにかけ離れた敷地の狭さに驚きました。私の脳内ワールドでは、そのアスレチック広場は広大な森だったのです。ところが今見ると、ちょっと歩けば道路に出てしまうくらいのコンパクトな森でした。子どもの目線と大人の目線はいかほどか違うということですねぇ!
全く同様の経験が思い出されます。子供の目線と大人の目線の違いなのでしょう。同時に子供の時には未知なるものに対する憧憬と畏怖が多かれ少なかれ入り混じっていて、それが幼少のマリベさんにアスレチック広場をファンタジックな印象を与えていたのではないでしょうか。残念ながら大人になって無機的に思えてしまうのも視線の高さだけではないように思います。
山に対する畏怖と憧憬は抱き続けていたいものだと思うのですが・・・
またお会い出来ますこと、楽しみにしております。
その前にまずは出産のご無事を祈念しています。
昨今のこの掲示板の賑わいはまりべさんのご登場も大きいですね。
山に行かれなくても、コメントを期待している人は多いことと思います。
>音楽、英語、自然体験、きっと様々な活動において、いずれも10歳程度をタイムリミットに感受性などが固まっていくのでしょうか
なぜ10歳がタイムリミットになるのかわかりませんが、おそらくほぼすべての分野に共通している事象なのでしょう。
>脳の発達は環境、周囲からの刺激だとはっきり聞きました。
そうでしょうね。脳と云わず、人と換言してもいいかと思いますが。
全く視点を変えて、神経生理学的に考えると、人間の脳の組織は他の身体の組織とは違って10歳頃に完成し、10台後半からは後は神経細胞は失われていくばかり・・・その数は一日数千とも。発達から減退への折返しは我々が思うよりもかなり早いのかもしれません。
>それは胎児の時から始まっていて、そもそも心とは最初は本人の中にないと考えている
心が最初から本人の中にないかどうかは私はわかりませんが、胎児は相当に母胎の外の様々な刺激に対して鋭敏に反応するのは確かなようですね。ところで、興味深いのは赤ちゃんの外的な刺激に対する喜怒哀楽の反応は非常に我儘、エゴイスティックだそうです。我慢や遠慮という概念はないでしょうから、当然なのでしょうね。
>この子どもの心がまだエスタブリッシュされていない期間が、さまざまな体験をして感受性を育む重要な時期なのですね。
間違いないでしょう。
>自分の好きなことは自信を持っていいぞ!と言えますよね。
それが本質的に重要なことと思います。
>先日幼い頃によく行ったアスレチック広場に娘と行ってみたら、私の記憶とあまりにかけ離れた敷地の狭さに驚きました。私の脳内ワールドでは、そのアスレチック広場は広大な森だったのです。ところが今見ると、ちょっと歩けば道路に出てしまうくらいのコンパクトな森でした。子どもの目線と大人の目線はいかほどか違うということですねぇ!
全く同様の経験が思い出されます。子供の目線と大人の目線の違いなのでしょう。同時に子供の時には未知なるものに対する憧憬と畏怖が多かれ少なかれ入り混じっていて、それが幼少のマリベさんにアスレチック広場をファンタジックな印象を与えていたのではないでしょうか。残念ながら大人になって無機的に思えてしまうのも視線の高さだけではないように思います。
山に対する畏怖と憧憬は抱き続けていたいものだと思うのですが・・・
またお会い出来ますこと、楽しみにしております。
その前にまずは出産のご無事を祈念しています。
山猫