【越中】金剛堂山
Posted: 2012年5月13日(日) 18:43
【日 付】 2012/4/29(日)
【山 域】 飛騨高地 金剛堂山 (富山県南砺市)
【メンバー】 単独
【天 候】 快晴
【ルート】 スキー場6:25---栃谷登山口6:45---△997.9m 7:25/7:30---1346m標高点9:00/9:10
---1451m標高点9:50/10:00---金剛堂山(三角点1637.9m)11:05/11:10---中金剛(最高点1650m)11:30/12:35
---金剛堂山12:55---1346mP14:00/14:05---登山口15:10---スキー場15:30
[attachment=0]s-R0015995.jpg[/attachment]
■アプローチ
金剛堂山は富山県南砺市の旧「利賀村」にある。
数年前から計画していて今回やっと実現したのだが、
登山口が山の中(山なのだからあたりまえだが)にあるので、はっきり言って「遠かった!」
若い頃は、信州の林道を二晩徹夜で走りまくってもケロリとしていたものだが、最近はたった2時間運転していると眠たくなってくる。
そこで、今回はゴールデンウイークの連休を利用して、
登山前日の一日をまるごとアプローチと観光に充てる優雅な日程で、現地へ向かった。
途中立ち寄った中では、南砺市の「井波彫刻総合会館」の彫刻展示が素晴らしかった。
■最初は静かな山だった
スノーバレー利賀スキー場から先の林道入口には、「通行止」のバリケードが置いてあった。
登山口までたいした距離ではないので、スキー場の前にクルマを置く。
駐車場には車が1台も止まっていない。
「この山は、この時期にはあんまり人が来ないのかな」と思ったが、あとでそれが大間違いだと知ることになる。
支度をして歩きだそうとしたら富山ナンバーが1台到着、30歳台後半かな、少し言葉を交わす。
林道を歩いていくと登山口の直前で残雪に覆われて、車両は通行不能になっていた。
登山口にかかる橋を渡り、栃谷沿いに残雪の上を登っていく。
1回渡渉してしばらく進むと、どちらへ行けばいいのかわからなくなったが、振り返ると山腹に露出した登山道が見えた。
道はここから尾根に登り、しばらく雪は途切れる。
先ほどの富山の人が追いついてきた。
先に行ってもらうと、彼はスタスタと歩いてあっという間にワシの視界から消えてしまった。
■カモシカくんと遭遇
997.9mの三角点で道の横の高みに登って休んでいると、少し先でガサガサと音がして笹藪の中からカモシカが出てきた。
ボーッとした顔をして、道をこっちへ歩いてくる。
ワシに全く気付いていないようだ。
あれあれ?と思っているうちに、カメラを出す間もなく1mまで近づいてしまった。
そこでやっとワシに気付き、ビクッとして反転。
そのビクッで、こちらもビクッとしたぞ。
[attachment=4]s-R0016016.jpg[/attachment]
そのあと、カモシカくんはめんどくさそうにのそのそと5mほど離れると立ち止まり、
「ちっ。驚かすんじゃねえよ。」というように、うらめしそうな目で面を切ってから、ゆっくりと笹藪の中に消えていった。
どうも最近、カモシカくんとの接近遭遇が多い。
■亀の山登り
やがて残雪に乗り尾根が広がると、1021m標高点あたりから雰囲気のよいブナの森の尾根になった。
[attachment=3]s-R0016036.jpg[/attachment]
展望のよい1346mPで休んでいると、二人目が追いついてきた。30歳くらいの青年だ。
右手にストック、左手に弘法大師の杖のような棍棒を持って、ダブルストック風に歩いて行く。
ここからは一旦下ってまた登りになる。
少しすると、三人目が追いついてきた。今度は手に何も持たない20歳台の若者だ。
今日は朝から無風快晴。ワシは汗だくだ。
「めちゃめちゃ暑いねー」などと言葉を交わす。朝から若手ばっかりだけど、登山界の将来も明るいのかな。
1451mPを過ぎて、はあはあと息を整えていると、四人目が追いついてきた。今度は山スキーを背中に担いだ40歳台なかばの人。
洞「スキーでどっちへ回るんですか?」
男「スキー場のほうへ降りるつもりだけど、あんまり雪がなさそうだわ。」
さっさと追い越される。
たしかに、遠望するスキー場の雪はほとんどない。
ちょっと進むと、うしろからラジオの音が聞こえてきて、五人目が追いついてきた。
ラジオ聞きたいなら、イヤホンで聞いてくれよ。
うるさいので、抜いて行ってもらう。
しばらく行くと、もう最初の富山の人が降りてきた。
男「奥金剛まで行ってきました。」
洞「早いねー。」
最後の急斜面を登り頂上台地に上がったところで、朝の二人目の棍棒ダブルストックさんが降りてきた。
台地上でちょっと離れて行き違う。
あらま、おじぎなんかされちゃったよ。
礼儀正しい青年だね。
■賑わう頂上
すぐ金剛堂山の三角点頂上だった。
コンクリート製の祠が立っている。
[attachment=1]s-R0016075.jpg[/attachment]
山頂の横から雪の割れ目をよじ登ってきた3人パーティがいる。
60歳台のおっさん1人と、40歳くらいの婦人が2人。
一行はヘルメットなんぞをかぶって、なんだか気分がハイになっていて、
「ワシら一般登山者とは違うけんね。すごいところを登ってきたんだもんね」オーラをプンプン振りまいていたので、
せっかくだからもっと乗せてあげることにする。
洞「どこから登ってきたんですかあ?」
男「大長谷からだあ。」
地形図を広げてみると、八尾の方から入る谷があった。
洞「この谷を詰めてきたんですか。」
男「そう、たいへんだったよ。」
洞「谷は雪で埋まってるんですか?」
男「そう、最後はすごい壁だったよ。」
洞「雪崩は大丈夫なんですか。」
男「危なかったなあ。」
これでいい気分で帰れるじゃろ。
しゃべっているうちに腹が減ってきたので、このくらいにしとこうっと。
■最高点へ
ここから先は、頂上台地の大雪原が広がっている。
[attachment=2]s-R0016061.jpg[/attachment]
少し先の高みが金剛堂山の最高点で、中金剛と呼ばれている。
中金剛はそこだけ地面が露出し展望も悪いので、タッチしただけで引き返した。
ちょっと戻って雪原で昼メシにしよう。
昼メシ準備中に4人組みが通過。
同時に朝の三人目の若者が戻ってきた。
洞「奥金剛まで行ったの?」
若「はい、そこから先は踏み跡がなかったのでやめました。」
洞「そう、頑張ってね。」
なにが頑張ってなのかテキトーだが、なんといっても若者の初々しさがすがすがしい。
さあ昼メシだ。
まずはビール。冷え具合は上々。
きょうは夏みたいに暑いので、キンキンに冷えたビールが最高にうまい。
砺波のローソンで「越前おろしそば」というのを見つけたので買ってきたが、食べてみるとこれがなかなかイケる。
これは北陸限定販売かな。大阪でも売っているといいな。
■再び三角点頂上
食事を終えたとき、さっきの4人組みが戻ってきて通過。
さあ帰ろうか。
三角点頂上へ戻ると、先ほどにも増して人がたくさんいて、賑わっている。
どこからこんなに人が湧いてきたのかと思うくらいだ。
朝から抜かれた人数とすれ違った人数を差し引きして、自分の前にいる人数を計算していたが、
こうなってはもう何がなんだかわからない。
■まだまだ登って来るぞ
今日はなんだか疲れたので、帰りもピストンコースにする。
下りに入ると、もう1時すぎなのに山スキーを担いだ3人組みが登ってくる。
暑いし、だいぶバテている感じだったけど、スキーは下りが早いから、この時間でもいいのか。
1346mPへの登り返しで、高校生くらいの少年と40歳台後半夫婦のファミリーに追いつかれたので、先に行ってもらう。
朝は先週の足跡がわずかに残るだけだったルートの雪は、
今は大勢の足跡で雪が掘り返され、ぐじゃぐじゃになっていた。
今日はいったい何匹のウサギさんたちに抜かれたのだろう。
自分の体力のなさを棚にあげて、亀の結論をかまそう。
「この山は人が多すぎる!」
誰もいない山なら、絶対に誰にも抜かれることはないのだよ、ワシは。
洞吹(どうすい)
【山 域】 飛騨高地 金剛堂山 (富山県南砺市)
【メンバー】 単独
【天 候】 快晴
【ルート】 スキー場6:25---栃谷登山口6:45---△997.9m 7:25/7:30---1346m標高点9:00/9:10
---1451m標高点9:50/10:00---金剛堂山(三角点1637.9m)11:05/11:10---中金剛(最高点1650m)11:30/12:35
---金剛堂山12:55---1346mP14:00/14:05---登山口15:10---スキー場15:30
[attachment=0]s-R0015995.jpg[/attachment]
■アプローチ
金剛堂山は富山県南砺市の旧「利賀村」にある。
数年前から計画していて今回やっと実現したのだが、
登山口が山の中(山なのだからあたりまえだが)にあるので、はっきり言って「遠かった!」
若い頃は、信州の林道を二晩徹夜で走りまくってもケロリとしていたものだが、最近はたった2時間運転していると眠たくなってくる。
そこで、今回はゴールデンウイークの連休を利用して、
登山前日の一日をまるごとアプローチと観光に充てる優雅な日程で、現地へ向かった。
途中立ち寄った中では、南砺市の「井波彫刻総合会館」の彫刻展示が素晴らしかった。
■最初は静かな山だった
スノーバレー利賀スキー場から先の林道入口には、「通行止」のバリケードが置いてあった。
登山口までたいした距離ではないので、スキー場の前にクルマを置く。
駐車場には車が1台も止まっていない。
「この山は、この時期にはあんまり人が来ないのかな」と思ったが、あとでそれが大間違いだと知ることになる。
支度をして歩きだそうとしたら富山ナンバーが1台到着、30歳台後半かな、少し言葉を交わす。
林道を歩いていくと登山口の直前で残雪に覆われて、車両は通行不能になっていた。
登山口にかかる橋を渡り、栃谷沿いに残雪の上を登っていく。
1回渡渉してしばらく進むと、どちらへ行けばいいのかわからなくなったが、振り返ると山腹に露出した登山道が見えた。
道はここから尾根に登り、しばらく雪は途切れる。
先ほどの富山の人が追いついてきた。
先に行ってもらうと、彼はスタスタと歩いてあっという間にワシの視界から消えてしまった。
■カモシカくんと遭遇
997.9mの三角点で道の横の高みに登って休んでいると、少し先でガサガサと音がして笹藪の中からカモシカが出てきた。
ボーッとした顔をして、道をこっちへ歩いてくる。
ワシに全く気付いていないようだ。
あれあれ?と思っているうちに、カメラを出す間もなく1mまで近づいてしまった。
そこでやっとワシに気付き、ビクッとして反転。
そのビクッで、こちらもビクッとしたぞ。
[attachment=4]s-R0016016.jpg[/attachment]
そのあと、カモシカくんはめんどくさそうにのそのそと5mほど離れると立ち止まり、
「ちっ。驚かすんじゃねえよ。」というように、うらめしそうな目で面を切ってから、ゆっくりと笹藪の中に消えていった。
どうも最近、カモシカくんとの接近遭遇が多い。
■亀の山登り
やがて残雪に乗り尾根が広がると、1021m標高点あたりから雰囲気のよいブナの森の尾根になった。
[attachment=3]s-R0016036.jpg[/attachment]
展望のよい1346mPで休んでいると、二人目が追いついてきた。30歳くらいの青年だ。
右手にストック、左手に弘法大師の杖のような棍棒を持って、ダブルストック風に歩いて行く。
ここからは一旦下ってまた登りになる。
少しすると、三人目が追いついてきた。今度は手に何も持たない20歳台の若者だ。
今日は朝から無風快晴。ワシは汗だくだ。
「めちゃめちゃ暑いねー」などと言葉を交わす。朝から若手ばっかりだけど、登山界の将来も明るいのかな。
1451mPを過ぎて、はあはあと息を整えていると、四人目が追いついてきた。今度は山スキーを背中に担いだ40歳台なかばの人。
洞「スキーでどっちへ回るんですか?」
男「スキー場のほうへ降りるつもりだけど、あんまり雪がなさそうだわ。」
さっさと追い越される。
たしかに、遠望するスキー場の雪はほとんどない。
ちょっと進むと、うしろからラジオの音が聞こえてきて、五人目が追いついてきた。
ラジオ聞きたいなら、イヤホンで聞いてくれよ。
うるさいので、抜いて行ってもらう。
しばらく行くと、もう最初の富山の人が降りてきた。
男「奥金剛まで行ってきました。」
洞「早いねー。」
最後の急斜面を登り頂上台地に上がったところで、朝の二人目の棍棒ダブルストックさんが降りてきた。
台地上でちょっと離れて行き違う。
あらま、おじぎなんかされちゃったよ。
礼儀正しい青年だね。
■賑わう頂上
すぐ金剛堂山の三角点頂上だった。
コンクリート製の祠が立っている。
[attachment=1]s-R0016075.jpg[/attachment]
山頂の横から雪の割れ目をよじ登ってきた3人パーティがいる。
60歳台のおっさん1人と、40歳くらいの婦人が2人。
一行はヘルメットなんぞをかぶって、なんだか気分がハイになっていて、
「ワシら一般登山者とは違うけんね。すごいところを登ってきたんだもんね」オーラをプンプン振りまいていたので、
せっかくだからもっと乗せてあげることにする。
洞「どこから登ってきたんですかあ?」
男「大長谷からだあ。」
地形図を広げてみると、八尾の方から入る谷があった。
洞「この谷を詰めてきたんですか。」
男「そう、たいへんだったよ。」
洞「谷は雪で埋まってるんですか?」
男「そう、最後はすごい壁だったよ。」
洞「雪崩は大丈夫なんですか。」
男「危なかったなあ。」
これでいい気分で帰れるじゃろ。
しゃべっているうちに腹が減ってきたので、このくらいにしとこうっと。
■最高点へ
ここから先は、頂上台地の大雪原が広がっている。
[attachment=2]s-R0016061.jpg[/attachment]
少し先の高みが金剛堂山の最高点で、中金剛と呼ばれている。
中金剛はそこだけ地面が露出し展望も悪いので、タッチしただけで引き返した。
ちょっと戻って雪原で昼メシにしよう。
昼メシ準備中に4人組みが通過。
同時に朝の三人目の若者が戻ってきた。
洞「奥金剛まで行ったの?」
若「はい、そこから先は踏み跡がなかったのでやめました。」
洞「そう、頑張ってね。」
なにが頑張ってなのかテキトーだが、なんといっても若者の初々しさがすがすがしい。
さあ昼メシだ。
まずはビール。冷え具合は上々。
きょうは夏みたいに暑いので、キンキンに冷えたビールが最高にうまい。
砺波のローソンで「越前おろしそば」というのを見つけたので買ってきたが、食べてみるとこれがなかなかイケる。
これは北陸限定販売かな。大阪でも売っているといいな。
■再び三角点頂上
食事を終えたとき、さっきの4人組みが戻ってきて通過。
さあ帰ろうか。
三角点頂上へ戻ると、先ほどにも増して人がたくさんいて、賑わっている。
どこからこんなに人が湧いてきたのかと思うくらいだ。
朝から抜かれた人数とすれ違った人数を差し引きして、自分の前にいる人数を計算していたが、
こうなってはもう何がなんだかわからない。
■まだまだ登って来るぞ
今日はなんだか疲れたので、帰りもピストンコースにする。
下りに入ると、もう1時すぎなのに山スキーを担いだ3人組みが登ってくる。
暑いし、だいぶバテている感じだったけど、スキーは下りが早いから、この時間でもいいのか。
1346mPへの登り返しで、高校生くらいの少年と40歳台後半夫婦のファミリーに追いつかれたので、先に行ってもらう。
朝は先週の足跡がわずかに残るだけだったルートの雪は、
今は大勢の足跡で雪が掘り返され、ぐじゃぐじゃになっていた。
今日はいったい何匹のウサギさんたちに抜かれたのだろう。
自分の体力のなさを棚にあげて、亀の結論をかまそう。
「この山は人が多すぎる!」
誰もいない山なら、絶対に誰にも抜かれることはないのだよ、ワシは。
洞吹(どうすい)
金剛堂山は富山県南砺市の旧「利賀村」にある。