【白山北方】大獅子山から猿ヶ山周回
Posted: 2012年4月30日(月) 19:05
【日 付】2012年4月21日(土)
【山 域】白山北方 猿ヶ山1447.6m
【天 候】晴れ
【メンバー】ひいちゃん、山日和
【コース】西赤尾ゲート6:53---7:38尾根取付き---10:18 P1103m 10:33---10:57大獅子山---13:20猿ヶ山14:40---
15:11 P1221.1m---16:03 P886m---17:00下の鉄塔---17:22ゲート
4月第1週までの鬱憤を晴らすように、3週続けての青空が頭の上に広がっていた。
先週に続いての五箇山入りだ。ブナオ峠への林道は当然ながら除雪されておらず、5分も進めば路面を覆う雪の上を歩
くようになった。去年も歩いているので、林道から尾根に取り付く地点は分かっていたはずなのに、ついつい手前から取
り付いてしまい余計なアルバイトをしてしまった。本来は2番目の鉄塔を過ぎたところで尾根が3mほどの高度差に近付
いてくるところである。しかし鉄塔の手前の斜面を急登して鉄塔ピークに立ったおかげで大滝を見ることができたので良
しとしよう。
本来の取り付きの手前には驚くほど太いブナの古木がある。こんな痩せた尾根には似つかわしくない巨木である。
日当たりのいい東向きの尾根は雪が消え、イワウチワ(トクワカソウ)が早くも満開状態だ。
[attachment=4]P1060718_1_1.JPG[/attachment]
標高700mあたりから尾根が広がり、ブナが目立ち始めた。ここでスノーシューを装着した。それほど沈まない雪でも疲
労低減とスピードアップのためには今や必須アイテムと言える。
右手の上方にはこれから進む猿ヶ山への稜線が横たわる。今日のルートは山頂とは反対方向に進んでからグルッと周
回する遠回りのルートだ。あそこまで何時間かかるだろう。猿ヶ山が目的でありながら、直登ではなく敢えてこのルートを
選択したひいちゃんの頑張り次第だ。
Ca900mからの雪の台地に乗ると白山北方稜線の山々が姿を現した。桂湖の緑色の湖水と大門山から大笠山、笈ヶ岳
、三方岩岳への白い山並みが並ぶ。
ふ~たんコンビが目指している奈良岳はちょうど陰に隠れて見えない。開津谷は今日も絶好のコンディションだろう。
1103mピーク手前の痩せ尾根では尾根芯をヒノキの巨木が通せんぼしており、右側斜面をトラバースするが、日陰のた
めかクラスト気味で慎重に通過する。
右手の浅い谷に入って1103mピークに直登した。このあたりはゆったりとした地形にブナ林が広がるいいところだ。
ここもそこそこ展望はいいが、眺めに関しては次の小ピークの方が木立ちがなく優れている。
緩やかなアップダウンの続く尾根を、これまた浅い谷状を進んで大獅子山へ寄り道。ピークをひとつ稼いだが、後でGPS
の軌跡を確認すると三角点のある場所まで達していなかった。雪のせいか、一番高いところが三角点になっていなかった
ようだ。
[attachment=3]P1060879_1.JPG[/attachment]
尾根が少し痩せたところでは地肌が露出して、はっきりとした登山道が姿を見せていた。雪堤に亀裂が入って歩きづらい
ところでは登山道を利用する。
1236m標高点手前の台地も素晴らしい。遮るもののない展望が開け、庄川を挟んで人形山、大滝山、三ヶ辻山が迫る。
その左の白い台地は金剛堂山と白木峰だ。
ここから1368m標高点まで巨大な雪堤のへりを歩いて行く。もう1週間ほどで5月だというの夥しい量の雪が堆積した稜
線は豪雪地帯を実感させてくれる。
[attachment=2]P1060903_1.JPG[/attachment]
その先の尾根の広がりもまた見事なものだった。縁にブナが立ち並ぶ広大な雪原を見下ろして尾根を乗り換えるように
進んだ。ブナオ峠から猿ヶ山への稜線上にはこのような広がりを持った場所がいくつもあり、ゆったりとした気分で歩くこと
ができる。緊張する場面もなく、アップダウンも少ないのでまさにスノーシュー向けの雪尾根と言えるだろう。
猿ヶ山の山頂はどこまで続くのだろうと思わせるような細長い雪の回廊の果てにあった。
どこが一番高いと特定できない茫洋とした山頂台地には、東から上がって来たらしい登山者のトレースが残されていた。
真ん中にランチ場にしたと思われる小さな雪の窪みがあったので、それを使わせてもらうことにした。
暖かい日差しが降り注ぐ山頂は春を通り越して初夏の気配すら感じられる。こんなにいい天気なのに、アプローチの比較
的いいこの山を訪れたのは先ほどのトレースの主である単独者と我々だけとは、なんとももったいない話である。
白山本峰も顔を出し、霞みながらも北アルプス方面も見える。言うことなしの展望を肴にのんびりとランチを楽しんだ。
[attachment=1]P1060971_1.JPG[/attachment]
下山は東尾根の1221.1m三角点から南への尾根を辿り、W送電線を2回くぐってゲート近くへ下り立とうという算段であ
る。鉄塔あるところに巡視路あり。鉄塔まで行けば必ず着地できるはずだ。
東尾根の広大な斜面に飛び込んだ。ここはなんとも素晴らしい雰囲気のブナ林が続く。シリセードに最適の傾斜だが今
日はシートを持って来ていないのでスノーシュースキーで滑り降りる。
ひいちゃんは委細構わずズボンのままで果敢にシリセードしていた。
山頂から1221.1mまでの間、本日最高の斜面が続いた。何度も振り返り見る山頂方面は、午後の逆光にブナ林が浮き
上がり、得も言われぬ美しさである。下部の台地には巨木が点在し、どこを歩こうか迷ってしまう。
往路の遠回り縦走ルートもいいが、このコースも極めて優れたルートだと思う。
[attachment=0]P1060979_1.JPG[/attachment]
1221.1mから90度右折して南への尾根に入る。この尾根も若木が多いもののブナに覆われている。そしてCa1000mに
近付くとまたもや斜面は大きく開け、大木を縫いながらの下降となった。
林相として満足できるのはCa1020mピークまでで、そこからは平凡な林となる。巡視路の証のプラ階段も登場し、下山
を確実なものにしてくれる。
これは楽勝だと鼻歌交じりに下りて行くとやがて雪も消え、630.1m三角点上のCa670m地点で巡視路は東の尾根へと
続いていた。確実ではあるがそちらへ下りると遠回り過ぎる。
少しヤブが被さったところを過ぎるとはっきりした踏み跡があり、勇躍次の鉄塔を目指した。しかし鉄塔まであと少しという
ところで完全に道がなくなり、頭からヤブに突っ込む。鉄塔まではわずかな距離である。
鉄塔からはいい道があった。下の鉄塔まで快調に下る。もう安心だ。そう思っていたら、下の鉄塔から先の行きたい方向
はヤブに覆われていた。左にスイッチバックするように林道が付けられている。これを辿れば確実だがあまりにも遠回りだ。
地図を見ると林道から下の平坦地にある畑まで5~60mの下りだ。強引に下っても問題ないだろう。
実際下ってみると雪も残っており、最後は植林に入って楽に畑のへりに下り立つことができた。
畦道でひいちゃんがふきのとうを摘みながら歩く。
畑仕事のおばさんに「御苦労さま」とねぎらいの言葉を掛けてもらった。
雪も融け、山あいの村にもようやく遅い春が訪れたようだ。
山日和
【山 域】白山北方 猿ヶ山1447.6m
【天 候】晴れ
【メンバー】ひいちゃん、山日和
【コース】西赤尾ゲート6:53---7:38尾根取付き---10:18 P1103m 10:33---10:57大獅子山---13:20猿ヶ山14:40---
15:11 P1221.1m---16:03 P886m---17:00下の鉄塔---17:22ゲート
4月第1週までの鬱憤を晴らすように、3週続けての青空が頭の上に広がっていた。
先週に続いての五箇山入りだ。ブナオ峠への林道は当然ながら除雪されておらず、5分も進めば路面を覆う雪の上を歩
くようになった。去年も歩いているので、林道から尾根に取り付く地点は分かっていたはずなのに、ついつい手前から取
り付いてしまい余計なアルバイトをしてしまった。本来は2番目の鉄塔を過ぎたところで尾根が3mほどの高度差に近付
いてくるところである。しかし鉄塔の手前の斜面を急登して鉄塔ピークに立ったおかげで大滝を見ることができたので良
しとしよう。
本来の取り付きの手前には驚くほど太いブナの古木がある。こんな痩せた尾根には似つかわしくない巨木である。
日当たりのいい東向きの尾根は雪が消え、イワウチワ(トクワカソウ)が早くも満開状態だ。
[attachment=4]P1060718_1_1.JPG[/attachment]
標高700mあたりから尾根が広がり、ブナが目立ち始めた。ここでスノーシューを装着した。それほど沈まない雪でも疲
労低減とスピードアップのためには今や必須アイテムと言える。
右手の上方にはこれから進む猿ヶ山への稜線が横たわる。今日のルートは山頂とは反対方向に進んでからグルッと周
回する遠回りのルートだ。あそこまで何時間かかるだろう。猿ヶ山が目的でありながら、直登ではなく敢えてこのルートを
選択したひいちゃんの頑張り次第だ。
Ca900mからの雪の台地に乗ると白山北方稜線の山々が姿を現した。桂湖の緑色の湖水と大門山から大笠山、笈ヶ岳
、三方岩岳への白い山並みが並ぶ。
ふ~たんコンビが目指している奈良岳はちょうど陰に隠れて見えない。開津谷は今日も絶好のコンディションだろう。
1103mピーク手前の痩せ尾根では尾根芯をヒノキの巨木が通せんぼしており、右側斜面をトラバースするが、日陰のた
めかクラスト気味で慎重に通過する。
右手の浅い谷に入って1103mピークに直登した。このあたりはゆったりとした地形にブナ林が広がるいいところだ。
ここもそこそこ展望はいいが、眺めに関しては次の小ピークの方が木立ちがなく優れている。
緩やかなアップダウンの続く尾根を、これまた浅い谷状を進んで大獅子山へ寄り道。ピークをひとつ稼いだが、後でGPS
の軌跡を確認すると三角点のある場所まで達していなかった。雪のせいか、一番高いところが三角点になっていなかった
ようだ。
[attachment=3]P1060879_1.JPG[/attachment]
尾根が少し痩せたところでは地肌が露出して、はっきりとした登山道が姿を見せていた。雪堤に亀裂が入って歩きづらい
ところでは登山道を利用する。
1236m標高点手前の台地も素晴らしい。遮るもののない展望が開け、庄川を挟んで人形山、大滝山、三ヶ辻山が迫る。
その左の白い台地は金剛堂山と白木峰だ。
ここから1368m標高点まで巨大な雪堤のへりを歩いて行く。もう1週間ほどで5月だというの夥しい量の雪が堆積した稜
線は豪雪地帯を実感させてくれる。
[attachment=2]P1060903_1.JPG[/attachment]
その先の尾根の広がりもまた見事なものだった。縁にブナが立ち並ぶ広大な雪原を見下ろして尾根を乗り換えるように
進んだ。ブナオ峠から猿ヶ山への稜線上にはこのような広がりを持った場所がいくつもあり、ゆったりとした気分で歩くこと
ができる。緊張する場面もなく、アップダウンも少ないのでまさにスノーシュー向けの雪尾根と言えるだろう。
猿ヶ山の山頂はどこまで続くのだろうと思わせるような細長い雪の回廊の果てにあった。
どこが一番高いと特定できない茫洋とした山頂台地には、東から上がって来たらしい登山者のトレースが残されていた。
真ん中にランチ場にしたと思われる小さな雪の窪みがあったので、それを使わせてもらうことにした。
暖かい日差しが降り注ぐ山頂は春を通り越して初夏の気配すら感じられる。こんなにいい天気なのに、アプローチの比較
的いいこの山を訪れたのは先ほどのトレースの主である単独者と我々だけとは、なんとももったいない話である。
白山本峰も顔を出し、霞みながらも北アルプス方面も見える。言うことなしの展望を肴にのんびりとランチを楽しんだ。
[attachment=1]P1060971_1.JPG[/attachment]
下山は東尾根の1221.1m三角点から南への尾根を辿り、W送電線を2回くぐってゲート近くへ下り立とうという算段であ
る。鉄塔あるところに巡視路あり。鉄塔まで行けば必ず着地できるはずだ。
東尾根の広大な斜面に飛び込んだ。ここはなんとも素晴らしい雰囲気のブナ林が続く。シリセードに最適の傾斜だが今
日はシートを持って来ていないのでスノーシュースキーで滑り降りる。
ひいちゃんは委細構わずズボンのままで果敢にシリセードしていた。
山頂から1221.1mまでの間、本日最高の斜面が続いた。何度も振り返り見る山頂方面は、午後の逆光にブナ林が浮き
上がり、得も言われぬ美しさである。下部の台地には巨木が点在し、どこを歩こうか迷ってしまう。
往路の遠回り縦走ルートもいいが、このコースも極めて優れたルートだと思う。
[attachment=0]P1060979_1.JPG[/attachment]
1221.1mから90度右折して南への尾根に入る。この尾根も若木が多いもののブナに覆われている。そしてCa1000mに
近付くとまたもや斜面は大きく開け、大木を縫いながらの下降となった。
林相として満足できるのはCa1020mピークまでで、そこからは平凡な林となる。巡視路の証のプラ階段も登場し、下山
を確実なものにしてくれる。
これは楽勝だと鼻歌交じりに下りて行くとやがて雪も消え、630.1m三角点上のCa670m地点で巡視路は東の尾根へと
続いていた。確実ではあるがそちらへ下りると遠回り過ぎる。
少しヤブが被さったところを過ぎるとはっきりした踏み跡があり、勇躍次の鉄塔を目指した。しかし鉄塔まであと少しという
ところで完全に道がなくなり、頭からヤブに突っ込む。鉄塔まではわずかな距離である。
鉄塔からはいい道があった。下の鉄塔まで快調に下る。もう安心だ。そう思っていたら、下の鉄塔から先の行きたい方向
はヤブに覆われていた。左にスイッチバックするように林道が付けられている。これを辿れば確実だがあまりにも遠回りだ。
地図を見ると林道から下の平坦地にある畑まで5~60mの下りだ。強引に下っても問題ないだろう。
実際下ってみると雪も残っており、最後は植林に入って楽に畑のへりに下り立つことができた。
畦道でひいちゃんがふきのとうを摘みながら歩く。
畑仕事のおばさんに「御苦労さま」とねぎらいの言葉を掛けてもらった。
雪も融け、山あいの村にもようやく遅い春が訪れたようだ。
山日和
【コース】西赤尾ゲート6:53---7:38尾根取付き---10:18 P1103m 10:33---10:57大獅子山---13:20猿ヶ山14:40---