【美濃】白尾山
Posted: 2012年4月01日(日) 00:04
【日 付】 2012/3/29(木)
【山 域】 美濃北部 白尾山 (岐阜県郡上市)
【メンバー】 単独
【天 候】 雲ひとつない快晴
【ルート】 登山口7:15---1245m標高点(リフト終点)9:25/9:35---1315m標高点10:30
---白尾山12:15/13:45---1245m標高点(リフト終点)14:50/14:55---駐車地15:30
[attachment=4]s-R0015886.jpg[/attachment]
今日は、東海北陸道白鳥インターの北東にあるしらおスキー場から、「白尾山1612.5m」に登る。
県道から、先週で営業を終えた「しらおスキー場」に入る道へと曲がったとたん、
道幅いっぱいに「営業終了しました/無断進入禁止/無許可での入場は不法侵入として当局に通報します。」などと書かれた
大きな看板とバリケードで閉鎖されていた。
そこからは「勝手に入ったら許さんけんね」オーラがほとばしり出ている。
計画時のネット情報では、数年前には進入禁止の看板はもっと奥のほうにあって、
ゲレンデの近くに駐車可能で、登路もゲレンデを登っているのだが、それから管理が厳しくなったのだろうか。
ともかく、これでは私有地であるスキー場内の通行がはばかられるし、駐車できる場所もない。
困ったな、他の山に転進しようかなと考えていると、看板の隅に「しらお山登山道入口は500m手前にあります。」と書いてある。
下調べでも、スキー場敷地を通らない夏道登山道があるのはわかっていたが、
その登山口は林道終点の標高800mにあるので、今の時期、林道は残雪でクルマが走れるのかどうか。
でも、せっかく来たんだから、とりあえず「ダメもと」で行ってみることにする。
県道を少し戻ってから狭い林道に入ると、すぐにコーナーごとに雪が残るようになってきた。
ただ残雪は浅くて轍もあるので登っていける。
林道の途中には駐車余地など全く無く、やがて道が完全に残雪に覆われると、そこがちょうど登山口だった。
地形図で796m標高点のところだ。
すぐ奥で転回できて路肩に駐車。
まさかいまどき、雪の上を走ることになろうとは思わなかったが、なんとか登山口に着けたので、よかった。
これでこの山登りは半分成功したようなものだ。
この登山道は、ここからスキー場のすぐ北側の尾根に登り、1080m標高点を経てリフト終点の1245mに繋がっている。
最初はほとんど雪のない道なので、スノーシューをザックに付けて登り始める。
マイナス3℃。
小尾根に取り付くといきなりの急登で、なまった身体が悲鳴を上げる。
そのうち植林を抜けて自然林になった。
早くも梢越しに、青空と遠景の白い山々がせり上がってきている。
これは楽しみだ。
スキー場北側の尾根に上がる手前ca970mで、残雪に乗った。
しかし雪は10~15センチ程度で、もう数日で融けてしまうだろう。
クラストした雪面を一歩ごとに割りながらしばらく進むと、尾根は再び植林に入り、景色も無くなって退屈になる。
おまけに、こまかいアップダウンがけっこうあって疲れる。
積雪は20センチくらいになった。
締まってもいないが、そんなに潜りもしないという、スノーシューを履くには中途半端な雪なので、ツボ足のまま進む。
やがてスキー場のリフトに沿う尾根に出ると、
ここは日当たりがいいせいか雪がまばらに残るだけで、笹が立ち上がり、地面が見えている。
もう標高1200mなのにこんな状態では、上のほうは大丈夫なのか心配になってきた。
そもそも南斜面の山を選択したことが間違いだったのか。
しかし、ca1200mでゲレンデの端っこに出ると、雪はまずまず残っている。
リフト終点の広場に着くと、正面に今まで見えなかった白尾山が見えた。
ここからの標高差は370mほどだが、ずいぶん遠く高く見える。
左のほうには白山が白く光っていて、振り返ると、越美国境の山々が広がっている。
いい感じだ。
ゲレンデからは数日前のトレースが登ってきており、白尾山に向かっていた。
ノントレースを期待していたので、ちょっと残念だ。
雪が深くなって歩きにくくなったので、ここでスノーシューを履いた。
どうやら雪の心配は無用のようだ。
しかし、暖かいので雪は緩み始めていて、けっこう潜る。
それに、この尾根もアップダウンが多く、
ひとつ登ったらいつのまにかゆるゆると下って行き、またひとつ登ったらまたゆるゆると下って行くことを繰り返すので、
進む距離の割には高度がなかなか上がらない。
疲れる尾根だ。
1315m標高点で10:30。
リフト終点から1時間も経ったのに、まだたった70mしか登っていないぞ。
いやあ疲れた、疲れた。
一歩進むごとにスノーシューが雪面から20センチほどフニュ~~ウと沈んでいくいやらしい雪質も疲れに拍車をかけて、
いつのまにか、1分進んでは1分立ち止まって息を整えるようなペースになってきた。
なかなか進まず、高度も稼げず、やたら時間ばかりが過ぎていく。
たまらず洞吹本部に「ここらへんで早めの昼メシにして、まったりと過ごしてよいか」とお伺いを立てると、
「オマエハアホカ ツマラヌコトヲカンガエズ トニカク12ジマデハ キッチリト コウドウセヨ」と指令が返ってきた。
最近の本部はなかなか楽をさせてくれないが、しかたがない。もうちょびっとだけガンバロー。
[attachment=3]s-R0015903.jpg[/attachment]
登っては下り、登っては下りを繰り返しているうちに、それでも少しずつ高度を稼いでいて、
ca1420mのポコあたりからは、ブナと樺の混じる広くてゆったりとしたすばらしい尾根になってきた。
もうすぐ、もうすぐだ。
GPSの高度表示を頻繁に見ながら、あと(標高差)200m、あと150m、あと100m……と自分を鼓舞してジワリジワリと前進する。
頂上直下で南からの支尾根を合わせると傾斜が増した。
そうすると、同じ一歩を踏み出しても面白いように高度が上がっていく。
こうでなくっちゃね。
振り返ると、眼下に大パノラマが広がっている。
すごいぞ。
[attachment=2]s-R0015918.jpg[/attachment]
あと60m、あと40m、あと20m、傾斜が緩んできた、あと10m、、一歩が早くなる、そして頂上。
うおーーーーーーーーっ、これはっ、これはすごい。
左正面に真っ白な白山。
その名に違わずほんとうに真っ白で気高い白山の峰々が、雲ひとつない青碧の空を背景にして、超弩級の迫力で連綿と連なっている。
白山本峰~別山~三ノ峰・二ノ峰・一ノ峰~銚子ヶ峰~丸山・芦倉山~大日ヶ岳。
願教寺は大日の陰で見えないが、薙刀山~野伏ヶ岳~小白山。
荒島岳~縫ヶ原、銀杏峰、部子山、姥ヶ岳、能郷白山も。
[attachment=1]s-R0015946.jpg[/attachment]
そして別山~日照岳への長大な尾根。
白山北方稜線の前に大きく蟠る三方崩と奥三方。
御母衣の谷間から再び立ち上がる猿ヶ馬場~御前岳~栗ヶ岳。
う~~~~~ん。
[attachment=0]s-R0015940.jpg[/attachment]
そして振り返れば中央アルプスが屏風のように連なり、御岳、乗鞍が大海原の巨艦のごとく真っ白に浮かんでいる。
北アルプスは間近にある鷲ヶ岳の陰になって端っこだけしか見えていないが、
馴染みがない山域なので山の名前はよくわからない。
とにかく素晴らしい。
しんどかったけど、ちゃんと登ってきたご褒美だね。
雄大な景色に見とれていると、10分ほどの差でひとり登ってこられた。
今日は木曜日なので誰も来ないだろうと思っていたが、ヒマな人はいるもんだ。
挨拶を交わすと、愛知県一宮市のかたで、この白尾山へは何度か来ていて、
いつも今頃はこんなに雪がなくて、今年はかなり多いそうだ。
高速を走って1時間でこのあたりまで来られるので、うらやましい。
スキー場から登ってきたと言うので、道路の入り口が閉まっていて入れなかったというと、
クルマが通れるように半分開いてましたよとおっしゃる。
なるほど、ワシが着いた時間が早すぎて管理人がまだ来ていなかったので、バリケードが閉まったままだったようだ。
これはしまった。
彼は、今まで何度も来ていてゲレンデそばに駐車しているし、ゲレンデを登ってくるけど、一度もとがめられたことはない。
黙って山菜を盗む人がいるようだからその警告でしょう、ともおっしゃる。
なるほどね。
これで、ネット情報のとおりになった。
さあ、昼メシだ。
無風快晴で、ポカポカと暖かい。
白山を正面に見る場所に陣取って、うどん鍋の宴を開く。
そして、冷えたビール。
プシュウ、ズズッ、グッ、グッ、ゴクッ、ゴクッ、プファー、あぁ極楽じゃ。
久し振りに山頂でゆっくりと過ごした。
一宮のかたが先に出発し、ワシも少し遅れて下山開始する。
今日の雪の状態から、下りはスノーシューをやめてツボ足で降りることにした。
このほうが半分走って降りられるし、ヒールのキックステップで滑りのコントロールもしやすいので楽だ。
登りは2時間40分かかったリフト終点まで、1時間と5分で着いた。
ここからは、一宮のひとの話を聞いたので、往路のつまらない尾根のピストンをやめて、
魅力的な白い帯が谷間に延びているスキーゲレンデを降りることにする。
さあ、ダウンヒル。
これは快適だ。
何も障害のないフラットな雪面を、なんの気兼ねなく滑るように駈け下りる。
午後の陽射しが正面からまともに照り返すゲレンデで、谷間のコースなのに日陰の一片もなく、顔や腕がジリジリと焼かれていく。
そういう条件だからか、途中で雪の薄いところや地肌の露出しているところもあって、
営業終了の時期も他のスキー場より早いのだろう。
クルマを置いた林道登山口は、ゲレンデ右側を流れる谷の対岸なので、どこかで谷を渡渉しないといけない。
GPSの軌跡を見ながら出発地点の対岸に近づいたところで、ゲレンデから右下の谷間に下りる。
上から見たときはわからなかったが、そこは雪をかぶった林道の橋になっていて、
見ると、橋の向こうに我が洞吹丸三世号が止まっているではないか。
ピッタンコカンカンで出発点に帰着した。
登り5時間、下り1時間45分。
これだから雪の山は面白い。
いい山だった。
今回は、「どうでもええ話」はないのか……という方へ、
日頃お世話になっている感謝の気持ちを込めて、今からミニ「どうでもええ話」をお送りいたします。
そんなこと、どうでもええ人は、下部●印のエンドマークへスキップしてちょ。
【ミニどうでもええ話】
昨夜は、午前5時にアラームが鳴るようにセットしてシュラフに入った。
遠くでアラーム音が鳴っている。
どうやら朝らしい。
無意識にアラームを止めようとする。
うるさいな。
ケータイのボタンを押す。
普通はこれで止まるのに、なぜかアラーム音が止まらない。
いろいろボタンを押してみるが、さっぱり止まらない。
半分朦朧としながらもアラームの設定をいじってみるが、全然止まらない。
どうなってるんや、このケータイは。
頭にきてケータイをポイっと足元へ放り投げたとたん、パチっと目が覚めた。
鳴ってたのは、ダッシュボードに置いた目覚まし時計のアラームやった。
●ほな、さいなら。
洞吹(どうすい)
【山 域】 美濃北部 白尾山 (岐阜県郡上市)
【メンバー】 単独
【天 候】 雲ひとつない快晴
【ルート】 登山口7:15---1245m標高点(リフト終点)9:25/9:35---1315m標高点10:30
---白尾山12:15/13:45---1245m標高点(リフト終点)14:50/14:55---駐車地15:30
[attachment=4]s-R0015886.jpg[/attachment]
今日は、東海北陸道白鳥インターの北東にあるしらおスキー場から、「白尾山1612.5m」に登る。
県道から、先週で営業を終えた「しらおスキー場」に入る道へと曲がったとたん、
道幅いっぱいに「営業終了しました/無断進入禁止/無許可での入場は不法侵入として当局に通報します。」などと書かれた
大きな看板とバリケードで閉鎖されていた。
そこからは「勝手に入ったら許さんけんね」オーラがほとばしり出ている。
計画時のネット情報では、数年前には進入禁止の看板はもっと奥のほうにあって、
ゲレンデの近くに駐車可能で、登路もゲレンデを登っているのだが、それから管理が厳しくなったのだろうか。
ともかく、これでは私有地であるスキー場内の通行がはばかられるし、駐車できる場所もない。
困ったな、他の山に転進しようかなと考えていると、看板の隅に「しらお山登山道入口は500m手前にあります。」と書いてある。
下調べでも、スキー場敷地を通らない夏道登山道があるのはわかっていたが、
その登山口は林道終点の標高800mにあるので、今の時期、林道は残雪でクルマが走れるのかどうか。
でも、せっかく来たんだから、とりあえず「ダメもと」で行ってみることにする。
県道を少し戻ってから狭い林道に入ると、すぐにコーナーごとに雪が残るようになってきた。
ただ残雪は浅くて轍もあるので登っていける。
林道の途中には駐車余地など全く無く、やがて道が完全に残雪に覆われると、そこがちょうど登山口だった。
地形図で796m標高点のところだ。
すぐ奥で転回できて路肩に駐車。
まさかいまどき、雪の上を走ることになろうとは思わなかったが、なんとか登山口に着けたので、よかった。
これでこの山登りは半分成功したようなものだ。
この登山道は、ここからスキー場のすぐ北側の尾根に登り、1080m標高点を経てリフト終点の1245mに繋がっている。
最初はほとんど雪のない道なので、スノーシューをザックに付けて登り始める。
マイナス3℃。
小尾根に取り付くといきなりの急登で、なまった身体が悲鳴を上げる。
そのうち植林を抜けて自然林になった。
早くも梢越しに、青空と遠景の白い山々がせり上がってきている。
これは楽しみだ。
スキー場北側の尾根に上がる手前ca970mで、残雪に乗った。
しかし雪は10~15センチ程度で、もう数日で融けてしまうだろう。
クラストした雪面を一歩ごとに割りながらしばらく進むと、尾根は再び植林に入り、景色も無くなって退屈になる。
おまけに、こまかいアップダウンがけっこうあって疲れる。
積雪は20センチくらいになった。
締まってもいないが、そんなに潜りもしないという、スノーシューを履くには中途半端な雪なので、ツボ足のまま進む。
やがてスキー場のリフトに沿う尾根に出ると、
ここは日当たりがいいせいか雪がまばらに残るだけで、笹が立ち上がり、地面が見えている。
もう標高1200mなのにこんな状態では、上のほうは大丈夫なのか心配になってきた。
そもそも南斜面の山を選択したことが間違いだったのか。
しかし、ca1200mでゲレンデの端っこに出ると、雪はまずまず残っている。
リフト終点の広場に着くと、正面に今まで見えなかった白尾山が見えた。
ここからの標高差は370mほどだが、ずいぶん遠く高く見える。
左のほうには白山が白く光っていて、振り返ると、越美国境の山々が広がっている。
いい感じだ。
ゲレンデからは数日前のトレースが登ってきており、白尾山に向かっていた。
ノントレースを期待していたので、ちょっと残念だ。
雪が深くなって歩きにくくなったので、ここでスノーシューを履いた。
どうやら雪の心配は無用のようだ。
しかし、暖かいので雪は緩み始めていて、けっこう潜る。
それに、この尾根もアップダウンが多く、
ひとつ登ったらいつのまにかゆるゆると下って行き、またひとつ登ったらまたゆるゆると下って行くことを繰り返すので、
進む距離の割には高度がなかなか上がらない。
疲れる尾根だ。
1315m標高点で10:30。
リフト終点から1時間も経ったのに、まだたった70mしか登っていないぞ。
いやあ疲れた、疲れた。
一歩進むごとにスノーシューが雪面から20センチほどフニュ~~ウと沈んでいくいやらしい雪質も疲れに拍車をかけて、
いつのまにか、1分進んでは1分立ち止まって息を整えるようなペースになってきた。
なかなか進まず、高度も稼げず、やたら時間ばかりが過ぎていく。
たまらず洞吹本部に「ここらへんで早めの昼メシにして、まったりと過ごしてよいか」とお伺いを立てると、
「オマエハアホカ ツマラヌコトヲカンガエズ トニカク12ジマデハ キッチリト コウドウセヨ」と指令が返ってきた。
最近の本部はなかなか楽をさせてくれないが、しかたがない。もうちょびっとだけガンバロー。
[attachment=3]s-R0015903.jpg[/attachment]
登っては下り、登っては下りを繰り返しているうちに、それでも少しずつ高度を稼いでいて、
ca1420mのポコあたりからは、ブナと樺の混じる広くてゆったりとしたすばらしい尾根になってきた。
もうすぐ、もうすぐだ。
GPSの高度表示を頻繁に見ながら、あと(標高差)200m、あと150m、あと100m……と自分を鼓舞してジワリジワリと前進する。
頂上直下で南からの支尾根を合わせると傾斜が増した。
そうすると、同じ一歩を踏み出しても面白いように高度が上がっていく。
こうでなくっちゃね。
振り返ると、眼下に大パノラマが広がっている。
すごいぞ。
[attachment=2]s-R0015918.jpg[/attachment]
あと60m、あと40m、あと20m、傾斜が緩んできた、あと10m、、一歩が早くなる、そして頂上。
うおーーーーーーーーっ、これはっ、これはすごい。
左正面に真っ白な白山。
その名に違わずほんとうに真っ白で気高い白山の峰々が、雲ひとつない青碧の空を背景にして、超弩級の迫力で連綿と連なっている。
白山本峰~別山~三ノ峰・二ノ峰・一ノ峰~銚子ヶ峰~丸山・芦倉山~大日ヶ岳。
願教寺は大日の陰で見えないが、薙刀山~野伏ヶ岳~小白山。
荒島岳~縫ヶ原、銀杏峰、部子山、姥ヶ岳、能郷白山も。
[attachment=1]s-R0015946.jpg[/attachment]
そして別山~日照岳への長大な尾根。
白山北方稜線の前に大きく蟠る三方崩と奥三方。
御母衣の谷間から再び立ち上がる猿ヶ馬場~御前岳~栗ヶ岳。
う~~~~~ん。
[attachment=0]s-R0015940.jpg[/attachment]
そして振り返れば中央アルプスが屏風のように連なり、御岳、乗鞍が大海原の巨艦のごとく真っ白に浮かんでいる。
北アルプスは間近にある鷲ヶ岳の陰になって端っこだけしか見えていないが、
馴染みがない山域なので山の名前はよくわからない。
とにかく素晴らしい。
しんどかったけど、ちゃんと登ってきたご褒美だね。
雄大な景色に見とれていると、10分ほどの差でひとり登ってこられた。
今日は木曜日なので誰も来ないだろうと思っていたが、ヒマな人はいるもんだ。
挨拶を交わすと、愛知県一宮市のかたで、この白尾山へは何度か来ていて、
いつも今頃はこんなに雪がなくて、今年はかなり多いそうだ。
高速を走って1時間でこのあたりまで来られるので、うらやましい。
スキー場から登ってきたと言うので、道路の入り口が閉まっていて入れなかったというと、
クルマが通れるように半分開いてましたよとおっしゃる。
なるほど、ワシが着いた時間が早すぎて管理人がまだ来ていなかったので、バリケードが閉まったままだったようだ。
これはしまった。
彼は、今まで何度も来ていてゲレンデそばに駐車しているし、ゲレンデを登ってくるけど、一度もとがめられたことはない。
黙って山菜を盗む人がいるようだからその警告でしょう、ともおっしゃる。
なるほどね。
これで、ネット情報のとおりになった。
さあ、昼メシだ。
無風快晴で、ポカポカと暖かい。
白山を正面に見る場所に陣取って、うどん鍋の宴を開く。
そして、冷えたビール。
プシュウ、ズズッ、グッ、グッ、ゴクッ、ゴクッ、プファー、あぁ極楽じゃ。
久し振りに山頂でゆっくりと過ごした。
一宮のかたが先に出発し、ワシも少し遅れて下山開始する。
今日の雪の状態から、下りはスノーシューをやめてツボ足で降りることにした。
このほうが半分走って降りられるし、ヒールのキックステップで滑りのコントロールもしやすいので楽だ。
登りは2時間40分かかったリフト終点まで、1時間と5分で着いた。
ここからは、一宮のひとの話を聞いたので、往路のつまらない尾根のピストンをやめて、
魅力的な白い帯が谷間に延びているスキーゲレンデを降りることにする。
さあ、ダウンヒル。
これは快適だ。
何も障害のないフラットな雪面を、なんの気兼ねなく滑るように駈け下りる。
午後の陽射しが正面からまともに照り返すゲレンデで、谷間のコースなのに日陰の一片もなく、顔や腕がジリジリと焼かれていく。
そういう条件だからか、途中で雪の薄いところや地肌の露出しているところもあって、
営業終了の時期も他のスキー場より早いのだろう。
クルマを置いた林道登山口は、ゲレンデ右側を流れる谷の対岸なので、どこかで谷を渡渉しないといけない。
GPSの軌跡を見ながら出発地点の対岸に近づいたところで、ゲレンデから右下の谷間に下りる。
上から見たときはわからなかったが、そこは雪をかぶった林道の橋になっていて、
見ると、橋の向こうに我が洞吹丸三世号が止まっているではないか。
ピッタンコカンカンで出発点に帰着した。
登り5時間、下り1時間45分。
これだから雪の山は面白い。
いい山だった。
今回は、「どうでもええ話」はないのか……という方へ、
日頃お世話になっている感謝の気持ちを込めて、今からミニ「どうでもええ話」をお送りいたします。
そんなこと、どうでもええ人は、下部●印のエンドマークへスキップしてちょ。
【ミニどうでもええ話】
昨夜は、午前5時にアラームが鳴るようにセットしてシュラフに入った。
遠くでアラーム音が鳴っている。
どうやら朝らしい。
無意識にアラームを止めようとする。
うるさいな。
ケータイのボタンを押す。
普通はこれで止まるのに、なぜかアラーム音が止まらない。
いろいろボタンを押してみるが、さっぱり止まらない。
半分朦朧としながらもアラームの設定をいじってみるが、全然止まらない。
どうなってるんや、このケータイは。
頭にきてケータイをポイっと足元へ放り投げたとたん、パチっと目が覚めた。
鳴ってたのは、ダッシュボードに置いた目覚まし時計のアラームやった。
●ほな、さいなら。
洞吹(どうすい)
[quote="柳川洞吹"]