【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

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シュークリーム
記事: 2070
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

投稿記事 by シュークリーム »

ようやく冬靴が履けるようになった。行先は御池と決めているが、どのルートで行こうか。たろーさんのブログに張ってある捜索ルート図を見ると、滋賀県側の捜索が手薄であることは一目瞭然だ。その中で、伊勢尾に全く線が引いてないのが気にかかる。鈴ヶ岳まで行っている可能性は低いと思うが、可能性はゼロではないだろう。一応、潰しておくにこしたことはない。そうだ、御池橋から伊勢尾経由で鈴北岳に行き、御池を通ってT字尾根から御池橋にグルリンコをすると楽しそうだ。このルートは昨年秋にも通ったことがあり、様子は分かっている。最初のピークまでと、伊勢尾とT字尾根の上部の急坂さえパスすればあとは気持のいい尾根道だ。


【 日 付 】2012年3月10日(土)
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】くもりのち晴れ
【 ルート 】07:30 御池橋 --- 08:00 P806 --- 08:30 P894 --- 09:30 鈴ヶ岳 --- 10:10 鈴北岳 --- 10:35~11:10 ヒルコバ --- 12:20 P894 --- 13:00 P806 --- 13:20御池橋
ルート図
ルート図
金曜日の夜、寝たのは1時。朝4時に目が覚める。睡眠時間3時間。寝不足だが目がさえて眠れそうにない。久しぶりの鈴鹿で興奮しているのだろうか。

鈴鹿は久しぶりのなので、雪の様子が分からない。一応、アイゼン、ピッケル、スノーシューの万全の態勢を整える。いつもは持たない双眼鏡も準備。出来心でネットで買ってしまった双眼鏡もたまには役に立つことがある。

7時過ぎ、御池橋着。誰もいない。橋のたもとのスペースに車を止める。御池川は雪解け水と昨日からの雨で増水し、そのままでは渡れそうにない。大きな石を2個投げ込んで、足場にして渡る。最初のP806までは急登。雨と雪のため地面がぬかるんで滑りやすく、歩きにくい。とっつきには雪があるが、斜面にはほとんど雪はない。

P806を左折し、少し下ってから、緩やかに登っていく。P838の手前あたりでスノーシューを履く。つぼ足では踏みぬくが、スノーシューがあると快適に歩くことができる。足跡は鹿のものだけで、人間の足跡は全く見えない。もしかして、私が今春最初の伊勢尾の登山者なのだろうか。

P894で右折し、緩やかに登っていくと鈴ヶ岳に続く急登に出る。積雪は大したことはないが、雪どけ期でただでさえ滑りやすい斜面がますます滑りやすくなっているので、急登になる手前でアイゼンを履く。

最初は直登し、1050mあたりから右にトラバース気味に登っていく。縦横無尽に生えているシャクナゲをよけながらトラバースし、鈴北岳からの道に出る。ここでまた、スノーシューに履き換え、まずは鈴ヶ岳へ向かう。スノーシューでも油断していると、穴へ落ち込むので、快適に歩くというわけにもいかない。トレースは全くないので、少なくともここ1週間くらいは誰も歩いていないようだ。3回ほど右足がけいれんする。久しぶりの冬靴で、足がまだ対応しきれていないのだろうか。すぐに鈴ヶ岳頂上に着き、そのまま180度方向を変えて、鈴北岳に向かう。
伊勢尾上部
伊勢尾上部
今日はまだ3時間ほどしか歩いていないのに、ソニーのGPSのバッテリー量が半分くらいになっている。このGPSは値段も安く、使いやすいのだが、バッテリーがすぐ消耗してしまうのが欠点だ。冬場だとせいぜい5,6時間しか持たないのではないか。バッテリーを持たせるためにしばらく電源を切る事にする。コンパスだけを頼りに歩いていると、途中、御池谷の方に引き込まれそうになる。GPSの電源を入れてすぐにルートを修正する。やっぱりGPSがないとこのようなガスがかかった山では不安だ。

鈴北岳に登ると、ますますガスが濃くなっている。せいぜい10mか20mほどしか視界がない。鈴北岳で今日初めて二人の登山者に会う。どちらも単独行者で、一人は藤原岳から、一人は鞍掛峠から登ってきたという。藤原岳から来た人の足跡を頼りに歩いて行くと、登山道から外れていることが分かる。この時間に藤原から鈴北まできたとすると、テーブルランドへは行っていないであろう。テーブルランド方向にはトレースがついていない。もしトレースがないと、このガスの中、迷いかねない。GPSがあれば大丈夫だが、もしバッテリーが消耗してしまうと、困ったことになる。
ガスの鈴北岳
ガスの鈴北岳
鈴北岳近くの丸くぽっかり空いた穴
鈴北岳近くの丸くぽっかり空いた穴
しばらく考えて、今日はこのまま引き返すことにする。風の弱いところで休憩するために、鈴北岳をこえてしばらく降りて行くと、ヒルコバまで下りてしまった。ちょっと早いが、ヒルコバで昼食にする。

昼食後、伊勢尾最上部に戻り、またアイゼンに履き替える。登りはまだつぼ足でも何とかなるが、この時期、下りはアイゼンなしでは歩く気にならない。途中、アイゼンが片方脱げる。登山靴のコバにちゃんと固定されていない状態で歩いていたようだ。わりばしさんのような片足アイゼン歩きのテクニックはないので、適当な場所ではきなおす。ここだったのでまだいいが、もっとシビアな状態の時に脱げると命をなくすことにもなりかねない。今後気をつけよう。

最初は自分のトレースを頼りに歩き始めるが、どうも登りと下りでルートの取り方が違うようで、すぐに足跡を見失う。T字尾根も同じだが、伊勢尾は最初の激下りでは尾根がはっきりせず、ある程度下ってから尾根が出てくる。このため、登りの場合は登っていればいつかは頂上に着くが、下りの場合はピンポイントで尾根に乗らないと知らないうちに谷に降りてしまうことになりかねない。GPSと首っ引きで、ルートを確認しながら慎重に下りていく。途中、期待していなかった福寿草を見つける。今年初めて見た福寿草だ。降りて行くうちにガスがとれてきて伊勢尾のとりつきを確認することができた。間違いのないルートをたどっていることが分かる。そのうち、自分の足跡にも再会する。
今年初めて見た福寿草
今年初めて見た福寿草
伊勢尾に乗ってしまえばあとは快適尾根歩きだ。次第にガスがなくなってきて、伊勢尾の正面にテーブルランドの西側斜面が見える。時々立ち止まっては双眼鏡で斜面を確認する。残念ながら、人影らしきものを確認することはできなかった。13時20分、駐車地着。下山した途端、きれいに晴れてきて、山頂のガスもなくなってしまう。まあ、山とはこんなものだろう。1日楽しませていただいたことをお山に感謝しつつ、帰途に着く。

BIWAKOさん、林道の情報ありがとうございました。
                         @シュークリーム@
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

投稿記事 by zipp »


[attachment=1]P3100101_800.jpg[/attachment]

 あらら!
シュークリームさん、こんばんは。


【 ルート 】07:30 御池橋 --- 08:00 P806 --- 08:30 P894 --- 09:30 鈴ヶ岳 --- 10:10 鈴北岳 --- 10:35~11:10 ヒルコバ --- 12:20 P894 --- 13:00 P806 --- 13:20御池橋
 鈴北で10分違いでした!!
わたしたちは、10:20到着でした。

いつもは持たない双眼鏡も準備。出来心でネットで買ってしまった双眼鏡もたまには役に立つことがある。
 はい、わたしたちも持参でした(^^)。

P838の手前あたりでスノーシューを履く。つぼ足では踏みぬくが、スノーシューがあると快適に歩くことができる。
 スノーシューでも踏み抜きかねない雪質じゃなかったですか?
スノーシューはいらないだろうと、持って行かずに後悔でした(^^;。

まずは鈴ヶ岳へ向かう。スノーシューでも油断していると、穴へ落ち込むので、快適に歩くというわけにもいかない。
 あっ、やっぱり(^^;。

このGPSは値段も安く、使いやすいのだが、バッテリーがすぐ消耗してしまうのが欠点だ。
 冬山対応じゃないのかな?

鈴北岳に登ると、ますますガスが濃くなっている。せいぜい10mか20mほどしか視界がない。鈴北岳で今日初めて二人の登山者に会う。どちらも単独行者で、一人は藤原岳から、一人は鞍掛峠から登ってきたという。藤原岳から来た人の足跡を頼りに歩いて行くと、登山道から外れていることが分かる。
 ここにあった、スノーシューのフットプリントが、シュークリさんのだったのですね。県境稜線に少し入って引き返してましたね。
ツボ足は二人分だったんだ。わたしたちの遇った滋賀側から鞍掛尾根の単独者一人のフットプリントだと思ってました。
 これらの足跡は、てっきり日本庭園方向に向かってるはずと勝手な思いに囚われて、自分たちが向かう県境稜線方向を取り違えそうになりましたわ(^^;。

しばらく考えて、今日はこのまま引き返すことにする。
 もう10分ほどしばらく考えるか、鞍掛方面へ少し降りたところにあるドリーネで風よけの昼食だったら会えたのにね。

途中、期待していなかった福寿草を見つける。今年初めて見た福寿草だ。
 偶然の幸運ですね。わたしたちは恵まれませんでしたが(^^;。

伊勢尾に乗ってしまえばあとは快適尾根歩きだ。次第にガスがなくなってきて、伊勢尾の正面にテーブルランドの西側斜面が見える。時々立ち止まっては双眼鏡で斜面を確認する。残念ながら、人影らしきものを確認することはできなかった。
 落葉樹の林ならば、ヘリコプターで見れば、人工物は確実にわかりそうだよね、と、きょう改めて思ったよ。
今ほど雪解けの無い時期に飛んだのだから余計に。

13時20分、駐車地着。下山した途端、きれいに晴れてきて、山頂のガスもなくなってしまう。
 12:30頃には、時々ガスが抜けたりしてました。

 そういえば、伊勢尾はまだ歩いてなかったの思いだしました。
ごくろうさまでした、シュークリームさん。


 p.s.本日歩いた軌跡地図は、明日もあることだし早急にアップしておいた方がいいようなので、先ほどチャチャッと大体の地図を作りましたので、ここに貼り付けさせてください。レポはまだなのです。
[attachment=0]御池岳軌跡_800.jpg[/attachment]
添付ファイル
3月8日の大体の軌跡地図。<br />鈴北~鞍掛間及びコグルミ谷は、描いていません
3月8日の大体の軌跡地図。
鈴北~鞍掛間及びコグルミ谷は、描いていません
丸山から奥ノ平1241に向かうとガスが抜け始めた。
丸山から奥ノ平1241に向かうとガスが抜け始めた。
最後に編集したユーザー zipp [ 2012年3月11日(日) 00:55 ], 累計 1 回
   zipp
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

投稿記事 by biwaco »

シュークリームさん、こんばんは~
伊勢尾探索、お疲れさまでした。御池川林道の情報、見ていただいたようで、役立って(?)嬉しいです。
たろーさんのブログに張ってある捜索ルート図を見ると、滋賀県側の捜索が手薄であることは一目瞭然だ。その中で、伊勢尾に全く線が引いてないのが気にかかる。鈴ヶ岳まで行っている可能性は低いと思うが、可能性はゼロではないだろう。
そうなんです。アザミ谷には引いてあるんですが…。ガスに巻かれたら考えられない行動をすることがありますからね。
そうだ、御池橋から伊勢尾経由で鈴北岳に行き、御池を通ってT字尾根から御池橋にグルリンコをすると楽しそうだ。このルートは昨年秋にも通ったことがあり、様子は分かっている。
ブナも多くて、新緑や紅葉の頃など、いいルートです!(^^)!
鈴鹿は久しぶりのなので、雪の様子が分からない。一応、アイゼン、ピッケル、スノーシューの万全の態勢を整える。いつもは持たない双眼鏡も準備。出来心でネットで買ってしまった双眼鏡もたまには役に立つことがある。
完全装備ですね。こんな時こそ双眼鏡の出番です。
7時過ぎ、御池橋着。誰もいない。橋のたもとのスペースに車を止める。御池川は雪解け水と昨日からの雨で増水し、そのままでは渡れそうにない。大きな石を2個投げ込んで、足場にして渡る。最初のP806までは急登。雨と雪のため地面がぬかるんで滑りやすく、歩きにくい。とっつきには雪があるが、斜面にはほとんど雪はない。
だから長靴持参がいいと書いといたのに…(^_-)
P806を左折し、少し下ってから、緩やかに登っていく。P838の手前あたりでスノーシューを履く。つぼ足では踏みぬくが、スノーシューがあると快適に歩くことができる。足跡は鹿のものだけで、人間の足跡は全く見えない。もしかして、私が今春最初の伊勢尾の登山者なのだろうか。
凍っていないとスノ―シューが助かりますね。
伊勢エビ天麩羅を独占ですか~(^O^)/
最初は直登し、1050mあたりから右にトラバース気味に登っていく。縦横無尽に生えているシャクナゲをよけながらトラバースし、鈴北岳からの道に出る。ここでまた、スノーシューに履き換え、まずは鈴ヶ岳へ向かう。
鈴ヶ岳へ寄らないならco950mくらいからトラバする方が楽でしょうね。シャクナゲ地獄もないし…。
今日はまだ3時間ほどしか歩いていないのに、ソニーのGPSのバッテリー量が半分くらいになっている。このGPSは値段も安く、使いやすいのだが、バッテリーがすぐ消耗してしまうのが欠点だ。冬場だとせいぜい5,6時間しか持たないのではないか。
NさんもGPSのバッテリー切れになったんカモ? 私もエネループ電池の充電が十分でなかったのか、4日の鈴北で電池切れでした。
ソニーは専用電池ですか? 単3とかなら予備電池は必携ですね。
鈴北岳に登ると、ますますガスが濃くなっている。せいぜい10mか20mほどしか視界がない。
テーブルランド方向にはトレースがついていない。もしトレースがないと、このガスの中、迷いかねない。GPSがあれば大丈夫だが、もしバッテリーが消耗してしまうと、困ったことになる。
稜線や丸山への雪原などは風が吹けばトレースはすぐ消えてしまいます。見通しが悪い時は本当に要注意ですね。
とはいっても注意のしようもない場合もあるから、入り込まないのが正解なんでしょう。(>_<)
しばらく考えて、今日はこのまま引き返すことにする。風の弱いところで休憩するために、鈴北岳をこえてしばらく降りて行くと、ヒルコバまで下りてしまった。ちょっと早いが、ヒルコバで昼食にする。
賢明なる洗濯ですね~!(^^)!
昼食後、伊勢尾最上部に戻り、またアイゼンに履き替える。登りはまだつぼ足でも何とかなるが、この時期、下りはアイゼンなしでは歩く気にならない。途中、アイゼンが片方脱げる。登山靴のコバにちゃんと固定されていない状態で歩いていたようだ。わりばしさんのような片足アイゼン歩きのテクニックはないので、適当な場所ではきなおす。ここだったのでまだいいが、もっとシビアな状態の時に脱げると命をなくすことにもなりかねない。今後気をつけよう。
腐れ雪でのアイゼンは、引っかかるので返って危ない、と言われたことがあります。(人それぞれかも…?)
ヒールキックでズリズリ下るのがベター見たいですよ。
ワンタッチ装着のはハズレやすいみたいです。(私も、先日外れました)
最初は自分のトレースを頼りに歩き始めるが、どうも登りと下りでルートの取り方が違うようで、すぐに足跡を見失う。T字尾根も同じだが、伊勢尾は最初の激下りでは尾根がはっきりせず、ある程度下ってから尾根が出てくる。このため、登りの場合は登っていればいつかは頂上に着くが、下りの場合はピンポイントで尾根に乗らないと知らないうちに谷に降りてしまうことになりかねない。GPSと首っ引きで、ルートを確認しながら慎重に下りていく。
前方の地形が見えていないと不安ですね。こんな時はGPSは頼りになります。
途中、期待していなかった福寿草を見つける。今年初めて見た福寿草だ。降りて行くうちにガスがとれてきて伊勢尾のとりつきを確認することができた。間違いのないルートをたどっていることが分かる。そのうち、自分の足跡にも再会する。
一安心です!(^^)! 福寿草のおかげなんかも?
伊勢尾に乗ってしまえばあとは快適尾根歩きだ。次第にガスがなくなってきて、伊勢尾の正面にテーブルランドの西側斜面が見える。時々立ち止まっては双眼鏡で斜面を確認する。残念ながら、人影らしきものを確認することはできなかった。
やっと双眼鏡が役立ちましたか! 
それにしても、Nさんはどこで休んでるんでしょうね…(-_-;)

             ~biwaco
アバター
わりばし
記事: 1774
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

ようやく冬靴が履けるようになった。行先は御池と決めているが、どのルートで行こうか。たろーさんのブログに張ってある捜索ルート図を見ると、滋賀県側の捜索が手薄であることは一目瞭然だ。その中で、伊勢尾に全く線が引いてないのが気にかかる。鈴ヶ岳まで行っている可能性は低いと思うが、可能性はゼロではないだろう。一応、潰しておくにこしたことはない。そうだ、御池橋から伊勢尾経由で鈴北岳に行き、御池を通ってT字尾根から御池橋にグルリンコをすると楽しそうだ。このルートは昨年秋にも通ったことがあり、様子は分かっている。最初のピークまでと、伊勢尾とT字尾根の上部の急坂さえパスすればあとは気持のいい尾根道だ。

私も伊勢尾と御池谷左俣のネコクラ・タノクラが気になっていました。
御池谷左俣は小屋番さんたちのグループが行かれたようです。


P806を左折し、少し下ってから、緩やかに登っていく。P838の手前あたりでスノーシューを履く。つぼ足では踏みぬくが、スノーシューがあると快適に歩くことができる。足跡は鹿のものだけで、人間の足跡は全く見えない。もしかして、私が今春最初の伊勢尾の登山者なのだろうか。

御池橋まで林道で入れなければ行く人はいないでしょうね。

最初は直登し、1050mあたりから右にトラバース気味に登っていく。縦横無尽に生えているシャクナゲをよけながらトラバースし、鈴北岳からの道に出る。ここでまた、スノーシューに履き換え、まずは鈴ヶ岳へ向かう。スノーシューでも油断していると、穴へ落ち込むので、快適に歩くというわけにもいかない。トレースは全くないので、少なくともここ1週間くらいは誰も歩いていないようだ。3回ほど右足がけいれんする。久しぶりの冬靴で、足がまだ対応しきれていないのだろうか。すぐに鈴ヶ岳頂上に着き、そのまま180度方向を変えて、鈴北岳に向かう。

アイゼンやスノーシューでは使う筋肉が少し違うので、対応しにくいのでしょうかね?

今日はまだ3時間ほどしか歩いていないのに、ソニーのGPSのバッテリー量が半分くらいになっている。このGPSは値段も安く、使いやすいのだが、バッテリーがすぐ消耗してしまうのが欠点だ。冬場だとせいぜい5,6時間しか持たないのではないか。バッテリーを持たせるためにしばらく電源を切る事にする。コンパスだけを頼りに歩いていると、途中、御池谷の方に引き込まれそうになる。GPSの電源を入れてすぐにルートを修正する。やっぱりGPSがないとこのようなガスがかかった山では不安だ。

現在位置を確認するのにGPSは心強いです。
ソニーのGPSはバッテリーの使用時間が問題ですね。


鈴北岳に登ると、ますますガスが濃くなっている。せいぜい10mか20mほどしか視界がない。鈴北岳で今日初めて二人の登山者に会う。どちらも単独行者で、一人は藤原岳から、一人は鞍掛峠から登ってきたという。藤原岳から来た人の足跡を頼りに歩いて行くと、登山道から外れていることが分かる。この時間に藤原から鈴北まできたとすると、テーブルランドへは行っていないであろう。テーブルランド方向にはトレースがついていない。もしトレースがないと、このガスの中、迷いかねない。GPSがあれば大丈夫だが、もしバッテリーが消耗してしまうと、困ったことになる。

この状態のテーブルランドは嫌ですね。

昼食後、伊勢尾最上部に戻り、またアイゼンに履き替える。登りはまだつぼ足でも何とかなるが、この時期、下りはアイゼンなしでは歩く気にならない。途中、アイゼンが片方脱げる。登山靴のコバにちゃんと固定されていない状態で歩いていたようだ。わりばしさんのような片足アイゼン歩きのテクニックはないので、適当な場所ではきなおす。ここだったのでまだいいが、もっとシビアな状態の時に脱げると命をなくすことにもなりかねない。今後気をつけよう。

いえいえ、私も巻き終えてからすぐにはきなおしましたよ。
肝に銘じておきます。


最初は自分のトレースを頼りに歩き始めるが、どうも登りと下りでルートの取り方が違うようで、すぐに足跡を見失う。T字尾根も同じだが、伊勢尾は最初の激下りでは尾根がはっきりせず、ある程度下ってから尾根が出てくる。このため、登りの場合は登っていればいつかは頂上に着くが、下りの場合はピンポイントで尾根に乗らないと知らないうちに谷に降りてしまうことになりかねない。GPSと首っ引きで、ルートを確認しながら慎重に下りていく。途中、期待していなかった福寿草を見つける。今年初めて見た福寿草だ。降りて行くうちにガスがとれてきて伊勢尾のとりつきを確認することができた。間違いのないルートをたどっていることが分かる。そのうち、自分の足跡にも再会する。

ここの斜面のトラバースはめんどうですよね。
ついつい広い谷の方に引き込まれて行ってしまいそうです。


伊勢尾に乗ってしまえばあとは快適尾根歩きだ。次第にガスがなくなってきて、伊勢尾の正面にテーブルランドの西側斜面が見える。時々立ち止まっては双眼鏡で斜面を確認する。残念ながら、人影らしきものを確認することはできなかった。13時20分、駐車地着。下山した途端、きれいに晴れてきて、山頂のガスもなくなってしまう。まあ、山とはこんなものだろう。1日楽しませていただいたことをお山に感謝しつつ、帰途に着く。

お疲れ様でした。
御池川の水量はさほどでもなかったですか?

                                                  わりばし
シュークリーム
記事: 2070
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

投稿記事 by シュークリーム »

zippさん、こんばんは。zippさんも土曜日は御池だったですか。

 鈴北で10分違いでした!!
わたしたちは、10:20到着でした。


ほんとにごくわずかの違いですれ違いになりましたね。土曜日はやぶめんも何人か御池に入っているだろうと思っていましたので、誰かにお会いできるのを楽しみにしていたのですが。私はまだやぶめんの皆さんの顔をほとんど知らないので、お会いしても知らずにすれ違うことがあるかと思いますが。

スノーシューはいらないだろうと、持って行かずに後悔でした(^^;。

そうですね、思ったよりも雪がたくさん残っていました。鈴ヶ岳周辺はまだ50cm以上ありましたので、スノーシューを持っていかなければ鈴ヶ岳でリタイヤだったでしょうね。

このGPSは値段も安く、使いやすいのだが、バッテリーがすぐ消耗してしまうのが欠点だ。
 冬山対応じゃないのかな?


開発した人は冬山とか考えていないんじゃないでしょうか。

しばらく考えて、今日はこのまま引き返すことにする。
 もう10分ほどしばらく考えるか、鞍掛方面へ少し降りたところにあるドリーネで風よけの昼食だったら会えたのにね。


あそこは天気がいい時は景色も良く、絶好の休憩場所ですけどね。zippさんにお初できなくて残念でした。

 落葉樹の林ならば、ヘリコプターで見れば、人工物は確実にわかりそうだよね、と、きょう改めて思ったよ。
今ほど雪解けの無い時期に飛んだのだから余計に。


新葉が出てくるとますます見つけにくくなりそうですね。
                         @シュークリーム@
シュークリーム
記事: 2070
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

投稿記事 by シュークリーム »

biwakoさん、お初です。biwakoさんのブログ、時々拝見していました。年だ年だと言いながらなかなかしんどい山歩きもされていますね。

伊勢尾探索、お疲れさまでした。御池川林道の情報、見ていただいたようで、役立って(?)嬉しいです。

はい、あの情報のおかげで安心して御池橋まで行くことができました。なかったらびくびくで運転していたでしょうね。

ブナも多くて、新緑や紅葉の頃など、いいルートです!(^^)!

はい、私も好きなルートです。でも最近はT字尾根に団体さんが来るようになってちょっと興ざめです。

だから長靴持参がいいと書いといたのに…(^_-)

沢歩きなどでは長靴が便利なようですね。私はまだ長靴で山を歩いたことはありませんが。

鈴ヶ岳へ寄らないならco950mくらいからトラバする方が楽でしょうね。シャクナゲ地獄もないし…。

そうでしょうね。トラバースでヒルコバに直接でるのが楽かもしれません。

NさんもGPSのバッテリー切れになったんカモ? 私もエネループ電池の充電が十分でなかったのか、4日の鈴北で電池切れでした。

私もGPSの電池切れで困った経験がありますので、そんなことを考えました。

ソニーは専用電池ですか? 単3とかなら予備電池は必携ですね。

ソニーのGPSはバッテリーを自分で交換できないような構造になっているようです。自分で簡単に交換できれば予備バッテリーを持参することで問題は解決するのですが。

稜線や丸山への雪原などは風が吹けばトレースはすぐ消えてしまいます。見通しが悪い時は本当に要注意ですね。
とはいっても注意のしようもない場合もあるから、入り込まないのが正解なんでしょう。(>_<)


はい、私も単独が多いので、臆病なくらいの山歩きをしています。撤退はしょっちゅうですね。

しばらく考えて、今日はこのまま引き返すことにする。風の弱いところで休憩するために、鈴北岳をこえてしばらく降りて行くと、ヒルコバまで下りてしまった。ちょっと早いが、ヒルコバで昼食にする。

賢明なる洗濯ですね~!(^^)!


ありがとうございます。biwakoさんにそう言ってもらえるとうれしいです ;)

腐れ雪でのアイゼンは、引っかかるので返って危ない、と言われたことがあります。(人それぞれかも…?)
ヒールキックでズリズリ下るのがベター見たいですよ。


なるほど、そうかも。アイゼンをしていても、下がずるずるなので結構滑りました。

それにしても、Nさんはどこで休んでるんでしょうね…(-_-;)

そうですね。これだけ探して見つからないとなると、谷をしらみつぶしに見るしかないのかもしれないですね。

 
                         @シュークリーム@
シュークリーム
記事: 2070
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん、こんばんは。

私も伊勢尾と御池谷左俣のネコクラ・タノクラが気になっていました。
御池谷左俣は小屋番さんたちのグループが行かれたようです。


考えられる谷筋をしらみつぶしに見ていくしかないのでしょうね。

アイゼンやスノーシューでは使う筋肉が少し違うので、対応しにくいのでしょうかね?

きっとそうなんだろうと思います。私の場合いつも右足がつります。

現在位置を確認するのにGPSは心強いです。
ソニーのGPSはバッテリーの使用時間が問題ですね。


そうなんですよね。今度ソニーのサービスに改善のコメントをしておこうかと思います。

この状態のテーブルランドは嫌ですね。

そうですね。ガスがかかると方向がわからくなってしまいます。GPSなしでは怖いです。

ここの斜面のトラバースはめんどうですよね。
ついつい広い谷の方に引き込まれて行ってしまいそうです。


いったん谷に引き込まれると登り返すのがしんどいですもんね。

お疲れ様でした。
御池川の水量はさほどでもなかったですか?


水量は結構ありました。登山靴ではそのまま渡るのは無理です。靴をぬぐか、飛び石伝いにぴょんぴょん行くしかないですね。
                         @シュークリーム@
yucon

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳 初めまして、yuconと申します。

投稿記事 by yucon »

 初めまして“yucon”と申します。

シュークリームさんというお名前なんですね、
「やぶこぎの方ですか?」と尋ねられた理由が分かりました。
 私は最近「やぶこぎ」の方とよくお会いします。先月は「グー」さんという方と
昨日はシュークリームさんとzippさんにお会いしました。

 あの後実は「藤原から来た人」の跡をさかのぼるように進んで、20分
位してから 「何か違うぞ」と思いコンパスと地図で確認すると変な方向に
進んでいて あわてて引返し修正しました。
 その後zippさんにお会いして(その前にも会っていましたが)
「あれ、先を歩いていませんでしったけ?」と不思議がられましたが
笑って誤魔化しました。バレてましたけど(笑)
 14時頃から晴れてきました。テーブルランドを廻ったりフラフラ
歩いているうちに時間がたち国道ゲート付近に止めたマイカーに着いたのは
17:30頃でした。
 いつかまた 山でお会いできることを楽しみにしています。
シュークリーム
記事: 2070
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳

投稿記事 by シュークリーム »

yuconさん,こんばんは.

シュークリームさんというお名前なんですね、

はい,まだやぶこぎ新人ですが,よかったら覚えておいてください.

「やぶこぎの方ですか?」と尋ねられた理由が分かりました。
 私は最近「やぶこぎ」の方とよくお会いします。先月は「グー」さんという方と
昨日はシュークリームさんとzippさんにお会いしました。


まだやぶこぎネットの方に実際にはほとんど会ったことがないので,御池で会えるかと楽しみにしていたもので :)
ヤマレコの方と聞いて,もしかしたら以前グーさんに会った方かなと思ったのですが,あまり根ほり葉ほり聞いて,人違いだったら失礼かと思いそのままお別れしてしまいました.


 あの後実は「藤原から来た人」の跡をさかのぼるように進んで、20分
位してから 「何か違うぞ」と思いコンパスと地図で確認すると変な方向に
進んでいて あわてて引返し修正しました。
 その後zippさんにお会いして(その前にも会っていましたが)
「あれ、先を歩いていませんでしったけ?」と不思議がられましたが
笑って誤魔化しました。バレてましたけど(笑)
 14時頃から晴れてきました。テーブルランドを廻ったりフラフラ
歩いているうちに時間がたち国道ゲート付近に止めたマイカーに着いたのは
17:30頃でした。


ヤマレコのレポート拝見しました.文面を拝見する限りGPSは使っていらっしゃらないようですが,ガスった雪山ではGPSがとても有効です.もしまだ使っていらっしゃらないようでしたら,購入されてはいかがかと思います.まあ,私もまだ冬山を始めて3年目ですので,あまり偉そうなことは言えませんが ;)

 いつかまた 山でお会いできることを楽しみにしています。yucon

山って,一期一会ですものね.この出会いを大切にして,またどこかでお会いできることを祈っています.
                         @シュークリーム@
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳 初めまして、yuconと申します。

投稿記事 by zipp »


 シュークリさん、「→」失礼いたします。

 yuconさん、こんばんは。
 御池で二度遇ったのは、もしかしたら、yuconさんていう思いがありましたよ。

 しかし、yuconさんのこのレス前に、ヤマレコを読んでいたんですが、鈴北9:30になってなかったっけ?
なので、わたしたちの前にyuconさんを含め二人が、鞍掛~鈴北稜線を登ってたのかとおもっちょりました。
 鈴北から県境稜線のツボ足の足跡も、ひとり分だと思い込んでいたので、何ともかんとも不明な痕跡でした(^^;。

 わたしたちは稜線に上がり、小休止。そして稜線の三重県側を見ながら歩いてたけど、鈴北までには先行者に追いつくだろうと思ってたんですが、姿も見ることができませんでした(まぁガスってもいましたが(^^; )。
yuconさん、健脚ですね。

 午後になればガスが抜けたりしましたが、鈴北ではほとんどホワイトアウトでしたね(^^;。
よく先に進もうと思いましたね。そのおかげで、青空に霧氷が見れたのですが(^^)。

 yuconさん、たぶんこれからも書き込みが続くだろうから、ここヤブに登録した方がいいと思うヨ。管理人さんの手間も省けるしね。
よろしくお願いします(^^)。
鈴北はこんなだった。
鈴北はこんなだった。
   zipp
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