【台高】ピラミッドに神が降りてきた 喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰
Posted: 2012年3月04日(日) 12:46
【日 付】2012年3月3日(土)
【山 域】台高
【コース】ヌタハラ谷橋P7:36---9:43千石林道終点---11:41喜平小屋大滝---13:08千石山---13:54笹ヶ峰---14:55千石林道終点---16:20ヌタハラ谷橋P
【メンバー】単独
喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。シャッポ尾根をながめながら千石林道を歩く。長い林道歩きなので、シャッポ尾根を歩いた時のコースを思い浮かべながら歩く。歩いていくが千石林道はさほど荒れていない。ところが井戸谷にさしかかると状況は一変する。千石林道は井戸谷をつづら折れになりながら高度を上げ三度井戸谷を横切っている。三回崩壊地を歩いたが、上部になればなるほど崩壊の規模が大きかった。ようやく千石林道終点に到着。
雪と土のまだら模様の斜面を下り赤クラ滝谷の出会いに下りる。雪解けで水量が多い。おまけに残っている雪は落とし穴状態で歩きにくい。雪の下がどうなっているのかわからないので気を使いながら歩いていく。すぐに着くはずの喜平小屋谷左岸の乾留工場跡まで40分もかかってしまった。
しばらく谷を歩くと二股に大きなトチの木がある。左股にはスダレ滝が流れ上部は青く凍結している。奥の大滝はどうなっているのだろうと期待をいだかせる。夏に来た時より水量は多い。ここからはスダレ滝左岸の小尾根をトラバースして越えなければならない。中途半端な雪の急斜面を上って行くが、すぐに落とし穴にはまり、その下が岩のザレで始末が悪い。トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。
トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。
アイゼンを着け、左股から右岸に取りつき滝上に上って行く。水量が多いので、左股の水の流れる岩を上るしかしょうがない。カッパのチャックを閉めて、岩にアイゼンをかませながら上った。上り終わった所にある洞穴は凍っていた。そして、すぐに雪のついた小谷の斜面を上る。ここだけは、雪のおかげで以前より上りやすかった。前回はここから大滝の滝口に降り立ち、ナメを上りつつ谷を詰め左岸尾根から県境稜線に向かった。
今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。雲も動きだし青空も見えてきた。とはいうものの落とし穴だらけの中途半端な雪の上りは疲れる。なかなか進んでいかない。植林が終わり自然林に変わりだしたころに雨が降ってきた。最初は雨と思ったのだが、霧氷が溶けて降り注いでいるだけだった。上るに従い雨が霧氷のかけらに変わっていった。千石山が近づくにしたがい立派なブナが現れだす。県境稜線に出て少し上ると千石山のピークだった。
待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。
疲れてきたのでゼリー状の栄養補助食品をとり、赤クラ滝谷に下る。このルートにはテープがつけられており最初は迷うことはない。快調に下って行くとテープが消えた。そういや急斜面を下りながら巻く場所があった事を思い出した。斜面をよく見るとロープの端が少し見えているが、それ以外は雪に埋まっている。慎重に斜面を下る。こうした場所でのアイゼンは必需品だ。下る途中で右足のアイゼンが取れかかっているのに気づいた。どうもアイゼンテープを止めている金具を踏んでテープが緩んだようだ。右足のアイゼンを手に持ち、左足のアイゼンとピッケルを使って巻いた。
壊れた鹿避けネットに沿って下ると植林に入る。前回はここから白テープに誘われて尾根伝いに下り、途中で引き返した所だ。植林の下降地点にはたくさん下降地点を示すテープがつけられていた。以前には無かったもので、私と同じミスをした人もいたのだろう。杣道はこの時期使われていないのでわからないが、とにかく植林のピンクテープを追って下っていくと赤クラ滝谷に降り立った。対岸に渡りピンクテープを追ってトラバースし林道終点に着き、アイゼンをはずした。赤クラ滝谷の下りでは下部で濡れた斜面を歩くことが多かったが、アイゼンのおかげで安心して下れた。
中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。
帰りに江馬小屋谷出会いの木地師の墓を見に行ったが、ZIPPさんの情報どおり無くなっていた。残念。
【山 域】台高
【コース】ヌタハラ谷橋P7:36---9:43千石林道終点---11:41喜平小屋大滝---13:08千石山---13:54笹ヶ峰---14:55千石林道終点---16:20ヌタハラ谷橋P
【メンバー】単独
喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。シャッポ尾根をながめながら千石林道を歩く。長い林道歩きなので、シャッポ尾根を歩いた時のコースを思い浮かべながら歩く。歩いていくが千石林道はさほど荒れていない。ところが井戸谷にさしかかると状況は一変する。千石林道は井戸谷をつづら折れになりながら高度を上げ三度井戸谷を横切っている。三回崩壊地を歩いたが、上部になればなるほど崩壊の規模が大きかった。ようやく千石林道終点に到着。
雪と土のまだら模様の斜面を下り赤クラ滝谷の出会いに下りる。雪解けで水量が多い。おまけに残っている雪は落とし穴状態で歩きにくい。雪の下がどうなっているのかわからないので気を使いながら歩いていく。すぐに着くはずの喜平小屋谷左岸の乾留工場跡まで40分もかかってしまった。
しばらく谷を歩くと二股に大きなトチの木がある。左股にはスダレ滝が流れ上部は青く凍結している。奥の大滝はどうなっているのだろうと期待をいだかせる。夏に来た時より水量は多い。ここからはスダレ滝左岸の小尾根をトラバースして越えなければならない。中途半端な雪の急斜面を上って行くが、すぐに落とし穴にはまり、その下が岩のザレで始末が悪い。トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。
トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。
アイゼンを着け、左股から右岸に取りつき滝上に上って行く。水量が多いので、左股の水の流れる岩を上るしかしょうがない。カッパのチャックを閉めて、岩にアイゼンをかませながら上った。上り終わった所にある洞穴は凍っていた。そして、すぐに雪のついた小谷の斜面を上る。ここだけは、雪のおかげで以前より上りやすかった。前回はここから大滝の滝口に降り立ち、ナメを上りつつ谷を詰め左岸尾根から県境稜線に向かった。
今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。雲も動きだし青空も見えてきた。とはいうものの落とし穴だらけの中途半端な雪の上りは疲れる。なかなか進んでいかない。植林が終わり自然林に変わりだしたころに雨が降ってきた。最初は雨と思ったのだが、霧氷が溶けて降り注いでいるだけだった。上るに従い雨が霧氷のかけらに変わっていった。千石山が近づくにしたがい立派なブナが現れだす。県境稜線に出て少し上ると千石山のピークだった。
待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。
疲れてきたのでゼリー状の栄養補助食品をとり、赤クラ滝谷に下る。このルートにはテープがつけられており最初は迷うことはない。快調に下って行くとテープが消えた。そういや急斜面を下りながら巻く場所があった事を思い出した。斜面をよく見るとロープの端が少し見えているが、それ以外は雪に埋まっている。慎重に斜面を下る。こうした場所でのアイゼンは必需品だ。下る途中で右足のアイゼンが取れかかっているのに気づいた。どうもアイゼンテープを止めている金具を踏んでテープが緩んだようだ。右足のアイゼンを手に持ち、左足のアイゼンとピッケルを使って巻いた。
壊れた鹿避けネットに沿って下ると植林に入る。前回はここから白テープに誘われて尾根伝いに下り、途中で引き返した所だ。植林の下降地点にはたくさん下降地点を示すテープがつけられていた。以前には無かったもので、私と同じミスをした人もいたのだろう。杣道はこの時期使われていないのでわからないが、とにかく植林のピンクテープを追って下っていくと赤クラ滝谷に降り立った。対岸に渡りピンクテープを追ってトラバースし林道終点に着き、アイゼンをはずした。赤クラ滝谷の下りでは下部で濡れた斜面を歩くことが多かったが、アイゼンのおかげで安心して下れた。
中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。
帰りに江馬小屋谷出会いの木地師の墓を見に行ったが、ZIPPさんの情報どおり無くなっていた。残念。
喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。