【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

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わりばし
記事: 1766
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by わりばし »

【日 付】2012年3月3日(土)
【山 域】台高
【コース】ヌタハラ谷橋P7:36---9:43千石林道終点---11:41喜平小屋大滝---13:08千石山---13:54笹ヶ峰---14:55千石林道終点---16:20ヌタハラ谷橋P
【メンバー】単独

 喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。シャッポ尾根をながめながら千石林道を歩く。長い林道歩きなので、シャッポ尾根を歩いた時のコースを思い浮かべながら歩く。歩いていくが千石林道はさほど荒れていない。ところが井戸谷にさしかかると状況は一変する。千石林道は井戸谷をつづら折れになりながら高度を上げ三度井戸谷を横切っている。三回崩壊地を歩いたが、上部になればなるほど崩壊の規模が大きかった。ようやく千石林道終点に到着。

 雪と土のまだら模様の斜面を下り赤クラ滝谷の出会いに下りる。雪解けで水量が多い。おまけに残っている雪は落とし穴状態で歩きにくい。雪の下がどうなっているのかわからないので気を使いながら歩いていく。すぐに着くはずの喜平小屋谷左岸の乾留工場跡まで40分もかかってしまった。

スダレ滝
スダレ滝
 しばらく谷を歩くと二股に大きなトチの木がある。左股にはスダレ滝が流れ上部は青く凍結している。奥の大滝はどうなっているのだろうと期待をいだかせる。夏に来た時より水量は多い。ここからはスダレ滝左岸の小尾根をトラバースして越えなければならない。中途半端な雪の急斜面を上って行くが、すぐに落とし穴にはまり、その下が岩のザレで始末が悪い。トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。
喜平小屋谷大滝
喜平小屋谷大滝
 トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。
神が降臨
神が降臨
 アイゼンを着け、左股から右岸に取りつき滝上に上って行く。水量が多いので、左股の水の流れる岩を上るしかしょうがない。カッパのチャックを閉めて、岩にアイゼンをかませながら上った。上り終わった所にある洞穴は凍っていた。そして、すぐに雪のついた小谷の斜面を上る。ここだけは、雪のおかげで以前より上りやすかった。前回はここから大滝の滝口に降り立ち、ナメを上りつつ谷を詰め左岸尾根から県境稜線に向かった。

 今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。雲も動きだし青空も見えてきた。とはいうものの落とし穴だらけの中途半端な雪の上りは疲れる。なかなか進んでいかない。植林が終わり自然林に変わりだしたころに雨が降ってきた。最初は雨と思ったのだが、霧氷が溶けて降り注いでいるだけだった。上るに従い雨が霧氷のかけらに変わっていった。千石山が近づくにしたがい立派なブナが現れだす。県境稜線に出て少し上ると千石山のピークだった。

県境稜線
県境稜線
 待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。
熊の足跡
熊の足跡
 疲れてきたのでゼリー状の栄養補助食品をとり、赤クラ滝谷に下る。このルートにはテープがつけられており最初は迷うことはない。快調に下って行くとテープが消えた。そういや急斜面を下りながら巻く場所があった事を思い出した。斜面をよく見るとロープの端が少し見えているが、それ以外は雪に埋まっている。慎重に斜面を下る。こうした場所でのアイゼンは必需品だ。下る途中で右足のアイゼンが取れかかっているのに気づいた。どうもアイゼンテープを止めている金具を踏んでテープが緩んだようだ。右足のアイゼンを手に持ち、左足のアイゼンとピッケルを使って巻いた。

 壊れた鹿避けネットに沿って下ると植林に入る。前回はここから白テープに誘われて尾根伝いに下り、途中で引き返した所だ。植林の下降地点にはたくさん下降地点を示すテープがつけられていた。以前には無かったもので、私と同じミスをした人もいたのだろう。杣道はこの時期使われていないのでわからないが、とにかく植林のピンクテープを追って下っていくと赤クラ滝谷に降り立った。対岸に渡りピンクテープを追ってトラバースし林道終点に着き、アイゼンをはずした。赤クラ滝谷の下りでは下部で濡れた斜面を歩くことが多かったが、アイゼンのおかげで安心して下れた。

 中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。

 帰りに江馬小屋谷出会いの木地師の墓を見に行ったが、ZIPPさんの情報どおり無くなっていた。残念。
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん、こんばんは。
喜平小屋大滝ですか。一度行ってみたいところですが、zippさん、TWさん、ぐーさんの記録をみても結構大変なところのようですね。そういうところへ、残雪期に単独行で行くというのはすごいですね。とても私が行けるところではなさそうです。
私は稜線の縦走が主体ですので、ここの県境尾根は何度か歩いていますが、ここら辺の谷を歩いたことはありません。昨年の5月の連休に、迷岳から県境稜線を通って、岩屋口山へ縦走しましたが、千石山から南へ下りた水場で休憩していたときに、二人の男性が奥の平谷方面へ歩いて行かれました。その時にはそんなところに道があるのかと不思議に思いました。もしかしたらやぶめんの方だったのかもしれません。


【日 付】2012年3月3日(土)
【山 域】台高
【コース】ヌタハラ谷橋P7:36---9:43千石林道終点---11:41喜平小屋大滝---13:08千石山---13:54笹ヶ峰---14:55千石林道終点---16:20ヌタハラ谷橋P
【メンバー】単独

 喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。シャッポ尾根をながめながら千石林道を歩く。長い林道歩きなので、シャッポ尾根を歩いた時のコースを思い浮かべながら歩く。歩いていくが千石林道はさほど荒れていない。ところが井戸谷にさしかかると状況は一変する。千石林道は井戸谷をつづら折れになりながら高度を上げ三度井戸谷を横切っている。三回崩壊地を歩いたが、上部になればなるほど崩壊の規模が大きかった。ようやく千石林道終点に到着。


2時間の林道歩きは大変ですね。私だったらそれだけで行く気をなくするかもしれません。

 しばらく谷を歩くと二股に大きなトチの木がある。左股にはスダレ滝が流れ上部は青く凍結している。奥の大滝はどうなっているのだろうと期待をいだかせる。夏に来た時より水量は多い。ここからはスダレ滝左岸の小尾根をトラバースして越えなければならない。中途半端な雪の急斜面を上って行くが、すぐに落とし穴にはまり、その下が岩のザレで始末が悪い。トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。

この時期、雪が腐っているから歩きにくいでしょう。

 トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。

確かに面白い造形ですね。もう少し簡単に行けるのだったら見に行くんですが。

 待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。

機会があったら一度テント泊をしたいところですね。 

疲れてきたのでゼリー状の栄養補助食品をとり、赤クラ滝谷に下る。このルートにはテープがつけられており最初は迷うことはない。快調に下って行くとテープが消えた。そういや急斜面を下りながら巻く場所があった事を思い出した。斜面をよく見るとロープの端が少し見えているが、それ以外は雪に埋まっている。慎重に斜面を下る。こうした場所でのアイゼンは必需品だ。下る途中で右足のアイゼンが取れかかっているのに気づいた。どうもアイゼンテープを止めている金具を踏んでテープが緩んだようだ。右足のアイゼンを手に持ち、左足のアイゼンとピッケルを使って巻いた。。

片足アイゼンですか。とてもまねができません。

 中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。

私も台高は好きな山です。まだまだ歩いていない所ばかりですが、いろいろ歩きまわるのが楽しみです。
                         @シュークリーム@
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by zipp »


 わりばしさん、こんばんは。

 喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。
 この時期にですかい、う~む。

いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。
 橋の手前の膨らみに、そんな札が立ってましたか?ヌタハラ谷の入渓口には
以前から立っていたけど。 材木の運搬作業の関係なのかな?
 ヌタハラ橋の先はいまだ何もされてないようですね。

おまけに残っている雪は落とし穴状態で歩きにくい。雪の下がどうなっているのかわからないので気を使いながら歩いていく。すぐに着くはずの喜平小屋谷左岸の乾留工場跡まで40分もかかってしまった。
 この時期の谷歩きは、非常に歩きづらいですよね。

左股にはスダレ滝が流れ上部は青く凍結している。
 おっ、この青いいですね。上の滝の下部が氷結してるのかな?

中途半端な雪の急斜面を上って行くが、すぐに落とし穴にはまり、その下が岩のザレで始末が悪い。トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。
 ですよね(^^;。
 今年は雪が多くて、氷瀑見物は一度行ったきりです。
ここは、前衛の二段の滝が氷結している頃に、アイゼン、ピッケルで行くのが一番簡単なのかも。

よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。
 神が降臨 ですか。興味深い風景ですね。
いまもこれだけ残っているんですね。

 今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。
 ここからのトラバースは、ちと問題ですもんね。また谷の雪は腐ってるでしょうし。

植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。
 うん、ここ植林あったかな?この桧は、地生えではなかったっけ?

待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。
 この日は、朝ガスで、昼頃ガスが晴れて青空に樹氷が見られるといういい日だったんですね。

おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。
 画像の足跡は、もう一つはっきりしないのだけど、シカの足跡が二つ並んでいる可能性はないですか。

瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。 
 このあたりの樹氷の写真はありませんか~。あったら見せてね。

植林の下降地点にはたくさん下降地点を示すテープがつけられていた。
とにかく植林のピンクテープを追って下っていくと赤クラ滝谷に降り立った。
 確かに前回行ったときは、尾根からの下降地点のマーキングはハッキリしなかったですね。

 中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。
 積雪の時期は、笹ヶ峰どまりで、その先に行く人も稀ですもんね。
もう一回、樹氷を見に行こうかな。

 帰りに江馬小屋谷出会いの木地師の墓を見に行ったが、ZIPPさんの情報どおり無くなっていた。残念。
 あとかたも無くなっちゃったよ。ダム湖の砂利採りで見つけてくれること祈ります。

 3日は、南部でフクジュソウ見に行ってました。こちらは、もう残雪もすっかり無くなってましたが、今年は花の開花が遅いですね。2輪ばかりが開花してただけでした。
[attachment=0]DSCN1479_640.jpg[/attachment]
添付ファイル
フクジュソウ
フクジュソウ
   zipp
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by 宮指路 »

わりばしさん、おはようございます。

今回は御池じゃなくて台高だったんですね。やはり静かな山がいいですね

しばらく谷を歩くと二股に大きなトチの木がある。左股にはスダレ滝が流れ上部は青く凍結している。奥の大滝はどうなっているのだろうと期待をいだかせる。夏に来た時より水量は多い。ここからはスダレ滝左岸の小尾根をトラバースして越えなければならない。中途半端な雪の急斜面を上って行くが、すぐに落とし穴にはまり、その下が岩のザレで始末が悪い。トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。

中途半端な雪の時に谷筋の歩行は大変そうですね。私は多分やろうともしないです。

トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。

なかなか面白い形です。きっと翌日には姿を消しているかもしれません

神が降臨したようにも見える。

ちょっと大袈裟かも

 
 今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。雲も動きだし青空も見えてきた。

きれいですね

とはいうものの落とし穴だらけの中途半端な雪の上りは疲れる。なかなか進んでいかない。

スノーシューは持ってこなかったんですか

待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。

T字尾根でも見ましたヨ

写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。

こんなの見ると緊張しますね


瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。

写真を見たいです

このルートにはテープがつけられており最初は迷うことはない。快調に下って行くとテープが消えた。そういや急斜面を下りながら巻く場所があった事を思い出した。斜面をよく見るとロープの端が少し見えているが、それ以外は雪に埋まっている。慎重に斜面を下る。こうした場所でのアイゼンは必需品だ。

ピッケルも必要ですね

  中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。 

四日市からもう少し、近ければねぇ~。
台高の雪山ももう終わりですね。


                                                           宮指路
アバター
わりばし
記事: 1766
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

わりばしさん、こんばんは。
喜平小屋大滝ですか。一度行ってみたいところですが、zippさん、TWさん、ぐーさんの記録をみても結構大変なところのようですね。そういうところへ、残雪期に単独行で行くというのはすごいですね。とても私が行けるところではなさそうです。
私は稜線の縦走が主体ですので、ここの県境尾根は何度か歩いていますが、ここら辺の谷を歩いたことはありません。昨年の5月の連休に、迷岳から県境稜線を通って、岩屋口山へ縦走しましたが、千石山から南へ下りた水場で休憩していたときに、二人の男性が奥の平谷方面へ歩いて行かれました。その時にはそんなところに道があるのかと不思議に思いました。もしかしたらやぶめんの方だったのかもしれません。


喜平小屋大滝は台高三兄弟の後追いで一度行っているので、行けただけです。
雪の無い時期に一度行っておかないと難しいですね。
それでも残雪期というだけで結構山の状況は変わります。

千石山から奥の平谷に向かうテープがありましたね。
シャッポ尾根を登った時に気づきました。


 喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。シャッポ尾根をながめながら千石林道を歩く。長い林道歩きなので、シャッポ尾根を歩いた時のコースを思い浮かべながら歩く。歩いていくが千石林道はさほど荒れていない。ところが井戸谷にさしかかると状況は一変する。千石林道は井戸谷をつづら折れになりながら高度を上げ三度井戸谷を横切っている。三回崩壊地を歩いたが、上部になればなるほど崩壊の規模が大きかった。ようやく千石林道終点に到着。

2時間の林道歩きは大変ですね。私だったらそれだけで行く気をなくするかもしれません。

朝だから行けるのでしょう。帰りの2時間はしんどそうです。 :?
シャッポ尾根の岩嵓を見ながら歩いたり崩壊地を通過したりで、それほど長時間歩いた感じはしませんでした。


 トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。

確かに面白い造形ですね。もう少し簡単に行けるのだったら見に行くんですが。

いいタイミングで見に行けたのかもしれません。
あれだけきれいに中がとかされているので、ピラミッドが崩れるのも早そうです。

喜平小屋大滝
喜平小屋大滝
 待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。

機会があったら一度テント泊をしたいところですね。 

そうですね。虫のいない季節がいいですね。
夏に歩いた時は虫よけネットなしではいられませんでした。
:lol:
笹ヶ峰
笹ヶ峰
霧氷のかけらが舞う
霧氷のかけらが舞う
疲れてきたのでゼリー状の栄養補助食品をとり、赤クラ滝谷に下る。このルートにはテープがつけられており最初は迷うことはない。快調に下って行くとテープが消えた。そういや急斜面を下りながら巻く場所があった事を思い出した。斜面をよく見るとロープの端が少し見えているが、それ以外は雪に埋まっている。慎重に斜面を下る。こうした場所でのアイゼンは必需品だ。下る途中で右足のアイゼンが取れかかっているのに気づいた。どうもアイゼンテープを止めている金具を踏んでテープが緩んだようだ。右足のアイゼンを手に持ち、左足のアイゼンとピッケルを使って巻いた。。

片足アイゼンですか。とてもまねができません。

何でこんな時にって感じでした。 :mrgreen:

 中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。

私も台高は好きな山です。まだまだ歩いていない所ばかりですが、いろいろ歩きまわるのが楽しみです。

台高、いいですよね。
私は台高初心者なので、ヤブコギの後追いをしながら少しずつ山域を広げているところです。
アバター
わりばし
記事: 1766
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、ZIPPさん。

いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。
 橋の手前の膨らみに、そんな札が立ってましたか?ヌタハラ谷の入渓口には
以前から立っていたけど。 材木の運搬作業の関係なのかな?

入渓口ですね。
以前からありましたか?
近くで材木の運搬が始まったようです。


 ヌタハラ橋の先はいまだ何もされてないようですね。

まったくの手つかずでした。

おまけに残っている雪は落とし穴状態で歩きにくい。雪の下がどうなっているのかわからないので気を使いながら歩いていく。すぐに着くはずの喜平小屋谷左岸の乾留工場跡まで40分もかかってしまった。
 この時期の谷歩きは、非常に歩きづらいですよね。

長靴でないので余計めんどくさかったです。

左股にはスダレ滝が流れ上部は青く凍結している。
 おっ、この青いいですね。上の滝の下部が氷結してるのかな?

そうです。氷結していました。
標高が高いので最後まで残ったようです。


中途半端な雪の急斜面を上って行くが、すぐに落とし穴にはまり、その下が岩のザレで始末が悪い。トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。
 ですよね(^^;。
 今年は雪が多くて、氷瀑見物は一度行ったきりです。
ここは、前衛の二段の滝が氷結している頃に、アイゼン、ピッケルで行くのが一番簡単なのかも。

そうみたいです。
トラバースの斜面も氷結している時期ならもう少し歩きやすそうです。


よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。
 神が降臨 ですか。興味深い風景ですね。
いまもこれだけ残っているんですね。

微妙なバランスで成り立ってる風景ですので、なかなか見られないかもしれません。
今年は雪が多かったので、これだけ残っているんですね。


 今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。
 ここからのトラバースは、ちと問題ですもんね。また谷の雪は腐ってるでしょうし。

そうですね。谷筋は時間もかかるし大変そうです。
大滝横の洞窟はこんな状態でした。

凍てついた洞窟
凍てついた洞窟
植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。
 うん、ここ植林あったかな?この桧は、地生えではなかったっけ?

そうですか、地生ですか。
地生の桧って残っているんですね。
地生の桧が残っている場所って他にもあるんですか?


待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。
 この日は、朝ガスで、昼頃ガスが晴れて青空に樹氷が見られるといういい日だったんですね。

上っている時は、ガスではなくどんより曇っているて感じでした。
雲が動いて晴れたという状態です。
快晴なり
快晴なり
おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。
 画像の足跡は、もう一つはっきりしないのだけど、シカの足跡が二つ並んでいる可能性はないですか。

鹿の足跡もけっこうありました。
それとは大きさが違うのと、写真の形のまま歩いた跡が続いていたので間違いないと思います。
大きさがわかる写真撮っておけばよかったなあ。


瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。 
 このあたりの樹氷の写真はありませんか~。あったら見せてね。

瀬戸越のあたりからは霧氷も落ち気味であまりきれいでなかったんです。
少し手前の写真を貼っておきます。
霧氷
霧氷
 中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。
 積雪の時期は、笹ヶ峰どまりで、その先に行く人も稀ですもんね。
もう一回、樹氷を見に行こうかな。

まったく人の気配のしない山旅でした。
暖かくなってきちゃいましたね。
:mrgreen:

 帰りに江馬小屋谷出会いの木地師の墓を見に行ったが、ZIPPさんの情報どおり無くなっていた。残念。
 あとかたも無くなっちゃったよ。ダム湖の砂利採りで見つけてくれること祈ります。

本当にそうです。貴重な人の営みの証ですもん。

 3日は、南部でフクジュソウ見に行ってました。こちらは、もう残雪もすっかり無くなってましたが、今年は花の開花が遅いですね。2輪ばかりが開花してただけでした。

南部の地生のフクジュソウって珍しんでしょ。
Trail Walker
記事: 488
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:48

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by Trail Walker »

わりばしさんこんばんは


 
 喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。
 喜平小屋大滝氷瀑ついに行かずに終わってしまいました。行きやすいだろうと思ってたけど、シーズンは雪に阻まれるし意外に入り難いですねぇ。
入渓点なんですね、カーブに置くと積んだ木材で車が殴られる訳なんだ :lol:

 シャッポ尾根をながめながら千石林道を歩く。長い林道歩きなので、シャッポ尾根を歩いた時のコースを思い浮かべながら歩く。歩いていくが千石林道はさほど荒れていない。ところが井戸谷にさしかかると状況は一変する。千石林道は井戸谷をつづら折れになりながら高度を上げ三度井戸谷を横切っている。三回崩壊地を歩いたが、上部になればなるほど崩壊の規模が大きかった。ようやく千石林道終点に到着。
あの最後の崩壊点の倒木が鬱陶しいです。

 
 雪と土のまだら模様の斜面を下り赤クラ滝谷の出会いに下りる。雪解けで水量が多い。おまけに残っている雪は落とし穴状態で歩きにくい。雪の下がどうなっているのかわからないので気を使いながら歩いていく。すぐに着くはずの喜平小屋谷左岸の乾留工場跡まで40分もかかってしまった。[/color]
歩きにくそうですね。

 トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。[/color]
中途半端な雪だとあのトラバースはいやらしそうですね。
 トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。 
 ほんとだ、何か神殿の様に見えるし、中に有るのが像にも見えますね。最盛期の姿もやはりみてみたいです。


 
 アイゼンを着け、左股から右岸に取りつき滝上に上って行く。水量が多いので、左股の水の流れる岩を上るしかしょうがない。カッパのチャックを閉めて、岩にアイゼンをかませながら上った。上り終わった所にある洞穴は凍っていた。そして、すぐに雪のついた小谷の斜面を上る。ここだけは、雪のおかげで以前より上りやすかった。前回はここから大滝の滝口に降り立ち、ナメを上りつつ谷を詰め左岸尾根から県境稜線に向かった。

水流で岩は凍ってはいなかったんですね、凍ってたらアイゼン付ければかえって登りやすくなるのでしょうね。

 
 今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。雲も動きだし青空も見えてきた。とはいうものの落とし穴だらけの中途半端な雪の上りは疲れる。なかなか進んでいかない。植林が終わり自然林に変わりだしたころに雨が降ってきた。最初は雨と思ったのだが、霧氷が溶けて降り注いでいるだけだった。上るに従い雨が霧氷のかけらに変わっていった。千石山が近づくにしたがい立派なブナが現れだす。県境稜線に出て少し上ると千石山のピークだった。
県境の千石東峰に上がったのですか?それとも県境から外れた東のピークかな、?

 待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。
 この辺りは三峰に比べて晴れるのも遅かったようですが、稜線に出るのも遅くなってるのでちょうど良かったのかも。しかし霧氷の落ちるのは早いですねぇ、ばさばさ落ちてきます。
熊跡追えば遭遇できたかもしれないのに。 まさかねつ造じゃ無いですよね、拳骨で付けたとか :mrgreen:

 
 疲れてきたのでゼリー状の栄養補助食品をとり、
ぐ~さんの替わりに言っときますよ、美人女優さんの手作りおにぎりだけでは栄養足りなかったの?贅沢言うなよ~! :lol:
赤クラ滝谷に下る。このルートにはテープがつけられており最初は迷うことはない。快調に下って行くとテープが消えた。そういや急斜面を下りながら巻く場所があった事を思い出した。斜面をよく見るとロープの端が少し見えているが、それ以外は雪に埋まっている。慎重に斜面を下る。
 何年か前ここスノーシュー履いたまま登りましたよ、このロープの有る所で中々上がれずもがきました。

 
 こうした場所でのアイゼンは必需品だ。下る途中で右足のアイゼンが取れかかっているのに気づいた。どうもアイゼンテープを止めている金具を踏んでテープが緩んだようだ。右足のアイゼンを手に持ち、左足のアイゼンとピッケルを使って巻いた。
 私と同じ片アイゼンの羽目になりましたね。

 
 壊れた鹿避けネットに沿って下ると植林に入る。前回はここから白テープに誘われて尾根伝いに下り、途中で引き返した所だ。植林の下降地点にはたくさん下降地点を示すテープがつけられていた。以前には無かったもので、私と同じミスをした人もいたのだろう。杣道はこの時期使われていないのでわからないが、とにかく植林のピンクテープを追って下っていくと赤クラ滝谷に降り立った。対岸に渡りピンクテープを追ってトラバースし林道終点に着き、アイゼンをはずした。赤クラ滝谷の下りでは下部で濡れた斜面を歩くことが多かったが、アイゼンのおかげで安心して下れた。
 まっすぐ出会いに降りればいいのに。

 
中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。
登りに結構時間が掛かってますね、でも笹ヶ峰2時前で4時半に戻れるんですね、早い! お疲れ様でした。=TW=
Trail Walker 
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わりばし
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登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
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Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、宮指路さん。

しばらく谷を歩くと二股に大きなトチの木がある。左股にはスダレ滝が流れ上部は青く凍結している。奥の大滝はどうなっているのだろうと期待をいだかせる。夏に来た時より水量は多い。ここからはスダレ滝左岸の小尾根をトラバースして越えなければならない。中途半端な雪の急斜面を上って行くが、すぐに落とし穴にはまり、その下が岩のザレで始末が悪い。トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。

中途半端な雪の時に谷筋の歩行は大変そうですね。私は多分やろうともしないです。

やっぱり山ガがいないとダメですか? :lol:

トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。

なかなか面白い形です。きっと翌日には姿を消しているかもしれません

三角の高さと頂点が残っている状態は長くは続かないでしょうね。

神が降臨したようにも見える。

ちょっと大袈裟かも

いやいや、昔の人はブロッケンを見て仏様と思ったぐらいですから神の降臨と見てもおかしくないかも。
でも、私は昔の人ではないよなあ・・・
:?:  
ピラミッド
ピラミッド
 今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。雲も動きだし青空も見えてきた。

きれいですね
 
こんな感じです。
シャッポ尾根方面
シャッポ尾根方面
とはいうものの落とし穴だらけの中途半端な雪の上りは疲れる。なかなか進んでいかない。

スノーシューは持ってこなかったんですか

スノーシューが使える雪では無いですね。
雪も少なそうに見えたのでワカンも車に置いてきました。


待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。

T字尾根でも見ましたヨ

T字尾根もきれいでしたね。
霧氷
霧氷
写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。

こんなの見ると緊張しますね

通りすぎた後ですので良かったです。 :D

瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。

写真を見たいです

こんな感じのブナの森が延々と続きます。
ブナの森
ブナの森
  中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。 

四日市からもう少し、近ければねぇ~。
台高の雪山ももう終わりですね。

そうですね台高の雪山シーズンは終わりましたね。
でも、例年よりは長く楽しませてもらっているんじゃないかな。
                                                           
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わりばし
記事: 1766
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、TrailWalkerさん。

 
 喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。いつも使う駐車地には、ここに停めてはいけないという立札が立っていた。千石林道の方を見ると、路肩が削られ木も倒れており通行不能状態になっている。それではとヌタハラ橋をわたった場所に駐車した。
 喜平小屋大滝氷瀑ついに行かずに終わってしまいました。行きやすいだろうと思ってたけど、シーズンは雪に阻まれるし意外に入り難いですねぇ。
入渓点なんですね、カーブに置くと積んだ木材で車が殴られる訳なんだ :lol:

そういう事ですか。
木材を積んだ車が曲がれないんだ・・なるほど。


 
 シャッポ尾根をながめながら千石林道を歩く。長い林道歩きなので、シャッポ尾根を歩いた時のコースを思い浮かべながら歩く。歩いていくが千石林道はさほど荒れていない。ところが井戸谷にさしかかると状況は一変する。千石林道は井戸谷をつづら折れになりながら高度を上げ三度井戸谷を横切っている。三回崩壊地を歩いたが、上部になればなるほど崩壊の規模が大きかった。ようやく千石林道終点に到着。
あの最後の崩壊点の倒木が鬱陶しいです。

両岸ともめんどうでした。
最後の崩壊地
最後の崩壊地
 
 雪と土のまだら模様の斜面を下り赤クラ滝谷の出会いに下りる。雪解けで水量が多い。おまけに残っている雪は落とし穴状態で歩きにくい。雪の下がどうなっているのかわからないので気を使いながら歩いていく。すぐに着くはずの喜平小屋谷左岸の乾留工場跡まで40分もかかってしまった。[/color]
歩きにくそうですね。

雪が積もって川岸が高くなってるし、おまけに雪自体も落とし穴だらけでした。
 トラバースにかかる。以前来たときは難なくトラバースした記憶があった。しかし、今回は当てにならない雪と雪解けの濡れた斜面のトラバースになり慎重にならざるをえない。もう少し雪がしまった時期にくるべきだった。[/color]
中途半端な雪だとあのトラバースはいやらしそうですね。

もう少し早く来ればと思いました。 :cry:
 トラバースを終え降り立つと喜平小屋大滝からはすごい量の水が流れている。よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。 
 ほんとだ、何か神殿の様に見えるし、中に有るのが像にも見えますね。最盛期の姿もやはりみてみたいです。
喜平小屋大滝
喜平小屋大滝
標高が高いので氷結しやすそうですもんね。
是非一度見に行ってください。


 
 アイゼンを着け、左股から右岸に取りつき滝上に上って行く。水量が多いので、左股の水の流れる岩を上るしかしょうがない。カッパのチャックを閉めて、岩にアイゼンをかませながら上った。上り終わった所にある洞穴は凍っていた。そして、すぐに雪のついた小谷の斜面を上る。ここだけは、雪のおかげで以前より上りやすかった。前回はここから大滝の滝口に降り立ち、ナメを上りつつ谷を詰め左岸尾根から県境稜線に向かった。

水流で岩は凍ってはいなかったんですね、凍ってたらアイゼン付ければかえって登りやすくなるのでしょうね。

水量の多い冬の沢登りって感じです。 :?

 
 今回は、滝口には向かわずそのまま尾根を上り千石山に向かうことにした。植林の尾根を上っていくとシャッポ尾根が霧氷で白く輝いている。雲も動きだし青空も見えてきた。とはいうものの落とし穴だらけの中途半端な雪の上りは疲れる。なかなか進んでいかない。植林が終わり自然林に変わりだしたころに雨が降ってきた。最初は雨と思ったのだが、霧氷が溶けて降り注いでいるだけだった。上るに従い雨が霧氷のかけらに変わっていった。千石山が近づくにしたがい立派なブナが現れだす。県境稜線に出て少し上ると千石山のピークだった。
県境の千石東峰に上がったのですか?それとも県境から外れた東のピークかな、?

上ったのは県境の千石東峰です。
青空
青空
 待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる。稜線にはたくさんの獣たちの踏み跡が残っていたが人間は通っていないようだ。おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。
 この辺りは三峰に比べて晴れるのも遅かったようですが、稜線に出るのも遅くなってるのでちょうど良かったのかも。しかし霧氷の落ちるのは早いですねぇ、ばさばさ落ちてきます。
熊跡追えば遭遇できたかもしれないのに。 まさかねつ造じゃ無いですよね、拳骨で付けたとか :mrgreen:

神の手ていうのもありましたね。
TWさん今度熊の足跡、金属で作ってくださいな。
:mrgreen:

 
 疲れてきたのでゼリー状の栄養補助食品をとり、
ぐ~さんの替わりに言っときますよ、美人女優さんの手作りおにぎりだけでは栄養足りなかったの?贅沢言うなよ~! :lol:

最近は、夜にぎっておいてくれたおにぎりをチンしています。
赤クラ滝谷に下る。このルートにはテープがつけられており最初は迷うことはない。快調に下って行くとテープが消えた。そういや急斜面を下りながら巻く場所があった事を思い出した。斜面をよく見るとロープの端が少し見えているが、それ以外は雪に埋まっている。慎重に斜面を下る。
 何年か前ここスノーシュー履いたまま登りましたよ、このロープの有る所で中々上がれずもがきました。

あの場所の新雪はめんどうですね。
大変だったでしょう。


 
 こうした場所でのアイゼンは必需品だ。下る途中で右足のアイゼンが取れかかっているのに気づいた。どうもアイゼンテープを止めている金具を踏んでテープが緩んだようだ。右足のアイゼンを手に持ち、左足のアイゼンとピッケルを使って巻いた。
 私と同じ片アイゼンの羽目になりましたね。

同じ轍を踏んでしまった。
しまった、しまった島倉千代子。
困った、困った駒鳥姉妹。
:lol:

 
 壊れた鹿避けネットに沿って下ると植林に入る。前回はここから白テープに誘われて尾根伝いに下り、途中で引き返した所だ。植林の下降地点にはたくさん下降地点を示すテープがつけられていた。以前には無かったもので、私と同じミスをした人もいたのだろう。杣道はこの時期使われていないのでわからないが、とにかく植林のピンクテープを追って下っていくと赤クラ滝谷に降り立った。対岸に渡りピンクテープを追ってトラバースし林道終点に着き、アイゼンをはずした。赤クラ滝谷の下りでは下部で濡れた斜面を歩くことが多かったが、アイゼンのおかげで安心して下れた。
 まっすぐ出会いに降りればいいのに。

えっ。降りれるの?
前回引き返した時は伐採の倒木だらけで降りれると思いませんでした。


 
中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。
登りに結構時間が掛かってますね、でも笹ヶ峰2時前で4時半に戻れるんですね、早い! お疲れ様でした。=TW=[/quote]

ありがとうございます。
今年は例年より長く雪が楽しめましたね。
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クロオ
記事: 469
登録日時: 2011年2月20日(日) 09:08
お住まい: 愛知県海部郡大治町
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Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by クロオ »

わりばしさん、こんばんは
わりばし さんが書きました: 喜平小屋大滝とブナの稜線歩きを楽しもうとヌタハラ橋にやってきた。
ヌタハラ、林道に落石が多かった印象が強いです。
わりばし さんが書きました: シャッポ尾根をながめながら千石林道を歩く。長い林道歩きなので、シャッポ尾根を歩いた時のコースを思い浮かべながら歩く。歩いていくが千石林道はさほど荒れていない。ところが井戸谷にさしかかると状況は一変する。千石林道は井戸谷をつづら折れになりながら高度を上げ三度井戸谷を横切っている。三回崩壊地を歩いたが、上部になればなるほど崩壊の規模が大きかった。ようやく千石林道終点に到着。
2時間強の林道歩き、長いです。
千石林道は、まだ、歩いたことありません。
以前、赤ゾレからマナコ谷に歩いたことありますが、これも長かったです。
わりばし さんが書きました: よく見ると滝下に真っ二つに割れたピラミッドがある。氷瀑が落ちそこに水が流れこの造形を作り出したようだ。滝の水しぶきに光があたりピラミッドに吸い込まれていく。神が降臨したようにも見える。大滝の氷瀑は見られなかったが、この時期にしか見られない造形が見られたので満足だ。
とても面白い造形です。
わりばし さんが書きました: アイゼンを着け、左股から右岸に取りつき滝上に上って行く。水量が多いので、左股の水の流れる岩を上るしかしょうがない。カッパのチャックを閉めて、岩にアイゼンをかませながら上った。上り終わった所にある洞穴は凍っていた。そして、すぐに雪のついた小谷の斜面を上る。
シャワークライミングですか?
真夏だったら気持ちよさそうです。
わりばし さんが書きました: 待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる
この日は、久しぶりにいい天気でした。
この霧氷のブナ街道、歩いてみたいです。もちろん晴天の時に。
わりばし さんが書きました: おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。
もう、森の熊さんは、お目覚めなんですね。気をつけなくては。
わりばし さんが書きました: 瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。
昨年7月に麦谷から木ノ実矢塚、薊岳と歩きましたが、谷を隔てた向こうに、笹ヶ峰あたりの稜線が青々と続いていたのが印象的でした。
木ノ実矢塚側も、ブナがたくさんありました。
IMG_2382.jpg
IMG_2385.jpg
わりばし さんが書きました: 中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。
台高、いいところですね。
台高、昨年7月以降、行っていません。
また、行きたくなりました。

                                                    クロオ
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by zipp »

 
 再び!どもです。わりばしさん。

そうですか、地生ですか。
地生の桧って残っているんですね。
地生の桧が残っている場所って他にもあるんですか?

 檜塚という名称がある通り、台高北部の岩尾根には、地生えの檜が育ってます。
台高南部に行けば、地生えの杉も見られますが、北部には少なく、ヒキウス平に一本あるだけかな?
それに比べて、鈴鹿の地生えの杉は多いですね。檜は、わたしが知る限り、御池の亀尾に立派な群落があったぐらいかな?
 檜と杉の違いは、ヒノキはより痩せた地でも育つということです。


鹿の足跡もけっこうありました。
それとは大きさが違うのと、写真の形のまま歩いた跡が続いていたので間違いないと思います。
大きさがわかる写真撮っておけばよかったなあ。

 動物のフットプリントを撮るときは、大きさがわかるのも重要だけど、連続した足跡を撮影するのが重要だと思います。
その動物の歩幅とかリズムが。
わたしも、これはクマの足跡だと雪跡に残した足跡撮っているけど、改めて見るとどうみてもシカ(イノシシ)の足跡が二つ重なるようにしてある足跡だったりするので、言及した次第です。気を悪くしないでくださいまし。

 明日は勝手に御池捜索する所存です。稜線は寒そうなんで、稜線下三重県側だよな(^^;
   zipp
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わりばし
記事: 1766
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、クロオさん。

ヌタハラ、林道に落石が多かった印象が強いです。

落石は多いですね。でも、使われている林道ですので
時期によってはわりとこまめに片づけられています。


途中に木を乾留させて木炭・木酢液・木タールなどを作っていた乾留工場跡もあります。
乾留工場跡
乾留工場跡
わりばし さんが書きました: アイゼンを着け、左股から右岸に取りつき滝上に上って行く。水量が多いので、左股の水の流れる岩を上るしかしょうがない。カッパのチャックを閉めて、岩にアイゼンをかませながら上った。上り終わった所にある洞穴は凍っていた。そして、すぐに雪のついた小谷の斜面を上る。
シャワークライミングですか?
真夏だったら気持ちよさそうです。

思ったより水量が多く。
オーバーズボンごしに靴に水が入ってきました。

わりばし さんが書きました: 待ちに待った県境稜線のブナ街道が続く。ブナの霧氷が青空に映えてきれいだ。思わずシャッターを切る。写真ではわからないが実際には、霧氷のかけらが間断なく降り注いでいる
この日は、久しぶりにいい天気でした。
この霧氷のブナ街道、歩いてみたいです。もちろん晴天の時に。

ここまで来ると、この時期人もいずゆったりとした所です。
是非お越しください。

ブナ街道
ブナ街道
わりばし さんが書きました: おおきな踏み跡が稜線を横ぎっている。あらまあ熊の踏み跡だ、昨日は雨だったから朝方にでも通ったようだ。
もう、森の熊さんは、お目覚めなんですね。気をつけなくては。

県境稜線ではたくさんの獣たちの足跡が見られました。
奥美濃の熊さんもそろそろですかね。

わりばし さんが書きました: 瀬戸越をすぎゆるやかな斜面を上ると笹ヶ峰だった。このあたりにも大きなブナの森が広がりなかなかいいところだ。
昨年7月に麦谷から木ノ実矢塚、薊岳と歩きましたが、谷を隔てた向こうに、笹ヶ峰あたりの稜線が青々と続いていたのが印象的でした。
木ノ実矢塚側も、ブナがたくさんありました。

このあたりの県境のブナは豊かですね。
台高の大きさと山深さを感じます。

瀬戸越
瀬戸越
わりばし さんが書きました: 中途半端な雪で予想外に時間がかかってしまったが、天候にも恵まれ静かな山旅がたんのうできた。台高の自然は豊かだ。
台高、いいところですね。
台高、昨年7月以降、行っていません。
また、行きたくなりました。

少し遠いですが、またお越しください。                                           
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わりばし
記事: 1766
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】ピラミッドに神が降りてきた  喜平小屋大滝−千石山−笹ヶ峰

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、ZIPPさん。

そうですか、地生ですか。
地生の桧って残っているんですね。
地生の桧が残っている場所って他にもあるんですか?

 檜塚という名称がある通り、台高北部の岩尾根には、地生えの檜が育ってます。
台高南部に行けば、地生えの杉も見られますが、北部には少なく、ヒキウス平に一本あるだけかな?
それに比べて、鈴鹿の地生えの杉は多いですね。檜は、わたしが知る限り、御池の亀尾に立派な群落があったぐらいかな?
 檜と杉の違いは、ヒノキはより痩せた地でも育つということです。

岩尾根に残っているのがそうですか。
今回も植林にしては何でこんなところに桧があるんだろうという岩尾根にはえていました。
鈴鹿は元々杉の原生林だったようです。
小椋荘の君ヶ畑・蛭谷が木地師の本拠地で有名になる前はスギクレの生産が活発だったようです。
クレは半製品の建築材で、建物に使われる屋根板や屋根下・壁下地の小割材、小幅板などをえる材料として使われたようです。

IMG_4930.jpg
鹿の足跡もけっこうありました。
それとは大きさが違うのと、写真の形のまま歩いた跡が続いていたので間違いないと思います。
大きさがわかる写真撮っておけばよかったなあ。

 動物のフットプリントを撮るときは、大きさがわかるのも重要だけど、連続した足跡を撮影するのが重要だと思います。
その動物の歩幅とかリズムが。
わたしも、これはクマの足跡だと雪跡に残した足跡撮っているけど、改めて見るとどうみてもシカ(イノシシ)の足跡が二つ重なるようにしてある足跡だったりするので、言及した次第です。気を悪くしないでくださいまし。

ありがとうございます。
いろいろ指摘してもらうと勉強になりますので、これからもお願いします。


 明日は勝手に御池捜索する所存です。稜線は寒そうなんで、稜線下三重県側だよな(^^;

お疲れ様でした。
どこに行っちゃったんでしょうね。
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