ふたたび犬帰し谷へ 御池岳捜索2
Posted: 2012年2月29日(水) 02:10
ふたたび犬帰し谷へ 御池岳捜索2
2012年2月26日(日)
山域 鈴鹿
ルート・・・犬帰し橋手前の堰堤(8:40)~犬帰し谷右岸尾根~犬帰し谷~犬帰し谷右俣~犬帰し谷左岸尾根(コグルミ谷右岸尾根)~冷川岳1054(14:00)~丸尾~寒山~登山口(山口)(16:10)
メンバー・・K隊長tooruさん・utty・・RINちゃん・とっちゃん(都津茶女)
お天気・・・曇り時々雪 少し晴れ間あり
今週は、山日和さんのスノーシューに参加の予定であったが、土曜日に身近な親戚のお葬式があり、その夜も在所の方々や親戚が集まり会食があり何時に終わるか分からない状態で、また、日曜日の夜にも地域の会議が入って参加できない。
K隊長からは、今週も捜索に参加するとメールが届いていた。
県警の捜索は先週で打ち切りと聞いていたが、三重県山岳連盟の有志が、引き続き捜索をされるということだ。
先週の捜索では、犬帰し谷本流(左俣)に行ったが、犬帰し谷のほんの一部しか捜索していないことが気になっていた。炭焼き窯のすぐ先から二又に分かれる右俣に、機会があれば入りたいと思っていた。
K隊長から、予定ルートが送られてきた。開いてみると思いは同じだったようで、ほぼ、私が入りたいと思っていたルートだった。今回は、お家の用事があるハリマオさんも都合が良ければ、きっとこのルートを候補に上げただろうと思った。
朝起きたら、予想外の雨だった。
多分、北は雪だろうけれど、スノーシューの皆さんが楽しい山行になるといいなと思いメールをして出発する。
大貝戸に7:30集合ということで、集まる。前回に比べれば少ない人数ではあるが、各会の有志の方々が、集まっておられた。今週は、雨による雪解けで、状態が変わったこともあり、先週まで捜索したルートを白紙に戻した状態から、再び捜索に入るようで、新しい地図も用意されていた。
打ち合わせ後、私達は、予定していた犬帰し谷右股を登り、本部からの依頼で下山は、予定を変更して丸尾ということになった。捜索関係の者はゲートを開けていただくことができ、車で、犬帰し大橋の一本手前の堰堤横(前回下山してきた所)に車を置いて登ることにした。
この一週間の間に降った雨で、先週は雪のたっぷりあった斜面から雪は消えて土と岩が現われていた。太陽より以上に、雨が雪を溶かすとは知っていたが、こんなにもみごとに変わるものなのだとびっくりした。
いきなり急な登りで、雪の解けた後、浮石になっている。落とすかもしれないというuttiyさんに、落とさないという気持ちで登ってと声をかける。
浅い谷をそのまま詰めるか、植林の尾根に取り付くか。植林の尾根に作業道らしき道が薄くあり、そちらから取り付くことになった。植林から自然林へと変わり、急な斜面が続く。滑りやすく難儀しながら尾根に登りついて、緩やかになった所で休憩をとる。先週、犬帰し大滝の巻きから登って来た場所である。お料理上手なRINちゃんから、手づくりのパウンドケーキをいただく。美味しい。
今日は、先週より風も強い。
ここから、先週犬帰し谷に下ったと同じルートで下るが、この斜面も雪がすっかり少なくなっていた。
少ないがゆえに、雪をしっかり踏みながら下ることができず、雪と土のまだらの急な斜面は、先週より下りにくかった。谷に降りる最後の所は、K隊長がロープを出し、懸垂で降りることになった。
無事全員谷に着地。少し谷を下ると、二又である。ここから、今日は、右俣を詰めて捜索するが、雪が溶けた分、谷芯はよけい踏み抜きやすくなっていた。
K隊長を先頭に、谷を詰めるが、ガボッと踏み抜きもがくことが多く、最初から難儀した。K隊長いわく、こんな時は、赤ちゃんではないが、体重を四つに分散してハイハイで歩くが効果的。
今回もアイゼン・ピッケルの装備は持参したが、スノーシュー・ワカンは車に置いて、持ってきていなかった。
一つは谷ということで、岩の隙間が多く、また一つはは、雨で雪が緩み冷えが足りなかったから。
谷芯より谷の斜面側を、選びながらも難儀の登りとなる。
やがて谷が緩み、広がりのある浅い谷に様子を変える。「いい感じやなぁ。」とK隊長の声がもれる。こういう所があるから、ハリマオさんも足を運ぶのかもしれないと思った。福寿草が咲きそうな雰囲気の所もあったが、実際春には花が咲くのだろうか。
途中からトップで進んで行くが、再び、谷は急な斜面になる。もうそろそろランチとしたいところだが、緩い場所がない。そこそこ、食事をとれそうな所で、妥協してランチとする。
RINちゃんが、タッパーからほんとうはお酒のおつまみにもいいと、生ピーマンを半分に切って、その上にウインナを置いたものと、生ハムを置いたものをくれた。これもまた、美味しい。
ウインナを生ピーマンに置いたものは、行方が分からなくなっているNさんが、1月のテント泊の時に食べていたメニューと同じものだ。Nさんも、美味しいと書いていた。RINちゃんも、以前から山行持参し食べていたらしい。本当に手軽に作れて美味しいメニューだ。
再び歩き出す。やがて、地図上に僅かに谷状に分かれている所まで来た。ここから、無線を持っている、K隊長と私の二班に分かれることになった。
K隊長とuttiyさんは、そのまま谷を詰め上がり、私とRINちゃん・tooruさんの三人は、左岸尾根に消えていく浅い谷の方を詰めることになった。
分かれて、取り付くが、いきなり急な斜面で、取り付きに難儀したが、上りやすそうな所を拾いながら登っていった。途中、雪の大きなブロックが谷に転がっていたので、tooruさんが確認したが、人影はなかった。
そのまま詰めあがると、K隊長たちもチームが左岸尾根に登りついてくるのとほぼ同時であった。
11日にNさんと山で出会ったという方が先週に続き今週も捜索に来ておられ、ここで出会う。彼は、御池岳に登って風池辺りまで行ってこられたとのことで、コグルミ谷右岸尾根を下っていくということだった。
ここから、稜線を、いくつもに細かく分かれて入る犬帰し谷源頭側をのぞみこみながら、冷川岳まで歩いた。しかし、ここから谷への転落は余り考えられなかった。
木々の間から御池岳の頂上を眺めると、白く霧氷がついていた。風が強そうだ。ひょっとして、Nさんはホワイトアウトの中テーブルランドの同じ場所を歩きまわり、疲れ、そこから下っていないような気もする。
無線からは、丸山周辺におられる他の捜索グループや、真の谷を下って冷川岳へ登り返すグループ、鈴北からクラカケ峠に下るグループと本部との交信の声が聞こえた。
冷川岳には、真の谷から登ってきたグループの方々がおられ、コグルミ谷に向かって下っていかれた。休憩後私達は、丸尾を下る。冷川岳のすぐ下の平坦地に雪のブッロックが切り出して積んであるテント泊の跡があった。先週は気がつかなかったのか、それともその後に作られたものなのか。
犬帰し谷を歩いている時とは、比べ物にならないほど、尾根の雪は締まっていて歩きやすかった。
しかし、緊張感でいっぱいだった谷中から開放された、ちょっとした気持ちの緩みか、メンバーの一人が、スリップして木に激突。一瞬のことで、成すすべもなかった。木にぶつかってしまったが、不幸中の幸いにもやわらかなお腹の部分であった。一瞬息ができなくなったのと、怖さで息が荒く心配したが、ゆっくりゆっくりと深呼吸をしてもらい、休憩のあとは、歩くことができた。
滑落停止が反射的にできるまで、練習が必要だと、あらためて思う。加速がついてからは止まれない。しかし、とっさの時にピッケルをさすことができるだろうか。
まさかのところで、まさかが起こる。それが山だ。Nさんの下山の12日も10Cm以上の新雪があっただろうが、下の雪は気温の低さで固かったはずだ。スリップ事故ということも考えられる。そんなことを眼のあたりにしたような気持ちになった。
後は、ゆっくりゆっくり注意しながら、寒山を通り下山した。登山口(山口)で無線でK隊長が連絡。K隊長の車の回収に、他の山岳会の方が来てくださり、私は後続を待って、四人でK隊長の車を待った。 大貝戸に戻り、今日の報告をする。今日も、どのグループも、Nさんを見つけることができなかった。
「とっちゃん。」と呼ぶ声がして見ると、鈴鹿アルパインに入っているとう、のりやさんがそこにいた。なんとも懐かしい。今日は、御池谷周辺の捜索に入ってくださっていたとのこと。
みんなが頭をひねるが、いったいどこにおられるのか迷宮に入っていくようであった。
今回のログを、前回同様遭難対策委員の方に送ることになっている。(青・・・2・26)
三重山岳連盟のホームページで、今後捜索して、どなたかが入った場所は順次地図におとしていかれる。
http://outdoor.geocities.jp/miegakuren/
手がかりもなくお役に立てない一日であったが、帰りぎわ、奥様とご親族の方ガ、お礼を言ってくださる。
頭をさげてご挨拶し、帰路についた。
☆~~とっちゃん(都津茶女)~☆
2012年2月26日(日)
山域 鈴鹿
ルート・・・犬帰し橋手前の堰堤(8:40)~犬帰し谷右岸尾根~犬帰し谷~犬帰し谷右俣~犬帰し谷左岸尾根(コグルミ谷右岸尾根)~冷川岳1054(14:00)~丸尾~寒山~登山口(山口)(16:10)
メンバー・・K隊長tooruさん・utty・・RINちゃん・とっちゃん(都津茶女)
お天気・・・曇り時々雪 少し晴れ間あり
今週は、山日和さんのスノーシューに参加の予定であったが、土曜日に身近な親戚のお葬式があり、その夜も在所の方々や親戚が集まり会食があり何時に終わるか分からない状態で、また、日曜日の夜にも地域の会議が入って参加できない。
K隊長からは、今週も捜索に参加するとメールが届いていた。
県警の捜索は先週で打ち切りと聞いていたが、三重県山岳連盟の有志が、引き続き捜索をされるということだ。
先週の捜索では、犬帰し谷本流(左俣)に行ったが、犬帰し谷のほんの一部しか捜索していないことが気になっていた。炭焼き窯のすぐ先から二又に分かれる右俣に、機会があれば入りたいと思っていた。
K隊長から、予定ルートが送られてきた。開いてみると思いは同じだったようで、ほぼ、私が入りたいと思っていたルートだった。今回は、お家の用事があるハリマオさんも都合が良ければ、きっとこのルートを候補に上げただろうと思った。
朝起きたら、予想外の雨だった。
多分、北は雪だろうけれど、スノーシューの皆さんが楽しい山行になるといいなと思いメールをして出発する。
大貝戸に7:30集合ということで、集まる。前回に比べれば少ない人数ではあるが、各会の有志の方々が、集まっておられた。今週は、雨による雪解けで、状態が変わったこともあり、先週まで捜索したルートを白紙に戻した状態から、再び捜索に入るようで、新しい地図も用意されていた。
打ち合わせ後、私達は、予定していた犬帰し谷右股を登り、本部からの依頼で下山は、予定を変更して丸尾ということになった。捜索関係の者はゲートを開けていただくことができ、車で、犬帰し大橋の一本手前の堰堤横(前回下山してきた所)に車を置いて登ることにした。
この一週間の間に降った雨で、先週は雪のたっぷりあった斜面から雪は消えて土と岩が現われていた。太陽より以上に、雨が雪を溶かすとは知っていたが、こんなにもみごとに変わるものなのだとびっくりした。
いきなり急な登りで、雪の解けた後、浮石になっている。落とすかもしれないというuttiyさんに、落とさないという気持ちで登ってと声をかける。
浅い谷をそのまま詰めるか、植林の尾根に取り付くか。植林の尾根に作業道らしき道が薄くあり、そちらから取り付くことになった。植林から自然林へと変わり、急な斜面が続く。滑りやすく難儀しながら尾根に登りついて、緩やかになった所で休憩をとる。先週、犬帰し大滝の巻きから登って来た場所である。お料理上手なRINちゃんから、手づくりのパウンドケーキをいただく。美味しい。
今日は、先週より風も強い。
ここから、先週犬帰し谷に下ったと同じルートで下るが、この斜面も雪がすっかり少なくなっていた。
少ないがゆえに、雪をしっかり踏みながら下ることができず、雪と土のまだらの急な斜面は、先週より下りにくかった。谷に降りる最後の所は、K隊長がロープを出し、懸垂で降りることになった。
無事全員谷に着地。少し谷を下ると、二又である。ここから、今日は、右俣を詰めて捜索するが、雪が溶けた分、谷芯はよけい踏み抜きやすくなっていた。
K隊長を先頭に、谷を詰めるが、ガボッと踏み抜きもがくことが多く、最初から難儀した。K隊長いわく、こんな時は、赤ちゃんではないが、体重を四つに分散してハイハイで歩くが効果的。
今回もアイゼン・ピッケルの装備は持参したが、スノーシュー・ワカンは車に置いて、持ってきていなかった。
一つは谷ということで、岩の隙間が多く、また一つはは、雨で雪が緩み冷えが足りなかったから。
谷芯より谷の斜面側を、選びながらも難儀の登りとなる。
やがて谷が緩み、広がりのある浅い谷に様子を変える。「いい感じやなぁ。」とK隊長の声がもれる。こういう所があるから、ハリマオさんも足を運ぶのかもしれないと思った。福寿草が咲きそうな雰囲気の所もあったが、実際春には花が咲くのだろうか。
途中からトップで進んで行くが、再び、谷は急な斜面になる。もうそろそろランチとしたいところだが、緩い場所がない。そこそこ、食事をとれそうな所で、妥協してランチとする。
RINちゃんが、タッパーからほんとうはお酒のおつまみにもいいと、生ピーマンを半分に切って、その上にウインナを置いたものと、生ハムを置いたものをくれた。これもまた、美味しい。
ウインナを生ピーマンに置いたものは、行方が分からなくなっているNさんが、1月のテント泊の時に食べていたメニューと同じものだ。Nさんも、美味しいと書いていた。RINちゃんも、以前から山行持参し食べていたらしい。本当に手軽に作れて美味しいメニューだ。
再び歩き出す。やがて、地図上に僅かに谷状に分かれている所まで来た。ここから、無線を持っている、K隊長と私の二班に分かれることになった。
K隊長とuttiyさんは、そのまま谷を詰め上がり、私とRINちゃん・tooruさんの三人は、左岸尾根に消えていく浅い谷の方を詰めることになった。
分かれて、取り付くが、いきなり急な斜面で、取り付きに難儀したが、上りやすそうな所を拾いながら登っていった。途中、雪の大きなブロックが谷に転がっていたので、tooruさんが確認したが、人影はなかった。
そのまま詰めあがると、K隊長たちもチームが左岸尾根に登りついてくるのとほぼ同時であった。
11日にNさんと山で出会ったという方が先週に続き今週も捜索に来ておられ、ここで出会う。彼は、御池岳に登って風池辺りまで行ってこられたとのことで、コグルミ谷右岸尾根を下っていくということだった。
ここから、稜線を、いくつもに細かく分かれて入る犬帰し谷源頭側をのぞみこみながら、冷川岳まで歩いた。しかし、ここから谷への転落は余り考えられなかった。
木々の間から御池岳の頂上を眺めると、白く霧氷がついていた。風が強そうだ。ひょっとして、Nさんはホワイトアウトの中テーブルランドの同じ場所を歩きまわり、疲れ、そこから下っていないような気もする。
無線からは、丸山周辺におられる他の捜索グループや、真の谷を下って冷川岳へ登り返すグループ、鈴北からクラカケ峠に下るグループと本部との交信の声が聞こえた。
冷川岳には、真の谷から登ってきたグループの方々がおられ、コグルミ谷に向かって下っていかれた。休憩後私達は、丸尾を下る。冷川岳のすぐ下の平坦地に雪のブッロックが切り出して積んであるテント泊の跡があった。先週は気がつかなかったのか、それともその後に作られたものなのか。
犬帰し谷を歩いている時とは、比べ物にならないほど、尾根の雪は締まっていて歩きやすかった。
しかし、緊張感でいっぱいだった谷中から開放された、ちょっとした気持ちの緩みか、メンバーの一人が、スリップして木に激突。一瞬のことで、成すすべもなかった。木にぶつかってしまったが、不幸中の幸いにもやわらかなお腹の部分であった。一瞬息ができなくなったのと、怖さで息が荒く心配したが、ゆっくりゆっくりと深呼吸をしてもらい、休憩のあとは、歩くことができた。
滑落停止が反射的にできるまで、練習が必要だと、あらためて思う。加速がついてからは止まれない。しかし、とっさの時にピッケルをさすことができるだろうか。
まさかのところで、まさかが起こる。それが山だ。Nさんの下山の12日も10Cm以上の新雪があっただろうが、下の雪は気温の低さで固かったはずだ。スリップ事故ということも考えられる。そんなことを眼のあたりにしたような気持ちになった。
後は、ゆっくりゆっくり注意しながら、寒山を通り下山した。登山口(山口)で無線でK隊長が連絡。K隊長の車の回収に、他の山岳会の方が来てくださり、私は後続を待って、四人でK隊長の車を待った。 大貝戸に戻り、今日の報告をする。今日も、どのグループも、Nさんを見つけることができなかった。
「とっちゃん。」と呼ぶ声がして見ると、鈴鹿アルパインに入っているとう、のりやさんがそこにいた。なんとも懐かしい。今日は、御池谷周辺の捜索に入ってくださっていたとのこと。
みんなが頭をひねるが、いったいどこにおられるのか迷宮に入っていくようであった。
今回のログを、前回同様遭難対策委員の方に送ることになっている。(青・・・2・26)
三重山岳連盟のホームページで、今後捜索して、どなたかが入った場所は順次地図におとしていかれる。
http://outdoor.geocities.jp/miegakuren/
手がかりもなくお役に立てない一日であったが、帰りぎわ、奥様とご親族の方ガ、お礼を言ってくださる。
頭をさげてご挨拶し、帰路についた。
☆~~とっちゃん(都津茶女)~☆