【鈴鹿】久しぶりの雪山 霊仙山西南尾根
Posted: 2012年1月22日(日) 09:44
12月に入ってから寒気が緩む事無く続いている。皆さんのレポートによると今年はどこも雪がたっぷりあるようだ。(そうでもないという説もあるようだが)これまで羨望するのみであったがもう限界である。この三連休は天候に恵まれ、中日の日曜日には冬型も一瞬緩みそうな気配であった。ここを逃す手はないと思い、ついに伝家の宝刀(おゆるし)を抜くことにした。
そうすると問題は行き先である。せっかくだから雪がたっぷりな山に行きたい。しかし、今のなまった体で山頂までたどり着けるであろうか?前回登山からブランクは?その前に登山口まで今の車で入れるであろうか?そもそも雪山に行くのはいつ以来だったか?一人で行って遭難せんやろなあ。
などなど色々考え悩んだ末に、一昨年も登った霊仙山西南尾根を選んだのであった。
【 日 付 】2012年1月8日(日)
【 山 域 】鈴鹿北部
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ時々曇り
【 ルート 】今畑登山口PA6:50―笹峠8:20―近江展望台9:30/10:00―最高点(昼食)11:10/12:05―三角点12:20-お虎ヶ池12:45―汗拭き峠12:50―落合14:35―駐車地14:45
落合まで除雪はされていたが道の両サイドには雪の壁が出来ている。落合集落入口で屋根から落ちた雪が道をふさいでおり、狭い道でのUターンに少々手間取る。もたもたしているうちにたちまち辺りは明るくなる。少し戻って今畑集落下のスペースに車を止めた。
本日の西南尾根は大阪ナンバーの四駆の男性と和泉ナンバーのクラシックファッションの山ガ二人組の3パーティーのようである。男性が出発した後に手早く準備をして出発。登山口で既に積雪は既に30cm程もある。どうなることやら。
今畑集落で更に雪は深くなるが新雪はないようだ。トレースは先行の男性のほかに数日前のものがいくつか。そのトレースを辿って淡々と進む。とにかく体力が不安なので今日はゆっくり歩くことを心がける。
最初のブナ林を抜けたところで先行の男性はスノーシューを履いたようだ。まだ早かろうと思ったが、やはり自分も倣うことにした。履いてみると確かにはるかに歩きやすくなる。いつの間にかトレースは先行の男性のスノーシューのみになっていた。古いトレースは新雪で消えたのかそれとも引き返したのか。
ヒョーヒョーとトラツグミの泣き声にトトトトトとキツツキの小気味宵響きが聞こえる。笹峠に着くと青空が迎えてくれた。小ピークに立つ一本ブナが印象的である。先行の男性のトレースはブナを掠めて進んでいる。足跡からどうやらMSRを履いているようだ。もうだいぶ離されていると思うがここでは姿が見えない。雪は適度に締まっており、スノーシューはほとんど沈む事無く快適に歩くことが出来る。この雪質にスノーシューではラッセルの交代も必要なさそうである。 振り返ると・712の向こうに大型の猛禽の飛翔が目に入った。一昨年イヌワシを間近に見た辺りだが今日は遠すぎて判別が出来ない。かなり大きなサイズのように見えたがどうであろう。
やがて近江展望台への急斜面が目前に迫る。先行者は既にこの急登の中腹まで進んでいる。自分も続いて取り付く。いかにもズルズル滑りそうな傾斜だが、意外にスノーシューは雪面に食い付いてくれる。昨日、ホームセンターで見つけたU字の金具をスパイク代わりにスノーシューのパイプに取り付けてみたのだが効果が出ているのであろうか。
標高差320mのこの急登のために冬の西南尾根は敬遠されがちなのであろうか。しかし、これを登り切ってしまえばその先は快適で豪快な尾根歩きが待っているのである。もうがんばるしかないさ~♪と乱太郎の歌のフレーズを繰り返して気合を入れる。しかし、気持ちに反して体がついてこない、ついに右足の脹脛が攣りかけてきた。
あとひと登りというところまで来て背後から黄色い声援??が飛んできた。後続のお姉さまたちである。こちらは声を張り上げる元気もないので手を振り返すにとどめる。 最後の急登りをヒイヒイ言いながら何とか近江展望台に到着した。ここ、近江展望台とは的を射た名前で、ここからは琵琶湖を中心とした滋賀県のほとんどが見渡せる。この日、特に湖北方面の天気がよいようだ。白銀の峰々が光り輝いて見える。比良には若干雲がかかり、鈴鹿の山々も概ね晴れてはいるが、御池の山頂は雲の中。伊勢方面は旧職場の煙突の煙まではっきり見えた。
ここまできたら、登頂したも同然なので、大休憩をとることにする。スキットボトルに入れてきたグレンリベット12年をテルモスのホット紅茶で割る。うめ~。しかし、昨今の円高は恐ろしい、リベットの12年が二千円ちょっとで買えるなんて信じられん。
この日、霊仙を選んだのは大正解だったようだ。少し休みすぎたが、山頂に向かった出発する。ここから最高点までの尾根歩きは鈴鹿でも屈指のコースであろう。十分な雪と真っ青な青空。霧氷が貧弱なのが玉に瑕だが、そもそも霊仙は霧氷が映えるような高木が少ないし、標高も低いので致し方なかろう。たっぷりな雪を堪能しながら快適に歩く。これ以上を求めるのは贅沢というものだ。途中、右の斜面に降りて雪尻の曲線美を堪能。先行者は南霊仙を登っていたが、これはパスして右の斜面を巻いた。その先行者は最高点を過ぎてすでに三角点峰に向かっているようだ。後続の二人もようやく稜線に登ってきた。
潅木を潜って最後のひと登りで最高点峰。立派な海老ちゃんができている。ところで、海老の尻尾ってずっと風下に発達するのだと思っていたのだけど、あれは風上に伸びていくんですね。今頃何言うてんねんって突っ込まれると思うけど、初めて気が付きました。 山頂は風が強いので南東斜面に降りて、崩れた雪尻跡の下でランチとする。テルモスのお湯でキムチ鍋を作る。でも、風と低温でお湯が沸かない。上の方の野菜はシャキシャキのまま、豚肉が何とか色が変わったのを見計らいぬる~い鍋を食する。ただ、キムチ鍋は辛さで熱々でなくても何とか食べれることは新たな発見である。ビールとウイスキーが美味い。でも飲み過ぎないように注意。
食事中山頂のほうが騒がしく、どうやら後続のお二人も到着したよう。でも、食事が終わって山頂に戻るとそのまますぐに尾根を引き返した模様。
もっともっとゆっくりしたいのだが、寒いので私も三角点峰に向かって出発する。それにしても、三連休の中日、こんな最高の天気に登山者は4人だけ?不思議に思う。
三角点にも立派な海老ちゃん。先行者はここから何処へ向かったのか?こちらは御虎ヶ池の鳥居に向かってまっすぐ降りる。
時間は早い。鳥居からは登山道を汗拭き峠に降りるか、少し遠回りでも先日登ったビン坂尾根を降りるか迷うがたまには早めに下山するのも悪くなかろう。何より今日は“お許し”を使ってることだし。ということで汗拭き峠方面に向かう。するとお猿岩近くに登山者のグループが見えてきた。
なんだ、登山者いっぱいいるじゃないのとそちらに向かう。みなさん食事をしたり写真を撮ったりしているが、どうしたのか?一人の男性に声を掛けてみる。
何でも、上丹生から榑ヶ畑までの林道は除雪がされておらず、上丹生から林道を歩いて来たが林道歩きの時間ロスに雪質も悪くラッセルにてこずり、みんさなんここで断念ということである。
ということは他のルートも今日は難しかったのだろう。西南尾根を選んだのは大正解だった。今畑下まで車が入れたのと尾根筋ルートの締まった雪質が功を奏したのだろう。
この先、トレース跡はスノーシューでは歩きにくいので、フカフカ急斜面をまっすぐに降りる。確かに、西南尾根とは雪質が大違いで登りでは難儀しそうであった。
その後、単独の男性とペアの登山者とすれ違う。彼らは山頂泊まりのようである。単独の登山者は話し好きで暫く話し込んだ。先週は大峰に行ってきたとのこと。また昨日は霊仙で遭難騒ぎがあったとか。
・729付近まで来て右足に異変を感じた。足元を見るとスノーシューの固定具が切れている。ありゃりゃ、とうとう壊れちゃったか。しょうがないついにMSRを買うときが来たかなと内心ほくそ笑む。しかしよく調べると留め金具のリベットが何箇所か破断しているようで、新たにボルトとナットを買ってきて閉めなおせばまだ使えそう。ということでMSR購入の夢は一瞬でついえたのだった。 この先、シューを外して壷足で進む。汗拭き峠からのトレースは女性と思しき小さな靴のワカン跡。私の体重では何度も踏み抜き難儀する。落合までが遠いこと遠いことようやく駐車地にたどり着くと、西南尾根を往復したお姉さまたちも丁度帰着したところでした。
この日、私にしては珍しく3時前に歩き終えたのでした。久しぶりの雪山は大満足の一日でした。
あきたぬき
そうすると問題は行き先である。せっかくだから雪がたっぷりな山に行きたい。しかし、今のなまった体で山頂までたどり着けるであろうか?前回登山からブランクは?その前に登山口まで今の車で入れるであろうか?そもそも雪山に行くのはいつ以来だったか?一人で行って遭難せんやろなあ。
などなど色々考え悩んだ末に、一昨年も登った霊仙山西南尾根を選んだのであった。
【 日 付 】2012年1月8日(日)
【 山 域 】鈴鹿北部
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ時々曇り
【 ルート 】今畑登山口PA6:50―笹峠8:20―近江展望台9:30/10:00―最高点(昼食)11:10/12:05―三角点12:20-お虎ヶ池12:45―汗拭き峠12:50―落合14:35―駐車地14:45
落合まで除雪はされていたが道の両サイドには雪の壁が出来ている。落合集落入口で屋根から落ちた雪が道をふさいでおり、狭い道でのUターンに少々手間取る。もたもたしているうちにたちまち辺りは明るくなる。少し戻って今畑集落下のスペースに車を止めた。
本日の西南尾根は大阪ナンバーの四駆の男性と和泉ナンバーのクラシックファッションの山ガ二人組の3パーティーのようである。男性が出発した後に手早く準備をして出発。登山口で既に積雪は既に30cm程もある。どうなることやら。
今畑集落で更に雪は深くなるが新雪はないようだ。トレースは先行の男性のほかに数日前のものがいくつか。そのトレースを辿って淡々と進む。とにかく体力が不安なので今日はゆっくり歩くことを心がける。
最初のブナ林を抜けたところで先行の男性はスノーシューを履いたようだ。まだ早かろうと思ったが、やはり自分も倣うことにした。履いてみると確かにはるかに歩きやすくなる。いつの間にかトレースは先行の男性のスノーシューのみになっていた。古いトレースは新雪で消えたのかそれとも引き返したのか。
ヒョーヒョーとトラツグミの泣き声にトトトトトとキツツキの小気味宵響きが聞こえる。笹峠に着くと青空が迎えてくれた。小ピークに立つ一本ブナが印象的である。先行の男性のトレースはブナを掠めて進んでいる。足跡からどうやらMSRを履いているようだ。もうだいぶ離されていると思うがここでは姿が見えない。雪は適度に締まっており、スノーシューはほとんど沈む事無く快適に歩くことが出来る。この雪質にスノーシューではラッセルの交代も必要なさそうである。 振り返ると・712の向こうに大型の猛禽の飛翔が目に入った。一昨年イヌワシを間近に見た辺りだが今日は遠すぎて判別が出来ない。かなり大きなサイズのように見えたがどうであろう。
やがて近江展望台への急斜面が目前に迫る。先行者は既にこの急登の中腹まで進んでいる。自分も続いて取り付く。いかにもズルズル滑りそうな傾斜だが、意外にスノーシューは雪面に食い付いてくれる。昨日、ホームセンターで見つけたU字の金具をスパイク代わりにスノーシューのパイプに取り付けてみたのだが効果が出ているのであろうか。
標高差320mのこの急登のために冬の西南尾根は敬遠されがちなのであろうか。しかし、これを登り切ってしまえばその先は快適で豪快な尾根歩きが待っているのである。もうがんばるしかないさ~♪と乱太郎の歌のフレーズを繰り返して気合を入れる。しかし、気持ちに反して体がついてこない、ついに右足の脹脛が攣りかけてきた。
あとひと登りというところまで来て背後から黄色い声援??が飛んできた。後続のお姉さまたちである。こちらは声を張り上げる元気もないので手を振り返すにとどめる。 最後の急登りをヒイヒイ言いながら何とか近江展望台に到着した。ここ、近江展望台とは的を射た名前で、ここからは琵琶湖を中心とした滋賀県のほとんどが見渡せる。この日、特に湖北方面の天気がよいようだ。白銀の峰々が光り輝いて見える。比良には若干雲がかかり、鈴鹿の山々も概ね晴れてはいるが、御池の山頂は雲の中。伊勢方面は旧職場の煙突の煙まではっきり見えた。
ここまできたら、登頂したも同然なので、大休憩をとることにする。スキットボトルに入れてきたグレンリベット12年をテルモスのホット紅茶で割る。うめ~。しかし、昨今の円高は恐ろしい、リベットの12年が二千円ちょっとで買えるなんて信じられん。
この日、霊仙を選んだのは大正解だったようだ。少し休みすぎたが、山頂に向かった出発する。ここから最高点までの尾根歩きは鈴鹿でも屈指のコースであろう。十分な雪と真っ青な青空。霧氷が貧弱なのが玉に瑕だが、そもそも霊仙は霧氷が映えるような高木が少ないし、標高も低いので致し方なかろう。たっぷりな雪を堪能しながら快適に歩く。これ以上を求めるのは贅沢というものだ。途中、右の斜面に降りて雪尻の曲線美を堪能。先行者は南霊仙を登っていたが、これはパスして右の斜面を巻いた。その先行者は最高点を過ぎてすでに三角点峰に向かっているようだ。後続の二人もようやく稜線に登ってきた。
潅木を潜って最後のひと登りで最高点峰。立派な海老ちゃんができている。ところで、海老の尻尾ってずっと風下に発達するのだと思っていたのだけど、あれは風上に伸びていくんですね。今頃何言うてんねんって突っ込まれると思うけど、初めて気が付きました。 山頂は風が強いので南東斜面に降りて、崩れた雪尻跡の下でランチとする。テルモスのお湯でキムチ鍋を作る。でも、風と低温でお湯が沸かない。上の方の野菜はシャキシャキのまま、豚肉が何とか色が変わったのを見計らいぬる~い鍋を食する。ただ、キムチ鍋は辛さで熱々でなくても何とか食べれることは新たな発見である。ビールとウイスキーが美味い。でも飲み過ぎないように注意。
食事中山頂のほうが騒がしく、どうやら後続のお二人も到着したよう。でも、食事が終わって山頂に戻るとそのまますぐに尾根を引き返した模様。
もっともっとゆっくりしたいのだが、寒いので私も三角点峰に向かって出発する。それにしても、三連休の中日、こんな最高の天気に登山者は4人だけ?不思議に思う。
三角点にも立派な海老ちゃん。先行者はここから何処へ向かったのか?こちらは御虎ヶ池の鳥居に向かってまっすぐ降りる。
時間は早い。鳥居からは登山道を汗拭き峠に降りるか、少し遠回りでも先日登ったビン坂尾根を降りるか迷うがたまには早めに下山するのも悪くなかろう。何より今日は“お許し”を使ってることだし。ということで汗拭き峠方面に向かう。するとお猿岩近くに登山者のグループが見えてきた。
なんだ、登山者いっぱいいるじゃないのとそちらに向かう。みなさん食事をしたり写真を撮ったりしているが、どうしたのか?一人の男性に声を掛けてみる。
何でも、上丹生から榑ヶ畑までの林道は除雪がされておらず、上丹生から林道を歩いて来たが林道歩きの時間ロスに雪質も悪くラッセルにてこずり、みんさなんここで断念ということである。
ということは他のルートも今日は難しかったのだろう。西南尾根を選んだのは大正解だった。今畑下まで車が入れたのと尾根筋ルートの締まった雪質が功を奏したのだろう。
この先、トレース跡はスノーシューでは歩きにくいので、フカフカ急斜面をまっすぐに降りる。確かに、西南尾根とは雪質が大違いで登りでは難儀しそうであった。
その後、単独の男性とペアの登山者とすれ違う。彼らは山頂泊まりのようである。単独の登山者は話し好きで暫く話し込んだ。先週は大峰に行ってきたとのこと。また昨日は霊仙で遭難騒ぎがあったとか。
・729付近まで来て右足に異変を感じた。足元を見るとスノーシューの固定具が切れている。ありゃりゃ、とうとう壊れちゃったか。しょうがないついにMSRを買うときが来たかなと内心ほくそ笑む。しかしよく調べると留め金具のリベットが何箇所か破断しているようで、新たにボルトとナットを買ってきて閉めなおせばまだ使えそう。ということでMSR購入の夢は一瞬でついえたのだった。 この先、シューを外して壷足で進む。汗拭き峠からのトレースは女性と思しき小さな靴のワカン跡。私の体重では何度も踏み抜き難儀する。落合までが遠いこと遠いことようやく駐車地にたどり着くと、西南尾根を往復したお姉さまたちも丁度帰着したところでした。
この日、私にしては珍しく3時前に歩き終えたのでした。久しぶりの雪山は大満足の一日でした。
あきたぬき
この三連休は天候に恵まれ、中日の日曜日には冬型も一瞬緩みそうな気配であった。ここを逃す手はないと思い、ついに伝家の宝刀(おゆるし)を抜くことにした。