【台高】山納めは初ラッセルと煌めく霧氷
Posted: 2012年1月02日(月) 13:59
【日 付】2011年12月30日(金)
【山 域】台高北部 木梶川源流域
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】とっちゃん、山日和
【コース】鳴滝展望駐車場8:26---9:25木原谷右俣奥の二俣9:38---11:07馬駈辻手前13:14---13:57赤ゾレ山14:10
---14:39伊勢辻山---15:15地蔵谷三俣—16:52駐車地
zippさんの画像に刺激を受けた。今年の山納めは霧氷だ!!
高見トンネルを抜けて三重県側に出ると、気持ち青空が覗いていた。奈良県は重たい空の色だったので、トンネルの
向こう側に期待していたのだ。
木梶林道にはほとんど雪はなく拍子抜けである。それでも鳴滝の駐車地に着く頃には路面はうっすらと白くなっていた。
この調子だとスノーシューはザックの重しで終わってしまうかもしれない。少し迷ったが結局置いて行くことにした。
今日は新調した冬靴のデビュー戦である。スカルパのモンブラン。このクラスの山では少々オーバースペックかもしれな
い。鮮やかなオレンジ色が目にしみる。
林道脇の壁にできたプチ氷瀑を愛でながら林道を歩く。左岸から右岸へ渡る橋の手前には車の進入を拒むような土盛
りがあった。今年は伐採・搬出があったようで、広場の頭上にはワイヤーからクレーンがぶら下がっていた。
[attachment=4]P1040444_1.JPG[/attachment]
二俣からゼエノ谷と別れて右俣に入る。霧氷狙いならこの中間尾根もいいのだが、今日は奥の二俣の中間尾根を目
指す。右俣はすっかり伐採されて見通しがよくなった。
奥の二俣からしばらくは植林の急登が続く。中途半端に積もった雪でスリップしやすく歩きにくい。それでも20分ばかり
登れば植林も終わり、自然林に包まれるようになる。左に見えるゼエノ谷左岸尾根は霧氷で真っ白だ。ならばこちらもと
期待が高まる。ブナが姿を見せ出すと、やっと霧氷が現われ始めた。時折青空も覗いていい雰囲気である。
[attachment=3]P1040482_1.JPG[/attachment]
左手に大きなミズナラが見えた。こうなると真っ直ぐには歩けない。トラバースして木に近付いて行くが、雪は結構深く
ヒザまでのラッセルだ。4mクラスのミズナラを確認、すぐ上にはブナの巨木もおいでおいでをしている。
頭上には青空が広がり、霧氷が透過光に煌めいて宝石のようだ。
[attachment=2]P1040518_1.JPG[/attachment]
しかしこんなことならスノーシューを持って来りゃよかった。最初はパウダーを蹴散らして歩いたが、このあたりまで来る
と意外にググッと沈み込むのだ。稜線直下でとっちゃんにラッセルを替ってもらう。
この稜線下の尾根の広がりと豊かな樹林は見事と言うしかない。それに霧氷と青空が加われば何も言うことなしである。
馬駈辻のすぐそばの稜線に立った。正面には国見山、左には桧塚方面がいずれも満開の霧氷を誇っている。ここは風
の通り道なので、木屋谷側の斜面に逃げてランチタイムとした。
スノーシューがあればもっと歩き回れるところなのだが、ヒザラッセルではペースが上がらない。少し時間は早いがここで
沈没を決め込む。外は寒いがツェルトの中は別世界。陰っていた日が当たるとまるで温室のような暖かさである。
[attachment=1]P1040529_1.JPG[/attachment]
馬駈辻に出ると赤ゾレ方面から国見の方へツボ足トレースがあった。赤ゾレ池は完全に凍結しており、とっちゃんが乗っ
ても軋み音を立てることもなかった。
このあたりの霧氷は素晴らしく、カメラを構える時間がついつい長くなってしまう。
トレースを拝借して赤ゾレ山へ登り返すが、下りのトレースは歩幅が広過ぎてそのままでは使えない。
空は完全に晴れ渡った。サングラスを持って来なかったのを悔むほどの眩しい雪景色が広がる。三ツ塚から薊、その右
には大峰の大普賢、山上ヶ岳の山稜が並ぶ。東には迷岳、そしてここから見る国見山のボリュームたっぷりの姿はお気
に入りの風景である。
[attachment=0]P1040547_1.JPG[/attachment]
伊勢辻山は展望も今ひとつの平凡な山頂だ。馬駈辻でもそうだったが、ここにある台高ではおなじみの標識の、ふくろ
うの絵と会の名前を書いた部分がご丁寧にもノコギリできれいに切り取られていた。これはいったいどうしたことだろう。
予定ではこのまま縦走して、ハッピノタワの先から駐車地の真上へダイレクトに下りるつもりだった。しかし大半は植林
が予想される(前に歩いたのは40年近く前の話なのだ)のと、伊勢辻山北尾根の入口の風情に惹かれて北尾根を選択
することにした。
この尾根も上半はなかなかいい雰囲気だ。途中2ヶ所の分岐に注意して地蔵谷三俣へ下る尾根に乗る。後半はシャク
ナゲのトンネルが続くが、花の時期に来たことがない。
最後は雪が薄く積もった危ない急斜面を転げるように三俣に下り立つ。以前このあたりで帽子を落としてグーさんに拾っ
てもらったことを思い出す。
さあ、ここから地蔵谷出合までは楽勝、のはずだった。思いのほか崩れているところが多く、危ういトラバースを交えな
がら左俣の出合まで来た。もう本流右岸の林道法面が見えている。
しかしここからが本日の核心部だった。右岸の水平道は大きく崩壊して、谷状のところでは完全に道型が消えていた。
一旦谷へ下りて登り返すか、一段上に上がってトラバースして行くか思案のしどころである。結局後者を選んだが、延々
と続く足元の悪いトラバースは精神衛生上よろしくない。なんとか水平道に復帰して、安全策で林道終点まで遠回りで
そのまま進んだ。
林道上には我々の足跡しかない。今日の木原谷は貸切りだったようだ。
今年も霧氷と青空の雪山で締めくくることができた。
いつも優しく、時には厳しく迎えてくれる山と自分の周りのすべての人々に感謝。
山日和
【山 域】台高北部 木梶川源流域
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】とっちゃん、山日和
【コース】鳴滝展望駐車場8:26---9:25木原谷右俣奥の二俣9:38---11:07馬駈辻手前13:14---13:57赤ゾレ山14:10
---14:39伊勢辻山---15:15地蔵谷三俣—16:52駐車地
zippさんの画像に刺激を受けた。今年の山納めは霧氷だ!!
高見トンネルを抜けて三重県側に出ると、気持ち青空が覗いていた。奈良県は重たい空の色だったので、トンネルの
向こう側に期待していたのだ。
木梶林道にはほとんど雪はなく拍子抜けである。それでも鳴滝の駐車地に着く頃には路面はうっすらと白くなっていた。
この調子だとスノーシューはザックの重しで終わってしまうかもしれない。少し迷ったが結局置いて行くことにした。
今日は新調した冬靴のデビュー戦である。スカルパのモンブラン。このクラスの山では少々オーバースペックかもしれな
い。鮮やかなオレンジ色が目にしみる。
林道脇の壁にできたプチ氷瀑を愛でながら林道を歩く。左岸から右岸へ渡る橋の手前には車の進入を拒むような土盛
りがあった。今年は伐採・搬出があったようで、広場の頭上にはワイヤーからクレーンがぶら下がっていた。
[attachment=4]P1040444_1.JPG[/attachment]
二俣からゼエノ谷と別れて右俣に入る。霧氷狙いならこの中間尾根もいいのだが、今日は奥の二俣の中間尾根を目
指す。右俣はすっかり伐採されて見通しがよくなった。
奥の二俣からしばらくは植林の急登が続く。中途半端に積もった雪でスリップしやすく歩きにくい。それでも20分ばかり
登れば植林も終わり、自然林に包まれるようになる。左に見えるゼエノ谷左岸尾根は霧氷で真っ白だ。ならばこちらもと
期待が高まる。ブナが姿を見せ出すと、やっと霧氷が現われ始めた。時折青空も覗いていい雰囲気である。
[attachment=3]P1040482_1.JPG[/attachment]
左手に大きなミズナラが見えた。こうなると真っ直ぐには歩けない。トラバースして木に近付いて行くが、雪は結構深く
ヒザまでのラッセルだ。4mクラスのミズナラを確認、すぐ上にはブナの巨木もおいでおいでをしている。
頭上には青空が広がり、霧氷が透過光に煌めいて宝石のようだ。
[attachment=2]P1040518_1.JPG[/attachment]
しかしこんなことならスノーシューを持って来りゃよかった。最初はパウダーを蹴散らして歩いたが、このあたりまで来る
と意外にググッと沈み込むのだ。稜線直下でとっちゃんにラッセルを替ってもらう。
この稜線下の尾根の広がりと豊かな樹林は見事と言うしかない。それに霧氷と青空が加われば何も言うことなしである。
馬駈辻のすぐそばの稜線に立った。正面には国見山、左には桧塚方面がいずれも満開の霧氷を誇っている。ここは風
の通り道なので、木屋谷側の斜面に逃げてランチタイムとした。
スノーシューがあればもっと歩き回れるところなのだが、ヒザラッセルではペースが上がらない。少し時間は早いがここで
沈没を決め込む。外は寒いがツェルトの中は別世界。陰っていた日が当たるとまるで温室のような暖かさである。
[attachment=1]P1040529_1.JPG[/attachment]
馬駈辻に出ると赤ゾレ方面から国見の方へツボ足トレースがあった。赤ゾレ池は完全に凍結しており、とっちゃんが乗っ
ても軋み音を立てることもなかった。
このあたりの霧氷は素晴らしく、カメラを構える時間がついつい長くなってしまう。
トレースを拝借して赤ゾレ山へ登り返すが、下りのトレースは歩幅が広過ぎてそのままでは使えない。
空は完全に晴れ渡った。サングラスを持って来なかったのを悔むほどの眩しい雪景色が広がる。三ツ塚から薊、その右
には大峰の大普賢、山上ヶ岳の山稜が並ぶ。東には迷岳、そしてここから見る国見山のボリュームたっぷりの姿はお気
に入りの風景である。
[attachment=0]P1040547_1.JPG[/attachment]
伊勢辻山は展望も今ひとつの平凡な山頂だ。馬駈辻でもそうだったが、ここにある台高ではおなじみの標識の、ふくろ
うの絵と会の名前を書いた部分がご丁寧にもノコギリできれいに切り取られていた。これはいったいどうしたことだろう。
予定ではこのまま縦走して、ハッピノタワの先から駐車地の真上へダイレクトに下りるつもりだった。しかし大半は植林
が予想される(前に歩いたのは40年近く前の話なのだ)のと、伊勢辻山北尾根の入口の風情に惹かれて北尾根を選択
することにした。
この尾根も上半はなかなかいい雰囲気だ。途中2ヶ所の分岐に注意して地蔵谷三俣へ下る尾根に乗る。後半はシャク
ナゲのトンネルが続くが、花の時期に来たことがない。
最後は雪が薄く積もった危ない急斜面を転げるように三俣に下り立つ。以前このあたりで帽子を落としてグーさんに拾っ
てもらったことを思い出す。
さあ、ここから地蔵谷出合までは楽勝、のはずだった。思いのほか崩れているところが多く、危ういトラバースを交えな
がら左俣の出合まで来た。もう本流右岸の林道法面が見えている。
しかしここからが本日の核心部だった。右岸の水平道は大きく崩壊して、谷状のところでは完全に道型が消えていた。
一旦谷へ下りて登り返すか、一段上に上がってトラバースして行くか思案のしどころである。結局後者を選んだが、延々
と続く足元の悪いトラバースは精神衛生上よろしくない。なんとか水平道に復帰して、安全策で林道終点まで遠回りで
そのまま進んだ。
林道上には我々の足跡しかない。今日の木原谷は貸切りだったようだ。
今年も霧氷と青空の雪山で締めくくることができた。
いつも優しく、時には厳しく迎えてくれる山と自分の周りのすべての人々に感謝。
山日和
zippさんの画像に刺激を受けた。今年の山納めは霧氷だ!!