【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
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【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
【日 時】 10月1日(土)
【地 図】 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 6935662932
【同行者】 単独
【天 候】 晴れ
【ルート】 P(9:46)~760m二俣(10:48)~重ね岩Ⅱ群(12:00)~登山道940m付近(12:05)~竜ヶ岳山頂(12:31)~石榑峠(13:12)~920mピーク(14:18)~920m西の鞍部(14:23)~旧国道(15:37)~P(15:46)
「蓋聞 上古之世 未有文字 貴賤老少 口口相傳・・・」とは、平安期の歴史書『古語拾遺』の冒頭文らしい。漢文で書かれていると聞いただけで、私のように高校時代、古典が赤点だった人間にとっては卒倒しそうになる。
さて、「拾遺」というのは、辞書によれば「(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと」とある。
なるほど、我が古語録谷は「酷道421号」が通じて以来、語られることが滅多にない。お隣の大井谷・又川谷の美渓ぶりがフォーカスされる中、忘れ去られた谷だと言えよう。確かに下流部には険しい廊下帯が報告されている。(『鈴鹿の山と谷②p169』)
しかし、下流部の現状は変わらぬままだろうか。地形図と睨めっこしてみると、国道がクラ谷越えして再び古語録に接近するポイントまでに、五本の堰堤を数える。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
しかしだ。国道から離れる古語録谷の上流部はどうなのだろう。いささかなりとも、本来の谷の空気を感じ取れるかもしれない。ならばだ、古語録の語られない部分を「拾遺」してやるぜ。
ところがだ。所詮、ふ~さんのやることはスキだらけだ。私はガストン・レビュファの如きアルピニストを志して以来の、人生初の大失態をやらかすことになった。
数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
http://www.youtube.com/watch?v=Dex2H3Z7Wtg
しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
沢筋へ。本流の上流方向はいきなり無愛想な堰堤。我が左俣出合はすぐ目の前。恐る恐るアディダス靴を水に浸けてみる。挨拶代わりの小滝。うん、フリクションさえあれば悪くない。
ナメの連瀑。トユ状の滝。花崗岩質の明るい渓相が嬉しい。気をよくして歩くが、すぐ暗っぽい植林と激しい倒木帯。
それを我慢すると、美しい小滝や個性的な斜滝がたち現れる。窯跡に癒された後、再び小規模ながらナメの連瀑帯。インゼルを歩く。鹿が逃げる。何度も振り返ってはぴょんぴょん跳ねていく。次に現れたるは猿軍団。左岸の尾根の梢の上で高みの見物を決め込み始めた。
760m二俣に出る。ピンクに明るい左俣が手招きしている。思わず誘い込まれそうになるが、そこは我慢我慢。陰ってゴルジュくさい右俣の方が私にはお似合いか。暗い釜を伴った2m滝。その奥には10m滝の連瀑帯。待ってました!
下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
気を取り直して左岸の巻きで上がると二俣となった。渓相的には左俣の方が登高意欲が増すが、水なしじゃどうしようもない。右俣に水流を追う。小滝を連ねて標高を上げる。トユ状の連瀑帯をガシガシ登っていく。
正面にザレ地形を見て、左の小さなルンゼに突っ込んだ。水路跡を詰める。鈴鹿らしい源流の雰囲気に破顔。小笹と灌木に包まれて高みを目指す。
いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
そのまま斜面を適当にかきあがれば、登山道。折しも登山者が下ってくる。天気は上々。気分も最高。
山頂を踏んで一息つく。ゆっくりしたい気分を押さえ、すぐに戻り返す。石榑峠へ。そのまま県境稜線を南へ。電波塔跡地は小学生相手にソフトボールでもやれそうな雰囲気だ。
先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
小滝が現れる。快適な下降。そうこうするうち、ごそごそ動く影。あ、うり坊だ。しばらく無言の追いかけっこ。たかだかうり坊でも、相手の土俵じゃ、あちらの方が一枚も二枚も上手。やがて土手をかき上がって姿を消した。
小滝を連ねるようになる。左岸に台地が広がる。こんなところで幕営してみたいものだ。炭窯跡が現れた。水路のフタなどと言う、意外な砂防人工物が落ちていたりもする。一体、あんたは、どこから流れてきたんだい?
ちょっとした滝場を歩いて見上げると国道の橋が視野に入った。車まで歩いてフィニッシュだ。
足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
靴を脱ぐと、花崗岩質の砂粒がいやと言うほど出てきた。やれやれ。
ふ~さん
【地 図】 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html ... 6935662932
【同行者】 単独
【天 候】 晴れ
【ルート】 P(9:46)~760m二俣(10:48)~重ね岩Ⅱ群(12:00)~登山道940m付近(12:05)~竜ヶ岳山頂(12:31)~石榑峠(13:12)~920mピーク(14:18)~920m西の鞍部(14:23)~旧国道(15:37)~P(15:46)
「蓋聞 上古之世 未有文字 貴賤老少 口口相傳・・・」とは、平安期の歴史書『古語拾遺』の冒頭文らしい。漢文で書かれていると聞いただけで、私のように高校時代、古典が赤点だった人間にとっては卒倒しそうになる。
さて、「拾遺」というのは、辞書によれば「(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと」とある。
なるほど、我が古語録谷は「酷道421号」が通じて以来、語られることが滅多にない。お隣の大井谷・又川谷の美渓ぶりがフォーカスされる中、忘れ去られた谷だと言えよう。確かに下流部には険しい廊下帯が報告されている。(『鈴鹿の山と谷②p169』)
しかし、下流部の現状は変わらぬままだろうか。地形図と睨めっこしてみると、国道がクラ谷越えして再び古語録に接近するポイントまでに、五本の堰堤を数える。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
しかしだ。国道から離れる古語録谷の上流部はどうなのだろう。いささかなりとも、本来の谷の空気を感じ取れるかもしれない。ならばだ、古語録の語られない部分を「拾遺」してやるぜ。
ところがだ。所詮、ふ~さんのやることはスキだらけだ。私はガストン・レビュファの如きアルピニストを志して以来の、人生初の大失態をやらかすことになった。
数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
http://www.youtube.com/watch?v=Dex2H3Z7Wtg
しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
沢筋へ。本流の上流方向はいきなり無愛想な堰堤。我が左俣出合はすぐ目の前。恐る恐るアディダス靴を水に浸けてみる。挨拶代わりの小滝。うん、フリクションさえあれば悪くない。
ナメの連瀑。トユ状の滝。花崗岩質の明るい渓相が嬉しい。気をよくして歩くが、すぐ暗っぽい植林と激しい倒木帯。
それを我慢すると、美しい小滝や個性的な斜滝がたち現れる。窯跡に癒された後、再び小規模ながらナメの連瀑帯。インゼルを歩く。鹿が逃げる。何度も振り返ってはぴょんぴょん跳ねていく。次に現れたるは猿軍団。左岸の尾根の梢の上で高みの見物を決め込み始めた。
760m二俣に出る。ピンクに明るい左俣が手招きしている。思わず誘い込まれそうになるが、そこは我慢我慢。陰ってゴルジュくさい右俣の方が私にはお似合いか。暗い釜を伴った2m滝。その奥には10m滝の連瀑帯。待ってました!
下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
気を取り直して左岸の巻きで上がると二俣となった。渓相的には左俣の方が登高意欲が増すが、水なしじゃどうしようもない。右俣に水流を追う。小滝を連ねて標高を上げる。トユ状の連瀑帯をガシガシ登っていく。
正面にザレ地形を見て、左の小さなルンゼに突っ込んだ。水路跡を詰める。鈴鹿らしい源流の雰囲気に破顔。小笹と灌木に包まれて高みを目指す。
いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
そのまま斜面を適当にかきあがれば、登山道。折しも登山者が下ってくる。天気は上々。気分も最高。
山頂を踏んで一息つく。ゆっくりしたい気分を押さえ、すぐに戻り返す。石榑峠へ。そのまま県境稜線を南へ。電波塔跡地は小学生相手にソフトボールでもやれそうな雰囲気だ。
先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
小滝が現れる。快適な下降。そうこうするうち、ごそごそ動く影。あ、うり坊だ。しばらく無言の追いかけっこ。たかだかうり坊でも、相手の土俵じゃ、あちらの方が一枚も二枚も上手。やがて土手をかき上がって姿を消した。
小滝を連ねるようになる。左岸に台地が広がる。こんなところで幕営してみたいものだ。炭窯跡が現れた。水路のフタなどと言う、意外な砂防人工物が落ちていたりもする。一体、あんたは、どこから流れてきたんだい?
ちょっとした滝場を歩いて見上げると国道の橋が視野に入った。車まで歩いてフィニッシュだ。
足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
靴を脱ぐと、花崗岩質の砂粒がいやと言うほど出てきた。やれやれ。
ふ~さん
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
ふ~さん こんばんは。
おひさです。 忙しそうでんなぁ。
ここにも、12月に渓行く シトがいるわ。
と思ったら、大亀rep やないですか。
【ルート】 P(9:46)~760m二俣(10:48)~重ね岩Ⅱ群(12:00)~登山道940m付近(12:05)~竜ヶ岳山頂(12:31)~石榑峠(13:12)~920mピーク(14:18)~920m西の鞍部(14:23)~旧国道(15:37)~P(15:46)
それにしても、古語録谷とは、よくぞ鈴鹿の東側からこないな渓へようこそ。
’01/8/14 に響きのエエ名前に期待して歩きました。
記憶は、堰堤を10個ほどへ~コラ越えたような・・・・。
この重ね岩へ出る左股て???
それを我慢すると、美しい小滝や個性的な斜滝がたち現れる。窯跡に癒された後、再び小規模ながらナメの連瀑帯。インゼルを歩く。鹿が逃げる。何度も振り返ってはぴょんぴょん跳ねていく。次に現れたるは猿軍団。左岸の尾根の梢の上で高みの見物を決め込み始めた。
760m二俣に出る。ピンクに明るい左俣が手招きしている。思わず誘い込まれそうになるが、そこは我慢我慢。陰ってゴルジュくさい右俣の方が私にはお似合いか。暗い釜を伴った2m滝。その奥には10m滝の連瀑帯。待ってました!
こんなエエとこあったんですか~。
自宅②へ帰ったて鈴鹿通いはじめたら、また拾ってみようです。
SHIGEKI
おひさです。 忙しそうでんなぁ。
ここにも、12月に渓行く シトがいるわ。
と思ったら、大亀rep やないですか。
【ルート】 P(9:46)~760m二俣(10:48)~重ね岩Ⅱ群(12:00)~登山道940m付近(12:05)~竜ヶ岳山頂(12:31)~石榑峠(13:12)~920mピーク(14:18)~920m西の鞍部(14:23)~旧国道(15:37)~P(15:46)
それにしても、古語録谷とは、よくぞ鈴鹿の東側からこないな渓へようこそ。
’01/8/14 に響きのエエ名前に期待して歩きました。
記憶は、堰堤を10個ほどへ~コラ越えたような・・・・。
この重ね岩へ出る左股て???
それを我慢すると、美しい小滝や個性的な斜滝がたち現れる。窯跡に癒された後、再び小規模ながらナメの連瀑帯。インゼルを歩く。鹿が逃げる。何度も振り返ってはぴょんぴょん跳ねていく。次に現れたるは猿軍団。左岸の尾根の梢の上で高みの見物を決め込み始めた。
760m二俣に出る。ピンクに明るい左俣が手招きしている。思わず誘い込まれそうになるが、そこは我慢我慢。陰ってゴルジュくさい右俣の方が私にはお似合いか。暗い釜を伴った2m滝。その奥には10m滝の連瀑帯。待ってました!
こんなエエとこあったんですか~。
自宅②へ帰ったて鈴鹿通いはじめたら、また拾ってみようです。
SHIGEKI
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
おはようございます、朝日がサンサン気持ち好い朝だワン。今日は大掃除をしようだヨン。
その前に朝市の買い物わっと、久しぶりのふ~さんお店を覗いてみようだワン
いいお年を祈りたいですね。
[attachment=0]開演前.JPG[/attachment]
http://www.youtube.com/watch?v=7a7yb3dW ... re=related
~♪ キオッケロ きおつけろ ~♪ バックコーラス隊でしたワン
本年もありがとうございました、来年もよろしくです。
緑水。
その前に朝市の買い物わっと、久しぶりのふ~さんお店を覗いてみようだワン
いろいろ大災害の年でした、借金残さず情が絆が育まれる新年になりますように。ナンやコレ~、賞味期限が過ぎとるやんか。ヤブコギ朝市は鮮度が一番なのに。ふ~さん さんが書きました:【日 時】 10月1日(土)
【ルート】 P(9:46)~760m二俣(10:48)~重ね岩Ⅱ群(12:00)~登山道940m付近(12:05)~竜ヶ岳山頂(12:31)~石榑峠(13:12)~920mピーク(14:18)~920m西の鞍部(14:23)~旧国道(15:37)~P(15:46)
お隣さんに行こうかな思えば、店主がコワイ顔で睨んでるがな。たたりがあるといけないからチョッと見ていこう。
看板娘はおるかいナア。
あれ、中々好いじゃないの、緑ちゃん最近コンなのに飢えてるんだよな、肉体は限界来てるから脳の方の要求があるみたいなのさ。「蓋聞 上古之世 未有文字 貴賤老少 口口相傳・・・」とは、平安期の歴史書『古語拾遺』の冒頭文らしい。さて、「拾遺」というのは、辞書によれば「(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと」とある。
「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
しかしだ。国道から離れる古語録谷の上流部はどうなのだろう。いささかなりとも、本来の谷の空気を感じ取れるかもしれない。ならばだ、古語録の語られない部分を「拾遺」してやるぜ。
刺すが強烈な臭いがする、食べたらいけないのがわかる。
ガストン・レビュファ??なんじゃこれは、パソ神社に聞こう。ポン出ましたよところがだ。所詮、ふ~さんのやることはスキだらけだ。私はガストン・レビュファの如きアルピニストを志して以来の、人生初の大失態をやらかすことになった。
http://www.youtube.com/watch?v=74IjBHklgb8
エエエ、ふ~さんってこれほどの方とは知らず、数々の御無礼失礼しました。本人ともお話してるのに、次お会いするときはサイン色紙をお願いします。
そお言うもんだわサ、人間というものわ。「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
http://www.youtube.com/watch?v=Dex2H3Z7Wtg
左マタから山頂まで上がっちゃったんですか、白谷越えに出るにコノ谷に迷い込み、コレ上詰めれば重岩が右手やぜでしたワン。進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
山頂を踏んで一息つく。ゆっくりしたい気分を押さえ、すぐに戻り返す。石榑峠へ。そのまま県境稜線を南へ。電波塔跡地は小学生相手にソフトボールでもやれそうな雰囲気だ。
勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
小滝を連ねるようになる。左岸に台地が広がる。こんなところで幕営してみたいものだ。炭窯跡が現れた。水路のフタなどと言う、意外な砂防人工物が落ちていたりもする。一体、あんたは、どこから流れてきたんだい?
ココも緑ちゃんたち八風谷をさ迷い、金地峠(仮称)好いね、乗越しだけど。
谷の情報アリガトさん、25日にコノ当り大勢が歩くそうですよ。
いいお年を祈りたいですね。
[attachment=0]開演前.JPG[/attachment]
http://www.youtube.com/watch?v=7a7yb3dW ... re=related
~♪ キオッケロ きおつけろ ~♪ バックコーラス隊でしたワン
本年もありがとうございました、来年もよろしくです。
緑水。
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
ふ~さん お久だす
【ルート】 P(9:46)~760m二俣(10:48)~重ね岩Ⅱ群(12:00)~登山道940m付近(12:05)~竜ヶ岳
国道沿いゆえに見捨てられている谷にスポットを当てたのですね。
コゴロクは釣りに入ったことがありますが堰堤ばっかりですぐやめました。
あとは白谷越えのとき横切ったくらいで、あまり知りません。
それにしても茶屋川各支流は漁協が立ち入り禁止の高札を立てまくって壮観ですな。
お陰で谷名がよく分りますが。
「蓋聞 上古之世 未有文字 貴賤老少 口口相傳・・・」とは、平安期の歴史書『古語拾遺』の冒頭文らしい。漢文で書かれていると聞いただけで、私のように高校時代、古典が赤点だった人間にとっては卒倒しそうになる。
古語録谷・・・古語を記録するとは以前から意味深だなと思っていました。
そこから拾遺を思い付くとは古典でコテンコテンにやられた人にしては快挙じゃないですか。
しかし私は単なる当て字だと思うのですが。コゴロクって人の名だったのではないかな。
さて、「拾遺」というのは、辞書によれば「(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと」とある。
歳をとれば漏れたり落としたりするもんじゃて。ダダ漏れや。
ダダ漏れ→「だだ」は接頭語。はなはだしく漏れ出ること。際限なく漏れること。
際限なく漏れるってどんなんやろ(^◇^) フランソワーズ・モレションもびっくり。
そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
こんな感じでしょうか。涙が際限なく漏れとる。 「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
奇人と言うより、武者小路実篤の「お目出たき人」やな。
ところがだ。所詮、ふ~さんのやることはスキだらけだ。私はガストン・レビュファの如きアルピニストを志して以来の、人生初の大失態をやらかすことになった。
本来ならアイガーやモンブランの難壁を登っているはずが、なぜに鄙びた鈴鹿のヤブ沢を這っているのか。
答えはでましたかな?
数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。
殴り込みにドスを忘れていくようなもんじゃないか。決闘に拳銃を忘れるとか。
しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
ふっ、老いたの。
しかし「老いたる馬は道を忘れず」という諺もあります。ボケても登ることだけは忘れないから安心しんさい。
「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
これはリンクなんか貼らなくても有名ですね。鼻から牛乳といえばもっと分かるかも。
ワシは鼻から胃カメラでしたが。
しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
そこらへんの蔓を採取して、石で潰して半殺しにして、靴の上からグルグル巻いたらよかんべ。
進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
貴殿の人生さながらですね。
電波塔跡地は小学生相手にソフトボールでもやれそうな雰囲気だ。
ここはヘリポートに使えそうですね。安心して遭難ができる。
先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。
マニアックなこと。
900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
ふむ。数年前、冬枯れの金地谷を遡行したことあります。
国道金地橋起点で貴殿の言う金地峠経由で920pまで。小滝の点在する癒し系の谷だったですね。 ハリマオ
【ルート】 P(9:46)~760m二俣(10:48)~重ね岩Ⅱ群(12:00)~登山道940m付近(12:05)~竜ヶ岳
国道沿いゆえに見捨てられている谷にスポットを当てたのですね。
コゴロクは釣りに入ったことがありますが堰堤ばっかりですぐやめました。
あとは白谷越えのとき横切ったくらいで、あまり知りません。
それにしても茶屋川各支流は漁協が立ち入り禁止の高札を立てまくって壮観ですな。
お陰で谷名がよく分りますが。
「蓋聞 上古之世 未有文字 貴賤老少 口口相傳・・・」とは、平安期の歴史書『古語拾遺』の冒頭文らしい。漢文で書かれていると聞いただけで、私のように高校時代、古典が赤点だった人間にとっては卒倒しそうになる。
古語録谷・・・古語を記録するとは以前から意味深だなと思っていました。
そこから拾遺を思い付くとは古典でコテンコテンにやられた人にしては快挙じゃないですか。
しかし私は単なる当て字だと思うのですが。コゴロクって人の名だったのではないかな。
さて、「拾遺」というのは、辞書によれば「(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと」とある。
歳をとれば漏れたり落としたりするもんじゃて。ダダ漏れや。
ダダ漏れ→「だだ」は接頭語。はなはだしく漏れ出ること。際限なく漏れること。
際限なく漏れるってどんなんやろ(^◇^) フランソワーズ・モレションもびっくり。
そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
こんな感じでしょうか。涙が際限なく漏れとる。 「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
奇人と言うより、武者小路実篤の「お目出たき人」やな。
ところがだ。所詮、ふ~さんのやることはスキだらけだ。私はガストン・レビュファの如きアルピニストを志して以来の、人生初の大失態をやらかすことになった。
本来ならアイガーやモンブランの難壁を登っているはずが、なぜに鄙びた鈴鹿のヤブ沢を這っているのか。
答えはでましたかな?
数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。
殴り込みにドスを忘れていくようなもんじゃないか。決闘に拳銃を忘れるとか。
しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
ふっ、老いたの。
しかし「老いたる馬は道を忘れず」という諺もあります。ボケても登ることだけは忘れないから安心しんさい。
「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
これはリンクなんか貼らなくても有名ですね。鼻から牛乳といえばもっと分かるかも。
ワシは鼻から胃カメラでしたが。
しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
そこらへんの蔓を採取して、石で潰して半殺しにして、靴の上からグルグル巻いたらよかんべ。
進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
貴殿の人生さながらですね。
電波塔跡地は小学生相手にソフトボールでもやれそうな雰囲気だ。
ここはヘリポートに使えそうですね。安心して遭難ができる。
先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。
マニアックなこと。
900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
ふむ。数年前、冬枯れの金地谷を遡行したことあります。
国道金地橋起点で貴殿の言う金地峠経由で920pまで。小滝の点在する癒し系の谷だったですね。 ハリマオ
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
ふ~さま、こんにちは。
古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
なんじゃこれは?
コゴミを拾い歩きし化石レポかと思ふなれど、今は昔、神無月一日となりけり。
「蓋聞 上古之世 未有文字 貴賤老少 口口相傳・・・」とは、平安期の歴史書『古語拾遺』の冒頭文らしい。漢文で書かれていると聞いただけで、私のように高校時代、古典が赤点だった人間にとっては卒倒しそうになる。
風山入道殿赤点なれば、蒲公英大納言は黄点にて候ふ。
しかし、下流部の現状は変わらぬままだろうか。地形図と睨めっこしてみると、国道がクラ谷越えして再び古語録に接近するポイントまでに、五本の堰堤を数える。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
風山入道殿の涙せし二条の滝、いとあはれなり。
「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
荒廃せし谷、もののけが棲むといふなり。
その谷に入るは風山入道殿の他にあらず。
みなの者、風山入道殿を奇人変人といふなり。
「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
弘法にも筆の誤りといふなれど、風山入道殿は草鞋の誤りといふ、いとをかし。
それを我慢すると、美しい小滝や個性的な斜滝がたち現れる。窯跡に癒された後、再び小規模ながらナメの連瀑帯。インゼルを歩く。鹿が逃げる。何度も振り返ってはぴょんぴょん跳ねていく。次に現れたるは猿軍団。左岸の尾根の梢の上で高みの見物を決め込み始めた。
鹿、猿は風山入道を恐れ隠れるといふ。
下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
谷中にて進退窮まりし風山入道「釘を持て、釘を持て」と呼べども、これに応ふる従者もなし。
入道殿、奇人変人といふ噂まことにて候ふ。
進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
皮一枚でつながりし入道殿、さぞや悦に興じ入り候ふ。
いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
そのまま斜面を適当にかきあがれば、登山道。折しも登山者が下ってくる。天気は上々。気分も最高。
釈迦尊の指先にて興じる悟空の如く入道殿いたく悦び候ふ。
下界を見下ろし天上人になりけり。
小滝が現れる。快適な下降。そうこうするうち、ごそごそ動く影。あ、うり坊だ。しばらく無言の追いかけっこ。たかだかうり坊でも、相手の土俵じゃ、あちらの方が一枚も二枚も上手。やがて土手をかき上がって姿を消した。
うり坊を見つけし入道殿、これを追ふ。
捕らえれば喰らふという。
谷に棲まふもののけに負けじ入道殿、恐ろしや、恐ろしや。
足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
足元を守りし草鞋に感嘆し鯵堕子!鯵堕子!と舞い踊る風山入道殿、いとをかし。
蒲公英大納言
古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
なんじゃこれは?
コゴミを拾い歩きし化石レポかと思ふなれど、今は昔、神無月一日となりけり。
「蓋聞 上古之世 未有文字 貴賤老少 口口相傳・・・」とは、平安期の歴史書『古語拾遺』の冒頭文らしい。漢文で書かれていると聞いただけで、私のように高校時代、古典が赤点だった人間にとっては卒倒しそうになる。
風山入道殿赤点なれば、蒲公英大納言は黄点にて候ふ。
しかし、下流部の現状は変わらぬままだろうか。地形図と睨めっこしてみると、国道がクラ谷越えして再び古語録に接近するポイントまでに、五本の堰堤を数える。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
風山入道殿の涙せし二条の滝、いとあはれなり。
「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
荒廃せし谷、もののけが棲むといふなり。
その谷に入るは風山入道殿の他にあらず。
みなの者、風山入道殿を奇人変人といふなり。
「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
弘法にも筆の誤りといふなれど、風山入道殿は草鞋の誤りといふ、いとをかし。
それを我慢すると、美しい小滝や個性的な斜滝がたち現れる。窯跡に癒された後、再び小規模ながらナメの連瀑帯。インゼルを歩く。鹿が逃げる。何度も振り返ってはぴょんぴょん跳ねていく。次に現れたるは猿軍団。左岸の尾根の梢の上で高みの見物を決め込み始めた。
鹿、猿は風山入道を恐れ隠れるといふ。
下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
谷中にて進退窮まりし風山入道「釘を持て、釘を持て」と呼べども、これに応ふる従者もなし。
入道殿、奇人変人といふ噂まことにて候ふ。
進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
皮一枚でつながりし入道殿、さぞや悦に興じ入り候ふ。
いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
そのまま斜面を適当にかきあがれば、登山道。折しも登山者が下ってくる。天気は上々。気分も最高。
釈迦尊の指先にて興じる悟空の如く入道殿いたく悦び候ふ。
下界を見下ろし天上人になりけり。
小滝が現れる。快適な下降。そうこうするうち、ごそごそ動く影。あ、うり坊だ。しばらく無言の追いかけっこ。たかだかうり坊でも、相手の土俵じゃ、あちらの方が一枚も二枚も上手。やがて土手をかき上がって姿を消した。
うり坊を見つけし入道殿、これを追ふ。
捕らえれば喰らふという。
谷に棲まふもののけに負けじ入道殿、恐ろしや、恐ろしや。
足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
足元を守りし草鞋に感嘆し鯵堕子!鯵堕子!と舞い踊る風山入道殿、いとをかし。
蒲公英大納言
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
ふ~さん、こんばんは。お久です。
【日 時】 10月1日(土)
ふ~さんにしてはずいぶん鮮度の高いレポじゃないですか。
さて、「拾遺」というのは、辞書によれば「(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと」とある。
私の行きつけの散髪屋の横に獣医があります。
なるほど、我が古語録谷は「酷道421号」が通じて以来、語られることが滅多にない。お隣の大井谷・又川谷の美渓ぶりがフォーカスされる中、忘れ去られた谷だと言えよう。確かに下流部には険しい廊下帯が報告されている。(『鈴鹿の山と谷②p169』)
なるほど。今は昔の物語ですね。
しかし、下流部の現状は変わらぬままだろうか。地形図と睨めっこしてみると、国道がクラ谷越えして再び古語録に接近するポイントまでに、五本の堰堤を数える。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
そんなたいそうな。二筋の糸となって流れ落ちたふ~さんの涙は、2条50mの滝となって遡行者を喜ばせてくれましたとさ。
ところがだ。所詮、ふ~さんのやることはスキだらけだ。私はガストン・レビュファの如きアルピニストを志して以来の、人生初の大失態をやらかすことになった。
そんな大それた目標があったんですか。今ではガストでメシを食うしがない小市民?
数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
そんな人、ヤブコギにもいましたわ。(^^ゞ
しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
さすがふ~さん。あきらめませんな。
沢筋へ。本流の上流方向はいきなり無愛想な堰堤。我が左俣出合はすぐ目の前。恐る恐るアディダス靴を水に浸けてみる。挨拶代わりの小滝。うん、フリクションさえあれば悪くない。
フリクションがあればいいけどねえ。思わぬところでツルッといくのが恐い。
760m二俣に出る。ピンクに明るい左俣が手招きしている。思わず誘い込まれそうになるが、そこは我慢我慢。陰ってゴルジュくさい右俣の方が私にはお似合いか。暗い釜を伴った2m滝。その奥には10m滝の連瀑帯。待ってました!
こんな滝があったのね。なかなかいいじゃないですか。
下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
ここは一発、はだしで登ればよかったのに。知床のカムイワッカの湯ははだしで遡行しましたけど。
進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
ひとりで危ないことやってますねえ。嫁さんが読んだら二度と行かしてくれんよ。
いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
ここへ出てくるんですか。堰堤群から上はいい谷だったようですね。
先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
谷から谷へ。峠から自転車でビューンじゃないところがいいですね。
小滝を連ねるようになる。左岸に台地が広がる。こんなところで幕営してみたいものだ。炭窯跡が現れた。水路のフタなどと言う、意外な砂防人工物が落ちていたりもする。一体、あんたは、どこから流れてきたんだい?
ふ~さんも夜の街では聞かれそう。
足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
靴を脱ぐと、花崗岩質の砂粒がいやと言うほど出てきた。やれやれ。
これからの沢靴は勝利への3本ラインですね。
山日和
【日 時】 10月1日(土)
ふ~さんにしてはずいぶん鮮度の高いレポじゃないですか。
さて、「拾遺」というのは、辞書によれば「(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと」とある。
私の行きつけの散髪屋の横に獣医があります。
なるほど、我が古語録谷は「酷道421号」が通じて以来、語られることが滅多にない。お隣の大井谷・又川谷の美渓ぶりがフォーカスされる中、忘れ去られた谷だと言えよう。確かに下流部には険しい廊下帯が報告されている。(『鈴鹿の山と谷②p169』)
なるほど。今は昔の物語ですね。
しかし、下流部の現状は変わらぬままだろうか。地形図と睨めっこしてみると、国道がクラ谷越えして再び古語録に接近するポイントまでに、五本の堰堤を数える。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
そんなたいそうな。二筋の糸となって流れ落ちたふ~さんの涙は、2条50mの滝となって遡行者を喜ばせてくれましたとさ。
ところがだ。所詮、ふ~さんのやることはスキだらけだ。私はガストン・レビュファの如きアルピニストを志して以来の、人生初の大失態をやらかすことになった。
そんな大それた目標があったんですか。今ではガストでメシを食うしがない小市民?
数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
そんな人、ヤブコギにもいましたわ。(^^ゞ
しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
さすがふ~さん。あきらめませんな。
沢筋へ。本流の上流方向はいきなり無愛想な堰堤。我が左俣出合はすぐ目の前。恐る恐るアディダス靴を水に浸けてみる。挨拶代わりの小滝。うん、フリクションさえあれば悪くない。
フリクションがあればいいけどねえ。思わぬところでツルッといくのが恐い。
760m二俣に出る。ピンクに明るい左俣が手招きしている。思わず誘い込まれそうになるが、そこは我慢我慢。陰ってゴルジュくさい右俣の方が私にはお似合いか。暗い釜を伴った2m滝。その奥には10m滝の連瀑帯。待ってました!
こんな滝があったのね。なかなかいいじゃないですか。
下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
ここは一発、はだしで登ればよかったのに。知床のカムイワッカの湯ははだしで遡行しましたけど。
進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
ひとりで危ないことやってますねえ。嫁さんが読んだら二度と行かしてくれんよ。
いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
ここへ出てくるんですか。堰堤群から上はいい谷だったようですね。
先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
谷から谷へ。峠から自転車でビューンじゃないところがいいですね。
小滝を連ねるようになる。左岸に台地が広がる。こんなところで幕営してみたいものだ。炭窯跡が現れた。水路のフタなどと言う、意外な砂防人工物が落ちていたりもする。一体、あんたは、どこから流れてきたんだい?
ふ~さんも夜の街では聞かれそう。
足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
靴を脱ぐと、花崗岩質の砂粒がいやと言うほど出てきた。やれやれ。
これからの沢靴は勝利への3本ラインですね。
山日和
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
こんばんは、SHIGEKIさん。ふ~さん こんばんは。
わたしゃ、普通の人ですからね、12月には沢には行きませんよ(^_^;)おひさです。 忙しそうでんなぁ。
ここにも、12月に渓行く シトがいるわ。
と思ったら、大亀rep やないですか。
あらま、奇人変人呼ばわりして申し訳ございません。m(_ _)mそれにしても、古語録谷とは、よくぞ鈴鹿の東側からこないな渓へようこそ。
’01/8/14 に響きのエエ名前に期待して歩きました。
記憶は、堰堤を10個ほどへ~コラ越えたような・・・・。
白谷越へのルートで国道から古語録に降りるルートがあるでしょ。そこからすぐ上流側です。この重ね岩へ出る左股て???
SHIGEKIさんのお散歩にはもってこいでしょうね(^_-)こんなエエとこあったんですか~。
自宅②へ帰ったて鈴鹿通いはじめたら、また拾ってみようです。
SHIGEKI
ふ~さん
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
おこんばんは、緑水さん。よくぞ、私のことを覚えていてくれましたね。おはようございます、朝日がサンサン気持ち好い朝だワン。今日は大掃除をしようだヨン。
その前に朝市の買い物わっと、久しぶりのふ~さんお店を覗いてみようだワン
ワインもチーズも熟成するのに時間がかかるのです。(^_^;)ナンやコレ~、賞味期限が過ぎとるやんか。ヤブコギ朝市は鮮度が一番なのに。
お隣さんに行こうかな思えば、店主がコワイ顔で睨んでるがな。たたりがあるといけないからチョッと見ていこう。
看板娘はおるかいナア。
何言ってんのさ。緑さんの身体はムチのように強靱でしなやか。脳みそは活きが良くって頭蓋骨の中でぴちぴち泳いでるはずじゃ?あれ、中々好いじゃないの、緑ちゃん最近コンなのに飢えてるんだよな、肉体は限界来てるから脳の方の要求があるみたいなのさ。
わかっちゃいるけどやめられない♪ フグ料理もきのこ料理もスリリングで良い。刺すが強烈な臭いがする、食べたらいけないのがわかる。
色紙なんぞと言わず、緑さんの履いてるふんどしに揮毫(きごう)して差し上げますよ(^_-)ガストン・レビュファ??なんじゃこれは、パソ神社に聞こう。ポン出ましたよ エエエ、ふ~さんってこれほどの方とは知らず、数々の御無礼失礼しました。本人ともお話してるのに、次お会いするときはサイン色紙をお願いします。
わしを人間扱いしてくれたのは、うちのおふくろを除けば、緑さんが初めてです。そお言うもんだわサ、人間というものわ。
緑さんもいろいろ歩いてますね。さすがですね。左マタから山頂まで上がっちゃったんですか、白谷越えに出るにコノ谷に迷い込み、コレ上詰めれば重岩が右手やぜでしたワン。
ここは大きな滝場もないし、沢際を歩いて山靴でも大丈夫でしょう。地形図通りの平流です。金地峠(仮称)の南側も面白そうですよ。ココも緑ちゃんたち八風谷をさ迷い、金地峠(仮称)好いね、乗越しだけど。
谷の情報アリガトさん、25日にコノ当り大勢が歩くそうですよ。
ありがとさん。振り返ってみれば、今年は人類の針路を問われるような大きな岐路に差しかかったという思いもあります。若い世代に何を残してやれるのか、いや、積極的に何を残してあげるのかを真剣に問い続けねばならない新年となるでしょう。いろいろ大災害の年でした、借金残さず情が絆が育まれる新年になりますように。
いいお年を祈りたいですね。
緑さんもよいお年を!
ふ~さん
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
「お久だす」と言われて、「そんな女、知らんな~」と悩みましたがな(^^;) なんと我が○○友のハリさんじゃおま変か。どうせなら、ふ~さん「おハリだす」と言って欲しかったなぁ。(意味不明)ふ~さん お久だす
そりゃ、賢明ですわ。ひょっとして、噂されるような奇人変人とは一線を画すふりをしてるとか。いけませぬ、私をうち捨てるなんて。国道沿いゆえに見捨てられている谷にスポットを当てたのですね。
コゴロクは釣りに入ったことがありますが堰堤ばっかりですぐやめました。
そりゃそうですな。通りすがりの女みたいなもの。知りたくても知るすべもない。あとは白谷越えのとき横切ったくらいで、あまり知りません。
古語録にも「金治谷」と看板を立ててありますね。「地」ではなく、「治」を採用したようですが。そういえば橋の名前も「治」の字で記載されてます。もっとも、ふ~さんの場合は「知」ですが。それにしても茶屋川各支流は漁協が立ち入り禁止の高札を立てまくって壮観ですな。
お陰で谷名がよく分りますが
私は理路整然とした思考は苦手ですが、いい加減な思いつきだけはピカイチなんです。(^_^;)古語録谷・・・古語を記録するとは以前から意味深だなと思っていました。
そこから拾遺を思い付くとは古典でコテンコテンにやられた人にしては快挙じゃないですか。
しかし私は単なる当て字だと思うのですが。コゴロクって人の名だったのではないかな。
フランソワーズ・モレシャンだったら、アテントの紙おむつ持って優しく介護してあげてもいいなぁ。(~o~)歳をとれば漏れたり落としたりするもんじゃて。ダダ漏れや。
ダダ漏れ→「だだ」は接頭語。はなはだしく漏れ出ること。際限なく漏れること。
際限なく漏れるってどんなんやろ(^◇^) フランソワーズ・モレションもびっくり。
左様。まるで、私が悲嘆に暮れる姿を目の当たりにしたみたいだね。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
こんな感じでしょうか。涙が際限なく漏れとる。
これはこれは。過分なるお言葉うれしく頂戴いたします。「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
奇人と言うより、武者小路実篤の「お目出たき人」やな。
まぁ、言ってみれば、ヨーロッパアルプスの難峰、難壁を見た時、一瞬で見限ったというべきである。若くしてその非凡なる才能に気付いた当時の才気に満ちた私の姿を貼っておこう。本来ならアイガーやモンブランの難壁を登っているはずが、なぜに鄙びた鈴鹿のヤブ沢を這っているのか。
答えはでましたかな?
正確には、ワシは殴り込みにはアイゼンとピッケル持っていきます。殴り込みにドスを忘れていくようなもんじゃないか。決闘に拳銃を忘れるとか。
潜在意識の中では、「わざと忘れていったら、どう対処するかな~」って自分を試そうとしたんじゃ。自分に厳しく人には優しいふ~さん。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
ふっ、老いたの。
それは一般人の話であって、ワシの場合、老いたら介護施設と間違えてイノシシ用の檻に入りかねない。しかし「老いたる馬は道を忘れず」という諺もあります。ボケても登ることだけは忘れないから安心しんさい。
音楽に素養のないたんぽぽさんなんかのために貼ったんじゃい。「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
これはリンクなんか貼らなくても有名ですね。鼻から牛乳といえばもっと分かるかも。
ワシは鼻から胃カメラでしたが。
それにだ、鼻から胃カメラとは軟弱な。ワシなんぞ、口からぶっとい胃カメラを飲み込んでやったぜ。それにしても、吐瀉反応を抑える筋肉注射が痛かったなぁ。まあしかし、看護婦さん可愛かったから許してやるぜ。
蔓なんぞどこにあるんじゃ。K石油ショップに取って返して沢靴貸してもらえば良かったべな。それはそうと、半殺しって言葉は好きじゃないんで、生殺しと言ってね(^_-)しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
そこらへんの蔓を採取して、石で潰して半殺しにして、靴の上からグルグル巻いたらよかんべ。
ほっとけ。半殺しにしてやるぜ(-_-;)進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
貴殿の人生さながらですね。
第一号にならないでね。電波塔跡地は小学生相手にソフトボールでもやれそうな雰囲気だ。
ここはヘリポートに使えそうですね。安心して遭難ができる。
ワシの山行の引き出しはハリさんのオーディオルーム並みです。先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。
マニアックなこと。
鈴鹿にもいい谷が一杯ありますね。そういえば、この間大きなトチを見つけましたよ。一度、測ってみませんか?900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
ふむ。数年前、冬枯れの金地谷を遡行したことあります。
国道金地橋起点で貴殿の言う金地峠経由で920pまで。小滝の点在する癒し系の谷だったですね。
ふ~さん
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
これは、これは、蒲公英大納言さま。ふ~さま、こんにちは。
相変わらずの化石レポでんがな(^_^;)古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
なんじゃこれは?
コゴミを拾い歩きし化石レポかと思ふなれど、今は昔、神無月一日となりけり。
わしの方が一歩リードしているのか、はたまた我が輩は蒲公英大納言の後塵を拝しているというべきか。「蓋聞 上古之世 未有文字 貴賤老少 口口相傳・・・」とは、平安期の歴史書『古語拾遺』の冒頭文らしい。漢文で書かれていると聞いただけで、私のように高校時代、古典が赤点だった人間にとっては卒倒しそうになる。
風山入道殿赤点なれば、蒲公英大納言は黄点にて候ふ。
本当にそう思って頂いてるんでしょうか。いつもタンポポ氏の風下に立っているので、貴殿の屁の臭いをかがされる日常にほとほと嫌気がさしておる。(-_-;)しかし、下流部の現状は変わらぬままだろうか。地形図と睨めっこしてみると、国道がクラ谷越えして再び古語録に接近するポイントまでに、五本の堰堤を数える。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
風山入道殿の涙せし二条の滝、いとあはれなり。
まだ私は12月まで沢靴履くほど奇人変人道をまい進しておりませんよ。(^o^)「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
荒廃せし谷、もののけが棲むといふなり。
その谷に入るは風山入道殿の他にあらず。
みなの者、風山入道殿を奇人変人といふなり。
馬・鹿に恐れられるようになったら本物なんだけどねぇ。それを我慢すると、美しい小滝や個性的な斜滝がたち現れる。窯跡に癒された後、再び小規模ながらナメの連瀑帯。インゼルを歩く。鹿が逃げる。何度も振り返ってはぴょんぴょん跳ねていく。次に現れたるは猿軍団。左岸の尾根の梢の上で高みの見物を決め込み始めた。
鹿・猿は風山入道を恐れ隠れるといふ。
女・子供うち捨てて山中にて我が身一つの修行の身ですからね。何事も従者に頼らず自分で解決しないとさ。たんぽぽさん、自分のケツくらい自分で拭いてますか?下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
谷中にて進退窮まりし風山入道「釘を持て、釘を持て」と呼べども、これに応ふる従者もなし。
入道殿、奇人変人といふ噂まことにて候ふ。
こういう時は「ツラの皮」が厚い者ほど有利や(^_^)v進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
皮一枚でつながりし入道殿、さぞや悦に興じ入り候ふ。
山では天上人でも、ひとたび家に帰れば天井人。天井裏部屋に押し込められて小さくなってますわ。^^;いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
そのまま斜面を適当にかきあがれば、登山道。折しも登山者が下ってくる。天気は上々。気分も最高。
釈迦尊の指先にて興じる悟空の如く入道殿いたく悦び候ふ。
下界を見下ろし天上人になりけり。
うり坊もおいしそうだけど、BIWA爺のラスカル君の尻尾もおいしそう(^o^)小滝が現れる。快適な下降。そうこうするうち、ごそごそ動く影。あ、うり坊だ。しばらく無言の追いかけっこ。たかだかうり坊でも、相手の土俵じゃ、あちらの方が一枚も二枚も上手。やがて土手をかき上がって姿を消した。
うり坊を見つけし入道殿、これを追ふ。
捕らえれば喰らふという。
谷に棲まふもののけに負けじ入道殿、恐ろしや、恐ろしや。
それにしても、蒲公英大納言ってホント無駄に才能のある人なんですね。古典の素養もあるとは!その才能を世のため人のためにお使いくだされ。足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
足元を守りし草鞋に感嘆し鯵堕子!鯵堕子!と舞い踊る風山入道殿、いとをかし。
蒲公英大納言
風山入道
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
どうも、山日和さん。ふ~さん、こんばんは。お久です。
ありゃりゃ~ここにも「お久さん」が^^;港ごとにおなごはんみたいな。(ハリさんコメご参照を)
これって果たして褒められてるのか、けなされてるのか。【日 時】 10月1日(土)
ふ~さんにしてはずいぶん鮮度の高いレポじゃないですか。
山日和さん、いつもそこで診察してもらってたんですか。先週イブネで、先々週赤坂谷でただならぬ大型獣の咆吼を聞いたという証言がありますよ。さて、「拾遺」というのは、辞書によれば「(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと」とある。
私の行きつけの散髪屋の横に獣医があります。
蒟蒻物語ですね。私、古典苦手でしたけど。なるほど、我が古語録谷は「酷道421号」が通じて以来、語られることが滅多にない。お隣の大井谷・又川谷の美渓ぶりがフォーカスされる中、忘れ去られた谷だと言えよう。確かに下流部には険しい廊下帯が報告されている。(『鈴鹿の山と谷②p169』)
なるほど。今は昔の物語ですね。
今度は日本むかし話ですか。あなたもたんぽぽさんと並んで無駄に才能のあるお方なんですね。(^^;)しかし、下流部の現状は変わらぬままだろうか。地形図と睨めっこしてみると、国道がクラ谷越えして再び古語録に接近するポイントまでに、五本の堰堤を数える。そのための古語録谷右岸につけられた砂防林道かと思うにつけ、涙が二筋の糸となって落ちる。
そんなたいそうな。二筋の糸となって流れ落ちたふ~さんの涙は、2条50mの滝となって遡行者を喜ばせてくれましたとさ。
ガストも高いんで「餃子の銀将」か「キン肉マン直系の牛丼チェーン」にしといてね。ところがだ。所詮、ふ~さんのやることはスキだらけだ。私はガストン・レビュファの如きアルピニストを志して以来の、人生初の大失態をやらかすことになった。
そんな大それた目標があったんですか。今ではガストでメシを食うしがない小市民?
え?だれだれ??まさか山日和さん??数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
そんな人、ヤブコギにもいましたわ。(^^ゞ
往生際が悪いんです(-_-#)しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
さすがふ~さん。あきらめませんな。
職場でも、よくギャグってはツルッといってます。沢筋へ。本流の上流方向はいきなり無愛想な堰堤。我が左俣出合はすぐ目の前。恐る恐るアディダス靴を水に浸けてみる。挨拶代わりの小滝。うん、フリクションさえあれば悪くない。
フリクションがあればいいけどねえ。思わぬところでツルッといくのが恐い。
大きいのはこれくらいですよ。それだけに嬉しい楽しい。760m二俣に出る。ピンクに明るい左俣が手招きしている。思わず誘い込まれそうになるが、そこは我慢我慢。陰ってゴルジュくさい右俣の方が私にはお似合いか。暗い釜を伴った2m滝。その奥には10m滝の連瀑帯。待ってました!
こんな滝があったのね。なかなかいいじゃないですか。
ひらゆの森温泉には露天風呂が7つありますよね。ここは私いつも裸足で遡行してるけどね。下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
ここは一発、はだしで登ればよかったのに。知床のカムイワッカの湯ははだしで遡行しましたけど。
いつもなら、こういう時、山さんに助けてもらってんだけどね、でもさすがにここに来て携帯で呼び出すわけにはいかなかったし。まぁ、自助努力ということで^^;進退窮ったが、胡散臭そうな岩角もどきにかろうじてテープスリングをねじ込んだ。しばし、だまされてくれ。冷や冷やものだが、辛くも逃げ切る。首の皮一枚でつながった気分。
ひとりで危ないことやってますねえ。嫁さんが読んだら二度と行かしてくれんよ。
正確には「ここ」ではないんですよ。また、この件、触れますね。いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
ここへ出てくるんですか。堰堤群から上はいい谷だったようですね。
大白水谷を遡行して、御前峰でフィニッシュ!という、セットものの感覚ですか。(^_^;)先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
谷から谷へ。峠から自転車でビューンじゃないところがいいですね。
私は風来坊ではなく風山坊ですから。小滝を連ねるようになる。左岸に台地が広がる。こんなところで幕営してみたいものだ。炭窯跡が現れた。水路のフタなどと言う、意外な砂防人工物が落ちていたりもする。一体、あんたは、どこから流れてきたんだい?
ふ~さんも夜の街では聞かれそう。
イェーイ(意味不明)足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
靴を脱ぐと、花崗岩質の砂粒がいやと言うほど出てきた。やれやれ。
これからの沢靴は勝利への3本ラインですね。
山日和
ふ~さん
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
ふ~さん こんばんは
【日 時】 10月1日(土)
出た、やぶこぎ名物「ふ~さん漬け」や。
「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
だいぶ昔、SHIGEKIさんがレポしてましたで。
ニフティ時代やったかな。
SHIGEKIさん奇人変人にされてしもうたな。
「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
はっはっは。
こんなん、某とっちゃんなんか朝飯前みたいでっせ。
先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
金地谷はいつか歩く予定で、もう10年以上たってしまいました。
足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
スポーツシューズとは、okuちゃんみたいやね。
よい山旅を!
洞吹(どうすい)
【日 時】 10月1日(土)
出た、やぶこぎ名物「ふ~さん漬け」や。
「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
だいぶ昔、SHIGEKIさんがレポしてましたで。
ニフティ時代やったかな。
SHIGEKIさん奇人変人にされてしもうたな。
「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
はっはっは。
こんなん、某とっちゃんなんか朝飯前みたいでっせ。
先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
金地谷はいつか歩く予定で、もう10年以上たってしまいました。
足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
スポーツシューズとは、okuちゃんみたいやね。
よい山旅を!
洞吹(どうすい)
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
こんばんは、洞吹さん。ふ~さん こんばんは
まだまだ、こんなん浅漬けやね。そのうち、腐臭に近い臭気を放つ臭いレポに挑戦してみまっせ。【日 時】 10月1日(土)
出た、やぶこぎ名物「ふ~さん漬け」や。
確かにまっさきにSHIGEKIさん反応してくれましたしな。きっと苦虫をかみつぶしたような顔でレス打ったんやろな。彼とはこれまで良好な友人関係を保ってきたのですが、これをもって二人の縁が切れること確定や(>_<)。「谷筋は荒廃し、砂防堰堤の嵐」と聞きながら、それでも敢えて溯行しようとする輩がいるとするならば、それは間違いなく奇人変人のたぐいであろう。
だいぶ昔、SHIGEKIさんがレポしてましたで。
ニフティ時代やったかな。
SHIGEKIさん奇人変人にされてしもうたな。
お~頼もしい。上には上が・・・?しかし、私は今後人のことは何も言えない・・・(T_T) 前科者か、わし。「ないっ!沢靴がないっ!!」途端に頭の中で、バッハの『トッカータとフーガ・ニ短調』が鳴り響いた。「アホちゃう?」ではなく、「アホやんけ~!」の世界だった。
はっはっは。
こんなん、某とっちゃんなんか朝飯前みたいでっせ。
沢登りというより、沢歩き感覚でしょうか。先週、天狗谷を溯行してカニグチ谷を下降しているので、勝手知ったる県境線。900mピークから920mピークに歩き、ここから西進。870mの金地峠(仮称)へ。いよいよ古語録谷右俣に当たる金地谷の下降だ。
金地谷はいつか歩く予定で、もう10年以上たってしまいました。
そこまでフットワークが軽ければ言うことなしなんやけど。足下に視線をやる。今日の殊勲は、他ならぬ君だ。よくやった!Adidasのスポーツシューズ君!!
スポーツシューズとは、okuちゃんみたいやね。
よい新車の旅を!よい山旅を!
洞吹(どうすい)
ふ~さん
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
おお~。ふ~さんお懐かしゅうございます。
お留守の間に勝手に復活しております あきたぬき でございます。
覚えておられますでしょうか?
>【日 時】 10月1日(土)
さすがふ~さん漬け込みの年季が違います。私などの3週間程度の浅漬けはまだまだ漬け込みが浅いと痛感。
>国道から離れる古語録谷の上流部はどうなのだろう。いささかなりとも、本来の谷の空気を感じ取れるかもしれない。ならばだ、古語録の語られない部分を「拾遺」してやるぜ。
私も古語録谷の支流、太尾の長池付近に突き上げる谷に迷い込んで源頭部を詰めたことがあります。よく判らないけど私が石榑峠から歩いたコースとどっかでクロスしているのは間違いなさそう。
>数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
私も桑名時代に朝明で登山靴忘れたことに気がついたことがあります。そんとき履いていたのはサンダルだったんだけど、そのままサンダルで鈴鹿を歩くか帰って登山靴をもって近場の養老にするかを天秤にかけ後者を選んだのでした。
そんなことで一度払った500円を返してとお願いしたら、快く返してもらいました。おじさんもいいとこあります。
>しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
まあ、名古屋から高速代払ってはるばるやってきたら魂が抜ける気持ちは判らないことはありません。しかし、靴を車に積んだままにしとくと熱で直ぐに裏がはげませんか?
>沢筋へ。本流の上流方向はいきなり無愛想な堰堤。我が左俣出合はすぐ目の前。恐る恐るアディダス靴を水に浸けてみる。挨拶代わりの小滝。うん、フリクションさえあれば悪くない。
そうですね。花崗岩なら普通靴でもそこそこ行けますね。石灰岩の沢でなくて良かったですね。これも、天のお恵みですよきっと。
>下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
単独の沢でハーケンまで準備してるとは思いもしませんでした。あんましむちゃしちゃ行けませんががね。ハーケンといえばたしかマークスの山の凶器がこれだった記憶が。
>いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
写真の岩すごいですね。こんな凄いのが重ね岩の裏手にあるんだ。しかも指のようなって例えがまとも。
しかし、ふ~さんは、キーボードを前にすると人格が変わるんですね。改めておもいひた。
またよろしくお願いします。
あきたぬき
お留守の間に勝手に復活しております あきたぬき でございます。
覚えておられますでしょうか?
>【日 時】 10月1日(土)
さすがふ~さん漬け込みの年季が違います。私などの3週間程度の浅漬けはまだまだ漬け込みが浅いと痛感。
>国道から離れる古語録谷の上流部はどうなのだろう。いささかなりとも、本来の谷の空気を感じ取れるかもしれない。ならばだ、古語録の語られない部分を「拾遺」してやるぜ。
私も古語録谷の支流、太尾の長池付近に突き上げる谷に迷い込んで源頭部を詰めたことがあります。よく判らないけど私が石榑峠から歩いたコースとどっかでクロスしているのは間違いなさそう。
>数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
私も桑名時代に朝明で登山靴忘れたことに気がついたことがあります。そんとき履いていたのはサンダルだったんだけど、そのままサンダルで鈴鹿を歩くか帰って登山靴をもって近場の養老にするかを天秤にかけ後者を選んだのでした。
そんなことで一度払った500円を返してとお願いしたら、快く返してもらいました。おじさんもいいとこあります。
>しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
まあ、名古屋から高速代払ってはるばるやってきたら魂が抜ける気持ちは判らないことはありません。しかし、靴を車に積んだままにしとくと熱で直ぐに裏がはげませんか?
>沢筋へ。本流の上流方向はいきなり無愛想な堰堤。我が左俣出合はすぐ目の前。恐る恐るアディダス靴を水に浸けてみる。挨拶代わりの小滝。うん、フリクションさえあれば悪くない。
そうですね。花崗岩なら普通靴でもそこそこ行けますね。石灰岩の沢でなくて良かったですね。これも、天のお恵みですよきっと。
>下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
単独の沢でハーケンまで準備してるとは思いもしませんでした。あんましむちゃしちゃ行けませんががね。ハーケンといえばたしかマークスの山の凶器がこれだった記憶が。
>いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
写真の岩すごいですね。こんな凄いのが重ね岩の裏手にあるんだ。しかも指のようなって例えがまとも。
しかし、ふ~さんは、キーボードを前にすると人格が変わるんですね。改めておもいひた。
またよろしくお願いします。
あきたぬき
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
おお、なんとまぁ、あきたぬき様にござりますか!長らくのブランクお許しあれ。私も長らくリハビリの日々でした。そして、貴殿の復活、心より歓迎申し上げます。おお~。ふ~さんお懐かしゅうございます。
お留守の間に勝手に復活しております あきたぬき でございます。
覚えておられますでしょうか?
なあに、なあに、ふな寿司や、くさやレベルのつけ込み具合はまだまだ青臭い。わしのレポなんぞ、パンパンにふくらんだシュールストレミング缶を開ける「一か八か」感がありますね。>【日 時】 10月1日(土)
さすがふ~さん漬け込みの年季が違います。私などの3週間程度の浅漬けはまだまだ漬け込みが浅いと痛感。
あきたぬちゃんは付近をくまなく歩いていそうだから、きっとどこかでクロスしてるはずですよ。>国道から離れる古語録谷の上流部はどうなのだろう。いささかなりとも、本来の谷の空気を感じ取れるかもしれない。ならばだ、古語録の語られない部分を「拾遺」してやるぜ。
私も古語録谷の支流、太尾の長池付近に突き上げる谷に迷い込んで源頭部を詰めたことがあります。よく判らないけど私が石榑峠から歩いたコースとどっかでクロスしているのは間違いなさそう。
サンダルではさすがに登山の新時代を築くわけにゃいきませんねぇ。これってアキたぬちゃんが養老で沢登りした時のことかなぁ。それとも・・・>数年前のことだ。これは私の友人の話である。遠路はるばる登山に来たというのに、ヤツは「登山靴を忘れた~」と一人騒いでいた。私は彼を横目に「ふっふっふっ、愚かな奴じゃ」と同情以前に唖然としていた。そんな芸当が出来る彼を畏敬の念を持って眺めていたとも言えよう。しかし、どうだ。まさに同じことが我が身に起ころうとは!
私も桑名時代に朝明で登山靴忘れたことに気がついたことがあります。そんとき履いていたのはサンダルだったんだけど、そのままサンダルで鈴鹿を歩くか帰って登山靴をもって近場の養老にするかを天秤にかけ後者を選んだのでした。
そんなことで一度払った500円を返してとお願いしたら、快く返してもらいました。おじさんもいいとこあります。
そういや、うちの子供が小さかった時、早朝、眠ってるところをだっこして車に乗せたことがあってね。いざ、車から降りて山歩きしようと思ったら、靴を家の玄関に置き忘れたことに気が付いたことがあります。(-_-;) 結局、その時には、里の靴屋が開店するのを待って安靴を買いましたわい。
おー!これは大変。確かに真夏の強烈な日射しに照らされた炎天下の車内は、JAF資料によると、ダッシュボードで70℃越えする場合もあるっていうし。確かにまずいな。でもまぁ、アディダス靴で山登りすることは今後はないと固く信じてます。>しばらく魂が抜けていたが、次の瞬間、車に積んであったAdidasのスポーツ靴をガシッと掴んで足を突っ込んだ。よっしゃ、こうなったら、この靴で沢登りの新時代を築いてやるぜ。
まあ、名古屋から高速代払ってはるばるやってきたら魂が抜ける気持ちは判らないことはありません。しかし、靴を車に積んだままにしとくと熱で直ぐに裏がはげませんか?
まんざら神も捨てたもんじゃない(^_^;)>沢筋へ。本流の上流方向はいきなり無愛想な堰堤。我が左俣出合はすぐ目の前。恐る恐るアディダス靴を水に浸けてみる。挨拶代わりの小滝。うん、フリクションさえあれば悪くない。
そうですね。花崗岩なら普通靴でもそこそこ行けますね。石灰岩の沢でなくて良かったですね。これも、天のお恵みですよきっと。
マークスの山ときましたか。かつて鈴鹿の沢を単独で下降している時に大失敗したことがあってね。滝の中段まで懸垂したのはいいんだけど、そこから滝下に下降したいのに、肝心の支点が全く取れなくて八方ふさがり。下降も登り返すのも不可能(汗;)>下段は直登。中段に取付き、さらに上段を探る。上段の滝は右岸側に取り付いてみたが、意外に難関。いや、スポーツシューズでは意外に難関と言うべき。流芯を突破しようとするが、つるつるしてフリクションが利かない。高度感も出てきた。冷や汗が出る。やむなく巻こうにも岩がボロボロ抜けてくる。すがる木立もない。バイルも役立たず。まさか退路を保証するためのハーケンが必要だとは思いもしなかった。
単独の沢でハーケンまで準備してるとは思いもしませんでした。あんましむちゃしちゃ行けませんががね。ハーケンといえばたしかマークスの山の凶器がこれだった記憶が。
とにかく、ハーケンを打ち込むリスもない。足元はスラブ。敢えて突破口があるとするならば、時間かけてリングボルトをねじねじ打ち込むくらいしか・・・ってくらい追い込まれました。しかし、フリーのルート工作目的でもない限り、そんなもの持ち運ぶはずもない。失敗に失敗を重ねるたびごとに装備が際限なく重くなってしまう・・・じゃたまらないしね。(>_<)
今回は車内にハーケン置いて行ったからどうにもなりませんでした。やむなく、ソーンスリングの120cmと7mm180cmの細引きを結束して人工で恐々下りましたよ。
鈴鹿は面白い場所が一杯ありますね。>いきなり岩の基部の展望地に飛び出した。重ね岩の裏手の岩塊群だ。指のような巨岩が天を指している。見下ろすと電波塔跡がさら地になっている。伊勢平野と伊勢湾も遙か眼下だ。
写真の岩すごいですね。こんな凄いのが重ね岩の裏手にあるんだ。しかも指のようなって例えがまとも。
こちらの人格の方が表なんです(^O^) 今後ともよろしゅう。しかし、ふ~さんは、キーボードを前にすると人格が変わるんですね。改めておもいひた。
またよろしくお願いします。
あきたぬき
ふ~さん
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
金地谷の小滝も見たくなりました。
いつか絶対に行きます。
古語録谷下部はふーさんの予想通り、何も無く堰堤の嵐でした。
唯一、見たかった古語録滝だけ、拝めて、取り敢えず良かったです。あと水が奇麗だったこと。
また、ふーさんの古語録谷上部の情報も知れて良かったです。
いつか絶対に行きます。
古語録谷下部はふーさんの予想通り、何も無く堰堤の嵐でした。
唯一、見たかった古語録滝だけ、拝めて、取り敢えず良かったです。あと水が奇麗だったこと。
また、ふーさんの古語録谷上部の情報も知れて良かったです。
Re: 【鈴鹿】 古語録拾遺物語/古語録谷左俣~古語録谷右俣周遊
michiさん、おはようございます。
金地・・という名前が正しいとすれば鉱山関係の臭いもします。
ただ、金治・・・と表記する説もありますね。
しかし、花崗岩質の美しい沢と水流は、小柄な滝であっても絵になりますね。
これまで竜ヶ岳の南西面はほとんど顧みられることもありませんでしたが、なかなか捨てがたい味があると思います。
尾根筋もトレース可能ですし、登路のひとつとして登る人は登っているようですよ。
是非、楽しんでみてください。
ふ~さん
さすが、鈴鹿の沢の制覇を目指すmichiさんらしいですね。平凡な沢ですが、炭焼き窯跡があったりで、かつては山稼ぎ衆がこぞって押し寄せたんでしょう。金地谷の小滝も見たくなりました。
いつか絶対に行きます。
金地・・という名前が正しいとすれば鉱山関係の臭いもします。
ただ、金治・・・と表記する説もありますね。
古語録滝はまだ残っているんですか。なんだか嬉しい気分です。古語録谷下部はふーさんの予想通り、何も無く堰堤の嵐でした。
唯一、見たかった古語録滝だけ、拝めて、取り敢えず良かったです。あと水が奇麗だったこと。
スケールの大きな滝を豪快に登るmichiさんにとってみれば、変化に乏しい沢なのかもしれません。また、ふーさんの古語録谷上部の情報も知れて良かったです。
しかし、花崗岩質の美しい沢と水流は、小柄な滝であっても絵になりますね。
これまで竜ヶ岳の南西面はほとんど顧みられることもありませんでしたが、なかなか捨てがたい味があると思います。
尾根筋もトレース可能ですし、登路のひとつとして登る人は登っているようですよ。
是非、楽しんでみてください。
ふ~さん