【鈴鹿】2025年の山納めは新雪と霧氷の霊仙山
Posted: 2026年1月05日(月) 23:23
【日 付】2025年12月28日(日)
【山 域】鈴鹿北部 霊仙山
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】落合8:20---9:20笹峠9:35---10:35近江展望台---11:50最高点13:00---13:20霊仙山三角点---
13:55お虎ヶ池14:10---15:05汗拭き峠---15:50落合
2025年の山納めはどこにしようか。行ったことがなく、天気が良くて暖かい南伊勢や尾鷲方面の山に心が
動いたが、雪が降ればやっぱり雪の山に足が向いてしまう。結局鈴鹿の霊仙山に落ち着いてしまった。
去年の今頃はようやく松葉杖が取れたばかりで、Wストックで武装して湖南の低山三上山に登ったのだが、
たかだか標高差300mほどの山で青息吐息。下りでは痛みに顔を歪めながらコースタイムの倍近くの時間をか
ける始末だった。
あれから1年の内に雪山、無雪期のバリハイ、沢登りと、ひと通りの山をこなしてきた。
途中で腱板断裂という思わぬアクシデントもあったが、ようやく人並みに歩くことができるようになった。
今でも肩の痛みは治まることはないのだが。
登山口の今畑のスペースは満車だったので落合まで入る。こちらも10台ほどが先着しており、なんとか空
いていたスペースに車を潜り込ませた。
13年前の2月に訪れた時には1台の車もなかったのだが、冬でもずいぶん人気の山にになったようだ。
横を流れる小川は凍っている。寒気が入って山には新雪が積もっているだろう。
少し戻って今畑の登山口から登行開始。先客のトレースが深々と付けられて立派な道ができあがっている。
徒歩でしか辿り着けない、雪の中に佇む今畑の廃屋群は物悲しさを感じさせる。
面白味の無い暗い植林の中の道を笹峠まで上がると、林相が変わって明るい自然林の森が迎えてくれた。
部分的に見える植林は新雪で飾られたクリスマスツリーのようだ。
笹峠からはブナ混じりの気持のいい疎林の尾根となり、やがて近江展望台への急登が始まる。
雪が深くなってきた。思ったよりも新雪が積もったようだが、先行者のトレースのおかげで苦しい急斜面も
ジグザクを切って、何も考えずに足を運ぶことができる。いつもならトレースがあるとガッカリするのだが、
今日は実にありがたい。
濃いガスに包まれて視界はほとんどない。ただひたすら足を動かすだけである。
傾斜が緩むと近江展望台のはずだが、展望は皆無。ここからは緩やかな南西尾根を行く。
気持ち空が明るくなってきた。わずかな青い部分が次第に広がって行く。そして視線の先に最高点のあたりが
姿を現した。低い雲に頭を押さえられるようにして青空の下の稜線のスカイラインが目の前に延びている。
こうでなくてはいけない。天気予報では昼前から晴れだ。これからどんどん青空が広がって行くだろう。
無雪期にはカレンフェルトの露岩がゴロゴロして歩きにくいところだが、まだ完全に雪で埋まり切っておらず、
歩きにくいことに変わりはなかった。一旦スノーシューを履いたが、トレースを外すとヒザ下まで沈む重い雪だ。
笹峠あたりでは儚げな薄い霧氷だったが、ここまで来ると潅木にはびっしりと霧氷が着いて、エビのしっぽも
できていた。スノーシューを外して手にぶらさげながらトレースに復帰する。
最高点の手前からは頭上には一気に青空が広がった。霧氷には青空がよく似合う。
最高点の山頂には多くの人影が見えた。みなさん最高のランチタイムを楽しんでいるのだろう。
再びスノーシューを履いて、トレースを外しながらフラフラと斜面を彷徨う。
こういう場面で真っすぐに上がったのではもったいない。
最高点では伊吹山と奥美濃の山々、御嶽、中央アルプスの山々が出迎えてくれた。雲の上に御池と藤原も頭を
出している。ランチタイムを開始してしばらくすると誰もいなくなった。
この贅沢な景色を貸し切りで楽しむ。今日は鍋を用意できなかったのが残念である。
食後は霊仙山三角点へ向かう。三角点へのゆったりとした雪原が広がる尾根と、南西尾根との間に緩やかに
上がってきた大洞谷の源頭が作り出すたおやかな地形は、ずっと見ていても飽きることがない。なにか日本離れ
した風景を感じる。
三角点の標柱にもおなじみのエビのしっぽが着いていた。
さあ、下ろう。登山道は少し戻ってから回り込むようにして付けられているが、お虎ヶ池方面へダイレクトに
ショートカットするのが雪の霊仙山の楽しみ方だ。しかし先行者は律儀に登山道通りに歩いているようだ。
ノートレースの新雪を楽しみながら登山道のラインまで下る。
お虎ヶ池の標識にはなぜか「お虎」の文字がなく、「お池」とだけ書かれていた。伝説は上書きされたのだろうか。
午後になると雪が緩んできた。午前中のビブラムに吸い付くようにグリップする雪質とは打って変わって、足
を出せばズルズル滑る嫌な雪になってきた。
途中からチェーンスパイクを履くが、すぐに高下駄状態になってしまうのでストックで叩いて雪を落としながら
歩く。汗拭き峠からは谷側がかなりの急斜面なのでなおさら気を遣わされた。
谷底まで下ればひと安心。落合への緩い道を坦々と歩くだけである。
廃村落合には多くの建物が残されている。人けのない廃屋の群れは、今畑と同様にもののあはれを感じさせた。
山日和
【山 域】鈴鹿北部 霊仙山
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】落合8:20---9:20笹峠9:35---10:35近江展望台---11:50最高点13:00---13:20霊仙山三角点---
13:55お虎ヶ池14:10---15:05汗拭き峠---15:50落合
2025年の山納めはどこにしようか。行ったことがなく、天気が良くて暖かい南伊勢や尾鷲方面の山に心が
動いたが、雪が降ればやっぱり雪の山に足が向いてしまう。結局鈴鹿の霊仙山に落ち着いてしまった。
去年の今頃はようやく松葉杖が取れたばかりで、Wストックで武装して湖南の低山三上山に登ったのだが、
たかだか標高差300mほどの山で青息吐息。下りでは痛みに顔を歪めながらコースタイムの倍近くの時間をか
ける始末だった。
あれから1年の内に雪山、無雪期のバリハイ、沢登りと、ひと通りの山をこなしてきた。
途中で腱板断裂という思わぬアクシデントもあったが、ようやく人並みに歩くことができるようになった。
今でも肩の痛みは治まることはないのだが。
登山口の今畑のスペースは満車だったので落合まで入る。こちらも10台ほどが先着しており、なんとか空
いていたスペースに車を潜り込ませた。
13年前の2月に訪れた時には1台の車もなかったのだが、冬でもずいぶん人気の山にになったようだ。
横を流れる小川は凍っている。寒気が入って山には新雪が積もっているだろう。
少し戻って今畑の登山口から登行開始。先客のトレースが深々と付けられて立派な道ができあがっている。
徒歩でしか辿り着けない、雪の中に佇む今畑の廃屋群は物悲しさを感じさせる。
面白味の無い暗い植林の中の道を笹峠まで上がると、林相が変わって明るい自然林の森が迎えてくれた。
部分的に見える植林は新雪で飾られたクリスマスツリーのようだ。
笹峠からはブナ混じりの気持のいい疎林の尾根となり、やがて近江展望台への急登が始まる。
雪が深くなってきた。思ったよりも新雪が積もったようだが、先行者のトレースのおかげで苦しい急斜面も
ジグザクを切って、何も考えずに足を運ぶことができる。いつもならトレースがあるとガッカリするのだが、
今日は実にありがたい。
濃いガスに包まれて視界はほとんどない。ただひたすら足を動かすだけである。
傾斜が緩むと近江展望台のはずだが、展望は皆無。ここからは緩やかな南西尾根を行く。
気持ち空が明るくなってきた。わずかな青い部分が次第に広がって行く。そして視線の先に最高点のあたりが
姿を現した。低い雲に頭を押さえられるようにして青空の下の稜線のスカイラインが目の前に延びている。
こうでなくてはいけない。天気予報では昼前から晴れだ。これからどんどん青空が広がって行くだろう。
無雪期にはカレンフェルトの露岩がゴロゴロして歩きにくいところだが、まだ完全に雪で埋まり切っておらず、
歩きにくいことに変わりはなかった。一旦スノーシューを履いたが、トレースを外すとヒザ下まで沈む重い雪だ。
笹峠あたりでは儚げな薄い霧氷だったが、ここまで来ると潅木にはびっしりと霧氷が着いて、エビのしっぽも
できていた。スノーシューを外して手にぶらさげながらトレースに復帰する。
最高点の手前からは頭上には一気に青空が広がった。霧氷には青空がよく似合う。
最高点の山頂には多くの人影が見えた。みなさん最高のランチタイムを楽しんでいるのだろう。
再びスノーシューを履いて、トレースを外しながらフラフラと斜面を彷徨う。
こういう場面で真っすぐに上がったのではもったいない。
最高点では伊吹山と奥美濃の山々、御嶽、中央アルプスの山々が出迎えてくれた。雲の上に御池と藤原も頭を
出している。ランチタイムを開始してしばらくすると誰もいなくなった。
この贅沢な景色を貸し切りで楽しむ。今日は鍋を用意できなかったのが残念である。
食後は霊仙山三角点へ向かう。三角点へのゆったりとした雪原が広がる尾根と、南西尾根との間に緩やかに
上がってきた大洞谷の源頭が作り出すたおやかな地形は、ずっと見ていても飽きることがない。なにか日本離れ
した風景を感じる。
三角点の標柱にもおなじみのエビのしっぽが着いていた。
さあ、下ろう。登山道は少し戻ってから回り込むようにして付けられているが、お虎ヶ池方面へダイレクトに
ショートカットするのが雪の霊仙山の楽しみ方だ。しかし先行者は律儀に登山道通りに歩いているようだ。
ノートレースの新雪を楽しみながら登山道のラインまで下る。
お虎ヶ池の標識にはなぜか「お虎」の文字がなく、「お池」とだけ書かれていた。伝説は上書きされたのだろうか。
午後になると雪が緩んできた。午前中のビブラムに吸い付くようにグリップする雪質とは打って変わって、足
を出せばズルズル滑る嫌な雪になってきた。
途中からチェーンスパイクを履くが、すぐに高下駄状態になってしまうのでストックで叩いて雪を落としながら
歩く。汗拭き峠からは谷側がかなりの急斜面なのでなおさら気を遣わされた。
谷底まで下ればひと安心。落合への緩い道を坦々と歩くだけである。
廃村落合には多くの建物が残されている。人けのない廃屋の群れは、今畑と同様にもののあはれを感じさせた。
山日和
昔は寂しいぐらいの時もあったのに