【台高】蓮小学校跡から檜塚周回とヤミナベ平で欧風ランチ
Posted: 2011年11月28日(月) 23:51
【 日 付 】2011年11月27日
【 山 域 】台高北部 檜塚・明神岳周辺
【メンバー】びぃ、zipp
【 天 候 】うす曇り
【 ルート 】《蓮小学校から尾根道(往路)、ヌタハラ谷・左岸山腹道(復路)》
07:20 蓮小学校跡地 --- 08:20~30 林道登山口(822標高点付近)--- 09:20~30 稜線1214標高点西コル--- 10:15~10:30 檜塚奥峰 --- 11:25~13:05 ヤミナベ平(昼食) --- 14:00~14:15 ヒキウス平ブナのブナの展望所--- 14:30 ヌタハラ谷コウセン滝滝口 --- 15:10 ヌタハラ左岸山腹道二俣--- 15:40 夫婦滝展望広場--- 15:50~16:05 林道古道分岐点--- 16:25 駐車地
蓮小学校跡には、伐採木材がまた運び込まれている。ヌタハラ林道の架線場は再稼働を始めたのかな?
邪魔にならないよう広場の隅、紅葉したモミジのもとに車を止めた。[attachment=4]PB270461_640.jpg[/attachment]
二つの谷を二つの鉄板橋で渡り、822標高点から降りる尾根に取付く。道はあるのだが、前回より多少減りはしたものの相変わらず伐採木が倒れこみ、道を塞いでいる。雪が積もるまでに、伐採木を片付けてもらえると有り難いのだが。
仕方なく岩場を巻いて尾根を直登する。思ったより早く植林が切れ林道に飛び出した。822標高点のすぐ下である。
ポストのある登山口で休憩、空はうす曇り。
急登の尾根道を登り、山腹をトラバースに移るとバイケイソウが青い芽を覗かせている。台風で早々と落葉した林に、あたたかな小春日和が続き勘違いしたのだろう。
稜線1214標高点で、びぃちゃん持参のカリントウ饅頭をおいしいと頬張っていると、林の枝先をかすめるように、30羽ぐらいの群れの小鳥たちが稜線を三派に渡り越えていく。そして、次に上空に悠然と現れたのはタカだ。
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冬枯れの木立、クモの巣のごとく枝先が影を落としたこの稜線はいい。
とはいっても、新緑の鮮やかな緑の頃、紅葉の頃、まして梅雨時期の緑濃い雨滴までも本人はいいというのだからあてにもならない云い草かもしれない。
「霜!」びぃちゃんの声に振り返り見ると、樹下の白い雪を指している。霜じゃないやろ雪!?…、否、昨日の霧氷のカケラや。
昨日の霧氷はきょうまで残っているところをみると、大きく成長した霧氷だったようだ。
奥峰。大峰に大台ケ原、伊勢の朝熊辺りに堀坂山。奥峰からこのような展望を見るのは久しぶりだ。残念ながら海は見えずに雲が湧き立っている。
そしてヒキウス平に視線を移すと、焦げ茶色に枯れたシダ地がよく目立つ。ヒメザサが後退してどんどんイワヒメワラビのシダ地が広がっているようだ。
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キノコを探しながらヤミナベ平(俗称)を目指す。ムキタケは目にするが、手の届かない高所だったり、腐りかけていたり。結局ひとつもキノコを得られずにランチ場に到着だ。オオアカゲラが2羽、キョキョッ。
今日の食当は珍しくわたし。自家製のかりかりベーコン・フライドガーリック・クルトン・ほうれん草をオニオンスープにトッピング。とろけるチーズをのせてバッケットを焼く。
これだけで十分なのに、びぃちゃんのザックから次々いろいろなもの出てくる。生ハムでアボガドやらパプリカなどを巻きだした。ソーセージも出てきたのでスープに放り込む。オニオンスープは具だくさんの欧風鍋の様相だ。
今回はじめて欧風ランチをしたけど、体も温まり美味しく、簡単(仕込みは必要)で
いい。しかしちょっと食べすぎた(^^;。
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ヒキウス平の稜線を歩いていると、樹林の間から見るヌタハラ谷中間尾根に二人の人影。
「大魔王~」と呼ぶとすぐ返事が返ってくる(^^)。ヌタウを登って来ているはずのpiccoloさんとケルトたんだ。
ヒキウスを降りる前にと、ブナの木立の展望所で腰を下ろす。ザックにビール缶がまだ残っていたのでゴクリ。
奥峰展望所に現れた二人を撮ろうと待つが、ちょっと現れてすぐ消えちゃった、残念。
足元の枝谷に飛び込み、滝を巻いて本谷、コウセン滝上。左岸道、右岸道、左岸道を辿って不動滝。きょうは滝下には降りずに道から見て過ごす。
山腹道を降りて出合う、枝谷の大規模崩壊地。苔生した岩やらカツラの大木など跡形もなく、表土や岩が剥き出しになった土石流が流れ落ちた痕。
唯一名残を残すのは、杣道上部に掛かっていた滝と流されずに残った対岸のトタン小屋。
そうして、対岸に渡り杣道を行くと樹間から夫婦滝が望められるではないか!びっくりだ!!
杣道を外して、夫婦滝を見に行くと夫婦滝手前の左岸が崩壊し、今まで全貌が見えなかった夫婦滝が上段下段ともに姿を現していた。デッカイっ滝だ。
生憎下段の上部は樹が被っているが、それでも素晴らしい滝だ。
ただ滝下が土砂で埋まってしまっているが痛々しい。サルの群れがその河原となった滝下を対岸へ渡って行く。
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林道を歩いていると上から呼ぶ声がする。piccoloさんたちだ。
林道の古道分岐点で二人を待つことにする。
林道のカーブから現れた二人は、親タヌキと子タヌキのよう(^^)。二人ともお腹に大きなサイドバックを付けた姿がそう見させたのだ。元気そうで何より(^^)。
しばらくぶりの出会いだったけど、親しく話をしてわかれる。二人は林道、わたしたちは古道を行く。
蓮の廃村中にあるサクラの大木の下に奉られている山の神(?)に挨拶して駐車地に戻った。伐採木が横たわっているけど、早い早い!20分だ。