【鈴鹿】晩秋の宮指路・入道が岳
Posted: 2011年11月28日(月) 20:03
日頃はみなさんのレポを読むだけの会員です。
歩く道はほとんどが一般登山道で、ヤブコギは追い込まれたときだけ。
歩きに少し変化をつけようとここの過去ログを参考にしました。
今回のレポは言わばヤブコギネットへの感謝レポです。
山歩き:晩秋の宮指路・入道が岳
先週と休日、山へ入らず悶々と過ごす。
この時季、二週間の変化は大きくて、もう晩秋。
日だまりハイク感覚で鈴鹿南部へ、小岐須ハーフラウンド。
【山行日】2011年11月27日(日)
【山 域】鈴鹿:小岐須周辺、宮指路岳・入道が岳
【天 候】曇り時々晴れ
【形 態】周回 軽装準急
【コース】小岐須、大石橋近くの駐車地起点
登山口8:00--ヤケギ谷右岸尾根--9:46宮指路岳--10:05大峠--県境尾根--
--11:08露岩11:23--11:27分岐--磐座尾根--12:20奥院--池が谷道--13:26下山口
鈴鹿の山歩きを始めて約十年。
最初はガイドブックを参考にして一般登山道で山にのぼり、そして下っていた。
鈴鹿にはたくさんの山とコースがあり、それらをすべて歩くのはとても無理だった。
そのうち、山や道にも好き嫌いができ、それらを組み合わせて歩くようになった。
そんな尾根周回歩きはここ五年ぐらい。
小岐須周辺を周回する稜線尾根歩きはとても気持ちよく歩けるので好きな山域である。
ガイドブックにも掲載されていなかった県境尾根を初めて歩いたとき、
その遊歩道のような稜線漫歩感覚と、道形がとても気に入った。
当時でも、その踏みあとから一般登山道並に歩かれているのは分かったが、
あまり人に会うこともなかったので、ひとり悦に入っていた。
世間を知らないと言うか、井の中の蛙だったんですね、今でもそうですが。
数年前、ヤブコギネットの存在を知り、山への奥深さを教えられた。
その過去ログを読んでいたら、いろんな名所を彼らは十年以上前から歩いている。
自分の気に入った所が、まるで見透かされたように記述されている、
そんなところが、ヤブコギネットとその人々が好きな理由かも知れない。
その達人のひとり、Y川さんというシーナ風の味のある文を書く御方のレポから、
大いに興味関心を起こされ、後追いすべく今日のコースを選ぶ。
Y川さんのレポは2005年のもので、彼はその6年前にすでに歩いていた。
小岐須の駐車場にはまだ数台、だったらせめて大石橋まで入ろうと車を進める。
ところが大石橋で通行止め、バックすることになる。
道路情報に疎いミス、でも周回コースの起点としては好位置に駐車できた。
ただあとでわかるが、多くの人はきちんと駐車場から歩いていた。
なんか、歩きに来たのにインチキしたみたいで肩身が狭い。
宮指路岳ヤケギ谷道の登山口から入る。
このヤケギ谷道は道形や歩き易さで鈴鹿で最も好きな道のひとつだ。
だからこの道にこだわるあまり今まで歩くコースが限定されていた。
今日はそれを外して、地形図だと真っ直ぐにのびるヤケギ谷右岸尾根を行く。
Y川さんによればそれがそれこそ登山道のようだ、とも。
なるほど、植林と自然林の合間を尾根芯は通り、まっすぐだ。
少しの起伏がかえってアクセントになりルンルンに上がっていく。
尾根は基本的にヤセていて、時折、赤松と黒松で盆栽風になる。
まあまあ立派な岩も表れ、白砂青松一歩手前という感じ。
展望だけは樹間越しでもぱっとせず、野登・仙の見事な姿はおあずけ。
どんづまりで右へ90度折れる所で、左の支尾根へ寄ってみる。
緑水さんが拝観尾根と名付けるぐらいだからせめて仏の展望ぐらいはいいのだろう。 うーむ、木が邪魔しているし少し遠い、三体仏岩も東海展望もなんだかなあ。
でもこんな角度から見上げられるのも何かの縁、ということで。
三体仏岩はモハンリン峠近くのピークから望遠するのが一番いいのかな。
戻って、最後だけ壁になっている所を仰ぎ見る。
岩がごろごろだけど、立木も随所にあるからなんとかなるだろう。
正面から突破だと勢いこんだが、急斜面は立木にも条件が悪いのか、
つかんだ木がぽきっと折れる枯れ木だったり、足場にも苦慮する。
岩越えで力任せに身体を上げたら、腕の筋肉が悲鳴をあげた。
でも越えたらすぐにぽんと、ヤケギ谷道に飛び出した。
ここからは、いわゆる一般の名所の連続になる。
東海展望、三体仏岩、頂上、馬乗り岩、その他。 明るく広い頂上広場と展望こそ、宮指路岳がかなり人気のある理由だろう。
かのY川さんだと頂上周辺はスルーなのだが、スノブとしては外せない。
一巡したらいよいよ慣れた周回コースに入る。
大峠こと小岐須峠を通り、明るく温かい道を上がっていく。
ひとやま越えると下りになり、目印のように枝に草鞋がかけられている。
沢を詰めてくるとこんな感じに終わるのか、いいなあ、うらまやしい。
その先には、核心というか二重山稜というより船底地形ともいう場所がある。 Y川さんだと、1時間以上かけて、食べて寝て文庫読んでの場所らしい。
滋賀・三重県両側から沢が数本上がってきて纏まる部位、仏谷峠。
あらあら倒木だ。 山の木は決して大地にしっかり根を張っていない、いや張れない。
上っ面だけ根を張り、必死に風雪に耐えたのに、台風にやられた感じ。
船底地形は二重だけでなく、三重とも三段重ねにもなっている。
うろうろしていたらいつの間にか道からかなり離れていた。
こんな地形ができるのだから、稜線道には支尾根の派生も多い。
それが道迷いの元にもなるから、入り込みやすい所は枯れ枝で塞がれている。
右手に入道を見ながら稜線漫歩は続く。
・919を過ぎると大岩が入道の手前に見えてくる。
毎回、そこに入る道を探すこともせずいい加減にしていたので寄ったことがない。
一度ぐらいは行ってみたい、と見ると、
人が数人、いる。 あんな見晴らしの良いところはだれもが行ってみたいのだろう、実行している。
その気になればすぐに道はみつかり、お節介にも赤テープもつけてある。
大岩は途中で二手に分かれ、左が高みで、右はお座敷。
先ほどの連中は今まさにお座敷で宴会を開催するところだった。
若いの、よくわかってるなあ、じゃあ失礼してモデルに。
結局、自分の昼食休憩場所はいつもの露岩になった。
入道と鳩が峰が見られ、風もあたらない日だまり場所だ。
朝方は寒かったが、この時間だとまだまだ暖かい。
ずっと九月から服を変えていないし、上着も羽織らない。
いいのかな、秋が長い、本当に長い。
分岐を過ぎればイワクラ尾根、はじめはがんがん下る。
奧の谷を左に分けると上り下りになる。
ここでもすれ違う人がある。
県境やこの尾根を歩いているというのは当然、周回組ということだ。
自分と同じように尾根周回歩きの人が今日は本当に多い。
先ほどの単独女性はバスで椿社から二本松道へ、で宮指路へと向かった。
宮指から下りてからバス停までの車道が長いから結構なコースだ。
なんか仲間が増えているようでうれしいような・・・。
磐座に参り、奥の院に寄り、入道庭園の雰囲気を少し味わい、
池が谷道で下りる。
南尾根を下ることも考えたが、後半の激下りを畏れた。
だいたい池が谷道でも楽に下れない緊張する道だからヤブだとやばいだろう。
ここは一般登山道で表示もあるが、自然と赤テープを追うことが多い。
降り積もった落葉が道を覆っているし、谷道は渡渉がとにかく多い。
岩屑の多い道は歩き辛いし、ずぼっとはまらない注意も必要だ。
ただ晩秋の黄紅葉と落葉のたまった沢の流れは心がやすまった。
それにしても時折続くへつり道とか、沢への急勾配の高度感はきつい。
でも、なんやかや見所もあるから文句は言えない。
総じて、たらたら楽をしながら歩くということだけは全く望めない道だ。
この、小岐須ハーフラウンドと勝手に名付けているコース。
距離や時間は短くてそこそこだが、中味そのものが濃いのでいつ歩いても満足度は高い。
特に今日は、Y川さんの味をブレンドしてさらに充実したものになった。
ありがとうごぜえますだ。
歩く道はほとんどが一般登山道で、ヤブコギは追い込まれたときだけ。
歩きに少し変化をつけようとここの過去ログを参考にしました。
今回のレポは言わばヤブコギネットへの感謝レポです。
山歩き:晩秋の宮指路・入道が岳
先週と休日、山へ入らず悶々と過ごす。
この時季、二週間の変化は大きくて、もう晩秋。
日だまりハイク感覚で鈴鹿南部へ、小岐須ハーフラウンド。
【山行日】2011年11月27日(日)
【山 域】鈴鹿:小岐須周辺、宮指路岳・入道が岳
【天 候】曇り時々晴れ
【形 態】周回 軽装準急
【コース】小岐須、大石橋近くの駐車地起点
登山口8:00--ヤケギ谷右岸尾根--9:46宮指路岳--10:05大峠--県境尾根--
--11:08露岩11:23--11:27分岐--磐座尾根--12:20奥院--池が谷道--13:26下山口
鈴鹿の山歩きを始めて約十年。
最初はガイドブックを参考にして一般登山道で山にのぼり、そして下っていた。
鈴鹿にはたくさんの山とコースがあり、それらをすべて歩くのはとても無理だった。
そのうち、山や道にも好き嫌いができ、それらを組み合わせて歩くようになった。
そんな尾根周回歩きはここ五年ぐらい。
小岐須周辺を周回する稜線尾根歩きはとても気持ちよく歩けるので好きな山域である。
ガイドブックにも掲載されていなかった県境尾根を初めて歩いたとき、
その遊歩道のような稜線漫歩感覚と、道形がとても気に入った。
当時でも、その踏みあとから一般登山道並に歩かれているのは分かったが、
あまり人に会うこともなかったので、ひとり悦に入っていた。
世間を知らないと言うか、井の中の蛙だったんですね、今でもそうですが。
数年前、ヤブコギネットの存在を知り、山への奥深さを教えられた。
その過去ログを読んでいたら、いろんな名所を彼らは十年以上前から歩いている。
自分の気に入った所が、まるで見透かされたように記述されている、
そんなところが、ヤブコギネットとその人々が好きな理由かも知れない。
その達人のひとり、Y川さんというシーナ風の味のある文を書く御方のレポから、
大いに興味関心を起こされ、後追いすべく今日のコースを選ぶ。
Y川さんのレポは2005年のもので、彼はその6年前にすでに歩いていた。
小岐須の駐車場にはまだ数台、だったらせめて大石橋まで入ろうと車を進める。
ところが大石橋で通行止め、バックすることになる。
道路情報に疎いミス、でも周回コースの起点としては好位置に駐車できた。
ただあとでわかるが、多くの人はきちんと駐車場から歩いていた。
なんか、歩きに来たのにインチキしたみたいで肩身が狭い。
宮指路岳ヤケギ谷道の登山口から入る。
このヤケギ谷道は道形や歩き易さで鈴鹿で最も好きな道のひとつだ。
だからこの道にこだわるあまり今まで歩くコースが限定されていた。
今日はそれを外して、地形図だと真っ直ぐにのびるヤケギ谷右岸尾根を行く。
Y川さんによればそれがそれこそ登山道のようだ、とも。
なるほど、植林と自然林の合間を尾根芯は通り、まっすぐだ。
少しの起伏がかえってアクセントになりルンルンに上がっていく。
尾根は基本的にヤセていて、時折、赤松と黒松で盆栽風になる。
まあまあ立派な岩も表れ、白砂青松一歩手前という感じ。
展望だけは樹間越しでもぱっとせず、野登・仙の見事な姿はおあずけ。
どんづまりで右へ90度折れる所で、左の支尾根へ寄ってみる。
緑水さんが拝観尾根と名付けるぐらいだからせめて仏の展望ぐらいはいいのだろう。 うーむ、木が邪魔しているし少し遠い、三体仏岩も東海展望もなんだかなあ。
でもこんな角度から見上げられるのも何かの縁、ということで。
三体仏岩はモハンリン峠近くのピークから望遠するのが一番いいのかな。
戻って、最後だけ壁になっている所を仰ぎ見る。
岩がごろごろだけど、立木も随所にあるからなんとかなるだろう。
正面から突破だと勢いこんだが、急斜面は立木にも条件が悪いのか、
つかんだ木がぽきっと折れる枯れ木だったり、足場にも苦慮する。
岩越えで力任せに身体を上げたら、腕の筋肉が悲鳴をあげた。
でも越えたらすぐにぽんと、ヤケギ谷道に飛び出した。
ここからは、いわゆる一般の名所の連続になる。
東海展望、三体仏岩、頂上、馬乗り岩、その他。 明るく広い頂上広場と展望こそ、宮指路岳がかなり人気のある理由だろう。
かのY川さんだと頂上周辺はスルーなのだが、スノブとしては外せない。
一巡したらいよいよ慣れた周回コースに入る。
大峠こと小岐須峠を通り、明るく温かい道を上がっていく。
ひとやま越えると下りになり、目印のように枝に草鞋がかけられている。
沢を詰めてくるとこんな感じに終わるのか、いいなあ、うらまやしい。
その先には、核心というか二重山稜というより船底地形ともいう場所がある。 Y川さんだと、1時間以上かけて、食べて寝て文庫読んでの場所らしい。
滋賀・三重県両側から沢が数本上がってきて纏まる部位、仏谷峠。
あらあら倒木だ。 山の木は決して大地にしっかり根を張っていない、いや張れない。
上っ面だけ根を張り、必死に風雪に耐えたのに、台風にやられた感じ。
船底地形は二重だけでなく、三重とも三段重ねにもなっている。
うろうろしていたらいつの間にか道からかなり離れていた。
こんな地形ができるのだから、稜線道には支尾根の派生も多い。
それが道迷いの元にもなるから、入り込みやすい所は枯れ枝で塞がれている。
右手に入道を見ながら稜線漫歩は続く。
・919を過ぎると大岩が入道の手前に見えてくる。
毎回、そこに入る道を探すこともせずいい加減にしていたので寄ったことがない。
一度ぐらいは行ってみたい、と見ると、
人が数人、いる。 あんな見晴らしの良いところはだれもが行ってみたいのだろう、実行している。
その気になればすぐに道はみつかり、お節介にも赤テープもつけてある。
大岩は途中で二手に分かれ、左が高みで、右はお座敷。
先ほどの連中は今まさにお座敷で宴会を開催するところだった。
若いの、よくわかってるなあ、じゃあ失礼してモデルに。
結局、自分の昼食休憩場所はいつもの露岩になった。
入道と鳩が峰が見られ、風もあたらない日だまり場所だ。
朝方は寒かったが、この時間だとまだまだ暖かい。
ずっと九月から服を変えていないし、上着も羽織らない。
いいのかな、秋が長い、本当に長い。
分岐を過ぎればイワクラ尾根、はじめはがんがん下る。
奧の谷を左に分けると上り下りになる。
ここでもすれ違う人がある。
県境やこの尾根を歩いているというのは当然、周回組ということだ。
自分と同じように尾根周回歩きの人が今日は本当に多い。
先ほどの単独女性はバスで椿社から二本松道へ、で宮指路へと向かった。
宮指から下りてからバス停までの車道が長いから結構なコースだ。
なんか仲間が増えているようでうれしいような・・・。
磐座に参り、奥の院に寄り、入道庭園の雰囲気を少し味わい、
池が谷道で下りる。
南尾根を下ることも考えたが、後半の激下りを畏れた。
だいたい池が谷道でも楽に下れない緊張する道だからヤブだとやばいだろう。
ここは一般登山道で表示もあるが、自然と赤テープを追うことが多い。
降り積もった落葉が道を覆っているし、谷道は渡渉がとにかく多い。
岩屑の多い道は歩き辛いし、ずぼっとはまらない注意も必要だ。
ただ晩秋の黄紅葉と落葉のたまった沢の流れは心がやすまった。
それにしても時折続くへつり道とか、沢への急勾配の高度感はきつい。
でも、なんやかや見所もあるから文句は言えない。
総じて、たらたら楽をしながら歩くということだけは全く望めない道だ。
この、小岐須ハーフラウンドと勝手に名付けているコース。
距離や時間は短くてそこそこだが、中味そのものが濃いのでいつ歩いても満足度は高い。
特に今日は、Y川さんの味をブレンドしてさらに充実したものになった。
ありがとうごぜえますだ。
先週と休日、山へ入らず悶々と過ごす。