【奥美濃】石徹白の谷でナメ三昧 保川支流から岩巣越、牧川下降
Posted: 2025年9月02日(火) 22:44
【日 付】2025年8月30日(土)
【山 域】奥美濃 石徹白周辺 三角点岩巣越1286.7m
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】牧川林道入口8:20---9:20保川下降点9:50---11:00 10m滝上---12:55源頭部14:05---14:15岩巣越---16:05林道---
16:45駐車地
ごく一部の奥美濃マニアの間で「奥美濃の沢上谷(そうれだに)」との呼び声高い谷へ出かけた。
雪山シーズンには満車で駐車するのも困難な石徹白中居神社には車の影もない。積雪期には大人気の山々だが、登山道が
ないのでこの時期に登ろうという物好きはいないのだ。
石徹白川支流の保川の上流へ車を走らせた。朝日添(わさびそ)川の出合から先は舗装も切れ、ダートの細い道を繁った
草をかき分けるようにして進む。
下山予定の牧川の林道分岐に唯一の駐車スペースを見つけた。ここがなければまったく車を止める場所がなく、Uターン
することも難しかったところである。
標高はすでに800m。林道をさらに奥に辿って1040m地点まで進み、そこから50mほど下ったところが入渓点。
この林道は12年前に芦倉山から下ってきたが、季節も違うのでまったく記憶に残っていない。
昨今の頻繁なクマ出没に備えて、鈴はもちろんのこと、時折ホイッスルを吹きながら注意深く進む。カーブの先からクマ
が飛び出してこないとも限らないのである。
目的の谷の対岸の尾根を伝って保川本流へ下り立つ。三角点岩巣越に向かう支流はいきなり5m滝で始まった。
左岸を上がると続く10m滝で中段を右から左へ渡るところでしこたまシャワーを浴びる。
下界では命の危険にかかわる猛暑らしいが、これ以上のクールダウンは無い。全身びしょ濡れで寒いぐらいである。
上段は最後の出口が微妙だった。自信が持てず左の斜面に逃げたがなかなか厳しい。ロープを出して落ち口ラインを越え
たところでトラバース。滝頭に立つとすぐそこに本流が見えている。100mほど進むのに40分以上かかってしまった。
その後2、3の小滝を快適に越える。いきなりの連瀑帯を過ぎると一転して穏やかな渓相となった。
さっきの調子が続いたらとてもじゃないが源流まで到達できないところだ。
右岸にとんでもなく大きな木が見えた。トチだ。近付いてみると、ボコボコとしてコブだらけの異形のトチはも幹回り
7m近くあるかもしれない。素晴らしい巨樹である。
谷に荒れが目立つのはどこへ行っても同じだろうか。この谷も流倒木と土石がなければ美しい岩盤の谷だったのだろう。
ようやくお待ちかねのナメが現れた。ナメのメインディッシュは下りの牧川なのだが、こちらの谷もなかなかのもので
ある。水が少ないのが少し残念ではあるが、意外にヌメりもなくフリクションは良好だ。
岩盤を滑るように流れ落ちる水流がきらめいて美しい。
この谷は出合が990m、山頂の岩巣越が1286mと、標高差が300m足らずしかない。地形図を見てもわかるように、大半
が傾斜の緩い流れで、ツメも等高線が詰まっているというほどではない。
このまま源流に突入かと思ったところで岩の要塞のような滝が立ちはだかった。左から簡単に巻き上がるといよいよ源頭
である。しかし少しヤブっぽくなってきた。
一番ヤブの薄いのは当然谷芯なので、何気なく進んでいるとどうも方向がおかしい。山頂稜線と平行に東へ進んでいる。
このままで山頂から遠ざかるばかりである。
稜線に上がっても腰を降ろせる場所が見つかる保証がないので、少し小広い場所を見つけてランチタイムとする。
標高はすでに山頂を超えているので、食後も苦労することはないだろう。水流はすでに消えてしまったが、まわりはブナ
がちらほら立つ、落ち着けるスペースだ。
尾根上はヤブが薄そうに見えたので楽勝かもしれない。と思ったのは最初だけで、すぐに強烈なネマガリのヤブに捕
まった。下りだから重力に任せて押し進めるが、登りならまともに歩けないだろう。
ネマガリが消えてヤブが薄くなると岩巣越の山頂に到着。と言ってもまったく山頂らしくない場所である。地形図上でも
ピークではなく単なる尾根の途中の一地点だ。
ひっそり佇む三角点を確認してすぐに下山開始。真西に方角を定めて牧川の源頭に飛び込んだ。ヤブを押し分けて谷
の形が現れると、すぐに歩きやすくなった。
滝もなく平凡な流れを淡々と下る。両岸はブナ主体の美しい森で、何もなくても気分がいい。
いよいよナメ帯に突入した。尽きることのない舗装路のようなナメが延々と続く。まさにナメ天国だ。
行ったことはないが、このあたりが奥美濃の沢上谷と呼ばれる所以だろう。西日に照らされて赤い岩盤が輝きを増している。
緩いナメ滝でスライダーを試したら、意外にスピードが出て突いた手から肩に衝撃が伝わって痛めてしまったようで、
腕が上がらなくなってしまった。余計なことはするもんじゃない。
前方にトンネルが見えた。林道が谷を渡っているようだ。右岸に上がって谷下りは終了。
林道は草深い廃道になっていたが、歩くのに不自由はない。
左手の谷を見るとまだナメがあったので再び下りてみたが、すぐに終わったので林道に再上陸。道が地形図と違う付き方
をしていたので少し迷ってしまったが、
乗ってしまえば大した距離ではない。ただ、背丈を超すような草深い林道を半袖で歩いたので、強烈な草負けでかぶれで、
腕がボコボコになってしまった。
下山後10数年振りに訪れた満天の湯の露天風呂では、以前は石徹白川右岸の山々の展望を楽しめたのだが、木が成長し
たのかほとんど見えなくなっていたのが残念だった。
山日和
【山 域】奥美濃 石徹白周辺 三角点岩巣越1286.7m
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】牧川林道入口8:20---9:20保川下降点9:50---11:00 10m滝上---12:55源頭部14:05---14:15岩巣越---16:05林道---
16:45駐車地
ごく一部の奥美濃マニアの間で「奥美濃の沢上谷(そうれだに)」との呼び声高い谷へ出かけた。
雪山シーズンには満車で駐車するのも困難な石徹白中居神社には車の影もない。積雪期には大人気の山々だが、登山道が
ないのでこの時期に登ろうという物好きはいないのだ。
石徹白川支流の保川の上流へ車を走らせた。朝日添(わさびそ)川の出合から先は舗装も切れ、ダートの細い道を繁った
草をかき分けるようにして進む。
下山予定の牧川の林道分岐に唯一の駐車スペースを見つけた。ここがなければまったく車を止める場所がなく、Uターン
することも難しかったところである。
標高はすでに800m。林道をさらに奥に辿って1040m地点まで進み、そこから50mほど下ったところが入渓点。
この林道は12年前に芦倉山から下ってきたが、季節も違うのでまったく記憶に残っていない。
昨今の頻繁なクマ出没に備えて、鈴はもちろんのこと、時折ホイッスルを吹きながら注意深く進む。カーブの先からクマ
が飛び出してこないとも限らないのである。
目的の谷の対岸の尾根を伝って保川本流へ下り立つ。三角点岩巣越に向かう支流はいきなり5m滝で始まった。
左岸を上がると続く10m滝で中段を右から左へ渡るところでしこたまシャワーを浴びる。
下界では命の危険にかかわる猛暑らしいが、これ以上のクールダウンは無い。全身びしょ濡れで寒いぐらいである。
上段は最後の出口が微妙だった。自信が持てず左の斜面に逃げたがなかなか厳しい。ロープを出して落ち口ラインを越え
たところでトラバース。滝頭に立つとすぐそこに本流が見えている。100mほど進むのに40分以上かかってしまった。
その後2、3の小滝を快適に越える。いきなりの連瀑帯を過ぎると一転して穏やかな渓相となった。
さっきの調子が続いたらとてもじゃないが源流まで到達できないところだ。
右岸にとんでもなく大きな木が見えた。トチだ。近付いてみると、ボコボコとしてコブだらけの異形のトチはも幹回り
7m近くあるかもしれない。素晴らしい巨樹である。
谷に荒れが目立つのはどこへ行っても同じだろうか。この谷も流倒木と土石がなければ美しい岩盤の谷だったのだろう。
ようやくお待ちかねのナメが現れた。ナメのメインディッシュは下りの牧川なのだが、こちらの谷もなかなかのもので
ある。水が少ないのが少し残念ではあるが、意外にヌメりもなくフリクションは良好だ。
岩盤を滑るように流れ落ちる水流がきらめいて美しい。
この谷は出合が990m、山頂の岩巣越が1286mと、標高差が300m足らずしかない。地形図を見てもわかるように、大半
が傾斜の緩い流れで、ツメも等高線が詰まっているというほどではない。
このまま源流に突入かと思ったところで岩の要塞のような滝が立ちはだかった。左から簡単に巻き上がるといよいよ源頭
である。しかし少しヤブっぽくなってきた。
一番ヤブの薄いのは当然谷芯なので、何気なく進んでいるとどうも方向がおかしい。山頂稜線と平行に東へ進んでいる。
このままで山頂から遠ざかるばかりである。
稜線に上がっても腰を降ろせる場所が見つかる保証がないので、少し小広い場所を見つけてランチタイムとする。
標高はすでに山頂を超えているので、食後も苦労することはないだろう。水流はすでに消えてしまったが、まわりはブナ
がちらほら立つ、落ち着けるスペースだ。
尾根上はヤブが薄そうに見えたので楽勝かもしれない。と思ったのは最初だけで、すぐに強烈なネマガリのヤブに捕
まった。下りだから重力に任せて押し進めるが、登りならまともに歩けないだろう。
ネマガリが消えてヤブが薄くなると岩巣越の山頂に到着。と言ってもまったく山頂らしくない場所である。地形図上でも
ピークではなく単なる尾根の途中の一地点だ。
ひっそり佇む三角点を確認してすぐに下山開始。真西に方角を定めて牧川の源頭に飛び込んだ。ヤブを押し分けて谷
の形が現れると、すぐに歩きやすくなった。
滝もなく平凡な流れを淡々と下る。両岸はブナ主体の美しい森で、何もなくても気分がいい。
いよいよナメ帯に突入した。尽きることのない舗装路のようなナメが延々と続く。まさにナメ天国だ。
行ったことはないが、このあたりが奥美濃の沢上谷と呼ばれる所以だろう。西日に照らされて赤い岩盤が輝きを増している。
緩いナメ滝でスライダーを試したら、意外にスピードが出て突いた手から肩に衝撃が伝わって痛めてしまったようで、
腕が上がらなくなってしまった。余計なことはするもんじゃない。
前方にトンネルが見えた。林道が谷を渡っているようだ。右岸に上がって谷下りは終了。
林道は草深い廃道になっていたが、歩くのに不自由はない。
左手の谷を見るとまだナメがあったので再び下りてみたが、すぐに終わったので林道に再上陸。道が地形図と違う付き方
をしていたので少し迷ってしまったが、
乗ってしまえば大した距離ではない。ただ、背丈を超すような草深い林道を半袖で歩いたので、強烈な草負けでかぶれで、
腕がボコボコになってしまった。
下山後10数年振りに訪れた満天の湯の露天風呂では、以前は石徹白川右岸の山々の展望を楽しめたのだが、木が成長し
たのかほとんど見えなくなっていたのが残念だった。
山日和
8月最後の土曜日。暑すぎてあまり歩けそうにない。距離も標高差も短い谷をゆっくり楽しみたいなぁ、と思っていると、とっておきの谷のご提案。ナメが素晴らしいとお聞きしていたので、わぁとうれしさに包まれました。