【京都北山】久多川樋ノ谷からイチゴ谷山
Posted: 2025年8月19日(火) 22:38
【日 付】2025年8月16日(土)
【山 域】京都北山 久多周辺
【天 候】晴れ
【コース】樋ノ谷出合8:50---9:15二俣---10:20 30m滝10:35---11:55カラ滝山13:35---13:50イチゴ谷山
---14:10尾根分岐---1505車道---15:35駐車地
朝一番、久多中の町にある志古淵神社に詣でる。創建年代は不詳らしいが、江戸時代初期に建立された現在の
本殿は実に趣きがあり、手前の拝殿や鳥居と形作る空間は厳かな空気を醸し出している。
安曇川流域には7つの「しこぶち神社」があり、その表記も「思子淵」「志子淵」「信興淵」とさまざまで、安曇川
の筏流しを護る神様である「しこぶちさん」を祀っている。いつか機会を作って他の「しこぶちさん」にも参拝
してみたいものだ。
樋ノ谷出合にはわかりやすい看板があった。久多川流域のすべての谷の出合に名前を記した看板があるのは漁協
の管理のためだろう。
樋ノ谷は西尾寿一氏監修の「渓谷」シリーズに記載があるが、hillwandererさんが昨年訪れた記録以外にはまったく
見当たらない谷である。
民家の横を抜けて樋ノ谷沿いの杣道に入る。よく手入れされた植林の中の道だ。平々凡々とした道だが、流れに
は時折美しいナメが現れるが水量は乏しい。
杣道を辿るとあっという間に二俣に到着。距離的にはもう半分を消化してしまったことになる。
ここで沢装備を装着するが、ロープはザックに入れてきたものの、ガチャ類を車に置いてきてしまった。
まあ、いつも持ってても使うことはないので、無理をしなければ大丈夫だろう。
あたりは相変わらずの植林だが、暗くはないので気持がいい。岩盤が真っ黒なので、これで谷が暗ければ気分
まで暗くなってしまうところである。
林相が自然林に変わると小滝が連続し始めた。さすがに芦生の尾根続きの谷だけあって、雰囲気は芦生に似た
ものがある。
長さ10mほどの1枚岩の緩いナメ滝が登場して期待を抱かせる。続くL20mのナメ滝を快適に進むと15mはありそう
な大滝が現れた。驚いたのは滝の高さではなく、流れの横に刺さるように直立したカツラの巨木だ。
滝の際に立つ巨木はたまに見るのだが、これは滝のど真ん中に天を衝くように屹立している。こんな滝は初めて見た。
滝の守り神のように立つカツラは近寄るのも憚られるような荘厳な空気を生み出していた。
右から巻き上がると次に現れたはY字型の20m滝。傾斜が緩いので快適に直登して行く。
大きな滝も終わりかと進むとラスボスか現れた。水量が少なく何段にも分かれているので迫力は乏しいが、上部
の方が岩壁が広がり明るい空間となった見事な大滝だ。全部合わせると30mぐらいはあるだろうか。
明るいので高さのわりに威圧感はない。
中段に腰を降ろしてぼんやり滝を眺めながら一服。やはりこの季節は沢以外考えられない。
「渓谷」の遡行図に載っていた倒木帯はさすがになくなっているだろうと思っていたら、凄い倒木帯が現れて驚いた。
「渓谷」の記録は50年前のものである。それから半世紀の内に何度も大水に襲われたはずなのに、倒木帯は流されず
に健在だったのである。
倒木帯を過ぎると谷は源流の装いを見せ始めた。水流はほとんどなくなり、サワグルミがぽつぽつと立つ穏やかな
流れが続く。
源頭ではシカの食害のせいだろうか、まったくヤブ無しのV字ならぬ半円形の緩やかなカーブを描く平和な風景を見
せてくれた。こういう源頭は大歓迎だ。
ほどなく京滋府県境稜線に到達。ここは高島トレイル南端の最終地点である。
北に1分進めば909m標高点。高島トレイルのカラ滝山の標識と一緒にイチゴ谷山(ヘラ谷奥)最高点と称する立派な
山名板があった。892.1mの三角点ヘラ谷奥のあるピークがイチゴ谷山のはずだが、その間のピークにも「イチゴ谷山
中峰」という山名板がぶら下がっていた。
イチゴ谷山を三つ子のピークとして捉えるのはまだわかるが、どのピークにも三角点名のヘラ谷奥を併記するのはど
うなのかと思った。三角点名はあくまで測量の基準としてのピンポイントで付けられた名称であって、山の名前とは
意味合いが違うからである。
カラ滝山からは木の間越しに比良の武奈ヶ岳から打見山方面の眺めが得られる。
山頂から少し下るとブナ林があり、風が通る場所を選んで一番太いブナを眺めながらランチタイムとする。
今日も日陰は涼しく快適だ。
食後は中峰、イチゴ谷山と越えて次のピークから久多川へ下る尾根を選んだ。この尾根は初見だが、この近辺の
他の尾根と比べて特にヤブが濃いということもないだろう。
結果的には可もなく不可もなしというところ。部分的にヤブに阻まれるところもあったが、なんとなく踏み跡がある
ようで、下部では植林の中の杣道を辿って1時間足らずで久多川沿いの車道に着地。
ポツンと一軒だけ打ち捨てられた廃屋が侘しさを誘っていた。
山日和
【山 域】京都北山 久多周辺
【天 候】晴れ
【コース】樋ノ谷出合8:50---9:15二俣---10:20 30m滝10:35---11:55カラ滝山13:35---13:50イチゴ谷山
---14:10尾根分岐---1505車道---15:35駐車地
朝一番、久多中の町にある志古淵神社に詣でる。創建年代は不詳らしいが、江戸時代初期に建立された現在の
本殿は実に趣きがあり、手前の拝殿や鳥居と形作る空間は厳かな空気を醸し出している。
安曇川流域には7つの「しこぶち神社」があり、その表記も「思子淵」「志子淵」「信興淵」とさまざまで、安曇川
の筏流しを護る神様である「しこぶちさん」を祀っている。いつか機会を作って他の「しこぶちさん」にも参拝
してみたいものだ。
樋ノ谷出合にはわかりやすい看板があった。久多川流域のすべての谷の出合に名前を記した看板があるのは漁協
の管理のためだろう。
樋ノ谷は西尾寿一氏監修の「渓谷」シリーズに記載があるが、hillwandererさんが昨年訪れた記録以外にはまったく
見当たらない谷である。
民家の横を抜けて樋ノ谷沿いの杣道に入る。よく手入れされた植林の中の道だ。平々凡々とした道だが、流れに
は時折美しいナメが現れるが水量は乏しい。
杣道を辿るとあっという間に二俣に到着。距離的にはもう半分を消化してしまったことになる。
ここで沢装備を装着するが、ロープはザックに入れてきたものの、ガチャ類を車に置いてきてしまった。
まあ、いつも持ってても使うことはないので、無理をしなければ大丈夫だろう。
あたりは相変わらずの植林だが、暗くはないので気持がいい。岩盤が真っ黒なので、これで谷が暗ければ気分
まで暗くなってしまうところである。
林相が自然林に変わると小滝が連続し始めた。さすがに芦生の尾根続きの谷だけあって、雰囲気は芦生に似た
ものがある。
長さ10mほどの1枚岩の緩いナメ滝が登場して期待を抱かせる。続くL20mのナメ滝を快適に進むと15mはありそう
な大滝が現れた。驚いたのは滝の高さではなく、流れの横に刺さるように直立したカツラの巨木だ。
滝の際に立つ巨木はたまに見るのだが、これは滝のど真ん中に天を衝くように屹立している。こんな滝は初めて見た。
滝の守り神のように立つカツラは近寄るのも憚られるような荘厳な空気を生み出していた。
右から巻き上がると次に現れたはY字型の20m滝。傾斜が緩いので快適に直登して行く。
大きな滝も終わりかと進むとラスボスか現れた。水量が少なく何段にも分かれているので迫力は乏しいが、上部
の方が岩壁が広がり明るい空間となった見事な大滝だ。全部合わせると30mぐらいはあるだろうか。
明るいので高さのわりに威圧感はない。
中段に腰を降ろしてぼんやり滝を眺めながら一服。やはりこの季節は沢以外考えられない。
「渓谷」の遡行図に載っていた倒木帯はさすがになくなっているだろうと思っていたら、凄い倒木帯が現れて驚いた。
「渓谷」の記録は50年前のものである。それから半世紀の内に何度も大水に襲われたはずなのに、倒木帯は流されず
に健在だったのである。
倒木帯を過ぎると谷は源流の装いを見せ始めた。水流はほとんどなくなり、サワグルミがぽつぽつと立つ穏やかな
流れが続く。
源頭ではシカの食害のせいだろうか、まったくヤブ無しのV字ならぬ半円形の緩やかなカーブを描く平和な風景を見
せてくれた。こういう源頭は大歓迎だ。
ほどなく京滋府県境稜線に到達。ここは高島トレイル南端の最終地点である。
北に1分進めば909m標高点。高島トレイルのカラ滝山の標識と一緒にイチゴ谷山(ヘラ谷奥)最高点と称する立派な
山名板があった。892.1mの三角点ヘラ谷奥のあるピークがイチゴ谷山のはずだが、その間のピークにも「イチゴ谷山
中峰」という山名板がぶら下がっていた。
イチゴ谷山を三つ子のピークとして捉えるのはまだわかるが、どのピークにも三角点名のヘラ谷奥を併記するのはど
うなのかと思った。三角点名はあくまで測量の基準としてのピンポイントで付けられた名称であって、山の名前とは
意味合いが違うからである。
カラ滝山からは木の間越しに比良の武奈ヶ岳から打見山方面の眺めが得られる。
山頂から少し下るとブナ林があり、風が通る場所を選んで一番太いブナを眺めながらランチタイムとする。
今日も日陰は涼しく快適だ。
食後は中峰、イチゴ谷山と越えて次のピークから久多川へ下る尾根を選んだ。この尾根は初見だが、この近辺の
他の尾根と比べて特にヤブが濃いということもないだろう。
結果的には可もなく不可もなしというところ。部分的にヤブに阻まれるところもあったが、なんとなく踏み跡がある
ようで、下部では植林の中の杣道を辿って1時間足らずで久多川沿いの車道に着地。
ポツンと一軒だけ打ち捨てられた廃屋が侘しさを誘っていた。
山日和
お盆休みは、ご家族と賑やかなお時間を過ごされたのかなと思いましたが、久多の谷を楽しんでいらっしゃったのですね。