【奥美濃】ナメ滝・斜瀑天国の板取川奥牧谷から蕪山へ
Posted: 2025年7月23日(水) 23:08
【日 付】2025年7月19日(土)
【山 域】奥美濃 蕪山(かぶらやま)周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】21世紀の森公園8:15---9:25二俣9:55---12:40稜線直下ランチ場14:05---14:25蕪山14:40---16:25株杉の森
---16:45駐車地
あじさい街道と呼ばれる県道52号を北上する。途中には最近有名になったモネの池があるので初めて寄ってみた。
湧き水の澄んだ池にカラフルな鯉が泳ぎ、水面にはハスが浮かんだ美しい池ではあるが、写真で見たほどのことは
ないと感じた。(後で自分で撮った写真を見ると実物よりキレイに写っていて驚いた。これならSNSでバズるのもわかる。)
板取の21世紀の森公園にクルマを止める。今日も猛暑日、こんな日に低山に登る人もいないだろう。
頭上からは早くも真夏の太陽が照り付けている。
沢支度をして出発。ここも満開のあじさいが色とりどりに咲いている。
板取川支流の奥牧谷はかつては蕪山に通じる唯一の登山道が付けられていたが、今では荒廃して通行禁止になっている。
その代わりに株杉の森を経由して奥牧谷右俣の左岸尾根に登山道が拓かれたのである。
奥牧谷へ入るとひんやりとした空気が体を包んだ。植林主体の薄暗い森だが陰鬱な印象ではない。
2日ほど前に大雨が降ったようで、予想よりかなり水量が多く流れも速いようだ。
そのおかげで水温が低く、まわりの空気を冷やすのに一役買っている。
何ということのない平流だが、水の勢いはちょっとした落差も瀑流状に変えて、谷全体が生き生きとしている。
この区間は旧登山道らしき踏み跡を辿って距離を稼いだ。
急にゴルジュっぽい地形になったと思ったら、今日初めての滝らしい滝が現れた。溝状の段瀑で、合計15mぐらいは
あるだろうか。
左の岩場から上がると滝の上がちょうど二俣になっていた。ここでザックを降ろして右俣の見学に行く。
右俣には30mの大滝を初めとする連瀑帯があるらしい。少し上がってみると、谷が右に曲がった先に天から降ってくる
ような流れが見えた。あんまり進むと時間が押すので引き返す。
左俣には幅広の斜瀑が爽やかに水を落としている。実に気持ちのいい場所である。
このあたりまで来ると林相は完全に自然林に変わり、頭上は広葉樹の萌黄色の葉を通して落ちる透過光で明るさに満ち
ている。
いくつかの小滝を見ながら進むと大きな岩壁の中を豪快に落ちる10m直瀑が現れた。
水流の向こう側に空間があるように見えたので滝身に寄って行くと、やはり裏見の滝だった。
水しぶきを浴びることなく滝の裏側へ回り込むことができた。
左のガラガラのルンゼを上がって途中から落ち口の方へトラバース。ほぼドンピシャで落ち口に到達すると、滝の上
にもさらに斜瀑が続いていて驚いた。
美しいナメ滝の右手前に大きなトチの木があり、小さな流れが合流していた。
もしやと思って上がってみると、トチの根元から水が湧き出している。まさにブナ清水ならぬトチ清水である。
ここからがナメ滝、斜瀑天国の始まりだった。次から次へと切れ目なく現れるナメ滝と斜瀑は、ほぼすべてが直登
できるので楽しいことこの上ない。
2等辺3角形状の12m滝は厳しそうに見えたが、左側の岩の裏側にルートを見つけて斜上、上部は流れの左端を抜けた。
その後も滝が出るわ出るわ。これほど素晴らしく美しい谷なのに、まったく紹介されず記録も見ないのはなぜだろう。
(検索しても2件、それも右俣の大滝を懸垂下降するのがメインという記録しかなかった。)
奥美濃では有名なメジャー谷である竹屋谷や尾西谷と比べてもまったく引けを取らない渓相だと思う。
源流が源流が近付くとさすがに水量もわずかとなってきた。蕪山の山頂は行ったことはないが、展望がいいらしいの
で日陰もないだろう。苦しくない程度のランチ後の登りを残してランチ場を探そう。
水辺でと思っていたが、源頭は流木の木くずで雑然としており、いつしか水も切れてしまった。
稜線直下にお誂え向きの平坦地を見つけてシートを広げた。ブナ混じりの樹林の中、暑さ知らずの別天地だ。
稜線はすぐそこに見えている。標高差はわずか30mほどしかないが、ランチ後はおなじみの青息吐息である。
まったくヤブなしで稜線に到達。尾根上は登山道はないが明瞭な踏み跡が続いている。
ゴンニャクのあたりとよく似た印象たが、すぐ隣の山だから当然か。
蕪山の山頂はやはり暑かった。しかし三角点の横に1本だけスギがあり、いい日陰を作ってくれていた。
展望は確かに利くが胸のすくという感じではない。
設置された展望案内板が役に立った。これがなければ初めて登った山頂からの山座同定が難しかっただろう。
ここで撮影した写真を見せれば山麓の板取川温泉の入浴料が200円引きになるらしい。
もちろん迷わず記念撮影を敢行した。
一般登山道は別に期待もしていなかったが、これが予想外にいい道だった。
ずっと樹林の中で日陰を歩けるのはもちろんだが、尾根通しの道でありながら左右から谷が迫って流れが見える
ところもあり退屈しない。
緩やかにジグザグを切りながら谷に下って来ると、今度は谷沿いにトラバースする道に変わった。
左岸の急斜面から立て続けに小さな谷が滝を落としていた。右側の本流にも小滝が連続している。
気持ち良く歩ける実に爽やかな道だ。
いつになったら株杉が現れるのかと思っていたら、もうすぐ登山口というところでようやく株杉の森の入口に立った。
株杉というのは伐採をくり返し、その度に幹から萌芽し育つことでつくられてきたものだそうだ。京都北山の伏状更新
の台杉とは成り立ちが違うらしいが詳しいことはわからない。
しかし、おどろおどろしいばかりの怪異な姿で林立する株杉は実に見応えがある。
株杉見学を終えれば駐車場はすぐそこだ。ここから板取川温泉までは5分ばかりである。
ぬめりのある泉質とお気に入りの大露天風呂で今日のいい汗を流すとしよう。
山日和
【山 域】奥美濃 蕪山(かぶらやま)周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】21世紀の森公園8:15---9:25二俣9:55---12:40稜線直下ランチ場14:05---14:25蕪山14:40---16:25株杉の森
---16:45駐車地
あじさい街道と呼ばれる県道52号を北上する。途中には最近有名になったモネの池があるので初めて寄ってみた。
湧き水の澄んだ池にカラフルな鯉が泳ぎ、水面にはハスが浮かんだ美しい池ではあるが、写真で見たほどのことは
ないと感じた。(後で自分で撮った写真を見ると実物よりキレイに写っていて驚いた。これならSNSでバズるのもわかる。)
板取の21世紀の森公園にクルマを止める。今日も猛暑日、こんな日に低山に登る人もいないだろう。
頭上からは早くも真夏の太陽が照り付けている。
沢支度をして出発。ここも満開のあじさいが色とりどりに咲いている。
板取川支流の奥牧谷はかつては蕪山に通じる唯一の登山道が付けられていたが、今では荒廃して通行禁止になっている。
その代わりに株杉の森を経由して奥牧谷右俣の左岸尾根に登山道が拓かれたのである。
奥牧谷へ入るとひんやりとした空気が体を包んだ。植林主体の薄暗い森だが陰鬱な印象ではない。
2日ほど前に大雨が降ったようで、予想よりかなり水量が多く流れも速いようだ。
そのおかげで水温が低く、まわりの空気を冷やすのに一役買っている。
何ということのない平流だが、水の勢いはちょっとした落差も瀑流状に変えて、谷全体が生き生きとしている。
この区間は旧登山道らしき踏み跡を辿って距離を稼いだ。
急にゴルジュっぽい地形になったと思ったら、今日初めての滝らしい滝が現れた。溝状の段瀑で、合計15mぐらいは
あるだろうか。
左の岩場から上がると滝の上がちょうど二俣になっていた。ここでザックを降ろして右俣の見学に行く。
右俣には30mの大滝を初めとする連瀑帯があるらしい。少し上がってみると、谷が右に曲がった先に天から降ってくる
ような流れが見えた。あんまり進むと時間が押すので引き返す。
左俣には幅広の斜瀑が爽やかに水を落としている。実に気持ちのいい場所である。
このあたりまで来ると林相は完全に自然林に変わり、頭上は広葉樹の萌黄色の葉を通して落ちる透過光で明るさに満ち
ている。
いくつかの小滝を見ながら進むと大きな岩壁の中を豪快に落ちる10m直瀑が現れた。
水流の向こう側に空間があるように見えたので滝身に寄って行くと、やはり裏見の滝だった。
水しぶきを浴びることなく滝の裏側へ回り込むことができた。
左のガラガラのルンゼを上がって途中から落ち口の方へトラバース。ほぼドンピシャで落ち口に到達すると、滝の上
にもさらに斜瀑が続いていて驚いた。
美しいナメ滝の右手前に大きなトチの木があり、小さな流れが合流していた。
もしやと思って上がってみると、トチの根元から水が湧き出している。まさにブナ清水ならぬトチ清水である。
ここからがナメ滝、斜瀑天国の始まりだった。次から次へと切れ目なく現れるナメ滝と斜瀑は、ほぼすべてが直登
できるので楽しいことこの上ない。
2等辺3角形状の12m滝は厳しそうに見えたが、左側の岩の裏側にルートを見つけて斜上、上部は流れの左端を抜けた。
その後も滝が出るわ出るわ。これほど素晴らしく美しい谷なのに、まったく紹介されず記録も見ないのはなぜだろう。
(検索しても2件、それも右俣の大滝を懸垂下降するのがメインという記録しかなかった。)
奥美濃では有名なメジャー谷である竹屋谷や尾西谷と比べてもまったく引けを取らない渓相だと思う。
源流が源流が近付くとさすがに水量もわずかとなってきた。蕪山の山頂は行ったことはないが、展望がいいらしいの
で日陰もないだろう。苦しくない程度のランチ後の登りを残してランチ場を探そう。
水辺でと思っていたが、源頭は流木の木くずで雑然としており、いつしか水も切れてしまった。
稜線直下にお誂え向きの平坦地を見つけてシートを広げた。ブナ混じりの樹林の中、暑さ知らずの別天地だ。
稜線はすぐそこに見えている。標高差はわずか30mほどしかないが、ランチ後はおなじみの青息吐息である。
まったくヤブなしで稜線に到達。尾根上は登山道はないが明瞭な踏み跡が続いている。
ゴンニャクのあたりとよく似た印象たが、すぐ隣の山だから当然か。
蕪山の山頂はやはり暑かった。しかし三角点の横に1本だけスギがあり、いい日陰を作ってくれていた。
展望は確かに利くが胸のすくという感じではない。
設置された展望案内板が役に立った。これがなければ初めて登った山頂からの山座同定が難しかっただろう。
ここで撮影した写真を見せれば山麓の板取川温泉の入浴料が200円引きになるらしい。
もちろん迷わず記念撮影を敢行した。
一般登山道は別に期待もしていなかったが、これが予想外にいい道だった。
ずっと樹林の中で日陰を歩けるのはもちろんだが、尾根通しの道でありながら左右から谷が迫って流れが見える
ところもあり退屈しない。
緩やかにジグザグを切りながら谷に下って来ると、今度は谷沿いにトラバースする道に変わった。
左岸の急斜面から立て続けに小さな谷が滝を落としていた。右側の本流にも小滝が連続している。
気持ち良く歩ける実に爽やかな道だ。
いつになったら株杉が現れるのかと思っていたら、もうすぐ登山口というところでようやく株杉の森の入口に立った。
株杉というのは伐採をくり返し、その度に幹から萌芽し育つことでつくられてきたものだそうだ。京都北山の伏状更新
の台杉とは成り立ちが違うらしいが詳しいことはわからない。
しかし、おどろおどろしいばかりの怪異な姿で林立する株杉は実に見応えがある。
株杉見学を終えれば駐車場はすぐそこだ。ここから板取川温泉までは5分ばかりである。
ぬめりのある泉質とお気に入りの大露天風呂で今日のいい汗を流すとしよう。
山日和
ちゃんとフリガナをつけて下さっているのに「なで山」と検索してしまってなかなか見つけられませんでした