【越前】アルペンムード溢れる雪稜を行く 丈競山
Posted: 2025年3月17日(月) 20:43
【日 付】2025年3月14日(金)
【山 域】越前 丈競山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】龍ヶ鼻ダム7:30---9:55 P676m10:15---11:25北丈競山---12:15丈競山13:55---14:55北丈競山---
16:55じょんころ広場---17:30駐車地
週末の天気はまったく期待できない。そこで快晴が約束された金曜日に急遽休みを入れた。
めったにないことだが、たまにはいいだろう。
無雪期には3回登ったことがある丈競山は今回が初の雪山だ。平日らしく、登山口の龍ヶ鼻ダムには登山者ら
しき車もない。
龍ヶ鼻橋を渡ってすぐのところにある登山口から入山。やたら急なコンクリート階段は雪が積もっていれば
かなり恐いだろう。
たっぷり降った今年の雪もここのところの高温と雨で雪融けが進んでいる。その早さは予想以上で、尾根に乗
ってからもわずかに積もっている程度。しかしその雪もツボ足だと不規則に沈むのでスノーシューを履いた。
意外にも雪面には真新しいワカンのトレースがある。先行している登山者がいるのだろうか。
比較的緩やかな尾根だが、植林が多く展望もない。尾根が痩せた部分ではヤブ漕ぎを強いられる始末。
潅木が完全に雪に埋もれる時期か、完全に雪が消えてからの方が楽しいかもしれない。
わずかに樹間から覗く火燈山から小倉谷山の姿だけが慰めだ。
面白みのない尾根歩きと予想外の鬱陶しいヤブで精神的にも疲れてきた。おまけに雪穴にハマってひっくり
返り、脱出に苦労する始末。
2時間半もかかって676m標高点に着くと初めて北丈競山と(南)丈競山が姿を現わしたが、絶望的に思えるほど
高く遠く感じた。体も重いがここでやめたら何のために休みを取って来たのかわからない。
とりあえずは北丈競山まで頑張ろう。(satoさんはここで終わりかもしれないと覚悟していたらしい)
ここからはスッキリした雪尾根が続いて左右の展望も全開だ。
部分的にブナ林が現れて雰囲気もいいが、一ヶ所だけまた痩せたヤブ尾根が現れて通過に苦労させられた。
そこを抜ければ北丈競山の肩へと続く大斜面の登りとなる。無木立の白い急斜面を、足元だけを見つめなが
らひたすら足を運んだ。
急斜面を抜けるとワカンの主が下りてきた。丈競山まで往復したにしては早過ぎる。北丈競山の往復のようだ。
ストックを持っていなかったが、歩きにくくないのだろうか。
山頂への最後の緩い雪尾根を進むと、真正面には丈競山の堂々たる姿が凄い迫力で迫り、白山と北方稜線の
山々が姿を現わした。北丈競山頂は無木立の白いドームとなり、遮るもののない素晴らしい景観を得られる。
振り返れば小倉谷山から富士写ヶ岳へと続く稜線が見えた。その向こう側が遭難事故を起した大内谷川だ。
あの大事故を思えば、今ここにこうして立っていることが奇跡のように思えて感慨深い。
この山頂に着いてからどうするか考えようと思っていたが、足は自然に丈競山に向いていた。ここから先は
ノートレースだ。
北丈競山と丈競山の間には80mの下りと150mの登り返しがある。ここから見る丈競山の斜面は壁のようだが、
遠くは感じなかった。
最低鞍部への尾根は細い雪稜となって高度感たっぷりだ。とても1000m足らずの山とは思えない景観に驚かされ
る。この迫力満天の景観のおかげで下って登り返すことも気にならなかった。
左側に2年前に遡行した水上谷の源頭が上がってきた。あの時はこの最低鞍部へ詰め上がり、山頂への登りで
息も絶え絶えになっていたのを思い出す。
アイゼンとピッケルを持って来たが、適度に緩んだ雪にスノーシューの食い付きも良く、遠目に見た目ほどの急
傾斜でもないので換装するまでもない。
山頂の山小屋の屋根が少しずつ大きく見え出した。あと少し。
ようやく丈競山の山頂に到着。山小屋の周りはブナの根開きのように雪との間に大きなすき間が出来ていた。
その雪壁の高さは3mぐらいはあるだろうか。
無雪期なら山頂と小屋の入口とはほとんど変わらない高さのはずだが、山頂のある場所は小屋の2階よりも高く
雪が積もっていた。おそらく山頂の積雪は4m近くあるのではないだろうか。
ここも北丈競山と同じく、小屋以外は木立のない白いドームだ。
なんとかここまで頑張れたという満足感が、360度遮るもののない展望を一段と眩しいものにしてくれた。
すぐ隣には同じような標高の浄法寺山と、それに続く大葉山、高平山への魅力的な稜線が横たわっている。
余力があれば浄法寺山からハンノキ谷の左岸尾根を周回しようかと思っていたが、往復で十分だ。
少し風があるので浄法寺山の方を向いてランチタイムとする。先週に続いて今日も日差しが暖かい。
食後は再度展望を堪能する。去り難い景色だが下らねばならない。
山頂からの下りは滑落すれば止まりそうもないのでスノーシューを外した。しかしツボ足だとヒザ下まで潜る
ような状態である。やはり気温の上昇と日差しで雪が相当緩んだようだ。これならスノーシューを履いたまま
でも十分下れただろう。
朝とは光と影の出方が変わった雪稜を戻って行く。後半にはあの鬱陶しいセクションが待っているが、今は
忘れておこう。
512m標高点の手前からはじょんころ広場へ下る道を選んだが、こちらの方が自然林が多く景観もいい。
林道歩き長ささえ我慢すれば、登りの道よりも変化があって楽しい。しかし部分的に雪が残ったつづら折れ
の道は意外に時間を食った。
登山口では電話機のない電話ボックスが出迎えてくれた。最後の林道歩きでは、雪に覆われた側溝にハマった
satoさんを笑っていたら、今度は自分がハマって横転してしまった。
人のことを笑っていたら自分に返って来るのだ。
山日和
【山 域】越前 丈競山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】龍ヶ鼻ダム7:30---9:55 P676m10:15---11:25北丈競山---12:15丈競山13:55---14:55北丈競山---
16:55じょんころ広場---17:30駐車地
週末の天気はまったく期待できない。そこで快晴が約束された金曜日に急遽休みを入れた。
めったにないことだが、たまにはいいだろう。
無雪期には3回登ったことがある丈競山は今回が初の雪山だ。平日らしく、登山口の龍ヶ鼻ダムには登山者ら
しき車もない。
龍ヶ鼻橋を渡ってすぐのところにある登山口から入山。やたら急なコンクリート階段は雪が積もっていれば
かなり恐いだろう。
たっぷり降った今年の雪もここのところの高温と雨で雪融けが進んでいる。その早さは予想以上で、尾根に乗
ってからもわずかに積もっている程度。しかしその雪もツボ足だと不規則に沈むのでスノーシューを履いた。
意外にも雪面には真新しいワカンのトレースがある。先行している登山者がいるのだろうか。
比較的緩やかな尾根だが、植林が多く展望もない。尾根が痩せた部分ではヤブ漕ぎを強いられる始末。
潅木が完全に雪に埋もれる時期か、完全に雪が消えてからの方が楽しいかもしれない。
わずかに樹間から覗く火燈山から小倉谷山の姿だけが慰めだ。
面白みのない尾根歩きと予想外の鬱陶しいヤブで精神的にも疲れてきた。おまけに雪穴にハマってひっくり
返り、脱出に苦労する始末。
2時間半もかかって676m標高点に着くと初めて北丈競山と(南)丈競山が姿を現わしたが、絶望的に思えるほど
高く遠く感じた。体も重いがここでやめたら何のために休みを取って来たのかわからない。
とりあえずは北丈競山まで頑張ろう。(satoさんはここで終わりかもしれないと覚悟していたらしい)
ここからはスッキリした雪尾根が続いて左右の展望も全開だ。
部分的にブナ林が現れて雰囲気もいいが、一ヶ所だけまた痩せたヤブ尾根が現れて通過に苦労させられた。
そこを抜ければ北丈競山の肩へと続く大斜面の登りとなる。無木立の白い急斜面を、足元だけを見つめなが
らひたすら足を運んだ。
急斜面を抜けるとワカンの主が下りてきた。丈競山まで往復したにしては早過ぎる。北丈競山の往復のようだ。
ストックを持っていなかったが、歩きにくくないのだろうか。
山頂への最後の緩い雪尾根を進むと、真正面には丈競山の堂々たる姿が凄い迫力で迫り、白山と北方稜線の
山々が姿を現わした。北丈競山頂は無木立の白いドームとなり、遮るもののない素晴らしい景観を得られる。
振り返れば小倉谷山から富士写ヶ岳へと続く稜線が見えた。その向こう側が遭難事故を起した大内谷川だ。
あの大事故を思えば、今ここにこうして立っていることが奇跡のように思えて感慨深い。
この山頂に着いてからどうするか考えようと思っていたが、足は自然に丈競山に向いていた。ここから先は
ノートレースだ。
北丈競山と丈競山の間には80mの下りと150mの登り返しがある。ここから見る丈競山の斜面は壁のようだが、
遠くは感じなかった。
最低鞍部への尾根は細い雪稜となって高度感たっぷりだ。とても1000m足らずの山とは思えない景観に驚かされ
る。この迫力満天の景観のおかげで下って登り返すことも気にならなかった。
左側に2年前に遡行した水上谷の源頭が上がってきた。あの時はこの最低鞍部へ詰め上がり、山頂への登りで
息も絶え絶えになっていたのを思い出す。
アイゼンとピッケルを持って来たが、適度に緩んだ雪にスノーシューの食い付きも良く、遠目に見た目ほどの急
傾斜でもないので換装するまでもない。
山頂の山小屋の屋根が少しずつ大きく見え出した。あと少し。
ようやく丈競山の山頂に到着。山小屋の周りはブナの根開きのように雪との間に大きなすき間が出来ていた。
その雪壁の高さは3mぐらいはあるだろうか。
無雪期なら山頂と小屋の入口とはほとんど変わらない高さのはずだが、山頂のある場所は小屋の2階よりも高く
雪が積もっていた。おそらく山頂の積雪は4m近くあるのではないだろうか。
ここも北丈競山と同じく、小屋以外は木立のない白いドームだ。
なんとかここまで頑張れたという満足感が、360度遮るもののない展望を一段と眩しいものにしてくれた。
すぐ隣には同じような標高の浄法寺山と、それに続く大葉山、高平山への魅力的な稜線が横たわっている。
余力があれば浄法寺山からハンノキ谷の左岸尾根を周回しようかと思っていたが、往復で十分だ。
少し風があるので浄法寺山の方を向いてランチタイムとする。先週に続いて今日も日差しが暖かい。
食後は再度展望を堪能する。去り難い景色だが下らねばならない。
山頂からの下りは滑落すれば止まりそうもないのでスノーシューを外した。しかしツボ足だとヒザ下まで潜る
ような状態である。やはり気温の上昇と日差しで雪が相当緩んだようだ。これならスノーシューを履いたまま
でも十分下れただろう。
朝とは光と影の出方が変わった雪稜を戻って行く。後半にはあの鬱陶しいセクションが待っているが、今は
忘れておこう。
512m標高点の手前からはじょんころ広場へ下る道を選んだが、こちらの方が自然林が多く景観もいい。
林道歩き長ささえ我慢すれば、登りの道よりも変化があって楽しい。しかし部分的に雪が残ったつづら折れ
の道は意外に時間を食った。
登山口では電話機のない電話ボックスが出迎えてくれた。最後の林道歩きでは、雪に覆われた側溝にハマった
satoさんを笑っていたら、今度は自分がハマって横転してしまった。
人のことを笑っていたら自分に返って来るのだ。
山日和
私も金曜日に休んで遠出しようと思いましたが、朝目が覚めず、結局鈴鹿の低山にしました。