【南越前】新雪のホノケ山を歩く
Posted: 2025年2月03日(月) 20:59
【日 付】2025年2月1日(土)
【山 域】南越前 ホノケ山周辺
【天 候】晴れのち曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】林道入口8:40---9:05第2登山口---9:45 P405m---11:10菅谷峠---11:55ホノケ山13:40---15:10下の林道出合
---16:00駐車地
滋賀県内を走っている時には鈍い色だった空が、福井県に入ると明るくなってきた。今日は一日曇り空の下を
歩く覚悟をしていたのだが、予想外の青空に頬が緩む。
積雪期のホノケ山を訪れるのは19年振りである。あの時は終始ガスに包まれて展望は皆無。風もあって寒かっ
た記憶が残っている。
国道305号脇の除雪地に駐車。ホノケ山トンネル方面に少し歩くと「ホノケ山第2登山口」の看板があった。
「まぼろしの北陸道」という表記もある。ここから菅谷(すげんたん)峠を越えて河野海岸に至る峠越えの道は、
文書として残ってはいないが一時北陸道の代替の道として使われていたらしい。それを裏付ける史料がないので
「まぼろし」というわけだ。
登山口へは右の林道へ入るのだが、ショートカットするつもりで左手の尾根に取り付いた。
しかし尾根に乗ったつもりがわずかに進んだところで尾根が谷に没してしまった。地形図に表れない小尾根だっ
たようだ。急がば回れということで、振出しに戻って林道を歩く。
積雪は少ないが担いでいるよりはマシということでスノーシューを装置。緩い勾配を一定のペースで歩けるの
で林道の方が楽だった。
林道終点からは山道に入る。雪に覆われているが、幅の広いしっかりした登山道が続いているのがわかった。
標高が低いのでアカマツや常緑樹が主体で、食指の動く林相ではない。
405m標高点のある南越前町と越前市の境に着いた。雑木林が広がるゆったりとした場所でひと息入れる。
今日も体が重く、本調子と言うにはほど遠い。
ここから菅谷峠へは緩やかな尾根が続く。空は真っ青で、体の重さとは裏腹に心は軽い。
看板があり、「切り通し」という説明書きがあったが、切り通しというのは尾根を横切るように付けられた、
文字通り「切って通す」道であって、こういう掘り込まれた道は「掘割」と呼ぶのが妥当ではないだろうか。
いずれにせよ、よく踏まれて掘り込まれた道は歴史を感じさせるものだ。
コナラが主体の林を抜けて標高が500mを超えるとブナの姿が現れ始めた。
急斜面を右から巻くように上がって行くとそこはブナの純林。道のカーブとブナ林のコンビネーションがたま
らなく良い。そして592mピークへブナに包まれた掘り込みの道が続く。近いだけあって、南隣の藤倉山周辺
と似たような印象だ。
登り着いた592mピークには「佐々布光林坊墓跡」の看板があった。こんな山中にも一向一揆に絡む史跡が
あるのだ。階段を下ると広い林道が通じる菅谷峠である。東屋があり、東方向の好展望が開けている。
少し霞みがちだが、三周ヶ岳から美濃俣丸、笹ヶ峰、金草岳へと続く越美国境稜線が横たわっている。
後続のパーティーの姿が見えた。下手に休んで追いつかれると、新雪のまっさらな雪を楽しめなくなってし
まうのでピッチを上げる。
ここから山頂まではブナの純林が続く。尾根の縁は新雪がソフトクリームのように滑らかな曲線を描いている。
残念ながら少し日が陰り始めたが、日差しがあればブナの落とす影とあいまって美しい陰影に目を奪われること
だろう。
ピッチを上げるとカッコを付けたが、実際にはsatoさんがひとりでラッセルしているので自分は踏み跡を付いて
いくだけである。大して積もっているわけではないが、今の自分には荷が重いのだ。
体重が軽いとは言え、これほど軽やかに速いスピードでラッセルする人を他に知らない。ラッセルしている後を
付いて行っても、いつも置いて行かれるのだ。
ホノケ山頂に到着。日はすっかり陰ってしまったが、展望はまだ効いている。
スノースコップでランチ場を設営するが、新雪が10センチばかり積もった下はカチカチで掘るのに力が必要だ。
程なく5人パーティーが到着。山頂は一気に賑やかになった。
青空はなくなったものの、白山の姿はよりくっきり見えるようになったのがうれしい。
白山を遥拝しながらのランチタイムは半年ぶりだろうか。
体が冷えてきたので下山にかかる。選んだルートは山頂から少し引き返したところから東へ延びる尾根である。
19年前にも歩いているのだが、悪い印象はなかった。但しその時は菅谷峠から林道を歩いて尾根に乗っている。
主尾根から東尾根を急降下。まあまあ歩きやすいが、問題は林道の出合がガケになっていないかどうかである。
真下に林道が見えると果せるかな、5mほどのガケになっていたが、雪が積もっているのでなんとか下りられそうだ。
ストックとスノーシューを投げ落として下降。滑っても雪がクッションになってくれる。
ちょうど林道のヘアピン部分で、深い切り通しが2か所続く面白い地形?だった。
そこからはまあまあ快適に歩けると思っていたが、意外にヤブがはびこって真っすぐには歩けない。
どうしても周回しないと気が済まない向き(自分のことである)以外は登山道の往復の方が楽しく歩けるに違いない。
19年の間にヤブが成長したのかと思って家で写真を見てみたら積雪量が違った。菅谷峠にあった「ホノケ山案内」
の看板が、今回は脚の部分まで露出していたのに対して、19年前は頭が覗いているだけで、今年とは1m以上差が
あったようだ。東尾根も雪原を歩いているような写真があった。道理でヤブっぽいはずだ。
376m標高点の先で林道歩きに切り替えた。こちらの方が格段に楽である。
最後も尾根を直進すれば駐車地のすぐそばへ下りられたのだが、倍以上の距離になる林道歩きを選ぶ。
だんだん足が痛くなって、最後はびっこを引きながら車に帰着。
望外の晴れ間に恵まれ、新雪を楽しめたホノケ山だったが、完全復活への道のりはまだまだ遠い。
山日和
【山 域】南越前 ホノケ山周辺
【天 候】晴れのち曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】林道入口8:40---9:05第2登山口---9:45 P405m---11:10菅谷峠---11:55ホノケ山13:40---15:10下の林道出合
---16:00駐車地
滋賀県内を走っている時には鈍い色だった空が、福井県に入ると明るくなってきた。今日は一日曇り空の下を
歩く覚悟をしていたのだが、予想外の青空に頬が緩む。
積雪期のホノケ山を訪れるのは19年振りである。あの時は終始ガスに包まれて展望は皆無。風もあって寒かっ
た記憶が残っている。
国道305号脇の除雪地に駐車。ホノケ山トンネル方面に少し歩くと「ホノケ山第2登山口」の看板があった。
「まぼろしの北陸道」という表記もある。ここから菅谷(すげんたん)峠を越えて河野海岸に至る峠越えの道は、
文書として残ってはいないが一時北陸道の代替の道として使われていたらしい。それを裏付ける史料がないので
「まぼろし」というわけだ。
登山口へは右の林道へ入るのだが、ショートカットするつもりで左手の尾根に取り付いた。
しかし尾根に乗ったつもりがわずかに進んだところで尾根が谷に没してしまった。地形図に表れない小尾根だっ
たようだ。急がば回れということで、振出しに戻って林道を歩く。
積雪は少ないが担いでいるよりはマシということでスノーシューを装置。緩い勾配を一定のペースで歩けるの
で林道の方が楽だった。
林道終点からは山道に入る。雪に覆われているが、幅の広いしっかりした登山道が続いているのがわかった。
標高が低いのでアカマツや常緑樹が主体で、食指の動く林相ではない。
405m標高点のある南越前町と越前市の境に着いた。雑木林が広がるゆったりとした場所でひと息入れる。
今日も体が重く、本調子と言うにはほど遠い。
ここから菅谷峠へは緩やかな尾根が続く。空は真っ青で、体の重さとは裏腹に心は軽い。
看板があり、「切り通し」という説明書きがあったが、切り通しというのは尾根を横切るように付けられた、
文字通り「切って通す」道であって、こういう掘り込まれた道は「掘割」と呼ぶのが妥当ではないだろうか。
いずれにせよ、よく踏まれて掘り込まれた道は歴史を感じさせるものだ。
コナラが主体の林を抜けて標高が500mを超えるとブナの姿が現れ始めた。
急斜面を右から巻くように上がって行くとそこはブナの純林。道のカーブとブナ林のコンビネーションがたま
らなく良い。そして592mピークへブナに包まれた掘り込みの道が続く。近いだけあって、南隣の藤倉山周辺
と似たような印象だ。
登り着いた592mピークには「佐々布光林坊墓跡」の看板があった。こんな山中にも一向一揆に絡む史跡が
あるのだ。階段を下ると広い林道が通じる菅谷峠である。東屋があり、東方向の好展望が開けている。
少し霞みがちだが、三周ヶ岳から美濃俣丸、笹ヶ峰、金草岳へと続く越美国境稜線が横たわっている。
後続のパーティーの姿が見えた。下手に休んで追いつかれると、新雪のまっさらな雪を楽しめなくなってし
まうのでピッチを上げる。
ここから山頂まではブナの純林が続く。尾根の縁は新雪がソフトクリームのように滑らかな曲線を描いている。
残念ながら少し日が陰り始めたが、日差しがあればブナの落とす影とあいまって美しい陰影に目を奪われること
だろう。
ピッチを上げるとカッコを付けたが、実際にはsatoさんがひとりでラッセルしているので自分は踏み跡を付いて
いくだけである。大して積もっているわけではないが、今の自分には荷が重いのだ。
体重が軽いとは言え、これほど軽やかに速いスピードでラッセルする人を他に知らない。ラッセルしている後を
付いて行っても、いつも置いて行かれるのだ。
ホノケ山頂に到着。日はすっかり陰ってしまったが、展望はまだ効いている。
スノースコップでランチ場を設営するが、新雪が10センチばかり積もった下はカチカチで掘るのに力が必要だ。
程なく5人パーティーが到着。山頂は一気に賑やかになった。
青空はなくなったものの、白山の姿はよりくっきり見えるようになったのがうれしい。
白山を遥拝しながらのランチタイムは半年ぶりだろうか。
体が冷えてきたので下山にかかる。選んだルートは山頂から少し引き返したところから東へ延びる尾根である。
19年前にも歩いているのだが、悪い印象はなかった。但しその時は菅谷峠から林道を歩いて尾根に乗っている。
主尾根から東尾根を急降下。まあまあ歩きやすいが、問題は林道の出合がガケになっていないかどうかである。
真下に林道が見えると果せるかな、5mほどのガケになっていたが、雪が積もっているのでなんとか下りられそうだ。
ストックとスノーシューを投げ落として下降。滑っても雪がクッションになってくれる。
ちょうど林道のヘアピン部分で、深い切り通しが2か所続く面白い地形?だった。
そこからはまあまあ快適に歩けると思っていたが、意外にヤブがはびこって真っすぐには歩けない。
どうしても周回しないと気が済まない向き(自分のことである)以外は登山道の往復の方が楽しく歩けるに違いない。
19年の間にヤブが成長したのかと思って家で写真を見てみたら積雪量が違った。菅谷峠にあった「ホノケ山案内」
の看板が、今回は脚の部分まで露出していたのに対して、19年前は頭が覗いているだけで、今年とは1m以上差が
あったようだ。東尾根も雪原を歩いているような写真があった。道理でヤブっぽいはずだ。
376m標高点の先で林道歩きに切り替えた。こちらの方が格段に楽である。
最後も尾根を直進すれば駐車地のすぐそばへ下りられたのだが、倍以上の距離になる林道歩きを選ぶ。
だんだん足が痛くなって、最後はびっこを引きながら車に帰着。
望外の晴れ間に恵まれ、新雪を楽しめたホノケ山だったが、完全復活への道のりはまだまだ遠い。
山日和
山日和さんは、今回の登山口奥野々から、19年前の積雪期に登られていたのですね。