【三峰山地】ワサビ谷を遊び尽くす
Posted: 2024年9月17日(火) 18:30
【 日 付 】2024年9月12日(木)
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート】月出登山口駐車場 8:29 --- 9:24 8m滝 10:02 --- 11:50 源頭部(休憩)13:16 --- 13:19 八丁平 --- 14:16 ゆりわれ登山口 --- 14:30 月出登山口駐車場
飯高町の月出から三峰山に突き上げるワサビ谷はほぼ全体がゴルジュで構成される暗い谷である。植生も片側が杉の植林で,明るくはない。なんでこんな谷に惹かれるのかというと,谷全体に高密度に配置された滝群のためである。標高700mの登山口から標高1200mの八丁平までの標高差約500mの間に濃密に滝が配置されており,そのほとんどをフリーで直登できる。
以前はロープとハーネスを装着して滝を登るような沢行をしていたのだが,ここ数年はロープもハーネスもつけるのが面倒になり,フリーで行ける谷しか行かないようになった。そんな自分にとってロープを使わずに登ることができる滝が多いワサビ谷は格好の遊び場である。
月出の入渓口のすぐ南には中央構造線の露頭があり,中央構造線の北側の地質は花崗岩からなっているとされる。確かに,ワサビ谷の一部には花崗岩らしい岩もあるが,大部分は黒くて固い岩石でできている。ネットで調べてみると黒色片岩と呼ばれる変成岩の一種のようだ。確かに大部分の滝を構成している岩石は黒っぽく,暗い谷をさらに暗くしている。黒色片岩は固いので水流による風化がしにくく,固い岩盤が滝となって残ってきたものだろう。
前回ワサビ谷に来たのは9月5日。台風10号による大雨の次の週である。月出の集落を過ぎたところにある獣害よけのフェンス手前で進入禁止になっており,そのまま引き返した。その後,SNSで調べてみると通れるようなので,12日に再び行くことにした。月出集落からの林道は通れるようになっており,落石が除去されて台風以前よりも綺麗になっている。 月出登山口の駐車場に車を止め,沢装束をつける。前夜の雨で水量は多そうだ。ここしばらく猛暑のために水量が少なかったので,今日は期待できそうだ。新道峠に至る登山道を少し登り,堰堤を越えたところから入渓する。ゴーロをしばらく行くと最初の連瀑帯である。水量が多く,最初からシャワーでの滝登りになる。気持ちいい。 フリクションがよく,しかも随所に適当なホールドがあるので,3点支持さえ守っていれば落ちる心配はない。連瀑を越えると8m滝。8m滝の手前で小休止し,滝を愛でる。左岸から巻いて,滝上でさらに小休止。滝の巻きは最初右の斜面を登り,ついで滝に向かってトラバースしていくのだが,例によってトラバース時は片側が切れ落ちている。最近はこのトラバースルートを使う人が多いようで,踏み跡はしっかりしているので,それほど危険ではないが,万一落ちると10mほどは落ちることになる。単独でもあり,この場所がこの谷で最も気を使う場所である。 8m滝の上流からは,ちょうどいい間隔で滝が次々に出現する。固い岩盤の上を水が流れ落ち,それぞれの滝に特徴があって美しい。そんな滝の写真を撮ったり,滝を好きなルートで登ったりしながら進んでいく。滝登りを楽しんでいると,突然滝がつき,いきなり癒しの源流部(オオイタヤメイゲツ林)となる。 すっかり細流になってしまった源流部をゆるゆると歩き,ワサビ谷の最初の一滴を確認するとすぐ上が草原となっている。今日は,草原になる手前の木の茂みの下で昼食と昼寝にすることにする。寝転んでいると濡れた体に風が当たって寒くなってきた。周りを見るとガスが出てきたようだ。雨が降ってくると嫌なので,予定より早く下山することにする。 ホソバノヤマハハコがちょうど見頃ということなので,ゆりわれコースから下山することにしよう。トリカブトやホソバノヤマハハコの群落を楽しみながら下山する。さすがに人気の三峰山,平日だというのに途中で二組の登山者に出会う。駐車地に降り立つとガスはなくなり,いつものような暑い陽射しが戻っていた。帰りはいつものように道の駅飯高の日帰り温泉につかり,のんびりと帰宅した。今日ものんびりとワサビ谷に遊んでもらった。
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート】月出登山口駐車場 8:29 --- 9:24 8m滝 10:02 --- 11:50 源頭部(休憩)13:16 --- 13:19 八丁平 --- 14:16 ゆりわれ登山口 --- 14:30 月出登山口駐車場
飯高町の月出から三峰山に突き上げるワサビ谷はほぼ全体がゴルジュで構成される暗い谷である。植生も片側が杉の植林で,明るくはない。なんでこんな谷に惹かれるのかというと,谷全体に高密度に配置された滝群のためである。標高700mの登山口から標高1200mの八丁平までの標高差約500mの間に濃密に滝が配置されており,そのほとんどをフリーで直登できる。
以前はロープとハーネスを装着して滝を登るような沢行をしていたのだが,ここ数年はロープもハーネスもつけるのが面倒になり,フリーで行ける谷しか行かないようになった。そんな自分にとってロープを使わずに登ることができる滝が多いワサビ谷は格好の遊び場である。
月出の入渓口のすぐ南には中央構造線の露頭があり,中央構造線の北側の地質は花崗岩からなっているとされる。確かに,ワサビ谷の一部には花崗岩らしい岩もあるが,大部分は黒くて固い岩石でできている。ネットで調べてみると黒色片岩と呼ばれる変成岩の一種のようだ。確かに大部分の滝を構成している岩石は黒っぽく,暗い谷をさらに暗くしている。黒色片岩は固いので水流による風化がしにくく,固い岩盤が滝となって残ってきたものだろう。
前回ワサビ谷に来たのは9月5日。台風10号による大雨の次の週である。月出の集落を過ぎたところにある獣害よけのフェンス手前で進入禁止になっており,そのまま引き返した。その後,SNSで調べてみると通れるようなので,12日に再び行くことにした。月出集落からの林道は通れるようになっており,落石が除去されて台風以前よりも綺麗になっている。 月出登山口の駐車場に車を止め,沢装束をつける。前夜の雨で水量は多そうだ。ここしばらく猛暑のために水量が少なかったので,今日は期待できそうだ。新道峠に至る登山道を少し登り,堰堤を越えたところから入渓する。ゴーロをしばらく行くと最初の連瀑帯である。水量が多く,最初からシャワーでの滝登りになる。気持ちいい。 フリクションがよく,しかも随所に適当なホールドがあるので,3点支持さえ守っていれば落ちる心配はない。連瀑を越えると8m滝。8m滝の手前で小休止し,滝を愛でる。左岸から巻いて,滝上でさらに小休止。滝の巻きは最初右の斜面を登り,ついで滝に向かってトラバースしていくのだが,例によってトラバース時は片側が切れ落ちている。最近はこのトラバースルートを使う人が多いようで,踏み跡はしっかりしているので,それほど危険ではないが,万一落ちると10mほどは落ちることになる。単独でもあり,この場所がこの谷で最も気を使う場所である。 8m滝の上流からは,ちょうどいい間隔で滝が次々に出現する。固い岩盤の上を水が流れ落ち,それぞれの滝に特徴があって美しい。そんな滝の写真を撮ったり,滝を好きなルートで登ったりしながら進んでいく。滝登りを楽しんでいると,突然滝がつき,いきなり癒しの源流部(オオイタヤメイゲツ林)となる。 すっかり細流になってしまった源流部をゆるゆると歩き,ワサビ谷の最初の一滴を確認するとすぐ上が草原となっている。今日は,草原になる手前の木の茂みの下で昼食と昼寝にすることにする。寝転んでいると濡れた体に風が当たって寒くなってきた。周りを見るとガスが出てきたようだ。雨が降ってくると嫌なので,予定より早く下山することにする。 ホソバノヤマハハコがちょうど見頃ということなので,ゆりわれコースから下山することにしよう。トリカブトやホソバノヤマハハコの群落を楽しみながら下山する。さすがに人気の三峰山,平日だというのに途中で二組の登山者に出会う。駐車地に降り立つとガスはなくなり,いつものような暑い陽射しが戻っていた。帰りはいつものように道の駅飯高の日帰り温泉につかり,のんびりと帰宅した。今日ものんびりとワサビ谷に遊んでもらった。
黒色片岩は固いので水流による風化がしにくく,固い岩盤が滝となって残ってきたものだろう。