【台高】木屋谷川奥ワサビ谷から桧塚奥峰へ
Posted: 2024年8月20日(火) 20:22
【日 付】2024年8月17日(土)
【山 域】台高北部 桧塚奥峰周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】万才橋8:55---10:05ワサビ谷出合---10:20大滝上---10:45二俣---11:30林道---12:35稜線13:45---
13:55桧塚奥峰---15:25登山口
左足のふくらはぎの痛みもようやく納まった。軽めの沢で試運転と行こう。
木屋谷川を遡行するのは5年振りだ。今日は途中から支流のワサビ谷へ入り、未踏の奥ワサビ谷を桧塚奥峰へ
抜ける軽めのコースを選択。暑くてたまらなければ奥山谷左俣を下ろう。
雨量観測所から先の林道は荒れが目立って運転に気を遣わされる。
2年前に奥美濃の林道でバーストして苦労してから慎重になった。道を斜めに横切る盛り土状の段差は、自然
に水が流れた跡と言うより谷に水を流すために人工的に作られたように見える。
いつものように万才橋の袂から木屋谷川に入渓。何度訪れても美しい谷である。
「川」というだけあって谷幅は広く解放感が抜群だ。それでいながらゴロゴロ転がる大岩・小岩は苔むして、
落ち着いた雰囲気を醸し出している。ここのところ雨があまり降っていないので、水量は少ないと思っていた
が、そんなこともなかったのは意外だった。
ワサビ谷出合までは最大でも5m程度の滝しかないが、やたら大きな釜と淵が多い。泳ぎが得意なら躊躇なく
滝に取り付くのだろうが、苦手な身としては巻きを選ぶしかないのが残念だ。
ワサビ谷の出合手前で腰を降ろした。足の調子はまあまあのようだ。
本流と平行するように流れ込むワサビ谷の入口は極端に狭いゴルジュになっている。ゴルジュ奥の滝を這い上
がると谷は90度左折して、25mと言われているワサビ谷大滝と対面する。
右岸の登山道を歩いて来ると滝の全貌を見ることはできない。
一見して25mもあるようには見えないが、15mはありそうな巨大な流倒木が流芯に覆い被さるように刺さって
景観を損ねている。
左岸のザレた斜面に取り付くが、足元はズルズルで、頼りなげな細い潅木を束ねてホールドにしながら慎重に
巻き上がって登山道と合流した。
ここから二俣までは30年ほど前に遡行しているのだが、まったく記憶がない。
美しいナメ滝が連続する中にゴルジュの滝もあり、なかなか楽しい。今より30才若い頃は物足りない渓相とし
て映っていたのかもしれない。歳を重ねると同じ谷も違って見えるのだろう。
口ワサビ谷と奥ワサビ谷を分ける二俣に着いた。左俣の口ワサビ谷には5mほどの直瀑が、右俣の奥ワサビ谷
にはナメ滝がかかる。30年前に歩いたのは口ワサビ谷だ。
今日は奥ワサビ谷へ進む。ナメ滝を上がった場所に見覚えがあった。ここは以前中間尾根を下りて来た時に、
谷を渡って左岸の踏み跡を辿った場所だ。
あの時は最後に一本西側の尾根に入ってしまい、見下ろした奥ワサビ谷にずいぶん大きな滝があるように見えた
ものだ。奥ワサビ谷にはそんなに大きな滝があるという話は聞いていなかったので驚いたのを覚えている。
その記憶を胸に進んで行くと、小滝の連続はあったものの、10mを超すような滝はなかった。
遠くから俯瞰した印象とはずいぶん違うものだ。
直登と巻きを交えながら快適に遡行して行くと、今度は美しいナメ滝が続く。まさに自分好みの谷である。
こんなにいい谷なのに、なぜ今まで訪れなかったのだろう。
これは自分の勘違いだろうが、この谷には滝らしい滝はないという文章をどこかで読んだような気がしていたのだ。
ずっと自然林に包まれていた谷に突然植林が現れた。マナコ谷の方から続く水平林道が谷を横切る。
ただ、植林はきれいに枝打ちされて明るい林を形成しているので嫌な感じはない。
谷筋はゴーロとなり、楽しかった奥ワサビ谷もこれでひと段落かと思われた。
しばらく植林のゴーロを進んでいると、不意に植林が切れて再び自然林の谷となる。
水量はかなり減ったが、次々にナメが現れて飽きることが無い。
岩壁を穿って流れる2条の滝の左側の流れを登ろうとして、右手のホールドを掴もうとした時、縄のようなもの
が横たわっていたので思わず手を引っ込めた。よく見ると黒褐色の縞模様のマムシだった。危ないあぶない。
あのまま手をついていたら咬まれるところだった。お引き取り願えそうもないので、一旦下りて右側から迂回する。
その先にもまだあるのかというぐらいナメが続く。
谷にはだんだんガスが漂い始め、幽玄な雰囲気に包まれてきた。霧の中から浮かび上がる巨岩や大木が想像力を
かき立てる。
この状況だと稜線に出ても展望が期待できるわけではないので、源頭部の適当なところでランチにしようと場所
を探しながら歩く。
この谷の最大の美点のひとつが穏やかに広がる源頭部の佇まいである。
1394mピークに広がる源頭は、地形図通りほとんど登りらしい登りもなく稜線へと誘ってくれる。
どこにしようかと迷っているうちに明神岳と桧塚奥峰を結ぶ稜線に着いてしまった。
稜線と言ってもおよそ稜線らしくない、ブナ林の広がる台地だ。
北からの風が強いので、ヌタハラ谷源頭側に陣取ってランチタイムとした。
今日は静かで、誰ひとり通らない。
思ったより涼しいので予定通りマナコ谷の登山道を下ることにする。
ほとんど展望のない桧塚奥峰のピークを申し訳程度に踏んで、マナコ谷へと下る。
登りで滝を登っている時、ふとした拍子にふくらはぎの痛みがぶり返してしまった。
せっかく治ったのにまたやってしまったかと、暗澹たる気分で登ってきたのだ。
幸い歩けないほどの痛みではなく、少々小股で足を出せば前進できる。しかしできるだけ衝撃を与えないように
そろそろ歩くのは精神衛生上よろしくないようだ。
マナコ谷道は大きくジグザグを切って付けられており、足に負担が少ないので助かった。
来週はまともに歩けるだろうか。
山日和
【山 域】台高北部 桧塚奥峰周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】万才橋8:55---10:05ワサビ谷出合---10:20大滝上---10:45二俣---11:30林道---12:35稜線13:45---
13:55桧塚奥峰---15:25登山口
左足のふくらはぎの痛みもようやく納まった。軽めの沢で試運転と行こう。
木屋谷川を遡行するのは5年振りだ。今日は途中から支流のワサビ谷へ入り、未踏の奥ワサビ谷を桧塚奥峰へ
抜ける軽めのコースを選択。暑くてたまらなければ奥山谷左俣を下ろう。
雨量観測所から先の林道は荒れが目立って運転に気を遣わされる。
2年前に奥美濃の林道でバーストして苦労してから慎重になった。道を斜めに横切る盛り土状の段差は、自然
に水が流れた跡と言うより谷に水を流すために人工的に作られたように見える。
いつものように万才橋の袂から木屋谷川に入渓。何度訪れても美しい谷である。
「川」というだけあって谷幅は広く解放感が抜群だ。それでいながらゴロゴロ転がる大岩・小岩は苔むして、
落ち着いた雰囲気を醸し出している。ここのところ雨があまり降っていないので、水量は少ないと思っていた
が、そんなこともなかったのは意外だった。
ワサビ谷出合までは最大でも5m程度の滝しかないが、やたら大きな釜と淵が多い。泳ぎが得意なら躊躇なく
滝に取り付くのだろうが、苦手な身としては巻きを選ぶしかないのが残念だ。
ワサビ谷の出合手前で腰を降ろした。足の調子はまあまあのようだ。
本流と平行するように流れ込むワサビ谷の入口は極端に狭いゴルジュになっている。ゴルジュ奥の滝を這い上
がると谷は90度左折して、25mと言われているワサビ谷大滝と対面する。
右岸の登山道を歩いて来ると滝の全貌を見ることはできない。
一見して25mもあるようには見えないが、15mはありそうな巨大な流倒木が流芯に覆い被さるように刺さって
景観を損ねている。
左岸のザレた斜面に取り付くが、足元はズルズルで、頼りなげな細い潅木を束ねてホールドにしながら慎重に
巻き上がって登山道と合流した。
ここから二俣までは30年ほど前に遡行しているのだが、まったく記憶がない。
美しいナメ滝が連続する中にゴルジュの滝もあり、なかなか楽しい。今より30才若い頃は物足りない渓相とし
て映っていたのかもしれない。歳を重ねると同じ谷も違って見えるのだろう。
口ワサビ谷と奥ワサビ谷を分ける二俣に着いた。左俣の口ワサビ谷には5mほどの直瀑が、右俣の奥ワサビ谷
にはナメ滝がかかる。30年前に歩いたのは口ワサビ谷だ。
今日は奥ワサビ谷へ進む。ナメ滝を上がった場所に見覚えがあった。ここは以前中間尾根を下りて来た時に、
谷を渡って左岸の踏み跡を辿った場所だ。
あの時は最後に一本西側の尾根に入ってしまい、見下ろした奥ワサビ谷にずいぶん大きな滝があるように見えた
ものだ。奥ワサビ谷にはそんなに大きな滝があるという話は聞いていなかったので驚いたのを覚えている。
その記憶を胸に進んで行くと、小滝の連続はあったものの、10mを超すような滝はなかった。
遠くから俯瞰した印象とはずいぶん違うものだ。
直登と巻きを交えながら快適に遡行して行くと、今度は美しいナメ滝が続く。まさに自分好みの谷である。
こんなにいい谷なのに、なぜ今まで訪れなかったのだろう。
これは自分の勘違いだろうが、この谷には滝らしい滝はないという文章をどこかで読んだような気がしていたのだ。
ずっと自然林に包まれていた谷に突然植林が現れた。マナコ谷の方から続く水平林道が谷を横切る。
ただ、植林はきれいに枝打ちされて明るい林を形成しているので嫌な感じはない。
谷筋はゴーロとなり、楽しかった奥ワサビ谷もこれでひと段落かと思われた。
しばらく植林のゴーロを進んでいると、不意に植林が切れて再び自然林の谷となる。
水量はかなり減ったが、次々にナメが現れて飽きることが無い。
岩壁を穿って流れる2条の滝の左側の流れを登ろうとして、右手のホールドを掴もうとした時、縄のようなもの
が横たわっていたので思わず手を引っ込めた。よく見ると黒褐色の縞模様のマムシだった。危ないあぶない。
あのまま手をついていたら咬まれるところだった。お引き取り願えそうもないので、一旦下りて右側から迂回する。
その先にもまだあるのかというぐらいナメが続く。
谷にはだんだんガスが漂い始め、幽玄な雰囲気に包まれてきた。霧の中から浮かび上がる巨岩や大木が想像力を
かき立てる。
この状況だと稜線に出ても展望が期待できるわけではないので、源頭部の適当なところでランチにしようと場所
を探しながら歩く。
この谷の最大の美点のひとつが穏やかに広がる源頭部の佇まいである。
1394mピークに広がる源頭は、地形図通りほとんど登りらしい登りもなく稜線へと誘ってくれる。
どこにしようかと迷っているうちに明神岳と桧塚奥峰を結ぶ稜線に着いてしまった。
稜線と言ってもおよそ稜線らしくない、ブナ林の広がる台地だ。
北からの風が強いので、ヌタハラ谷源頭側に陣取ってランチタイムとした。
今日は静かで、誰ひとり通らない。
思ったより涼しいので予定通りマナコ谷の登山道を下ることにする。
ほとんど展望のない桧塚奥峰のピークを申し訳程度に踏んで、マナコ谷へと下る。
登りで滝を登っている時、ふとした拍子にふくらはぎの痛みがぶり返してしまった。
せっかく治ったのにまたやってしまったかと、暗澹たる気分で登ってきたのだ。
幸い歩けないほどの痛みではなく、少々小股で足を出せば前進できる。しかしできるだけ衝撃を与えないように
そろそろ歩くのは精神衛生上よろしくないようだ。
マナコ谷道は大きくジグザグを切って付けられており、足に負担が少ないので助かった。
来週はまともに歩けるだろうか。
山日和
左足のふくらはぎの痛みもようやく納まった。軽めの沢で試運転と行こう。