【中央アルプス】大展望の空木岳から花溢れる檜尾岳へ
Posted: 2024年8月14日(水) 17:32
【 日 付 】2024年8月2日~3日
【 山 域 】 中央アルプス
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】駒ケ根スキー場>池山尾根>空木平避難小屋>小屋泊まり
>空木岳>檜尾岳>桧尾根>桧尾登山口>駒ケ根スキー場
夏山登山第2弾は昨年と同じ空木岳、檜尾岳縦走にしました。交通アクセスの便利さ避難小屋を利用しての時間配分が適当でとても気にいっています。私の登山行動は毎年一定しているリピーターですから同じ山に登ることは一向気になりません。
8月1日の午後から出発して中津川で車中泊するのも昨年と同じ。夜明け前に起きて中央道に乗れば平日でも深夜割引を受けられました。朝5時過ぎに駒ケ根スキー場に着くと既に多くの車が止まっていました。お湯を沸かしてカップ麺を作り朝食にしました。パタパタと荷物を整えたら5時26分に出発して池山登山道に入りました。
三本木を過ぎて間もなく林道終点に着きました。昨年は林道工事中で通れませんでしたが、今年は通れるのか一台だけ駐車していました。ここに止めるのは空木岳にピストン登山する人だけですから、さほど多くはない。
タカウチ場から池山を経由するルートと池山小屋へトラバースするルートに分かれますが、池山に登ったことがなかったので池山へ向かいました。
池山は樹林の多い山ですが、山頂だけ開けていて木曾駒方面とその反対方向が見渡せました。 池山小屋分岐に着くと奇麗な清水が湧きだす水場で1L補給しました。昨年は配管が詰まっているようで給水するのにも時間がかかりましたが、今年は配管がステンレスの新しい管に変わって勢いよく出ていました。夏山は給水が命みたいなところがありますから大いに助かります。
ここから尻無まで遊歩道ルートと北側の針葉樹林ルートに分かれますが、遊歩道ルートの方が歩きやすく樹林の雰囲気もいいのでこちらを進みます。
マセナギを過ぎと尾根の傾斜は強くなりますが、大したことはありません。大地獄も鉄梯子が沢山あるだけで安全に通過できます。
登山道は中央アルプスらしくシラビソなどの針葉樹が多い尾根です
林床にはカニコウモリのバットマークの葉っぱと小さな白い花を付けている程度で彩は多くありません。
そんな中シモツケの鮮やかなピンクの花が目だっていました。
小地獄のところから迷い尾根が伸びていますが、立派な標識があるから迷いこむ心配はないでしょう。
林床の草むらに変な花を見つけた。白い小さな花で全部下向きに咲いている。蜂や蝶は花に止まることができないからアリンコのような虫に受粉してもらうのだろうか。
空木平分岐まで来た。避難小屋はすぐそこだ。
空木平に入った途端にお花畑が広がった。マルバタケブキの大きな花。
鮮やかな色合いのハクサンフウロ
イエロークイーンのシナノキンバイ
風車のようなエゾシオガマ
グンナイフウロは残念ながら花弁が落ちて特徴的な花芯だけを残していた。
11時47分、避難小屋に着いた。小屋の前の水場は涸れていたが、20mほど下流へ歩いていくと河床から水が湧きだしていた。缶ビールをそこに置いて小屋に戻ると途中で追い抜いた60代の男性も小屋に着いていた。今夜の同泊者はこのオジサンだけだろうか。オジサンは東京から夜行バスで来たそうで今日のうちに山頂を往復して明日は早く下山したいといっていた。
オジサンが山頂に向かった後、若い女性もやってきてザックを降ろすと同じように山頂に向かった。
私は明日の縦走に備えて体力温存だ。することもなくシュラフを広げて横になった。
16時を過ぎてようやくオジサンが帰ってきた。続いて女性も戻ってきた。女性は地元の伊那っ子で単独行も慣れているようだ。これで今日の面子は揃った
と思ったら中年夫婦がやってきて「泊まれますか?」という。避難小屋だから拒否する理由もなく「どうぞ」と答えるしかない。夫婦はヒュッテでテントを張るつもりだったらしいが、一定時刻を過ぎると受付てもらえないそうで避難小屋を紹介されたと言う。私たちは夕食を済ませていたが、彼らは暗くなりかけた外で夕食を作っていた。
彼らも食事を済ませ小屋に戻って寝る段取りを済ませると静かになりやがて寝息を立て始めた。私も睡眠薬を飲んで眠りに落ちるのを待った。
不眠症の私も薬のお陰である程度眠れた。
夜明けが近づき小屋の小窓が明るく成って来た。窓から山頂の方を見ると奇麗に晴れ渡っていた。どうやら予報通りの山日和になりそうだ。
8月3日、朝5時15分小屋に朝陽が登るのと同時に出発した。 ガレ沢に沿って登っていくとクルマユリも咲いていた。
チングルマの群落は筋だけの風花になっていた。
ヨツバシオガマは、まだ元気だ。
ガレ谷が終わり草原が広がって青空と美しい対比をなしていた。
展望も広がって南アルプスの稜線が雲海に浮かんでいた。
足元のウサギギクは今日も能天気に咲いている。
雷鳥が突然出てきたので慌ててシャッターを押したけど画面の何処にいるんだ。
ヒュッテに出ると空木山頂はすぐだ。
山頂に着くと360度の大展望が広がった。
南に見える南駒ヶ岳は擂鉢窪避難小屋が使用禁止になって行きにくくなった。
カールのお花畑は中央アルプスでも一級の美しさを誇っていたのに残念至極だ。
雲海に浮かぶ御嶽は噴煙も殆んど確認できないくらい落ち着いている。 大展望を存分に味わったら木曽殿越のコルに向けて急降下していく。最初の岩峰は巻いていくので問題なし。
二つ目の岩峰も同様だ。
三つ目の岩峰が第一高点と言われるところ。
ここだけは岩峰の上を越えていく。
空木西斜面にはミヤマダイコンソウが群生して険しい登山路を彩っている。
木曽殿山荘に着いたら一休みして息を整える。次の東川岳の登り返しが心情的には一番厳しいのだ。まだ8時だというのに早くも気温が上がってきた。
バットレスとも言える大岩壁の左側の登山路を焦らずに登っていく。 東川岳山頂に立った。残りの稜線にも多少のアップダウンはあるが、もう大丈夫だろう。
熊沢岳はちょっと登り返しがあるかな。まあ、何とかなるさ。
熊沢岳に着いた。こんなところに標識あったかな。
熊沢岳北端の岩峰に着いた。こちらが山頂だと思っていたけど違うようだ。
本日の最終ピーク檜尾岳が見えた。気温はますます上がってきたし息が切れて足の動きもおかしくなってきた。ザックに入れたアミノバイタルゼリーを取り出しチュルチュル吸って、その速攻パワーで最後の登りを乗り切ろう。
檜尾岳手前の大滝山からはお花畑が広がって苦しさを忘れさせてくれる。
ハクサンフウロはもちろん
見たかったハクサンイチゲも見られた。
さあ、いよいよラストの登りだ。 11時19分、檜尾岳に着いた。後は檜尾根を下るだけだ。
お花畑の中避難小屋の方へ下って行くと空木平で枯れていたグンナイフウロの花も見られた。
避難小屋は通り過ぎて水場に直行する。
チングルマのお花畑の中にある水場は冷たくて美味しい水を出し続けていた。
一休みしてメンチカツパンでランチにした。
桧尾根にはニッコウキスゲが僅かに残っていた。その横にはシナノキンバイも咲いて見送ってくれた。
この尾根には太ダケカンバも多く池山尾根より自然豊かな感じだ。 シャクナゲのピークを過ぎると下りの傾斜がきつくなってきた。
しかし赤沢の頭まで1kmの標識から傾斜は緩くなりダケカンバの変珍木を過ぎると平たんになって赤沢の頭に着いた。
地図では赤沢の頭から登山口まで急な一気下りのように思うが、実際は遊歩道のような奇麗なルートがジグを切りながら続いているだけだ。大船に乗ったつもりでチンタラ下って行けばいいのだ。
15時ちょうどに登山口に下りた。バス道を歩いて檜尾橋が見えたところで上からバスが降りてきた。あわててバス停まで走ってバスに乗ると補助席が一席だけ空いていた。ここのバスは急カーブの連続だから立ち席はない。
駒ヶ池からスキー場の方に歩いていくと同泊した東京のオジサンが前から歩いてきた。天気が良かったから空木山頂に登りなおしたのだろう。バスの時間があるにせよこれで思い残すこともなしでしょう。私も思い残すことなく十分に楽しめた二日間でした。
【 山 域 】 中央アルプス
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】駒ケ根スキー場>池山尾根>空木平避難小屋>小屋泊まり
>空木岳>檜尾岳>桧尾根>桧尾登山口>駒ケ根スキー場
夏山登山第2弾は昨年と同じ空木岳、檜尾岳縦走にしました。交通アクセスの便利さ避難小屋を利用しての時間配分が適当でとても気にいっています。私の登山行動は毎年一定しているリピーターですから同じ山に登ることは一向気になりません。
8月1日の午後から出発して中津川で車中泊するのも昨年と同じ。夜明け前に起きて中央道に乗れば平日でも深夜割引を受けられました。朝5時過ぎに駒ケ根スキー場に着くと既に多くの車が止まっていました。お湯を沸かしてカップ麺を作り朝食にしました。パタパタと荷物を整えたら5時26分に出発して池山登山道に入りました。
三本木を過ぎて間もなく林道終点に着きました。昨年は林道工事中で通れませんでしたが、今年は通れるのか一台だけ駐車していました。ここに止めるのは空木岳にピストン登山する人だけですから、さほど多くはない。
タカウチ場から池山を経由するルートと池山小屋へトラバースするルートに分かれますが、池山に登ったことがなかったので池山へ向かいました。
池山は樹林の多い山ですが、山頂だけ開けていて木曾駒方面とその反対方向が見渡せました。 池山小屋分岐に着くと奇麗な清水が湧きだす水場で1L補給しました。昨年は配管が詰まっているようで給水するのにも時間がかかりましたが、今年は配管がステンレスの新しい管に変わって勢いよく出ていました。夏山は給水が命みたいなところがありますから大いに助かります。
ここから尻無まで遊歩道ルートと北側の針葉樹林ルートに分かれますが、遊歩道ルートの方が歩きやすく樹林の雰囲気もいいのでこちらを進みます。
マセナギを過ぎと尾根の傾斜は強くなりますが、大したことはありません。大地獄も鉄梯子が沢山あるだけで安全に通過できます。
登山道は中央アルプスらしくシラビソなどの針葉樹が多い尾根です
林床にはカニコウモリのバットマークの葉っぱと小さな白い花を付けている程度で彩は多くありません。
そんな中シモツケの鮮やかなピンクの花が目だっていました。
小地獄のところから迷い尾根が伸びていますが、立派な標識があるから迷いこむ心配はないでしょう。
林床の草むらに変な花を見つけた。白い小さな花で全部下向きに咲いている。蜂や蝶は花に止まることができないからアリンコのような虫に受粉してもらうのだろうか。
空木平分岐まで来た。避難小屋はすぐそこだ。
空木平に入った途端にお花畑が広がった。マルバタケブキの大きな花。
鮮やかな色合いのハクサンフウロ
イエロークイーンのシナノキンバイ
風車のようなエゾシオガマ
グンナイフウロは残念ながら花弁が落ちて特徴的な花芯だけを残していた。
11時47分、避難小屋に着いた。小屋の前の水場は涸れていたが、20mほど下流へ歩いていくと河床から水が湧きだしていた。缶ビールをそこに置いて小屋に戻ると途中で追い抜いた60代の男性も小屋に着いていた。今夜の同泊者はこのオジサンだけだろうか。オジサンは東京から夜行バスで来たそうで今日のうちに山頂を往復して明日は早く下山したいといっていた。
オジサンが山頂に向かった後、若い女性もやってきてザックを降ろすと同じように山頂に向かった。
私は明日の縦走に備えて体力温存だ。することもなくシュラフを広げて横になった。
16時を過ぎてようやくオジサンが帰ってきた。続いて女性も戻ってきた。女性は地元の伊那っ子で単独行も慣れているようだ。これで今日の面子は揃った
と思ったら中年夫婦がやってきて「泊まれますか?」という。避難小屋だから拒否する理由もなく「どうぞ」と答えるしかない。夫婦はヒュッテでテントを張るつもりだったらしいが、一定時刻を過ぎると受付てもらえないそうで避難小屋を紹介されたと言う。私たちは夕食を済ませていたが、彼らは暗くなりかけた外で夕食を作っていた。
彼らも食事を済ませ小屋に戻って寝る段取りを済ませると静かになりやがて寝息を立て始めた。私も睡眠薬を飲んで眠りに落ちるのを待った。
不眠症の私も薬のお陰である程度眠れた。
夜明けが近づき小屋の小窓が明るく成って来た。窓から山頂の方を見ると奇麗に晴れ渡っていた。どうやら予報通りの山日和になりそうだ。
8月3日、朝5時15分小屋に朝陽が登るのと同時に出発した。 ガレ沢に沿って登っていくとクルマユリも咲いていた。
チングルマの群落は筋だけの風花になっていた。
ヨツバシオガマは、まだ元気だ。
ガレ谷が終わり草原が広がって青空と美しい対比をなしていた。
展望も広がって南アルプスの稜線が雲海に浮かんでいた。
足元のウサギギクは今日も能天気に咲いている。
雷鳥が突然出てきたので慌ててシャッターを押したけど画面の何処にいるんだ。
ヒュッテに出ると空木山頂はすぐだ。
山頂に着くと360度の大展望が広がった。
南に見える南駒ヶ岳は擂鉢窪避難小屋が使用禁止になって行きにくくなった。
カールのお花畑は中央アルプスでも一級の美しさを誇っていたのに残念至極だ。
雲海に浮かぶ御嶽は噴煙も殆んど確認できないくらい落ち着いている。 大展望を存分に味わったら木曽殿越のコルに向けて急降下していく。最初の岩峰は巻いていくので問題なし。
二つ目の岩峰も同様だ。
三つ目の岩峰が第一高点と言われるところ。
ここだけは岩峰の上を越えていく。
空木西斜面にはミヤマダイコンソウが群生して険しい登山路を彩っている。
木曽殿山荘に着いたら一休みして息を整える。次の東川岳の登り返しが心情的には一番厳しいのだ。まだ8時だというのに早くも気温が上がってきた。
バットレスとも言える大岩壁の左側の登山路を焦らずに登っていく。 東川岳山頂に立った。残りの稜線にも多少のアップダウンはあるが、もう大丈夫だろう。
熊沢岳はちょっと登り返しがあるかな。まあ、何とかなるさ。
熊沢岳に着いた。こんなところに標識あったかな。
熊沢岳北端の岩峰に着いた。こちらが山頂だと思っていたけど違うようだ。
本日の最終ピーク檜尾岳が見えた。気温はますます上がってきたし息が切れて足の動きもおかしくなってきた。ザックに入れたアミノバイタルゼリーを取り出しチュルチュル吸って、その速攻パワーで最後の登りを乗り切ろう。
檜尾岳手前の大滝山からはお花畑が広がって苦しさを忘れさせてくれる。
ハクサンフウロはもちろん
見たかったハクサンイチゲも見られた。
さあ、いよいよラストの登りだ。 11時19分、檜尾岳に着いた。後は檜尾根を下るだけだ。
お花畑の中避難小屋の方へ下って行くと空木平で枯れていたグンナイフウロの花も見られた。
避難小屋は通り過ぎて水場に直行する。
チングルマのお花畑の中にある水場は冷たくて美味しい水を出し続けていた。
一休みしてメンチカツパンでランチにした。
桧尾根にはニッコウキスゲが僅かに残っていた。その横にはシナノキンバイも咲いて見送ってくれた。
この尾根には太ダケカンバも多く池山尾根より自然豊かな感じだ。 シャクナゲのピークを過ぎると下りの傾斜がきつくなってきた。
しかし赤沢の頭まで1kmの標識から傾斜は緩くなりダケカンバの変珍木を過ぎると平たんになって赤沢の頭に着いた。
地図では赤沢の頭から登山口まで急な一気下りのように思うが、実際は遊歩道のような奇麗なルートがジグを切りながら続いているだけだ。大船に乗ったつもりでチンタラ下って行けばいいのだ。
15時ちょうどに登山口に下りた。バス道を歩いて檜尾橋が見えたところで上からバスが降りてきた。あわててバス停まで走ってバスに乗ると補助席が一席だけ空いていた。ここのバスは急カーブの連続だから立ち席はない。
駒ヶ池からスキー場の方に歩いていくと同泊した東京のオジサンが前から歩いてきた。天気が良かったから空木山頂に登りなおしたのだろう。バスの時間があるにせよこれで思い残すこともなしでしょう。私も思い残すことなく十分に楽しめた二日間でした。