【台高】日出ヶ岳の日の出とマブシ嶺の大展望
Posted: 2024年7月08日(月) 16:14
【 日 付 】2,024年7月5日
【 山 域 】台高
【メンバー】tsubo
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】大台ヶ原駐車場ー日出ヶ岳ー尾鷲辻ーマブシ嶺ー尾鷲辻ーシオカラ谷ー大台ヶ原駐車場
昨年11月の土砂崩れで通行止めになっていた国道169号線が6月末から通れるようになった。
大峰に行こう!
この季節は八経ヶ岳のオオヤマレンゲ。ヤマレコなどを見ると、鹿の食害か八経ヶ岳のオオヤマレンゲはダメだが、明星ヶ岳の下の柵の中のオオヤマレンゲはけっこう咲いているそうだ。
3日の晩、上北山村の道の駅で車中泊をして4日に登ろうと思った。だが、3日の夕方にヤマテンを見ると、4日はあまり天気がよくなくて、5日の方がよさそうだ。5日に行くことに変更した。
それで4日にヤマレコを見たら、登山口のある国道309号線が土砂崩れで通行止めになっている!知らないまま3日に出かけなくてよかった。
さて、どうしよう。前鬼から釈迦ヶ岳に行くか、和佐又から大普賢岳に行くか。釈迦ヶ岳は五鬼助さんがいらっしゃる土日に行きたい。和佐又からの大普賢岳のコースはあまり好きではない。
いろいろ考えて大台ヶ原に行くことにした。大台ヶ原なら駐車場の標高が1500mを超えていて、夏でもそれほど暑くない。駐車場で車中泊して山頂でご来光を拝み、尾鷲辻から尾鷲道をマブシ嶺まで往復する。帰りは大蛇嵓からシオカラ谷を通って駐車場に戻る。マブシ嶺の往復と東大台の周回を組み合わせるという私らしい欲張りコースだ。
今の時期の大台ヶ原での日の出は4時40分過ぎだ。アラームを3時10分にかける。予定通り3時40分出発。ヘッデンの明かりに虫がまとわりついてうるさい。少し明るくなってきたのでヘッデンを消す。
山頂の展望台に4時半頃着く。真上の空は晴れているが、東の空も西の空も雲がかかっている。大峰も雲の中だ。日の出は雲の上からだろうか。
少し後からソロの同年代くらいの男性が登ってきた。
東の雲の淵が黄金色に輝き始めた。
燃えているようだ。
見たことのないような雲の輝きだ。背後の大峰にかかる雲がピンクに染まる。
5時少し前に雲の上から朝日が顔を出す。淵だけが輝いていた雲全体が輝きだす。黄金色の雲は次々に形を変える。素晴らしい光景だった。
余韻に浸りながら、男性と話す。大阪の方だそうだ。
「和歌山はどちらからですか?」「那智勝浦町です。」
「えっ!?僕は昨日そちらに行ったんですよ。速玉大社に那智大社。昨日もここで日の出を見て、下りてから行ったんです。やっと169号線が開通したんでね。」「ええっ!!?二日続けて大台ヶ原に来たんですか?」
その方は去年は51回大台ヶ原の山頂に立ったそうだ。夕日を見て車中泊をして翌朝日の出を見る。その時によっては下山して弥山八経ヶ岳に登ったり大普賢岳に登ったりすることもあるそうだ。「今日は昨日行けなかった本宮大社に行こうかと考えているんです。」
その方のお話によると、夏至をはさんで6月13日頃と7月1日頃はダイヤモンド富士が見られると言う。小さい富士山の背後に朝日が昇るので、ダイヤモンド富士はその前後の4日間くらいは見られるそうだ。昨日も今日もダイヤモンド富士を狙ったがダメだったとのこと。
これは帰ってから検索してみた。確かにあった。ただ、一般的なダイヤモンド富士とはちょっと違うイメージだ。大きな朝日の手前に富士山のシルエットが見えるという感じだ。来年狙ってみようかな。
さて、素晴らしい日の出に感動して、私も今日はこれで下山してもいいかなと思ってしまった。でも、せっかく来たんだからやはりマブシ嶺まで行こう。
尾鷲辻から一歩尾鷲道に入ると空気が変わる。
一般的な東大台の周回コースは、ある意味一般的な登山道ではない。決められた木道歩きが大半だ。植生保護のため登山道から外れることはできない。
だが、一般的でない尾鷲道は一般的な登山道だ。踏み跡はしっかりしているし、標識やテープは随所にある。かといって登山道から外れてはダメということはない。
私が初めてマブシ嶺に行ったのは2012年の6月。日出ヶ岳には登らないで駐車場から尾鷲辻に行き、マブシ嶺を往復した。マブシ嶺からの展望に感動した。その時は尾根道とトラバース道の尾鷲道が交錯していて、尾根を歩いたりトラバース道を歩いたりした。
その後2015年12月に尾鷲道ができてから100年になるということで、10月に三重県立熊野古道センターが「尾鷲道100周年記念トレッキング」というイベントをするということを知って参加した。
その時は下の林道まで地元の方のガイドの案内で歩いた。いろいろなお話が面白かった。
尾鷲道は尾鷲から大台教会に行くために付けられた道だ。また、尾鷲で水揚げされた魚を奈良に運ぶのにも使われたそうだ。
夏休みには小中学生が10時間以上かけて尾鷲道から大台教会に行って泊まり、翌日下山した。教会では夜怖い話を聞かされたと話してくれた。
ドライブウェイができてから尾鷲道を歩く人は減り、次第に歩かれなくなりすたれていった。それを100周年記念ということで、また整備したのだ。
尾鷲道は深い森の中のトラバース道だ。以前は歩きにくい所もあったが、整備が進んで踏み跡もはっきりしてきて歩きやすくなっていた。
「堂倉分岐」の標識があった。以前堂倉山に登った時は標識などなかった。
シラサコは気持ちのいい開けた場所だ。一服して歩き出す。
ほとんどアップダウンのないトラバース道なのだが、なんだか疲れてくる。歩くのが面倒くさくなる。
6月初めに松本に行った時に黒姫山に登ってから1ヶ月間が空いたからかな。やはり、山は続けて行かないと体力が落ちる気がする。
周りの様子が少し変わってきた。深い森から明るい雰囲気になる。
雷峠だ。登山道を整備した「NTRC」の標識の説明では、本来の雷峠はここではなく、現在「一本木」となっているところらしい。また昭文社の地図の雷峠は完全に違うそうだ。
低木の間を登って行くと開けてマブシ嶺に着いた。
素晴らしい展望だ。朝、日出ヶ岳では雲に隠れて見えなかった大峰の山々が連なっている。南の玉置山から大普賢岳まで続いている。
その手前には荒々しい荒谷山、形のいい又剣山から西大台に続く竜口尾根。荒谷山から坂本貯水地に一気に下っている尾根は急峻で垂直に近い。
振り返れば尾鷲の海。右手には大蛇嵓の横顔が見える。台高の山では屈指の展望だ。
時刻はまだ9時。朝が早かったので早いランチにして、ちょっと横になる。顔にタオルを乗せたが、暑い。こんな時の昼寝は木陰でないとダメだ。
日出ヶ岳の日の出、マブシ嶺の大展望。すっかり満足して、帰りはもう尾鷲辻から駐車場に戻ろうと思う。
尾鷲辻に着く。まだ12時だ。ここから駐車場までは35分になっている。ちょっと早すぎるかなあ。やっぱり周回コースにしようかな。大蛇嵓に行って駐車場に戻って2時間半か・・・
う~~~ん・・・そうだ!もう大展望はマブシ嶺で満喫したから大蛇嵓には行かないで周回コースにしよう。
尾鷲道では誰にも会わなかったが、一般ルートになると平日でも多少の人に出会う。
大蛇嵓への分岐を過ぎてしばらく行くと、急な下りになる。シオカラ谷までは急な下りでその後急な登りが待っているんだ。やっぱり尾鷲辻に戻って駐車場に戻ろうか・・・いや、今後の山行のためにはこのくらい歩いておかないと。
シオカラ谷で橋の下に下りて、川で顔を洗う。さっぱりした。さあ、後一息。
シオカラ谷からの登りは思っていたよりあっけなかった。以前来たときはもっときついと思ったのにな。
歩いているうちにだんだん山歩きの感覚が戻ったようだ。
1ヶ月ぶりの山歩き。日の出を見ただけで帰ろうかとか、尾鷲辻から帰ろうかとも思ったが、そこそこ予定通りに歩けた。
山に行くと、また早く次の山に行きたくなる。
早く梅雨が明けないかな。
tsubo
【 山 域 】台高
【メンバー】tsubo
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】大台ヶ原駐車場ー日出ヶ岳ー尾鷲辻ーマブシ嶺ー尾鷲辻ーシオカラ谷ー大台ヶ原駐車場
昨年11月の土砂崩れで通行止めになっていた国道169号線が6月末から通れるようになった。
大峰に行こう!
この季節は八経ヶ岳のオオヤマレンゲ。ヤマレコなどを見ると、鹿の食害か八経ヶ岳のオオヤマレンゲはダメだが、明星ヶ岳の下の柵の中のオオヤマレンゲはけっこう咲いているそうだ。
3日の晩、上北山村の道の駅で車中泊をして4日に登ろうと思った。だが、3日の夕方にヤマテンを見ると、4日はあまり天気がよくなくて、5日の方がよさそうだ。5日に行くことに変更した。
それで4日にヤマレコを見たら、登山口のある国道309号線が土砂崩れで通行止めになっている!知らないまま3日に出かけなくてよかった。
さて、どうしよう。前鬼から釈迦ヶ岳に行くか、和佐又から大普賢岳に行くか。釈迦ヶ岳は五鬼助さんがいらっしゃる土日に行きたい。和佐又からの大普賢岳のコースはあまり好きではない。
いろいろ考えて大台ヶ原に行くことにした。大台ヶ原なら駐車場の標高が1500mを超えていて、夏でもそれほど暑くない。駐車場で車中泊して山頂でご来光を拝み、尾鷲辻から尾鷲道をマブシ嶺まで往復する。帰りは大蛇嵓からシオカラ谷を通って駐車場に戻る。マブシ嶺の往復と東大台の周回を組み合わせるという私らしい欲張りコースだ。
今の時期の大台ヶ原での日の出は4時40分過ぎだ。アラームを3時10分にかける。予定通り3時40分出発。ヘッデンの明かりに虫がまとわりついてうるさい。少し明るくなってきたのでヘッデンを消す。
山頂の展望台に4時半頃着く。真上の空は晴れているが、東の空も西の空も雲がかかっている。大峰も雲の中だ。日の出は雲の上からだろうか。
少し後からソロの同年代くらいの男性が登ってきた。
東の雲の淵が黄金色に輝き始めた。
燃えているようだ。
見たことのないような雲の輝きだ。背後の大峰にかかる雲がピンクに染まる。
5時少し前に雲の上から朝日が顔を出す。淵だけが輝いていた雲全体が輝きだす。黄金色の雲は次々に形を変える。素晴らしい光景だった。
余韻に浸りながら、男性と話す。大阪の方だそうだ。
「和歌山はどちらからですか?」「那智勝浦町です。」
「えっ!?僕は昨日そちらに行ったんですよ。速玉大社に那智大社。昨日もここで日の出を見て、下りてから行ったんです。やっと169号線が開通したんでね。」「ええっ!!?二日続けて大台ヶ原に来たんですか?」
その方は去年は51回大台ヶ原の山頂に立ったそうだ。夕日を見て車中泊をして翌朝日の出を見る。その時によっては下山して弥山八経ヶ岳に登ったり大普賢岳に登ったりすることもあるそうだ。「今日は昨日行けなかった本宮大社に行こうかと考えているんです。」
その方のお話によると、夏至をはさんで6月13日頃と7月1日頃はダイヤモンド富士が見られると言う。小さい富士山の背後に朝日が昇るので、ダイヤモンド富士はその前後の4日間くらいは見られるそうだ。昨日も今日もダイヤモンド富士を狙ったがダメだったとのこと。
これは帰ってから検索してみた。確かにあった。ただ、一般的なダイヤモンド富士とはちょっと違うイメージだ。大きな朝日の手前に富士山のシルエットが見えるという感じだ。来年狙ってみようかな。
さて、素晴らしい日の出に感動して、私も今日はこれで下山してもいいかなと思ってしまった。でも、せっかく来たんだからやはりマブシ嶺まで行こう。
尾鷲辻から一歩尾鷲道に入ると空気が変わる。
一般的な東大台の周回コースは、ある意味一般的な登山道ではない。決められた木道歩きが大半だ。植生保護のため登山道から外れることはできない。
だが、一般的でない尾鷲道は一般的な登山道だ。踏み跡はしっかりしているし、標識やテープは随所にある。かといって登山道から外れてはダメということはない。
私が初めてマブシ嶺に行ったのは2012年の6月。日出ヶ岳には登らないで駐車場から尾鷲辻に行き、マブシ嶺を往復した。マブシ嶺からの展望に感動した。その時は尾根道とトラバース道の尾鷲道が交錯していて、尾根を歩いたりトラバース道を歩いたりした。
その後2015年12月に尾鷲道ができてから100年になるということで、10月に三重県立熊野古道センターが「尾鷲道100周年記念トレッキング」というイベントをするということを知って参加した。
その時は下の林道まで地元の方のガイドの案内で歩いた。いろいろなお話が面白かった。
尾鷲道は尾鷲から大台教会に行くために付けられた道だ。また、尾鷲で水揚げされた魚を奈良に運ぶのにも使われたそうだ。
夏休みには小中学生が10時間以上かけて尾鷲道から大台教会に行って泊まり、翌日下山した。教会では夜怖い話を聞かされたと話してくれた。
ドライブウェイができてから尾鷲道を歩く人は減り、次第に歩かれなくなりすたれていった。それを100周年記念ということで、また整備したのだ。
尾鷲道は深い森の中のトラバース道だ。以前は歩きにくい所もあったが、整備が進んで踏み跡もはっきりしてきて歩きやすくなっていた。
「堂倉分岐」の標識があった。以前堂倉山に登った時は標識などなかった。
シラサコは気持ちのいい開けた場所だ。一服して歩き出す。
ほとんどアップダウンのないトラバース道なのだが、なんだか疲れてくる。歩くのが面倒くさくなる。
6月初めに松本に行った時に黒姫山に登ってから1ヶ月間が空いたからかな。やはり、山は続けて行かないと体力が落ちる気がする。
周りの様子が少し変わってきた。深い森から明るい雰囲気になる。
雷峠だ。登山道を整備した「NTRC」の標識の説明では、本来の雷峠はここではなく、現在「一本木」となっているところらしい。また昭文社の地図の雷峠は完全に違うそうだ。
低木の間を登って行くと開けてマブシ嶺に着いた。
素晴らしい展望だ。朝、日出ヶ岳では雲に隠れて見えなかった大峰の山々が連なっている。南の玉置山から大普賢岳まで続いている。
その手前には荒々しい荒谷山、形のいい又剣山から西大台に続く竜口尾根。荒谷山から坂本貯水地に一気に下っている尾根は急峻で垂直に近い。
振り返れば尾鷲の海。右手には大蛇嵓の横顔が見える。台高の山では屈指の展望だ。
時刻はまだ9時。朝が早かったので早いランチにして、ちょっと横になる。顔にタオルを乗せたが、暑い。こんな時の昼寝は木陰でないとダメだ。
日出ヶ岳の日の出、マブシ嶺の大展望。すっかり満足して、帰りはもう尾鷲辻から駐車場に戻ろうと思う。
尾鷲辻に着く。まだ12時だ。ここから駐車場までは35分になっている。ちょっと早すぎるかなあ。やっぱり周回コースにしようかな。大蛇嵓に行って駐車場に戻って2時間半か・・・
う~~~ん・・・そうだ!もう大展望はマブシ嶺で満喫したから大蛇嵓には行かないで周回コースにしよう。
尾鷲道では誰にも会わなかったが、一般ルートになると平日でも多少の人に出会う。
大蛇嵓への分岐を過ぎてしばらく行くと、急な下りになる。シオカラ谷までは急な下りでその後急な登りが待っているんだ。やっぱり尾鷲辻に戻って駐車場に戻ろうか・・・いや、今後の山行のためにはこのくらい歩いておかないと。
シオカラ谷で橋の下に下りて、川で顔を洗う。さっぱりした。さあ、後一息。
シオカラ谷からの登りは思っていたよりあっけなかった。以前来たときはもっときついと思ったのにな。
歩いているうちにだんだん山歩きの感覚が戻ったようだ。
1ヶ月ぶりの山歩き。日の出を見ただけで帰ろうかとか、尾鷲辻から帰ろうかとも思ったが、そこそこ予定通りに歩けた。
山に行くと、また早く次の山に行きたくなる。
早く梅雨が明けないかな。
tsubo
通行止めが解除になったのですね。