【湖北】白い世界~雪の横山岳

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tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

【湖北】白い世界~雪の横山岳

投稿記事 by tsubo »

【 日 付 】2024年3月15日
【 山 域 】湖北 
【メンバー】sato、tsubo
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】金居原ー金居原コースー横山岳-東尾根コースー金居原

今日も温かな日差しが注いでいる。
昨日使った登山靴、チェーンスパイク、スノーシュー、スパッツを水で洗うのも苦でない。
今頃satoさんは、雪と格闘しているのだろうか。

14日から16日ならちょっと遠くの山でも行けそうだから、都合が付いたらどこか一緒に行きませんかとsatoさんにメールをしたのは1週間前の9日だった。15日の金曜なら都合がつくとお返事をいただいた。私でも雪山が楽しめる山ということで選んでくれたのは横山岳だった。
5月の花の時期に白谷から登ったことがある。花が多く、ブナの新緑が綺麗な山だった。

週末は山では雪が降った。火曜は下界では雨だったが、山はどうだろうか。雨で雪が解けてしまっただろうか、それとも雪になっただろうか。横山岳は私たちにどんな姿を見せてくれるのだろうか。

前日、一人で入道ヶ岳に登って春の花探しをした。翌日の横山岳に疲れを残したくなくて、短時間で登れて楽しめる山にした。ネットで見たシロバナネコノメソウとトウゴクサバノオは見つけることができなかったが、初めてニッコウネコノメソウに出会えた。
花の山から雪の山へ。季節は逆戻りかな。

木ノ本駅で待ち合わせ。satoさんの車に荷物を乗せて助手席に座る。satoさんには行きなれた道だ。
今日は先月skywalkさんがスキーをしに行ったときの逆コースと聞いていた。予習のつもりでskywalkさんのレポを読み返しておいた。

金居原の登山口近くの林道の空き地に車を止める。
satoさんが、尾根を見上げている。「帰りはあの尾根を下ろうと思うけど、どのあたりが下りやすいかしら。」
あれ?帰りは林道ではないのかな?まあ、いいや。
まずは渡渉。苦手だが、水量は少ないし、幅も狭い。石伝いに対岸に渡る。
急なところを登ると、踏み跡があった。それからも急登が続く。木の枝や根っこをつかむが、思わず補助のトラロープも使ってしまう。登りでロープを使うことは滅多にないのだが。

標高700mくらいになって急登が終わり雪が出てきた。
「ここらへんでスノーシューにしましょうか。」
使うかな、どうかなと思いながら担いできたスノーシューの出番だ。
satoさんは今回はわかんを持ってきていた。だが・・・「間違えたかしら・・・」
しばらく歩くがわかんの具合がおかしいようだ。「kさん(ご主人)のわかんと一緒に置いてあったから、間違えて同じほうを二つ持ってきてしまったみたい。」見ると、左用(だったと思う)を二つ持ってきてしまったのだ。なんとか持ってきていたバンドで止めている。
わかんはスノーシューのほど左右はっきりと違った形ではない。ベルトの留め具が左右違うが、ぱっと見には違いがわかりづらい。satoさんでもこんなことあるのね!

雪の上には数日前のツボ足のトレースが一人分あった。日曜のトレースかと思ったが、土日、火曜とこのあたりはお天気が悪かったそうだ。トレースは昨日のものではなさそうだから月曜のものだろうか。
私が住む南紀の色川は土日はそんなにお天気は悪くなかった。でも、色川では火曜は120ミリ以上の大雨だと言ったらsatoさんはびっくりしていた。やっぱり南紀と滋賀では天気は全然違う。
ブナの森をスノーシューで進む。歩きやすい所は私が前を歩き、わかりにくいところはsatoさんが前を歩く。いつものパターンに甘えさせてもらう。

「思っていたより雪があるわね。」私もこの前のスノー衆くらいの雪かと思っていたが、雪は途切れることなく続いていた。
「skywalkさんはこのあたりを滑ったのかしらね。」お会いしたことのないskywalkさんが颯爽とスキーで滑っている姿を想像する。もちろん、かっこいいイケメンおやじを想像しましたよ。(笑)

木々の間から山が見えてきた。「大きな岩に出ると展望が開けるわ。あの景色をtsuboさんに見てもらいたいの。」先頭を譲ってくれる。
どんな景色が待っているんだろう。その場に出るまでできるだけ下を向いて歩く。

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岩の上に立つ。顔を上げる。「ああっ!」思わず声が出そうな絶景が広がっていた。

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「あれが三周ヶ岳。高丸。烏帽子。」金糞岳も美しい優美な姿を広げている。satoさんが好きな山、でも私には未知の山が連なっている。昨日の入道ヶ岳は快晴だったが、春霞で遠くは見えなかった。今日も展望は期待していなかった。だが、横山岳の北東方面の山はくっきりと見えた。能郷白山も見える。琵琶湖は霞んでいた。

「山頂はあまり展望がよくないから、山頂に着く前に眺めのいいところでお昼にしましょうか。」「先にお昼にしちゃったら山頂に行く気がしなくなるかも知れないからまずは山頂に行きましょう。」5月に登った時は、山頂に建っているプレハブのような小屋の上にはしごを使って登ったが、さほど展望がいいわけではなかった。

痩せ尾根に出た。雪庇が張り出している。
「あまり左に寄らないようにね。」前を歩いたが、途中でsatoさんに先を代わってもらう。少し行くと、さっきまであったトレースは風で消えていた。まっさらな雪庇が美しい。

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「あっ!」satoさんが踏み抜いた。足を持ち上げると、その下に地面はなかった。危ない危ない。もう少し右寄りに歩く。

小屋が見えた。山頂だ。山頂にもトレースはなかった。山頂の手前に眺めのいい場所があった。
「あっ、白山が見える。」さっきの展望のいい場所では隠れていた白山が高丸の左に姿を見せていた。大好きな白山が見えるとうれしい。

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「ここでお昼にしましょう。」白山を眺めながらランチにする。やっぱり山頂まで来てよかった。風もなく穏やかな日だ。二人ともコンロは持って来なかった。朝沸かしたお湯をポットに入れてきたが、それで十分だった。

下り始めると、雪は緩んでいた。スノーシューが行きよりも潜る。私のアトラスのスノーシューはヤマレコで登りには強いが、後ろの爪が小さくて下りでは爪がきかないと書いてあるレコがあった。スノー衆のときも下りで何度か滑って転んだ。後ろを歩いていた方から滑りやすいのはスノーシューのせいかも知れませんね、と言われた。
satoさんは私のスノーシューを見て、横の爪を使うように横向きになって下ればいいのではないかしらとアドバイスしてくれた。確かに横向きになって下るとあまり滑らなかった。

東尾根分岐に戻り、東尾根を下る。
二重山稜の所にでる。まるでスノボーのハーフパイプみたいな斜面だ。そこに映る木の影が描くカーブが美しい。雪とお日様があってこそ見られる造形だ。

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「時間がかかっても楽な林道を下るのと、短時間で下れる急斜面とどちらがいい?」
来たな!(笑)
急な下りが苦手な私、一人だったら時間がかかっても無難な林道を下るだろう。だが、今日はsatoさんと一緒。林道じゃあつまらない。satoワールドに入りましょう。迷いはない。
しかし、本当に急だった。satoさんでさえ、ちょっと後ろ向きになって下るところもあった。それを予測してつけたままにしておいたチェーンスパイク、正解だった。
下に川が見える。朝、渡渉したところだ。あとちょっと。
無事着地!4時半を回っていた。日の長くなりだしたこの時期でよかった。

私にとって、今年一番の雪だった。白い雪の世界は美しい。雪があると世界は一変する。
雪とお日様とブナの森が織りなす美しく不思議な夢のような影絵の世界。
そして、その美しい世界を隠すあの急な登りと下り。
この急斜面を登って下れたら見せてあげよう。そう言われたような気がする。

美しい横山岳の姿、そこから見える山々の姿。この時期だからこそ見ることができた一期一会の出会い。
自然に、satoさんに感謝。ありがとうございました。

夕方、干しておいたスノーシューを取り込む。
今季、またスノーシューを使う日はあるだろうか。
しばらくは未練がましく玄関に置いておこう。

tsubo
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【湖北】白い世界~雪の横山岳

投稿記事 by skywalk »

tsuboさん、こんにちは。

横山岳でまだ雪を楽しめましたか。3月になってから寒の戻りが多いから新たに積もったのですね。今年の天気は本当に予測不能だ。
前日、一人で入道ヶ岳に登って春の花探しをした。翌日の横山岳に疲れを残したくなくて、短時間で登れて楽しめる山にした。ネットで見たシロバナネコノメソウとトウゴクサバノオは見つけることができなかったが、初めてニッコウネコノメソウに出会えた。
えっ、14日は私も入道に登ってました。どっかでニアミスしたかも。花の方は福寿草だけでミノコバイモなどは全然見つかりませんでした。寒の戻りで平年並みの月末にならないとダメかな。

satoさんが、尾根を見上げている。「帰りはあの尾根を下ろうと思うけど、どのあたりが下りやすいかしら。」
あれ?帰りは林道ではないのかな?まあ、いいや。

やっぱりバリコースを入れないと気が済まないお方だ。

急なところを登ると、踏み跡があった。それからも急登が続く。木の枝や根っこをつかむが、思わず補助のトラロープも使ってしまう。登りでロープを使うことは滅多にないのだが。
私はロープがあれば遠慮なく使います。老人パスもあることだし。

私が住む南紀の色川は土日はそんなにお天気は悪くなかった。でも、色川では火曜は120ミリ以上の大雨だと言ったらsatoさんはびっくりしていた
まるで別世界ですね。日本列島は本当に多様だ。

「skywalkさんはこのあたりを滑ったのかしらね。」お会いしたことのないskywalkさんが颯爽とスキーで滑っている姿を想像する。もちろん、かっこいいイケメンおやじを想像しましたよ。(笑)
む~んどうだろう?なるべく出会わないようにしてそのイメージを壊さずにおこうか。

木々の間から山が見えてきた。「大きな岩に出ると展望が開けるわ。あの景色をtsuboさんに見てもらいたいの。」先頭を譲ってくれる。
どんな景色が待っているんだろう。その場に出るまでできるだけ下を向いて歩く。

お待ちかねビックリタイムですね。

岩の上に立つ。顔を上げる。「ああっ!」思わず声が出そうな絶景が広がっていた。
凄い眺めでしょう。たかが1200m~1300mの山々とは思えないですよね。

痩せ尾根に出た。雪庇が張り出している。
「あまり左に寄らないようにね。」前を歩いたが、途中でsatoさんに先を代わってもらう。少し行くと、さっきまであったトレースは風で消えていた。まっさらな雪庇が美しい。

雪庇は一度消えてしまったかもしれませんね。トレースのない雪庇を歩けて良かったですね。

「ここでお昼にしましょう。」白山を眺めながらランチにする。やっぱり山頂まで来てよかった。風もなく穏やかな日だ。二人ともコンロは持って来なかった。朝沸かしたお湯をポットに入れてきたが、それで十分だった。
白山まで見えたらランチもおいしそう。

急な下りが苦手な私、一人だったら時間がかかっても無難な林道を下るだろう。だが、今日はsatoさんと一緒。林道じゃあつまらない。satoワールドに入りましょう。迷いはない。
satoさんのオプションツアー付きだ。登山口の辺りにピッタリ着地できたようで良かった。

私にとって、今年一番の雪だった。白い雪の世界は美しい。雪があると世界は一変する。
雪とお日様とブナの森が織りなす美しく不思議な夢のような影絵の世界。
そして、その美しい世界を隠すあの急な登りと下り。

横山岳の女神様も微笑んでくれたようで何よりでした。
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【湖北】白い世界~雪の横山岳

投稿記事 by biwaco »

tsuboさん、こんばんは~
satoさんと一緒に横山岳でしたか、お疲れさまでした。

3月に入って少し雪が来たからか、ヤブ掲示板も賑やかになってきましたね。みなさんのレポになかなかレスが付けられなくて申し訳ないなあ…と思っていたら、横山岳レポが上がったんで、PCに向かっています。
というのも、1週間前、新雪が積もったばかりの横山だけに登ってきたんです。なんとかブログにはアップしましたがヤブ板には上げられないまま今になってしまいました。

お二人は金居原ルートからですね。最近はこのルートと東尾根ルートがメインになっているようで、ヤマップのレポを覗いてもほとんどがそのルートですね。
私は少し(?)アマノジャクなのか、西からのルートばかり選んでおります。今回(11日)も菅並からの西尾根ルートで、北西尾根から周回してきました。
標高700mくらいになって急登が終わり雪が出てきた。
「ここらへんでスノーシューにしましょうか。」
使うかな、どうかなと思いながら担いできたスノーシューの出番だ。
西尾根も取り付きは数cmの残雪でしたが600m辺りで30cm、900mを越えるとスノーシューも沈むくらいの積雪になりました。
雪の上には数日前のツボ足のトレースが一人分あった。日曜のトレースかと思ったが、土日、火曜とこのあたりはお天気が悪かったそうだ。トレースは昨日のものではなさそうだから月曜のものだろうか。
滋賀県も天気がマシだったのは11日(月)だけで、火曜日は朝から大雨でした。山は土日に降雪があり、おかげさまで新雪を踏みながらの山になりました。
「ここでお昼にしましょう。」白山を眺めながらランチにする。やっぱり山頂まで来てよかった。風もなく穏やかな日だ。二人ともコンロは持って来なかった。朝沸かしたお湯をポットに入れてきたが、それで十分だった。
あのコンテナ倉庫は山頂のシンボルですね(^_-) 私は力尽きて、西尾根のjctピークでランチにしました。西峰まで15分もあれば行けたんですが、自重しました。
ランチも最近は軽量化のため保温ボトルとカップ麺だけにしています。他に行動食のパンと飴を持参。なので昼休憩は短時間で済みます。
「時間がかかっても楽な林道を下るのと、短時間で下れる急斜面とどちらがいい?」
来たな!(笑)
急な下りが苦手な私、一人だったら時間がかかっても無難な林道を下るだろう。
究極の選択ですね(ーー;) 体力と雪の状態が良ければ急斜面が楽だし早くくだれそう。でも今の私なら林道を選びます。心を躍らせるアドベンチャー登山はもう卒業しないと命取りになりそうです。
無事着地!4時半を回っていた。日の長くなりだしたこの時期でよかった。
今の日没は6時過ぎだから余裕の時刻ですね♪ 私も4時までには!と思っていましたが、結局闇下になってしまいました。
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白い雪の世界は美しい。雪があると世界は一変する。
雪とお日様とブナの森が織りなす美しく不思議な夢のような影絵の世界。
そして、その美しい世界を隠すあの急な登りと下り。
この急斜面を登って下れたら見せてあげよう。そう言われたような気がする。
ヒトの記憶は良いことばかりが強調して残るみたい。「裏金」問題で「記憶にありません」ばかりのアルツ議員でなくても、怖くてしんどくて苦しい山の体験もいつの間にか「白い夢の世界」の懐かしい思い出になってしまうようです。
いくつになったら、そんな誘惑と未練をふっ切ることができるんでしょうか(ーー;)

             ~びわ爺
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【湖北】白い世界~雪の横山岳

投稿記事 by sato »

tsuboさま

こんにちは。
暖かな週末から、また一転、昨日から冬に戻ったような気候。
今日は仕事が休みで、おこたつに入りながら、tsuboさんとの楽しかった一日を振り返っています。
ご連絡をいただいた時、浮かんだのが横山岳と下谷山。どちらも好きなお山で、tsuboさんと楽しみたいなぁと思いました。
迷いましたが、金曜日は青空が期待出来ましたので、あの絶景を見ていただきたいと思い、金居原から横山岳に登ろうと決めました。

前日は、入道ケ岳を楽しんでいらっしゃったのですね。ネコノメソウは、可愛くてたくさん種類があり興味深いです。。
ニッコウネコノメソウは見たことがありません。近畿地方では入道ケ岳が有名なのでしょうか。

そう、横山岳に決めたものの、雪は上部にしか残っていないだろうな、ツボ足で歩けそうだな、と思い、
今回は、ワカンを持っていくことにしたのでした。
今シーズンは、一回も使っていなくて、紐で結わいてあったのを確認せずに籠から取り出したのが失敗でした。
ふたりの山道具を一緒に置くと間違えますね。以前、スパッツを片方間違えたことも。

下りの尾根は、林道に着地する場合、どこに降りたら一番安全か確認するようにしています。
下ったことのある尾根ですが、やっぱり心配なので確かめました。

金居原コースは、初っ端から急登ですね。主尾根に乗ってヤレヤレと思ったら、また急登。
この急坂は、雪が付いていなくてよかったです。ズルズルで歩きにくい印象です。
・722あたりから雪が現れ、東尾根にはしっかりと雪が残っていましたね。
うれしい誤算でした。そして、私はスノーシューにしたらよかったと後悔(笑)
車に積んでいたのに。

東尾根の清々しいブナの森とやさしくうねりながら広がる地形に魅了されています。
でも、こんなにきれいな雪に出会えるとは思っていませんでした。
まさに、「雪とお日様とブナの森が織りなす不思議な夢のような世界」でした。

そして、森を抜けると大絶景が。空気がガラリと変わりますね。私が好きな山々をtsuboさんと一緒に眺め感慨ひとしおでした。
ここからは、1000m余りの山にいることが信じられないくらいに開放感溢れる素敵な雪稜が続きましたね。
途中から踏み跡も消え、まっさらな雪に私たちの足跡を刻むことが出来、しあわせでした。
雪庇は見た目より、大きかったりしますね。木を見て、どこが尾根芯か判断するのですが。
そうそう、この時期、木の横は踏み抜き注意です。土曜日も何度か踏み抜き、一度は足を引き抜くのに手こずりました。

山頂近くまで来ると白山がお顔を出し、憧れの地白山を拝みながらの至福のお昼の時間になりました。
ポカポカ陽気でよかったです。

午後になり、雪が緩みましたが、ほどよい傾斜でしたので快適に下れましたね。
スキーで滑るのも気持ちいいだろうなぁ、と思いました。
下りの尾根に入るとじきに雪が減り、あっという間に消えてしまい、私たちは夢の世界を旅してきたのかと不思議な気持ちになりました。
最後の南東に延びる尾根は、枝がパキパキと邪魔する雑然とした尾根なので、林道を歩いてもよかったのですが、
林道も味気ないし、と思いtsuboさんに選んでいただきました。
左足首の曲がりが悪く、膝を痛めてから膝関節も弾力が落ちた感じになり、以前のように踏ん張りがきかなくなり、
急斜面でちょっと滑りそうだな、と思ったら、後ろ向きで下ります。
前向きでお尻をついて下るより、後ろ向きの方が、安定感安心感があります。
最後の最後、うまく着地できてホッとしました。

大好きな横山岳のうつくしき白き世界をtsuboさんと旅することが出来てうれしかったです。
横山岳の女神さまは、急斜面の先に、こんなにも素敵な世界を残してくださっていたのですね。
お山に、お誘いの連絡をくだったtsuboさんに感謝です。
ゆたかな一日でした。ありがとうございます!

sato
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【湖北】白い世界~雪の横山岳

投稿記事 by tsubo »

skywalkさん、こんにちは。
返信ありがとうございます。

えっ、14日は私も入道に登ってました。どっかでニアミスしたかも。花の方は福寿草だけでミノコバイモなどは全然見つかりませんでした。寒の戻りで平年並みの月末にならないとダメかな。
あら!同じ日に入道ヶ岳にいらしたんですか!?
私は7時半から登りだして、山頂には10時ころ着きました。井戸谷の往復で下山したのは13時半くらいです。
山頂にはあまり人はいなかったけど、下山中は多くの人とすれ違いました。

satoさんが、尾根を見上げている。「帰りはあの尾根を下ろうと思うけど、どのあたりが下りやすいかしら。」
あれ?帰りは林道ではないのかな?まあ、いいや。
やっぱりバリコースを入れないと気が済まないお方だ。

気が済まないわけではないでしょうが・・・(笑)私を楽しまそうとしてくれたんでしょう。

急なところを登ると、踏み跡があった。それからも急登が続く。木の枝や根っこをつかむが、思わず補助のトラロープも使ってしまう。登りでロープを使うことは滅多にないのだが。
私はロープがあれば遠慮なく使います。老人パスもあることだし。

登りでロープにつかまらないといけないような登りは滅多にないのですが。本当に急だし、つかまるような枝や木の根っこもなかったです。トラロープはありがたかったです。

私が住む南紀の色川は土日はそんなにお天気は悪くなかった。でも、色川では火曜は120ミリ以上の大雨だと言ったらsatoさんはびっくりしていた
まるで別世界ですね。日本列島は本当に多様だ。

そうですね。何しろ南紀は雪がほとんど降りません。車もスタッドレスにする必要がないし。でも、雪山に行くにはちょっと雪が降ってスタッドレスにするような環境のほうがいいかしらなんて思ったりもします。

「skywalkさんはこのあたりを滑ったのかしらね。」お会いしたことのないskywalkさんが颯爽とスキーで滑っている姿を想像する。もちろん、かっこいいイケメンおやじを想像しましたよ。(笑)
む~んどうだろう?なるべく出会わないようにしてそのイメージを壊さずにおこうか。

いえいえ、これからの季節、私は地下足袋で鈴鹿の山にお邪魔することが多くなると思うので、地下足袋姿の年配女性を見たら声をかけてください。

岩の上に立つ。顔を上げる。「ああっ!」思わず声が出そうな絶景が広がっていた。
凄い眺めでしょう。たかが1200m~1300mの山々とは思えないですよね。

はい。雪はあるからこその景色ですね。以前5月に登った時も眺めがいいなあと思いましたが、これほどには感動しませんでした。

痩せ尾根に出た。雪庇が張り出している。
「あまり左に寄らないようにね。」前を歩いたが、途中でsatoさんに先を代わってもらう。少し行くと、さっきまであったトレースは風で消えていた。まっさらな雪庇が美しい。
雪庇は一度消えてしまったかもしれませんね。トレースのない雪庇を歩けて良かったですね。

雪庇の上を歩くのは慣れていないので、もし一人だったら怖かったと思います。

「ここでお昼にしましょう。」白山を眺めながらランチにする。やっぱり山頂まで来てよかった。風もなく穏やかな日だ。二人ともコンロは持って来なかった。朝沸かしたお湯をポットに入れてきたが、それで十分だった。
白山まで見えたらランチもおいしそう。

私もsatoさんもパンだけの簡単なランチでしたが、白山が一番のごちそうでした。

急な下りが苦手な私、一人だったら時間がかかっても無難な林道を下るだろう。だが、今日はsatoさんと一緒。林道じゃあつまらない。satoワールドに入りましょう。迷いはない。
satoさんのオプションツアー付きだ。登山口の辺りにピッタリ着地できたようで良かった。

本当にねえ~~~。さすがです。

私にとって、今年一番の雪だった。白い雪の世界は美しい。雪があると世界は一変する。
雪とお日様とブナの森が織りなす美しく不思議な夢のような影絵の世界。
そして、その美しい世界を隠すあの急な登りと下り。
横山岳の女神様も微笑んでくれたようで何よりでした。

はい。期待していた以上に雪があって、美しい雪山を堪能できました。
春のお花がいっぱいの横山岳も良かったし、今回の雪の横山岳もよかったし。
ますます横山岳が好きになりました。

tsubo
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【湖北】白い世界~雪の横山岳

投稿記事 by tsubo »

びわ爺様、こんにちは。
返信ありがとうございます。

というのも、1週間前、新雪が積もったばかりの横山だけに登ってきたんです。なんとかブログにはアップしましたがヤブ板には上げられないまま今になってしまいました。
まあ、月曜に登ったんですか!新雪が綺麗だったでしょうね。ブログ、見たいです。

お二人は金居原ルートからですね。最近はこのルートと東尾根ルートがメインになっているようで、ヤマップのレポを覗いてもほとんどがそのルートですね。
私は少し(?)アマノジャクなのか、西からのルートばかり選んでおります。今回(11日)も菅並からの西尾根ルートで、北西尾根から周回してきました。

satoさんもskywalkさんのレポに「今年の雪山はじめも横山岳でした。菅並から西尾根を登り、北~北西尾根を下りました。」と書いていますね。

西尾根も取り付きは数cmの残雪でしたが600m辺りで30cm、900mを越えるとスノーシューも沈むくらいの積雪になりました。
滋賀県も天気がマシだったのは11日(月)だけで、火曜日は朝から大雨でした。山は土日に降雪があり、おかげさまで新雪を踏みながらの山になりました。

やっぱり月曜の方が雪が降ったばかりで多かったんですね。綺麗だったでしょうね。

「ここでお昼にしましょう。」白山を眺めながらランチにする。やっぱり山頂まで来てよかった。風もなく穏やかな日だ。二人ともコンロは持って来なかった。朝沸かしたお湯をポットに入れてきたが、それで十分だった。
あのコンテナ倉庫は山頂のシンボルですね(^_-) 私は力尽きて、西尾根のjctピークでランチにしました。西峰まで15分もあれば行けたんですが、自重しました。
ランチも最近は軽量化のため保温ボトルとカップ麺だけにしています。他に行動食のパンと飴を持参。なので昼休憩は短時間で済みます。

カップ麺も持って行きましたが、そんなに寒くなかったので食べませんでした。この日は二日目の登山だったので、当日の朝お湯を沸かしました。いつもは前日に家で沸かしたお湯を行動中に飲んで、ランチのときにはまたお湯を沸かすことが多いです。今回は行動中は水を飲むことが多かったです。それほど温かかったです。

「時間がかかっても楽な林道を下るのと、短時間で下れる急斜面とどちらがいい?」
来たな!(笑)
急な下りが苦手な私、一人だったら時間がかかっても無難な林道を下るだろう。
究極の選択ですね(ーー;) 体力と雪の状態が良ければ急斜面が楽だし早くくだれそう。でも今の私なら林道を選びます。心を躍らせるアドベンチャー登山はもう卒業しないと命取りになりそうです。

せっかくsatoさんとの登山なのだから、アドベンチャーを楽しみました。

無事着地!4時半を回っていた。日の長くなりだしたこの時期でよかった。
今の日没は6時過ぎだから余裕の時刻ですね♪ 私も4時までには!と思っていましたが、結局闇下になってしまいました。

1月とかだったらあせったと思います。3月になると急に日が長くなった気がします。

白い雪の世界は美しい。雪があると世界は一変する。
雪とお日様とブナの森が織りなす美しく不思議な夢のような影絵の世界。
そして、その美しい世界を隠すあの急な登りと下り。
この急斜面を登って下れたら見せてあげよう。そう言われたような気がする。
ヒトの記憶は良いことばかりが強調して残るみたい。「裏金」問題で「記憶にありません」ばかりのアルツ議員でなくても、怖くてしんどくて苦しい山の体験もいつの間にか「白い夢の世界」の懐かしい思い出になってしまうようです。
いくつになったら、そんな誘惑と未練をふっ切ることができるんでしょうか(ーー;)

そういえばよく陣痛の痛みは忘れられるからまた子供を産もうと思えると聞いたことがあります。
楽しい記憶が人を前進させるのでしょうか。
びわ爺さんも楽しい思い出を胸にまだまだ山に向かってくださいね。

tsubo
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【湖北】白い世界~雪の横山岳

投稿記事 by tsubo »

satoさん、こんにちは。
返信ありがとうございます。
パソコンが具合が悪く、、、壊れたのかな?スマホで返信しますね。

私が山に行けそうなので、1週間前に連絡しましたね。
お天気は良さそうだけど雪の状態は全くわかりませんでした。
11日にいただいたメールには
「今回の雪は、比良や野坂山地、鈴鹿のお山でも、ある程度積もった感じです。
霊仙山の上部はまっ白。でも、この雪も火曜日の雨で減ってしまうかな。
その後、気温も上がりそうなので、金曜日は、tsuboさんが思い描く白い世界は、期待できないのではと思います。
朝、冷え込んで霧氷がついても、お昼には融けてしまうでしょうし。
もう三月も半ば過ぎ。残雪のお山ですね。」とあったので、雪はあまり期待しないようにしました。
スノー衆の時くらいの雪があればいいかなと。

ワカンは使ったことがないのでスノーシューとの違いがよくわかりませんが、軽そうですね。スノーシューより爪がないから滑りやすいのかしら?
スノーシューのほうが潜りにくいのかな?

金居原コースは登りであんなに急で、捕まるものがないと滑り落ちそうでした。まあ、下山に使った道も凄く急でしたが。雪のない道をチェーンスパイクで下ったのは今回が初めてです。なかなかいいなと思いました。登りで使ったらどうなのかしら?

雪がずっと続いてくれて嬉しかったです。予想以上でしたね。
重りになるだけかと思ったスノーシュー、大活躍でした。

本当に美しい雪面にブナの木の影が映り、それで地形がわかりますね。雪とお日様があってこその景色ですね。
晴れてくれて良かったです。

大絶景に雪庇。
一気に世界が変わりました。
私が登ったことのない山ばかりでしたが、satoさんがお好きな山を眺めることができて嬉しかったです。
あの雪庇は慣れていない私には少し怖かったです。前を歩きたいとも思いましたが、怖くて先を歩いてもらいました。

白山は見えないと思ったのに顔を出してくれて嬉しいしありがたかったです。
今年も行きたいです。
簡単なランチでしたが、あの絶景が最高のおかずになりましたね。白山のおかげで贅沢なご馳走になりました。

午後はスノーシューが深く潜るようになり、雪質の変化を感じました。
かと言って溶けて土がでるほどではなかったので良かったです。
私はスノーシューを外してチェーンスパイクをつけましたが、私には良かったです。
急な下りは後ろ向きで下る、岩場ではそうしますが、普通の道でもそうすればいいんですね。
着地は見事でした。さすがです。

予想以上に素晴らしい白い世界を堪能できました。
スノーシューが壊れた時、買おうかどうしようか迷いましたが、買って良かったです。
なかなか使うチャンスはありませんが、使わないと見られない美しい景色に出会えて幸せです。
また、女神様に微笑んでもらえる時がありますように。

ありがとうございました。

tsubo
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